JP2012007358A - 階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】階段巾木カバー1は、階段表面4a,5aと側壁面6との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木2の階段表面側の端面23,28と前記階段表面との隙間29に挿入されるとともに、前記階段表面に当接される挿入片部11と、前記挿入片部に連成されるとともに、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面21,26を覆うカバー片部10とを備え、これら挿入片部とカバー片部とによって長手方向に直交する断面形状が略L字形状とされている。
【選択図】図1
Description
この階段巾木は、蹴込み板の前面に沿って配設される縦巾木と踏み板の上面に沿って配設される横巾木とを組み合わせた構造とされている。
このような階段巾木は、一般的に、長尺に形成された帯状材とされており、この帯状材を、予め工場等において、または施工現場において階段の踏み板や蹴込み板のサイズに合わせて切断することで、縦巾木及び横巾木とされる。このように縦巾木と横巾木とを適宜の長さに切断して取り付ける構造とされているため、これらを隙間なく接合し、また、これらと階段表面との間に隙間が生じないようにするためには、現場作業で微調整が必要となる。また、加工誤差や施工誤差等に起因してこれらの接合部や、これらと階段表面との間において隙間が発生する場合がある。
この巾木構造は、横巾木及び縦巾木の連結部を覆い隠す矩形状の基板部を設けた調整巾木を備え、この調整巾木によって、横巾木及び縦巾木の連結部を目隠しすることが可能とされている。
しかしながら、横巾木及び縦巾木の両方または一方が所定寸法よりも長い場合において、これらの接合部に隙間が生じないようにこれらの端部を当接させて配設した際には、これらが階段表面から浮いてしまう。つまり、これらの階段表面側の端面と階段表面との間に隙間が形成されてしまい、見栄えが悪くなるという問題があった。このような隙間は、一般的には、コーキング材を充填するなどの仕上げ処理を施すことで隠蔽することができるが、施工性の観点からも更なる改善が望まれていた。
また、本発明においては、前記挿入片部及び前記カバー片部を、階段の踏み板の段鼻部の形状に対応させてこの段鼻部の外周表面に沿うように形成された段鼻納め部を有したものとしてもよい。
図1〜図3は、本実施形態に係る階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造の一例について説明するための概念的な説明図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
階段3は、略垂直に配設される蹴込み板4と、略水平に配設される踏み板5とを備え、これら蹴込み板4と踏み板5とは、側枠(側板)や柱材、コンクリート下地などの階段下地に固定されるとともに、互いに連結されている。
これら蹴込み板4及び踏み板5の側端部に位置する側壁面6と、階段表面となる蹴込み板4の前面4a及び踏み板5の上面5aとの入隅部に沿うようにして階段巾木2が配設される。
これら縦巾木20及び横巾木25は、薄板状とされており、厚さ寸法(階段幅方向に沿う寸法)が、例えば、5mm〜20mm程度、幅寸法(階段表面に対して略直交する方向の寸法)が、例えば、40mm〜100mm程度とされている。
本実施形態では、MDF等の木質繊維板を基板とし、この基板の少なくとも表面側に露出する部位(側表面(側壁面6と同方向に向く面)及び幅方向の反階段表面側の端面)に、合成樹脂化粧シート(フィルム)を貼着した構造としている。なお、このような態様に代えて、基板の表面に化粧紙を貼着した構造としてもよく、または、基板の表面に、防汚性塗料や耐光性塗料、撥水性塗料等の塗布によるコーティング処理を施す態様としてもよい。このような基板としては、木質系板材に限られず、合成樹脂系材料や金属系材料等を板状に加工したものとしてもよい。
本実施形態では、図2(a)及び図3に示すように、縦巾木20の上端部及び下端部並びに横巾木25の前端部及び後端部を、それぞれ斜め略45度に切断した例を示している。また、縦巾木20の上部後側に、後方に向けて開口し、踏み板5の段鼻部5bを受け入れる段鼻凹部24を形成した例を示している。
縦巾木20の固定は、その側裏面(側壁面6に向く面)を側壁面6に当接させるとともに、その段鼻凹部24に踏み板5の段鼻部5bを受け入れさせ、この縦巾木20の後端面(階段表面側の端面)23(図1(a)参照)を蹴込み板4の前面4aに対面させ、固定するようにしてもよい。
横巾木25の固定は、その側裏面を側壁面6に当接させるとともに、その下端面(階段表面側の端面)28(図1(b)参照)を踏み板5の上面5aに対面させ、さらに、その前端面を縦巾木20の上端面に突き合わせて当接させ、固定するようにしてもよい。
また、これら縦巾木20及び横巾木25は、縦巾木20の下端面と、横巾木25の後端面とを突き合わせて当接させて固定される。
なお、これら縦巾木20及び横巾木25の上記入隅部への固定は、隠し釘などの固定止具や接着剤などを用いて固定するようにしてもよい。
本実施形態では、これら縦巾木20及び横巾木25の長さ寸法を、上記各入隅部の長さ寸法よりも僅かに大きく形成することで、上記各端面同士を確実に当接させるようにしている。また、縦巾木20に形成された段鼻凹部24の形状も踏み板5の段鼻部5bよりも大きく形成している。つまり、段鼻凹部24の内周面と段鼻部5bの外周面との間に施工誤差等に起因する位置ズレ等を吸収し得る隙間が形成されるように、段鼻凹部24を形成している。
なお、このような階段巾木2の長さ寸法や形状等は、階段3の踏み板5及び蹴込み板4の寸法や形状等に応じたものとなるように予め工場等において加工するようにしてもよく、施工現場において加工するようにしてもよい。
そこで、本実施形態では、階段巾木2の階段表面側の端部22,27を見栄え良く納めるために、本実施形態に係る階段巾木カバー1を配設するようにしている。
挿入片部11は、薄平板状とされ、階段表面4a,5aに当接して配設される。この挿入片部11の幅寸法(カバー片部10の裏面からの突出寸法)は、図例のように、階段巾木2の厚さ寸法と概ね同寸法としてもよく、またはこの厚さ寸法よりも小さい寸法としてもよい。
これらカバー片部10及び挿入片部11の厚さ寸法は、隙間29に挿入できる程度とすればよく、また、外観上の観点から、0.5mm〜3mm程度としてもよい。
図例では、踏み板5の上面5aに沿うように配設される横カバー部12と、蹴込み板4の前面4aに沿うように配設される縦カバー部14と、略L字状の屈曲部位に形成された段鼻納め部13とを備えている。この段鼻納め部13は、階段3の踏み板5の段鼻部5bの形状に対応させてこの段鼻部5bの外周表面に沿うように形成されている。
これら横カバー部12、段鼻納め部13及び縦カバー部14は、本実施形態では、一体的に形成されており、それぞれの部位においてカバー片部10及び挿入片部11を有している。
段鼻納め部13は、図3(b)に示すように、その挿入片部11が踏み板5の段鼻部5bの外周表面(上面、前端面及び下面)に当接して配設される。また、この段鼻納め部13は、そのカバー片部10によって縦巾木20の階段表面側の端面近傍、すなわち、段鼻部凹部24の内周面(天面、後端面、底面)近傍の側表面21を覆う構造とされている。
縦カバー部14は、図1(a)及び図3に示すように、その挿入片部11が蹴込み板4の前面4aに当接して配設され、そのカバー片部10によって縦巾木20の階段表面側の端面23近傍の側表面21を覆う構造とされている。
図例では、階段3の一段毎に配設される階段巾木カバー1同士の長手方向の端部が縦勝ち、つまり、縦カバー部14の下端部前端面に、横カバー部12の後端面が突き付けで納められるようにこれらの長さ寸法が形成されている(図3(a)も参照)。
また、当該階段巾木カバー1は、合成樹脂系材料や金属系材料等から一体的に上記形状に形成するようにしてもよい。また、少なくとも表面側に露出する部位(カバー片部10の表面など)には、階段巾木2の模様や色調に合わせた塗装などを施すようにしてもよい。
この階段巾木カバー1を配設する際には、図1(c)に示すように、階段巾木2の階段表面側の端面23,28と階段表面4a,5aとの隙間29に、挿入片部11を挿入し、挿入片部11を階段表面4a,5aに当接させ、当該階段巾木カバー1を位置決めする(図1(a)、(b)も参照)。また、この際、本実施形態では、段鼻納め部13と踏み板5の段鼻部5bとが嵌合するので、当該階段巾木カバー1の位置決めが容易になされる。また、カバー片部10を階段巾木2の階段表面側の端面23,28近傍の側表面21,26に当接させて配設するようにしてもよい。
なお、階段巾木2を固定した後に、当該階段巾木カバー1を配設する態様に代えて、当該階段巾木カバー1を配設した後に、階段巾木2を配設する態様としてもよい。
また、図例の階段3の側端部とは異なる側の側端部の入隅部に沿って配設される階段巾木に対して本実施形態に係る階段巾木カバーを用いる場合には、図例の階段巾木カバーの表裏を反転させたような形状とすればよい。
つまり、階段巾木カバー1のカバー片部10によって、階段巾木2の階段表面側の端面23,28と階段表面4a,5aとの隙間29,29を覆い隠すことができるので、階段巾木2の階段表面側の端部22,27を見栄え良く納めることができる。また、これにより、階段巾木2の縦巾木20及び横巾木25の寸法の微調整を高精度に行う必要がなく、施工性を向上させることができる。すなわち、縦巾木20及び横巾木25の両方または一方を所定寸法よりも長めに切断乃至は加工しておき、微調整を行わずに入隅部に沿って配設して形成される隙間29を、階段巾木カバー1によって覆い隠すことができるので、施工性を向上させることができる。
また、階段巾木カバー1の挿入片部11を階段表面4a,5aに当接させて当該階段巾木カバー1を施工することができるので、挿入片部11が位置決めとして機能し、当該階段巾木カバー1の施工性を向上させることができる。
特に、本実施形態では、踏み板5の前端部と蹴込み板4の上端部との出隅に対応する部位で屈曲した略L字状としているので、当該階段巾木カバー1の長手方向の端部同士の継ぎ目が、踏み板5の上面後端部と蹴込み板4の前面下端部との入隅に位置することとなる。従って、踏み板5の上面後端部と蹴込み板4の前面下端部との入隅に対応する部位で屈曲させて略L字状としたものと比べて、該継ぎ目が目立ち難く、見栄えを向上させることができる。
さらに、図例では、縦巾木20及び横巾木25の長手方向の各端部同士を留め加工状に納めた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、縦巾木の下端部と横巾木の後端部とを縦勝ちまたは横勝ちで納め、これらの階段表面側の端部に沿わせるようにして階段巾木カバーを配設するようにしてもよい。このような態様によっても階段巾木カバーを用いることで、階段巾木の階段表面側の端部を見栄え良く納めることができるとともに、階段巾木の施工性を向上させることができる。
さらにまた、階段巾木2としては、長尺の帯状材を切断することで縦巾木20及び横巾木25が形成されるものに限られず、階段3の形状に合わせて予めモジュール化(階段とユニット化)されて上記において説明したような形状とされているものとしてもよい。
さらに、カバー片部10の幅方向の反階段表面側の表面側縁端部に、縦巾木20及び横巾木25の側表面21,26に向けて下るように傾斜する傾斜面を長手方向に沿って、その略全長に亘って設けるようにしてもよい。つまり、カバー片部の上記縁端部の表面が幅方向外方側に向かうに従って階段巾木の側表面に向けて近づくように、当該カバー片部の幅方向の上記縁端部の断面形状を幅方向外方側に向けて先細り形状としてもよい。このような傾斜面を設けることで、カバー片部と階段巾木の側表面との段差の違和感を低減することができ、見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、階段巾木カバー1を、踏み板5の前端部と蹴込み板4の上端部との出隅に対応する部位で屈曲させた略L字状としているが、踏み板5の上面後端部と蹴込み板4の前面下端部との入隅に対応する部位で屈曲させて略L字状としたものとしてもよい。さらには、このような階段3の一段分に対応する略L字状とされたものに限られず、階段3の複数段分に対応させて、ジグザグ形状(稲妻形状、略Z字状)とされたものとしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、段鼻部5bを有した踏み板5に対応させて、段鼻納め部13を有した階段巾木カバー1を例示しているが、階段表面の形状に対応させて、段鼻納め部を有さないものとしてもよい。
10 カバー片部
11 挿入片部
13 段鼻納め部
2 階段巾木
20 縦巾木(階段巾木)
21 縦巾木の側表面
22 縦巾木の後端部(階段表面側の端部)
23 縦巾木の後端面(階段表面側の端面)
25 横巾木(階段巾木)
26 横巾木の側表面
27 横巾木の下端部(階段表面側の端部)
28 横巾木の下端面(階段表面側の端面)
29 隙間(階段巾木の階段表面側の端面と階段表面との隙間)
3 階段
4 蹴込み板
4a 蹴込み板の前面(階段表面)
5 踏み板
5a 踏み板の上面(階段表面)
5b 踏み板の段鼻部
6 側壁面
Claims (4)
- 階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木の階段表面側の端面と前記階段表面との隙間に挿入されるとともに、前記階段表面に当接される挿入片部と、
前記挿入片部に連成されるとともに、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面を覆うカバー片部とを備え、これら挿入片部とカバー片部とによって長手方向に直交する断面形状が略L字形状とされていることを特徴とする階段巾木カバー。 - 請求項1において、
前記挿入片部及び前記カバー片部は、階段の踏み板の上面及び階段の蹴込み板の前面に沿うように、長手方向の中程部位で屈曲された略L字状に形成されていることを特徴とする階段巾木カバー。 - 請求項1または2において、
前記挿入片部及び前記カバー片部は、階段の踏み板の段鼻部の形状に対応させてこの段鼻部の外周表面に沿うように形成された段鼻納め部を有していることを特徴とする階段巾木カバー。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載された階段巾木カバーを用いて階段巾木の階段表面側の端部を納める階段巾木の階段表面側端部納め構造であって、
階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設された階段巾木の階段表面側の端面と前記階段表面との隙間に、前記階段巾木カバーの挿入片部が挿入され、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面を、前記カバー片部によって覆う構造とされていることを特徴とする階段巾木の階段表面側端部部納め構造。
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|---|---|---|---|
| JP2010143495A JP2012007358A (ja) | 2010-06-24 | 2010-06-24 | 階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015055043A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-03-23 | 株式会社ウッドワン | 階段幅木及び階段幅木の製造方法 |
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| JP2005256522A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 補助巾木及び巾木の固定構造 |
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- 2010-06-24 JP JP2010143495A patent/JP2012007358A/ja active Pending
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