JP2012007706A - センサ付き転がり軸受 - Google Patents

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Kazuhiro Ohira
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Abstract

【課題】外部のノイズに起因する外部磁界の影響を除去することができるセンサ付き転がり軸受を提供する。
【解決手段】回転側輪2と、固定側輪3と、前記回転側輪2及び前記固定側輪3間に介在する転動体4と、前記回転側輪に固定されたマグネットホルダ12に保持されたリング磁石11と、前記固定側輪に固定されたセンサハウジング16に保持されて前記リング磁石11と所定間隙を保って対向する磁気感応センサ15とを備え、前記マグネットホルダ12及び前記センサハウジング16を磁性体で構成し、当該マグネットホルダ12と当該センサハウジング16とを、前記リング磁石11及び前記磁気感応センサ15間を外部から磁気シールドするように配設した。
【選択図】図1

Description

本発明は、リング磁石及び磁気感応センサを備えたセンサ付き転がり軸受に関する。
この種のセンサ付き転がり軸受としては、例えば図6に示すように、センサ121を埋設したセンサキャリア123が、センサ保持装置125を介して外輪110の内径面に設けられた凹状溝116bに全周に亘ってビーディング固定され、センサ121に対向して被検出部材120が、内輪111の外径面に圧入されたL状部材122の半径方向の平面部上に配置された構成を有するセンサ付き転がり軸受が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3352791号公報
ところで、センサ付き転がり軸受は、一般に、電動モータ等の電気ノイズを発生する部材の近傍に配置されることが多い。そのため、取付位置によっては、外部のノイズに起因する外部磁界が、被検出部材が形成する磁界が乱されることになる。前述した特許文献1に記載された従来例にあっては、センサ121の背面がセンサキャリア123から外部に露出しているので、外部のノイズに起因する外部磁界が被検出部材120が形成する磁界を乱してセンサ121が被検出部材120によって形成された磁界を正確に検出することができないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上述した従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、外部のノイズに起因する外部磁界の影響を除去することができるセンサ付き転がり軸受を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の一の形態に係るセンサ付き転がり軸受は、回転側輪と、固定側輪と、前記回転側輪及び前記固定輪間に介在する転動体と、前記回転側輪に固定されたマグネットホルダに保持されたリング磁石と、前記固定側輪に固定されたセンサハウジングに保持されて前記リング磁石と所定間隙を保って対向する磁気感応センサとを備え、前記マグネットホルダ及び前記センサハウジングを磁性体で構成し、当該マグネットホルダと当該センサハウジングとを、前記リング磁石及び前記磁気感応センサ間を磁気シールドするように配設したことを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係るセンサ付き転がり軸受は、前記マグネットホルダは前記回転側輪及び前記固定側輪間の軸受空間を覆うように配設され、前記センサハウジングは前記マグネットホルダを覆うように断面コ字状に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係るセンサ付き転がり軸受は、前記マグネットホルダは前記軸受空間を覆う円環状板部と前記リング磁石の外径側に接するフランジ部とを少なくとも備えていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係るセンサ付き転がり軸受は、前記センサハウジングは前記磁気感応センサをモールド部によって固定したことを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係るセンサ付き転がり軸受は、前記モールド部は前記フランジ部とリング磁石を挟んで反対側近傍に延長する環状突出部を有し、前記リング磁石の前記定空隙を含む周囲にラビリンスを形成したことを特徴としている。
本発明のセンサ付き転がり軸受によれば、リング磁石を保持するマグネットホルダ及び磁気感応センサを保持するセンサハウジングをそれぞれ磁性体で構成し、これらマグネットホルダ及びセンサハウジングがリング磁石及び磁気感応センサ間を外部からの磁界に対して磁気シールドするように配設されているので、電動モータ等のノイズ発生源からの外部ノイズに起因する外部磁界がリング磁石及び磁気感応センサ間の所定空隙に影響することを確実に阻止することができ、正確な回転検出を行うことができるという効果が得られる。
本発明に係るセンサ付き転がり軸受の第1の実施形態を示す断面図である。 リング磁石の極性構造を示す平面図である。 磁気感応センサ及び基板を示す断面図である。 本発明に係るセンサ付き転がり軸受の第2の実施形態を示す断面図である。 本発明に係るセンサ付き転がり軸受の第3の実施形態を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。
以下、本発明に係るセンサ付き転がり軸受の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。図中、1は自動車、鉄道車両、製鉄設備、工作機械等の回転軸に適用して回転速度を検出するセンサ付き転がり軸受であって、このセンサ付き転がり軸受1は、互いに対向する回転側輪としての軸受内輪2及び固定側輪としての軸受外輪3と、これら軸受内輪2及び軸受外輪3間に介在された多数の転動体4とで転がり軸受5が構成されている。ここで、軸受内輪2及び軸受外輪3のそれぞれは、互いの対向面の軸方向両端側に軸方向端面より所定距離だけ転動体4側に段部6及び7が形成されている。
軸受内輪2には、リング磁石11を保持する磁性体で構成されるマグネットホルダ12が嵌合保持されている。また、軸受外輪3には、マグネットホルダ12を覆うようにホール素子等の磁気感応センサ15を保持する磁性体で構成されるセンサハウジング16が嵌合保持されている。
マグネットホルダ12は、軸受内輪2の段部6に圧入固定されて軸受内輪2の軸方向端部より外方に僅かに突出する円筒部12aと、この円筒部12aの軸方向突出端部から半径方向に転がり軸受5の軸受内輪2及び軸受外輪3間の軸受空間を覆うように延出する円環状板部12bと、この円環状板部12bの外周縁から軸方向外方に突出する円筒状のフランジ部12cとから構成されている。
そして、リング磁石11が円環状板部12b及びフランジ部12cに接触して、軸受空間の半径方向の略中央位置となるように例えば接着剤で固定保持されている。リング磁石11は、図2に示すように、平面から見て、円周方向にN極及びS極に着磁された円弧状の磁石片11aを隣接する磁極が異極性となるように8個連結して、円周方向にN極及びS極が交互に整列された着磁パターンとなるように構成されている。
センサハウジング16は、軸受外輪3の段部7に圧入固定される外筒部16aと、この外筒部16aの外方端から半径方向に内方に軸受内輪2まで延長する円環状板部16bと、この円環状板部16bの内方端から軸受内輪2の軸方向端部に向かって延長し、軸受内輪2に僅かな間隔を空けて対向する内筒部16cとでリング磁石11を3方から覆う断面コ字状に形成されている。
このセンサハウジング16には、図3に示す磁気感応センサ15を実装した円環状の基板17が、円環状板部16bに磁気感応センサ15とリング磁石11とが所定間隔を保って対向するように装着されている。ここで、磁気感応センサ15は、三相電動モータの各相の位相角を検出するように構成されており、軸受内輪2に嵌挿される回転軸の回転速度を検出するためには、少なくとも1つの磁気感応センサ15を配置すれば良く、回転速度と回転方向とを検出するためには、磁気感応センサ15に対してリング磁石11の着磁パターンに対して90度の位相差を持つように他の磁気感応センサ15′を配置すれば良い。この磁気感応センサ15(又は15及び15′)は、合成樹脂性のモールド18によって覆われており、モールド18とリング磁石11との対向面間に所定間隙のセンサギャップ19が形成されている。
したがって、センサギャップ19は、磁性体で構成されるマグネットホルダ12及びセンサハウジング16によって四方から囲まれている。
また、基板17には、図3に磁気感応センサ15から出力される磁界強度に応じた例えば正弦波状の電気的検出信号を信号処理する信号処理回路20を備えており、この信号処理回路20で信号処理された検出信号が信号線21を介して外部の回転速度測定装置に出力される。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、転がり軸受5の軸受外輪3をハウジング等の固定部に固定するとともに、軸受内輪2内にブラシレスモータ等の三相電動モータ(図示せず)に連結された回転軸を嵌挿した組付状態とする。この状態で、三相電動モータを回転駆動させると、これに応じて軸受内輪2が回転されて、リング磁石11が回転することにより、このリング磁石11に対向して配設された磁気感応センサ15でリング磁石11の着磁パターンに応じた磁界を検出して、軸受内輪2の回転速度に応じた周波数の例えば正弦波でなる検出信号を出力する。
この検出信号を基板17上に実装された信号処理回路20で信号処理してパルス信号に変換し、このパルス信号が信号線21を介して外部の回転速度測定装置に出力される。この回転速度測定装置では、単位時間当たりのパルス信号数を計数するか又はパルス信号のパルス間隔を計測することにより、回転速度を求めることができる。
また、磁気感応センサ15を2つ配置した場合には、2つの感応センサ15から90度位相の異なる正弦波信号が出力されることにより、両センサ15間の位相差に基づいて回転方向を検出することができる。
このようにして、磁気感応センサ15によってリング磁石11で発生される磁界を検出することにより、回転速度又は回転速度及び回転方向を検出することができるものであるが、前述したようにブラシレスモータ等の三相電動モータが近接配置されている場合には、この三相電動モータで発生される電気ノイズに起因する外部磁界がリング磁石11で形成される磁界を乱すおそれがある。
しかしながら、上記第1の実施形態では、マグネットホルダ12及びセンサハウジング16が磁性体で構成され、これらマグネットホルダ12及びセンサハウジング16でリング磁石11、磁気感応センサ15及びそれら間のセンサギャップ19を四方から覆うようにしている。
このため、これらリング磁石11、磁気感応センサ15及びセンサギャップ19が外部に晒されることを防止することができるとともに、マグネットホルダ12及びセンサハウジング16が磁気シールドとしての機能を発揮することができる。この磁気シールド機能によって、近接配置された三相電動モータ等で発生される電気ノイズに起因する外部磁界の変化を遮蔽することができ、リング磁石11で発生する磁界が外部磁界によって乱れることを抑制して磁気感応センサ15によってリング磁石11で発生する磁界を正確に検出して正確な検出信号を出力することができる。
また、磁気感応センサ15を円環状の基板17に実装したので、複数の磁気感応センサ15を配置する場合に、基板17上で所定の位相差を有して正確に配置することができる。
さらに、磁気感応センサ15をモールド18で覆うようにしているので、磁気感応センサ15を構成するIC部を外界から保護することが可能となり、センサIC部の防塵及び防水性を高めることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図4について説明する。
この第2の実施形態は、センサギャップ19を含む通路をラビリンス化したものである。
すなわち、第2の実施形態では、図4に示すように、前述した第1の実施形態における図1の構成において、モールド18をリング磁石11のマグネットホルダ12のフランジ部12cとは反対側の内径面及びマグネットホルダ12の円環状板部12bに近接対向するように突出させて円筒部18aを形成したことを除いては図1と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付しその詳細説明はこれを省略する。
この第2の実施形態によると、モールド18にリング磁石11の内径面及びマグネットホルダ12の円環状板部12bに近接対向するように突出する円筒部18aが形成されている。このため、前述した第1の実施形態のようにモールド18によって磁気感応センサ15を構成するIC部を保護することができることに加えて、センサハウジング16の内筒部16cと軸受内輪2の軸方向端面との間の空隙部31aと、モールド18の円筒部18aとマグネットホルダ12の円環状板部12bとの間の空隙部31bと、円筒部18aの外径面とリング磁石11の内径面との間の空隙部31cと、センサギャップ19と、マグネットホルダ12のフランジ部12cとセンサハウジング16の外筒部16aとの間の空隙部31dとで、ラビリンス31が形成される。
各空隙部31a〜31dは数mm以下とすることが可能であるので、異物の侵入を防ぐことが可能となる。また、外部からの磁性異物がラビリンス内に侵入した場合には、リング磁石11の内径周面で吸着されるので、センサギャップ19すなわち回転位置検出面への侵入を確実に防止することができるとともに、転がり軸受5の内部への侵入も確実に防止することができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図5について説明する。
この第3の実施形態では、マグネットホルダ12の軸受内輪2への取付け及びセンサハウジング16の軸受外輪3への取付けをより確実に行うようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態では、図5に示すように、前述した第2の実施形態における図4の構成において、軸受内輪2及び軸受外輪3の段部6及び7が省略され、これらに代えて、軸受内輪2の外径面における軸方向端面から所定距離だけ転動体4側に係止凹溝41が円周方向に形成されるとともに、軸受外輪3の内径面における軸方向端面から所定距離だけ転動体4側に係止凹溝42が円周方向に形成されている。ここで、係止凹溝41及び係止凹溝42としては、転がり軸受5のシール溝を使用することができ、このシール溝を使用することにより、特別な加工を施すことなく溝形成を行うことができる。
そして、マグネットホルダ12の円筒部12aの先端が円周方向に所定間隔で係止凹溝41に加締められて固定され、同様にセンサハウジング16の外筒部16aの先端が円周方向に所定間隔で係止凹溝42に可締められて固定されている。
ここで、円筒部12a及び外筒部16aの加締め箇所数は、特許第4269642号公報に記載されているように、正の整数をn、転動体4の数をZ、2以上の整数をXとしたとき、
(加締め箇所の数)=nZ±X …………(1)
に基づいて算出することが好ましい。このように加締め箇所数を算出することにより、転がり軸受5に発生する可能性のある異音や振動等を低減することができる。
この第3の実施形態によると、マグネットホルダ12の円筒部12a及びセンサハウジング16の外筒部16aが軸受内輪2の係止凹溝41及び軸受外輪3の係止凹溝42に円周方向に等間隔で加締めによって固定されているので、マグネットホルダ12及びセンサハウジング16の取付の精度を向上させることができる。また、円筒部12a及び外筒部16aの加締め箇所数を前記(1)式によって算出することにより、転がり軸受5に発生する可能性のある異音や振動等を低減することができる。
なお、上記第1〜第3の実施形態においては、軸受内輪2を回転側輪とし、軸受外輪3を固定側輪とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、軸受内輪2をハウジング等に固定し、軸受外輪3を回転軸に内嵌するようにした場合でも本発明を適用することができる。この場合には、リング磁石11を保持するマグネットホルダ12を軸受外輪3側に固定し、磁気感応センサ15を保持するセンサハウジング16を軸受内輪2側に固定するようにすればよい。
また、上記第1〜第3の実施形態においては、リング磁石11が8個の磁石片11aを連結して構成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、リング磁石11の磁極数は、センサ付き転がり軸受1の使用状況に応じて任意数に設定することができる。
また、上記第1〜第3の実施形態においては、本発明をラジアル転がり軸受に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、スラスト転がり軸受にも本発明を適用することができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、磁気感応センサ15がホール素子等のアナログタイプである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、リング磁石11の磁界を検出して直接パルス検出信号を出力するデジタルタイプの磁気感応センサを適用することもでき、この場合には信号処理回路20を省略することができる。また、磁気感応センサ15は、ホール素子等に限らず、他の磁気感応センサを適用することができる。例えば、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)を適用した場合には、磁気検知の感度が広がるため、軸受内部すき間が比較的大きいアキシャル方向でもより正確に検出することが可能となる。
1…センサ付き転がり軸受、2…軸受内輪、3…軸受外輪、4…転動体、5…転がり軸受、11…リング磁石、12…マグネットホルダ、12a…円筒部、12b…円環状板部、12c…フランジ部、15…磁気感応センサ、16…センサハウジング、16a…外筒部、16b…円環状板部、16c…内筒部、17…基板、18…モールド、18a…円筒部、19…センサギャップ、20…信号処理回路、21…信号線、31…ラビリンス、31a〜31d…空隙部、41,42…係止凹部

Claims (5)

  1. 回転側輪と、
    固定側輪と、
    前記回転側輪及び前記固定側間に介在する転動体と、
    前記回転側輪に固定されたマグネットホルダに保持されたリング磁石と、
    前記固定側輪に固定されたセンサハウジングに保持されて前記リング磁石と所定間隙を保って対向する磁気感応センサとを備え、
    前記マグネットホルダ及び前記センサハウジングを磁性体で構成し、当該マグネットホルダと当該センサハウジングとを、前記リング磁石及び前記磁気感応センサ間を磁気シールドするように配設した
    ことを特徴とするセンサ付き転がり軸受。
  2. 前記マグネットホルダは前記回転側輪及び前記固定側輪間の軸受空間を覆うように配設され、前記センサハウジングは前記マグネットホルダを覆うように断面コ字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ付き転がり軸受。
  3. 前記マグネットホルダは前記軸受空間を覆う円環状板部と前記リング磁石の外径側に接するフランジ部とを少なくとも備えていることを特徴とする請求項2に記載のセンサ付き転がり軸受。
  4. 前記センサハウジングは前記磁気感応センサをモールド部によって固定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のセンサ付き転がり軸受。
  5. 前記モールド部は前記フランジ部とリング磁石を挟んで反対側近傍に延長する環状突出部を有し、前記リング磁石の前記所定空隙を含む周囲にラビリンスを形成したことを特徴とする請求項4に記載のセンサ付き転がり軸受。
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