JP2012004178A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】オン抵抗が低く耐圧および信頼性が高い電界効果トランジスタを提供する。
【解決手段】基板1上に形成されたキャリア走行層3と、前記キャリア走行層上に形成され前記キャリア走行層よりもバンドギャップエネルギーが高いキャリア供給層4a、4bと、前記キャリア供給層から前記キャリア走行層の表面または内部に到る深さまで形成されたリセス部5と、前記キャリア供給層上に形成されたドレイン電極11と、前記リセス部に形成され、前記ドレイン電極側のキャリア供給層と重畳するように延設したゲート電極7と、前記リセス部の底面と前記ゲート電極との間に形成された第1絶縁膜6と、前記ゲート電極と前記ドレイン電極側のキャリア供給層との間に形成され前記第1絶縁膜よりも誘電率が高い第2絶縁膜8aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘテロ構造を有する電界効果トランジスタに関するものである。
化学式AlxInyGa1-x-yAsuv1-u-v(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1、0≦u≦1、0≦v≦1、u+v<1)で表されるIII族窒化物系化合物半導体に代表されるワイドバンドギャップ半導体は、高い絶縁破壊耐圧、良好な電子輸送特性、良好な熱伝導度を持つので、高温、大パワー、あるいは高周波用半導体デバイスの材料として非常に魅力的である。また、たとえばAlGaN/GaNヘテロ構造を有する電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)は、ピエゾ効果によって、ヘテロ接合の界面に2次元電子ガスが発生している。この2次元電子ガスは、高い電子移動度とキャリア密度を有しており、多くの注目を集めている。また、AlGaN/GaNヘテロ構造を用いたヘテロ接合FET(HFET)は、低いオン抵抗、および速いスイッチング速度を持ち、高温動作が可能である。これらの特徴は、パワースイッチング応用に非常に好適である。
また、横型素子において、ノーマリオフ型の動作を実現するために、MOS(Metal Oxide Semiconductor)FET構造が用いられている。たとえば、特許文献1には、ハイブリッドMOSHEMT(High Electron Mobility Transistor)構造と呼ばれる構造を有するノーマリオフ型の電界効果トランジスタが開示されている。この電界効果トランジスタは、キャリア供給層とキャリア走行層とをゲート付近のみにおいてエッチングしてリセス部を形成し、ノーマリオフ型の動作を実現している。
国際公開第2003/071607号
しかしながら、特許文献1に開示される構造の電界効果トランジスタでは、2次元電子ガスがリセス部で分断されている。そのため、大きなドレイン電圧を印加した場合、2次元電子ガスがゲート側から空乏するような電位が形成される。その結果、オン抵抗が増大するという問題がある。
以下、具体的に説明する。図11は、従来構造の電界効果トランジスタのゲート部における電位およびゲート−ドレイン間のポテンシャルを示す図である。図11は、アンドープのGaNからなるキャリア走行層21とアンドープのAlGaNからなるキャリア供給層22a、22bとからなるヘテロ構造にリセス部23が形成され、リセス部23においてSiOからなる絶縁膜24とゲート電極25とによってMOS構造が形成され、さらにソース電極26、ドレイン電極27が形成された構造を示している。
また、グラフG1はゲート部における絶縁膜24にかかる電位の分布を示している。グラフG2はゲート−ドレイン間の2次元電子ガスに対するポテンシャルの分布を示している。また、ゲート電極25にはゲート電圧Vg、ドレイン電極27にはドレイン電圧Vdが印加されているとする。Vgdはゲート−ドレイン間電圧を示している。また、矢印Lは絶縁膜24中の電界を示している。
グラフG1に示すように、絶縁膜24にかかる電位は、ゲート部のドレイン側の端部に近づくにつれて小さくなるように分布している、このため、ゲート部のドレイン側のキャリア走行層21では、2次元電子ガスの電子濃度が薄くなり、グラフG2に示すように、2次元電子ガスのゲート側の端部に電子を掃き出すようなポテンシャルドロップが生じる。その結果、領域A2に示すような、横方向から2次元電子ガスを空乏化するような電界が生じるため、2次元電子ガスがゲート側から空乏化し、オン抵抗が増大することとなる。
この空乏化は、ゲート側に2次元電子ガスが蓄積するようなポテンシャルを形成するような素子構造を採用することによって解決出来ると考えられる。そのためには、たとえばゲート電極と2次元電子ガスとが重なる領域ができるようにゲート電極をキャリア供給層上まで延設したフィールドプレート構造を採用して、ゲート側の領域での2次元電子ガスに対する電位を変化させて、空乏化を防ぐ方法が考えられる。
しかしながら、従来構造の電界効果トランジスタにおいて、単にゲート電極を延設してフィールドプレート構造を採用しただけでは、以下の問題が生じると考えられる。すなわち、フィールドプレートと2次元電子ガスとの間の絶縁膜が薄い場合、オフ状態ではフィールドプレートの先端に従来構造の場合よりの大きな電界が集中するようになり、素子の耐圧が劣化する。また、この耐圧の劣化を防止するためにキャリア供給層とゲート電極の延設部との間の絶縁膜を厚くすると、2次元電子ガスに対するゲート側の領域の電位を十分に変化させることができず、2次元電子ガスの空乏化を防ぐことができない。しかし、電位を十分に変化させるために絶縁膜を高誘電率の材料にすると、膜質の問題によりゲート部における絶縁膜とチャネルが形成されるキャリア走行層との間の信頼性の確保が難しいという問題が発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オン抵抗が低く耐圧および信頼性が高い電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電界効果トランジスタは、基板上に形成されたキャリア走行層と、前記キャリア走行層上に形成され前記キャリア走行層よりもバンドギャップエネルギーが高いキャリア供給層と、前記キャリア供給層から前記キャリア走行層の表面または内部に到る深さまで形成されたリセス部と、前記キャリア供給層上に形成されたドレイン電極と、前記リセス部内を覆うように形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に形成され、前記ドレイン電極側のキャリア供給層と重畳するように延設したゲート電極と、前記ゲート電極と前記ドレイン電極側のキャリア供給層との間に形成され前記第1絶縁膜よりも誘電率が高い第2絶縁膜と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の発明において、前記ゲート電極は、別体で構成され前記ドレイン電極側に延設する延設部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の発明において、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との境界が前記ドレイン電極側のキャリア供給層上に位置することを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の発明において、前記ゲート電極は階段構造を有しており、前記階段構造の所定の段が、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との境界の延長面から前記ドレイン電極側に延設していることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の発明において、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との少なくとも一部が重畳していることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の発明において、前記キャリア走行層および前記キャリア供給層がIII族窒化物系化合物半導体からなることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の発明において、前記第1絶縁膜がSiOからなり、前記第2絶縁膜がSiNまたはAlからなることを特徴とする。
本発明によれば、オン抵抗が低く耐圧および信頼性が高い電界効果トランジスタを実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るMOSFETの模式的な断面図である。 図2は、図1に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図3は、図1に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図4は、図1に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図5は、図1に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図6は、実施の形態1の変形例に係るMOSFETの模式的な断面図である。 図7は、実施の形態2に係るMOSFETの模式的な断面図である。 図8は、図7に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図9は、図7に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図10は、図7に示すMOSFETの製造方法の一例を説明する図である。 図11は、従来構造の電界効果トランジスタのゲート部における電位およびゲート−ドレイン間のポテンシャルを示す図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る電界効果トランジスタの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下では、MOS型電界効果トランジスタを適宜MOSFETと記載する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るMOSFETの模式的な断面図である。このMOSFET100は、(111)面を主表面とするSiからなる基板1上に、AlN層を最下層とするAlN/GaNの積層構造からなるバッファ層2を介して形成されたキャリア走行層3と、キャリア走行層3上に形成されたキャリア供給層4a、4bとを備えている。
キャリア走行層3は、アンドープのGaNからなり、厚さがたとえば2nm以上500nm以下、望ましくは5nm以上80nm以下のものである。また、キャリア供給層4a、4bは、キャリア走行層3を構成するGaNよりもバンドギャップエネルギーが高い、アンドープのAlGaNからなり、厚さが1〜50nm、好ましくは20〜25nmのものである。また、キャリア供給層4a、4bは、Al組成比が0.25であるが、Al組成比については特に限定されず、たとえば0.01〜0.99とできる。また、キャリア供給層4a、4bは、キャリア走行層3の表面に到る深さまで形成されたリセス部5によって離隔している。リセス部5の幅は、たとえば2μm程度である。
キャリア走行層3のキャリア供給層4a、4bとのヘテロ接合界面には、キャリア走行層3とキャリア供給層4a、4bとのエネルギーバンドギャップの違いに起因して、2次元電子ガスGa、Gbが発生している。これらの2次元電子ガスGa、Gbは、リセス部5の存在によって分断されている。
さらに、MOSFET100は、キャリア供給層4a、4b上にリセス部5を挟むように形成されたソース電極10およびドレイン電極11と、キャリア供給層4a、4bの一部およびリセス部5内を覆うように形成された第1絶縁膜6と、第1絶縁膜6上に形成されたゲート電極7と、キャリア供給層4a、4b上に形成された第2絶縁膜8a、8bと、を備えている。
ゲート電極7は延設部9を有しており、ドレイン電極11側のキャリア供給層4aと重畳するように延設している。また、第2絶縁膜8aは、ゲート電極7とキャリア供給層4aとの間に形成されている。
なお、ソース電極10およびドレイン電極11は、キャリア供給層4a、4bとオーミック接触するTi/Alの積層構造からなる。ゲート電極7はリン(P)などの不純物を添加したポリシリコンからなる。延設部9はニッケル(Ni)などの金属のシリサイドからなり、ゲート電極7とは別体で構成されているが、ゲート電極7と同電位でありゲート電極7の一部として機能する。また、第1絶縁膜6は膜厚が20nm〜200nmのSiOからなり、第2絶縁膜8a、8bは膜厚が50nm〜800nmのSiOよりも誘電率が高いAlやSiNからなる。
ここで、リセス部5には、ゲート電極7、第1絶縁膜6、キャリア走行層3によるMOS構造が形成されている。これによって、ゲート電圧の印加によってリセス部5の直下にチャネルが形成されるノーマリオフ型の動作が実現される。第1絶縁膜6は膜質が良いSiOからなるため、MOSFET100の信頼性は高いものとなる。
一方、第2絶縁膜8aは、ゲート電極7の延設部9とドレイン電極11側のキャリア供給層4aとが重畳する領域SA1(好ましくは、幅1μm〜6μm)に形成されており、かつ第1絶縁膜6よりも誘電率が高いものである。その結果、たとえばゲート電圧を10V、ドレイン電圧を3V以上5V以下として動作させる際に、ドレイン電圧が高い場合に、オフ状態での耐圧の劣化を防止するために第2絶縁膜8aを厚くしても、2次元電子ガスGaのゲート側端部における空乏化を防止することができるため、MOSFET100はオン抵抗が低く耐圧が高いものとなる。
したがって、本実施の形態1に係るMOSFET100は、オン抵抗が低く耐圧および信頼性が高いものとなる。
(製造方法)
つぎに、本実施の形態1に係るMOSFET100の製造方法について説明する。図2〜図5は、MOSFET100の製造方法の一例を説明する図である。なお、以下では、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いた場合について説明するが、結晶成長方法は特に限定はされない。
はじめに、図2に示すように、(111)面を主表面とするSiからなる基板1をMOCVD装置内に導入し、基板1上にAlN/GaNの積層構造からなるバッファ層2、アンドープのGaNからなるキャリア走行層3、アンドープのAlGaNからなるキャリア供給層4を順次形成する。なお、原料としてはトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、アンモニア(NH)を適宜組み合わせて用いる。
つぎに、図3に示すように、キャリア供給層4上にSiO膜を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて、リセス部5を形成するためのパターンを施したマスクMを作製し、その後選択エッチングを行ってリセス部5を形成する。これによって、キャリア供給層4は分離され、キャリア供給層4a、4bが形成される。
つぎに、図4に示すように、マスクMを除去し、RCA洗浄を行った後、キャリア供給層4a、4bおよびリセス部5内を覆うようにSiOからなる第1絶縁膜6を形成する。さらにリセス部5の第1絶縁膜6上にポリシリコンからなるゲート電極7を形成する。
つぎに、図5に示すように、ゲート電極7をマスクとしてゲート電極7の直下以外の第1絶縁膜6を除去した後、SiO膜を形成し、ソース電極10およびドレイン電極11を形成すべき領域のSiO膜を除去し、スパッタ法とリフトオフ法とを用いてキャリア供給層4a、4b上にそれぞれソース電極10およびドレイン電極11を形成し、オーミック接触のための600℃、10分のアニールを行なう。さらに、その後、残りのSiO膜を除去し、ソース電極10とドレイン電極11との間にAlまたはSiNからなる第2絶縁膜8を形成する。
その後、ゲート電極7の一部が露出するように第2絶縁膜8の一部を除去し、スパッタ法とリフトオフ法とを用いて延設部9を形成する。これによって、図1に示すMOSFET100が完成する。
(変形例)
図6は、実施の形態1の変形例に係るMOSFETの模式的な断面図である。図6に示すように、このMOSFET200は、図1に示す実施の形態1に係るMOSFET100において、第2絶縁膜8a、8bをAlやSiNからなる第2絶縁膜12a、12bに置き換え、延設部9を金属シリサイドからなる延設部13に置き換えた構成を有している。
このMOSFET200は、ゲート電極7と延設部13とを合わせた構造が全体的にドレイン電極11側に向かって階段構造を有している。ここで、この階段構造は、2段目の段13aが、第1絶縁膜6と第2絶縁膜12aとの境界の延長面Sからドレイン電極11側に延設する構造となっている。このような構造とすることで、2段目の段13a全体が、第2絶縁膜12aを挟んでキャリア供給層4aと重畳する領域SA2(好ましくは、幅1μm〜6μm)を形成し、2次元電子ガスの空乏化の防止に寄与することとなる。
なお、ゲート電極の階段構造がさらに多段構造の場合は、3段目の以上の任意の段が当該延長面からドレイン電極側に延設するような構造としてもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るMOSFETの模式的な断面図である。図7に示すように、このMOSFET300は、図1に示す実施の形態1に係るMOSFET100において、第2絶縁膜8a、8bをAlやSiNからなる第2絶縁膜14a、14bに置き換え、第1絶縁膜6をSiOからなる第1絶縁膜15に置き換え、ゲート電極7および延設部9を、不純物を添加したポリシリコンからなるゲート電極16に置き換えた構成を有している。
リセス部5では、リセス部5内を覆うように膜質の良い第1絶縁膜15が形成されているため、MOSFET100の信頼性は高いものとなる。一方、第2絶縁膜14aは、ゲート電極16のドレイン電極11側に延設した部分とキャリア供給層4aとが重畳する領域SA3(好ましくは、幅1μm〜6μm)に形成されており、かつ第1絶縁膜15よりも誘電率が高いものである。その結果、このMOSFET300は、実施の形態1に係るMOSFET100と同様に、オン抵抗が低く耐圧が高いものとなる。したがって、本実施の形態2に係るMOSFET300は、オン抵抗が低く耐圧および信頼性が高いものとなる。
また、このMOSFET300は、ゲート電極16が単体のものから構成されているので、その構成および製造工程が簡易なものとなる。
なお、領域SA3からドレイン電極11側においては、第1絶縁膜15と第2絶縁膜14aとが重畳している。第1絶縁膜15と第2絶縁膜14aとの上下関係は特に限定されないが、第2絶縁膜14aがAlやSiNの場合は、AlGaNであるキャリア供給層4aに対して良好な膜質にできるため、第2絶縁膜14aがキャリア供給層4aと接触するように重畳するほうが好ましい。
(製造方法)
つぎに、本実施の形態2に係るMOSFET300の製造方法について説明する。図8〜図10は、MOSFET300の製造方法の一例を説明する図である。
はじめに、図8に示すように、図2に示すMOSFET100を製造する場合と同様に、基板1上にバッファ層2、キャリア走行層3、キャリア供給層4を順次形成し、さらにAlまたはSiNからなる第2絶縁膜14を形成する。
つぎに、図9に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて第2絶縁膜14の一部を除去し、第2絶縁膜14a、14bを形成した後に、全面にSiO膜を形成し、フォトリソグラフィ技術と選択エッチングとにより、リセス部5を形成する。これによって、キャリア供給層4は分離され、キャリア供給層4a、4bが形成される。
つぎに、図10に示すように、RCA洗浄を行った後、第2絶縁膜14a、14b、キャリア供給層4a、4bおよびリセス部5内を覆うようにSiOからなる第1絶縁膜15を形成する。
つぎに、リセス部5の第1絶縁膜15上にポリシリコンからなるゲート電極16を形成し、ソース電極10およびドレイン電極11を形成すべき領域の第1絶縁膜15、第2絶縁膜14a、14bを除去し、スパッタ法とリフトオフ法とを用いてキャリア供給層4a、4b上にそれぞれソース電極10およびドレイン電極11を形成し、オーミック接触のための600℃、10分のアニールを行なう。これによって、図7に示すMOSFET300が完成する。
なお、上記実施の形態では、リセス部はキャリア走行層の表面に到る深さまで形成したものであるが、キャリア走行層の内部に到る深さまで形成してもよい。また、第1絶縁膜と第2絶縁膜との境界は、ドレイン電極側のキャリア供給層上に位置すれば特に限定はされないが、キャリア供給層上における延設したゲート電極と第2絶縁膜とが重畳する領域の幅が1μm〜6μmになるようにすることが好ましい。
また、上記実施の形態は、キャリア走行層がGaNからなり、キャリア供給層がAlGaNからなるものであるが、キャリア走行層やキャリア供給層の材料としては、所望の導電型やバンドギャップエネルギーを有する他のIII族窒化物系化合物半導体材料や、ヘテロ構造を形成できるGaAs系、InP系、SiGe系などの材料を適宜用いることができる。また、ゲート電極はポリシリコンに限らず、金属シリサイドなどの金属材料を用いてもよい。また、第1絶縁膜としては、使用する半導体材料に対して所望の信頼性を実現できる膜質のものであれば特に限定されず、たとえばSiO、Al、SiN、HfOを使用できる。第2絶縁膜としては、第1絶縁膜よりも誘電率が高いものであれば特に限定されず、たとえばSiN、Al、Sc、ZrO、HfO、Taを使用できる。
また、上記各実施形態の基板についても、Si基板に限らず、所望の半導体材料を結晶成長させることが可能な基板を用いることができ、たとえばIII族窒化物系化合物半導体材料であればSiC基板、サファイア基板、GaN基板、MgO基板、ZnO基板などを用いることができる。
また、上記各実施形態の各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。たとえば、実施の形態2において、ゲート電極の延設部を別体で構成してもよいし、ゲート電極を階段構造として、所定の段が第1絶縁膜と第2絶縁膜との境界の延長面からドレイン電極側に延設するようにしてもよい。
1 基板
2 バッファ層
3 キャリア走行層
4、4a、4b キャリア供給層
5 リセス部
6、15 第1絶縁膜
7、16 ゲート電極
8、8a、8b、12a、12b、14、14a、14b 第2絶縁膜
9、13 延設部
10 ソース電極
11 ドレイン電極
13a 段
100〜300 MOSFET
Ga、Gb 2次元電子ガス
M マスク
S 延長面
SA1〜SA3 領域

Claims (7)

  1. 基板上に形成されたキャリア走行層と、
    前記キャリア走行層上に形成され前記キャリア走行層よりもバンドギャップエネルギーが高いキャリア供給層と、
    前記キャリア供給層から前記キャリア走行層の表面または内部に到る深さまで形成されたリセス部と、
    前記キャリア供給層上に形成されたドレイン電極と、
    前記リセス部内を覆うように形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記ドレイン電極側のキャリア供給層と重畳するように延設したゲート電極と、
    前記ゲート電極と前記ドレイン電極側のキャリア供給層との間に形成され前記第1絶縁膜よりも誘電率が高い第2絶縁膜と、
    を備えることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 前記ゲート電極は、別体で構成され前記ドレイン電極側に延設する延設部を有することを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との境界が前記ドレイン電極側のキャリア供給層上に位置することを特徴とする請求項2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記ゲート電極は階段構造を有しており、前記階段構造の所定の段が、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との境界の延長面から前記ドレイン電極側に延設していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との少なくとも一部が重畳していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記キャリア走行層および前記キャリア供給層がIII族窒化物系化合物半導体からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電界効果トランジスタ。
  7. 前記第1絶縁膜がSiOからなり、前記第2絶縁膜がSiNまたはAlからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電界効果トランジスタ。
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