JP2010284366A - ストレッチャー - Google Patents

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Abstract

【解決課題】耐久性のある弾性部材をストレッチャーの前脚部の可動部に着設して、ストレッチャーを救急車に安全に素早く載置したり、降ろしたりできると共に、患者を収容したり、ベッドに移し替える際に、ストレッチャーの高さを簡単に、静かに調節することができるストレッチャーを提供する。
【解決手段】ストレッチャーの上部フレーム11の上端部から前脚補助フレーム可動部の間と前脚補助フレームと前脚フレームの可動部にばね部材22を着設した。このばね部材の着設時に、ばね部材にばねカバー25を装着することによって、ばねが伸縮時に発する音や、ばねの弾性力でばねがストレッチャーのフレームやコの字状のセンターレール14に当たって音を発するのを防いだり、救急作業中に衣類や救急用の布等が挟まるのを防ぐことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、救急患者や病人を搬送するためのストレッチャーであって、救急患者や病人に衝撃を与えないようにするために、ストレッチャーを静かに上下させて、簡単に高さを調整することができるストレッチャーに関する。
救急患者を搬送するための救急車に載置されるストレッチャーは、ストレッチャーの前後の脚部を折りたたんで救急車に載置されている。特に、緊急を要するものであるため、脚部の折りたたみ構造は救急車に載せたり、降ろしたりする際に簡単に脚部が開いたり、折りたたんだりできる構造が要求される。さらに、重症患者や救急患者を搬送するために使用されるので、患者を救急車に載せる時に、ストレッチャーの高さを調整するための構造は、患者に苦痛と不安を与えないように静かに可動する構造が要求される。また、救急患者を載せたり、降ろしたりする現場は様々な場所が想定され、ストレッチャーの架台の高さ調整も適切な位置に、素早く合わせられる機構が要求される。
特許文献1の第5頁左欄第31行目より「後脚14は重力でその立ち上がった位置に戻る。前脚と前部ブレースのスライダ31と29は引っ張りばね114で接続され、ばねはビーム56の前端に回動可能に取り付けられたローラ115の回りを通っている。ばね114はスライダ31と29をそれぞれ止め94に向けて前方へ引く。」と記載されている。
特許文献1のストレッチャーの前脚部には1本のばねが接続されており。ばねの1方端はスライダ31に着設されて、前端に回動可能に取り付けられたローラ115の回りを通って、他方端がスライダ29に接続されている。第6頁右欄第30行目に、スライダ31は「前脚の上端を回動と縦方向に滑動可能に取り付ける装置」であり、同頁右欄第28行目に、スライダ29は「前部ブレースの上端を滑動と回動可能に取り付ける装置」と記載されている。すなわち、引用文献1の前脚は1本のばねの一方端が前脚と他方端が前部ブレースに接続され、その間にローラが着設されている。
特許文献2のストレッチャーは、請求項1において「第1と第2の対の折りたたみ可能な脚から成る高さ調節可能なフレーム構造に取り付けられた支持構造と、上記支持構造の高さを調節するための作動手段を備えたアンダーキャリッジであって、上記作動手段は、上記第1と第2の対の折りたたみ可能な脚と上記支持構造とに接続された結合手段とを備え、上記結合手段は上記第1と第2の対の脚を延ばしたり折りたたんだりして上記支持構造の高さを調節するために引っ込み可能あるいは伸長可能であるアンダーキャリッジ。」である。ストレッチャーを上下動させる手段は、(第3頁左欄上段第2行目)「可撓性結合具が各スプールに巻き付くように付勢されるために、上記スプールはバネ張力下に適切に維持される。各スプールはラチェット機構を有して上記支持構造が下がるように上記ラチェット機構が非係合になった時に可撓性結合具をスプールからほどくことを可能とする。」構造となっている。可撓性結合具をスプールからほどくために、(特許文献2の第4頁左欄下段第3行目)「ラチェット機構は、スプールの軸に軸止されたのこ歯状のはめば歯車を備えていて、スプールの回転は、図7に示されるように、のこ歯と噛み合う爪部材によって防がれる。」構造をとっている。
さらに、特許文献3のストレッチャーは、請求項1に「ロック付ガスダンパ及びスライド軸押し当て板により構成されるメインストレッチャー脚起立機構。」が請求されており、第5頁1行目より「図1に示すように、ロックアンドスライドキャリアーアッセンブリーにロック付きガスダンパを固着するとともに、対となるスライド軸押し当て板をアイビームに固着する。同様に、メインフレームにロック付きガスダンパを固着するとともに、対となるスライド軸押し当て板をロックアンドスライドキャリアーアッセンブリーに固着する。」構造となっている。
救急車に載置するストレッチャーは、担架に乗せられた救急患者に苦痛と不安を与えないで、救急患者をストレッチャーに安定に載置して、かつ素早く救急車に載せたり、降ろしたりするための構造が必要である。そのために上記のような種々の検討が加えられている。
ストレッチャーの高さを調節するために、図11に示すように、特許文献1では1本のばね(a)の一方端が前脚と他方端が前部ブレースに接続され、その間にローラ(b)が着設されている。このようにばねの中間部がローラ(b)で折り曲げるように着設されているために、ばねの太さや、強さが限定される等の問題があった。さらに、ばね(a)をローラ(b)で折り曲げるように使用しているためにローラ(b)に接触している部分からばね(a)が折損する等の問題もあった。
特許文献2のストレッチャーを上下動させる手段は、スプールに巻き付くように付勢された結合具により行われ、前記スプールはバネ張力下に適切に維持された織布が用いられている。そのために織布の強度や、耐久性に問題があった。
また、特許文献3のガスダンパーは長期間の使用、高さ調節時の強度等に問題があった。このように、ストレッチャーの脚部をスライドさせて高さを調節するための機構については、振動が少なく、かつ、救急隊員が確実に操作をすることができる安全性の高いストレッチャーの出現が望まれている。
特公昭56−53377号公報 特表平7−504838号公報 実用新案登録第3058160号公報
本発明は、耐久性のある弾性部材をストレッチャーの前脚部の可動部に着設して、ストレッチャーを救急車に安全に素早く載置したり、降ろしたりできると共に、患者を収容したり、ベッドに移し替える際に、ストレッチャーの高さを簡単に、静かに調節することができるストレッチャーを提供することにある。
本発明者は上記事実に鑑みて、種々検討を加えた結果、ストレッチャーの前脚部の前脚補助フレームと前脚フレームの可動部にばね部材を着設した。このばね部材の着設時に、ばね部材にばねカバーを装着することによって、ばねが伸縮時に発する音を消すことができる。さらに、ばねの弾性力でばねがストレッチャーのフレームやコの字状のセンターレールに当たって音を発するのを防いだり、救急作業中に衣類や救急用の布等が挟まるのを防ぐことができる。
本発明の特徴は、矩形枠状の上部フレームと該上部フレームの内側に内部フレームを着設し、前記内部フレーに断面がコの字上のセンターレールと該センターレールの一方側に摺動管と他方側にロック溝を有する摺動管を着設し、前記摺動管に脚部を拡開固定する前脚補助フレームピンロック機構と前脚フレームピンロック機構と後脚補助フレームピンロック機構とを摺動可能に挿着し、前記ピンロック機構に前脚補助フレームと下端部にキャスターを有する前脚フレームと、後脚補助フレームとを回動可能に着設し、前記内部フレームに下端部に回動自在のキャスターを有する後脚フレームを回動可能に着設し、前記前脚フレームが前方と後方に拡開可能であり、前記後脚フレームが後方に拡開可能なストレッチャーであって、前記前脚フレームの上端回動部と前記前脚補助フレームの上端回動部の少なくとも2カ所にばね部材を着設していることを特徴とするストレッチャーである。
少なくとも2カ所に着設するばね部材は、出力の異なるばね部材または出力の同一のばね部材を前脚補助フレームまたは前脚フレームに着設する。ばね部材を着設する位置は、このように、前脚補助フレームに着設するばね部材と前脚フレームに着設するばね部材があり、この両方に同一の出力を有するばね部材を着設するか、あるいは、それぞれに異なる出力を有するばね部材を着設するかである。出力が異なるばね部材とは、引っ張り強度(張力)、引き戻す力などを含めたばねの力を言い、出力の異なるばね部材は引っ張り強度(張力)、引き戻す力などを含めたばねの力が異なることを言う。前脚補助フレームと前脚フレームに異なる出力のばね部材を着設した場合に、出力の異なるばね部材を着設したと言う。また、前脚補助フレームと前脚フレーム以外に後脚補助フレームにもばね部材を着設することができる。後脚補助フレームに着設するばね部材は前脚フレームのばね部材と同一の出力であることが望ましい。
本発明の別の特徴は、少なくとも2カ所に着設されたばね部材はばねカバーが装着されたばね部材であることを特徴とするストレッチャーである。
少なくとも2カ所に着設されたばね部材は、ばねカバーが装着されたばね部材である。ばねカバーを装着する方法は、コの字状のセンターレールに金属製のパイプを取り付けてその中をばね部材を通すようにしてもよいが、合成樹脂製のチューブの中にばね部材を通すように、ばね部材に直接チューブを被せてばねカバーとしてもよい。ばねカバーの装着方法は特に限定されない。ばねカバーを装着したばね部材は上記前脚部のみならず、後脚補助フレームの上端可動部から後脚フレーム上端部にばねカバーが装着されたばね部材を着設してもよい。
ばねカバーは金属製のパイプであっても良いが、軽くてばね部材に負荷を掛けなず、内部が見える合成樹脂製が望ましい。合成樹脂製のチューブは硬質のものであっても、柔軟性のある柔らかいチューブであってもよい。チューブの材質は、テフロン(登録商標)、ナイロン、ウレタン、シリコン、塩化ビニル、合成ゴム、天然ゴム等例示できるが耐寒性、耐候性のあるチューブが望ましいが、ばねカバーの材質は特に限定されない。
本発明の別の特徴は、後脚フレームの下端部に着設された回動自在のキャスターの頂部からリンク稼動部上にキャスターの車輪を固定する固定ブレーキを着設し、上部フレームを最下部にした際に上部フレームとリンク稼動部上に突出した固定ブレーキのブレーキボタンが接触して、上部フレームがブレーキボタンを押圧して回動自在なキャスターにブレーキが掛かることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のストレッチャーである。
後脚フレームの下端部と支持アームの一端部がリンク稼動部に軸着されており、リンク稼動部の下部に回動自在のキャスターの車輪が着設されている。このリンク稼動部を通して回動自在のキャスターの車輪を固定するブレーキを着設し、ストレッチャーの上部フレームを最下部にした際に、上部フレームと固定ブレーキのブレーキボタンが接触して、上部フレームがブレーキボタンを押圧して回動自在なキャスターにブレーキが掛かり、ブレーキの掛け忘れがない安全なストレッチャーである。
本発明の別の特徴は、ストレッチャーの前端部に担架の頭部側を固定する台形の凹形状の嵌着溝とストレッチャーの後端部に担架の足部側を固定する鈎状のフックを有するストッパーを着設したことを特徴とするストレッチャーである。ストレッチャーの架台の先端部に台形の凹形状の嵌着溝を設け、該ストレッチャーに載置する担架の頭部側にこの嵌着溝に嵌着する台形の凸形状の嵌着部を装着したことによって、担架をストレッチャーの架台に載置して、後方から押していくだけで、担架の頭部側に着設した凸形状の嵌着部がストレッチャーの凹形状の嵌着溝に当接し、凹形状の台形の斜面に沿って台形の凸形状の嵌着部が滑りながら、ストレッチャーの嵌着溝の凹部と担架の嵌着部の凸部が嵌合して、担架をストレッチャーの架台上に強固に保持することができる。
本発明の別の特徴は、ストレッチャーの前端部に着設された担架を固定する嵌着溝が斜面を有する台形の凹形状であることを特徴とするストレッチャーである。ストレッチャーの先端部の嵌着溝の形状を斜面を有する台形の凹形状とすることによって、担架がストレッチャーの上部フレーム上を多少斜行しても、担架の斜面を有する凸形状の嵌着部がストレッチャーの嵌着溝の凹形状の斜面に沿って滑りながら前進し、ストレッチャーの嵌着溝と担架の嵌着部が強固に嵌合する。
本発明のストレッチャーの脚部は、前脚補助フレームと前脚フレームとよりなる前脚部と後脚補助フレームと後脚フレームとよりなる後脚部よりなっている。前記前脚部は前方と後方に拡開し、前記後脚部は後方に拡開する。前記脚部を有するストレッチャーは、前記前脚フレームの上端回動部と前記前脚補助フレームの上端回動部の少なくとも2カ所にばねカバーが装着されたばね部材を着設していることを特徴とするストレッチャーである。
前脚補助フレームと前脚フレームの回動部にばねカバーが装着されたばね部材を着設することによって、従来のように1本のばねを用いた場合に比較して、ローラなどによる曲がり部分がないので、太く、大きなばね部材を使用することができる。太く、大きなばね部材を着設することにより耐久性も高くなり、脚部の拡開が静かになった。また、ばね部材にばねカバーを装着することによって、ばねが伸縮時に発する音を消すことができる。さらに、ばねの弾性力でばねがストレッチャーの上部フレームやコの字状のセンターレールに当たって音を発するのを防ぐことができると共に、患者の衣類や医療用の布などがばねに挟まるのを防ぐことができる。
リンク稼動部に着設された回動自在のキャスターの頂部からリンク稼動部上にキャスターの車輪を固定する固定ブレーキを着設し、上部フレームを最下部にした際に上部フレームとリンク稼動部上に突出した固定ブレーキのブレーキボタンが接触して、上部フレームがブレーキボタンを押圧して回動自在なキャスターにブレーキが掛かることを特徴とするストレッチャーである。
後部脚の下端部と支持アームの一端部がリンク稼動部に軸着されており、リンク稼動部の下部に回動自在のキャスターが着設されている。このリンク稼動部を通して回動自在のキャスターの車輪を固定するブレーキを着設し、ストレッチャーの上部フレームを最下部にした際に、上部フレームと固定ブレーキのブレーキボタンが接触して、上部フレームがブレーキボタンを押圧して回動自在なキャスターにブレーキが掛かり、ブレーキの掛け忘れがない安全なストレッチャーとなった。
架台の先端部に嵌着溝を設け、該ストレッチャーに載置する担架の頭部側に、ストレッチャーの嵌着溝に嵌着する山型の嵌着部を装着したことによって、担架をストレッチャーの架台に載置して、後方から押していくだけで、担架の凸形状の嵌着部が斜面を有する台形の凹形状の嵌着溝に沿って摺動し、担架をストレッチャーの架台上で嵌着溝と嵌着部が嵌合して、担架を強固に保持することができる。嵌着溝の形状を斜面を有する台形の凹形状と斜面を有する台形の凸形状とすることによって、担架がストレッチャー上を多少斜行しても台形の凸形状の嵌着部が斜面を有する台形の凹形状の嵌着溝の斜面に沿って真っ直ぐに嵌合する。
ストレッチャーとその脚部の動きを示す側面図を示す。 ストレッチャーの上部フレームの底面図を示す。 ばね部材とばねカバーの斜視図を示す。 長さの異なるばね部材の側面図を示す。 上部フレームと内部フレームのコーナーにブラケットの取着した部分斜視図を示す。 上部フレームと内部フレームのコーナーに着設するブラケットの上面図と側面図を示す。 ストレッチャーの摺動管とピンロック機構の上面図と側面図を示す。ピンロック機構の正面図を示す。 ピンロック機構の正面図を示す。 キャスターの固定ブレーキの構成部品の側面図を示す。 キャスター固定具を後脚キャスターに着設した部分側面図を示す。 従来のばね部材を着設したストレッチャーの底面の部分斜視図を示す。
本発明の実施の形態を図面の符号に従って、以下に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。本発明において、ストレッチャーの前端部とは救急車などに載置する場合に、救急車に近い側を前端部とした。すなわち、固定キャスターの着設されている方を前端部として記載している。従って、救急車から降ろしてストレッチャーを搬送する場合は、回動可能なキャスターを有する後部脚を進行方向に向けて搬送することになる。又、担架の頭部側とは、ストレッチャーの前端部と同一の側を云う。
本発明ストレッチャー100は、図1の(1−1)に示すように、ストレッチャー100の上部に矩形枠状の上部フレーム11があり、上部フレーム11の前下端部には、救急車に載置する時に救急車の架台上をスムーズに押して載せることができるように固定キャスター12が着設されている。断面がコの字状のセンターレール14(図示せず)の前上端部に後方から載置される担架を受け止める嵌着溝の取着部26が着設されており、この嵌着溝の取着部26に着設された嵌着溝に担架の嵌着部が嵌合するとともに、後部に着設された担架のストッパーによって担架の前後が固定され、ストレッチャー上に担架が安定に保持される。さらに、矩形枠状の上部フレーム11には複数本の内部フレーム13(図示せず)が着設されている。
本発明ストレッチャー100の前脚補助フレーム16の上部に前脚補助フレームのばね部材22が着設されている。この前脚補助フレームのばね部材22はストレッチャーの先端部から前脚補助フレーム16の上端部に着設するようになっている。ストレッチャーを救急車等の架台に載置する場合は、後部側Bから押していくと、図1(1−2)に示すように、本発明ストレッチャー100の前脚補助フレーム16が救急車の架台Aに当接して前脚補助フレーム16が後方に押し下げられて、前脚部が後方に折りたたまれ、次いで後脚部が折りたたまれた状態で救急車に載置される。救急車の架台上のストレッチャーを救急車から降ろされる時は、伸びていた前脚補助フレームのばね部材22が縮みながら折りたたまれた前脚補助フレーム16を引き戻して、前脚15を押し広げるときの負荷を軽減する。
本発明ストレッチャー100の前脚補助フレーム16の上部から前脚フレーム15の上部に掛けて前脚フレームのばね部材23(図1(1−1)参照)が着設されている。図1(1−4)に示すように、前脚フレームのばね部材23は前脚15を外側に拡開して、ストレッチャーの高さを下げたときに前脚フレームのばね部材23は引き延ばされる。ストレッチャーの高さを上げるときは、前脚フレームのばね部材23は縮んで、拡開していた前脚フレーム15がもとの位置に戻る時の負荷を軽減する。
図1(1−2)は本発明ストレッチャー100のを救急車に載置する場合は、ストレッチャーの後部レバー34を握りながら後から(B)ストレッチャーを押していくと、救急車の架台(A)の角に前脚補助フレーム16が当接して、前脚フレーム15を後方に押す。さらに推し進めると、後脚フレーム18も後方に押されて、図1の(1−3)に示す形状で救急車の架台上に載置される。
本発明ストレッチャー100の高さを調節する場合は、前部レバー33と、後部レバー34を握って、ストレッチャーの上部フレーム11を下に押さえて任意の位置でレバー33と、34を放すと、ピンロック機構30、31、32のロック溝38にロックピン37が嵌合して図1(1−4)に示すように任意の位置で掛止される(ピンロック機構は図7参照)。途中で止めずに矩形枠状の上部フレーム11を下まで押さえると図1(1−5)に示すように、最下部で固定することができる。
図2は本発明ストレッチャー100の上部フレームの裏面を示している。図2ではそれぞれのフレーム構成を明瞭にするため、ストレッチャーの脚部は図示していない。矩形枠状の上部フレーム11のパイプ形状は特に限定されるものではないが、本発明においては上部フレーム11に29×34mmの楕円形状のパイプを使用して、上部フレーム11を強化した。また、固定キャスター12は5インチの車輪でも使用することができるが、本発明においては4インチの車輪を着設した。センターレール14には80×40チャンネルの断面がコの字状のレールを使用した。
本発明ストレッチャー100の上部フレーム11の内側に5本の内部フレーム13を横架した。この内部フレーム13に断面がコの字状のセンターレール14を着設した。センターレール14の一方側にはロック溝のない摺動管27を着設し、他方側にロック溝の穿設した前脚補助フレーム摺動管と一体になった前脚フレーム摺動管28と後脚補助フレーム摺動管29を着設した。この各摺動管28と29に前脚補助フレームのピンロック機構30、前脚フレームのピンロック機構31、後脚補助フレームのピンロック機構32を摺動可能に嵌挿した。前脚補助フレームのピンロック機構30のロック溝(孔)37は一つであり、その脱抜のためのワイヤー(図示せず)は後部レバー34と繋がっている。前脚フレームのピンロック機構31、および後脚補助フレームのピンロック機構32のロック溝37は図2に示すように、それぞれの位置で穿設されている。それぞれのロック溝との脱抜のために前部レバー33と後部レバー34がワイヤー35、またはワイヤー36で繋がっている。
図3は本発明ストレッチャー100の上部フレーム11の裏面のばね部材22を着設した部分の拡大斜視図を示している。前脚補助フレームのばね部材22の一方端を矩形枠状の上部フレーム11の先端側に固定し、他方端を前脚補助フレームのピンロック機構30に着設した状態を示している。前脚補助フレームのばね部材22にはばね部材カバー25を装着してばねが伸長したり縮んだりする際に、ばね部材の発生する金属音を防止する。また、ばね部材がストレッチャーのセンターレール14等に当たって金属音を発するのを防いでいる。また、図1に示すようにばね部材の着設は、前脚補助フレームと前脚補助フレームのピンロック機構30との間、前脚補助フレームのピンロック機構30の後方と前脚フレームのピンロック機構31の間の2カ所でも良いが、後脚補助フレームのピンロック機構32から後脚フレーム18の間にばねカバー25が装着されたばね部材24を後脚補助フレーム19に着設してもよい。
図4に示すように、本発明で使用したばね部材22、23、24は、線径φ1.6のSWP−Bの引っ張りコイルばねを使用した。引っ張りコイルばねは太さがφ14であって、長さが325mm(a)、245mm(b)、200mm(c)の3種類のばねに、ばねカバーを装着したのものを上部フレームの前端部から前脚補助フレームのピンロック機構30の間と前脚補助フレームピンロック機構30の後方から前脚フレームのピンロック機構31の間に着設した。また、ばねカバーを装着したばね部材は前記前脚部のみならず、後脚補助フレームの上端可動部から上部フレームの中程(内部フレーム13の後脚フレームの回動部付近、図2参照)にばね固定部材を着設して、ばねカバーが装着されたばね部材を着設してもよい。この場合、前記固定部材と後脚補助フレームのピンロック機構32の回動部の間にばねカバーを装着したばね部材24を取着して、後脚フレームが拡開して元に戻るときの負荷を軽減する。
ここで使用するばね部材は、ばねの出力(引っ張り強度)は前脚補助フレームに1本と前脚フレームと後脚補助フレームに同一の出力を有するばねを2本の計3本を使用することができる。使用するばね部材は、線径、材質、太さによりばね出力が異なり、上記のもので限定されず、ばね部材の線径φ1.0〜3.0、太さはφ10〜30、長さは150〜350mmのばねを使用することができる。ばねの長さは材質、線径、ばねの直径等によって異なり、特に限定されるものではない。ばね部材の材質は、耐候性、耐久性のある材質が望ましく、特に限定されるものではない。
引っ張りコイルばねに被せるばねカバー25の大きさは、上記ばねを挿入してばねがカバーの内面を擦らない程度の太さの合成樹脂製のチューブが望ましい。また、ばねカバー25に使用する合成樹脂製のチューブは硬質のものであっても、柔軟性のある柔らかいチューブであってもよい。チューブの材質は、テフロン(登録商標)、ナイロン、ウレタン、シリコン、塩化ビニル、合成ゴム、天然ゴム等が例示できるが、長期間の使用に耐える耐候性のあるチューブが望ましいが、ばねカバー25の材質は特に限定されるものではない。
図5は矩形枠状の上部フレーム11の後脚フレーム18部分の部分斜視図を示している。上部フレーム11に内部フレーム13が着設され、その上にセンターレール14が着設されている。前脚フレーム15には前脚フレーム摺動管28に挿入された前脚フレームのピンロック機構31が着設されており、このピンロック機構31のロックピンの脱抜を操作するために前部レバー33に連結されたワイヤー35が接続されている。前部レバー33を操作して前脚フレーム15が拡開するとワイヤー35が押されて内部フレーム13に接触して、枠の外に飛び出したり、後脚フレーム18の可動部分に挟まったりして事故の原因となる。そこで上部フレーム11と内部フレーム13の接続部分にコーナー付きのブラケット39を着設してワイヤー35が他の部分に挟まるのを防ぐようにした。
図6は矩形枠状の上部フレーム11と内部フレーム13の接続部分に着設するコーナー付きのブラケット39を示している。図6の(a)にブラケット39の上面図を示している。上部フレーム11に着設する部分39aと内部フレーム13に着設する部分39bよりなり、フレームの内側になる部分39cがワイヤー35の巻き込みを防ぐように,上部フレーム11と内部フレーム13の接続部分にできる直角部分をなくすような構造となっている。図6の(b)に示すように側面は、ストレッチャーの上部フレーム11に固定する面39aと内部フレーム13に固定する面39bを示し、39cはブラケット39の上部を示している。
図7はストレッチャー100を上下動させて任意の位置で固定するためのピンロック機構30、31、32の一つを示している。このピンロック機構31は、ストレッチャー100の一方端のレバー33(図2参照)とワイヤー35、レバー34(図2参照)とワイヤー36が繋がれている。前後のレバー33、34を引くことによってワイヤー35、36が引っ張られて、それぞれのロックピン37がロック溝38から開放されてストレッチャー100は上下に可動な状態となる。任意の位置で前後のレバー33、34を放すとそれぞれのロックピン37がロック溝38に係合してストレッチャー100が任意の位置で固定される。ロックピン37を受けてロックするためのロック溝38は、図7(7ー1)に示すように前脚フレーム摺動管28、又は後脚補助フレーム摺動管29(図示せず)に穿設されている。前脚フレーム摺動管28、又は後脚補助フレーム摺動管29(図示せず)に穿設されたロック溝38は荷重がかかる側は、荷重を充分に受けられるように鋭角になっている。また、ロックピン37が抜ける側はテーパをかけてロックピン37が抜けやすくなっている。ロックピン37が抜ける側の角度を深くするとストレッチャーの前後のレバー操作をしなくても、ストレッチャーを上げるだけでロック溝38にロックピン37が係合する構造とすることもできる。また、ロック溝38は溝ではなく、ロックピンが係合する孔でも良く、ロックピンの脱抜が容易で、不測の荷重に対して抜けにくい形状であれば良く、ロックピンの係合する形状は溝に限定されるものではない。
図7(7−2)は前脚補助フレーム摺動管一体になった前脚フレーム摺動管28、または後脚補助フレーム摺動管29に嵌挿された状態のピンロック機構30、31、32のうちの一つの側面を示している。例えば、ピンロック機構31のローラ31dはセンターレール14を受けており、ローラー31eは前脚補助フレーム摺動管と一体になった前脚フレーム摺動管28、または後脚補助フレーム摺動管29を受けている。ローラー31eを設けることによって、ピンロック機構31の振動を和らげている。
同様にピンロック機構30、31、32を代表してピンロック機構31で示すと、ピンロック機構31の正面は図8に示すように、両側の孔31aは前脚フレーム摺動管28が挿入される孔31aで、ここに前脚フレーム摺動管28が嵌挿されて前脚フレームのピンロック機構31が前後に摺動する。ピンロック機構31の下部中央に非常用のレバー31bを着設し、非常の場合にロックピン37を解除することができる。側面のワイヤ接続部31cはストレッチャーの端部に着設されたレバー33にワイヤ35で接続されている。上部ローラー31dはセンターレール14を受けており、下部ローラー31eは前脚フレーム摺動管28を受けて、ピンロック機構31を安定に保持している。
図9は回動自在な後脚キャスター21とそれを固定するキャスターの固定ブレーキ40の構成図を示している。回動自在のキャスター21の上部にリンク稼動部41を着設し、このリンク稼動部41の内側に支持アーム43と後脚フレーム18の端部が着設されている。回動自在のキャスター21の軸上とリンク稼動部41を貫通して固定ブレーキ40が着設されている。固定ブレーキ40はリンク稼動部41の上部に突出したブレーキボタン40aによって作動し、回動自在のキャスター21のタイヤを押圧して固定する。ブレーキボタン40aにはバネ部材(40f、図示せず)が付勢されて、通常、ブレーキボタン40aは解除された状態にある。このブレーキボタン40aは円形であっても角形であっても良く、前後の脚部を折りたたんだ時に上部フレーム11によって押圧されて固定ブレーキ40が作動する構造であれば特にブレーキボタン40aの形状は限定されるものではない。回動自在のキャスター21の後には、さらにフットブレーキ44が着設されており、フットプレート44aを踏むことによってフットブレーキ44bがタイヤを押圧固定する。
固定ブレーキ40の構成部品は、リンク稼動部41の頭部より突出しているブレーキボタン40aと、ブレーキボタン40aの力を伝えるブレーキ軸の下に中にばねが付勢された中空のナット40bと中空のボルト40bの締め付けを維持するワッシャー40cとブレーキ軸摺動部40dとその下にタイヤを押圧する押圧部40eが着設される。ブレーキボタン40aとブレーキボタン40aの力を伝えるブレーキ軸とは本図のように一体であっても、別体であっても良い。この構造は、上部フレーム11がブレーキボタン40aを押圧して、押圧部40eがタイヤを押圧できる構造であれば、その構造は特に限定されるものではない。
図10は上部フレーム11によってキャスターの固定ブレーキ40のブレーキボタン40aが押圧された状態を示している。リンク稼動部41上に突出したキャスターの固定ブレーキ40のブレーキボタン40aは脚部を折りたたんでいくと、上部フレーム11が最下部になった時に、上部フレーム11とブレーキボタン40aが接触してブレーキボタン40aが押しさげられて、押圧部40eがタイヤを押圧する。このように特にブレーキ操作をしなくとも上部フレーム11を最下部まで降ろすとキャスターの固定ブレーキ40が掛かり、ブレーキの掛け忘れがなく、ストレッチャー上に患者を安全に載置することができる。
図11は従来のストレッチャーのばね部材の着設方法を示す。従来のストレッチャーのばね部材は、1本のばね(a)の一方端が前脚と他方端が前部ブレースに接続され、その間にローラ(b)が着設されている。このようにばねの中間部がローラ(b)で折り曲げるように着設されている。ばね(a)をローラ(b)で折り曲げるように使用しているためにローラ(b)に接触している部分からばね(a)が折損する等の問題があった。
100:本発明ストレッチャー
11:上部フレーム
12:固定キャスター
13:内部フレーム
14:センターレール
15:前脚フレーム
16:前脚補助フレーム
17:前脚キャスター
18:後脚フレーム
19:後脚補助フレーム
20:後部補助脚フレーム
21:後脚キャスター
22:前脚補助フレームばね部材
23:前脚フレームばね部材
24:後脚補助フレームばね部材
25:ばねカバー
26:嵌着溝の取着部
27:摺動管
28:前脚フレーム摺動管、前脚補助フレーム摺動管
29:後脚補助フレーム摺動管
30:前脚補助フレームピンロック機構
31:前脚フレームピンロック機構
32:後脚補助フレームピンロック機構
33:前部レバー
34:後部レバー
35:前脚フレームピンロック機構操作ワイヤー
36:後脚補助フレームピンロック機構操作ワイヤー
37:ロックピン
38:ロック溝
39:ブラケット
40:キャスターの固定ブレーキ
41:リンク可動部
42:キャスター軸
43:支持アーム
44:フットブレーキ

Claims (3)

  1. 矩形枠状の上部フレームと該上部フレームの内側に内部フレームを着設し、前記内部フレーに断面がコの字上のセンターレールと該センターレールの一方側に摺動管と他方側にロック溝を有する摺動管を着設し、前記摺動管に脚部を拡開固定する前脚補助フレームピンロック機構と前脚フレームピンロック機構と後脚補助フレームピンロック機構とを摺動可能に挿着し、前記ピンロック機構に前脚補助フレームと下端部にキャスターを有する前脚フレームと、後脚補助フレームとを回動可能に着設し、前記内部フレームに下端部に回動自在のキャスターを有する後脚フレームを回動可能に着設し、前記前脚フレームが前方と後方に拡開可能であり、前記後脚フレームが後方に拡開可能なストレッチャーであって、前記前脚フレームの上端回動部と前記前脚補助フレームの上端回動部の少なくとも2カ所にばね部材を着設していることを特徴とするストレッチャー。
  2. 少なくとも2カ所に着設されたばね部材はばねカバーが装着されたばね部材であることを特徴とする請求項1に記載のストレッチャー。
  3. 後脚補助フレームの下端部に着設された回動自在のキャスターの頂部からリンク稼動部上にキャスターの車輪を固定する固定ブレーキを着設し、上部フレームを最下部にした際に上部フレームとリンク稼動部上に突出した固定ブレーキのブレーキボタンが接触して、上部フレームがブレーキボタンを押圧して回動自在なキャスターにブレーキが掛かることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のストレッチャー。
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