JP2011092019A - コーヒー香を有する液体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、味だけでなく香りにも優れた美味しいコーヒーを、簡単かつ簡便に提供できるようにするためのコーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を提供すること、及び、当該コーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を利用したコーヒー飲料や、その他のコーヒーに係る製品を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係るコーヒー香を有する液体は、コーヒー豆の焙煎工程において発生する匂いガスを含む空気流を100℃以下に冷却してから、当該空気流を霧状の冷水と接触させた後、当該空気流と接触させた霧状の冷水を10℃以下に冷却することによって得られるものであること等を特徴としている。
【選択図】なし

Description

本発明は、コーヒー香を有する液体(コーヒー香液)に関するものである。
コーヒーは、周知の通り、世界中で愛飲されている嗜好飲料である。そのため、喫茶店や飲食店においてごく一般的に提供されており、また、インスタントコーヒーや、缶コーヒー(缶入りコーヒー)等、コーヒーを気軽に味わうための各種製品が、数多く製造・販売等されている。
しかしながら、このように提供・販売等されているコーヒーは、そのほぼすべてにおいて、コーヒー特有の良い香りがほとんど失われてしまっているという問題があった。これは、コーヒーを淹れる際、又は、コーヒーを使用した各種製品を製造する過程において、コーヒー特有の良い香りが、ほとんど逃げてしまい、その香りを保持したままコーヒーを淹れたり、コーヒー飲料等を製造したりすることが非常に困難だからである。
なお、この場合、自分でコーヒーを淹れることによって、専門家が言う美味しいコーヒーの三条件「焙煎したて、挽きたて、淹れたて」を満たす、味と香りに優れた美味しいコーヒーを得ることも可能であるが、これには、道具やそれなりの技量が必要とされ、簡単かつ簡便には実施ができない、という問題があった。
本発明者は、このような実情のもと、味だけでなく香りにも優れた美味しいコーヒーを、簡単かつ簡便に提供できるようにするための方法について鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者は、今までには無い新規かつ斬新な手段によって、コーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を得て、これを利用することにより、味だけでなく香りにも優れた美味しいコーヒーを、簡単かつ簡便に提供することができる、という知見を得、本発明を創作するに至った。
なお、本発明を出願するにあたって、発明者において過去の特許文献等を調査したところ、コーヒー、及び、コーヒー香を有する液体に関する技術について、下記の文献を発見することができたが、本発明に係る技術的思想等を詳述したものについては、発見することができなかった。
特開昭52−66668号公報 特開2003−250447号公報 特開2005−137269号公報
本発明は、味だけでなく香りにも優れた美味しいコーヒーを、簡単かつ簡便に提供できるようにするためのコーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を提供すること、及び、当該コーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を利用したコーヒー飲料や、その他のコーヒーに係る製品を提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明に係るコーヒー香を有する液体は、コーヒー豆の焙煎工程において発生する匂いガスを含む空気流を100℃以下に冷却してから、当該空気流を霧状の冷水と接触させた後、当該空気流と接触させた霧状の冷水を10℃以下に冷却することによって得られるものであることを特徴としている。
さらに、本発明に係るコーヒー香を有する液体は、粉砕した焙煎済みコーヒー豆とお湯とが接触した際に発生する蒸気を回収し、この回収した蒸気を冷却することによって得られるものであることも特徴としている。
なお、本発明には、以上のコーヒー香を有する液体を含有する飲料や、以上のコーヒー香を有する液体を凍結固体化したもの(ドライアイス等)も含まれている。
本発明によれば、味だけでなく香りにも優れた美味しいコーヒーを、簡単かつ簡便に提供できるようにするためのコーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を提供することができる。また、当該コーヒー香を有する液体(コーヒー香液)を利用したコーヒー飲料や、その他のコーヒーに係る製品を提供することもできる。
以下、本発明に係るコーヒー香を有する液体を実施するための形態について説明する。
[第一の実施形態]
まず、生のコーヒー豆を用意し、これを常法により、すなわち、コーヒー豆の温度が200℃〜300℃となるように焙煎機を利用して焙煎する。そして、この焙煎工程において発生する300℃程度の高温の空気流であって、匂いガスを含む空気流を回収する。その後、回収した匂いガスを含む空気流を公知の冷却手段を使用して、100℃以下にし、この冷却した匂いガスを含む空気流を、霧状の冷水と接触させてから、この霧状の冷水を10℃以下に冷却することによって、コーヒーの香りを溶存する液体(コーヒーの香りがする液体)を得る。このようにして、本実施形態に係るコーヒー香を有する液体を得る。
なお、以上の実施形態において行われるすべての工程、すなわち、焙煎、匂いガスを含む空気流の回収・冷却、空気流と霧状の冷水との接触、及び、霧状の冷水の冷却は、密閉空間内において行うことが好ましい。これは、これらの工程を密閉空間内に行うことによって、本発明に係る匂い物質、すなわち、本発明に係るコーヒー香を有する液体における香りの成分を、逃さず回収することができるからである。
また、以上の実施形態において、匂いガスを含む空気流を回収する際は、焙煎工程の後半からとすることが好ましい。これは、焙煎工程の前半においては、キャベツ臭等の悪臭が発生するため、焙煎工程の後半から匂いガスを含む空気流を回収することによって、良質なコーヒーの匂い物質のみを回収することができるからである。
さらに、以上の実施形態において、匂いガスを含む300℃程度の高温の空気流は、公知の手段を適宜利用して、その酸化を防止して香りの劣化を防止するようにすることが好ましい。
なお、以上の実施形態において、冷却した匂いガスを含む空気流と接触させる霧状の冷水は、噴霧器等を噴霧して得られるものが一例として挙げられる。また、ここでの霧状の冷水は、匂いガスの水中溶存度を確保するため等から、その温度を0℃〜10℃の範囲内とすることが好ましい。
なお、以上の実施形態においては、匂いガスを含む空気流と霧状の冷水とを接触させて匂い物質を得ることを特徴としているので、非親水性・揮発性のガスを回収すること無く、ホットコーヒーの匂いと同種かつ親水性であって、良質なコーヒーの匂いを有する匂い物質のみを選択して回収することができると認められる。
そのため、本実施形態に係るコーヒー香を有する液体は、コーヒーの豊かな香りが凝縮されたものを含んでおり、当該液体を、通常抽出方法によって得た一定量のコーヒー液と合わせて適温に加熱するだけで、「焙煎したて、挽きたて、淹れたて」の香りにも匹敵するホットコーヒーを、簡単に作ることができる。
次に、本発明に係るコーヒー香を有する液体を実施するための第二の形態について説明する。
[第二の実施形態]
まず、常法により、コーヒーの抽出を行う。すなわち、粉砕した焙煎済みコーヒー豆を入れたフィルタに熱湯を注ぎ、しばらく蒸らした後に、表面の泡を崩さぬように少しずつ湯を注ぎコーヒーを抽出する。このようにして、粉砕した焙煎済みコーヒー豆とお湯とを接触させ、この際に発生する蒸気を回収する。その後、この回収した蒸気を10℃以下に冷却することによって、コーヒーの香りがする液体を得る。このようにして、本実施形態に係るコーヒー香を有する液体を得る。
なお、以上の実施形態において行われるすべての工程、すなわち、焙煎済みコーヒー豆とお湯との接触、及び、ここで発生する蒸気の回収・冷却は、密閉空間内において行うことが好ましい。これは、これらの工程を密閉空間内に行うことによって、本発明に係る匂い物質、すなわち、本発明に係るコーヒー香を有する液体における香りの成分を、逃さず回収することができるからである。
[その他の実施形態]
また、本発明に係るコーヒー香を有する液体を凍結固体化することもできる。即ち、本発明に係るコーヒー香を有する液体の温度を下げ、これを凍結させたものを得ることができる。例えば、本発明に係るコーヒー香を有する液体をドライアイス化したものが得られる。このようにして、本発明に係るコーヒー香を有する液体を凍結固体化したものを製造することもできる。
さらに、本発明に係るコーヒー香を有する液体を凍結固体化したものを、通常抽出方法によって得た一定量のコーヒー液と合わせ、適温(5℃前後)に加熱するだけで、香り高いアイスコーヒーを得ることができる。
なお、本発明に係るコーヒー香を有する液体のドライアイス化は、高圧二酸化炭素を急減圧し少量の水に噴射するとドライアイスになるという特徴を利用して行う。すなわち、ドライアイスを製造する際に、水の代わりに、本発明に係るコーヒー香を有する液体を使用して、ドライアイス化を行うものである。
本発明に係るコーヒー香を有する液体を得る工程は、すべてコーヒー豆の生産地において行うことが好ましい。通常、ほとんどのコーヒー豆は輸入品であって、焙煎以降の工程のみが日本国内で行われているが、コーヒー香を有する液体を得る工程をすべてコーヒー豆の生産地において行うことによって、コーヒー豆が生鮮食品であることに起因する問題、例えば、カビ、発酵、虫食いなどの品質劣化等や、日本国内での焙煎工程以降に発生する問題、例えば、焙煎後における多孔質コーヒー豆の酸化による品質劣化等の問題を解決することができるからである。また、日本国内における、輸送コストや、品質管理コストも、大きく減少させることができると認められるからである。さらに、日本国内でコーヒーを得る場合、そのコーヒー豆の出し殻の処理が問題となるが、この問題も解決することができるからである。出し殻を、コーヒー豆を生産した農場に返すこととすれば、環境保全の点からも、多大な効果が期待できる。
なお、本発明に係るコーヒー香を有する液体をコーヒー豆の生産地において得た場合には、当該液体は、酸化による品質劣化を防止するため、無酸素容器に入れて日本等の消費国へと出荷することが望ましく、また、当該液体を使用する際は、容器内の窒素ガス圧により液体を放出できる容器に収容し、酸化劣化を防止することが望ましい。

Claims (4)

  1. コーヒー豆の焙煎工程において発生する匂いガスを含む空気流を100℃以下に冷却してから、当該空気流を霧状の冷水と接触させた後、当該空気流と接触させた霧状の冷水を10℃以下に冷却することによって得られる、コーヒー香を有する液体。
  2. 粉砕した焙煎済みコーヒー豆とお湯とが接触した際に発生する蒸気を回収し、この回収した蒸気を冷却することによって得られる、コーヒー香を有する液体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコーヒー香を有する液体を凍結固体化したもの。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のコーヒー香を有する液体を含有する飲料。
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Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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