JP2010273620A - 筒状リールシート - Google Patents

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一真 谷口
Takafumi Harada
孝文 原田
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敬祐 矢部
Masahiko Matsumoto
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Abstract

【課題】グリップ被覆体、及び、可動フードに対して効果的な改造を施すことによって、滑り難くかつ握り心地の良い筒状リールシートを提供する。
【解決手段】可動フード5に、足部を挿入保持するフード本体5Aと可動フード5を竿軸芯方向に移動させるナット部材7との連結膨出部5kを設け、リール脚挿入保持部5aの存在部位と連結膨出部5kとの間に、小径に絞り込まれた指置き部5jを形成する。シートベース2に固定フード3とシートベース面を覆う軟質のゴムグリップ6とを設け、固定フード3の形成部位より竿軸芯Xを挟んで反対側に径方向の外方に突出する膨出部6Bを
ゴムグリップ6に形成してある。
【選択図】図2

Description

本発明は、筒状のシートベースにリール脚の先端に屈曲形成された足部を保持する可動フードと、シートベースにこのシートベースよりも軟質のグリップ被覆体を設けてある筒状リールシートに関する。
シートベース(公報内名称:リールシート本体12)に、可動フード(公報内名称:移動フード16)を装着し、可動フードより竿先側にグリップ被覆体(公報内名称:柔軟部材32)を射出成形で一体的に装着していた(特許文献1)。
特開2008−271815号公報(段落〔0018〕、〔0024〕、図1〜3)
グリップ被覆体は、シートベースの外周面と略面一状態に形成してあった。したがって、水分の残った手指でリールシートを握り込むと手が滑る等の不具合が出て、釣り操作の円滑さを欠いていた。
本発明の目的は、グリップ被覆体、及び、可動フードに対して効果的な改造を施すことによって、滑り難くかつ握り心地の良いリールシートを提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、シートベースにリール脚の先端に屈曲形成した一方の足部を挿入保持する可動フードを設け、前記可動フードを竿軸芯方向に移動させるナット部材を可動フードに連結し、前記可動フードに、前記足部を挿入保持するリール脚挿入保持部を備えたフード本体と前記ナット部材との連結膨出部を設け、前記可動フードにおける前記リール脚挿入保持部の存在部位と前記連結膨出部との間に、前記連結膨出部より小径に絞り込まれた指置き部を形成し、
前記シートベースにおける前記可動フードに対向する位置に、リール脚の先端に屈曲形成した他方の足部を保持する固定フードと、前記シートベースの外周面を覆う前記シートベースより軟質のグリップ被覆体とを設け、前記固定フードの形成部位より竿軸芯を挟んで反対側に径方向の外方に突出する膨出部を前記グリップ被覆体に形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
シートベースにおけるリール脚挿入保持部の存在部位と連結膨出部との間に、連結膨出部より小径に絞り込まれた指置き部を形成したので、リール脚の足部とリールシートとを共握りする指が指置き部に当てがわれることとなる。
そうすると、指置き部に当てがわれた指は、リール脚挿入保持部の存在部位と連結膨出部との間で絞り込まれた小径の指置き部において安定することとなる。
一方、グリップ被覆体においては、固定フードの存在側とは反対側において、径方向の外方に突出する膨出部を形成してあるので、リール脚の足部とリールシートとを共握りする手の掌の部分がこの膨出部に当てがわれる。
以上のように、固定フード側では、グリップ被覆体の膨出部によって手の載置状態が安定し、可動フード側では、指置き部によって指の握りが安定し、グリップ被覆体の膨出部と指置き部との協働作用によって、安定した握りで釣り操作を快適に行うことができる。
〔構成〕
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記グリップ被覆体における前記可動フードに対向する側端開口縁において、リール脚を載置する側に位置するリール脚がわ側端開口縁部に対して、前記膨出部が形成された側に位置する膨出部がわ側端開口縁部を、竿軸線方向において前記可動フード側に突出する状態に延出している点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
膨出部がわ側端開口縁部をリール脚がわ側端開口縁部に対して、竿軸線方向において可動フード側に突出するように延出したので、グリップ被覆体の膨出部がわ側端開口縁部を可動フードの存在側に張設範囲を広げることができる。
これによって、リールシートとリール脚の足部とを共握りする手の平に接触する部分をグリップ被覆体で広く覆うことができ、手の平を圧迫することがなく、かつ、痛みを感じ難いリールシートとすることができた。
〔構成〕
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記グリップ被覆体の前記可動フードに対向する周縁部の外周面と、前記可動フードの前記グリップ被覆体に向う開口部の外周面と、前記周縁部と前記開口部との間に位置するシートベース面とが、面一状態で連なっている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、グリップ被覆体とシートベース面と可動フードの外周面とが面一状態に構成してあるので、リールシートとリール脚の足部とを共握りする手の平に接触する部分を段差の少ない面にでき、手の平を圧迫することがなく、かつ、痛みを感じ難いリールシートとすることができた。
釣り竿を示す全体側面図である。 グリップ被覆体と可動フードをシートベースに取り付ける前の状態を示す 分解斜視図である。 シートベースに可動フードを取り付ける前の状態を示す分解斜視図である 。 シートベースに可動フード、グリップ被覆体を装着した状態を示す斜視図 である。 グリップ被覆体と可動フードをシートベースに取り付ける前の状態を示す 分解側面図である。 (a)シートベースに可動フード、グリップ被覆体を装着したリールシー トを示す平面図、(b)シートベースに可動フード、グリップ被覆体を装着したリール シートを示す側面図である。 グリップ被覆体と可動フードをシートベースに取り付ける前の状態を示す 分解縦断側面図である。 シートベースに可動フード、グリップ被覆体を装着したリールシートを示 す縦断側面図である。 可動フードをシートベースに装着した状態を示す縦断正面図である。 シートベースのリール脚の元側足部を載置する元側載置面とは180° 反対側の表面に、可動フードとの干渉を回避する為の凹入部を形成した状態を示す縦断側面図である。
〔第1実施形態〕
本発明を釣り竿Aに適用する形態について説明する。
釣り竿Aは、図1〜図4に示すように、握り部を備えた竿体としての元竿1に、スピンニングリール10を取り付ける筒状リールシートBを装着し、筒状リールシートBのシートベース2に可動フード5を取り付けて構成してある。
シートベース2には、可動フード5と協働でスピニングリール10のリール脚10Aの先端において竿先側に屈曲形成されている先側足部10aを保持する固定フード3が一体形成されており、固定フード3の形成部位より竿元側には可動フード5を移動駆動させるナット部材7を螺着する雌ねじ部4が設けてある。
図4,8,9に示すように、可動フード5には、リール脚10Aの先端において竿元側に屈曲形成されている元側足部10aを保持するフード本体5Aと、フード本体5A内に装着されている樹脂製の脚押さえ体5Bとが備えられており、フード本体5Aを竿軸線X
方向に螺進移動させるナット部材7がそのフード本体に連結されている。
シートベース2について説明する。
図5に示すように、シートベース2は、ポリエステル、ABS、PET等のエンジニアリング樹脂を使用した筒状体である。前記したように、竿先半部に外向きに盛り上がっている固定フード3を形成してあり、固定フード3のフード内部に入り込む状態で先側載置面2Aを形成してある。この先側載置面2Aでリール脚10Aの先端において竿元側に屈曲形成されている先側足部10aを載置支持すべく構成してある。
先側載置面2Aの竿元側に、位置決め用の環状鍔2Cが設けてあり、環状鍔2Cの更に竿元側に、可動フード5内に入り込む元側載置面2Bを形成してあり、この元側載置面2Bでリール脚10Aの先端において竿元側に屈曲形成されている元側足部10aを載置支持すべく構成してある。
先側載置面2Aの竿軸線Xに対して直交する面で切断した断面形状は、先側足部10a
の背面に沿った円弧状断面を呈しており、先側載置面2Aに先側足部10aを載置した際に、載置状態が安定するように構成してある。
先側載置面2Aの竿元側に、位置決め用の環状鍔2Cが設けてあり、環状鍔2Cの更に竿元側に、可動フード5内に入り込む元側載置面2Bを形成してあり、この元側載置面2Bでリール脚10Aの先端において竿元側に屈曲形成されている元側足部10aを載置支持すべく構成してある。
環状鍔2Cは、図2及び図5に示すように、元側載置面2Bの両横側方に幾分張り出した状態から略シートベース2の周面に沿って周回する状態で巡らされている。環状鍔2Cより竿先側には、後記するグリップ被覆体としてのゴムグリップ6を被着する為の取付座2Dが形成してある。取付座2Dは、環状鍔2Cより一段凹入する面に形成してあり、図4及び図6に示すように、ゴムグリップ6をこの取付座2Dに装着した際に、ゴムグリップ6の外周面と環状鍔2Cの外周縁とを面一状態に設定して、高さを揃えるように形成してある。ここに、環状鍔2Cの外周縁をシートベース面と称する。
図2及び図5に示すように、固定フード3は、取付座2Dより一段突出する状態に外面3Aが形成してあり、固定フード3の外面3Aも、ゴムグリップ6を取付座2Dに装着した状態で、そのコム製カバー6の外面と面一状態となるように構成してある。
取付座2Dにおける固定フード3の存在側とは反対側の面(図面上では下側の面)と固定フード3の横側方側の面には、シートベース2の軸線方向に沿った突条2aが形成してある。この突条2aが取付座2Dに装着したゴムグリップ6の内周面に形成した後記する長溝6eに係合して、ゴムグリップ6の捲れ上がりを抑制する構成を採っている。
先側載置面2Aと元側載置面2Bとの間にも、一段凹入する面としての繋ぎ部分2cが形成してある。この繋ぎ部分2cは取付座2Dの他の部分と段差の無い状態に連なっており、先側載置面2Aと元側載置面2Bとの間の繋ぎ部分2cも取付座2Dの一部を形成する。後記するゴムグリップ6を取付座2Dに装着した状態で、ゴムグリップ6の外面と、先側載置面2A及び元側載置面2Bとが面一状態となるように構成してある。
シートベース2におけるリール脚10Aの先側足部10aと元側足部10aを載置する部位について詳述する。図2及び図4〜図8に示すように、先側載置面2Aは断面形状としては前記したように、円弧状を呈する形状を採っているが、図6に示すように平面視では、竿元側に向う程、徐々に、左右方向での横幅を狭める形状を呈している。
一方、元側載置面2Bは竿先側に位置する部分では略一定の広い横幅を呈し、竿元側端部において左右方向での横幅を狭める形状を呈している。図6に示すように、先側載置面2Aと元側載置面2Bとの間でゴムグリップ6の取付座2Dの一部を形成する繋ぎ部分2cにおいては、先側載置面2Aの竿元側端の横幅L1と元側載置面2Bの竿先側端の横幅L2とに連続的に繋がるような横幅を呈している。
図2,図4,図6に示すように、先側載置面2Aの両横側方には、皿状の左右の先側傾斜凹入面2eを形成してあり、この皿状の左右の先側傾斜凹入面2eは、竿軸芯方向に向けて僅かに凹入する形状に形成してあり、かつ、左右の先側傾斜凹入面2eにおける先側載置面2A側に位置する端部ほど左右の間隔を狭める上向き(図面上で)の傾斜状態に形成してある。元側載置面2Bの両横側方にも、同じように、上向きの元側傾斜凹入面2fを形成してあり、更に、取付座2Dにおいて繋ぎ部分2c以外の周面部分は、取付座2Dの一部を構成する円弧状面2gに形成してある。円弧状面2gは、取付座2Dの一部を構成する部分であるので、竿先側に位置する斜め上向き先側傾斜凹入面2eと竿元側に位置する斜め上向きの元側傾斜凹入面2fよりも、ゴムグリップ6の厚みに相当するだけの深さで凹入形成されている。
次に、グリップ被覆体としてのゴムグリップ6について説明する。図2及び図4〜図8に示すように、ゴムグリップ6は、NBR等のゴムを材料とした筒状体であり、取付座2Dに装着した状態で固定フード3をゴムグリップ6より突出させるように、楕円状の抜き孔6Aが形成してある。
ゴムグリップ6における抜き孔6Aより竿先側の部分6Cは、竿先側の開口部6bに近接する程小径化する緩円錐筒状に形成してある。一方、ゴムグリップ6の竿元側にも筒状の竿元側の部分6Dが形成してあり、竿元側の部分6Dには図2における図面上で上面位置に足部10aを受け止める載置面部6cと、その載置面部6cの両横側方側に竿軸芯方向に向けて凹入する状態で、かつ、載置面部6c側に位置する端部ほど互いの左右間隔を狭めるように上向き傾斜状態にある皿状の左右の中間傾斜凹入面部(横側部分)6dが形成してある。
図4及び図6に示すように、中間傾斜凹入面部6dによって、ゴムグリップ6を所定位置に装着した際に、シートベース2に形成された斜め上向き傾斜凹入面2eとゴムグリップ6の斜め上向き傾斜面6dとが段差無く繋がることとなっている。
図5〜図8に示すように、抜き孔6Aの存在側とは180°反対側(図面上では下面)には、他の部分よりやや外方に膨出する膨出部6Bが設けてあり、この膨出部6Bに宛がわれる手指が滑り難いように、表面加工が施してある。つまり、表面の滑りを抑制するために、細かい凹凸を形成する梨地加工が施してある。
この膨出部6Bの内周面には、抜き孔6Aの存在側とは180°反対側(図面上で下側内周面)及び左右の両側面の3箇所に、竿軸線X方向に沿った細幅の長溝6eが形成して
あり、ゴムグリップ6をシートベース2に装着した際に、シートベース2に突出形成した突条2aに細幅の長溝6eが外嵌係合して、ゴムグリップ6の位置決めを行うとともにゴムグリップ6の捲れ上がりを抑制する構成を採っている。
以上のような構成になるゴムグリップ6を、図4に示すように、竿元側開口6aから取付座2Dに外嵌装着すると、ゴムグリップ6の外面が固定フード3の外面3Aと面一状態に、かつ、竿元側開口6aを囲む外縁(前記可動フードに対向する側端開口縁の一例)が環状鍔2Cに当接し、ゴムグリップ6の外面が環状鍔2Cの外面と面一状態に連なる。
図4及び図6に示すように、ゴムグリップ6を取付座2Dに装着した状態で、先側載置面2Aと、元側載置面2Bと、ゴムグリップ6における載置面部6cとを、竿軸線Xに沿
った方向で連続する足部載置面に形成する。図6(a)に示すように、足部載置面の横幅を、竿軸線Xに沿った方向で中間に位置する部分の横幅ほど絞り込んで狭くなるように形
成してある。
先側載置面2A、元側載置面2Bの両横側方に位置する部分を円弧面に形成するのではなく、前記した先側傾斜凹入面2eとして上向きの傾斜面に形成することによって、その両側方に対応する部分の外径を小さくでき、かつ、足部載置面の竿軸線に沿った方向で中間に位置する部分の横幅ほど絞り込んで狭くなるように形成したので、シートベース2に取付られたリール脚10Aの先側足部10a、及び、元側足部10aをそのシートベース2とともに握り込む際に握り易い。
しかも、後記するように、ゴムグリップ6を円弧状面2gに装着した際に、ゴムグリップ6に形成した中間傾斜凹入面6dが、竿先側に位置する斜め上向きの先側傾斜凹入面2eと段差なく連続する状態となるので、手指や掌を圧迫することが少なく、仕掛けの打ち込みや魚の釣り上げ操作を行う場合に、手が痛くならず負担も少ない。
可動フード5について説明する。図2〜図9に示すように、可動フード5は、アルミニュウムやチタン等の軽量金属製のフード本体5Aと、そのフード本体5Aのリール脚挿入用保持部5aに内装されるゴム製または合成樹脂製の脚押さえ体5Bとを装備している。
脚押さえ体5Bは、リール脚挿入用保持部5aに内装されるように、略円弧状を呈するものであり、フード本体5Aの竿先側端に鍔部5bを突出させるとともに、左右中央部に突起5cを設け、この突起5cをフード本体5Aの天井部分に形成した抜き孔5d内に嵌合させて、脚押さえ体5Bの位置決めを行っている。
フード本体5Aは、図9に示すように、断面形状として、シートベース2に外嵌する略4分の3円弧状を呈する部分と、図面上で略4分の3円弧状を呈する部分の上方に位置するアーチ状を呈するリール脚挿入用保持部5aとを一体形成した縦長い楕円状を呈するものであり、成形型で一体形成される。
フード本体5Aは、前記したように、成形型で一体形成されるものであるために、シートベース2の外周面に密着する程高い成型性を示していないので、従来は、フード本体5Aを所定位置に装着した状態で、円周方向でのガタ付きが出ることがあった。
そこで、ズレ動き抑制機構Cを設けてそのガタ付きを抑制することとした。ここでは、まず、フード本体5Aと脚押さえ体5Bとの取り付け構造について説明しその後ズレ動き抑制機構Cについて説明する。
つまり、図9に示すように、フード本体5Aにおける略4分の3円弧状を呈する部分とアーチ状を呈するリール脚挿入用保持部5aとの接続部位近傍には、上向き段差部5eが設けてある。
一方、脚押さえ体5Bには、左右の両下端部近傍の外面に下向き段差部5gが形成してある。脚押さえ体5Bをフード本体5Aのリール脚挿入用保持部5a内に挿入した際に、脚押さえ体5Bの下向き段差部5gがフード本体5Aの上向き段差部5eに上方から当接して、脚押さえ体5Bが装着支持される。
脚押さえ体5Bの左右両側下端部には、厚さの薄い袴部5hが下方に向けて延出してあり、袴部5hは下方に向って徐々に厚みを薄くする構成を採っている。 一方、シートベース2の袴部5hに対応する外面は、前記したように、上向きに凹入傾斜する皿状の元側傾斜凹入面2fが形成してある。そして、袴部5hが元側凹入面2fに接触し受止られることによって、袴部5hの下端部をフード本体5Aとシートベース2の外周面とで挟み込み固定するように構成してある。
このような構成によって、可動フード5が脚押さえ体5Bとともに、円周方向へ回転しようとしても、袴部5hの下端部がフード本体5Aとシートベース2の外周面とで挟み込み固定されて回転が抑制される。したがって、可動フード5の円周方向でのガタ付きが抑制され、筒状リールシートBを握る手指が安定する。
このように、金属製のフード本体5Aではなく、樹脂製またはゴム製の脚押さえ体5Bに袴部5hを形成することによって、ズレ動き抑制機構Cを構成したので、フード本体5Aとシートベース2の外周面とが多少の固体誤差を持って形成された場合にも、脚押さえ体5Bの樹脂またはゴムの弾性変形力によって、袴部5hの下端部をフード本体5Aとシートベース2の外周面とで挟み込み固定する状態が確実に維持されて、良好なズレ動き抑制機能を発揮するズレ動き抑制機構Cが構成される。
図2〜図6に示すように、可動フード5のフード本体5Aは、リール脚10Aを保持するリール脚挿入用保持部5aから竿元側に向けて外径が細くなる中間縮径部(指置き部の一例)5jを形成してあり、中間縮径部5jより竿元側に中間縮径部5jの外径より大径の受止部5kを形成してある。大径の受止部5kの位置で可動フード5のフード本体5Aとナット部材7とを相対回動しながら、竿軸線X方向に沿って一体でスライド移動自在に
連結している。ここに、受止部5kを連結膨出部とする。
以上のような構成により、リール脚10Aと筒状リールシートBとを共握りして釣り動作を行う場合に、手の掌がゴムグリップ6の膨出部6Bに掛って竿先側への移動が抑制される状態にあり、小指が可動フード5の中間縮径部5jに掛って受止部5kによって竿元側への移動が抑制されており、握りの状態が安定する構成となっている。
図2〜図6に示すように、ゴムグリップ6を受け止める環状鍔2Cは、元側載置面2Bを除く全周面に亘って巡らされており、元側載置面2B存在側とは180°反対側に至る程、竿元側に偏位するように形成されている。このような構成によって、環状鍔2Cに当接して位置決めされるゴムグリップ6の竿元側端(膨出部がわ側端開口縁部の一例)は、元側載置面2B存在側の側端(リール脚がわ側端開口縁部の一例)とは180°反対側において、竿元側のナット部材7に近接する方向に入り込んで位置することとなる。つまり、図5に示すように、環状鍔2Cの竿先端側において想定した基準線Yよりも、ゴムグリップ6の竿元側端は、竿元側に延出されている。
しかも、可動フード5においても、図5及び図7に示すように、フード本体5Aの竿先側端5Cの開口縁の側面視形状は、リール脚挿入保持部5aを形成する上半部5fとシートベース2に外嵌される下半部5pとの中間位置に対応する部分が、最も竿先側に突出する形状に形成してある。下半部5pでは、環状鍔2Cに沿うように、リール脚挿入保持部5aの存在側とは180°反対側に至る程、フード本体5Aの竿先側端5Cの開口縁の側面視形状が竿元側に偏位する状態に形成されている。
したがって、環状鍔2Cと可動フード5とが共にリール脚載置側とは180°反対側の面において竿元側に偏位した形状を呈するので、前記した基準線Yよりも竿元側において、ゴムグリップ6が竿元側に入り込んで露出する状態にある。
このような構成によって、リール脚10Aをシートベース2と共に握った手指における親指部分がゴムグリップ6に当てがわれることとなって、圧迫感を感じることが少ない。
なお、図1及び図4に示すように、可動フード5は、環状鍔2Cに当接することによって、固定フード3の存在側への移動が規制されている。つまり、可動フード5のリール脚挿入用保持部5aに装着された脚押さえ体5Bの左右両側端が、環状鍔2Cの上端に当接するとともに、フード本体5Aの竿先側端5Cも環状鍔2Cに当接して、固定フード3側への移動が規制される。
このような構成によって、可動フード5の外周面と環状鍔(シートベース面の一例)2Cとゴムグリップ6の外周面とが略面一状態に連なることとなり、その部分を握る手に圧迫感を与えることが少ない。
図3及び図7〜図9に示すように、可動フード5のリール脚挿入用保持部5aとは180°反対側には、内向きに突出する係合突起5nが設けてあり、シートベース2の竿元端に設けてある雌ネジ部4に形成したガイド溝4aに係合突起5nを係合させることによって、可動フード5をナット部材7の回転によって、シートベース2の軸線方向に沿ってスライド移動可能に構成してある。
図3,図5及び図7に示すように、シートベース2における元側載置面2B存在側とは竿軸芯Xを挟んで反対側には、竿軸芯Xに向って凹入する凹入部2dを形成してある。
凹入部2dは、ガイド溝4aの竿先端と環状鍔2Cとの間において、円周方向での横幅が略30°位に亘る範囲に凹入形成されている。尚、凹入部2dとしては、可動フード5との干渉を回避する範囲で、円周方向での横幅を30°から90°に至る範囲で採っても良い。
このような凹入部2dを設けた理由は次のようなものである。
つまり、リール脚10Aを保持すべく、可動フード5がナット部材7とともに移動すると、脚押さえ体5Bがリール脚10Aの元側足部10aの甲部分に形成された傾斜面10bに乗り上る状態になるので、可動フード5は、リール脚10Aの元側足部10aによって持ち上げられたような状態となり、シートベース2に対して偏芯した状態となる。
そうすると、可動フード5のフード本体5Aにおける固定フード3側に向う開口縁において、リール脚挿入用保持部5aとは反対側の端縁がシートベース2の外周面に食い込むような状態になる。
シートベース2の表面には、ウレタン樹脂塗料やエポキシ樹脂塗料等の適宜塗料が選択されて、刷毛や吹き付けによって塗装されている。
そうすると、前記反対側の端縁がシートベース2の外周面に食い込むような状態になると、塗装面が剥がれる等の不具合が起こり得る。
そこで、前記したように凹入部2dを形成してあるので、可動フード5の反対側端縁がシートベース2の外周面に食い込むことが抑制されて、塗料が剥がれる等の不具合を抑制することができる。
〔第1実施形態における別実施形態〕
(1) グリップ被覆体6としては、ゴム製でなくともよく、シートベース2の材質より軟質の材料で構成されていればよい。
(2) 前記実施形態においては、グリップ被覆体6における可動フード5に対向する側端開口縁において、リール脚を載置する側に位置するリール脚がわ側端開口縁部に対して、前記膨出部が形成された側に位置する膨出部がわ側端開口縁部を、竿軸線方向において突出する状態に延出している状態を示した。ここでは、リール脚がわ側端開口縁部に対して、膨出部がわ側端開口縁部を、竿軸線方向において同一位置に位置するように、側端開口縁の形状を竿軸線Xに対して直交する面に平行な面で切断した面に形成してもよい。
(3) 前記実施形態においては、グリップ被覆体6と、環状鍔部2Cと、可動フード5とが面一状態で連なっている構成について説明したが、少なくとも、いずれか一つが径方向において、突出する構成を採ってもよい。
〔第2実施形態〕
第1実施形態の内、シートベース2に環状鍔2Cを形成していない実施形態のものを第2実施形態とする。環状鍔2Cを設けていない部分は、シートベース2における他の外周面と面一状態に形成する。
〔第3実施形態〕
第1実施形態の内、シートベース2に凹入部2dを形成していない実施形態のものを第3実施形態とする。凹入部2dを形成しない部分は、シートベース2における他の外周面と面一状態に形成する。
〔第4実施形態〕
第1実施形態の内、ズレ動き抑制機構Cは設けない実施形態のものを第4実施形態とする。従って、脚押さえ体5Bの袴部5hは形成しない。
〔第5実施形態〕
第1実施形態の内、シートベース2には先側傾斜凹入面2eと元側傾斜凹入面2fとを形成していない実施形態のものを第5実施形態とする。従って、シートベース2の先側載置面2Aと元側載置面2Bの両横側方には、傾斜面ではなく、円弧面を形成してもよい。
本願発明は、筒状リールシートBを装備する磯竿、船竿等に適用することができる。
2 シートベース
5 可動フード
5A フード本体
5a リール脚挿入用保持部
5j 中間縮径部(指置き部)
5k 受止部(連結膨出部)
6 ゴムグリップ(グリップ被覆体)
6B 膨出部
7 ナット部材
10A リール脚
10a 足部
X 竿軸芯

Claims (3)

  1. シートベースにリール脚の先端に屈曲形成した一方の足部を挿入保持する可動フードを設け、前記可動フードを竿軸芯方向に移動させるナット部材を可動フードに連結し、前記可動フードに、前記足部を挿入保持するリール脚挿入保持部を備えたフード本体と前記ナット部材との連結膨出部を設け、前記可動フードにおける前記リール脚挿入保持部の存在部位と前記連結膨出部との間に、前記連結膨出部より小径に絞り込まれた指置き部を形成し、
    前記シートベースにおける前記可動フードに対向する位置に、リール脚の先端に屈曲形成した他方の足部を保持する固定フードと、前記シートベースの外周面を覆う前記シートベースより軟質のグリップ被覆体とを設け、前記固定フードの形成部位より竿軸芯を挟んで反対側に径方向の外方に突出する膨出部を前記グリップ被覆体に形成してある筒状リールシート。
  2. 前記グリップ被覆体における前記可動フードに対向する側端開口縁において、リール脚を載置する側に位置するリール脚がわ側端開口縁部に対して、前記膨出部が形成された側に位置する膨出部がわ側端開口縁部を、竿軸線方向において前記可動フード側に突出する状態に延出している請求項1記載の筒状リールシート。
  3. 前記グリップ被覆体の前記可動フードに対向する周縁部の外周面と、前記可動フードの前記固定フードに向う開口部の外周面と、前記周縁部と前記開口部との間に位置するシートベース面とが、面一状態で連なっている請求項1又は2記載の筒状リールシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104206366A (zh) * 2014-09-24 2014-12-17 江苏农林职业技术学院 一种鱼竿及其回收器
JP2014236667A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 株式会社シマノ リールシート及び釣り竿

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