JP2011005683A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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裕治 村田
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貞樹 佐藤
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Abstract

【課題】画像処理装置の電源スイッチを切っても機密扱いの画像情報が消失することがなく、電源スイッチを切った状態で不揮発性記憶媒体が画像処理装置から抜き取られても機密扱いの画像情報が漏洩することがないようにする。
【解決手段】揮発性記憶媒体となるシステムメモリ22と、不揮発性記憶媒体となるハードディスク24と、副電源スイッチ3と、CPU21と、電源制御回路25とを備える。電源制御回路25は、副電源スイッチ3が切られたときに、システムメモリ22への電源の供給を維持しつつ、ハードディスク24への電源の供給を停止させる。CPU21は、副電源スイッチ3が切られたときに、電源制御回路25がハードディスク24への電源の供給を停止する前に、ハードディスク24に記憶されている機密扱いの画像情報を、ハードディスク24に残すことなくシステムメモリ22に退避させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、スクランブルモード又はスクランブル解除モードが設定されているときは、不揮発性記憶部を使用せず、揮発性記憶部のみ使用して画像データを保存させる記憶制御部を備えた画像印刷装置が開示されている。
特開2006−35767号公報
本発明の課題は、画像処理装置の電源スイッチを切っても機密扱いの画像情報が消失することがなく、電源スイッチを切った状態で不揮発性記憶媒体が画像処理装置から抜き取られても機密扱いの画像情報が漏洩することがない仕組みを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、
揮発性記憶媒体と、
不揮発性記憶媒体と、
電源スイッチと、
前記電源スイッチが切られたときに、前記揮発性記憶媒体への電源の供給を維持しつつ、前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止させるように制御する電源制御手段と、
前記電源スイッチが切られたときに、前記電源制御手段が前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止する前に、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を、前記揮発性記憶媒体に退避させる退避処理を行なう退避処理手段と
を備える画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、使用者から画像情報の印刷の指示を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段で印刷の指示を受け付けた画像情報を、当該画像情報の印刷後に前記不揮発性記憶媒体から消去する消去手段と
を備える請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、使用者から画像情報の消去の指示を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段で消去の指示を受け付けた画像情報を前記不揮発性記憶媒体から消去する消去手段と
を備える請求項1記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、前記機密扱いの画像情報を前記揮発性記憶媒体に退避させるときの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段で決定した優先順位にしたがって、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を退避対象外に設定する退避対象設定手段と
を備える請求項1記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、前記機密扱いの画像情報を前記揮発性記憶媒体に退避させるときの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段で決定した優先順位にしたがって、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を前記不揮発性記憶媒体から消去する消去手段と
を備える請求項1記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記機密扱いの画像情報に機密度を設定する手段を備え、
前記優先順位決定手段は、前記機密扱いの画像情報に設定された機密度に基づいて、前記優先順位を決定する
請求項4又は5記載の画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、
前記優先順位決定手段は、前記機密扱いの画像情報が前記不揮発性記憶媒体に記憶されている期間の長さに基づいて、前記優先順位を決定する
請求項4又は5記載の画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記優先順位決定手段は、前記機密扱いの画像情報の容量に基づいて、前記優先順位を決定する
請求項4又は5記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、
前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、予め使用者によって設定された処理形式に応じて、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を退避対象外に設定するか、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を前記不揮発性記憶媒体から消去するかを切り替える切り替え手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項10に記載の発明は、
揮発性記憶媒体と、不揮発性記憶媒体と、電源スイッチとを備える画像処理装置のコンピュータを、
前記電源スイッチが切られたときに、前記揮発性記憶媒体への電源の供給を維持しつつ、前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止させるように制御する電源制御手段と、
前記電源スイッチが切られたときに、前記電源制御手段が前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止する前に、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を、前記揮発性記憶媒体に退避させる退避処理を行なう退避処理手段として機能させるためのプログラムである。
請求項1に記載の発明によれば、電源スイッチを切っても機密扱いの画像情報が消失することがなく、電源スイッチを切った状態で不揮発性記憶媒体が画像処理装置から抜き取られても機密扱いの画像情報が漏洩することがない画像処理装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合に、不揮発性記憶媒体から揮発性記憶媒体に退避すべき画像情報の容量を減らすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合に、不揮発性記憶媒体から揮発性記憶媒体に退避すべき画像情報の容量を減らすことができる。
請求項4に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報のなかで相対的に優先順位が高い画像情報を揮発性記憶媒体に退避させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報のなかで相対的に優先順位が高い画像情報を揮発性記憶媒体に退避させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報のなかで機密度の設定が相対的に高い画像情報を揮発性記憶媒体に優先的に退避させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報のなかで不揮発性記憶媒体に記憶されている期間が相対的に長い(又は短い)画像情報を揮発性記憶媒体に優先的に退避させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報のなかで容量が相対的に大きい(又は小さい)画像情報を揮発性記憶媒体に優先的に退避させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、容量オーバーの状況を解消する場合に、使用者の設定(希望)に合わせて機密扱いの画像情報を不揮発性記憶媒体に残したり不揮発性記憶媒体から消去したりすることができる。
請求項10に記載の発明によれば、電源スイッチを切っても機密扱いの画像情報が消失することがなく、電源スイッチを切った状態で不揮発性記憶媒体が画像処理装置から抜き取られても機密扱いの画像情報が漏洩することがない画像処理装置を実現するプログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の全体的な構成例を示すブロック図である。 コントローラ内部の構成例を示すブロック図である。 画像処理装置が端末装置から送られた画像データを受信したときの処理手順の一例を示すフローチャートである。 画像処理装置のハードディスクに機密扱いの画像情報として記憶されている画像データを印刷する場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 副電源スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わるときに画像処理装置の内部で行なわれる処理手順の一例を示すフローチャートである。 電源オフ移行処理の第1例を実施するための画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 電源オフ移行処理の第1例の処理手順を示すフローチャートである。 副電源スイッチがオフ状態からオン状態に切り替わるときに画像処理装置で行なわれる処理手順の一例を示すフローチャートである。 電源オフ移行処理の第2例を実施するための画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 電源オフ移行処理の第2例の処理手順を示すフローチャートである。 電源オフ移行処理の第3例を実施するための画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 電源オフ移行処理の第3例の処理手順を示すフローチャートである。 システムメモリの記憶領域を示す模式図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下に記述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、例えば、プリンタ、複写機又はそれらの機能を併せ持つ画像形成装置に適用されるものである。
<画像処理装置の全体構成>
図1は本発明の実施の形態に係る画像処理装置の全体的な構成例を示すブロック図である。画像処理装置1は、主電源スイッチ2と、副電源スイッチ3と、第1電源部4と、第2電源部5と、継電器(リレー)6と、コントローラ7と、操作部8と、画像読取部9と、画像形成部10とを備えている。
主電源スイッチ2は、図示しないACコンセントに対して抜き差しされる電源プラグ11と継電器6との間でスイッチング動作(オン/オフ)するものである。主電源スイッチ2は、ACコンセントに電源プラグ11を差し込んだ状態で、機械的(人為的)な押圧操作により、入(オン)/切(オフ)される。主電源スイッチ2は、AC100VでACコンセントから供給される電源をオン/オフするスイッチである。このため、主電源スイッチ2をオフ(切)にすると、画像処理装置1への電源の供給が完全に停止された状態となる。主電源スイッチ2は、最初に画像処理装置1を設置する場合や、設置後に画像処理装置1を別の場所に移動する場合などにオン/オフ操作される。
副電源スイッチ3は、主電源スイッチ2と同様に、機械的(人為的)な押圧操作により、入(オン)/切(オフ)されるものである。副電源スイッチ3は、画像処理装置1内で副電源スイッチ3を含めた最小限の機能部分への電源供給を残して、他の部分への電源の供給を停止させたり、当該停止状態から復帰させたりするためのスイッチである。副電源スイッチ3は、例えば、機械的な押下操作によってスイッチング動作するものである。副電源スイッチ3は、機械的に押下操作された場合に、そのときのスイッチ自身の状態(入/切)によって、スイッチが入れられる場合とスイッチが切られる場合がある。
具体的には、副電源スイッチ3が切られている状況で、副電源スイッチ3が押下操作された場合は、当該押下操作によって副電源スイッチ3が入れられる。また、副電源スイッチ3が入れられている状況で、副電源スイッチ3が押下操作された場合は、当該押下操作によって副電源スイッチ3が切られる。以降の説明では、主電源スイッチ2及び副電源スイッチ3の各々について、電源スイッチが入れられた状態をオン状態、電源スイッチが切られた状態をオフ状態とも記す。
副電源スイッチ3が入れられた場合は、副電源スイッチ3からコントローラ7にオン信号が出力される。また、副電源スイッチ3が切られた場合は、副電源スイッチ3からコントローラ7にオフ信号が出力される。
副電源スイッチ3は、電源プラグ11がACコンセントに差し込まれた状態で主電源スイッチ2がオン状態にあるときは、常時、電源スイッチとしての機能を果たす。また、副電源スイッチ3は、電源プラグ11をACコンセントに差し込んで主電源スイッチ2をオン状態にしてから、主電源スイッチ2をオフ状態にするまで(又はACコンセントから電源プラグ11を抜くまで)の間、前述した機械的な押下操作により入れられたり切られたりする。副電源スイッチ3が切られた状態では、画像処理装置1が実質的に電源オフの状態となる。このため、画像処理装置1を使用する使用者は、画像処理装置1の電源をオンしたい場合と、画像処理装置1の電源をオフしたい場合に、それぞれ副電源スイッチ3をオン/オフ操作することになる。
主電源スイッチ2及び副電源スイッチ3に適用されるスイッチの方式は、例えば、シーソー方式、押ボタン方式など、いずれの方式であってもかまわない。また、主電源スイッチ2と副電源スイッチ3に互いに異なるスイッチ方式(例えば、主電源スイッチ2がシーソー方式で、副電源スイッチ3が押ボタン方式など)を採用してもよい。
第1電源部4は、主電源スイッチ2がオン状態にあるときに、コントローラ7に対して、規定の電圧(図例では5V)で電源を供給するものである。
第2電源部5は、主電源スイッチ2がオン状態で、かつ継電器6がオン(閉じ)状態にあるときに、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10に対して、それぞれ規定の電圧(図例では5Vと24V)で電源を供給するものである。
継電器6は、主電源スイッチ2と第2電源部5とをつなぐ電源ケーブル(不図示)の途中に設けられている。継電器6は、コントローラ7から出力される制御信号にしたがってオン・オフ(開・閉)動作する。主電源スイッチ2がオン状態にあるときに、コントローラ7から出力される制御信号にしたがって継電器6がオン状態になると、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10に対して、第2電源部5から電源が供給される。また、主電源スイッチ2がオン状態にあるときに、コントローラ7から出力される制御信号にしたがって継電器6がオフ状態になると、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10に対して、第2電源部5からの電源の供給が停止する。
コントローラ7は、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10を含めて、画像処理装置1全体の動作を統括的に制御するものである。コントローラ7の内部の構成については後段で説明する。
操作部8は、画像処理装置1を使用する使用者によって操作されるものである。さらに詳述すると、操作部8は、画像処理装置1を使用する使用者が各種の情報を入力したり、使用者に対して各種の情報を表示したりするためのユーザーインターフェース(以下、「UI」とも記す)となるものである。操作部8は、例えば、各種のボタン、スイッチ、キー等を有する入力部と、タッチパネル付きの液晶ディスプレイからなる表示部とによって構成される。
画像読取部9は、原稿に記録された画像を光学的に読み取るものである。画像読取部9は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を用いたイメージスキャナによって構成される。
画像形成部10は、被記録材となる用紙に画像を形成(印刷出力)するものである。画像形成部10は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、熱転写方式などの印刷方式で用紙に画像を印刷する印刷エンジンを用いて構成される。画像形成部10が用紙に形成する画像の元になる画像情報は、画像読取部9が原稿から読み取った画像情報だけでなく、外部の装置からネットワーク、公衆回線等を介して受信した画像情報や、USBメモリ等の携帯型記録媒体から読み出した画像情報であってもよい。画像情報は、電子的な情報(データ)であって、画像データと同義である。このため、以降の説明では、画像情報を画像データとも記す。
<コントローラの構成>
図2はコントローラ内部の構成例を示すブロック図である。コントローラ7は、CPU(中央演算処理装置)21と、システムメモリ22と、プログラムメモリ23と、ハードディスクドライブ(以下、「ハードディスク」と略称)24と、電源制御回路25と、タイマー26と、ネットワークインターフェース回路(ネットワークIF回路)27と、PHY(physical layer)チップ28と、UI(ユーザーインターフェース)制御回路29と、ビデオインターフェース回路(ビデオIF回路)30とを備えている。
CPU21には、メモリバス31を介してシステムメモリ22及びプログラムメモリ23が接続されている。CPU21は、例えばSATA規格でハードディスク24とつながっている。CPU21にはPCI(Peripheral Components Interconnect bus)バス32を介して電源制御回路25及びネットワークインターフェース回路27が接続されている。また、CPU21には、上記PCIバス32とは別系統のPCIバス33を介してUI制御回路29及びビデオインターフェース回路30が接続されている。
CPU21は、プログラムメモリ23に格納された各種のプログラムをシステムメモリ22に読み出して実行することにより、各種の処理を行なうものである。CPU21は、システムメモリ22に対するデータの書き込み及び読み出しを制御するメモリコントローラを内蔵している。ただし、メモリコントローラは、CPU21と別個に構成されていてもよい。
システムメモリ22は、CPU21のワークメモリとして用いられる。システムメモリ22は、揮発性記憶媒体としてコントローラ7に設けられたものである。システムメモリ22は、半導体記憶素子の一つである、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)を用いて構成される。ここでは一例として、セルフリフレッシュ(自己再書き込み動作)機能を有するDRAMを用いてシステムメモリ22が構成されているものとする。揮発性記憶媒体とは、電源の供給が断たれると記憶内容が消失する記憶媒体をいう。
プログラムメモリ23は、画像処理装置1が提供する機能を実現するための各種のプログラムを格納するものである。プログラムメモリ23に格納されるプログラムには、例えば、画像処理装置1の動作を制御する制御プログラム、画像処理装置1が取り扱う画像データに画像処理(例えば、色変換、色補正、階調補正、拡大縮小、画像回転、スクリーン生成などの処理)を施す画像処理プログラム、外部装置と通信するための通信プログラムなどが含まれる。プログラムメモリ23は、例えば、PROM(Programmable Read Only Memory)を用いて構成される。
ハードディスク24は、画像処理装置1が取り扱う画像データを含めて、各種のデータを記憶するために用いられる。ハードディスク24は、不揮発性記憶媒体としてコントローラ7に設けられたものである。不揮発性記憶媒体とは、電源の供給を断っても記憶内容を保持する記憶媒体をいう。
電源制御回路25は、前述した継電器6を動作させて、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10への電源の供給を制御したり、コントローラ7内部の電源の供給を制御したりするものである。電源制御回路25には、前述した副電源スイッチ3からオン信号又はオフ信号が入力される。
電源制御回路25は、主電源スイッチ2がオン状態にあるときに、画像処理装置1の電源状態を、予め決められた条件に基づいて設定又は変更する。電源制御回路25が設定する画像処理装置1の電源状態には、単位時間あたりの消費電力が異なる複数の電源状態がある。ここでは一例として、4つの電源状態が存在するものとする。これら4つの電源状態を、単位時間あたりの消費電力が多い順に、第1の電源状態、第2の電源状態、第3の電源状態及び第4の電源状態と区分する。画像処理装置1の電源状態の切り替えは、電源制御回路25により実行される。
第1の電源状態は、画像処理装置1が稼働(例えば、画像形成部10が動作)している状態又は処理待ちで待機している状態(以下、「スタンバイ状態」とも記す)で適用される電源状態である。画像処理装置1が第1の電源状態にあるときは、第1電源部4から供給される電源によってコントローラ7内のすべての機能部に電源が供給された状態になるとともに、第2電源部5から供給される電源によって操作部8、画像読取部9及び画像形成部10のすべてに電源が供給された状態になる。
第2の電源状態は、例えば、画像処理装置1が処理待ちで待機してから実質的に動作を休止している時間が、予め設定された第1の時間を超えた場合に適用される電源状態である。画像処理装置1が処理待ちで待機している時間は、タイマー26を用いて計測される。画像処理装置1が第2の電源状態にあるときは、例えば、画像形成部10が電子写真方式の印刷エンジンに含まれる定着器を有するものであるとすると、定着器を予熱するヒータの設定温度を低くしたり、操作部8の表示部を構成する液晶ディスプレイのバックライトを消したりして、画像形成部10で消費される電力を低減した状態になる。
第3の電源状態は、例えば、画像処理装置1が処理待ちで待機してから実質的に動作を休止している時間が、予め設定された第2の時間(第2の時間は、第1の時間よりも長い)を超えた場合に適用される電源状態である。画像処理装置1が第3の電源状態にあるときは、継電器6がオフ状態となる。このため、第3の電源状態になると、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10への電源の供給が断たれた状態になる。
第4の電源状態は、副電源スイッチ3が押下操作されて当該副電源スイッチ3がオン状態からオフ状態に切り替わった場合、つまり副電源スイッチ3が切られた場合に適用される電源状態である。画像処理装置1が第4の電源状態にあるときは、第3の電源状態で電源の供給が断たれる部分に加えて、コントローラ7の内部で、CPU21、プログラムメモリ23、ハードディスク24、ネットワークインターフェース回路27、PHYチップ28、UI制御回路29及びビデオインターフェース回路30への電源の供給が断たれた状態になる。このため、第4の電源状態では、コントローラ7の内部で、システムメモリ22、電源制御回路25、タイマー26だけに電源が供給された状態になる。
ただし、第4の電源状態のもとで、例えば、外部の端末装置34から画像データの印刷要求があった場合に、この印刷要求を受けて自動的に第1の電源状態に復帰できるように、ネットワークインターフェース回路27とPHYチップ28に電源を供給しておいてもよい。
タイマー26は、時間の計測に用いられるものである。
ネットワークインターフェース回路27は、図示しないネットワークを介して外部の端末装置34と通信するためのものである。端末装置34は、例えば、パーソナルコンピュータによって構成される。端末装置34は、ネットワーク上に1台、又は、複数台接続される。ネットワークインターフェース回路27は、PHYチップ28を介してLAN(local area network)等のネットワークに接続される。
UI制御回路29は、操作部8との間で操作用のデータをやり取りするものである。操作用のデータには、UI制御回路29から操作部8に送られるデータと、操作部8からUI制御回路29に送られるデータがある。例えば、UI制御回路29から操作部8に送られるデータとしては、操作部8の表示部に各種の操作用の画面を表示するための表示データなどがある。また、操作部8からUI制御回路29に送られるデータとしては、操作部8の入力部で使用者が入力した入力データなどがある。
ビデオインターフェース回路30は、画像データの入出力デバイスとなる画像読取部9及び画像形成部10との間で、各種のデータ(画像データ、制御データなど)の受け渡しを行なうものである。例えば、画像読取部9が原稿の画像を光学的に読み取ったときに得られる画像データは、画像読取部9からビデオインターフェース回路30へと送り込まれる。また、画像形成部10が用紙に出力すべき画像データは、ビデオインターフェース回路30から画像形成部10へと送り込まれる。また、画像読取部9の動作を制御するための制御データは、ビデオインターフェース回路30から画像読取部9に送り込まれ、画像形成部10の動作を制御するための制御データは、ビデオインターフェース回路30から画像形成部10に送り込まれる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置1は、当該画像処理装置1に入力された画像データを印刷する際の処理形態として、少なくとも2つの印刷処理形態を有している。1つは、画像処理装置1に入力された画像データを印刷するにあたって、画像処理装置1を操作する使用者の認証を必要とせずに画像データを印刷する処理形態(以下、「第1の印刷処理形態」と記す)である。もう一つは、画像処理装置1に入力された画像データを印刷するにあたって、画像処理装置1を操作する使用者の認証を必要とする処理形態(以下、「第2の印刷処理形態」と記す)である。
第1の印刷処理形態においては、外部の端末装置34からネットワーク経由で受信した画像データを印刷する場合に、当該受信した画像データをハードディスク24に保存することなく、直ちに印刷することになる。ただし、例外的に、画像形成部10が画像データを印刷している最中に端末装置34から新たな画像データを受信した場合には、第1の印刷処理形態で動作する場合でも、印刷待ちとなる画像データをハードディスク24に保存することがある。このような理由でハードディスク24に保存した画像データは、使用者の認証を必要とすることなく、順次、画像形成部10に送られて用紙に印刷出力される。
第2の印刷処理形態においては、外部の端末装置34からネットワーク経由で受信した画像データを印刷する場合に、当該受信した画像データを一旦ハードディスク24に保存しておき、その後、画像処理装置1を操作して認証に成功した使用者だけに、ハードディスク24に保存してある画像データの印刷を許可することになる。第2の印刷処理形態を適用して印刷される画像データは、第三者への情報の漏洩を防止する必要がある。このため、画像処理装置1では機密扱いの画像情報として取り扱う。本明細書で記述する「機密扱いの画像情報」とは、ハードディスク24に記憶される画像データのうち、画像形成部10で印刷出力する前に、認証処理を行なう必要がある画像データをいう。このため、外部の端末装置34から受信した画像データだけでなく、画像読取部9で原稿から読み取られた画像データや、上記携帯型記録媒体から読み出した画像データについても、一旦、ハードディスク24に保存しておき、その後、印刷前に認証を必要とする画像データであれば、機密扱いの画像情報として取り扱う。
画像処理装置1が第2の印刷処理形態で動作する場合、使用者の認証には、例えば、パスワードを用いた認証、パスワードとユーザーIDを用いた認証、ICカードを用いた認証、ICカードとパスワードを用いた認証、生体的な特徴情報を用いた認証(生体認証)などが用いられる。本発明を実施するにあたっては、どのような認証情報を用いてもかまわないが、本実施の形態では、一例として、パスワードとユーザーIDを用いて使用者の認証処理を行なうものとする。
画像処理装置1が第1の印刷処理形態及び第2の印刷処理形態のどちらで動作するかは、例えば、端末装置34から画像処理装置1に送信される画像データの属性情報に基づいて決定される。端末装置34から画像処理装置1に送信される画像データの属性情報には、例えば、次のような仕組みで、印刷処理形態を指定する情報が組み込まれる。
すなわち、画像処理装置1を第2の印刷処理形態で動作させたい場合は、端末装置34を操作して画像処理装置1に画像データの印刷を指示する指示者が、印刷設定用のメニュー画面を用いて、第2の印刷処理形態を指定して画像データの印刷を指示し、この指示に基づいて画像データの属性情報に、第2の印刷処理形態を適用する旨の情報が組み込まれる。また、印刷を指示する指示者が、端末装置34を操作して第2の印刷処理形態を指定した場合は、この指定とあわせて認証処理に必要となるパスワードとユーザーIDの入力が端末装置34で行なわれる。このため、端末装置34から第2の印刷処理形態を指定した印刷データを画像処理装置1に送信する場合は、当該印刷データとあわせてパスワードとユーザーIDが画像処理装置1に送られる。
<画像データ受信時の処理例>
図3は画像処理装置1が端末装置34から送られた画像データを受信したときの処理手順の一例を示すフローチャートである。以下に記述する処理は、CPU21がプログラムメモリ23に格納されている制御プログラムをシステムメモリ22に読み出して処理することにより実行されるものである。
まず、CPU21は、端末装置34から送信された画像データの受信を検知すると、受信した画像データをネットワークインターフェース回路27から取り込む(ステップS1,S2)。
次に、CPU21は、画像データの印刷処理に第2の印刷処理形態を適用するかどうかを判断する(ステップS3)。具体的には、ネットワークインターフェース回路27から取り込んだ画像データの属性情報に、第2の印刷処理形態を指定する情報が含まれているかどうかを確認する。そして、第2の印刷処理形態を指定する情報が含まれている場合は、第2の印刷処理形態を適用すると判断し、含まれていなければ、第1の印刷処理形態を適用すると判断する。
第1の印刷処理形態を適用して画像データを印刷する場合は、CPU21は、当該画像データに画像処理を行なった後、画像処理済みの画像データをビデオインターフェース回路30を介して画像形成部10に送り、用紙等に印刷出力させる(ステップS4)。
これに対して、第2の印刷処理形態を適用して画像データを印刷する場合は、CPU21は、認証情報となるパスワードとユーザーIDの受信待ちとなる(ステップS5)。そして、端末装置34から画像データに続いて送信されたパスワードとユーザーIDを受信したら、それらの認証情報をネットワークインターフェース回路27から取り込む(ステップS6)。なお、画像データと認証情報は、1つの組(対)にして端末装置34から送信し、これを画像処理装置1が一括で受信するようにしてもよい。
次に、CPU21は、画像データと認証情報(パスワード、ユーザーID)を対応付けてハードディスク24に記憶する(ステップS7)。画像データと認証情報の対応付けは、例えば、コントローラ7の内部で画像データが記憶されている記憶場所を特定する情報(以下、「記憶場所特定情報」と記す)と認証情報とを、ハードディスク24内の情報管理テーブルに登録して管理すればよい。
ハードディスク24に画像データを記憶する際の具体的な事例として、親展印刷を例に挙げて説明する。親展印刷は、第2の印刷処理形態が適用される印刷方式の一つである。親展印刷では、予め使用者ごとに親展ボックスと呼ばれる専用(個別)の記憶領域がハードディスク24全体の記憶領域の一部に割り当てられる。使用者がハードディスク24に親展ボックスを開設するには認証情報(本例ではパスワードとユーザーID)を登録する必要がある。ハードディスク24の内部では親展ボックスと認証情報を対応付けて管理する。したがって、端末装置34から第2の印刷処理形態を指定して印刷が指示された画像データを受信した場合は、当該画像データをハードディスク24に記憶するにあたって、当該画像データとあわせて端末装置34から受信した認証情報に対応付けられたハードディスク24内の親展ボックスに画像データを格納することになる。
<画像データ印刷時の処理例>
図4は画像処理装置1のハードディスク24に機密扱いの画像情報として記憶されている画像データを印刷する場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下に記述する処理は、CPU21がプログラムメモリ23に格納されている制御プログラムをシステムメモリ22に読み出して処理することにより実行されるものである。
まず、操作部8を操作する使用者が、操作部8からパスワードとユーザーIDを入力すると、CPU21は、それらの認証情報をUI制御回路29から取り込む(ステップS11,S12)。
次に、CPU21は、取り込んだ認証情報を用いて認証処理を行なう(ステップS13)。この認証処理では、使用者が操作部8から入力したパスワードとユーザーIDに一致する認証情報が、その段階でハードディスク24に記憶されている画像データに対応付けて保存されている認証情報の中に存在するかどうかを確認する。そして、存在する場合は、次のステップS14で認証成功と判断し、存在しない場合は、次のステップS14で認証失敗と判断する。
認証に失敗すると、CPU21は、認証に失敗した回数が予め設定された上限回数に達したかどうかを判断する(ステップS15)。そして、認証に失敗した回数が上限回数に達していない場合は、上記ステップS12に戻り、上限回数に達した場合はエラー処理を行なう(ステップS16)。エラー処理では、例えば、それ以降、同一のユーザーIDでは認証情報の入力を受け付けないように画像処理装置1の設定を変更する。
一方、認証に成功した場合は、CPU21は、使用者が操作部8から入力した認証情報に対応付けてハードディスク24に記憶してある画像データの印刷指示を、操作部8を介して受け付ける(ステップS17)。このとき、使用者が操作部8から入力した認証情報に対応付けてハードディスク24に記憶してある画像データが1つしか存在しない場合は、その画像データのタイトル等を操作部8に表示して、使用者から印刷の指示を受け付ける。また、使用者が操作部8から入力した認証情報に対応付けてハードディスク24に記憶してある画像データが複数存在する場合は、それらの画像データのタイトル等を操作部8の表示部に一覧で表示し、その中から使用者が選択した画像データの印刷指示を受け付ける。認証に成功した使用者は、操作部8に表示される画像データの中から、印刷を希望する画像データを選択したうえで印刷の実行を指示する。
次に、CPU21は、印刷指示を受けた画像データの印刷を画像形成部10に実行させる(ステップS18)。具体的には、CPU21は、印刷指示を受けた画像データをハードディスク24から読み出した後、当該画像データに画像処理を施してから、ビデオインターフェース回路30を介して画像形成部10に送る。これにより、操作部8を用いて使用者が選択した画像データが画像形成部10で用紙に印刷出力される。
次に、CPU21は、画像形成部10で印刷出力を終えた画像データをハードディスク24から消去する(ステップS19)。ハードディスク24における画像データの消去処理は、元の画像データ(機密扱いの画像情報)が書き込まれていたハードディスク24内の記憶領域に、元の画像データと異なるデータで上書き処理することにより行なわれる。
<電源スイッチオフ時の処理例>
図5は副電源スイッチ3がオン状態からオフ状態に切り替わるときに画像処理装置1の内部で行なわれる処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、処理の開始時に、副電源スイッチ3がオン状態で、画像処理装置1の電源状態が第1の電源状態になっているものとする。
まず、コントローラ7の内部では、電源制御回路25が、副電源スイッチ3が切られたかどうかを継続的に監視する(ステップS21)。副電源スイッチ3は、オン状態のもとで使用者により押下操作されると、それをきっかけにオフ状態に切り替わる。また、副電源スイッチ3がオン状態からオフ状態に切り替わると、副電源スイッチ3からコントローラ7にオフ信号が出力される。コントローラ7の内部では、副電源スイッチ3から出力されたオフ信号を電源制御回路25が受信する。このため、電源制御回路25は、副電源スイッチ3からオフ信号を受信したことをきっかけにして、副電源スイッチ3が切られたと判断する。
次に、コントローラ7の内部では、電源制御回路25が、画像処理装置1の電源状態を第1の電源状態から第2の電源状態に切り換えた後(ステップS22)、画像処理装置1の電源状態を第2の電源状態から第3の電源状態に切り替える(ステップS23)。
次に、コントローラ7の内部では、電源オフ移行処理を行なう(ステップS24)。電源オフ移行処理は、画像処理装置1の電源状態を第4の電源状態に移行させるために行なわれる処理である。電源オフ移行処理に関しては、3つの具体例(第1例、第2例、第3例)を挙げて説明する。
<電源オフ移行処理の第1例>
まず、電源オフ移行処理の第1例について説明する。図6は、電源オフ移行処理の第1例を実施するにあたって、CPU21が制御プログラムを実行することにより実現される機能を含む画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。図示のように、画像処理装置1は、制御プログラムを実行することで実現される機能として、退避処理部40を備えている。退避処理部40は、読み出し部41、書き込み部42及び消去部43を有している。退避処理部40は、制御プログラムの実行によって実現されるCPU21の機能の一部となる。
電源オフ移行処理の中には「機密扱いの画像情報」としてハードディスク24に記憶されている画像データ(以下、「機密画像データ)とも記す)をシステムメモリ22に退避させる退避処理が含まれる。退避処理部40は、この退避処理を行なう。
退避処理部40に含まれる読み出し部41、書き込み部42及び消去部43のうち、読み出し部41は、システムメモリ22やハードディスク24から情報の読み出しを行なうものである。書き込み部42は、システムメモリ22やハードディスク24に情報の書き込みを行なうものである。
消去部43は、ハードディスク24に記憶されている情報の消去を行なうものである。消去部43は、ハードディスク24に記憶されている情報を消去するにあたって、当該情報が記憶されているハードディスク24内の記憶領域に、元の情報と異なる情報を上書きすることにより、情報の消去処理を行なう。このため、消去部43によってハードディスク24から消去された情報の復元は不可となる。
次に、電源オフ移行処理の第1例の処理手順につき図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、CPU21は、各種のアプリケーションプログラムを終了することにより、当該アプリケーションプログラムの読み出しに使用していたシステムメモリ22内の記憶領域を開放する(ステップS31)。
次に、CPU21は、当該CPU21のレジスタ情報をシステムメモリ22に書き込んで保存する(ステップS32)。
次に、CPU21は、画像処理装置1の復帰情報をシステムメモリ22に書き込んで保存する(ステップS33)。ここで記述する画像処理装置1の復帰情報には、副電源スイッチ3が切られる直前の画像処理装置1の状態を示す情報や、画像処理装置1に対して使用者が設定した各種の設定情報などが含まれる。
次に、CPU21は、ハードディスク24に機密画像データが記憶されているかどうか(ハードディスク24に機密画像データが残っているかどうか)を確認する(ステップS34)。そして、ハードディスク24に機密画像データが記憶されている場合はステップS34で肯定判定し、ハードディスク24に機密画像データが記憶されていない場合はステップS34で否定判定する。ステップS34で否定判定した場合は、ステップS37に移行する。
ステップS34で肯定判定すると、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に移動させる(ステップS35)。ハードディスク24からシステムメモリ22への機密画像データの移動は、退避処理部40の読み出し部41及び書き込み部42で行なう。すなわち、退避処理部40では、読み出し部41がハードディスク24から読み出した機密画像データを、書き込み部42がシステムメモリ22に書き込むことにより、機密画像データをハードディスク24からシステムメモリ22に移動させる。このとき、機密画像データの記憶場所がハードディスク24からシステムメモリ22に変わることから、CPU21は、前述したハードディスク24内の情報管理テーブルに認証情報と対応付けて登録されている機密画像データの記憶場所特定情報を更新する。
次に、CPU21は、ハードディスク24に残っている機密画像データ(換言すると、システムメモリ22への移動が済んでいる機密画像データ)を消去する(ステップS36)。機密画像データの消去は退避処理部40の消去部43で行なう。すなわち、消去部43は、システムメモリ22への移動前に、元の機密画像データが記憶されていたハードディスク24内の記憶領域に、元の機密画像データと異なるデータを重ねて書き込むことにより、ハードディスク24に残っている機密画像データを完全に消去する。これにより、退避処理部40は、ハードディスク24に記憶されていた機密画像データを、ハードディスク24に残すことなく、システムメモリ22に退避させる。
次に、CPU21は、システムメモリ22をセルフリフレッシュモード(自己再書き込み動作状態)に設定する(ステップS37)。ちなみに、CPU21がシステムメモリ22をセルフリフレッシュモードに設定する前は、CPU21が一定の時間ごとにシステムメモリ22をリフレッシュ動作させる。
次に、電源制御回路25は、システムメモリ22、電源制御回路25及びタイマー26を除いて、コントローラ7内の各部(CPU21、ハードディスク24を含む)への電源の供給を停止させる(ステップS38)。
こうして画像処理装置1の電源状態を第4の電源状態に移行させた場合は、その後、副電源スイッチ3が入れられるまでの間、機密画像データがシステムメモリ22に保持されることになる。ただし、副電源スイッチ3が切られた状態で、システムメモリ22からコントローラ7から抜き取られた場合は、システムメモリ22への電源の供給が断たれる。このため、システムメモリ22に保持されていた機密画像データが、他のデータや情報とともに消失することになる。
<電源スイッチオン時の処理例>
図8は副電源スイッチ3がオフ状態からオン状態に切り替わるときに画像処理装置1で行なわれる処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、画像処理装置1が第4の電源状態にあるときに、コントローラ7の内部では、電源制御回路25が、副電源スイッチ3が入れられたかどうかを継続的に監視する(ステップS41)。副電源スイッチ3は、オフ(切)状態のもとで使用者により押下操作されると、それをきっかけにオン(入)状態に切り替わる。また、副電源スイッチ3がオフ状態からオン状態に切り替わると、副電源スイッチ3からコントローラ7にオン信号が出力される。コントローラ7の内部では、副電源スイッチ3から出力されたオン信号を電源制御回路25が受信する。このため、電源制御回路25は、副電源スイッチ3からオン信号を受信したことをきっかけにして、副電源スイッチ3が入れられたと判断する。
次に、コントローラ7の内部では、電源制御回路25が、CPU21やハードディスク24を含めて、それまで電源の供給を停止していた各部に電源の供給を開始する(ステップS42)。
次に、コントローラ7の内部では、CPU21が、システムメモリ22のセルフリフレッシュモードを解除し、CPU21自身の初期化を行なう(ステップS43)。
次に、コントローラ7の内部では、CPU21が、システムメモリ22に保存(記憶)されているCPU21のレジスタ情報を読み出してCPU21自身のレジスタの設定を実施する(ステップS44)。
次に、コントローラ7の内部では、CPU21が、システムメモリ22に機密画像データが記憶(退避)されているかどうかを確認する(ステップS45)。システムメモリ22に機密画像データが記憶されていない場合は、ステップS47に移行する。
システムメモリ22に機密画像データが記憶されている場合は、当該機密画像データをハードディスク24に移動して、そのために使用されていたシステムメモリ22の記憶領域を開放する(ステップS46)。システムメモリ22からハードディスク24への機密画像データの移動は、システムメモリ22から読み出した機密画像データをハードディスク24に書き込むことにより行なう。このとき、機密画像データの記憶場所がシステムメモリ22からハードディスク24に変わることから、CPU21は、前述したハードディスク24内の情報管理テーブルに認証情報と対応付けて登録されている機密画像データの記憶場所特定情報を更新する。
次に、コントローラ7の内部では、CPU21が、各種のアプリケーションのプログラムをシステムメモリ22に読み出して立ち上げる(ステップS47)。これにより、各種アプリケーションのプログラム領域への再設定を行なう。
次に、コントローラ7の内部では、CPU21が、操作部8、画像読取部9及び画像形成部10のイニシャライズ処理を実施する(ステップS48)。このとき、電源制御回路25は、イニシャライズ処理に先立って、継電器6をオン状態とすることにより、それまで電源の供給を停止していた操作部8、画像読取部9及び画像形成部10への電源の供給を開始する。
以上の処理により、画像処理装置1の電源状態が第1の電源状態に復帰して、画像処理装置1がスタンバイ状態となる。
<電源オフ移行処理の第2例>
次に、電源オフ移行処理の第2例について説明する。図9は、電源オフ移行処理の第2例を実施するにあたって、CPU21が制御プログラムを実行することにより実現される機能を含む画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。図示のように、画像処理装置1は、制御プログラムを実行することで実現される機能として、退避処理部40、指示受け付け部45及び印刷制御部46を備えている。退避処理部40は、前述した読み出し部41、書き込み部42及び消去部43に加えて、退避可否判定部44を有している。退避処理部40、指示受け付け部45及び印刷制御部46は、制御プログラムの実行によって実現されるCPU21の機能の一部となる。
退避可否判定部44は、ハードディスク24からシステムメモリ22に機密画像データを退避させるにあたって、退避可能な状況にあるかどうかを判定するものである。具体的な判定方法については後述する。
指示受け付け部45は、操作部8及びUI制御回路29を介して、機密画像データの印刷又は消去の指示を受け付けるものである。
印刷制御部46は、指示受け付け部45が印刷の指示を受け付けた場合に、当該印刷の指示を受けた機密画像データの印刷を実行するように、ビデオインターフェース回路30及び画像形成部10を制御するものである。
次に、電源オフ移行処理の第2例の処理手順につき図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、CPU21は、ハードディスク24に機密画像データが記憶されているかどうかを確認する(ステップS51)。そして、ハードディスク24に機密画像データが記憶されている場合はステップS51で肯定判定し、ハードディスク24に機密画像データが記憶されていない場合はステップS52で否定判定する。ステップS51で否定判定した場合は、上記図7に示すステップS31の処理に移行する。
ステップS51で肯定判定すると、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に退避できる状況にあるかどうかを判定する(ステップS52)。この判定処理は、退避処理部40の退避可否判定部44で行う。すなわち、退避可否判定部44は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データの容量(Dd)が、システムメモリ22に確保可能な空き容量(Dm)以下であるかどうかを確認する。そして、機密画像データの容量Ddがシステムメモリ22の空き容量Dm以下である場合は「退避可」と判定し、機密画像データの容量Ddがシステムメモリ22の空き容量Dmを超える場合(容量オーバーの場合)は「退避不可」と判定する。
ハードディスク24に記憶されている機密画像データの容量Ddは、当該機密画像データの個数にかかわらず、ハードディスク24に記憶されているすべての機密画像データのデータ容量を足し合わせて算出する。例えば、ハードディスク24に3つの機密画像データG1,G2,G3が記憶され、機密画像データG1のデータ容量がD1(KB)、機密画像データG2のデータ容量がD2(KB)、機密画像データG3のデータ容量がD3(KB)とすると、それらの総和(D1+D2+D3)でハードディスク24内の機密画像データの容量Ddを算出する。
一方、システムメモリ22に確保可能な空き容量Dmは、前述したように、画像処理装置1の電源状態を第4の電源状態に切り替えるときに、システムメモリ22内の記憶領域のうち、各種アプリケーションのプログラムを格納している領域(以下、「プログラム領域」)を開放することによって確保される空き容量を含めて算出する。例えば、図13に示すように、システムメモリ22の記憶領域が、複数の領域M1,M2,M3,M4,M5に区分されており、そのうちの領域M2,M3,M4を開放可能であるとすると、これらの領域M2,M3,M4の容量を含めて空き容量Dmを算出する。
システムメモリ22の記憶領域は、画像処理装置1がスタンバイ状態(第1の電源状態)で立ち上がっている状況では、各種アプリケーションのプログラム領域によって占有されるが、第4の電源状態では、アプリケーションの終了によってそうしたプログラム領域を開放することで、スタンバイ状態と比べてシステムメモリ22の空き容量が広く確保される。また、第4の電源状態に移行するときは、移行後に副電源スイッチ3が入れられたときの復帰処理を高速(短時間)に行えるように、CPU21のレジスタ情報や、画像処理装置1の復帰情報をシステムメモリ22に記憶するが、そうした情報はシステムメモリ22全体の記憶容量と比較して非常に少ない。このため、プログラム領域の開放によって確保される空き領域への影響は小さい。
ステップS52で肯定判定した場合は、上記図7に示すステップS31の処理に移行する。また、ステップS52で否定判定した場合は、CPU21からの制御指示を受けて電源制御回路25がUI制御回路29及び操作部8に電源を供給し、この状態でCPU21が、操作部8の表示部に予め用意されたメッセージを表示する(ステップS53)。このとき表示するメッセージの内容は、ハードディスク24に残っている機密画像データを容量オーバーのためにシステムメモリ22に退避できない状況にあることを使用者に通知する内容とする。また、それとあわせて、ハードディスク24に残っている機密画像データをシステムメモリ22に退避するためには、一部の機密画像データを印刷又は消去する必要があることを使用者に通知する内容とする。
次に、CPU21は、操作部8を介して機密画像データの印刷又は消去の指示を使用者から受け付ける(ステップS54)。この処理は指示受け付け部45で行う。すなわち、指示受け付け部45は、操作部8を用いて使用者が入力した認証情報を取り込んで認証処理を行ない、この認証処理に成功した使用者から、機密画像データの印刷又は消去の指示を受け付ける。ただし、これに限らず、認証処理を不要として使用者から機密画像データの印刷又は消去の指示を受け付けるようにしてもよい。
次に、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に退避できる状況になったかどうかを判定する(ステップS55)。この判定処理は、退避処理部40の退避可否判定部44で行う。すなわち、退避可否判定部44は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データの容量から、上記ステップS54で指示受け付け部45が使用者から印刷又は消去の指示を受け付けた機密画像データのデータ容量分を差し引いた値Dgが、システムメモリ22の空き容量Dm以下になったかどうかを確認する。
このとき、例えば、ハードディスク24に合計5つの機密画像データが記憶され、そのうちの1つの機密画像データについて使用者から印刷又は消去の指示を受け付けた場合は、印刷又は消去の指示を受け付けた1つの機密画像データを除いた4つの機密画像データの容量Dgを、システムメモリ22の空き容量Dmと比較する。また、5つの機密画像データのうちの2つの機密画像データについて使用者から印刷又は消去の指示を受け付けた場合は、印刷又は消去の指示を受け付けた2つの機密画像データを除いた3つの機密画像データの容量Dgを、システムメモリ22の空き容量Dmと比較する。
そして、機密画像データの容量(使用者から印刷又は消去の指示を受けていない機密画像データの容量)Dgがシステムメモリ22の空き容量Dm以下の場合は「退避可の状況になった」と判定し、機密画像データの容量Dgがシステムメモリ22の空き容量Dmを超える場合(容量オーバーの状況が解消されていない場合)は「退避可の状況になっていない」と判定する。
ステップS55で否定判定すると、上記ステップS53に戻る。このため、指示受け付け部45は、ステップS55で肯定判定されるまで、機密画像データの印刷又は消去の指示を繰り返し受け付けることになる。
また、ステップS55で肯定判定すると、CPU21は、それまでに使用者から印刷又は消去の指示を受け付けた機密画像データについて、印刷指示を受けたものは印刷出力を実行した後でハードディスク24から消去し、消去指示を受けたものは、印刷出力を実行することなくハードディスク24から消去する。具体的には、例えば次のような手順で処理する。
まず、CPU21は、使用者から印刷又は消去の指示を受け付けた機密画像データの中から1つの機密画像データを抽出し、当該機密画像データについて、使用者により印刷の指示がなされたものであるかどうかを識別する(ステップS56)。
印刷の指示がなされた機密画像データであれば、印刷の指示を受けた機密画像データの印刷を画像形成部10に実行させる(ステップS57)。この処理は印刷制御部46で行う。電源制御回路25は、画像形成部10での印刷出力の実行に先立って、画像形成部10に電源の供給を行なう。
次に、CPU21は、画像形成部10で印刷出力を終えた機密画像データをハードディスク24から消去する(ステップS58)。この処理は退避処理部40の消去部43で行う。
一方、消去の指示がなされた機密画像データであれば、ステップS57の処理をパスしてステップS58の処理に移行することにより、消去の指示を受けた機密画像データをハードディスク24から消去する。この処理は退避処理部40の消去部43で行なう。
次に、CPU21は、使用者から印刷又は消去の指示を受け付けたすべての機密画像データについて、印刷又は消去の処理を終えたかどうかを判断する(ステップS59)。そして、使用者から印刷又は消去の指示を受けた機密画像データの中で、印刷又は消去の処理を終えていない機密画像データが残っていれば、ステップS59で否定判定して上記ステップS56に戻る。また、使用者から印刷又は消去の指示を受け付けたすべての機密画像データについて、印刷又は消去の処理を終えた場合は、ステップS59で肯定判定して、上記図7に示すステップS31の処理に移行する。このとき、電源制御回路25は、上記図7に示すステップS31の処理に移行する前に、画像形成部10への電源の供給を再び停止させる。
<電源オフ移行処理の第3例>
次に、電源オフ移行処理の第3例について説明する。図11は、電源オフ移行処理の第3例を実施するにあたって、CPU21が制御プログラムを実行することにより実現される機能を含む画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。図示のように、画像処理装置1は、制御プログラムを実行することで実現される機能として、退避処理部40及びモード設定部47を備えている。退避処理部40は、前述した読み出し部41、書き込み部42、消去部43及び退避可否判定部44に加えて、優先順位決定部48、退避対象設定部49及び切り替え部50を有している。退避処理部40及びモード設定部47は、制御プログラムの実行によって実現されるCPU21の機能の一部となる。
モード設定部47は、機密画像データの退避処理に関して、処理モード(処理形式)を設定するものである。機密画像データの退避処理に関する処理モードには、「保存モード」と「消去モード」の2つがある。
「保存モード」は、容量オーバーでシステムメモリ22に退避できない機密画像データをハードディスク24に保存したまま残す処理モードである。「消去モード」は、容量オーバーでシステムメモリ22に退避できない機密画像データをハードディスク24から強制的(自動的)に削除する処理モードである。
機密画像データの退避処理に関する処理モードの設定は、例えば、画像処理装置1を使用する使用者(管理者を含む)が、予め操作部8を操作して上記2つの処理モードのうちの一方を選択することにより行なわれる。その場合、操作部8の表示部には、処理モードを設定するための画面(以下、「処理モード設定画面」)が表示される。
処理モード設定画面には、処理モードの選択肢として「保存モード」と「消去モード」が用意され、デフォルトの状態では「保存モード」が選択される。使用者は、処理モード設定画面でいずれか一方の処理モードを選択することにより、画像処理装置1に対して処理モードの設定を行なう。使用者による処理モードの設定(選択)操作情報は、操作部8及びUI制御回路29を介してモード設定部47に取り込まれる。モード設定部47による処理モードの設定は事前に行なわれる。また、使用者が一度も設定操作をしていない段階では、保存モードに設定された状態となる。
優先順位決定部48は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に退避させるときの優先順位を決定するものである。
優先順位の決め方としては、いろいろな形態が考えられる。例えば、端末装置34から画像処理装置1に第2の印刷処理形態を指定して画像データを送信するときに、当該画像データの機密度を複数のレベルのいずれかで指定するものとする。そうした場合は、端末装置34で機密画像データに指定された機密度に応じて、機密画像データごとに優先順位を決定すればよい。具体的には、例えば、指定された機密度が相対的に高い機密画像データほど高い優先順位とし、指定された機密度が相対的に低い機密画像データほど低い優先順位とするように、優先順位を決定すればよい。
また、これ以外にも、ハードディスク24に記憶されている期間の長さに応じて、機密画像データごとに優先順位を決める形態が考えられる。ハードディスク24に記憶されている期間は、より早い時期にハードディスク24に記憶された機密画像データほど長くなる。このため、機密画像データごとに、ハードディスク24に記憶した日時を、機密画像データの属性情報の一つとして登録しておく。そして、優先順位を決定する際に、機密画像データの属性情報に含まれる日時に関する情報を参照し、その参照情報に基づいて優先順位を決定する。例えば、ハードディスク24に記憶されている期間が長い機密画像データほど低い優先順位とし、ハードディスク24に記憶されている期間が短い機密画像データほど高い優先順位とするように、優先順位を決定する。機密画像データがハードディスク24に記憶されている期間の長さは、当該機密画像データをハードディスク24からシステムメモリ22に移動してもリセットされないものとする。
また、これ以外にも、機密画像データの容量の大きさに応じて、機密画像データごとに優先順位を決める形態が考えられる。例えば、相対的に容量が小さい機密画像データほど高い優先順位とし、相対的に容量が大きい機密画像データほど低い優先順位とするように、優先順位を決定する。またこれと反対に、相対的に容量が大きい機密画像データほど高い優先順位とし、相対的に容量が小さい機密画像データほど低い優先順位とするように、優先順位を決定してもよい。
また、優先順位を決める要素(機密度、記憶期間の長さ、容量など)毎に重み付けを行なって、機密画像データごとに優先順位を決定してもよい。
退避対象設定部49は、ハードディスク24に記憶されている複数の機密画像データのうち、予め設定された条件に基づいて、一部の機密画像データを退避対象に設定するとともに、他の機密画像データを退避対象外に設定するものである。ここで記述する「退避対象外」とは、ハードディスク24からシステムメモリ22に退避する対象から外す、という意味である。機密画像データを退避対象又は退避対象外に設定する処理は、例えば、当該機密画像データの属性情報の中に、当該機密画像データが退避対象又は退避対象外であることを示す情報を付加することで行なう。
切り替え部50は、モード設定部47で設定された処理モードに応じて、機密画像データの退避処理に適用する処理モード(保存モード/消去モード)を切り替えるものである。
次に、電源オフ移行処理の第3例の処理手順につき図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、CPU21は、ハードディスク24に機密画像データが記憶されているかどうかを確認する(ステップS61)。そして、ハードディスク24に機密画像データが記憶されている場合はステップS61で肯定判定し、ハードディスク24に機密画像データが記憶されていない場合はステップS61で否定判定する。ステップS61で否定判定した場合は、上記図7に示すステップS31の処理に移行する。
ステップS61で肯定判定すると、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に退避できる状況にあるかどうかを判定する(ステップS62)。この判定処理は、退避処理部40の退避可否判定部44で行なう。処理の詳細は、電源オフ移行処理の第2例で説明したとおりである。
ステップS62で肯定判定した場合は、上記図7に示すステップS31の処理に移行する。また、ステップS62で否定判定した場合は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に退避させるときの優先順位を決定する(ステップS63)。この処理は優先順位決定部48で行なう。
次に、CPU21は、機密画像データの退避処理に関して、処理モードが「保存モード」に設定されているかどうかを確認する(ステップS64)。この処理は切り替え部50で行う。すなわち、切り替え部50は、モード設定部47で設定されている処理モードが「保存モード」であれば、ステップS64で肯定判定し、「消去モード」であれば、ステップS64で否定判定する。ここでの判定結果によって、その後の処理形式が切り替わる。
すなわち、ステップS64で肯定判定すると、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データを優先順位の低いものから順に退避対象外に設定する(ステップS65)。この処理は退避対象設定部49で行う。ここでは、退避対象設定部49が退避対象外に設定する前の機密画像データは、すべてデフォルトで退避対象に設定されるものとする。そうした場合、退避対象設定部49は、ステップS65において、ハードディスク24に退避対象に設定されて記憶されている機密画像データの中で、最も優先順位が低い機密画像データを退避対象外に設定する。こうして優先順位の低い機密画像データを退避対象外に設定すると、その分だけハードディスク24内で退避対象に設定されている機密画像データの容量が小さくなる。
また、上記ステップS64で否定判定すると、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データを優先順位の低いものから順に消去する(ステップS66)。この処理は退避処理部40の消去部43で行う。機密画像データの消去処理は、前述したとおり上書き処理で行う。消去部43は、ステップS66において、ハードディスク24に残っている機密画像データの中で、最も優先順位が低い機密画像データを消去する。こうして優先順位の低い機密画像データをハードディスク24から消去すると、その分だけハードディスク24に記憶されている機密画像データの容量が少なくなる。
以降の説明では、上記ステップS65,S66の処理を行なう前に、もともとハードディスク24に記憶されていた機密画像データの容量Ddに対して、上記ステップS65で退避対象設定部49が退避対象外に設定した機密画像データのデータ容量分を差し引いた値や、上記ステップS66で消去部43がハードディスク24から消去した機密画像データの容量を差し引いた値を、機密画像データの容量Deとする。
次に、CPU21は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データをシステムメモリ22に退避できる状況になったかどうかを判定する(ステップS67)。この判定処理は、退避処理部40の退避可否判定部44で行う。すなわち、退避可否判定部44は、ハードディスク24に記憶されている機密画像データの容量Deが、システムメモリ22の空き容量Dm以下であるかどうかを確認する。そして、機密画像データの容量Deがシステムメモリ22の空き容量Dm以下である場合は「退避可の状況になった」と判定し、機密画像データの容量Deがシステムメモリ22の空き容量Dmを超える場合(容量オーバーの状況が解消されていない場合)は「退避可の状況になっていない」と判定する。
ステップS67で否定判定すると、上記ステップS64に戻る。このため、モード設定部47によって保存モードに設定されている場合、退避対象設定部49は、ハードディスク24に退避対象に設定されたまま残っている機密画像データの容量Deが、システムメモリ22の空き容量Dm以下となるまで(容量オーバーが解消されるまで)、上記ステップS65の処理を繰り返すことになる。また、モード設定部47によって消去モードに設定されている場合、退避処理部40の消去部43は、ハードディスク24に残っている機密画像データの容量Deが、システムメモリ22の空き容量Dm以下となるまで(容量オーバーが解消されるまで)、上記ステップS66の処理を繰り返すことになる。その後は、上記図7に示すステップS31の処理に移行する。
なお、本発明の実施の形態においては、電源オフ移行処理を第1例、第2例及び第3例に分けて説明したが、これらの処理内容を組み合わせてもよい。例えば、上記図10のステップS54の処理で、操作部8を操作する使用者から印刷又は削除の指示を受け付ける場合に、容量オーバーを解消するのに必要な容量分の機密画像データの印刷又は削除の指示が受けられなかったときに、上記の「保存モード」又は「消去モード」を適用して容量オーバーを解消してもよい。
また、本発明の実施の形態で記述した画像処理装置1の仕組み(電源制御回路25の機能やCPU21が制御プログラムを実行することで実現される機能など)は、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現してもよく、そのためのプログラムを発明として抽出してもよい。プログラムは、CD−ROMなどの記録媒体に格納して提供してもよいし、有線又は無線による通信手段によって提供してもよい。
1…画像処理装置、2…主電源スイッチ、3…副電源スイッチ、7…コントローラ、8…操作部、9…画像読取部、10…画像形成部、21…CPU、22…システムメモリ、24…ハードディスク、25…電源制御回路、40…退避処理部、41…読み出し部、42…書き込み部、43…消去部、44…退避可否判定部、45…指示受け付け部、46…印刷制御部、47…モード設定部、48…優先順位決定部、49…退避対象設定部、50…切り替え部

Claims (10)

  1. 揮発性記憶媒体と、
    不揮発性記憶媒体と、
    電源スイッチと、
    前記電源スイッチが切られたときに、前記揮発性記憶媒体への電源の供給を維持しつつ、前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止させるように制御する電源制御手段と、
    前記電源スイッチが切られたときに、前記電源制御手段が前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止する前に、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を、前記揮発性記憶媒体に退避させる退避処理を行なう退避処理手段と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、使用者から画像情報の印刷の指示を受け付ける受け付け手段と、
    前記受け付け手段で印刷の指示を受け付けた画像情報を、当該画像情報の印刷後に前記不揮発性記憶媒体から消去する消去手段と
    を備える請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、使用者から画像情報の消去の指示を受け付ける受け付け手段と、
    前記受け付け手段で消去の指示を受け付けた画像情報を前記不揮発性記憶媒体から消去する消去手段と
    を備える請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、前記機密扱いの画像情報を前記揮発性記憶媒体に退避させるときの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
    前記優先順位決定手段で決定した優先順位にしたがって、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を退避対象外に設定する退避対象設定手段と
    を備える請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、前記機密扱いの画像情報を前記揮発性記憶媒体に退避させるときの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
    前記優先順位決定手段で決定した優先順位にしたがって、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を前記不揮発性記憶媒体から消去する消去手段と
    を備える請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記機密扱いの画像情報に機密度を設定する手段を備え、
    前記優先順位決定手段は、前記機密扱いの画像情報に設定された機密度に基づいて、前記優先順位を決定する
    請求項4又は5記載の画像処理装置。
  7. 前記優先順位決定手段は、前記機密扱いの画像情報が前記不揮発性記憶媒体に記憶されている期間の長さに基づいて、前記優先順位を決定する
    請求項4又は5記載の画像処理装置。
  8. 前記優先順位決定手段は、前記機密扱いの画像情報の容量に基づいて、前記優先順位を決定する
    請求項4又は5記載の画像処理装置。
  9. 前記電源スイッチが切られたときに、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報の容量が前記揮発性記憶媒体の空き容量を超える場合、予め使用者によって設定された処理形式に応じて、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を退避対象外に設定するか、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を前記不揮発性記憶媒体から消去するかを切り替える切り替え手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  10. 揮発性記憶媒体と、不揮発性記憶媒体と、電源スイッチとを備える画像処理装置のコンピュータを、
    前記電源スイッチが切られたときに、前記揮発性記憶媒体への電源の供給を維持しつつ、前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止させるように制御する電源制御手段と、
    前記電源スイッチが切られたときに、前記電源制御手段が前記不揮発性記憶媒体への電源の供給を停止する前に、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている機密扱いの画像情報を、前記揮発性記憶媒体に退避させる退避処理を行なう退避処理手段として機能させるためのプログラム。
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