<各実施形態に共通の構成>
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る画像読取り装置の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の各実施形態に共通して適用可能な画像読取り装置51の構成を概略的に示す。
この画像読取り装置51は、読取り原稿から画像を読み取るモードとして、ブック読取りモードとADF読取りモードとを有する。ブック読取りモードは、コンタクトガラス3に載置される読取り原稿から、CCD11を用いて当該読取り原稿の片面の画像を読み取るモードである。ADF読取りモードは、ADF(Auto Document Feeder)14により自動搬送される読取り原稿から画像を読み取るモードである。
ADF読取りモードには、片面読取りモードと両面読取りモードとが含まれる。片面読取りモードは、ADF14により搬送された読取り原稿の片面から、CCD11を用いて画像を読み取るモードである。両面読取りモードは、ADF14により搬送された読取り原稿の両面から、CD11と密着型ラインセンサ52とを用いてそれぞれ画像を読み取るモードである。両面読取りモードでは、読取り原稿の表面側の画像を例えばCCD11により読取り、裏面側の画像を密着型ラインセンサ52により読み取る。
画像読取り装置51の構成をより詳細に説明する。画像読取り装置51は、読取り原稿が載置されるコンタクトガラス3を有しており、このコンタクトガラス3に下方から対向する位置には、反射ミラー(図示しない)と照明ランプ5とが搭載された第1走行体6が副走査方向に移動自在に配置される。
第1走行体6の反射光路には、一対の反射ミラー7により光路を折り返す第2走行体8が、副走査方向に移動自在に配置される。これらの第1走行体6および第2走行体8により、原稿走査ユニット9が構成される。第2走行体8の反射光路には、結像レンズ10を介してSBU(センサボードユニット)10a上に実装されてラインセンサとしてのCCD(Charge Coupled Device)11が位置している。
第1走行体6および第2走行体8には、ステッピングモータによる走行体モータ12がプーリ、ワイヤなどにより連結されており(図示しない)、第1走行体6および第2走行体8が2:1の速度で同一の副走査方向に移動自在とされている。このように第1走行体6および第2走行体8が移動することより、コンタクトガラス3に載置された読取り原稿の原稿画像がCCD11により副走査方向に読取り走査されるので、ここに、コンタクトガラス3上に載置された読取り原稿から画像を読み取るブック読取りモードの読取り動作を行なう固定原稿読取り機構13が構成されている。
また、上述したADF読取りモードの設定下では、図1中、右端側に破線で示すように、第1走行体6および第2走行体8をホームポジションなる停止読取り位置に停止させた状態で、ADF(Auto Document Feeder)14により読取り原稿を原稿搬送経路15に従い副走査方向に順次搬送させながら原稿画像(原稿片面画像)をCCD11により読取りらせる。ここに、ADF読取りモードの読取り動作を行なう移動原稿読取り機構16が構成されている。
ADF14は、給紙トレイ17、ピックアップローラ18、一対のレジストローラ19、搬送ドラム20、複数の搬送ローラ21を有しており、読取り原稿を副走査方向に順次搬送して排紙トレイ22に排紙させる。この排紙トレイ22は原稿圧板23の上面に形成されており、この原稿圧板23はコンタクトガラス3上に開閉自在に設けられている。
ADF14のピックアップローラ18とレジストローラ19とに対して、ステッピングモータからなる給紙モータ(図示しない)がギヤ列などにより連結されている。また、搬送ドラム20と搬送ローラ21とに対して、ステッピングモータからなる搬送モータ(図示しない)がギヤ列などにより連結されている。
さらに、画像読取り装置51は、密着型ラインセンサ52を利用した移動原稿裏面読取り機構53が付加されている。密着型ラインセンサ52は、例えばCIS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)からなり、ADF14中の搬送ドラム20より原稿搬送方向下流であって搬送ローラ21前段に設定された読取り位置に対して設けられている。密着型ラインセンサ52に対向する位置には白色ローラ54が配設されている。
密着型ラインセンサ52は、両面読取りモード時に、ADF14により搬送される原稿に対してCCD11側とは逆側の原稿面(裏面)の読取りを行う。密着型ラインセンサ52は、原稿搬送経路15の上方側に下向きに配設されており、原稿面を照明するLED(Light Emitting Diode)或いはランプや等倍結像レンズアレイやセンサアレイを一体化してなる等倍型の光電変換素子である。白色ローラ54は、密着型ラインセンサ52に対して原稿搬送経路15を挾んで反対側に配置される。白色ローラ54は、密着型ラインセンサ52による読取り時のシェーディング補正用白色部材としても使用される。
また、移動原稿読取り機構16は、移動原稿片面読取り機構として機能し、ADF片面モードやADF両面モードにおける表面画像読取りに用いられる。読取り原稿の両面の画像を同時に読み取るADF両面モードにおいては、密着型ラインセンサ52の出力と、移動原稿読取り機構16におけるCCD11の出力とがそれぞれ用いられる。
画像読取り装置51内の内部下方には、この画像読取り装置51における画像処理、機構制御、電源制御などを行う電装系を搭載したユニット基板26が設けられる。
図2は、画像読取り装置51に搭載される電装系の一例の構成を示す。図2において、一点鎖線の下側が、画像読取り装置51の本体側に設けられるユニット基板26の構成を示し、上側がADF14内に設けられる電装系の構成を示す。
ユニット基板26において、CCD11に入射した読取り原稿の反射光に応じたアナログ画像信号がSBU10aでデジタルの画像データに変換され、IOB(Input/Output Board)29を介してスキャナコントロールユニット(SCU)30内の画像処理部31に供給される。IOB29の詳細については後述する。
画像処理部31は、供給された画像データに対してシェーディング補正やガンマ補正、MTF(Modulation Transfer Function)補正などの画像処理を施され、その後、2値化処理される。画像処理部31で2値化処理された画像データは、ページ同期信号、ライン同期信号および画像クロックと共に、画像処理部31から出力される。画像処理部31から出力された画像データは、図示されないセレクタの一方の入力端に入力されると共に、オプション画像処理部32に供給され、所定の画像処理が施されて再びSCU30へ入力される。
オプション画像処理部32からSCU30に供給された画像データは、上述の、一方の入力端に画像処理部31から出力される画像データが入力されるセレクタの、他方の入力端に入力される。すなわち、当該セレクタは、画像処理部31で画像処理が施された画像データに対してさらにオプション画像処理部32で画像処理を施すか否かを選択する。セレクタから出力される画像データは、スキャナイメージバッファコントローラ(SiBC)34を介して画像メモリとしてのDRAM(Dynamic Random Access Memory)33に格納される。
また、SCU30は、CPU(Central Processing Unit)36、ROM(Read Only Memory)37およびRAM(Random Access Memory)38を有し、これらCPU36、ROM37およびRAM38がCPUバス39で接続される。CPUバス39には、さらに、上述した画像処理部31およびSiCB34も接続される。CPU36は、I/F35を制御してホスト装置1との通信を行うと共に、画像処理部31およびSiCB34の動作を制御する。
I/F35は、例えばUSB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394といったシリアルインターフェイスでもよいし、LAN(Local Area Network)による通信を行うためのインターフェイスであってもよい。勿論、これらに限らず、SCSI(Small Computer System Interface)やRS232Cなどのインターフェイスを用いてもよい。
DRAM33に蓄えられた画像データは、I/F(インターフェイス)35を介して、例えばコンピュータであるホスト装置1に転送される。
ADF14側において、密着型ラインセンサ52と裏面用センサボードユニット(RSBU)55と、裏面用のコントロールユニット(RCU)56とにより、密着センサ制御部57が構成されている。密着型ラインセンサ52から出力されるアナログ画像信号は、RSBU55で所定の画像処理を施された後にデジタルの画像データに変換され、RCU56を介してSiBC34に供給され、DRAM33に格納される。
IOB29は、画像読取り装置51の本体側に設けられる各種モータやセンサなどのインターフェイスとして機能し、上述した第1走行体6および第2走行体8を駆動するための走行体モータ12や、照明ランプ5を駆動するランプレギュレータ、冷却ファン、第1走行体6および第2走行体8のホームポジションを検出するためのホームポジションセンサ、走行体モータ12に対するインターロックスイッチであるモータインターロックスイッチ、LED素子などが接続される。さらに、IOB29に対して、ADU(ADF Driving Unit)40が接続される。
ADU40は、ADF14に用いる電装部品の電力供給の中継を行う機能を有すると共に、当該電装部品からの出力信号、当該電装部品に対する制御信号の、画像読取り装置51の本体側に対するインターフェイスとして機能する。ADU40には、給紙トレイ17上の原稿の有無を検知する原稿有無センサやADF14(原稿圧板23)の開閉を検知するADFリフトアップセンサ、読取り原稿の搬送状態を検知する搬送センサ、レジストセンサおよび排紙センサも接続されており、それらの検知信号を取り込み得るように構成される。さらに、ADU40に対して、給紙モータ、搬送モータ、トレイ上昇クラッチ、給紙クラッチなども接続される。
CPU36は、IOB29に接続される各部を、IOB29を介して制御する。例えば、CPU36は、IOB29を介して、IOB29に接続される各部、例えば走行体モータ12、給紙モータおよび搬送モータなどの駆動パルスを制御することにより、その動作タイミングも制御する。さらに、CPU36は、IOB29およびADU40を介して、ADU40に接続される各部の制御を行う。
また、IOB29に対して、画像読取り装置51およびADF14の各部が動作するために必要な電源を供給するための電源供給部(PSU:Power Supply Unit)44が接続される。PSU44は、ACスイッチがオンとされることにより、例えば、+5V、±12V、+24Vといった電圧の電源を、IOB29に供給する。IOB29は、IOB29に接続される各部に対して、これらの電圧の電源を供給するようにされている。
図3は、画像読取り装置51の電源系統の一例の構成を示す。PSU44は、図示されないIOB29を介して、SCU30に対して常時、電源を供給する。また、PSU44は、CPU36の制御に従い、CCD駆動部46、走行体駆動部47、原稿搬送駆動部48および密着センサ制御部57に対して電源を供給する。すなわち、PSU44は、CPU36の制御に基づき、これらCCD駆動部46、走行体駆動部47、原稿搬送駆動部48および密着センサ制御部57それぞれに対する電源の供給を、個別に制御することができる。
CCD駆動部46は、CCD11および照明ランプ5を駆動する。走行体駆動部47は、走行体モータ12を駆動する。原稿搬送駆動部48は、ADF14における原稿搬送機構、例えば給紙モータや搬送モータを駆動する。密着センサ制御部57は、密着型ラインセンサ52およびRSBU55を駆動する。
これらのうち、密着センサ制御部57は、ADF読取りモードにおける両面読取りモードにおいてのみ、駆動状態とされればよい。CCD駆動部46は、全ての読取りモード、すなわち、ブック読取りモードと、ADF読取りモードにおける片面読取りモードおよび両面読取りモードとにおいて駆動状態とされる必要がある。走行体駆動部47は、ブック読取りモードにおいてのみ、駆動状態とされればよい。また、原稿搬送駆動部48は、ADF読取りモードにおいて駆動状態とされる。
なお、SCU30において、CPU36に対してカウント部45が接続される。カウント部45は、例えばタイマであって、図示されないクロック生成部から供給されるクロックをカウントしてカウント値をCPU36に供給する。
この画像読取り装置51は、動作モードとして、通常の動作モードに対し、省エネルギーモードを有する。省エネルギーモードでは、例えば画像読取り装置51の各部に対するPSU44からの電源の供給が、必要最小限に抑えられる。一例として、省エネルギーモードでは、PSU44からCCD駆動部46、走行体駆動部47、原稿搬送駆動部48および密着センサ制御部57に対する電源の供給が遮断される。SCU30に対する電源の供給は、維持される。
CPU36からPSU44に対して、信号PWDOWNにより省エネルギーモードへの移行が指示されると、PSU44は、このような省エネルギーモード時の電源制御を行う。また、CPU36からPSU44に対して、信号PWDOWNにより省エネルギーモードの解除が指示されると、例えば省エネルギーモード移行時の読取りモードに応じて、各部に対して電源が供給される。
上述のように構成された画像読取り装置51における、読取りモードを含む各種設定や、読取り原稿の読取り開始の指示は、ホスト装置1からI/F35を介して行うことができる。例えば、ホスト装置1に搭載されたドライバプログラムにより、これら設定や指示を行う。なお、ホスト装置1は、CPU、ROM、RAM、HDD(ハードディスクドライブ)、通信I/F、ユーザ入力を受け付ける入力デバイスなどを有する、一般的なコンピュータであるものとする。例えば、ドライバプログラムは、HDDに格納され、CPUは、画像読取り装置51の起動が通信I/Fに対して通知されると、HDDからドライバプログラムを読み出してRAMに展開し、実行する。
図4は、ドライバプログラムにより表示される、ホスト装置1から画像読取り装置51を制御するためのドライバ画面100の一例を示す。この例では、ドライバ画面100は、モード設定部101およびスキャン開始ボタン102を有する。
モード設定部101は、ブック読取りモードと、ADF読取りモードにおける片面読取りモードと、ADF読取りモードにおける両面読取りモードとのうち1の読取りモードを選択する。例えば、ユーザが入力デバイスを操作して所望の読取りモード名に付随して配置されるラジオボタンを指定すると、ラジオボタンに対応する読取りモードを示す情報が、ホスト装置1から画像読取り装置51に対して送信される。この読取りモードを示す情報は、画像読取り装置51においてI/F35により受信され、CPU36に渡される。CPU36は、この読取りモードを示す情報に従い、後述する本発明の各実施形態による処理を実行すると共に、読取りモードを示す情報をRAM38に記憶する。
読取りモードを示す情報は、指定する読取りモードを変更する毎に、ホスト装置1から画像読取り装置51に対して送信される。また、ドライバ画面100の起動時に、デフォルトの読取りモードを示す情報が、ホスト装置1から画像読取り装置51に対して送信される。
スキャン開始ボタン102は、画像読取り装置51に対して、読取り原稿の読取り開始を指示する。例えば、ユーザが入力デバイスによりスキャン開始ボタン102を操作すると、読取り開始を指示する読取り命令がホスト装置1から画像読取り装置51に対して送信される。この読取り命令は、画像読取り装置51においてI/F35により受信され、例えばCPU36に渡される。CPU36は、読取り命令が渡されると、RAM38に記憶される読取りモードを示す情報に従い画像読取り装置51の各部を制御して、読取り動作を実行する。
なお、ここでは、読取りモードの設定と、読取り原稿の読取り開始指示とをホスト装置1から行うように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、画像読取り装置51に設けられる図示されない操作パネルから、読取りモードの設定と、読取り原稿の読取り開始指示とを行うようにもできる。
<第1の実施形態>
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。本第1の実施形態では、画像読取り装置51は、読取り命令の受信を待機する待機状態において、各部に対して電源を供給するか否かを、読取りモードに応じて制御する。
図5は、本第1の実施形態による待機状態における電源供給制御処理を示す一例のフローチャートである。この図5に示すフローチャートによる各処理は、CPU36により実行される。また、画像読取り装置51とホスト装置1とは、予め所定のインターフェイスにより接続されているものとする。画像読取り装置51においてACスイッチがオンとされると、このフローチャートによる処理が開始される。
ACスイッチがオンとされ、画像読取り装置51が起動されると、起動された旨がI/F35からホスト装置1に対して通知される。ホスト装置1では、画像読取り装置51の起動が通知されると、ドライバプログラムが起動され、上述のドライバ画面100が表示されると共に、デフォルトの読取りモードを示す情報を出力する。デフォルトの読取りモードを示す情報は、ホスト装置1から画像読取り装置51に送信され、CPU36に渡される。
最初のステップS101で、CPU36により読取りモードが認識され、次のステップS102で、CPU36は、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとのうち何れであるかを判定する。例えば、ブック読取りモードおよびADF読取りモードにおける片面読取りモードは、片面読取りを行う読取りモードである。一方、ADF読取りモードにおける両面読取りモードは、両面読取りを行う読取りモードである。
若し、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードであると判定したら、CPU36は、処理をステップS103に移行させる。ステップS103で、CPU36は、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を行うように、PSU44を制御する。より具体的には、CPU36は、密着センサ制御部57に対して電源を供給するように、PSU44を制御する。そして、処理はステップS105に移行される。
一方、ステップS102で、認識された読取りモードが片面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS104に移行させる。ステップS104で、CPU36は、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を遮断するように、PSU44を制御する。より具体的には、CPU36は、密着センサ制御部57に対する電源の供給を遮断するように、PSU44を制御する。そして、処理はステップS105に移行される。
なお、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとの何れであっても、表面読取りを行う駆動部と、読取り原稿を搬送するための駆動部とに対しては、電源が供給される。より具体的には、CCD駆動部46、走行体駆動部47および原稿搬送駆動部48には、読取りモードが両面読取りを行う読取りモードであるか、片面読取りを行う読取りモードであるかに関わらず、電源が供給される。
ステップS105で、CPU36は、ホスト装置1から読取り命令を受信したか否かを判定する。若し、受信していないと判定したら、処理をステップS101に戻す。一方、読取り命令を受信したと判定したら、図5のフローチャートにおける一連の処理を終了し、待機状態から抜ける。
このように、本第1の実施形態では、読取り命令の受信を認識するまでの間は、読取りモード設定の変更を受信する毎に電源供給の再開および遮断が繰り返される。したがって、読取り命令を受信するまでに、ユーザによる読取りモード設定の内容に応じて、事前に適切な駆動部への電源供給が可能となるため、ユーザによる読取り命令が受信されてから読取り動作を開始するまでの待ち時間を短縮化することができる。
図6は、本第1の実施形態による、読取り命令受信時の電源供給制御処理を示す一例のフローチャートである。上述の図5のフローチャートにおけるステップS105の処理に続けて、この図6のフローチャートによる処理が実行される。ステップS201で、ホスト装置1から受信した読取り命令をCPU36が認識すると、処理がステップS202に移行される。
ステップS202で、CPU36は、その時点で命令されている読取りモードを判定する。CPU36は、若し、命令されている読取りモードが両面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS203に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を行うように、PSU44を制御する。
一方、ステップS202で、CPU36は、命令されている読取りモードが片面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS204に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を遮断するように、PSU44を制御する。
この場合においても、命令された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとの何れであっても、表面読取りを行う駆動部と、読取り原稿を搬送するための駆動部とに対しては、電源が供給される。
ステップS203またはステップS204の処理が終了すると、処理がステップS205に移行される。ステップS205で、CPU36は、ステップS202の時点で判定した読取りモードで読取り動作を行うように、画像読取り装置51の各部を制御する。読取り動作が終了すると、図5のフローチャートによる読取り待機状態に戻る。
この図6のフローチャートの処理により、事前に設定された読取りモードと異なる読取りモードによる読取り開始命令があった場合でも、画像読取り装置51の各部に対して適切に電源供給を行うことができる。このような状況としては、ホスト装置1による読取りモード設定から読取り開始命令送信までの間に、別の読取り開始命令、例えば画像読取り装置51に設けられる図示されないオペレーションパネルから読取り開始命令があった場合などが考えられる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本第2の実施形態では、画像読取り装置51は、読取り命令の受信を待機する待機状態において、読取りモードが両面読取りを行う読取りモードから片面読取りを行う読取りモードに変更された際の裏面駆動部に対する電源供給の遮断を、所定時間の経過を待って行う。
図7は、本第2の実施形態による待機状態における電源供給制御処理を示す一例のフローチャートである。画像読取り装置51が起動されると、起動された旨がホスト装置1に対して通知される。この通知を受けて、ホスト装置1側で、ドライバプログラムが起動され、デフォルトの読取りモードを示す情報が画像読取り装置51に送信される。
最初のステップS301で、CPU36により読取りモードが認識され、次のステップS302で、CPU36は、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとのうち何れであるかを判定する。
若し、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS303に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を行うように、PSU44を制御する。一方、認識された読取りモードが片面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS304に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を遮断するように、PSU44を制御する。
なお、この場合においても、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとの何れであっても、表面読取りを行う駆動部と、読取り原稿を搬送するための駆動部とに対しては、電源が供給される。
ステップS303またはステップS304の処理が終了したら、処理がステップS305に移行される。ステップS305で、CPU36は、カウント部45におけるカウント値をクリアする。ここでは、カウント部45でカウントされるカウント値は、電源遮断処理を保留する時間をカウントする値である。以下、カウント部45でのカウント処理を電源遮断保留カウントと呼ぶ。
次のステップS306で、CPU36は、電源遮断保留カウントによるカウント値が所定値に達したか否かを判定する。若し、当該カウント値が所定値に達したと判定されたら、CPU36は、処理をステップS304に移行させる。
一方、当該カウント値が所定値に達していないと判定されたら、CPU36は、処理をステップS307に移行させ、ホスト装置1から読取り命令を受信したか否かを判定する。若し、読取り命令を受信したと判定したら、図7のフローチャートにおける一連の処理を終了し、待機状態から抜け、上述の図6のフローチャートに処理が移る。
一方、ステップS307で読取り命令を受信していないと判定したら、CPU36は、処理をステップS308に移行させ、読取りモードが認識される。そして、次のステップS309で、CPU36は、読取りモードが変更されたか否かを判定する。若し、変更されたと判定されたら、処理はステップS310に移行される。一方、変更されていないと判定されたら、処理はステップS306に戻される。
例えば、CPU36は、上述のステップS301または前回のステップS308で認識した読取りモードを示す情報をRAM38などに保持しておき、今回のステップS308で認識した読取りモードを示す情報と、RAM38に保持されている当該情報とを比較する。比較の結果、保持された当該情報と、今回のステップS308で認識された当該情報とが異なっている場合に、読取りモードが変更されたと判定する。
ステップS310で、CPU36は、変更後の読取りモードが、両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとのうち何れであるかを判定する。若し、両面読取りを行う読取りモードであると判定したら、CPU36は、処理をステップS303に戻して、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を行うように、PSU44を制御する。
一方、CPU36は、変更後の読取りモードが片面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS311に移行させ、カウント部45での電源遮断保留カウントを開始させる。電源遮断保留カウントが開始されると、処理はステップS306に戻される。
このように、本第2の実施形態によれば、読取りモードが両面読取りを行う読取りモードから、片面読取りを行う読取りモードへと変更された場合に、電源遮断保留カウントが開始される。そして、電源遮断保留カウントが開始されてから読取りモードの変更無しで所定時間が経過した場合に、裏面読取りを行う駆動部に対する電源が遮断される。
したがって、ユーザがホスト装置1から読取りモードの設定切り替えを繰り返した場合の不必要な電源供給状態の切り替えを抑制することができ、切り替えに要する時間の削減、切り替えが繰り返されることによる駆動部の劣化防止などの効果を得ることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本第3の実施形態では、画像読取り装置51は、読取り命令の待機中に、所定時間の間、読取りモードに変更が無い場合に、通常の動作モードから省エネルギーモードに移行する。
図8は、本第3の実施形態による待機状態における電源供給制御処理を示す一例のフローチャートである。画像読取り装置51が起動されると、起動された旨がホスト装置1に対して通知される。この通知を受けて、ホスト装置1側で、ドライバプログラムが起動され、デフォルトの読取りモードを示す情報が画像読取り装置51に送信される。
最初のステップS401で、CPU36により読取りモードが認識され、次のステップS402で、CPU36は、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとのうち何れであるかを判定する。
若し、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS403に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を行うように、PSU44を制御する。一方、認識された読取りモードが片面読取りを行う読取りモードであると判定したら、処理をステップS404に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を遮断するように、PSU44を制御する。
なお、この場合においても、認識された読取りモードが両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとの何れであっても、表面読取りを行う駆動部と、読取り原稿を搬送するための駆動部とに対しては、電源が供給される。
ステップS403またはステップS404の処理が終了したら、処理がステップS405に移行される。ステップS405で、CPU36は、カウント部45におけるカウント値をクリアして、新にカウント処理を開始させる。ここでは、カウント部45でカウントされるカウント値は、省エネルギーモードに移行するための時間をカウントする値である。以下、カウント部45でのカウント処理を省エネカウントと呼ぶ。
次のステップS406で、CPU36は、ホスト装置1から読取り命令を受信したか否かを判定する。若し、読取り命令を受信したと判定したら、処理をステップS412に移行させて省エネカウントを終了させる。そして、図8のフローチャートにおける一連の処理を終了し、待機状態から抜け、上述の図6のフローチャートに処理が移る。このとき、動作モードが省エネルギーモードであれば、CPU36は、省エネルギーモードの解除を指示する信号PWDOWNをPSU44に対して送信する。
一方、ステップS406で読取り命令を受信していないと判定したら、CPU36は、処理をステップS407に移行させ、読取りモードが認識される。そして、次のステップS408で、CPU36は、読取りモードが変更されたか否かを判定する。若し、変更されていないと判定されたら、処理はステップS409に移行される。
ステップS409で、CPU36は、省エネカウントによるカウント値が所定値に達したか否かを判定する。若し、当該カウント値が所定値に達していないと判定されたら、CPU36は、処理をステップS406に戻す。
一方、CPU36は、当該カウント値が所定値に達したと判定したら、処理をステップS410に移行させる。CPU36は、ステップS410で、PSU44に対して、省エネルギーモードに移行を指示する信号PWDOWNを送信する。PSU44は、この信号PWDOWNに従い、省エネルギーモードで画像読取り装置51の各部に対する電源の供給を行う。例えば、上述したように、PSU44は、CCD駆動部46、走行体駆動部47、原稿搬送駆動部48および密着センサ制御部57に対する電源の供給を遮断し、SCU30にのみ電源の供給を行う。動作モードが省エネルギーモードに移行したら、処理はステップS406に戻される。
上述のステップS408で、読取りモードが変更されたと判定したら、CPU36は、処理をステップS411に移行させて、変更後の読取りモードが、両面読取りを行う読取りモードと、片面読取りを行う読取りモードとのうち何れであるかを判定する。若し、両面読取りを行う読取りモードであると判定したら、CPU36は、省エネルギーモードを解除すると共に、処理をステップS403に戻して、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を行うように、PSU44を制御する。
一方、CPU36は、変更後の読取りモードが片面読取りを行う読取りモードであると判定したら、省エネルギーモードを解除すると共に、処理をステップS404に移行させ、裏面読取りを行う駆動部に対する電源供給を遮断するように、PSU44を制御する。
このように、本第3の実施形態によれば、読取り命令の待機中において、読取りモードの変更および読取り命令の受信が所定時間の間無ければ、動作モードを自動的に省エネルギーモードに移行させる。また、省エネルギーモードに移行後に読取りモードの変更、または、読取り命令の受信があれば、省エネルギーモードを自動的に解除する。そのため、省エネルギーモードへの移行を、ユーザが意識することなく適切に行うことができる。
なお、上述した第1、第2および第3の実施形態は、互いに組み合わせて実施可能である。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本第4の実施形態は、上述した第1、第2または第3の実施形態による電源制御方法を、印刷機能、画像読取り機能、複写機能、FAX機能など複数の機能を1の筐体で実行可能とした複合機に対して適用させた例である。
図9は、本第4の実施形態に適用可能な画像形成装置としての複合機のハードウェア構成例を示す。本図に示すように、この複合機は、コントローラ510と、エンジン部(Engine)560とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ510は、複合機全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。
エンジン部560は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタまたはファックスユニットなどの、用紙に対して画像を形成する画像形成部である。なお、このエンジン部560には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ510は、CPU511と、ノースブリッジ(NB)513と、システムメモリ(MEM−P)512と、サウスブリッジ(SB)514と、ローカルメモリ(MEM−C)517と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)516と、HDD518とを有し、ノースブリッジ(NB)513とASIC516との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス515で接続した構成となる。また、MEM−P512は、ROM512aと、RAM512bとをさらに有する。
CPU511は、複合機の全体制御を行うものであり、NB513、MEM−P512およびSB514からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。このCPU511が、図2で説明したCPU36に対応する。
NB513は、CPU511とMEM−P512、SB514、AGP515とを接続するためのブリッジであり、MEM−P512に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P512は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM512aとRAM512bとからなる。ROM512aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM512bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB514は、NB513とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB514は、PCIバスを介してNB513と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC516は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けの集積回路であり、AGP515、PCIバス、HDD518およびMEM−C517をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC516は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC516の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C517を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部560との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC516には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)530、USB540、IEEE1394インターフェース550が接続される。操作表示部520はASIC516に直接接続されている。
MEM−C517は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD518は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP515は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P512に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
PCIバスに対して、さらに、上述した画像読取り装置51に対応するスキャナ部570と、この複合機の各部に電源を供給する、上述のPSU44に対応するPSU571とが接続される。この複合機においては、スキャナ部570に対する読取りモードの設定は、例えば操作表示部520から行われる。また、PSU571は、少なくとも、スキャナ部570が片面読取りを行う読取りモードで原稿読取りを行う場合に、スキャナ部570における裏面読取りを行う駆動部の電源を、上述の第1、第2または第3の実施形態による方法に従い、遮断する。