JP2012007358A - 階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造 - Google Patents

階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造 Download PDF

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Abstract

【課題】階段巾木の階段表面側の端部を見栄え良く納め得るとともに階段巾木の施工性を向上し得る階段巾木カバー及び階段巾木の階段表面側端部納め構造を提供する。
【解決手段】階段巾木カバー1は、階段表面4a,5aと側壁面6との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木2の階段表面側の端面23,28と前記階段表面との隙間29に挿入されるとともに、前記階段表面に当接される挿入片部11と、前記挿入片部に連成されるとともに、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面21,26を覆うカバー片部10とを備え、これら挿入片部とカバー片部とによって長手方向に直交する断面形状が略L字形状とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木の階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造に関する。
従来より住居等の建物内に設けられる階段の踏み板の上面及び蹴込み板の前面と、この階段の側方の側壁面との入隅部に沿って配設される階段巾木が知られている。
この階段巾木は、蹴込み板の前面に沿って配設される縦巾木と踏み板の上面に沿って配設される横巾木とを組み合わせた構造とされている。
このような階段巾木は、一般的に、長尺に形成された帯状材とされており、この帯状材を、予め工場等において、または施工現場において階段の踏み板や蹴込み板のサイズに合わせて切断することで、縦巾木及び横巾木とされる。このように縦巾木と横巾木とを適宜の長さに切断して取り付ける構造とされているため、これらを隙間なく接合し、また、これらと階段表面との間に隙間が生じないようにするためには、現場作業で微調整が必要となる。また、加工誤差や施工誤差等に起因してこれらの接合部や、これらと階段表面との間において隙間が発生する場合がある。
例えば、下記特許文献1では、横巾木と縦巾木とを連結するための調整巾木を備えた階段の巾木構造が提案されている。
この巾木構造は、横巾木及び縦巾木の連結部を覆い隠す矩形状の基板部を設けた調整巾木を備え、この調整巾木によって、横巾木及び縦巾木の連結部を目隠しすることが可能とされている。
特開2004−76459号公報
上記特許文献1に記載された巾木構造では、横巾木及び縦巾木が所定寸法よりも短い場合、すなわち、階段の踏み板の上面や蹴込み板の前面のサイズよりも短い場合には、それぞれの長手方向の端部間の隙間(連結部)を目隠しすることは可能ではある。
しかしながら、横巾木及び縦巾木の両方または一方が所定寸法よりも長い場合において、これらの接合部に隙間が生じないようにこれらの端部を当接させて配設した際には、これらが階段表面から浮いてしまう。つまり、これらの階段表面側の端面と階段表面との間に隙間が形成されてしまい、見栄えが悪くなるという問題があった。このような隙間は、一般的には、コーキング材を充填するなどの仕上げ処理を施すことで隠蔽することができるが、施工性の観点からも更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、階段巾木の階段表面側の端部を見栄え良く納め得るとともに階段巾木の施工性を向上し得る階段巾木カバー及び階段巾木の階段表面側端部納め構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る階段巾木カバーは、階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木の階段表面側の端面と前記階段表面との隙間に挿入されるとともに、前記階段表面に当接される挿入片部と、前記挿入片部に連成されるとともに、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面を覆うカバー片部とを備え、これら挿入片部とカバー片部とによって長手方向に直交する断面形状が略L字形状とされていることを特徴とする。
本発明においては、前記挿入片部及び前記カバー片部を、階段の踏み板の上面及び階段の蹴込み板の前面に沿うように、長手方向の中程部位で屈曲された略L字状に形成してもよい。
また、本発明においては、前記挿入片部及び前記カバー片部を、階段の踏み板の段鼻部の形状に対応させてこの段鼻部の外周表面に沿うように形成された段鼻納め部を有したものとしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る階段巾木の階段表面側端部納め構造は、本発明に係る階段巾木カバーを用いて階段巾木の階段表面側の端部を納める階段巾木の階段表面側端部納め構造であって、階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設された階段巾木の階段表面側の端面と前記階段表面との隙間に、前記階段巾木カバーの挿入片部が挿入され、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面を、前記カバー片部によって覆う構造とされていることを特徴とする。
本発明に係る階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造は、上述のような構成としたことで、階段巾木の階段表面側の端部を見栄え良く納めることができるとともに階段巾木の施工性を向上させることができる。
(a)〜(c)は、いずれも本発明の一実施形態に係る階段巾木カバーを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造の一例を模式的に示し、(a)は、図2(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略拡大横断面図、(b)は、図2(a)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略拡大縦断面図、(c)は、同階段巾木の階段表面側端部納め構造の施工手順の一例を模式的に示す(b)に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)は、同階段巾木の階段表面側端部納め構造を模式的に示す一部破断概略正面図(一側面図)、(b)は、同階段巾木カバーを模式的に示す概略拡大正面図(一側面図)である。 (a)は、図2(a)におけるZ1部に対応させた概略拡大背面図(他側面図)、(b)は、図2(a)におけるZ2部に対応させた概略拡大背面図(他側面図)である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本実施形態に係る階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の階段表面側端部納め構造の一例について説明するための概念的な説明図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
本実施形態に係る階段巾木カバー1は、図2(a)に示すように、階段3の表面4a,5aと側壁面6との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木2の階段表面側の端部22,27に沿って配設される。
階段3は、略垂直に配設される蹴込み板4と、略水平に配設される踏み板5とを備え、これら蹴込み板4と踏み板5とは、側枠(側板)や柱材、コンクリート下地などの階段下地に固定されるとともに、互いに連結されている。
これら蹴込み板4及び踏み板5の側端部に位置する側壁面6と、階段表面となる蹴込み板4の前面4a及び踏み板5の上面5aとの入隅部に沿うようにして階段巾木2が配設される。
階段巾木2は、蹴込み板4の前面4aと側壁面6との入隅部に沿うようにして配設される縦巾木20と、踏み板5の上面5aと側壁面6との入隅部に沿うようにして配設される横巾木25とを備えている。
これら縦巾木20及び横巾木25は、薄板状とされており、厚さ寸法(階段幅方向に沿う寸法)が、例えば、5mm〜20mm程度、幅寸法(階段表面に対して略直交する方向の寸法)が、例えば、40mm〜100mm程度とされている。
この階段巾木2は、合板やLVL等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、またはインシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系板材から形成されたものとしてもよい。
本実施形態では、MDF等の木質繊維板を基板とし、この基板の少なくとも表面側に露出する部位(側表面(側壁面6と同方向に向く面)及び幅方向の反階段表面側の端面)に、合成樹脂化粧シート(フィルム)を貼着した構造としている。なお、このような態様に代えて、基板の表面に化粧紙を貼着した構造としてもよく、または、基板の表面に、防汚性塗料や耐光性塗料、撥水性塗料等の塗布によるコーティング処理を施す態様としてもよい。このような基板としては、木質系板材に限られず、合成樹脂系材料や金属系材料等を板状に加工したものとしてもよい。
この階段巾木2の縦巾木20及び横巾木25は、長尺の帯状に形成された帯状材を、予め工場等において、または施工現場において、互いの接合態様に応じた形状及び上記各入隅部に応じた長さ寸法となるように切断して形成されるものとしてもよい。
本実施形態では、図2(a)及び図3に示すように、縦巾木20の上端部及び下端部並びに横巾木25の前端部及び後端部を、それぞれ斜め略45度に切断した例を示している。また、縦巾木20の上部後側に、後方に向けて開口し、踏み板5の段鼻部5bを受け入れる段鼻凹部24を形成した例を示している。
上記構造とされた階段巾木2は、例えば、以下のように側壁面6と階段表面4a,5aとの入隅部に沿うようにして配設される。
縦巾木20の固定は、その側裏面(側壁面6に向く面)を側壁面6に当接させるとともに、その段鼻凹部24に踏み板5の段鼻部5bを受け入れさせ、この縦巾木20の後端面(階段表面側の端面)23(図1(a)参照)を蹴込み板4の前面4aに対面させ、固定するようにしてもよい。
横巾木25の固定は、その側裏面を側壁面6に当接させるとともに、その下端面(階段表面側の端面)28(図1(b)参照)を踏み板5の上面5aに対面させ、さらに、その前端面を縦巾木20の上端面に突き合わせて当接させ、固定するようにしてもよい。
また、これら縦巾木20及び横巾木25は、縦巾木20の下端面と、横巾木25の後端面とを突き合わせて当接させて固定される。
つまり、図例では、縦巾木20の上端部と横巾木25の前端部及び縦巾木20の下端部と横巾木25の後端部とは、互いに斜め略45度の傾斜面とされた各端部の各端面同士が概ね一致するように突き合わせられ、当接されて、留め加工状に接合される例を示している。
なお、これら縦巾木20及び横巾木25の上記入隅部への固定は、隠し釘などの固定止具や接着剤などを用いて固定するようにしてもよい。
これら縦巾木20及び横巾木25の長手方向の各端部の各端面同士を隙間無く突き合せて当接させ、かつ、これらの階段表面側の端部と階段表面との間に隙間が生じないようにするためには、精度良く加工する必要があり、また、現場作業で微調整を行う必要がある。
本実施形態では、これら縦巾木20及び横巾木25の長さ寸法を、上記各入隅部の長さ寸法よりも僅かに大きく形成することで、上記各端面同士を確実に当接させるようにしている。また、縦巾木20に形成された段鼻凹部24の形状も踏み板5の段鼻部5bよりも大きく形成している。つまり、段鼻凹部24の内周面と段鼻部5bの外周面との間に施工誤差等に起因する位置ズレ等を吸収し得る隙間が形成されるように、段鼻凹部24を形成している。
なお、このような階段巾木2の長さ寸法や形状等は、階段3の踏み板5及び蹴込み板4の寸法や形状等に応じたものとなるように予め工場等において加工するようにしてもよく、施工現場において加工するようにしてもよい。
上記のような長さ寸法及び形状とされた縦巾木20及び横巾木25によれば、上記各端面同士を確実に当接させることができるが、この場合、これらの階段表面側の端面23,28と、階段表面4a,5aとの間に隙間29,29が形成される(図1参照)。つまり、これら縦巾木20及び横巾木25を入隅部に沿わせるようにして固定した状態では、これらが階段表面4a,5aから浮いたような状態となる。
そこで、本実施形態では、階段巾木2の階段表面側の端部22,27を見栄え良く納めるために、本実施形態に係る階段巾木カバー1を配設するようにしている。
階段巾木カバー1は、図1(a)、(b)に示すように、階段巾木2の階段表面側の端面23,28と階段表面4a,5aとの隙間29に挿入される挿入片部11と、この挿入片部11の反側壁面側の縁部に連成されたカバー片部10とを備えている。換言すれば、カバー片部10の幅方向の階段表面側の縁部に沿うようにして、その裏面から側壁面6側に向けて挿入片部11が突設されており、当該階段巾木カバー1は、これらカバー片部10と挿入片部11とによって、長手方向に直交する断面形状が略L字形状とされている。
カバー片部10は、薄平板状とされ、階段巾木2の階段表面側の端面23,28近傍の側表面21,26を覆うように比較的幅狭とされた帯板状とされている(図2(b)も参照)。このカバー片部10の幅寸法(階段表面に対して略直交する方向の寸法)は、隙間29を覆い隠し、かつ階段巾木2の階段表面側の端面23,28近傍の側表面21,26を覆う程度とすればよく、また、外観上の観点から、1mm〜10mm程度としてもよい。
挿入片部11は、薄平板状とされ、階段表面4a,5aに当接して配設される。この挿入片部11の幅寸法(カバー片部10の裏面からの突出寸法)は、図例のように、階段巾木2の厚さ寸法と概ね同寸法としてもよく、またはこの厚さ寸法よりも小さい寸法としてもよい。
これらカバー片部10及び挿入片部11の厚さ寸法は、隙間29に挿入できる程度とすればよく、また、外観上の観点から、0.5mm〜3mm程度としてもよい。
また、階段巾木カバー1は、本実施形態では、図2に示すように、階段巾木2の長手方向に沿って長尺に形成されている。本実施形態では、階段3の踏み板5の上面5a及び蹴込み板4の前面4aに沿うように、長手方向の中程部位(踏み板5の前端部と蹴込み板4の上端部との出隅に対応する部位)で屈曲された略L字状とされている。つまり、長手方向に沿う形状が階段一段分の表面形状に沿うような形状とされている。
図例では、踏み板5の上面5aに沿うように配設される横カバー部12と、蹴込み板4の前面4aに沿うように配設される縦カバー部14と、略L字状の屈曲部位に形成された段鼻納め部13とを備えている。この段鼻納め部13は、階段3の踏み板5の段鼻部5bの形状に対応させてこの段鼻部5bの外周表面に沿うように形成されている。
これら横カバー部12、段鼻納め部13及び縦カバー部14は、本実施形態では、一体的に形成されており、それぞれの部位においてカバー片部10及び挿入片部11を有している。
横カバー部12は、図1(b)及び図3に示すように、その挿入片部11が踏み板5の上面5aに当接して配設され、そのカバー片部10によって横巾木25の階段表面側の端面28近傍の側表面26を覆う構造とされている。
段鼻納め部13は、図3(b)に示すように、その挿入片部11が踏み板5の段鼻部5bの外周表面(上面、前端面及び下面)に当接して配設される。また、この段鼻納め部13は、そのカバー片部10によって縦巾木20の階段表面側の端面近傍、すなわち、段鼻部凹部24の内周面(天面、後端面、底面)近傍の側表面21を覆う構造とされている。
縦カバー部14は、図1(a)及び図3に示すように、その挿入片部11が蹴込み板4の前面4aに当接して配設され、そのカバー片部10によって縦巾木20の階段表面側の端面23近傍の側表面21を覆う構造とされている。
また、縦カバー部14は、図2に示すように、蹴込み板4の前面4aの高さ寸法に応じた長さ寸法とされ、横カバー部12は、踏み板5の上面5aの前後寸法に応じた長さ寸法とされている。これら縦カバー部14及び横カバー部12の長さ寸法は、僅かに長めに形成しておき、施工現場で切断して調整するようにしてもよく、予め階段表面4a,5aの寸法に合わせた長さ寸法に形成しておいてもよい。
図例では、階段3の一段毎に配設される階段巾木カバー1同士の長手方向の端部が縦勝ち、つまり、縦カバー部14の下端部前端面に、横カバー部12の後端面が突き付けで納められるようにこれらの長さ寸法が形成されている(図3(a)も参照)。
なお、階段巾木カバー1同士の長手方向の端部が横勝ちで納められるように、各カバー部12,14の長さ寸法を形成してもよく、さらには、該端部が留め加工状に納められるように、該端部の端面を斜め略45度の傾斜面としてもよい。
また、当該階段巾木カバー1は、合成樹脂系材料や金属系材料等から一体的に上記形状に形成するようにしてもよい。また、少なくとも表面側に露出する部位(カバー片部10の表面など)には、階段巾木2の模様や色調に合わせた塗装などを施すようにしてもよい。
上記構成とされた階段巾木カバー1は、上述したように階段巾木2の縦巾木20及び横巾木25を、側壁面6と階段表面4a,5aとの入隅部に沿わせるようにして配設し、これらを固定した後に、配設するようにしてもよい。
この階段巾木カバー1を配設する際には、図1(c)に示すように、階段巾木2の階段表面側の端面23,28と階段表面4a,5aとの隙間29に、挿入片部11を挿入し、挿入片部11を階段表面4a,5aに当接させ、当該階段巾木カバー1を位置決めする(図1(a)、(b)も参照)。また、この際、本実施形態では、段鼻納め部13と踏み板5の段鼻部5bとが嵌合するので、当該階段巾木カバー1の位置決めが容易になされる。また、カバー片部10を階段巾木2の階段表面側の端面23,28近傍の側表面21,26に当接させて配設するようにしてもよい。
この階段巾木カバー1の固定は、挿入片部11の階段表面4a,5aに向く面やカバー片部10の階段巾木側表面21,26に向く面などに、接着剤などを塗布し、上記のように当接させて接着固定するようにしてもよい。または、接着剤に代えて、若しくは加えて、粘着テープなどの粘着材によって固定するようにしてもよい。
なお、階段巾木2を固定した後に、当該階段巾木カバー1を配設する態様に代えて、当該階段巾木カバー1を配設した後に、階段巾木2を配設する態様としてもよい。
また、図例の階段3の側端部とは異なる側の側端部の入隅部に沿って配設される階段巾木に対して本実施形態に係る階段巾木カバーを用いる場合には、図例の階段巾木カバーの表裏を反転させたような形状とすればよい。
以上のように、本実施形態に係る階段巾木カバー1を用いることで、階段巾木2の階段表面側の端部22,27を見栄え良く納めることができるとともに、階段巾木2の施工性を向上させることができる。
つまり、階段巾木カバー1のカバー片部10によって、階段巾木2の階段表面側の端面23,28と階段表面4a,5aとの隙間29,29を覆い隠すことができるので、階段巾木2の階段表面側の端部22,27を見栄え良く納めることができる。また、これにより、階段巾木2の縦巾木20及び横巾木25の寸法の微調整を高精度に行う必要がなく、施工性を向上させることができる。すなわち、縦巾木20及び横巾木25の両方または一方を所定寸法よりも長めに切断乃至は加工しておき、微調整を行わずに入隅部に沿って配設して形成される隙間29を、階段巾木カバー1によって覆い隠すことができるので、施工性を向上させることができる。
特に、図例のように、縦巾木20及び横巾木25の長手方向の各端部の各端面同士を突き合わせて留め加工状に接合するものとすることで、これらの接合部における隙間を確実に防止しながらも、これらと階段表面4a,5aとの隙間29は、当該階段巾木カバー1によって覆い隠すことができる。
また、階段巾木カバー1の挿入片部11を階段表面4a,5aに当接させて当該階段巾木カバー1を施工することができるので、挿入片部11が位置決めとして機能し、当該階段巾木カバー1の施工性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、階段巾木カバー1は、階段3の踏み板5の上面5a及び階段3の蹴込み板4の前面4aに沿うように、長手方向の中程部位で屈曲された略L字状とされている。従って、例えば、縦巾木用のカバーと横巾木用のカバーとを別部材とする場合に比べて、取り扱い性が良く、より施工性を向上させることができる。また、上記別部材とした場合に比べて、当該階段巾木カバー1の長手方向の端部同士の継ぎ目が少なくなるため、より見栄えを向上させることができる。
特に、本実施形態では、踏み板5の前端部と蹴込み板4の上端部との出隅に対応する部位で屈曲した略L字状としているので、当該階段巾木カバー1の長手方向の端部同士の継ぎ目が、踏み板5の上面後端部と蹴込み板4の前面下端部との入隅に位置することとなる。従って、踏み板5の上面後端部と蹴込み板4の前面下端部との入隅に対応する部位で屈曲させて略L字状としたものと比べて、該継ぎ目が目立ち難く、見栄えを向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、階段巾木カバー1は、階段3の踏み板5の段鼻部5bの形状に対応させてこの段鼻部5bの外周表面に沿うように形成された段鼻納め部13を有している。従って、段鼻納め部13に階段3の踏み板5の段鼻部5bを嵌め入れるようにして位置決めを容易に行うことができ、また、この段鼻納め部13によって当該階段巾木カバー1の位置ズレを防止することができるので、当該階段巾木カバー1の施工性をより向上させることができる。
なお、本実施形態に係る階段巾木カバー1が用いられる階段3としては、図例のようなものに限られず、各種の形状とされた階段表面と、その側方の面との入隅部に沿って配設される階段巾木の階段表面側の端部の納め用として適用することができる。図例では、踏み板5と蹴込み板4との連結角度が略直角とされた階段3を示し、これに対応させて縦巾木20と横巾木25とが略直交するように連結されるような態様を示しているが、このような態様に限られない。例えば、踏み板と蹴込み板との連結角度が鋭角とされた階段に対して階段巾木を配設し、この階段巾木の階段表面側の端部に沿わせるようにして、階段巾木カバーを配設するようにしてもよい。この場合は、上記連結角度に応じて、階段巾木カバーの形状を変形するようにすればよい。
また、階段巾木2は、図例のような断面略矩形状とされたものに限られず、側表面に長手方向に沿う凹溝が形成されたものや、幅方向の反階段表面側の端部に面取り部や段部などを備えた階段巾木としてもよい。
さらに、図例では、縦巾木20及び横巾木25の長手方向の各端部同士を留め加工状に納めた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、縦巾木の下端部と横巾木の後端部とを縦勝ちまたは横勝ちで納め、これらの階段表面側の端部に沿わせるようにして階段巾木カバーを配設するようにしてもよい。このような態様によっても階段巾木カバーを用いることで、階段巾木の階段表面側の端部を見栄え良く納めることができるとともに、階段巾木の施工性を向上させることができる。
さらにまた、階段巾木2としては、長尺の帯状材を切断することで縦巾木20及び横巾木25が形成されるものに限られず、階段3の形状に合わせて予めモジュール化(階段とユニット化)されて上記において説明したような形状とされているものとしてもよい。
また、本実施形態では、階段巾木カバー1のカバー片部10の長手方向の全長に亘って、一枚板状の挿入片部11を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、カバー片部の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に挿入片部を設ける態様としてもよい。
さらに、カバー片部10の幅方向の反階段表面側の表面側縁端部に、縦巾木20及び横巾木25の側表面21,26に向けて下るように傾斜する傾斜面を長手方向に沿って、その略全長に亘って設けるようにしてもよい。つまり、カバー片部の上記縁端部の表面が幅方向外方側に向かうに従って階段巾木の側表面に向けて近づくように、当該カバー片部の幅方向の上記縁端部の断面形状を幅方向外方側に向けて先細り形状としてもよい。このような傾斜面を設けることで、カバー片部と階段巾木の側表面との段差の違和感を低減することができ、見栄えを向上させることができる。
さらにまた、挿入片部11の幅方向の側壁面側の反階段表面側縁端部に、階段表面側に向けて下るように傾斜する上記同様の傾斜面を長手方向に沿って、その略全長に亘って設けるようにしてもよい。このような傾斜面を設けることで、階段巾木を施工した後に、当該階段巾木カバーを施工する際に、上記隙間にスムーズに挿入片部を挿入することができる。
また、本実施形態では、階段巾木カバー1を、踏み板5の前端部と蹴込み板4の上端部との出隅に対応する部位で屈曲させた略L字状としているが、踏み板5の上面後端部と蹴込み板4の前面下端部との入隅に対応する部位で屈曲させて略L字状としたものとしてもよい。さらには、このような階段3の一段分に対応する略L字状とされたものに限られず、階段3の複数段分に対応させて、ジグザグ形状(稲妻形状、略Z字状)とされたものとしてもよい。
さらに、上記のように横カバー部12、段鼻納め部13及び縦カバー部14を一体的に形成した態様に限らず、これらを別体として、それぞれを階段巾木の階段表面側の端部に沿わせるようにして配設する態様としてもよい。この場合、これら全てを別体とせずに、横カバー部または縦カバー部のいずれか一方に、段鼻納め部を一体的に連成する態様としてもよい。
さらにまた、本実施形態では、段鼻部5bを有した踏み板5に対応させて、段鼻納め部13を有した階段巾木カバー1を例示しているが、階段表面の形状に対応させて、段鼻納め部を有さないものとしてもよい。
1 階段巾木カバー
10 カバー片部
11 挿入片部
13 段鼻納め部
2 階段巾木
20 縦巾木(階段巾木)
21 縦巾木の側表面
22 縦巾木の後端部(階段表面側の端部)
23 縦巾木の後端面(階段表面側の端面)
25 横巾木(階段巾木)
26 横巾木の側表面
27 横巾木の下端部(階段表面側の端部)
28 横巾木の下端面(階段表面側の端面)
29 隙間(階段巾木の階段表面側の端面と階段表面との隙間)
3 階段
4 蹴込み板
4a 蹴込み板の前面(階段表面)
5 踏み板
5a 踏み板の上面(階段表面)
5b 踏み板の段鼻部
6 側壁面

Claims (4)

  1. 階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設される階段巾木の階段表面側の端面と前記階段表面との隙間に挿入されるとともに、前記階段表面に当接される挿入片部と、
    前記挿入片部に連成されるとともに、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面を覆うカバー片部とを備え、これら挿入片部とカバー片部とによって長手方向に直交する断面形状が略L字形状とされていることを特徴とする階段巾木カバー。
  2. 請求項1において、
    前記挿入片部及び前記カバー片部は、階段の踏み板の上面及び階段の蹴込み板の前面に沿うように、長手方向の中程部位で屈曲された略L字状に形成されていることを特徴とする階段巾木カバー。
  3. 請求項1または2において、
    前記挿入片部及び前記カバー片部は、階段の踏み板の段鼻部の形状に対応させてこの段鼻部の外周表面に沿うように形成された段鼻納め部を有していることを特徴とする階段巾木カバー。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載された階段巾木カバーを用いて階段巾木の階段表面側の端部を納める階段巾木の階段表面側端部納め構造であって、
    階段表面と側壁面との入隅部に沿うようにして配設された階段巾木の階段表面側の端面と前記階段表面との隙間に、前記階段巾木カバーの挿入片部が挿入され、前記階段巾木の前記端面近傍の側表面を、前記カバー片部によって覆う構造とされていることを特徴とする階段巾木の階段表面側端部部納め構造。
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