JP2012004377A - 半導体用接着フィルム、半導体搭載用配線基板、半導体装置、および接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体用接着フィルムを、支持フィルムと、前記支持フィルム上に設けられ、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100g/eq〜250g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂、硬化剤、および(メタ)アクリル共重合体を含む接着剤組成物層と、を備えて構成する。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1に記載の柔軟性熱硬化性組成物では、十分な耐熱性が得られない場合があった。
本発明の第1の態様は、支持フィルムと、前記支持フィルム上に設けられ、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100g/eq〜250g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂、硬化剤、および(メタ)アクリル共重合体を含む接着剤組成物層と、を備える半導体用接着フィルムである。
また、前記接着剤組成物層は、フィラーをさらに含むことが好ましく、前記フィラーは、シリカフィラーであることが好ましい。
さらに前記硬化剤は、フェノール樹脂であることが好ましい。
本発明の半導体用接着フィルムは、支持フィルムと、前記支持フィルム上に設けられ、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100g/eq〜250g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂、硬化剤、および(メタ)アクリル共重合体を含む接着剤組成物層と、を備えて構成される。
かかる構成であることで、耐熱性と半導体装置製造時の熱履歴に起因する反りの発生抑制とが高い次元で両立される。
また、本明細書において「〜」は、その前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示すものとする。
特定の異なる物性を示すエポキシ樹脂を少なくとも2種と、(メタ)アクリル共重合体を含むことで、硬化後の耐熱性と柔軟性とを高いレベルで両立可能な接着剤組成物層を構成することができる。
前記接着剤組成物層は、支持フィルム上に以下に詳細に説明する接着剤組成物を、層状となるように形成したものである。
(エポキシ樹脂)
本発明における接着剤組成物は、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂の少なくとも1種と、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100〜250g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂の少なくとも1種とを含む。
前記第1のエポキシ樹脂は、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満であるが、反りの発生抑制の観点から、5g/mm〜40g/mmであることが好ましく、5g/mm〜20g/mmであることがより好ましい。
三点曲げ弾性率が50g/mm以上であると、反りの発生を十分に抑制することができない場合がある。また、三点曲げ弾性率を5g/mm以上とすることで接着性が向上し、例えば、耐リフロー性(JEDEC Level2)等の信頼性が向上する。
尚、エポキシ当量は、1モルのエポキシ樹脂の平均質量を、該エポキシ樹脂に含まれるエポキシ基数で除した数値である。
また一般に、エポキシ当量が100g/eq〜250g/eqであって20℃で固体であるエポキシ樹脂は、後述する本発明における加熱後の20℃下での三点曲げ弾性率が50g/mm以上となる。
−加熱硬化条件−
エポキシ樹脂とXLC−LL(硬化剤)のシクロヘキサノン溶液を当量比1:1で配合し、120℃で1時間、140℃で1時間、170℃で5時間、加熱して、気泡が発生しないように熱硬化させる。
三点曲げ弾性率は、3mm×10mm×100mmの直方体状に試験サンプルをカットし、ORIENTEC製RTM−100を用いて、常温(20℃)環境下、速度1.5mm/minで三点曲げ試験を行った。
各エポキシ樹脂とXLC−LLのシクロヘキサノン溶液を当量比1:1で配合し、120℃で1時間、140℃で1時間、170℃で5時間、加熱し、気泡が発生しないように熱硬化させた。
前記架橋点が少ないエポキシ樹脂としては、例えば、両末端にエポキシ基を有するエポキシ樹脂の場合、エポキシ当量が400g/eq以上であることが好ましく、400g/eq〜800g/eqであることがより好ましい。
市販のエポキシ樹脂として具体的には例えば、PB3600(ダイセル化学工業(株)製、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率30g/mm)、TSR−601(DIC(株)製、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率8g/mm)、およびR−45EPT(ナガセケムテックス(株)製、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率15g/mm)等を挙げることができる。
これらは1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
中でも耐熱性の観点から、ノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、ノボラック型エポキシ樹脂であることがより好ましい。
尚、本発明において20℃で固体であるとは、20℃において流動性を示さないことを意味し、軟化点が40℃以上あって、40℃未満では流動性を示さないことが好ましい。
三点曲げ弾性率が50g/mm未満であると接着性が低下し、例えば、耐リフロー性(JEDEC Level2)を満足できない等の信頼性に問題が生じる場合がある。
市販のエポキシ樹脂として具体的には例えば、YDCN−700−10(東都化成(株)製、エポキシ当量210g/eq)、YSLV−80XY(東都化成(株)製、エポキシ当量195g/eq)、およびEXA−4700(エポキシ当量167g/eq)等を挙げることができる。
これらは1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明において、前記第1のエポキシ樹脂および第2のエポキシ樹脂の少なくとも一方が2種以上からなる場合、前記第1のエポキシ樹脂に対する第2のエポキシ樹脂の含有比率は、第1のエポキシ樹脂の総含有量に対する第2のエポキシ樹脂の総含有量の比率を意味する。
加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が0g/mm〜30g/mmである第1のエポキシ樹脂と、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が150g/eq〜220g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂とを、第1のエポキシ樹脂に対する第2のエポキシ樹脂の含有比率が35〜80質量%となるように含むことがより好ましく、
加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が0g/mm〜30g/mmであって、CTBN変性エポキシ樹脂およびエポキシ化ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1種である第1のエポキシ樹脂と、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が150g/eq〜220g/eqであり20℃で固形であって、ノボラック型エポキシ樹脂である第2のエポキシ樹脂とを、第1のエポキシ樹脂に対する第2のエポキシ樹脂の含有比率が35質量%〜80質量%となるように含むことがさらに好ましい。
本発明における接着剤組成物層は、硬化剤の少なくとも1種を含む。前記硬化剤としては、通常用いられる公知のエポキシ樹脂の硬化剤を特に制限なく用いることができる。例えば、アミン類、ポリアミド類、酸無水物類、ポリスルフィド類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、およびビスフェノールSのようなフェノール性水酸基を1分子中に2個以上有するビスフェノール類、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂およびクレゾールノボラック樹脂等のフェノール樹脂類、ならびに、三フッ化ホウ素等の無機化合物類などが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
前記フェノール樹脂としては、市販のものを各種入手可能であり、また常法により合成することもできる。市販のフェノール樹脂としては、例えば、ミレックスXLCシリーズ及びミレックスXLシリーズ(以上、三井化学社製、商品名)、ならびに、フェノライトLFシリーズ(大日本インキ社製、商品名)等が挙げられる。
前記比率が95%以下であることで、半導体パッケージにおける基板段差の埋め込み性がより向上する。また30%以上であることで、吸湿性の上昇を抑制し、加熱硬化持における発泡を抑制できる。
前記第1のエポキシ樹脂および第2のエポキシ樹脂の総量とフェノール樹脂の含有比が上記範囲内であることにより、接着剤組成物の硬化性がより向上し、未硬化状態での粘度上昇が抑制され、好適な流動性を得ることができる。
前記第1のエポキシ樹脂、第2のエポキシ樹脂、および硬化剤の総含有量が40質量%以上であることで、粘度の上昇が抑制され、基板の凹部への埋め込み性がより向上する傾向にある。また、この含有割合が60質量%以下であることで、タック強度が上昇することを抑制し、実装基板の作製プロセスにおける作業性がより向上する傾向にある。
本発明における接着剤組成物は、(メタ)アクリル共重合体の少なくとも1種を含む。前記(メタ)アクリル共重合体としては、重量平均分子量が10万〜120万、かつガラス転移温度(Tg)が−50〜+50℃であって、分子内に架橋性官能基を有する(メタ)アクリル共重合体であることが好ましい。
なお、接着剤組成物が、(メタ)アクリル共重合体を2種類以上含む場合、それらは別個に重合して得られるものである。
前記第1のエポキシ樹脂と第2のエポキシ樹脂と、前記第1のエポキシ樹脂と第2のエポキシ樹脂のエポキシ当量の加重平均値に対する比率が、官能基当量基準で75%〜90%となる含有量である硬化剤と、第1のエポキシ樹脂と第2のエポキシ樹脂と硬化剤の合計含有量100質量部に対して、20質量部〜35質量部の(メタ)アクリル共重合体と、を含むことがより好ましい。
本発明における接着剤組成物は、フィラーの少なくとも1種をさらに含むことがより好ましい。
フィラーは固体粒子であり、これを含むことにより、接着剤組成物の未硬化状態(以下、「Bステージ状態」ということがある)における接着フィルムのダイシング性がより向上したり、接着フィルムの取り扱い性がより向上したり、熱伝導性がより向上したりする。また、溶融粘度を好適な粘度に調整することができたり、チクソトロピック性が付与できたり、接着力がより向上したりする。かかる観点から、フィラーは無機フィラーであることがより好ましい。
本発明におけるフィラーは上記観点から適宜選択することができるが、中でも接着性の観点から、シリカフィラーであることが好ましい。
具体的には例えば、平均粒径が0.1μm以上1.0μm以下のフィラーと、平均粒径が0.01μm以上0.10μm未満のフィラーとを含むことが好ましく、平均粒径が0.3μm以上0.7μm以下のフィラーと、平均粒径が0.015μm以上0.050μm以下のフィラーとを含むことがより好ましい。
上記態様であることにより接着力が更に高まると共に、より一層良好なフィルム成形性が得られる。
上記態様であることにより接着力が更に高まると共に、より一層良好なフィルム成形性が得られる。
このフィラーの含有率が40質量%以上であることで、ダイシング時に樹脂のバリの発生をより抑制し、ダイシング性が向上すると共に接着力が高まり、ワイヤボンディング性が良好になる。またフィラーの含有率が180質量%以下であることで、未硬化の状態での流動性が高くなり、フィルム成形性が更に優れたものとなる。さらに、フィラーの含有率を上記数値範囲内に収めることにより、接着層が硬化した後の170℃における貯蔵弾性率を20MPa〜1000MPaに調整しやすくなる。
前記第1のエポキシ樹脂および第2のエポキシ樹脂と、前記第1のエポキシ樹脂と第2のエポキシ樹脂の、エポキシ当量の加重平均値に対する比率が官能基当量基準で70%〜90%となる含有量である硬化剤と、第1のエポキシ樹脂と第2のエポキシ樹脂と硬化剤の合計含有量100質量部に対して、20質量部〜35質量部の(メタ)アクリル共重合体と、100質量部〜150質量部のフィラーとを含むことがより好ましい。
また前記溶融粘度は、TAインスツルメンツ製ARESを用いて、ひずみ量1.0(%)、剪断速度0.1(s−1)、昇温速度5℃/minの条件で30〜200℃の範囲で測定される。
前記特定の基材への接着強度は、Dage Precision Industries製Dage2400を用い、260℃に設定したステージ上で30s保持した後、測定高さ100(μm)、測定速度100(μm/s)の条件にて測定される。
また、上述の第1のエポキシ樹脂および第2のエポキシ樹脂の選定、(メタ)アクリル共重合体の分子量分布の調整、並びに(メタ)アクリル共重合体とフィラーとの配合比率の調整などにより、接着強度を3MPa以上に制御することができる。
支持フィルムとしては特に制限はなく、通常用いられる支持フィルムを特に制限なく用いることができる。具体的には例えば、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリイミドフィルムなどのプラスチックフィルム等が挙げられる。これらのフィルムに対して、必要に応じてプライマー塗布、UV処理、コロナ放電処理、研磨処理、エッチング処理、離型処理等の表面処理を行ってもよい。
接着剤組成物層のタック強度の調整には、例えば、接着剤組成物層の室温におけるフローを上昇させることにより、粘着強度及びタック強度が上昇する傾向があり、フローを低下させることにより、粘着強度及びタック強度が低下する傾向があることを利用すればよい。
また、半導体搭載用の基材としては、例えば、ダイパットを有するリードフレーム、セラミック基板、有機基板が挙げられる。これらは、基材の材質に制限されることなく用いられる。セラミック基板としては、例えば、アルミナ基板及び窒化アルミニウム基板が挙げられる。また、有機基板としては、例えば、ガラスクロスエポキシ樹脂を含浸させたFR−4基板、ビスマレイミド−トリアジン樹脂を含浸させたBT基板、ポリイミドフィルムを用いたポリイミドフィルム基板が挙げられる。
この接着強度は、上述の第1のエポキシ樹脂および第2のエポキシ樹脂の選定、(b)アクリル共重合体の分子量分布の調整、並びに(b)アクリル共重合体と(c)フィラーの配合比の調整などにより3MPa以上に制御することができる。
図2は、本発明に係る半導体装置の一実施形態を示す断面図である。図2に示す半導体装置100は、同サイズの半導体チップを2つ以上備えるパッケージであって、いわゆるスタックドCSPと称されるものである。半導体装置100は、基材20及び基材20の一面側において積層された3個の半導体チップA1を備えている。そして、半導体チップA1と基材20との間、及び半導体チップA1同士の間に、上記実施形態に係る半導体用接着フィルム10から形成された硬化接着層2aが介在している。硬化接着層2aは、上記接着剤組成物層2の硬化体である。
本発明の半導体搭載用配線基板は、配線基板と、前記配線基板上に設けられた上記接着剤組成物層とを備える。かかる構成であることにより、半導体装置を構成する際の熱履歴に起因する反りの発生が抑制され、また耐熱性に優れる。従って本発明の半導体搭載用配線基板は半導体装置の製造に好適に使用することができる。
前記配線基板としては、上記半導体装置における基材として説明した事項をそのまま適用することができる。また接着剤組成物層についても上述の通りである。
本発明の接着剤組成物は、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂と、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100〜250g/eqであり20℃で固体である第2のエポキシ樹脂と、硬化剤と、(メタ)アクリル共重合体と、を含む。かかる構成であることで、半導体チップ等と接着した状態における熱履歴に起因する反りの発生が抑制され、さらに耐熱性に優れる。
前記接着剤組成物の具体的な構成は、上述の半導体用接着フィルムにおける接着剤組成物と同様であり、好ましい態様も同様である。
表1に商品名及び配合部数(質量基準)を示すエポキシ樹脂、硬化剤、およびフィラーをシクロヘキサノンに溶解、分散させた。これらに、表1に示す種類および配合部数の(メタ)アクリル共重合体を加えて攪拌した。更に表1に同様に示すカップリング剤および硬化促進剤を塗工直前に加えて各成分が均一になるまで攪拌してワニスをそれぞれ得た。
−硬化剤−
XLC−LL:ミレックスXLC−LL(商品名)、三井化学社製、フェノール樹脂、水酸基当量175
HE−200C−10: 、日本エアウォーター社製、フェノール樹脂、水酸基当量200
エポリードPB3600(商品名):ダイセル化学社製、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ当量190(g/eq)、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率30g/mm
エピクロンTSR−601(商品名):DIC社製、CTBN変性エポキシ樹脂、エポキシ当量468(g/eq)、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率8g/mm
YDF−8170C(商品名):東都化成社製、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量159(g/eq)、20℃で液体、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率88g/mm
YDCN−700−10(商品名):東都化成社製、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210(g/eq)、20℃で固体、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率120g/mm
YSLV−80XY(商品名):東都化成社製、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量195(g/eq)、20℃で固体、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率105g/mm
630(商品名):JER社製、3官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂、エポキシ当量96(g/eq)、20℃で固体、20℃における三点曲げ弾性率134g/mm
YDF−2001(商品名):東都化成社製、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量486(g/eq)、20℃で固体、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率81g/mm
SC−2050(商品名):アドマテックス社製、シリカフィラー分散液、平均粒径0.500μm
R972:アエロジルR972(商品名)、日本アエロジル社製、シリカフィラー、平均粒径0.016μm
A−189:NUC A−189(商品名)、日本ユニカー社製、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
A−1160:NUC A−1160(商品名)、日本ユニカー社製、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン
2PZ−CN:キュアゾール2PZ−CN(商品名)、四国化成社製、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール
−アクリル共重合体−
HTR−860P−3:アクリルゴムHTR−860P−3(商品名)、ナガセケムテックス社製、重量平均分子量80万
試作品9:アクリルゴムHTR−860P−3試作品9(商品名)、ナガセケムテックス社製、重量平均分子量30万
試作品25:アクリルゴムHTR−860P−3試作品25(商品名)、ナガセケムテックス社製、重量平均分子量60万
試作品48:アクリルゴムHTR−860P−3試作品48(商品名)、ナガセケムテックス社製、重量平均分子量51万
実施例1〜5および比較例1〜3で得られた半導体用接着フィルムを用いて、以下に示す評価項目について評価を行なった。評価結果を表2に示した。
半導体用接着フィルムのエアー面(支持フィルムとは反対側の面)にポリイミドフィルム(宇部興産(株)製ユーピレックスS、50 μm厚)を60℃、ロール加圧(温度100℃、線圧4kgf/cm、送り速度0.5m/分)でラミネートした。これを3cm角に切断し、支持フィルムを剥がして試験片を作製した。得られた試験片を乾燥機に入れ、120℃で1時間、次いで160℃で30分加熱した。その後乾燥機から取り出して室温に戻したときの反り量を測定した。
反り量測定には非接触形状測定装置YP−10(SONY(株)製)を用い、図3に模式図として示すように、最下点から反り方向に距離a(5mm)の位置における最大高さbを測定した。最大高さbからポリイミドフィルムと硬化後の接着剤組成物層の層厚を差し引いた値b’を求め、次式(1)に従って反り量を算出し、下記評価基準に従って評価した。
反り量(%)=100×b’/a (1)
〜評価基準〜
◎:反り量が4.0%以下(基板及びチップへ影響がないレベル)
○:反り量が4.0%を超え6.0%以下(基板またはチップ厚が数μmだと反る可能性があるレベル)
△:反り量が6.0%を超え10.0%以下(基板またはチップ厚が数十μmだと反る可能性があり、実用上の限界レベル)
×:反り量が10.0%を超えた(基板またはチップが剥がれるなど信頼性に悪影響があるレベル)
硬化前の半導体用接着フィルムの支持フィルムとは反対側の面(エアー面)におけるタック強度を、レスカ(株)製プローブタッキング試験機を用いて、JIS Z0237−1991に準拠した方法(プローブ)直径5.1mm、引き剥がし速度10mm/s、接触荷重100gf/cm2、接触時間1秒)により、40℃で測定し、下記評価基準に従って評価した。
〜評価基準〜
−×:タック強度が0.2N未満であった。
○:タック強度が0.2N以上2.0N以下であった。
+×:タック強度が2.0Nを超えていた。
硬化前の半導体用接着フィルムを5mm角に打ち抜き、支持フィルムを剥がした後、2枚のカバーガラス(アズワン株式会社製)で挟み込んで検体を作製した。
得られた検体における半導体用接着フィルムの対角線の長さL1を光学顕微鏡で測定した。次いでこの検体を、テスター産業(株)製の熱圧着試験装置を用いて熱板温度120℃、圧力0.4MPaで3秒保持した後、対角線の長さL2を光学顕微鏡で測定した。得られた長さL1およびL2を、次式(2)に当てはめて、対角線の長さの変化率としてフロー率(%)を算出し、下記評価基準に従って評価した。
フロー率(%)=(L2−L1)×100/L1 (2)
〜評価基準〜
−×:フロー率が5%未満であった。
○:フロー率が5〜30%であった。
+×:フロー率が30%を超えていた。
半導体用接着フィルムの接着剤組成物層の接着強度(ダイシェア強度)を下記の方法により評価した。
半導体用接着フィルムの接着剤組成物層を厚み400μm、5.0mm角の半導体チップに60℃、1kgf、3秒で貼り付けた。次いで支持フィルムを剥がし、接着剤組成物層の半導体チップとは反対側の面を、レジスト(商品名「AUS308」、太陽インキ社製)を塗布した基板(日立化成工業社製、商品名「E−697FG」)表面上に、100℃、0.01MPa、1秒間の条件で熱圧着してサンプルを得た。その後、得られたサンプルの接着層を110℃で1時間、120℃で1時間、140℃で1時間、170℃で5時間の順でステップキュアにより硬化した。この試験片を85℃相対湿度85%の環境に48時間放置した後、Dage製接着力試験機Dage−4000を用いて、温度260℃の熱盤上で、測定速度:50μm/秒、測定高さ:50μmの条件で、せん断方向の外力を加えたときの最大応力としてダイシェア強度を測定して、これを接着強度とし、下記評価基準に従って評価した。
〜評価基準〜
◎:接着強度が3.0MPa以上(耐リフロー性JEDEC Level2を満足、かつ、基板上のレジストを凝集破壊した)
○:接着強度が2.0MPa以上3.0MPa未満(耐リフロー性JEDEC Level2を満足、かつ、レジストとフィルムの界面で剥離した)
×:接着強度が2.0MPa未満(耐リフロー性JEDEC Level2を不満足)
以下のようにして硬化後の接着シートの貯蔵弾性率を評価した。
半導体用接着フィルムの接着剤組成物層が対向するように硬化前の半導体用接着フィルムを二枚重ねにして、110℃で1時間、120℃で1時間、140℃で1時間、さらに170℃で5時間熱処理して硬化させた。硬化させた接着剤組成物層から長さが20mm、幅が4mmの検体を作製し、動的粘弾性の測定装置、TAインスツルメンツ製RSA IIを用いて、ひずみ量0.01(%)、一定周波数10.0(s−1)、昇温速度5℃/分の条件で−50〜150℃の範囲で測定し、50℃及び100℃における貯蔵弾性率をそれぞれ求め、下記評価基準に従って評価した。
×:50℃における貯蔵弾性率が2000MPa未満だった。
○:50℃における貯蔵弾性率が2000MPa以上5000MPa以下であった。
〜評価基準200℃〜
×:200℃における貯蔵弾性率が100MPaを超えた。
○:200℃における貯蔵弾性率が100MPa以下であった。
硬化前の半導体用接着フィルムのずり粘度を以下のようにして評価した。
半導体用接着フィルムの接着剤組成物層が対向するように硬化前の半導体用接着フィルムを二枚重ねにした。支持フィルムを剥がした後、平行平板プレート法によるずり弾性率の測定装置、TAインスツルメンツ製ARESを用いて、ひずみ量1.0(%)、剪断速度0.1(s−1)、120℃一定の条件で20分測定し、120℃20分後のずり粘度を測定し、下記評価基準に従って評価した。
〜評価基準〜
−×:ずり粘度が10000Pa・s未満であった。
○:ずり粘度が10000Pa・s以上100000Pa・s以下であった。
+×:ずり粘度が100000Pa・sを超えた。
半導体接着フィルムから支持フィルムを剥がし、接着剤組成物層の両面にポリイミドフィルム(ユーピレックスS、厚さ50μm)を積層し、170℃で5時間の加熱処理により接着層を硬化した試験片を作製した。この試験片を85℃相対湿度85%の環境に48時間放置した後、10mm角に切断した後、260℃のホットプレート上に乗せて、膨れや発泡を目視により観察し、下記評価基準に従って評価した。
〜評価基準〜
×:ホットプレート上に乗せて1分以内に膨れや発泡が生じた。
○:ホットプレート上に乗せて1分を超えても膨れや発泡が生じなかった。
100…半導体装置、A1…半導体チップ、3…基板、4…配線、5…端子、6…ワイヤ、20…基材、
B1…硬化後の接着剤組成物層、B2…ポリイミドフィルム。
Claims (9)
- 支持フィルムと、
前記支持フィルム上に設けられ、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100g/eq〜250g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂、硬化剤、および(メタ)アクリル共重合体を含む接着剤組成物層と、
を備える半導体用接着フィルム。 - 前記接着剤組成物層における前記第1のエポキシ樹脂に対する前記第2のエポキシ樹脂の含有比率が30質量%〜90質量%である請求項1に記載の半導体用接着フィルム。
- 前記接着剤組成物層はフィラーをさらに含む請求項1または請求項2に記載の半導体用接着フィルム。
- 前記硬化剤はフェノール樹脂である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体用接着フィルム。
- 前記接着剤組成物層は、前記硬化剤の含有量が、前記第1のエポキシ樹脂および第2のエポキシ樹脂のエポキシ当量の加重平均値に対する比率が、官能基当量基準で30%〜95%となる含有量であって、
前記(メタ)アクリル共重合体の含有量が、前記第1のエポキシ樹脂、第2のエポキシ樹脂および前記硬化剤の合計含有量100質量部に対して20質量部〜50質量部である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体用接着フィルム。 - 前記フィラーはシリカフィラーである請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の半導体用接着フィルム。
- 配線基板と、
前記配線基板上に設けられ、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の半導体用接着フィルムに含まれる接着剤組成物層と、
を備える半導体搭載用配線基板。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の半導体用接着フィルムを用いて被接着体に接着された半導体チップを有する半導体装置。
- 加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm未満である第1のエポキシ樹脂と、加熱硬化後の20℃における三点曲げ弾性率が50g/mm以上かつエポキシ当量が100g/eq〜250g/eqであって20℃で固体である第2のエポキシ樹脂と、硬化剤と、(メタ)アクリル共重合体と、を含む接着剤組成物。
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