JP2011193902A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物を過不足なく乾燥する。
【解決手段】洗濯乾燥機1の制御装置は、水槽2内から循環風路29内に流入した空気の温度を検知する温度検知センサ30による温度検知結果に基づいて、ドラム4内に収容された洗濯物の含水量(洗濯物に含まれる水分量)を判断する。そして、制御装置は、判断した洗濯物の含水量に応じて、乾燥行程において、温風供給装置21が備える温風用ヒータ23が発生する総熱量を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯物の乾燥機能を備えた洗濯乾燥機に関する。
この種の洗濯乾燥機として、例えば特許文献1に記載の構成が考えられている。この洗濯乾燥機は、ドラムに連通接続された循環風路と、ファン装置および温風用ヒータを有して温風をドラム内部へ供給する温風供給装置と、循環風路の一部に冷却水を供給して温風を除湿させる熱交換器とを備えている。そして、ドラムを回転させながら、温風供給装置により温風をドラム内に供給し、このドラム内を通過した温風を熱交換器において冷却水により除湿する。これにより、ドラムの内部に収容された洗濯物を乾燥する乾燥機能を実現している。
特開2001−218994号公報
上記のような構成の洗濯乾燥機においては、例えば、循環風路内を流れる空気の温度を熱交換器の前後において検知し、これら検知温度の差の変化に基づいて洗濯物の乾燥率を判断することが考えられている。しかしながら、このような構成では、洗濯乾燥機の周囲の温度や、ドラム内に収容された洗濯物の種類や容量などの影響により、洗濯物の乾燥率の判断結果にばらつきが生じる場合がある。そのため、洗濯物が未乾燥の状態のまま運転が終了してしまい乾燥不足となる場合や、逆に、洗濯物が過乾燥の状態となっても運転が継続されてしまい乾燥過剰となる場合が生じる。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯物を過不足なく乾燥することができる洗濯乾燥機を提供することにある。
本発明の洗濯乾燥機は、水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられ、内部に洗濯物を収容する回転槽と、前記水槽に連通接続された循環風路と、前記水槽内の空気を前記循環風路を通して循環させるファン装置と、前記循環風路内を流れる空気を加熱する加熱源を備え、前記水槽内に温風を供給する温風供給装置と、前記水槽内から前記循環風路内に流入した空気の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段による温度検知結果に基づいて、前記回転槽内の前記洗濯物に含まれる水分量を判断する含水量判断手段と、前記含水量判断手段によって判断された前記洗濯物に含まれる水分量に応じて、乾燥行程において前記加熱源が発生する総熱量を変化させる加熱源制御手段と、を備えたことに特徴を有している。
本発明の洗濯乾燥機によれば、含水量判断手段は、水槽内から循環風路内に流入した空気の温度を検知する温度検知手段による温度検知結果に基づいて、回転槽内に収容された洗濯物の含水量(洗濯物に含まれる水分量)を判断し、加熱源制御手段は、含水量判断手段によって判断された洗濯物の含水量に応じて、乾燥行程において、温風供給装置が備える加熱源が発生する総熱量を変化させる。即ち、洗濯物の含水量に応じた熱量で温風供給装置の加熱源が駆動されるので、その洗濯物を乾燥させるのに必要十分な熱量が洗濯物に与えられるようになり、これにより、洗濯物を過不足なく乾燥することができる。
本発明の第1の実施形態に係るものであり、洗濯乾燥機の構成を示す縦断側面図 洗濯乾燥機の電気的構成を示すブロック図 温度勾配データを示す図 制御装置が乾燥行程において実行する制御内容を示すフローチャート
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、洗濯乾燥機1の外郭を構成する外箱1aの内部には、水槽2が、例えば左右1組の弾性支持装置3により弾性支持されて配設されている。この水槽2は、後ろ下がりの斜め軸状態に配設されており、ほぼ円筒状をなしている。この水槽2の内部には、当該水槽2と同軸状態(後ろ下がりの斜め軸状態)でドラム4(回転槽に相当)が回転可能に配設されている。このドラム4は、周側壁および後壁に通風孔を兼ねる脱水孔4aを多数有し、洗濯槽、脱水槽および乾燥槽として機能する。また、ドラム4の開口縁部にはバランスリング4bが設けられ、ドラム4の内周面には複数(1つのみ図示)のバッフル4cが設けられている。
外箱1a、水槽2およびドラム4は、何れも前面部(図では右側の部分)に、洗濯物出入れ用の開口部5、開口部6および開口部7をそれぞれ有している。そして、開口部5と開口部6とは、弾性変形可能なベロー8によって水密に連結されている。また、外箱1aの開口部5には、当該開口部5を開閉する扉9が設けられている。
ドラム4は、背面の中央部に回転軸10を有しており、この回転軸10が、水槽2の背面に設けられたハウジング11に軸受を介して挿通されている。これにより、ドラム4は、水槽2内に回転可能に支持されている。さらに、ハウジング11の外周には、洗濯機モータ12のステータ12aが取り付けられている。そして、ドラム4の回転軸10には、洗濯機モータ12のロータ12bが取り付けられている。この洗濯機モータ12がロータ12bを回転させることによりドラム4が回転駆動される。
水槽2の最下部には、水加熱用ヒータ14を収容する凹陥部15が形成されている。この凹陥部15の底部には、循環ポンプ16および排水弁17を備えた排水管18が接続されている。循環ポンプ16は、水槽2内の水を凹陥部15から吸入して、送水ホース19を通じて圧送する。送水ホース19は、詳しい図示を省略するが、水槽2の後方から上方そして前方にわたって配管され、その先端部がベロー8に連通接続されている。これにより、水槽2内の水が循環ポンプ16により送水ホース19を通して循環される。排水弁17は、水槽2内の水を凹陥部15から排水管18を通して機外に排水する。
水槽2の後部、上部および前側上部にかけて、乾燥装置20が設けられている。この乾燥装置20は、温風供給装置21と、熱交換器として機能する除湿装置22とを有している。
温風供給装置21は、ヒータケース23a内に設けられた温風用ヒータ23(加熱源に相当)と、ファン装置24とを有している。温風用ヒータ23の定格出力は、この場合、1200Wに設定されている。ファン装置24は、当該ファン装置24の外郭を構成するファンケース25と、当該ファンケース25内に回転可能に設けられたファン26と、当該ファン26を回転させるファン用モータ27とを備えている。
水槽2の背面の下部には、通気口(図示せず)が形成されている。この通気口とファンケース25の吸入側との間は、後部ダクト28によって連通接続されている。この後部ダクト28は、水槽2の背面に後部ダクト用カバーを取り付けた構成である。
ファンケース25の吐出側は、ヒータケース23aの後端部に連通接続されている。このヒータケース23aの前端部は、前側ダクト29aの基端部に連結されている。そして、この前側ダクト29aの先端部は、水槽2の開口部6を貫通し、ドラム4の開口部7に臨んでいる。これら後部ダクト28と、ファンケース25と、ヒータケース23aと、前側ダクト29aとによって、水槽2に連通接続された循環風路29が形成されている。そして、温風供給装置21のファン装置24は、ファン26を回転させることによって水槽2内の空気を循環風路29を通して循環させる。温風供給装置21の温風用ヒータ23は、温風用ヒータ23によって循環風路29内を流れる空気を加熱する。これにより、温風が生成され、その温風は、循環風路29内および水槽2内(ドラム4内)を、図1に矢印で示す方向に流れる。
循環風路29の一部を構成する後部ダクト28内の上部(この場合、ファン装置24よりも上流側部分)には、水槽2内から循環風路29内に流入した空気の温度を検知する温度検知センサ30(温度検知手段に相当)が設けられている。
洗濯乾燥機1の外箱1a内の上部には、給水弁31が設けられている。この給水弁31の入口部31aには、給水ホースを介して水道の蛇口(図示せず)が接続される。この給水弁31は、2つの出水口(図示せず)を備えている。給水弁31の一方の出水口は、給水管31bを介して給水ケース32に接続されている。これら給水弁31と給水管31bと給水ケース32とにより、水槽2内に給水する給水装置33が構成されている。給水弁31の他方の出水口は、冷却水用給水管31cを介して、循環風路29の一部を構成する後部ダクト28の上部に形成された冷却水入口(図示せず)に接続されている。これら給水弁31と冷却水用給水管31cとにより、循環風路29内(後部ダクト28内)に散水する除湿装置22(熱交換器)が構成されている。
なお、洗い行程やすすぎ行程に先立つ給水時には、給水弁31は、一方の出水口を開放し、給水装置33の給水管31bおよび給水ケース32を通して水槽2内に水を供給する。また、乾燥行程時には、給水弁31は、他方の出水口を開放し、除湿装置22の冷却水用給水管31cを通して比較的少量の水を後部ダクト28内に散水する。
外箱1aの前面の上部には、操作パネル36が設けられている。この操作パネル36には、各種の操作スイッチ、操作ダイヤルなどを備えた操作部(図示せず)や、各種の運転コースの内容や運転状態などを表示する表示器(図示せず)などが設けられている。そして、この操作パネル36と対応する外箱1aの内面には、各種の操作スイッチ、操作ダイヤルなどの本体や、表示器本体を備えた操作回路ユニット37が設けられている。また、外箱1a内の前部の下部には、マイクロコンピュータや各種の駆動回路を備えた制御回路ユニット38が設けられている。
次に、洗濯乾燥機1の電気的構成について図2を参照しながら説明する。制御装置39は、例えばマイクロコンピュータからなり、上記した制御回路ユニット38に含まれている。この制御装置39は、予め記憶された制御プログラムを実行することにより、洗濯乾燥機1の動作全般を制御するとともに、温度検知センサ30による温度検知結果に基づいてドラム4内に収容された洗濯物の含水量(洗濯物に含まれる水分量)を判断する含水量判断手段、および、判断された洗濯物の含水量に応じて、乾燥行程において温風用ヒータ23が発生する総熱量を変化させる加熱源制御手段として機能する。
この制御装置39には、使用者による操作パネル36の操作に応じて操作回路ユニット37から各種の操作信号が入力される。また、制御装置39には、温度検知センサ30から温度検知信号が入力される。制御装置39は、この温度検知センサ30から入力される温度検知信号に基づいて、ドラム4内に収容された洗濯物の含水量を判断する。この含水量の判断処理の内容については後述する。また、制御装置39には、温風用ヒータ23に与えた電流値を検知する電流検知センサ40が接続されており、当該電流検知センサ40から電流検知信号が入力される。制御装置39は、この電流検知センサ40から入力される電流検知信号、即ち、温風用ヒータ23に供給した電流値に基づいて、温風用ヒータ23に与えた電力量、ひいては、当該温風用ヒータ23から発生する熱量を判断(推定)する。
また、制御装置39は、駆動回路41を介して、水加熱用ヒータ14、循環ポンプ16、排水弁17、温風用ヒータ23、ファン用モータ27、給水弁31などの駆動をそれぞれ制御する。
また、制御装置39は、インバータ回路42を介して、洗濯機モータ12の駆動を制御する。この場合、インバータ回路42は、6個のIGBT43(2つのみ図示)を三相ブリッジ接続して構成されており(一相のみ図示)、直流入力端子には直流電圧(例えば282V)が印加され、三相の交流出力端子には洗濯機モータ12の三相の入力端子が接続されている。インバータ回路42の下アームにおける三相のIGBT43のエミッタは、それぞれシャント抵抗器44(1つのみ図示)を介してグランドに接続されている。そして、シャント抵抗器44により検出される三相のモータ電流データは制御装置39に入力される。
制御装置39は、三相のモータ電流データを直交座標系の2軸電流データに変換し、更に、これらの2軸電流データを回転座標系のd軸電流およびq軸電流に変換する。制御装置39は、これらd軸電流およびq軸電流に基づいて洗濯機モータ12のロータ12bの回転位置および回転速度を推定し、そして、q軸電流値とq軸電流指令値とを比較してインバータ回路42をPWM制御し、以って、ベクトル制御により洗濯機モータ12を設定回転速度に制御する(以上のベクトル制御の詳細については、特開2004−113286号公報、特開2004−267334号公報など参照)。
制御装置39は、各種の運転コースにおいて洗い行程、すすぎ行程、脱水行程を完了すると、脱水された洗濯物を乾燥させる乾燥行程を実行する。この乾燥行程では、制御装置39は、洗濯機モータ12によってドラム4を間欠的に正回転および逆回転させる。また、制御装置39は、温風供給装置21の温風用ヒータ23およびファン装置24を駆動して循環風路29内を流れる空気を加熱し、これにより、水槽2内に温風を供給する。
また、制御装置39は、給水弁31の他方の出水口を開放して後部ダクト28内に散水し、これにより、水槽2内から循環風路29内に流入した空気を除湿する。また、制御装置39は、温度検知センサ30から入力される温度検知信号に基づいて、水槽2内から循環風路29内に流入した空気の温度を検知する。そして、制御装置39は、温度検知センサ30による温度検知結果に基づいて、ドラム4内に収容された洗濯物の含水量を判断する。
ここで、この含水量の判断処理の内容について図3を参照しながら説明する。図3は、制御装置39に予め記憶されたデータであり、乾燥行程時における温度検知センサ30による検知温度の上昇割合(所定期間内における温度の上昇量)を示す。なお、図3中、温度勾配データAは、洗濯物の含水量が多い場合における温度上昇割合の一例を示し、温度勾配データBは、洗濯物の含水量が少ない場合における温度上昇割合の一例を示している。また、温度勾配データCは、洗濯物の含水量は温度勾配データBの場合と同じ量であるが、乾燥行程が比較的短い期間に連続して行われた場合における温度上昇割合の一例を示している。洗濯物の含水量が多い場合としては、例えば、洗濯物の容量が多い場合、或いは、吸水性の高い洗濯物(綿製の衣類など)である場合が考えられる。洗濯物の含水量が少ない場合としては、例えば、洗濯物の容量が少ない場合、或いは、吸水性の低い洗濯物(化学繊維製の衣類など)である場合が考えられる。
なお、図3には2つの温度勾配データA,Bを示したが、制御装置39は、洗濯物の含水量に応じて複数の温度勾配データを有している。そして、制御装置39は、複数の温度勾配データごとに、各温度勾配データに対応する含水量を含水量データとして記憶している。また、制御装置39は、複数の温度勾配データごとに、各温度勾配データに対応する含水量の水を蒸発させるために必要な熱量を熱量データとして記憶している。
まず、洗濯物の含水量が異なる場合について説明する。温度勾配データA,Bに示すように、乾燥行程時における温度検知センサ30による検知温度の上昇割合は、温風用ヒータ23から発生する熱量が一定であれば含水量が多いほど低くなり、従って、洗濯物の含水量が少ない場合(温度勾配データB参照)の方が、含水量が多い場合(温度勾配データA参照)よりも大きくなる傾向がある。水槽2内に供給された温風の熱は、ドラム4内の洗濯物に含まれる水に奪われ、これにより、洗濯物に含まれる水が加熱されて蒸発し当該洗濯物の乾燥が行われる。従って、洗濯物の含水量が多いほど、温風の熱は洗濯物に含まれる水に奪われ、水槽2内から循環風路29内に流れる空気の温度が上昇し難い。一方、洗濯物の含水量が少ないほど、温風の熱は洗濯物に含まれる水に奪われず、水槽2内から循環風路29内に流れる空気の温度が上昇し易い。そのため、温度検知センサ30によって検知される空気の温度は、洗濯物の含水量が少ない場合(温度勾配データB参照)の方が、含水量が多い場合(温度勾配データA参照)よりも高くなる。
次に、洗濯物の含水量は同じ量であるが、乾燥行程が比較的短い期間に連続して行われたか否かが異なる場合について説明する。温度勾配データB,Cに示すように、洗濯物の含水量が同じ量であっても、乾燥行程が連続して行われたか否かによって、温度検知センサ30による検知温度の挙動が異なる。即ち、乾燥行程が連続して行われた場合には、前回の乾燥行程による熱が水槽2内、ドラム4内、循環風路29内などに残って蓄熱されている。そのため、温度勾配データCに示すように、乾燥行程の初期における温度検知センサ30による検知温度は、乾燥行程を連続して行っていない場合(例えば、同じ含水量である温度勾配データB参照)よりも高くなる傾向がある。しかし、この場合の検知温度は、前回の乾燥行程から残存する熱の影響を受けたものであり、従って、洗濯物に含まれる水自体が加熱されていなくても高い値を示す。つまり、温度検知センサ30による検知温度が、洗濯物の乾燥率に対応しない状態となる。
一方、乾燥行程が連続して行われていない場合には、前回の乾燥行程による熱が水槽2内、ドラム4内、循環風路29内などに蓄熱されていない。そのため、温度勾配データBに示すように、乾燥行程の初期における温度検知センサ30による検知温度は、乾燥行程を連続して行った場合(例えば、同じ含水量である温度勾配データC参照)よりも低くなる傾向がある。この場合の検知温度は、前回の乾燥行程から残存する熱の影響を受けたものではなく、この検知温度の上昇に応じて、洗濯物に含まれる水も加熱される。つまり、温度検知センサ30による検知温度が、洗濯物の乾燥率に対応した状態となる。
そこで、制御装置39は、温風供給装置21による温風の供給の開始、つまり、乾燥行程の開始から、温度勾配データCが温度勾配データBに一致するまでの時間を所定時間Tとして設定する。また、制御装置39は、乾燥行程における温度検知期間として、乾燥行程の開始から所定時間Tを経過するまでの第1の温度検知期間R1と、所定時間Tを経過した後の第2の温度検知期間R2とを設定する。なお、所定時間Tは、洗濯物の容量や種類、温風用ヒータ23の定格出力、乾燥行程の開始時における洗濯乾燥機1の周囲の温度などによって異なり、この場合、5〜30分程度である。また、所定時間Tを経過した後から乾燥行程終了までの全期間を第2の温度検知期間R2として設定してもよいし、所定時間Tを経過した後の一部の期間を第2の温度検知期間R2として設定してもよい。
そして、制御装置39は、温度検知センサ30による検知温度が洗濯物の乾燥率に対応しない第1の温度検知期間R1ではなく、温度検知センサ30による検知温度が洗濯物の乾燥率に対応する第2の温度検知期間R2において、当該温度検知センサ30が乾燥行程中に実際に検知する空気の温度に基づいて、当該温度の上昇割合を演算する。そして、制御装置39は、この温度の上昇割合に基づいて、後述するように洗濯物の含水量を判断する。
次に、上述の制御装置39が乾燥行程において実行する制御内容について、図4を参照しながら説明する。
制御装置39は、乾燥行程を開始して温風供給装置21を駆動すると、電流検知センサ40から入力される電流値の積算を開始する(ステップS1)。そして、制御装置39は、乾燥行程の開始から所定時間Tを経過したか否かを判断する(ステップS2)。制御装置39は、乾燥行程の開始から所定時間Tを経過すると(ステップS2にてYES)、第2の温度検知期間R2において温度検知センサ30が所定の判断期間t(図3参照)内に検知する空気の温度の上昇割合を演算する(ステップS3)。なお、所定の判断期間tは、空気の温度の上昇割合、つまり、当該判断期間t内における温度の上昇量が演算可能である期間であればよく、例えば、数秒単位の期間を設定してもよいし、数分単位の期間を設定してもよい。また、判断期間tは、第2の温度検知期間R2内の任意の期間を設定することができ、例えば、第2の温度検知期間R2の初期に設定してもよいし、中期に設定してもよいし、終期に設定してもよい。
そして、制御装置39は、予め記憶されている複数の温度勾配データのうち、演算によって得られた温度の上昇割合に一致または近似する上昇割合を有する温度勾配データを探索する(ステップS4)。
そして、制御装置39は、探索によって得られた温度勾配データに対応する含水量データを抽出し、その含水量データに基づいて、洗濯物の含水量を特定(推定)する(ステップS5)。また、制御装置39は、探索によって得られた温度勾配データに対応する熱量データを抽出し、その熱量データに基づいて、洗濯物に含まれる水を蒸発させるために必要な熱量を特定(推定)する(ステップS6)。
そして、制御装置39は、乾燥行程の開始から積算した電流値の総量、つまり、加熱源である温風用ヒータ23から発生した総熱量が、特定した必要な熱量に到達したか否かを判断する(ステップS7)。そして、制御装置39は、温風用ヒータ23から発生した総熱量が必要な熱量に到達したと判断すると(ステップS7にてYES)、乾燥行程を終了する。即ち、制御装置39は、洗濯物の含水量に応じた熱量が温風用ヒータ23から発生すると、乾燥行程を終了する。
以上に説明したように本実施形態によれば、制御装置39は、水槽2内から循環風路29内に流入した空気の温度を検知する温度検知センサ30による温度検知結果に基づいて、ドラム4内に収容された洗濯物の含水量(洗濯物に含まれる水分量)を判断する。そして、制御装置39は、判断した洗濯物の含水量に対応する温度勾配データが有する熱量データに基づいて、乾燥行程において、温風供給装置21が備える温風用ヒータ23が発生する総熱量を変化させる。即ち、洗濯物の含水量に応じた熱量で温風供給装置21の温風用ヒータ23が駆動されるので、その洗濯物を乾燥させるのに必要十分な熱量が洗濯物に与えられるようになり、これにより、洗濯物を過不足なく乾燥することができる。
また、制御装置39は、温度検知センサ30が検知する循環風路29内の空気の温度の上昇割合に基づいて、洗濯物に含まれる水分量を判断する。即ち、制御装置39は、ドラム4内にて洗濯物に接触した上で循環風路29内に流入した空気、つまり、洗濯物の乾燥作用に供された空気の温度に基づいて洗濯物に含まれる水分量を判断する。従って、洗濯物の含水量を一層正確に推定することができる。
また、温度検知センサ30は、水槽2内から循環風路29内に流入した空気の温度を検知する期間として、温風供給装置21による温風の供給の開始から所定時間Tを経過するまでの第1の温度検知期間R1と、所定時間Tを経過した後の第2の温度検知期間R2とを有する。そして、制御装置39は、第2の温度検知期間R2において温度検知センサ30が検知する空気の温度の上昇割合に基づいて、洗濯物に含まれる水分量を判断する。即ち、制御装置39は、温度検知センサ30による検知温度が洗濯物の乾燥率に対応する第2の温度検知期間R2における温度検知センサ30の温度検知結果に基づいて、洗濯物の含水量を判断する。これにより、洗濯物の含水量を、当該洗濯物の乾燥率を反映させながら一層正確に推定することができる。
また、洗濯物の種類によっては、乾布時(例えば、洗い行程前の乾いた状態)の重量が軽くても吸水性が高くて湿布時(例えば、脱水行程後の湿った状態)の重量が重くなる場合や、乾布時の重量が重くても吸水性が悪くて湿布時でも重量が殆ど変動しない場合など様々な状態が考えられる。上述の洗濯乾燥機1は、単に洗濯物の重量に基づいて温風用ヒータ23の発熱量を制御するのではなく、洗濯物に実際に含まれている水の量(含水量)を推定し、その含水量に基づいて温風用ヒータ23の発熱量を制御する。従って、洗濯物の種類の影響を受けることなく当該洗濯物に含まれる水を乾燥させることができ、しかも、必要以上に加熱してしまうことがない。また、洗濯物の種類にかかわらず乾燥度合いの均一化を図ることができる。
例えば、途中で運転を一時停止し扉9を開閉して洗濯物を増量、或いは、減量した場合には、水槽2内、ドラム4内、循環風路29内などの温度が低下し、温度検知センサ30による検知温度も低下する場合がある。この場合、洗濯物に含まれる水が加熱されているにもかかわらず温度検知センサ30による検知温度が低下することから、温度検知センサ30による検知温度が、洗濯物の乾燥率に対応しない状態となる。従って、このような場合においても、制御装置39は、温度検知センサ30による検知温度が洗濯物の乾燥率に対応する第2の温度検知期間R2において当該温度検知センサ30が検知する空気の温度の上昇割合に基づいて、洗濯物の含水量を判断するように構成するとよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、洗濯物の含水量の判断に係る制御内容が、上述の第1の実施形態とは異なる。以下、第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ベクトル制御における洗濯機モータ12のモータ電流値(トルク成分に対応するq軸電流値)は、ドラム4内に投入された洗濯物の重量と密接な関係にあり、洗濯物の重量が大きいほどq軸電流値は高い値を示す。従って、例えば、洗濯機モータ12の回転速度を所定回転数(例えば280rpm)に急速に上昇させたときのq軸電流値を検知することにより、洗濯物の重量を推定することが可能である。
そこで、制御装置39は、乾布時(例えば、洗い行程前)おいて洗濯機モータ12の回転速度を急速に上昇させた場合のq軸電流値と、湿布時(例えば、脱水行程後)において洗濯機モータ12の回転速度を急速に上昇させた場合のq軸電流値との差を演算し、その演算値に基づいて、乾布時における洗濯物の重量と湿布時における洗濯物の重量との差、即ち、洗濯物の含水量(洗濯物に含まれる水分量)を推定する。そして、推定した洗濯物の含水量に応じて、上述の第1の実施形態と同様に、乾燥行程において、温風供給装置21が備える温風用ヒータ23が発生する総熱量を変化させる。
本実施形態においても、洗濯物の含水量に応じた熱量で温風供給装置21の温風用ヒータ23が駆動されるので、その洗濯物を乾燥させるのに必要十分な熱量が洗濯物に与えられるようになり、これにより、洗濯物を過不足なく乾燥することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば次のように変形または拡張することができる。
制御装置39による洗濯物の含水量の判断は、水槽2内から循環風路29内に流入した空気の温度の温度検知結果に基づくもの(第1の実施形態参照)、ベクトル制御におけるq軸電流値に基づくもの(第2の実施形態参照)に限られるものではなく、種々の方法を採用することができる。
温度検知センサ30は、循環風路29内であれば何れの部位にも設置可能であるが、好ましくは、循環風路29の一部を構成する後部ダクト28内、より好ましくは、上述の実施形態に示したように、後部ダクト28内の上部に設置するとよい。
制御装置39は、乾燥行程が連続して行われる場合には、温風用ヒータ23に供給する電力量を抑えるように制御するとよい。これにより、前回の乾燥行程における余熱を洗濯物の乾燥に利用することができ、省エネルギー化を図ることができる。
洗濯乾燥機1の周囲の温度を検知する周囲温度検知センサを設け、当該周囲温度センサによる温度検知結果を、洗濯物の含水量の判断に反映させるようにしてもよい。そして、洗濯乾燥機1の周囲の温度が高い場合には、温風用ヒータ23の出力を絞り、洗濯乾燥機1の周囲の温度が低い場合には、温風用ヒータ23の出力を大きく変化させるようにしてもよい。これにより、温風用ヒータ23からの放熱ロスを極力抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、図4のステップS4において探索した温度勾配データについて、図3に示す時間軸(横軸)を遡り、当該温度勾配データと図3に示す温度軸(縦軸)との交点を求めることによって、乾燥行程の開始時における洗濯乾燥機1の周囲の温度を推定することが可能である。そのため、上記した周囲温度センサに代わり、このような制御を行うことで洗濯乾燥機1の周囲の温度を推定し、その推定温度を洗濯物の含水量の判断に反映させるようにしてもよい。
上述の実施形態では、乾燥行程において所定時間Tを経過するまでの期間を第1の温度検知期間R1、所定時間Tを経過した後の期間を第2の温度検知期間R2として設定した。これに代わり、乾燥行程において、温度検知センサ30による検知温度が所定の温度(例えば、日本国では滅多にない気温である40度)を超えるまでの期間を第1の温度検知期間R1、所定の温度を超えた後の期間を第2の温度検知期間R2として設定してもよい。そして、この第2の温度検知期間R2における温度検知センサ30による温度検知結果に基づいて探索した温度勾配データと図3の温度軸(縦軸)との交点を求めることによって、乾燥行程の開始時における洗濯乾燥機1の周囲の温度を推定し、その推定温度を洗濯物の含水量の判断に反映させるようにしてもよい。
温風供給装置21が備える加熱源は、温風用ヒータ23に限られるものではなく、例えば、乾燥装置をヒートポンプ機構で構成し、そのヒートポンプ機構が備える凝縮器を加熱源としてもよい。
本発明は、水槽2の軸方向が横方向となる横軸型の洗濯乾燥機1のみならず、水槽の軸方向が縦方向となる縦軸型の洗濯乾燥機にも適用することができる。
図面中、1は洗濯乾燥機、2は水槽、4はドラム(回転槽)、21は温風供給装置、23は温風用ヒータ(加熱源)、24はファン装置、29は循環風路、30は温度検知センサ(温度検知手段)、39は制御装置(含水量判断手段、加熱源制御手段)を示す。

Claims (3)

  1. 水槽と、
    前記水槽内に回転可能に設けられ、内部に洗濯物を収容する回転槽と、
    前記水槽に連通接続された循環風路と、
    前記水槽内の空気を前記循環風路を通して循環させるファン装置と、
    前記循環風路内を流れる空気を加熱する加熱源を備え、前記水槽内に温風を供給する温風供給装置と、
    前記水槽内から前記循環風路内に流入した空気の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段による温度検知結果に基づいて、前記回転槽内の前記洗濯物に含まれる水分量を判断する含水量判断手段と、
    前記含水量判断手段によって判断された前記洗濯物に含まれる水分量に応じて、乾燥行程において前記加熱源が発生する総熱量を変化させる加熱源制御手段と、
    を備えることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記含水量判断手段は、前記温度検知手段が検知する前記空気の温度の上昇割合に基づいて、前記洗濯物に含まれる水分量を判断することを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記温度検知手段は、前記温風供給装置による前記温風の供給の開始から所定時間を経過するまでの第1の温度検知期間と、前記所定時間を経過した後の第2の温度検知期間とを有し、
    前記含水量判断手段は、前記第2の温度検知期間において前記温度検知手段が検知する前記空気の温度の上昇割合に基づいて、前記洗濯物に含まれる水分量を判断することを特徴とする請求項2記載の洗濯乾燥機。
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