JP2011094331A - 錠前 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達手段に大きな負荷を掛けず、デッドボルトの突出量に対して錠箱の扉見付方向の幅寸法を短くし、組み立てが容易である錠前の提供。
【解決手段】一端部がデッドボルト4側の第1ピン6に、他端部がダルマ3側の第2ピン7に軸支され、かつダルマの回転力をデッドボルトの進退動に変換する駆動リンク5を備え、施錠時、デッドボルト用ストッパ19Aが、駆動リンクとは異なる作動アーム14Aの位置変位により、デッドボルトの後端面と錠箱1の後壁1bの内壁面との間の空間に入り込んでデッドボルトの後退を阻止する錠前Xに於いて、作動アームはその一端部が第2ピンに対して所定間隔離間するダルマ側の第3ピン8に軸支され、かつ他端部にデッドボルト用ストッパを一体的に有し、デッドボルト用ストッパは錠箱に直接又は間接的に設けられた上下方向の案内切欠部20Aに案内されると共に、施錠時、デッドボルトの後退を阻止する横棒突起である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビル、マンション等の扉の自由端部に設置される錠前に関する。
特許文献1には、「操作部材の操作力又は駆動モータの駆動力で回転するダルマの回転力を、一端部がデッドボルト側の第1ピンに、一方、他端部がダルマ側の第2ピンにそれぞれ軸支されかつデッドボルトの進退動に変換する駆動リンクを備え、施錠時、デッドボルト用ストッパが、前記駆動リンクとは異なる作動アームの位置変位により、前記デッドボルトの後端面と錠箱の後壁の内壁面との間の空間に入り込んで該デッドボルトの後退を阻止する錠前」が記載されている。
上記特許文献1の錠前は、次に列挙するような問題点があった。
(a)作動アーム14は、一端部がデッドボルト側の第1ピン6に軸支された第1リンク5及び該第1リンク5の後端部に可動連結ピン12を介して連結された動力伝達手段11側の第2リンク(揺動板)8に対する三番目の第3リンクに相当することから、リンク機構等が複雑になる。
(b)また、デッドボルト用ストッパ19は、前記三番目の第3リンクの後端部に連結手段(案内ピン17、案内長孔16)及び錠箱に形成された垂直案内切欠部20をそれぞれ介して上下方向にスライドする幅広の板体であることから、作動アーム14と別個の部材を錠箱の後壁側に配設しなければならない。
(c)第3リンクに相当する作動アーム14の先端部をデッドボルトにピン13を介して軸支すると共に、第1リンク5及び該第1リンク5に連動するようにフック部15を可動連結ピン12に係止しなければならないので、組み合わせが面倒である。
(d)可動連結ピン12を上下方向に移動させる必要があるので、デッドボルト4に案内切欠21を形成しなければならない。したがって、デッドボルト4が変形し易くなる。
(e)駆動リンク5のみで、デッドボルトを突っ張るように押し出すと同時に、駆動リンク5と共働する作動アーム14で幅広板体のデッドボルト用ストッパ19を持ち上げるので、動力伝達手段11に大きな負荷がかかる。
そこで、現在、動力伝達手段11に大きな負荷を掛けないこと、デッドボルトの突出量に対して錠箱の扉見付方向の幅寸法を短くすること、組み立てが容易であること等の諸効果を同時に満たす錠前の出現が要望されている。
実公平3−36386号
本発明の所期の目的は、動力伝達手段に大きな負荷を掛けないこと、デッドボルトの突出量に対して錠箱の扉見付方向の幅寸法を短くすること、組み立てが容易であること等の諸効果を同時に満たす錠前を提供することである。第2の目的は、デッドボルトに対して、バール等の外的な攻撃があっても、容易に押し戻されないこと(防犯性の確保)である。その他、解錠状態から施錠状態に至る途中に於いて、二本目のリンク(駆動リンクに連結されていないこと)に相当する作動アームが、駆動リンクに共働として補助的にデッドボルトを押し付けることができることである。
本発明の錠前は、一端部がデッドボルト側の第1ピンに、一方、他端部がダルマ側の第2ピンに軸支され、かつダルマの回転力をデッドボルトの進退動に変換する駆動リンクを備え、施錠時、デッドボルト用ストッパが、前記駆動リンクとは異なる作動アームの位置変位により、前記デッドボルトの後端面と錠箱の後壁の内壁面との間の空間に入り込んで該デッドボルトの後退を阻止する錠前に於いて、前記作動アームは、前記駆動リンクに対して二本目のリンクであること、また、その一端部が前記ダルマの周端部に前記ダルマ側の第2ピンに対して所定間隔離間するダルマ側の第3ピンに軸支され、かつ、他端部に前記デッドボルト用ストッパを一体的に有し、該デッドボルト用ストッパは、錠箱に直接又は間接的に設けられた上下方向の案内切欠部に案内されると共に、施錠時、前記デッドボルトの後退を阻止する横棒突起であることを特徴とする。
(a)駆動リンクに対して二本目のリンクである作動アームの他端部に、施錠時、錠箱側の案内切欠部に案内されてデッドボルトの後退を阻止する駒形突起あるいは横棒突起を直接設けたので、簡単なリンク機構を採用することができ、その結果、動力伝達手段に大きな負荷を掛けない、デッドボルトの突出量に対して錠箱の扉見付方向の幅寸法を短くすることができる、組み立てが容易である等の諸効果を同時に満たすことができる。
(b)請求項2に記載の発明は、デッドボルト用ストッパが、少なくとも錠箱の左右の側壁に設けられた一対の曲線形状案内切欠部の垂直部分に係止状態に架設されているので、デッドボルトに対して、バール等の外的な攻撃があっても、容易に押し戻されないこと(防犯性の確保)。
(c)請求項3に記載の発明は、解錠状態から施錠状態に至る途中に於いて、二本目のリンクに相当する作動アームが、駆動リンクに共働として補助的にデッドボルトを押し付けることができるので、動力伝達手段に極力大きな負荷を掛けないにすることができる。
図1乃至図7は本発明の第1実施例を示す各説明図。図8乃至図9は本発明の第2実施例を示す各説明図。
実施環境を示す概略断面説明図(施錠時)。 実施環境を示す概略断面説明図(解錠時)。 要部の分解斜視図。 解錠時、デッドボルトの後端面から見た概略断面説明図。 施錠時、デッドボルトの後端面から見た概略断面説明図。 主要部の作動状態を示す概略説明図(解錠―途中―施錠)。 本発明の効果の一つを示す概略説明図(ガラス扉に適用した一例)。 第2実施例の要部を分解斜視図。 第1実施例の図4と同様の概略断面説明図。 第1実施例の図5と同様の概略断面説明図。
以下、図1乃至図7を参照にして、第1実施例により本発明を詳細に説明する。図1は扉を閉めたときに於いて、ダルマが反時計方向に回転したことにより、デッドボルトが突出して扉枠の受け具に係合すると同時に、作動アームの他端部のストッパがデッドボルトの後退を阻止した施錠状態を示す。
まず、図1を参照にして、本発明の実施環境を説明する。特許文献1の構成は複雑であるが、説明の便宜上、特許文献1と同様の用語や同様の符号を用いる。
1は錠箱、1aは錠箱の前壁、1bは錠箱の後壁、1cは錠箱の幅広側壁(以下、「側壁」という)、1dは貫孔である。錠箱1には、嵌合孔、ピン用孔、取付け孔等が適宜に形成されている。また、錠箱1は、周知のように扉2の自由端部に取り付けらけれている。さらに、特に図示しないが、駆動モータ、駆動モータの駆動力を伝達する動力伝達機構、検出手段等が適宜に配設されている(例えば電気錠)。
さて、ここでは、Xを錠前、Yを戸枠、Zを受け金具とする。本発明の錠前Xは、動力伝達機構を構成するダルマ(当業者用語)3の回転力により、動力変換手段5を介してデッドボルト(当業者用語)4を進退動(例えば水平運動)に変える。
動力変換手段5は、特許文献1と同様に駆動リンク5である。したがって、本発明の駆動リンク5も、図示しない操作部材の操作力又は駆動モータの駆動力で回転するダルマ3の回転力3を、一端部がデッドボルト4側の第1ピン6に、一方、他端部がダルマ側の第2ピン7にそれぞれ軸支され、かつ、デッドボルト4の進退動に変換する。
しかしながら、本実施例の駆動リンク5は、その一端部(先端部)がデッドボルト4の本体4aの上辺に設けられた突起4bに第1ピン6を介して軸支され、一方、その他端部(末端部)は、ダルマ3の外周縁部に第2ピン7を介して直接軸支されている点が特許文献1のリンクとは異なる。
次に、本発明の錠前Xも、施錠時、デッドボルト用ストッパ19Aが、前記駆動リンク5とは異なる作動アーム14Aの位置変位により、デッドボルト4の後端面と錠箱1の後壁1bの内壁面との間の空間Aに入り込んで該デッドボルト4の後退を阻止する点は同様である。
しかしながら、本発明の作動アーム14Aは、前記駆動リンク5に対して二本目のリンク(駆動リンクに連結されていないこと)であること、付言すると、引用文献1の如く、1本目、二本目及び三本目をそれぞれ連係させて一つのリンク機構を構成していないこと。また、その一端部(上端部)がダルマ3の周端部にダルマ側の第2ピン7に対して所定間隔離間するダルマ側の第3ピン8に軸支され、かつ、他端部(下端部)にデッドボルト用ストッパ19Aを一体的に有し、該デッドボルト用ストッパ19Aは、錠箱の左右の側壁1c、1cに直接又は間接的(本実施例)に設けられた上下方向の曲線形状案内切欠部20A、20Aに案内されると共に、施錠時、前記案内切欠部20Aの終端部分に相当する垂直部20cに落ち込んで、該デッドボルト4の後退を確実に阻止(ロック)する横棒突起(本実施例)である点が異なる。
例えば曲線形状案内切欠部20Aは、錠箱1の左右側壁1c、1cの各内壁面にそれぞれ固定された一対の案内固定板9,9にそれぞれ対向するように形成されている。
そして、曲線形状案内切欠部20Aは、例えば図1で示すように、上下方向に「ややS字型カーブ」を描くように形成され、その上端部に相当する垂直部分の始点20aから、中途部に相当する弧状或いは傾斜状部分20bと、終端部分に相当する垂直部20cとから成る。また、横棒突起のデッドボルト用ストッパ19Aは、例えば図3で示すように、両端部が前記左右一対の曲線形状案内切欠部20A、20Aに架設された状態で係合していると共に、常に並行する左右一対の作動アーム14Aの他端部(下端部)に一体的に取り付けられ或いは形成されている。
上記構成に於いて、図4は、解錠時、デッドボルトの後端面から見た概略断面説明図、図5は、施錠時、デッドボルトの後端面から見た概略断面説明図、そして、図6は、主要部の解錠と、途中と、施錠状態をそれぞれ示す概略説明図である。
これらの図から明らかなように、解錠時、デッドボルト4は、錠箱1内に後退している。この時、駆動リンク5は水平状態であるのに対して、作動アーム14Aはデッドボルト4の上辺に垂直状態になっている。付言すると、駆動リンク5の第1ピン6と第2ピン7は、同一水平線上に位置し、また、作動アーム14Aの第3ピン8の真下に横棒状のストッパ19Aが位置している。そして、作動アーム14Aの下端部又はストッパ19Aは、デッドボルト4の後端部に形成された傾斜状受け面10の上端部分10aに当接している。
そこで、例えば図示しない駆動モータが駆動すると、動力伝達機構を構成するダルマ3が反時計方向に回転し始める。ダルマ3が反時計方向に回転すると、ダルマ3とデッドボルト4は、第1ピン6、第2ピン7及び駆動リンク5を介して連結されているから、前記駆動リンク5がダルマ3の回転力を変換する押圧機能(突っ張り機能)を発揮し、デッドボルト4は突出方向へと水平移動する。そして、ダルマ3が回転し続けると、解錠状態から施錠状態に至る途中に於いて、デッドボルト用ストッパ19Aが曲線形状案内切欠部20Aの中途部分20bに案内されながらデッドボルト4の後端部の傾斜状受け面10を押し付ける。つまり、二本目のリンクに相当する作動アーム14Aが、駆動リンク5に共働として補助的にデッドボルト4を押し付ける。
そして、施錠時、駆動リンク5が所定位置にて傾倒状態になると(例えば駆動モータが停止すると)、ストッパ19Aが案内切欠部の終点に相当する垂直部20cに落ち込んで、該デッドボルト4の後退を阻止する。付言すると、デッドボルト用ストッパ19Aは、少なくとも錠箱1の左右の側壁に間接的に設けられた一対の曲線形状案内切欠部20A、20Aの垂直部分20c、20cに係止状態に架設されているので、デッドボルト4は容易に後退しない。
ところで、図7は本発明の効果の一つを示す概略説明図で、デッドボルトの突出量Lに対して錠箱1の扉見付方向の幅寸法L1を短くすることができることを示す。すなわち、デッドボルトの突出量Lは、普通一般の錠前に於いて、略同一の突出量であるところ、本発明にあっては、二本目のリンクに相当する作動アームの他端部(下端部)に横棒突起のデッドボルト用ストッパ19Aを一体的に設けたので、デッドボルト自体の長さ並びにデッドボルトの後端面と錠箱の後壁の内壁面との間の空間Aを狭くすることができるので、錠箱1の側壁1cを狭めることができる。したがって、錠前Xをガラス扉2の縦框2aの中に余裕をもって組み込むことが可能となる。
本実施例では、ダルマ3は、図示しない駆動モータの駆動力により回転し始める旨を説明したが、ダルマ3の回転力は、周知事項、公知事項及び新規事項のいずれでも良い。すなちわ、駆動モータの駆動力、或いはサムターン摘みや合鍵による操作力、或いはまた、付勢手段の付勢力のいずれかにより、ダルマ3が回転すれば良い。また、解錠状態から施錠状態に至る途中に於いて、望ましくはデッドボルト用ストッパ19Aが曲線形状案内切欠部20Aに案内されながらデッドボルトの後端部の傾斜状受け面10を押し付ける。
次に、図8乃至図10は、本発明の第2実施例を示す各説明図である。この第2実施例に於いて、第1実施例と主に異なる点は、錠箱1の左右側壁1c、1cの各内壁面にそれぞれ固定された一対の案内固定板9A,9Aである。
第1実施例では、デッドボルト4を案内する図示しない水平切欠部を、例えば錠箱1の左右の側壁にそれぞれ形成しているが、この第2実施例では、各部材の組み合わせの容易性の観点から、錠箱1の側壁1cのみならず、案内固定板9A,9Aにも形成している。
すなわち、案内固定板9Aは、錠箱の扉見付方向の幅寸法が第1実施例のそれよりも大きく、該案内固定板9Aには、曲線形状案内切欠部20Aに連通する(本実施例)又は連通しないで、デッドボルト4の左右の側壁にそれぞれ設けた左右一対の案内突起4c、4cを案内する水平切欠部20d、20dが形成されている。該構成に於いては、案内固定板9Aは、デッドボルト4を案内する機能も有する。なお、の第2実施例に於いて、左右の一対の案内固定板9Aを側壁1cの内面にそれぞれ固定した場合に於いて、必ずしも側壁1cに曲線形状案内切欠部20A及び水平切欠部20dを設ける必要はない。
本発明は、錠前や建具の分野で用いられる。
X…錠前、Y…戸枠、Z…受け金具、1…錠箱、1a…前壁、1b…後壁、1c…側壁2…扉、3…ダルマ、4…デッドボルト、5…駆動リンク、6…第1ピン、7…第2ピン、8…第3ピン、9,9A…案内固定板、14A…作動アーム、19A…ストッパ、20A…曲線形状案内切欠部、20a…始点、20c…終点(垂直部)。

Claims (3)

  1. 一端部がデッドボルト側の第1ピンに、一方、他端部がダルマ側の第2ピンに軸支され、かつダルマの回転力をデッドボルトの進退動に変換する駆動リンクを備え、施錠時、デッドボルト用ストッパが、前記駆動リンクとは異なる作動アームの位置変位により、前記デッドボルトの後端面と錠箱の後壁の内壁面との間の空間に入り込んで該デッドボルトの後退を阻止する錠前に於いて、
    前記作動アームは、前記駆動リンクに対して二本目のリンクであること、また、その一端部が前記ダルマの周端部に前記ダルマ側の第2ピンに対して所定間隔離間するダルマ側の第3ピンに軸支され、かつ、他端部に前記デッドボルト用ストッパを一体的に有し、該デッドボルト用ストッパは、錠箱に直接又は間接的に設けられた上下方向の案内切欠部に案内されると共に、施錠時、前記デッドボルトの後退を阻止する横棒突起である錠前。
  2. 請求項1に於いて、デッドボルト用ストッパは、少なくとも錠箱の左右の側壁に設けられた一対の曲線形状案内切欠部の垂直部分に係止状態に架設されていることを特徴とする錠前。
  3. 請求項1に於いて、解錠状態から施錠状態に至る途中に於いて、デッドボルト用ストッパが曲線形状案内切欠部に案内されながらデッドボルトの後端部に形成された傾斜状受け面を押し付けることを特徴とする錠前。
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