JP2011105456A - 乗客コンベアの踏段 - Google Patents

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Abstract

【課題】注意標識帯を踏板に締着固定するネジの緩み止め構造を有し、当該ネジが緩むことを未然に防止できる乗客コンベアの踏段を得る。
【解決手段】踏段10は、踏板11と、踏板11の表面の端部に取り付けられる注意標識帯13Aと、バネ部材からなり、頂部にネジ孔22aが形成された凸状の湾曲部22Aを有する板状に形成され、湾曲部22Aの頂部を踏板11の裏面と逆側に向けて、踏板11の裏面に配設される締着板21Aと、注意標識帯13A及び踏板11に表面側から挿通されてネジ孔22aに締着され、注意標識帯13Aを踏板11に固定するネジ23aと、を備え、締着板21Aの湾曲部22Aをネジ23aの締着力により弾性変形させ、湾曲部22Aの復元力によりネジ23aの緩みを阻止するように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、エスカレータなどの乗客コンベアの踏段に関し、特に注意標識帯を踏板に締着固定するネジの緩み止め構造に関する。
従来の乗客コンベアの踏段は、乗客が乗降可能な踏み面を構成するクリートと、クリートの横幅方向の両側端部及び縦幅方向の前端部に着脱可能に重ねられて配置されるデマケーション部材と、を備え、デマケーション部材は、自身とクリートを貫通するネジ、及びネジに螺合されるナットによりクリートに締着固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−298077号公報
しかしながら、従来の乗客コンベアの踏段では、その走行に伴う振動に起因してネジとナットとによる締着が緩んでしまう恐れがあった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、注意標識帯を踏板に締着固定するネジの緩み止め構造を有し、当該ネジが緩むことを未然に防止できる乗客コンベアの踏段を得ることを目的とする。
この発明の乗客コンベアの踏段は、踏板と、踏板の表面の端部に取り付けられる注意標識帯と、バネ部材からなり、頂部にネジ孔が形成された凸状の湾曲部を有する板状に形成され、湾曲部の頂部を踏板の裏面と逆側に向けて、踏板の裏面に配設される締着板と、注意標識帯及び踏板に表面側から挿通されてネジ孔に締着され、注意標識帯を踏板に固定するネジと、を備え、締着板の湾曲部をネジの締着力により弾性変形させ、湾曲部の復元力によりネジの緩みを阻止するように構成されている。
この発明に係る乗客コンベアの踏段によれば、注意標識帯及び踏板に締着するネジが湾曲部に螺着されたときに、湾曲部がネジの締着力により弾性変形し、湾曲部の復元力がネジをネジ孔から踏板の裏面側に延出させる方向に作用するので、ネジの緩みを阻止することができる。
この発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段周りの要部斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段の一部破断上面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 図2のV−V矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段の締着板の要部斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るエスカレータの踏段の締着板の要部斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態3に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。 この発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。 この発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段のネジ緩み止め部材をネジ押圧片側から見た要部正面図である。 この発明の実施の形態5に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態5に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態5に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。 この発明の実施の形態6に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態6に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態6に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段周りの要部斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段の一部破断上面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図2のIV−IV矢視断面図、図5は図2のV−V矢視断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図、図7はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータの踏段の締着板の要部斜視図である。
図1において、乗客コンベアとしてのエスカレータ1は、上下階の一対の乗降口(図示せず)間に架設された主枠(図示せず)内に、一対の乗降口間を循環走行するように設けられた無端状の踏段鎖2と、踏段鎖2に連結されて無端状に連なり踏段鎖2の循環走行に連動して一対の乗降口間を循環走行する複数の踏段10と、踏段10の横幅方向の端部との間に隙間をあけて立設されるスカートガード3と、などを有している。
図1〜図5において、踏段10は、所定の横幅及び縦幅を有する踏板11と、踏板11の表面の横幅方向の両側に縦幅方向の全域に亘って取り付けられる一対の注意標識帯13A、及び踏板11の縦幅方向の一側に、一対の注意標識帯13Aの一端間に連続して取り付けられる一対の注意標識帯13Bと、注意標識帯13A,13Bを踏板11に締着固定するネジ止め機構20A,20Bと、を備える。
また、踏段10は、図1に示されるように、概略三角形状の枠体に形成され、踏板11の裏面に連結されて踏板11を支持するブラケット15と、踏板11の縦幅方向の他側から裏面側に延出するライザ16と、軸方向を踏板11の横幅方向に一致させてブラケット15に支持され、踏板11の横幅方向両側に延出されて踏段鎖2に連結される踏段軸17と、を有する。
踏板11の注意標識帯13A,13Bの配設部を除いた表面、即ち踏み面11aには、図2に示されるように、溝方向が踏板11の縦幅方向に一致する複数のクリート11bが、踏板11の横幅方向に所定の間隔で形成されている。なお、踏み面11aは、黒色や灰色などに色付けされている。
また、注意標識帯13A,13Bの配設部に対応する踏板11の部位は、所定幅で踏板11の表面側を薄肉化して形成された第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dにより構成されている。
また、貫通孔11eが、踏板11の横幅方向両側の第1標識帯配設凹部11cの一端近傍、他端近傍、及び中間部に形成されている。
また、第1標識帯配設凹部11cの一端間に延在する第2標識帯配設凹部11dには、8つの貫通孔11fが、踏板11の横幅方向に互いに間隔をあけ、かつ、踏板11の横幅方向の中心に対して対称な位置関係で形成されている。
注意標識帯13A,13Bは、樹脂成形品であり、黄色に色付けされている。
注意標識帯13Aは、第1標識帯配設凹部11cの幅及び長さに対応する幅及び長さを有する長尺体に形成され、その一面(表面)には、溝方向が長手方向に一致するクリート13bが、幅方向に所定の間隔で形成されている。
また、注意標識帯13Aには、3つの貫通孔13aが、第1標識帯配設凹部11cに形成された3つの貫通孔11eに対応するように所定のクリート13bの底部に形成されている。
また、注意標識帯13Bは、第2標識帯配設凹部11dの幅及び第2標識帯配設凹部11dの半分の長さに対応する幅及び長さを有する長尺体に形成され、溝方向が幅方向に一致するクリート13dが、長手方向に所定の間隔で形成されている。
また、注意標識帯13Bには、4つの貫通孔13cが、踏板11の横幅方向の中心の一側または他側の第2標識帯配設凹部11dに形成された4つの貫通孔11fに対応するようにクリート13dの底部に形成されている。
また、ライザ16は、踏板11の横幅に対応する横幅を有する断面円弧状に形成され、円弧状の凸面には、クリート16aが、横幅方向に、踏板11のクリート11bの間隔に一致する間隔で形成されている。
ネジ止め機構20Aは、図6に示されるように、3つのネジ23aと、バネ部材により作製される締着板21Aと、を備えている。
締着板21Aの材料として、SUS301やSUS304などのステンレス鋼材や、燐青銅、ベリリウム銅などからなるばね鋼材を用いることができる。
締着板21Aは、矩形平板状に作製され、湾曲部22Aが、第1標識帯配設凹部11cに形成された3つの貫通孔11eに対応するように、長手方向の3箇所の所定区間に形成されている。なお、締着板21Aの長さは、踏板11の縦幅の長さより若干短くなっている。
湾曲部22Aのそれぞれは、図7に示されるように、締着板21Aの一面側を凸状に湾曲させて形成されている。また、各湾曲部22Aの頂部周辺は、なだらかな湾曲形状を有している。そして、ネジ孔22aが、締着板21Aの幅方向の中心、かつ、湾曲部22Aの頂部に一致させて各湾曲部22Aに形成されている。
ネジ止め機構20Bは、8つのネジ23aと、締着板21Bと、を備える。
締着板21Bは、その長さが第2標識帯配設凹部11dの長さより若干短い長さを有し、ネジ孔22aを有する8つの湾曲部22Aが、第2標識帯配設凹部11dに形成された8つの貫通孔11fに対応するように形成されている他は、締着板21Aと同様に構成されている。
踏段10の各構成の配設構造について説明する。
詳細には図示しないが、ブラケット15は一対用意され、一対のブラケット15が、枠の開口を相対させて踏板11の裏面に横幅方向に互いに離間して取り付けられている。
また、踏段軸17は、図1に示されるように、踏板11の縦幅方向の一側近傍に位置するブラケット15の部位に支持されている。また、ライザ16は、踏板11の縦幅方向の他端側から踏板11の裏面側に延出されるようにクリート16aの形成面をブラケット15と反対に向けて固定されている。なお、ライザ16のクリート16aと踏板11のクリート11bとは、半ピッチずらした位置関係にある。
また、注意標識帯13Aが、図2〜図4に示されるように、貫通孔13aのそれぞれを一方の第1標識帯配設凹部11cの貫通孔11eのそれぞれに対応させて、第1標識帯配設凹部11cに配設されている。
さらに、締着板21Aが、湾曲部22Aの頂部を踏板11の裏面と逆側に向け、ネジ孔22aのそれぞれを、貫通孔11eのそれぞれに対応させ、踏板11を介して注意標識帯13Aと相対するように踏板11の裏面に配設されている。
また、3つのネジ23aが、3対の貫通孔13a,11eに挿通されて、湾曲部22Aのネジ孔22aに締着され、注意標識帯13Aを踏板11に固定している。言い換えれば、ネジ23aは、注意標識帯13A及び踏板11に表面側から挿通されてネジ孔22aに締着され、注意標識帯13Aを踏板11に固定している。
このとき、湾曲部22Aは、ネジ23aの締着力によって、頂部が潰れる方向に弾性変形し、湾曲部22Aの復元力は、ネジ23aを貫通孔13a,11eから踏板11の裏面側に延出させるように作用し、ネジ23aの頭部が、注意標識帯13Aのクリート13bに押し付けられる。これにより、ネジ23aが回転することが阻止される。このように、注意標識帯13Aが、一方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Aを用いて締着固定されている。
同様に、もう一つの注意標識帯13Aが、他方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Aを用いて締着固定されている。
また、一対の注意標識帯13Bが、図2及び図5に示されるように、4つの貫通孔13cのそれぞれを、第2標識帯配設凹部11dに形成されて踏板11の横幅方向の中心の一側及び他側に位置する4つの貫通孔11fのそれぞれに対応させ、一対の注意標識帯13Aの一端間を連結するように第2標識帯配設凹部11dに配設されている。
さらに、締着板21Bが、湾曲部22Aの頂部を踏板11の裏面と逆側に向け、ネジ孔22aのそれぞれを、第2標識帯配設凹部11dに形成された貫通孔11fのそれぞれに対応させて踏板11を介して注意標識帯13Bと相対するように踏板11の裏面に配設されている。
そして、ネジ23aが、注意標識帯13Aの踏板11への締着と同様に締着板21Bのネジ孔22aに螺合されて、注意標識帯13Bを踏板11に固定している。このように、一対の注意標識帯13Bが、第2標識帯配設凹部11dに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Bにより締着固定されている。
以上のように構成された踏段10は、上述したように、踏段軸17を踏段鎖2に連結されて踏段鎖2の循環走行に連動して循環走行する。注意標識帯13A,13Bは、黄色に色付けされているので、踏板11の横幅方向両端とスカートガード3の境目、及び隣接する踏板11の境目が一目瞭然となり、手荷物等がスカートガード3と踏板11との間や隣接する踏板11の間に挟まれないように乗客に注意喚起する機能を有する。
さらに、ネジ止め機構20A,20Bは、バネ部材からなり、頂部にネジ孔22aが形成された凸状の湾曲部22Aを有する板状に形成され、湾曲部22Aの頂部を踏板11の裏面と逆側に向けて、踏板11の裏面に配設される締着板21A,21Bと、注意標識帯13A,13B及び踏板11に表面側から挿通されて締着板21A,21Bに形成されたネジ孔22aに締着され、注意標識帯13A,13Bを踏板11に固定するネジ23aと、を備えている。
これにより、締着板21A,21Bの湾曲部22Aは、ネジ23aを踏板11の裏面からさらに突出させる方向に引っ張る復元力が働くように弾性変形するので、湾曲部22Aの復元力により、踏段10の走行に伴って振動が発生しても、ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止できる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図であり、図4に相当している。図9はこの発明の実施の形態2に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図、図10はこの発明の実施の形態2に係るエスカレータの踏段の締着板の要部斜視図である。
なお、図8〜図10において、上記実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8〜図10において、ネジ止め機構20C,20Dは、ネジ止め機構20A,20Bにおいて、締着板21A,21Bに代え、締着板21C,21Dを用いて構成される。
踏段10の他の構成は上記実施の形態1と同様である。
締着板21Cは、図9及び図10に示されるように、バネ部材からなり、所定の幅で踏板11の縦幅の長さより若干短い長さを有する矩形平板状の部材を、その長手方向の全域に亘って、幅方向の中央部が頂部となるように一面側を凸形状に湾曲させて構成されている。このように、湾曲部22Bが、締着板21Cの長手方向全域に構成されている。また、締着板21Cには、3つのネジ孔22bが、湾曲方向の中央部に、第1標識帯配設凹部11cに形成された3つの貫通孔11eに対応するように形成されている。
また、締着板21Dは、第2標識帯配設凹部11dの長さより若干短い長さを有し、8つのネジ孔22bが、第2標識帯配設凹部11dに形成された8つの貫通孔(図示せず)に対応するように形成されている他は、締着板21Cと同様に構成されている。
次いで、注意標識帯13A,13Bの第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dへの取り付け構造について説明する。
図8において、締着板21Cが、その頂部を踏板11の裏面と逆側に向け、ネジ孔22bのそれぞれを、一方の第1標識帯配設凹部11cに形成された貫通孔11eのそれぞれに対応させ、踏板11を介して注意標識帯13Aと相対するように配設されている。
そして、ネジ23aが、注意標識帯13Aの表面側から貫通孔13a,11eを挿通して、締着板21Cのネジ孔22bに締着され、注意標識帯13Aを踏板11に固定している。このとき、締着板21Cは、ネジ23aの締着力により湾曲部22Bの頂部が潰れる方向に弾性変形し、締着板21Cの復元力が、ネジ23aを貫通孔13a,11eから踏板11の裏面側に延出させるように作用し、ネジ23aの頭部が、注意標識帯13Aのクリート13bに押し付けられる。これにより、ネジ23aが回転されることが阻止される。以上のように、注意標識帯13Aが一方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Cを用いて締着固定されている。
詳細には図示しないが、同様に、もう一つの注意標識帯13Aが、他方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Cを用いて締着固定されている。
また、詳細には図示しないが、締着板21Dが、その頂部を踏板11の裏面と逆側に向け、ネジ孔22bのそれぞれを第2標識帯配設凹部11dに形成された8つの貫通孔のそれぞれに対応させ、踏板11を介して注意標識帯13Bと相対するように配設されている。そして、注意標識帯13Aの踏板11への締着固定と同様に、ネジ23aが締着板21Dのネジ孔22bに螺合されて、注意標識帯13Bが踏板11に締着されている。
このように、一対の注意標識帯13Bが第2標識帯配設凹部11dに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Dを用いて締着固定されている。
この実施の形態2によれば、ネジ止め機構20C,20Dは、バネ部材からなり、頂部にネジ孔22bが形成された凸状の湾曲部22Bを有する板状に形成され、湾曲部22Bの頂部を踏板11の裏面と逆側に向けて、踏板11の裏面に配設される締着板21C,21Dと、注意標識帯13A,13B及び踏板11に表面側から挿通されて締着板21C,21Dに形成されたネジ孔22bに締着され、注意標識帯13A,13Bを踏板11に固定するネジ23aと、を備えている。
これにより、締着板21C,21Dの湾曲部22Bは、ネジ23aを踏板11の裏面からさらに突出させる方向に引っ張る復元力が働くように弾性変形するので、湾曲部22Bの復元力により、踏段10が走行に伴って振動しても、ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止できる。
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図であり、図4に相当している。図12はこの発明の実施の形態3に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図、図13はこの発明の実施の形態3に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。
なお、図11〜図13において、上記実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図11〜図13において、ネジ止め機構20E,20Fは、締着板21A,21Bに代えて緩み止め機構30A,30Bを用いる点を除いてネジ止め機構20A,20Bと同様に構成されている。
踏段10の他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
緩み止め機構30Aは、図12及び図13に示されるように、所定の幅で踏板11の縦幅の長さより若干短い長さを有する矩形平板状に形成された締着部材としての締着平板31A、及びゴムなどの弾性樹脂材からなり、締着平板31Aと同形状に形成され、締着平板31Aの一面に重ねて取り付けられるネジ緩み止め部材32Aを有する。
締着平板31Aには、3つのネジ孔31aが、幅方向の中央部に、第1標識帯配設凹部11cに形成された3つの貫通孔11eに対応するように形成されている。
ネジ緩み止め部材32Aには、ネジ23aの軸部より小径の3つの貫通孔32aが、幅方向の中央部に、締着平板31Aに形成された3つのネジ孔31aに対応するように形成されている。
そして、緩み止め機構30Aが、締着平板31Aの一面にネジ緩み止め部材32Aを、貫通孔32aの孔中心がネジ孔31aの孔中心に一致するように固定して構成されている。なお、締着平板31Aの一面を裏面とし、他面を表面とする。
また、緩み止め機構30Bは、締着平板31B、及びネジ緩み止め部材32Bにより構成される。
締着平板31Bは、第2標識帯配設凹部11dの長さより若干短い長さを有し、8つのネジ孔31aが、第2標識帯配設凹部11dに形成された8つの貫通孔(図示せず)に対応するように形成されている他は、締着平板31Aと同様に形成されている。
また、ネジ緩み止め部材32Bは、締着平板31Bと同じ長さを有し、8つの貫通孔32aが、締着平板31Bの8つのネジ孔31aに対応するように形成されている他はネジ緩み止め部材32Aと同様に構成されている。
そして、緩み止め機構30Bが、締着平板31Bの一面にネジ緩み止め部材32Bを、貫通孔32aがネジ孔31aに対応するように固定して構成されている。
注意標識帯13A,13Bの第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dへの取り付け構造について説明する。
図11において、緩み止め機構30Aは、締着平板31Aの表面を踏板11の裏面に向け、ネジ孔31aの孔中心を一方の第1標識帯配設凹部11cに形成された貫通孔11eの孔中心に一致させ、踏板11を介して注意標識帯13Aと相対するように踏板11の裏面に配設されている。
さらに、ネジ23aが、注意標識帯13Aの表面側から貫通孔13a,11eに挿通されて、締着平板31Aに形成されたネジ孔31aに締着され、注意標識帯13Aを踏板11に固定している。このとき、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部は、ネジ緩み止め部材32Aに形成された貫通孔32aに挿通されている。
貫通孔32aの直径は、ネジ23aの軸部の直径より小さいので、ネジ23aは、貫通孔32aを拡張するようにネジ緩み止め部材32Aを弾性変形させる。これにより、ネジ緩み止め部材32Aの復元力により、ネジ23aの貫通孔32aへの挿通部位がネジ緩み止め部材32Aから押圧されて、ネジ23aが回転することが阻止される。つまり、
このように、注意標識帯13Aが一方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Eを用いて締着固定されている。
同様に、もう一つの注意標識帯13Aが、他方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Eを用いて締着固定されている。
また、詳細には図示しないが、緩み止め機構30Bが、締着平板31Bを踏板11の裏面に向け、ネジ孔31aを第2標識帯配設凹部11dに形成された8つの貫通孔に対応させて配設されている。そして、注意標識帯13Aの踏板11への締着固定と同様に、ネジ23aがネジ孔31aに締着されて、注意標識帯13Bが踏板11に固定され、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部は、ネジ緩み止め部材32Bに形成された貫通孔32aに挿入されている。
以上のように、注意標識帯13Bが第2標識帯配設凹部11dに配設されて踏板11にネジ止め機構20Fを用いて締着固定されている。
この実施の形態3によれば、ネジ止め機構20E,20Fは、ネジ孔31aを有し、踏板11の裏面に配設される締着平板31A,31B、及びネジ23aの軸部の直径より小径の貫通孔32aが形成され、貫通孔32aの孔中心をネジ孔31aの孔中心に一致させて締着平板31A,31Bの裏面に固定されるネジ緩み止め部材32Bを備えるネジ緩み止め機構30A,30Bと、注意標識帯13A,13B及び踏板11に表面側から挿通されてネジ孔31aに締着され、注意標識帯13A,13Bを踏板11に固定するネジ23aと、を備え、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部がネジ緩み止め部材32A,32Bの貫通孔32aに挿通されている。
これにより、ネジ23aが、ネジ緩み止め部材32A,32Bを押圧して弾性変形させ、ネジ緩み止め部材32A,32Bの復元力は、ネジ緩み止め部材32A,32Bの貫通孔32aの内面が、ネジ23aの突出部の外周面を押圧するように作用するので、踏段10が走行して振動しても、上記ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止することができる。
さらに、ネジ緩み止め部材32A,32Bは、踏段10の振動に起因してネジ23aが回転しようとする力を吸収してネジ23aの回転を抑制するので、これによってもネジ23aが緩むことを阻止できる。
また、踏板11の裏面に配設した締着平板31A,31Bに注意標識帯13A,13B及び踏板11を挿通してネジ23aを螺着するものとして説明したが、踏板11の貫通孔11d,11eに代えネジ孔を形成し、注意標識帯13A,13Bに挿通したネジ23aを踏板11のネジ孔に締着して注意標識帯13A,13Bを踏板11に固定してもよい。これにより、ネジ緩み止め機構30A,30Bが、締着平板31A,31Bを省略できる。
この場合、ネジ緩み止め部材32A32Bは、貫通孔32aの孔中心を踏板11のネジ孔の孔中心に一致させて踏板11の裏面に固定すればよい。これにより、ネジ23aの踏板11のネジ孔からの突出部が、貫通孔32aを拡張させるようにネジ緩み止め部材32A,32Bを弾性変形させて貫通孔32aに挿入される。従って、ネジ緩み止め部材32A,32Bの復元力が、ネジ23aの突出部の外周面に作用してネジ23aの緩みを阻止することができる。
また、締着部材は、締着平板31A,31Bであるものとして説明したが、例えば、締着部材としてナットを用い、ナットの端面にネジ緩み止め部材32A,32Bをとりつけてもよい。
実施の形態4.
図14はこの発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図であり、図4に相当している。図15はこの発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図、図16はこの発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図、図17はこの発明の実施の形態4に係るエスカレータの踏段のネジ緩み止め部材をネジ押圧片側から見た要部正面図である。
なお、図14〜図17において、上記実施の形態1,3と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図14〜図17において、ネジ止め機構20G,20Hは、緩み止め機構30A,30Bに代え、緩み止め機構30C,30Dを用いる点を除いてネジ止め機構20E,20Fと同様に構成されている。
緩み止め機構30Cは、図16に示されるように、締着平板31A、及び断面コ字状にバネ部材により作製され、締着平板31Aに嵌め合わされるネジ緩み止め部材32Cを有する。
ネジ緩み止め部材32Cは、コ字状の一片を構成する取付片35、及び取付片35から延出されるネジ挿通部材36を有する。そして、取付片35と相対するネジ挿通部材36の部位が、ネジ挿通片36Aを構成している。
取付片35とネジ挿通片36Aとの間の間隔は、締着平板31Aの厚みに対応している。また、取付片35には、3つの貫通孔35aが、締着平板31Aに形成された3つのネジ孔31aに対応するように形成されている。
また、ネジ挿通片36Aには、図17に示されるように、開口形状を概略ひし形とするネジ押圧穴36aが、開口の中心が貫通孔35aの孔中心に相対するように形成されている。このとき、ネジ押圧穴36aの内接円の直径は、ネジ23aの直径より小さくなっている。また、ネジ押圧穴36aの対角線上には、切り込み36bが、図17に示されるように、ネジ押圧穴36aの頂角のそれぞれから所定の長さに形成されている。
そして、複数のネジ押圧片37が、切り込み36bにより、ネジ押圧穴36aの外周縁部を周方向に複数に分離して形成されている。
これにより、ネジ押圧穴36aの周囲は、切り込み36bにより分離された4つのネジ押圧片37により構成される。ネジ押圧片37を、取付片35に接離する方向に押圧したとき、ネジ押圧片37は、ネジ押圧穴36aの開口を広げるように弾性変形する。
そして、緩み止め機構30Cは、図16に示されるように、取付片35に形成された貫通孔35a及びネジ挿通片36Aに形成されたネジ押圧穴36aを、締着平板31Aに形成されたネジ孔31aに対応させ、ネジ緩み止め部材32Cの凹部に締着平板31Aが収納されるように、ネジ緩み止め部材32Cと締着平板31Aとを連結して用いられる。
緩み止め機構30Dは、締着平板31B、及びネジ緩み止め部材32Dを有する。
ネジ緩み止め部材32Dは、締着平板31Bと同じ長さを有し、8つの貫通孔35a、及びネジ押圧穴36aと切り込み36bのそれぞれが、締着平板31Bに形成された8つのネジ孔31aに対応するように取付片35及びネジ挿通片36Aのそれぞれに形成されている他は、ネジ緩み止め部材32Cと同様に構成されている。
緩み止め機構30Dも、緩み止め機構30Cと同様に、ネジ緩み止め部材32Dと締着平板31Bとを連結して用いられる。
次いで、注意標識帯13A,13Bの第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dへの取り付け構造について説明する。
図14において、ネジ緩み止め部材32Cと締着平板31Aとが連結された緩み止め機構30Cが、取付片35を踏板11の裏面に向け、貫通孔35aを一方の第1標識帯配設凹部11cの貫通孔11eに対応させて、踏板11を介して注意標識帯13Aと相対するように踏板11の裏面に配設されている。このとき、取付片35は、踏板11の裏面と締着平板31Aとの間に介装され、ネジ押圧穴36aが、貫通孔35aを介してネジ孔31aと相対する位置で、ネジ挿通部材36が取付片35に支持される。
さらに、ネジ23aが、注意標識帯13Aの表面側から貫通孔13a,11e,35aに、言い換えれば、注意標識帯13A、踏板11、及び取付片35に挿入されて、締着平板31Aに形成されたネジ孔31aに締着され、注意標識帯13Aが踏板11に固定されている。また、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部は、ネジ押圧片37の端部を取付片35から離れる方向、言い換えれば、ネジ23aのねじ込み方向に押し下げ、ネジ挿通片36Aに形成されたネジ押圧穴36aの開口を広げるように弾性変形させてネジ押圧穴36aに挿通されている。
このとき、ネジ押圧片37の復元力は、ネジ押圧穴36aの開口を元に戻す方向に働くので、ネジ23aの外周面は、ネジ押圧片37の端面により押圧される。これによりネジ23aが回転して緩むことが阻止される。
以上のように、注意標識帯13Aが一方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Gを用いて締着固定されている。
同様に、もう一つの注意標識帯13Aが、他方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて踏板11にネジ止め機構20Gを用いて締着固定されている。
また、詳細には図示しないが、緩み止め機構30Dが、取付片35を踏板11の裏面に向け、第2標識帯配設凹部11dの8つの貫通孔(図示せず)に貫通孔35aを対応させ、踏板11を介して注意標識帯13Bと相対するように配設されている。そして、注意標識帯13Aの踏板11への締着と同様に、ネジ23aを用いて注意標識帯13Bを踏板11に締着している。
以上のように、注意標識帯13Bが第2標識帯配設凹部11dに配設されて踏板11にネジ止め機構20Hを用いて締着固定されている。
この実施の形態4によれば、ネジ止め機構20G,20Hは、ネジ23aと、締着平板31A,31B及びネジ緩み止め部材32C,32Dを有するネジ緩み止め機構と、を備えている。ネジ緩み止め部材32C,32Dは、内接円の直径をネジ23aの直径より小さな直径とするネジ押圧穴36a、及び切り込み36bにより、ネジ押圧穴36aの外周縁部を周方向に複数に分離して形成された複数のネジ押圧片37を有し、バネ部材からなるネジ挿通部材36と、踏板11の裏面と締着平板31A,31Bとの間に介装されて、ネジ押圧穴36bがネジ孔31aと相対するようにネジ挿通部材36を踏板11の裏面側に支持する取付片35と、を備えている。また、ネジ23aが、注意標識帯13A,13B、及び踏板11に表面側から挿通されて、さらに取付片35を挿通してネジ孔31aに締着されて注意標識帯13A,13Bが踏板11に固定され、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部は、ネジ押圧片37を押圧して弾性変形させてネジ押圧穴36aに挿通されている。
従って、ネジ押圧片37の復元力が、ネジ押圧片37にネジ23aの外周面を押圧させるように作用するので、ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止することができる。
なお、この実施の形態4でも、実施の形態3での場合と同様、踏板11の貫通孔11d,11eに代えネジ孔を形成し、注意標識帯13A,13Bに挿通したネジ23aを踏板11のネジ孔に締着して注意標識帯13A,13Bを踏板11に固定してもよい。これにより、緩み止め機構30C,30Dは、締着平板31A,31Bを省略できる。
この場合、ネジ緩み止め部材32C,32Dは、ネジ挿通部材36のネジ押圧穴36bが、踏板11に形成されたネジ孔と相対する位置で、ネジ挿通部材36を支持する取付片35を踏板11の裏面側に固定すればよい。そして、ネジ23aの踏板11のネジ孔からの突出部が、ネジ押圧片37を押圧して弾性変形させてネジ押圧穴36aに挿通されるようにネジ23aをネジ込めばよい。これにより、ネジ押圧片37の復元力が、ネジ押圧片37にネジ23aの突出部の外周面を押圧させるように作用するので、ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止できる。
実施の形態5.
図18はこの発明の実施の形態5に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図であり、図4に相当している。図19はこの発明の実施の形態5に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図、図20はこの発明の実施の形態5に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。
なお、図18〜図20において、上記実施の形態1,3と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図18〜図20において、ネジ止め機構20I,20Jは、緩み止め機構30A,30Bに代え、ネジ緩み止め機構30E,30Fを用いる点を除いてネジ止め機構20E,20Fと同様に構成されている。
踏段10の他の構成は上記実施の形態3と同様である。
緩み止め機構30Eは、図19及び図20に示されるように、締着平板31A、及び締着平板31Aに嵌め合わされる3つのネジ緩み止め部材32Eにより構成される。
ネジ緩み止め部材32Eは、バネ部材により構成され、矩形平板状の取付片38、及びそれぞれL字状をなし、取付片38の平行な両辺から延出される一対のネジ押圧片39を有する。一対のネジ押圧片39の一片は、取付片に垂直に延出されて互いに相対し、一対の他片は、ネジ23aの直径より狭い所定の間隔をあけて先端が対向するように一片から延出されている。なお、一対のネジ押圧片39の先端間の中心が、取付片38の幅中心と一致している。また、取付片38の幅方向は、一対のネジ押圧片39の一片が相対する方向とする。そして、貫通孔38aが、取付片38の中央部に形成されている。
そして、3つの緩み止め機構30Eのそれぞれは、締着平板31Aのネジ孔31aのそれぞれに、取付片38の貫通孔38aを対応させ、ネジ緩み止め部材32Eの凹部に締着平板31Aが収納されるようにネジ緩み止め部材32Eと締着平板31Aを連結して用いられる。
緩み止め機構30Fは、締着平板31B、及び締着平板31Bに嵌め合わされる8つのネジ緩み止め部材32Eにより構成される。
そして、緩み止め機構30Fは、緩み止め機構30Eと同様に、締着平板31Bとネジ緩み止め部材32Eとを連結して用いられる。
次いで、注意標識帯13A,13Bの第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dへの取り付け構造について説明する。
図18において、ネジ緩み止め部材32Eと締着平板31Aとを連結して構成された緩み止め機構30Eが、取付片38に形成された貫通孔38aを一方の第1標識帯配設凹部11cに形成された貫通孔11eに対応させ、取付片38が踏板11の裏面に接するように配置されている。このとき、取付片38が踏板11の裏面と締着平板31Aとの間に介装され、ネジ押圧片39が、取付片38からネジ孔31aの軸方向の外側に至るように延出される。
そして、ネジ23aが、注意標識帯13Aの表面側から、貫通孔13a,11e,38aに挿通されて締着平板31Aのネジ孔31aに締着されて、注意標識帯13Aを踏板11に固定している。
また、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部は、一対のネジ押圧片39の先端間の間隔を広げるようにネジ押圧片39の先端側を弾性変形させて、ネジ押圧片39の間から突出されている。ネジ押圧片39の復元力が、ネジ押圧片39の先端でネジ23aの外周面を押圧するように作用する。これにより、ネジ23aが回転して緩むことが阻止される。以上のように、注意標識帯13Aが、一方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Iを用いて締着固定されている。
詳細には図示しながいが、同様に、もう一つの注意標識帯13Aが、他方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Iを用いて締着固定されている。
また、詳細には図示しないが、ネジ緩み止め部材32Eを締着平板31Bに取り付けて構成された緩み止め機構30Fが、取付片38の貫通孔38aを第2標識帯配設凹部11dの8つの貫通孔に対応させ、取付片38が踏板11の裏面に接するように配置されている。そして、注意標識帯13Aの踏板11への締着固定と同様に、ネジ23aが、ネジ孔31aに螺合されて、注意標識帯13Bが踏板11に締着されている。このように、注意標識帯13Bが第2標識帯配設凹部11dに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Jを用いて締着固定されている。
この実施の形態5によれば、ネジ止め機構20I,20Jが、ネジ23aと、締着平板31A,31B及びネジ緩み止め部材32E,32Fを有するネジ緩み止め機構と、を備えている。ネジ緩み止め部材32C,32Dは、踏板11の裏面と締着平板31A,31Bとの間に介装される取付片38、及びバネ部材からなり、取付片38からネジ孔31aの軸方向の外側に至るように延出するネジ押圧片39を有するネジ緩み止め部材32Eを備える。そして、ネジ23aが、注意標識帯13A,13B及び踏板11に表面側から挿通され、さらに取付片38に挿通されて、ネジ孔31aに締着され、注意標識帯13A,13Bが踏板11に固定され、ネジ23aのネジ孔31aからの突出部が、ネジ押圧片39を押圧して弾性変形させている。
従って、ネジ押圧片39の復元力が、ネジ押圧片39の先端でネジ23aの突出部の外周面を押圧させるように作用するので、ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止することができる。
なお、この実施の形態5でも、実施の形態3での場合と同様、踏板11の貫通孔11d,11eに代えネジ孔を形成し、注意標識帯13A,13Bに挿通したネジ23aを踏板11のネジ孔に締着して注意標識帯13A,13Bを踏板11に固定してもよい。これにより、緩み止め機構30E,30Fは、締着平板31A,31Bを省略できる。
この場合、ネジ緩み止め部材32Eは、取付片38から延出されるネジ押圧片39が、踏板11のネジ孔の軸方向から見てネジ孔に重なる位置で、取付片38に支持されるように、取付片38を踏板11の裏面に固定すればよい。さらに、ネジ23aの踏板11のネジ孔からの突出部が、ネジ押圧片39を押圧して弾性変形させてネジ押圧片39から突出されるようにネジ23aをねじ込めばよい。これにより、ネジ押圧片39の復元力が、ネジ押圧片39の先端でネジ23aの突出部の外周面を押圧させるように作用するので、ネジ23aが回転して緩むことが未然に阻止できる。
また、ネジ緩み止め部材32Eは、バネ部材により構成されるものとして説明したが、ネジ押圧片39がバネ部材で構成されていれば、取付片38はバネ部材により構成されていなくてもよい。
また、ネジ押圧片39は、一対設けるものとして説明したが、例えば一方のネジ押圧片39を省略したものでも本願の効果が得られる。
実施の形態6.
図21はこの発明の実施の形態6に係るエスカレータの踏段において、注意標識帯の踏板への取り付け構造を示す要部断面図であり、図4に相当している。図22はこの発明の実施の形態6に係るエスカレータの踏段のネジ止め機構の構成を説明する図、図23はこの発明の実施の形態6に係るエスカレータの踏段の緩み止め機構の要部斜視図である。
なお、図21〜図23において、上記実施の形態1,3と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図21〜図23において、ネジ止め機構20K,20Lは、緩み止め機構30A,30Bに代え、緩み止め機構30G,30Hを用いる点を除いて、ネジ止め機構20E,20Fと同様に構成されている。
踏段10の他の構成は上記実施の形態3と同様である。
緩み止め機構30Gは、締着平板31Aにおいて、ネジ孔31aを貫通孔40aにしたもので構成される支持用板40A、締着部材としてのポップナット45、及び3つのネジ緩み止め部材32Fにより構成されている
ネジ緩み止め部材32Fは、バネ部材を用いて作製され、コ字状の部材の相対する側片の一片の底部からの延出長さを他片の約半分程度にしたもので構成されている。
ネジ緩み止め部材32Fにおいて、底部からの延出長の長い方の側片を取付片41とし、取付片41から延出される底部と底部からの延出長の短い方の側片をあわせてネジ押圧片42とする。
取付片41には、図23に示されるように、その中央部に貫通孔41aが形成されている。このとき、貫通孔41aと相対する方向から見て、ネジ押圧片42の延出端側は、貫通孔41aのおおよそ半分と重なるように延出されている。
ポップナット45は、その軸方向の一端側を構成し、ネジ孔を有する螺合部45a、螺合部45aの軸方向の他端側を構成する保持部45b、及び保持部45bの端部から径方向外側に延出されるフランジ部45cを有する。
そして、ネジ緩み止め部材32Fが、取付片41に形成された貫通孔41aを支持用板40Aに形成された貫通孔40aに対応させ、取付片41とネジ押圧片42の間に支持用板40Aが位置するように配置されている。また、ポップナット45が、貫通孔41a,40aに挿通され、フランジ部45cを取付片41に当接させて配置されている。これにより、支持用板40A及び取付片41がポップナット45に連結される。さらに、保持部45bの支持用板40Aからの延出部が、その径方向に向かって押しつぶされるように圧縮変形されて、支持用板40A及び取付片41がフランジ部45cと押しつぶされた保持部45bとの間に固定されて緩み止め機構30Gが構成されている。このとき、ネジ押圧片42は、取付片41からポップナット45の螺合部45aのネジ孔の軸方向の外方に至るように延出されている。
緩み止め機構30Hは、締着平板31Bにおいて、ネジ孔31aを貫通孔40aにしたもので構成される支持用板40B、ポップナット45、及び8つのネジ緩み止め部材32Fにより構成されている。
緩み止め機構30Hは、緩み止め機構30Gと同様に、支持用板40B及び取付片41が、ポップナット45のフランジ部45cと保持部45bとの間に固定されて構成されている。
次いで、注意標識帯13A,13Bの第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dへの取り付け構造について説明する。
図21において、緩み止め機構30Gは、第1標識帯配設凹部11cに形成された貫通孔11eの孔中心にポップナット45の軸心を一致させ、フランジ部45cが、貫通孔11eの開口縁部を囲繞して踏板11の裏面に当接するように配置されている。
そして、ネジ23aが、注意標識帯13Aの表面側から貫通孔13a,11eを挿通してポップナット45の螺合部45aに螺合されて、注意標識帯13Aが踏板11に締着されている。また、ネジ23aのポップナット45の螺合部45aからの突出部が、ネジ押圧片42の先端側を押圧して弾性変形させ、ネジ23aの先端はネジ押圧片42からさらに突出されている。このとき、ネジ押圧片42の復元力は、ネジ押圧片42の先端でネジ23aの外周面を押圧するように働く。以上のように、注意標識帯13Aが、一方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Kを用いて締着固定されている。
詳細には図示しないが、同様に、もう一つの注意標識帯13Aが、他方の第1標識帯配設凹部11cに配設されて、踏板11にネジ止め機構20Kを用いて締着固定されている。
また、詳細には図示しないが、緩み止め機構30Hが、第2標識帯配設凹部11dに形成された貫通孔の孔中心にポップナット45の軸心を一致させ、フランジ部45cが、当該貫通孔の開口を囲繞して踏板11の裏面に当接するように配置されている。そして、注意標識帯13Aのネジ23aによる締着固定と同様に、ネジ23aがポップナット45の螺合部45aに螺合されて、注意標識帯13Bが踏板11に締着されている。以上のように、注意標識帯13Bが、第2標識帯配設凹部11dに配設されて踏板11にネジ止め機構20Lを用いて締着固定されている。
この実施の形態6によれば、ネジ止め機構20K,20Lが、ネジ23aと、支持用板40A,40B、ポップナット45、及びネジ緩み止め部材32Fを有するネジ緩み止め機構30G,30Hと、を備えている。ポップナット45は、ネジ孔を有する螺合部45aを有し、ネジ孔をネジ23aの踏板11の挿通部に対応させて踏板11の裏面に配設されている。そして、ネジ緩み止め部材32Fは、ポップナット45に連結されて支持される取付片41、及び取付片41からネジ孔の軸方向の外方に至るように延出するネジ押圧片42を有している。また、ネジ23aが、注意標識帯13A,13B及び踏板11に表面側から挿通されてポップナット45のネジ孔に締着されて注意標識帯13A,13Bが踏板11に固定され、ネジ23aのポップナット45からの突出部が、ネジ押圧片42を押圧して弾性変形させてネジ押圧片42から突出されている。
従って、ネジ押圧片42の復元力が、ネジ押圧片42の先端にネジ23aの突出部の外周面を押圧するように作用するので、ネジ23aが回転して緩むことを未然に阻止することができる。
また、予め、緩み止め機構30G,30Hを踏板11の裏面に固定しておけば、電動ドリルにより踏み面11a側から簡単に注意標識帯13A,13Bを踏板11に締着固定することができる。
なお、ネジ緩み止め部材32Fは、バネ部材を用いて作製されるものとして説明したが、ネジ押圧片42がバネ部材で構成されていれば、取付片41はバネ部材により構成されていなくてもよい。
また、上記実施の形態1,2では、締着板21A,21Cは、第1標識帯配設凹部11cに形成された貫通孔11eの数に対応する数のネジ孔22a,22bを有するように作製し、締着板21B,21Dは、第2標識帯配設凹部11dに形成された貫通孔11eの数に対応する数のネジ孔22a,22bを有するように作製するものとして説明したが、締着板21A〜21Dはこのものに限定されない。弾性締着用板は、例えば、ネジ孔22a,22bを一つ形成したもので構成し、複数の弾性締着用板を、第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dに形成された各貫通孔11e,11fのそれぞれに対応させて踏板11の裏面に配設してもよい。
また、上記実施の形態3〜6では、締着平板31A,31B、及び支持用板40A,40Bは、第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dに対応する長さのものに、ネジ孔31aまたは貫通孔40aを形成して作製するものとして説明したが、一つずつのネジ孔31aまたは貫通孔40aが形成された締着平板または支持用板を複数用意し、第1及び第2標識帯配設凹部11c,11dに形成された貫通孔11e,11fにひとつずつ対応させて踏板11の裏面に配設してもよい。
また、上記説明では、エスカレータの踏段に対して本発明を適用するものとして説明したが、乗客コンベアとしての動く歩道の踏段に対しても本発明を適用できる。
11 踏板、13A,13B 注意標識帯、21A〜21D 締着板、22a,22b ネジ孔、22A,22B 湾曲部、23a ネジ、30A〜30H ネジ緩み止め機構、31A,31B 締着平板(締着部材)、32A〜32F ネジ緩み止め部材、35 取付片、36 ネジ挿通部材、36A ネジ挿通片、36a ネジ押圧穴、36b 切り込み、37 ネジ押圧片、38 取付片、39 ネジ押圧片、42 ネジ押圧片、45 ポップナット(締着部材)。

Claims (10)

  1. 踏板と、
    上記踏板の表面の端部に取り付けられる注意標識帯と、
    バネ部材からなり、頂部にネジ孔が形成された凸状の湾曲部を有する板状に形成され、上記湾曲部の頂部を上記踏板の裏面と逆側に向けて、上記踏板の裏面に配設される締着板と、
    上記注意標識帯及び上記踏板に表面側から挿通されて上記ネジ孔に締着され、上記注意標識帯を上記踏板に固定するネジと、
    を備え、
    上記締着板の上記湾曲部を上記ネジの締着力により弾性変形させ、上記湾曲部の復元力により上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする乗客コンベアの踏段。
  2. 踏板と、
    上記踏板の表面の端部に取り付けられる注意標識帯と、
    ネジ孔を有し、上記踏板の裏面に配設される締着部材、及びネジ緩み止め部材を備えるネジ緩み止め機構と、
    上記注意標識帯及び上記踏板に表面側から挿通されて上記ネジ孔に締着され、上記注意標識帯を上記踏板に固定するネジと、
    を備え、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ緩み止め部材を押圧して弾性変形させ、上記ネジ緩み止め部材の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする乗客コンベアの踏段。
  3. 上記ネジ緩み止め部材は、上記ネジの直径より小径の貫通孔が形成された弾性樹脂材からなる平板状に作製され、上記貫通孔の孔中心を上記ネジ孔の孔中心に一致させて上記締着部材の裏面に固定され、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記貫通孔を拡張させるように上記ネジ緩み止め部材を弾性変形させて上記貫通孔に挿入されていることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの踏段。
  4. 上記ネジ緩み止め部材は、
    内接円の直径を上記ネジの直径より小さな直径とするネジ押圧穴、及び切り込みにより、上記ネジ押圧穴の外周縁部を周方向に複数に分離して形成された複数のネジ押圧片を有し、バネ部材からなるネジ挿通部材と、
    上記踏板の裏面と上記締着部材との間に介装されて、ネジ押圧穴が上記ネジ孔と相対するように上記ネジ挿通部材を上記踏板の裏面側に支持する取付片と、
    を備え、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ押圧片を押圧して弾性変形させて上記ネジ押圧穴に挿通され、上記ネジ押圧片の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの踏段。
  5. 上記ネジ緩み止め部材は、
    上記踏板の裏面と上記締着部材との間に介装される取付片と、
    バネ部材からなり、上記取付片から上記ネジ孔の軸方向の外側に至るように延出するネジ押圧片と、
    を備え、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ押圧片を押圧して弾性変形させて、上記ネジ押圧片の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの踏段。
  6. 上記締着部材は、上記ネジ孔を上記ネジの踏板の挿通部に対応させて上記踏板の裏面に配設されるポップナットであり、
    上記ネジ緩み止め部材は、上記ポップナットに連結されて支持される取付片と、上記取付片から上記ネジ孔の軸方向の外方に至るように延出するネジ押圧片と、を有し、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ押圧片を押圧して弾性変形させて、上記ネジ押圧片の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの踏段。
  7. ネジ孔の形成された踏板と、
    上記踏板の表面の端部に取り付けられる注意標識帯と、
    上記踏板の裏面に配設されるネジ緩み止め部材と、
    上記注意標識帯に表面側から挿通されて上記ネジ孔に締着され、上記注意標識帯を上記踏板に固定するネジと、
    を備え、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ緩み止め部材を押圧して弾性変形させ、上記ネジ緩み止め部材の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする乗客コンベアの踏段。
  8. 上記ネジ緩み止め部材は、上記ネジの直径より小径の貫通孔が形成された弾性樹脂材からなる平板状に作製され、上記貫通孔の孔中心を上記ネジ孔の孔中心に一致させて上記踏板の裏面に固定され、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記貫通孔を拡張させるように上記ネジ緩み止め部材を弾性変形させて上記貫通孔に挿入されていることを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの踏段。
  9. 上記ネジ緩み止め部材は、
    内接円の直径を上記ネジの直径より小さな直径とするネジ押圧穴、及び切り込みにより、上記ネジ押圧穴の外周縁部を周方向に複数に分離して形成された複数のネジ押圧片を有し、バネ部材からなるネジ挿通部材と、
    上記踏板の裏面に固定され、上記ネジ押圧穴が上記ネジ孔と相対するように上記ネジ挿通部材を上記踏板の裏面側に支持する取付片と、
    を備え、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ押圧片を押圧して弾性変形させて上記ネジ押圧穴に挿通され、上記ネジ押圧片の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの踏段。
  10. 上記ネジ緩み止め部材は、
    上記踏板の裏面に固定される取付片と、
    バネ部材からなり、上記ネジ孔の軸方向から見て上記ネジ孔に重なる位置に至るように上記取付片から延出するネジ押圧片と、
    を備え、
    上記ネジの上記ネジ孔からの突出部が、上記ネジ押圧片を押圧して弾性変形させて、上記ネジ押圧片の復元力が、上記ネジの突出部の外周面に作用して上記ネジの緩みを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの踏段。
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