JP2012005111A - シールドケーブル用ノイズフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ノイズフィルタ1の外部筒機構10でシールドケーブルを挟み込むと、内側導体12の導体突起20がシールドケーブルの絶縁被覆材を突き破り、その内側の外導体に食い込む。シールドケーブルの外導体(SG系統)に重畳した電磁ノイズは、導体突起20、内側導体12、容量性部材を配置した隙間部13、外側導体11、台座30を介して外部の導体(FG系統)へ逃す。
【選択図】図1
Description
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタ1の構成を示す斜視図である。ノイズフィルタ1は、図1に示すように、外部筒機構10、導体突起20、台座30から構成されている。この外部筒機構10は台座30に固定されており、台座30は図示しない電子機器の筐体(外部の導体)に固定される。
なお、説明のために上部と下部を呼び分けるが、このノイズフィルタ1は、どのような方向でも使用可能なことは言うまでもない。
なお、台座30は外部筒機構10を保持し、かつ、電子機器筐体と電気的に接続する構成であれば図示例以外の形状であっても良く、例えば導電性の接着剤又はテープを用いることもできる。
図2は、外部筒機構10の外観構成を示す外観斜視図であり、閉じた状態を示す。外部筒機構10は、図2に示すように、上部外側導体11aと下部外側導体11bが合わさる接合部14の部分で閉状態を維持する上下の固定ストッパ15を備え、上下の固定ストッパ15にはネジ穴16が設けられている。このネジ穴16に、図示しないネジ(留め具)を螺入することで上部外側導体11aと下部外側導体11bとを接合して閉じる。なお、ネジで留める以外の構成であっても良く、例えば上下の固定ストッパ15に、互いに係合する凹凸形状を形成する構成にしても良い。
なお、図2では台座30の図示を省略する。また、図1では固定ストッパ15及びネジ穴16の図示を省略している。
図3は、図2に示すノイズフィルタ1をA−A線に沿って切断した断面図である。図3に示すように、外側導体11と内側導体12の間の隙間部13には、コンデンサ41が複数配置されている。このコンデンサ41は両端に電極41a,41bを有し、電極41aが外側導体11の内周面に半田で固定されて電気的に接続されており、電極41bが内側導体12の外周面に半田で固定されて電気的に接続されている。コンデンサ41は、適宜設定された任意の大きさ及び任意の静電容量のコンデンサであり、例えばチップコンデンサで構成しても良い。
図4は、図2に示すノイズフィルタ1をB−B線に沿って切断した断面図であり、外部筒機構10の下部側を拡大して示す。なお、コンデンサ41は図示を省略する。導体突起20のうちの図4に示す下部導体突起20bは、間隔をあけて下部内側導体12bに突設されており、先端が刃状になった鋭い板状である。なお、導体突起20は、内側導体12に電気的に接続された突起状の導体であればよく、例えば、内側導体12の一部を突出させるようにして形成しても良いし、内側導体12とは別体で形成して内側導体12の内周面へ取り付けても良い。
図5は、図2に示すノイズフィルタ1をB−B線に沿って切断した断面図であり、ノイズフィルタ1をシールドケーブル50に装荷した状態を示す。なお、コンデンサ41は図示を省略する。このシールドケーブル50は、絶縁被覆材51と、その内側に設けられて電子機器のSG系統を接続する外導体52と、さらにその内側に設けられて電子機器の信号系統を接続する導体線53とを備える。
上記実施の形態1においては、外側導体11と内側導体12の間の隙間部13に、外側導体11と内側導体12とを電気的に接続するコンデンサ41を複数配置して、シールドケーブル50の外導体52に重畳した電磁ノイズの伝搬を抑制する構成について説明したが、本実施の形態2では、他の構成により外導体52に重畳した電磁ノイズの伝搬を抑制する構成について説明する。
図7は、この発明の実施の形態3に係るノイズフィルタ1の構成を示す斜視図である。なお、図7において、上記実施の形態1,2の図1〜図6と同一又は相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図7に示すノイズフィルタ1は、刃状の板で構成された導体突起20の代わりに針状の突起で構成した導体突起21を備える。
本実施の形態4では、上述した実施の形態1〜3における外部筒機構10の内部導体12とシールドケーブル50の外導体52との電気的および機械的な接触を強化するための構成について図8〜図11を用いて説明する。なお、図8〜図11ではシールドケーブル50は図示していないが、図5に示したシールドケーブル50と同様の構成である。
図8は、実施の形態4のノイズフィルタ1の構成を示している。ノイズフィルタ1は、図8に示すように、外部筒機構10、台座30で構成されている。なお、図8における台座30については、実施の形態1〜3の構成と同様であるため説明を省略する。また、外部筒機構10における内側導体12以外の構成については、実施の形態2と同様の構成であるため、図6と同一の符号を付し、その説明を省略する。
内側導体12は、図8における鋸刃状の食い込み導体22に代えて、凹凸部(保持導体)23を配置したものである。凹凸部23は、内側導体12の内壁面のうち、特に絶縁被覆材51が剥がされて外導体52が露出した部分と接触する位置に、内側導体12の円周方向に沿う形状の凹部と凸部が内側導体12の軸方向に並んで形成されており、内側導体12の内壁面と外導体52の表面の電気的および機械的な接触をより強めるよう機能する。
内部導体12は、これまで上述した内側導体12の鋸刃状の食い込み導体22または上述した内側導体12の凹凸部23に代えて、板バネ(保持導体)24を配置して構成したものである。板バネ24は、内側導体12の内壁面のうち、特に絶縁被覆材51が剥がされて外導体52が露出した部分と接触する位置に、内壁面の円周方向に沿って配置されており、内側導体12の内壁面と外導体52の表面の電気的および機械的な接触をより強めるよう機能する。
内部導体12は、これまで上述した内側導体12の鋸刃状の食い込み導体22、上述の内側導体12の凹凸部23または上述の内側導体12の板バネ24に代えて、テーパ状構造(保持導体)25を配置して構成したものである。テーパ状構造25は、内側導体12の内壁面のうち特に絶縁被覆材51が剥がされて外導体52が露出した部分と接触する位置に、軸方向に沿って円筒形状の内部の径が狭くなるよう形成されており、内側導体12の内壁面と外導体52の表面の電気的および機械的な接触をより強めるよう機能する。
上記実施の形態4においては、外部筒機構10の内部導体12とシールドケーブル50の外導体52との電気的および機械的な接触を強化するための構成について、特に絶縁被覆材51が剥がされて外導体52が露出した部分に装着するノイズフィルタ1について説明したが、本実施の形態5ではシールドケーブル50の絶縁被覆材51を剥がさずに装着するノイズフィルタ1の構成について、図12を用いて説明する。
図12は、実施の形態5のノイズフィルタ1の構成を示している。ノイズフィルタ1は、図8に示すように、外部筒機構10、台座30で構成されている。なお、図12における台座30については、実施の形態1〜4の構成と同様であるため説明を省略する。また、外部筒機構10における外側導体11の構成については、実施の形態1〜3と同様の構成であるため、図6と同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図12ではシールドケーブル50は図示していないが、図5に示したシールドケーブル50と同様の構成である。
上記実施の形態2においては、ノイズフィルタ1の外部筒機構10の外側導体11と内側導体12の間の隙間部13に、外側導体11と内側導体12を電気的に接続する誘電体60(容量性部材)が充填された構成について説明した。本実施の形態6は、実施の形態2の構成のうち隙間部13の構造を変形することによって、シールドケーブル50の外導体52に重畳した電磁ノイズの伝搬の抑制効果を高める構成について説明する。
外側導体11の突起70a,70bと内側導体12の突起71a,71bは、隙間部13にそれぞれ交互に向き合うように互い違いに延びて櫛歯状に形成されている。
図15は、実施の形態6のノイズフィルタ1における内側導体12の上部内側導体12aを示しており、上部内側導体12aの外周には突起71aが等間隔で形成されている。上部内側導体12aと同様に、上述した下部内側導体12bの外周には突起71bが形成されており、上部内側導体12aと下部内側導体12bを組み合わせることで内側導体12を構成している。
実施の形態6の外部筒機構10は、このような外部導体11と内側導体12を嵌め込んで組み合わせ、外部導体11と内側導体12の間を誘電体60で充填することで構成されている。外部導体11の突起70a,70bと内側導体12の突起71a,71bは、それぞれの大きさにしたがって互いに対向する表面積が増大するように構成することができる。
上式(1)において、εは誘電体60が持つ誘電率であり、dは2つの導体の間の距離、Sは2つの導体が対向する面積を表している。したがって、式(1)より、コンデンサの静電容量Cを大きくするためには、高い誘電率を持つ誘電体60を用いるか、2つの導体間の距離を短くするか、2つの導体が対向する面積を大きくするかの3通りの方法が考えられる。
上記実施の形態6においては、ノイズフィルタ1が有する静電容量の値を調節する構成について説明したが、この構成に限定されるものではない。そこで、本実施の形態7では、シールドケーブル50の外導体52に重畳した電磁ノイズの伝搬の抑制効果を高めるための、他の構成について説明する。
上記実施の形態5〜7では、外部筒機構10の外側導体11と内側導体12の形状を変えることで外部筒機構10が持つ静電容量を大きくして、電磁ノイズの伝搬抑制効果を高める構成について説明したが、これらの構成に限定されるものではない。そこで、本実施の形態8では、シールドケーブル50の外導体52に重畳した電磁ノイズの伝搬の抑制効果を高める構成の、他の例について説明する。
外部筒機構10は、外側導体11と内側導体12との間の隙間部13に磁性体80を配置させるよう構成することで、上述したシールドケーブル50の外導体52に対して、等価的に直列接続されたインダクタを構成している。
上式(2)において、Zはインダクタのインピーダンスであり、ωはインダクタを通る信号の角周波数であり、Lはインダクタが持つ自己インダクタンスの値である。
上記実施の形態8においては、隙間部13に磁性体(誘導性部材)80を充填した構成について説明したが、これに限定されるものではない。そこで、本実施の形態9では、誘電体と磁性体を組み合わせることでシールドケーブル50の外導体52に重畳した電磁ノイズの伝搬の抑制効果を高める、他の構成について説明する。
実施の形態10では、これまで示した実施の形態によるノイズフィルタ1の構成を複数個組み合わせることによって、複数のシールドケーブル50への装着に対応させたノイズフィルタ1の構成について説明する。
13 隙間部、13a 上部隙間部、13b 下部隙間部、14 接合部、15 固定ストッパ、16 ネジ穴、20,21 導体突起、20a,21a 上部導体突起、20b,21b 下部導体突起、22 食い込み導体、23 凹凸部、24 板バネ、25 テーパ状構造、30 台座、31 受け部、32 ネジ穴、41 コンデンサ、41a,41b 電極、50 シールドケーブル、51 絶縁被覆材、52 外導体、53 導体線、60 誘電体、61 誘電体凹凸部、70a,70b,71a,71b 突起、72,73 ロール部、112a 両端部、112b 中央部。
Claims (25)
- シールドケーブルを、分割された一組の外部筒機構で挟み込むシールドケーブル用ノイズフィルタであって、
前記一組の外部筒機構は、
前記シールドケーブルを挟み込む一組の内側導体と、
前記内側導体の外側に形成され、外部の導体と電気的に接続する一組の外側導体と、
前記外側導体の内面と前記内側導体の外面の隙間に配置され、前記外側導体と前記内側導体を電気的に接続する容量性部材と、
前記内側導体の内面に突設され、前記シールドケーブルの外導体に食い込み電気的に接続する導体突起とを備えることを特徴とするシールドケーブル用ノイズフィルタ。 - シールドケーブルを、分割された一組の外部筒機構で挟み込むシールドケーブル用ノイズフィルタであって、
前記一組の外部筒機構は、
前記シールドケーブルの絶縁被覆材が剥がされて外導体の露出した部分を挟み込む一組の内側導体と、
前記内側導体の外側に形成され、外部の導体と電気的に接続する一組の外側導体と、
前記外側導体の内面と前記内側導体の外面の隙間に配置され、前記外側導体と前記内側導体を電気的に接続する容量性部材と、
前記内側導体の内面に形成され、前記シールドケーブルの外導体が露出した部分に当接して押さえ込む保持導体とを備えることを特徴とするシールドケーブル用ノイズフィルタ。 - 内側導体の内面に形成され、シールドケーブルの絶縁被覆材が剥がされて外導体が露出した部分に当接して押さえ込む保持導体を備えることを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 外部筒機構の両端部における外側導体の内面と内側導体の外面の隙間に容量性部材を配置し、中央部における前記隙間に誘導性部材を配置することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 容量性部材は、コンデンサであることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 容量性部材は、誘電体であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 容量性部材に代えて、誘導性部材を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 誘導性部材は、焼結磁性体であることを特徴とする請求項4または請求項7記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 誘導性部材は、磁性体の粉末を混入した樹脂部材であることを特徴とする請求項4または請求項7記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 導体突起は、先端側が刃状になった板であることを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 導体突起は、先端側が先細る針状の突起であることを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 保持導体は、鋸刃状の突起であることを特徴とする請求項2または請求項3記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 保持導体は、凹凸形状であることを特徴とする請求項2または請求項3記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 保持導体は、板バネであることを特徴とする請求項2または請求項3記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 保持導体は、内側導体の内面を縮径したテーパ状構造であることを特徴とする請求項2または請求項3記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 外側導体の内面および内側導体の外面それぞれは、互いに向き合う方向に交互に延びた櫛歯状の突起を有することを特徴とする請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 外側導体の内面および内側導体の外面それぞれは、外部筒機構の軸方向と平行する方向に交互に延びた突起を有することを特徴とする請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 外側導体および内側導体の各一端部を引き伸ばしてロール状にし、当該引き伸ばした面同士が互いに向かい合うように配置されたことを特徴とする請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 外部筒機構は、内側導体が省略されると共に、容量性部材として誘電体が配置され、
前記誘電体は、シールドケーブルの絶縁被覆材に接触する部分に凹凸構造が形成されたことを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。 - 外部筒機構は、複数のシールドケーブルを挟み込む形状であって、内側導体の内面には、当該各シールドケーブルの外導体に食い込み電気的に接続する複数の導体突起を配置したことを特徴とする請求項1記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 分割された一組の外部筒機構を閉じる留め具を備えることを特徴とする請求項1から請求項20のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 留め具は、ネジであることを特徴とする請求項21記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 留め具は、互いに係合する凹凸形状であることを特徴とする請求項21記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 外側導体は、外部筒機構を保持し、かつ、外部の導体と電気的に接続する導電性の台座を備えることを特徴とする請求項1から請求項23のうちのいずれか1項記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
- 台座は、導電性の接着剤又はテープであることを特徴とする請求項24記載のシールドケーブル用ノイズフィルタ。
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