JP2012013283A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを増加させないで、また、室外機のカバーや電装品箱の蓋を開けることなく、室外機側から特定の処理のための指示を行うことができる構成を備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】室外機は外気温センサを用いて温度を逐次測定する。測定温度が予め定めた単位時間(1秒)内に15℃以上の温度変化があった場合、室外機は保守要員による指示と認識する。そして、この温度変化を検出した後、2秒毎に外気温を測定して記憶し、記憶した温度を閾値により『0』、『1』の指示値に変換し、この指示値による温度変化パターンに対応した処理(コマンド)を複数の特定の処理の中から選択して実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機に係わり、より詳細には、メンテナンス作業などにおいて、室外機の外気温センサを利用して空気調和機に指示を与えるものに関する。
従来、空気調和機のメンテナンス作業などにおいて、空気調和機に指示を与える方法として、特許文献1に示す構成が開示されている。この文献には、室外機の室外制御ユニットに検査用の検定プログラムを予め格納しておき、外部のメンテナンス装置、例えばノートパソコンを通信ケーブルで室外制御ユニットとコネクタ接続する。そして、メンテナンス装置から検定プログラムの実行を指示することで、任意の検査を実施するように構成されている。
このようにメンテナンス時に室外機側から運転の指示を出す理由については、特許文献3に記載されているように、メンテナンス要員の削減にある。室内機のリモコンや室内機に備えられたメンテナンス用のスイッチを用いて検査用の指示を与えた場合、室内機に指示を与える要員と、この指示による室外機の動作、例えば圧縮機の運転状態や室外機ファンの回転状況の確認をする要員とが必要になる。また、これらの室内機と室外機とが離れていた場合は、何らかの通信手段が必要となり、メンテナンスの作業効率が悪く、また、人件費などの増加を招いていた。
特許文献3には、室外機にメンテナンス用のテストスイッチのユニットを接続し、このスイッチを操作すると共に、検査結果を確認するメンテナンス要員が一人だけで室外機の検査を行うようにした空気調和機が開示されている。
一方、メンテナンス作業などにおいて、特定の処理を指示するためのスイッチを室外機に設けたものが特許文献2に開示されている。この文献には、ポンプダウン(冷媒回収)用のスイッチを室外機内に設けられた電気品箱の外に設け、このスイッチを押下することで冷媒回収を開始する構成が開示されている。このため、特許文献1、3のように特別な検査装置を室外機に接続せずに、また、メンテナンス要員が一人だけで作業を行うことができるようになっている。
このように、一人の要員で室外機のメンテナンスを行う場合、室外機にメンテナンス専用のスイッチなどを設ける構成と、室外機の内部にメンテナンス用のコネクタを設け、このコネクタにメンテナンス用の指示装置を接続する構成との2種類の方法がある。
しかしながら、室外機にメンテナンス専用のスイッチなどを設ける構成では、メンテナンスのためだけにスイッチを予め室外機に設ける必要があり、コストが増加していた。また、スイッチは室外機内で防水処理を施された電装品箱内の制御ユニット内に設けることでコスト上昇を低減させることができるが、このスイッチを操作する場合、室外機のカバーや電装品箱の蓋を開ける作業が必要であり、この作業に手間がかかっていた。
また、特定の故障、例えば振動や異音、ファンの回転異常などは筐体を正規な状態、つまり、電装品箱の蓋や室外機のカバーを閉じた状態でないと判断ができない場合があり、検査のたびに蓋やカバーの開閉が必要であり、手間がかかっていた。これを回避するためにスイッチだけ独立した構造にし、蓋やカバーの開閉なしで操作できるようにすることも可能であるが、このスイッチを防水構造にする必要があるなど、コストが増加する要因になっていた。
このような防水構造での問題点や振動や異音、ファンの回転異常などに関する問題点は、電装品箱の内部にメンテナンス用のコネクタを設ける構造でも同じである。この構造においても検査時には、電装品箱内部の制御ユニットのコネクタにメンテナンス装置からの通信ケーブルを接続するため、蓋やカバーの開放が必要であり、手間がかかっていた。また、振動や異音などの検査では、この通信ケーブルが接続されたままとなり、蓋やカバーを正式に固定できないため、故障の再現が難しいという問題もあった。
特開2007−315618号公報(第4−5頁、図1) 特開2003−227664号公報(第3頁、図1) 特開平11−182909号公報(第2頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、コストを増加させないで、また、室外機のカバーや電装品箱の蓋を開けることなく、室外機側から特定の処理のための指示を行うことができる構成を備えた空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、外気温センサを用いて温度を測定すると共に、測定した温度値を逐次記憶する外気温測定手段と、
予め定めた単位時間内における前記記憶した温度値の変化が特定のパターンであるか否かを検出する温度変化検出手段とを備え、
同温度変化検出手段で前記特定のパターンの温度値の変化を検出した場合、特定の処理を実行することを特徴とする。
また、前記外気温測定手段で記憶した前記温度値における温度変化パターンを検出し、複数の前記特定の処理の中から前記温度変化パターンと対応する少なくとも1つの前記特定の処理を選択して実行する選択実行手段を備えたことを特徴とする。
以上の手段を用いることにより、本発明による空気調和機によれば、
請求項1に係わる発明は、外気温センサに対して特定のパターンの温度変化を与えることにより、室外機に特定の動作を行わせることができる。このため、室外機側にメンテナンス用の指示装備(スイッチや通信機能)を設けることなく、室外機への動作指示を行うことができ、コストを低減させることができる。
また、メンテナンスのために室外機の筐体カバーや電装品箱の蓋の開閉が不要であり、メンテナンス作業を容易に行うことができる。さらに、特定の障害、例えば室外機の振動やファンの異音など、通常の運転状態をカバーなどを開けないで運転テストができるため、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
請求項2に係わる発明は、室外機が外気温の急激な温度変化パターンからメンテナンス要員の指示を検出して、対応する処理を実行するため、メンテナンス要員が室内機側に戻って指示を与えなくても、室外機側からさまざまなメンテナンス動作を指示できるために作業性が向上する。
本発明による空気調和機の実施例を示すブロック図である。 本発明による空気調和機に使用する保守装置の実施例を示すブロック図である。 本発明による操作モードとトリガーモードとを説明する説明図である。 本発明による空気調和機に使用する保守装置の実施例を示す正面図である。 コマンドテーブルを説明する説明図である。 本発明による室外機の処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。本発明では、室外機に備えられたサーミスタなどによる外気温測定手段を用いて、特定のパターンの温度変化がこのサーミスタに与えられた場合、このサーミスタでの温度の変化は外気温の変化でなく、室外機に対する特定の指示と室外機が判断し、この特定の指示と対応する特定の処理を空気調和機が実施することを特徴にしている。
図1は空気調和機を示す制御ブロックである。この空気調和機は室内機1と室外機10とで構成され、これらは電源線で接続されている。なお、熱交換器や冷媒回路などの本願と直接関係ない構成の図示を省略している。
室内機1は、図示しないリモコンの赤外線信号を受信するリモコン受信部2と、室内機電源部3と、室外機10への電源供給をオン/オフする電源供給リレー4と、室内機ファンモータ7と、電源線を介して室外機10とデータの送受信を行なう室内機通信部5と、空気調和機の状態を表示する表示部6と、室内機ファンモータ7と電源供給リレー4とリモコン受信部2と室内機通信部5と表示部6とを制御する室内機制御部8とを備えている。
一方、室外機10は、室外機電源部13と、室外機電源部13の消費電流、つまり室外機10の入力電流を測定する電流検出部14と、圧縮機モータ17を駆動する圧縮機駆動部16と、電源線を介して室内機1とデータの送受信を行なう室外機通信部15と、冷媒の循環方向を切り換える四方弁19と、室外機ファンモータ20と、外気温を検出するサーミスタ12と、電流検出部14と圧縮機駆動部16と室外機通信部15と、四方弁19と室外機ファンモータ20とサーミスタ12とを制御する室外機制御部18とを備えている。
なお、サーミスタ12は外気温を測定するため、一般的に室外機10の図示しない筐体カバーの外側に設けられている。従って、室外機10の筐体カバーや室外機10内の図示しない電装品箱の蓋などを開けなくても通常の製品使用状態で、冷却スプレーやメンテナンス用の装置を用いてサーミスタ12に特定のパターンの温度変化を容易に与えることができる。
室内機電源部3は電源プラグに電源が供給されると、室内機1の各部へ電源を供給し、リモコン受信部2を介してリモコンから制御信号、例えば電源オンの信号が室内機制御部8へ伝えられると、同室内機制御部8は電源供給リレー4をオンした後、室内機通信部5を介して室外機制御部18に運転指示を与える。室外機制御部18は、与えられた指示に従って圧縮機駆動部16を制御し、指定された運転を行なう。
また、室外機制御部18は、サーミスタ12で検出した温度と対応する温度データを室内機1へ室外機通信部15を介して送信し、室内機1では室内機通信部5を介して受信したサーミスタ12での温度データや、図示しない室温センサの検出温度に従って空調制御を行う。
なお、図示しないリモコンはメンテナンス指示を室内機1に行えるようになっており、ユーザーが通常行わないリモコンの特定のキー操作、例えば、温度設定キーを押しながら電源ボタンを押下することにより、特定の処理であるメンテナンス動作(テスト動作)を指示できるようになっている。
なお、リモコンからのメンテナンス動作指示は、トリガーモードと操作モードと直接実行モードとを指定することができる。トリガーモードは、例えば冷媒回収で使用されるモードであり、事前にリモコンから冷媒回収の動作を指定しておき、後述する室外機側からの指示で実際の冷媒回収処理を開始するようになっている。一方、操作モードでは、さまざまなメンテナンス動作を指示できる保守装置を用いて、室外機10側から指示を行うようになっている。
なお、トリガーモードでは単一の温度変化、例えばサーミスタ12に対して冷却スプレーによる急激な温度低下(特定のパターンの温度変化)によるトリガーを与えることにより、さまざまな温度変化パターンを発生させることができる保守装置を用いないでも、メンテナンスに関する簡単な指示(処理の開始/停止など)を行うことができる。また、直接実行モードはリモコンから指示すると同時に指定された処理を実行するモードであり、例えば表示部6の表示テストや室内機1とが10との通信テストなどである。
図2は本実施例の操作モードで使用する保守装置30のブロック図である。保守装置30は、メンテナンスの動作指定を指示するキー入力部31と、指示した動作指定の内容を表示する表示部32と、形状が洗濯バサミ状からなるサーミスタ装着部40と、このサーミスタ装着部40の先端に装着されたペルチェ素子37を駆動するペルチェ駆動部33と、キー入力部31と表示部32とペルチェ駆動部33を制御する保守装置制御部35とを備えている。
サーミスタ装着部40には、板状のペルチェ素子37の一方の面に固定された熱伝導部36が備えられている。なお、アルミで形成された熱伝導部36は2つの熱伝導部36が対抗するように配置されており、それぞれの対抗面には断面U字状の溝が形成されている。この溝内に略円柱形状の室外機10のサーミスタ12を導入し、2つの熱伝導部36でサーミスタ12を挟み込む構造になっている。なお、バネ39により、サーミスタ12を2つの熱伝導部36で押圧するようになっている。
サーミスタ12を2つの熱伝導部36で押圧したまま、リード線38を介してペルチェ駆動部33からペルチェ素子37へ直流電圧を印加すると、その印加電圧の極性により、サーミスタ12を急速に冷却したり、加熱したりすることができる。従って、保守装置制御部35がペルチェ駆動部33に対して印加電圧の極性変化パターンを信号として出力することにより、サーミスタ12に対して印加電圧の極性変化パターンに対応した温度を印加することができる。なお、この温度変化パターンは自然界における温度変化よりもはるかに早い時間、例えば1秒間で20℃を変化させるため、室外機10では自然界における温度変化か、もしくは、意図的な温度変化かが容易に認識可能である。
図5は操作モードにおける各指示のテーブル、つまり、コマンドテーブルであり、予め保守装置制御部35や室外機制御部18や室内機制御部8内の図示しない記憶部に記憶されている。各コマンドは対象機器指定で示される数値『0』の室内機1や数値『1』の室外機10毎に1、2、3、・・・・と規定されている。また、コマンド番号(2進)はコマンド番号と対応する2進数の値である。なお、2進数の値の『0』はサーミスタ12における負の温度変化を示し、2進数の値の『1』はサーミスタ12における正の温度変化を示している。
コマンドテーブルでは、各コマンド番号に対応した動作が規定されている。例えば室内機のコマンド番号『9』は室内機のテストプログラム開始を、室外機のコマンド番号『6』は室外機の冷媒回収の開始をそれぞれ示している。なお、空気調和機は空調運転が主たる機能であるため、検査や保守で実施されるコマンドテーブルで規定された処理を特定の処理と呼称する。
図4は保守装置30を示す正面図である。保守装置30は、0〜9の数値キーと、入力した数値のクリアを行う『取消』キーと、入力した数値と対応するコマンドを実行させる『開始』キーと、電源をオン/オフする『電源』キーと、入力したコマンドの実施対象が室内機か室外機かを指定する『室内』、『室外』の各キー、サーミスタ12へ与える温度を正方向からか負方向からかを指定する『方向』キーとを備えている。なお、サーミスタ12へ与える温度の方向については後で詳細に説明する。
表示部32は液晶表示になっており、入力されたコマンドの番号と、このコマンドの実施対象となる室内機又は室外機と、印加温度の方向とが表示されるようになっている。そして、これら3つの項目がすべて指定された後に『開始』キーが押下されると、サーミスタ装着部40の熱伝導部36において、後述する急激な温度変化(特定のパターンの温度変化)が発生した後、指示されたコマンドと対応する温度変化パターンが発生する。
一方、この急激な温度変化や温度変化パターンをサーミスタ12を介して認識した室外機制御部18は、前述したトリガーモード、または、操作モードの各モードに対応した特定の処理、つまり、メンテナンス用の処理を行う。トリガーモードにおいては、急激な温度変化による単一の指示であるため、保守装置30を用いることなく、冷却スプレーなどを用いてサーミスタ12に急激な温度変化を与えるだけでよく、特別なメンテナンス装置を必要としない。
次に図3を用いてサーミスタ12での検出温度と、意図的にサーミスタ12の検出温度を変化させて室外機10の外部から空気調和機に対して指示を与える場合を説明する。
図3(1)と図3(2)は前述した操作モードを用いて保守装置30から指示を与えた場合の説明図であり、図3(3)はトリガーモード動作を用いた場合の説明図である。
図3(1)は外気温が高い場合を、図3(2)は外気温が低い場合を示している。本発明による方式は、自然界における単位時間での温度変化と人為的に変化させた温度変化とを確実に区別するため、一定幅の温度変化を室外機10が検出する方式としている。このため、指示に使用する温度変化は空気調和機が検出できる外気温の範囲、例えば−10℃〜+46℃以内でなければならない。従って、指示に使用する温度変化の方向を正方向のみに規定すると、例えば外気温が45℃の場合、正方向へは1℃の変化しか与えられなくなり、確実に指示することが困難になる。
このため、本発明では、外気温の違いにより、保守装置30のサーミスタ装着部40で最初に発生させる温度変化の方向を選択できるようにしている。つまり、外気温が高い場合は負方向の温度変化を、外気温が低い場合は正方向の温度変化を与えるようにすることで、空気調和機の動作温度範囲の中で広い温度範囲を指定できるため、確実な指示を行うことができる。なお、本実施例では保守装置30の温度変化出力範囲を0〜20℃(外気温に対する相対値)、空気調和機の使用温度範囲を−10℃〜+46℃としているため、負方向への温度変化指定は、−10℃+20℃=10℃以上の外気温の時に指定する。また、正方向への温度変化指定は、+46℃−20℃=26℃以下の外気温の時に指定する。
このようにして、保守装置30の操作により特定のパターンの温度変化の方向を決定する。前述したように室外機制御部18では次に検出する特定のパターンの温度変化の方向(正方向/負方向)が不明のため、温度変化が発生したときに初めて室外機制御部18での論理的な指示の値の『1』、『0』が決定される。本発明ではこの特定のパターンの温度変化で確定した論理的な値を基準の値としている。
図3(1)は外気温が高い時であるため、保守装置30で発生させた特定のパターンの温度変化を負方向としている。これは図4で説明したように任意に方向を指定できる。例えば、保守装置30の『方向』キーを押下し、表示部32で表示される『温度変化方向:』を『↓』に選択する。なお、『方向』キーを押下する毎に『↓』(負方向)と『↑』(正方向)とが切り替わる。また、『室外』キーを押下して表示を『対象:室外機』に切り換える。そして、数字キーの『6』を押下した後、『開始』キーを押下することで図3(1)の温度変化をサーミスタ12に印加する。なお、コマンド番号『6』は図示しないコマンド番号一覧リスト(コマンドテーブルの記載内容)からメンテナンス要員が選択して操作入力するが、保守装置30にコマンドテーブルを表示し、メンテナンス要員が選択させるようにしてもよい。
保守装置30では、正又は負方向の特定のパターンの温度変化を発生させた後、コマンドテーブルにおける対象機器指定『0』又は『1』、コマンド番号(2進)の4桁の値と対応する『0』又は『1』の温度を2秒間隔で温度変化パターンとして連続的に発生させる。なお、『0』は温度変化パターンにおける低い方の温度を、『1』は高い方向の温度をそれぞれ示している。
サーミスタ12が検出する温度を、保守装置30を使用して外気温(+25℃)から温度が20℃だけ低下、つまり、外気温+5℃相当に低下させる。室外機制御部18は常に外気温を監視しており、外気温が1秒間で15℃以上の変化、つまり、外気温が+25℃から10℃相当への変化を認識すると、負方向の温度変化であるため、論理的な指示値を『0』と決定し、これを指示値の基準値とする。この急激な温度変化、つまり、特定のパターンの温度変化の有無の検出を室外機制御部18による温度変化検出手段で行う。
そして、これ以降は2秒間隔で5回の温度検出を行う。なお、5回のデータはコマンドテーブルにおける対象機器指定:1回目と、コマンド番号(2進):2〜5回目と対応しているため、室外機制御部18は、この検出した5つの温度データの温度変化パーンから保守装置30の指示を認識することができる。そして、この指示に従って各種の動作を実行する。このように、室外機制御部18は、特定のパターンの温度変化を検出した後、それ以降の温度測定を順次行って、この温度変化パターンに対応した特定の処理(コマンド)を選択して実行する選択実行手段を備えている。
なお、検出した5つの温度データが例えば、+27℃、+5℃、+28℃、+28℃、+6℃の温度変化パターンであった場合、閾値により論理的な指示値に変換する。この閾値は保守装置30による温度変化の範囲:20℃の半分、つまり、10℃と規定している。保守装置30による温度変化前の外気温は+25℃であるため、これより10℃だけ低い+15℃が閾値となる。従って5つの温度データと閾値とを比較し、閾値以上の場合を論理的な指示値を『1』に、閾値未満の場合を論理的な指示値を『0』にそれぞれ認識する。
従って、前述した5つの温度データの温度変化パターンは、それぞれ順に、『1』、『0』、『1』、『1』、『0』の論理的な指示値となる。最初の『1』は室外機の指定を、残りはコマンド番号:6を示す。
図3(2)は外気温が低い場合を示している。このため、保守装置30では温度変化方向を正方向としている。そして、外気温を−5℃から+15℃まで変化させる。この場合の基準値は『1』となり、閾値は−5℃から+15℃の中心値:+5℃となる。この結果、論理的な指示の値が『0』、『1』、『0』、『0』、『1』となる。これは室内機1に対するコマンド番号:9を示す。
次に図3(3)のトリガーモードの動作について説明する。基本的な考え方は操作モードと同じであるが、操作モードの特定のパターンの温度変化検出だけを行う構成となっている。このため、連続的に温度変化を発生させる保守装置30がなくても、単一的な温度変化ができるもの、例えば冷却スプレーなどで空気調和機に動作を指示することができる。なお、トリガーモードと操作モードの最初の温度変化が同じため、両方を混在させて使用する場合は区別が必要である。この実施例では後述するように、この区別を室内機1からの検査運転指示として予め指示している。モードが混在しない場合は、特定のパターンの温度変化検出だけで各々で予め決定されている処理を実行するようにしてもよい。
室外機10ではサーミスタ12での検出温度を監視し、負方向、つまり、外気温(+25℃)から温度が低下する方向に、1秒間以内に外気温から15℃だけ低下、つまり、外気温が+10℃相当に急激に低下した場合、自然環境による温度変化でなく、意図的に温度を変化させた指示であると認識する。この時、論理的な変化値は『0』となる。
そして、室外機10はこの急激な温度変化、つまり、特定のパターンの温度変化を検出すると、これ以前に設定されていた指示動作を開始、又は停止させる。指示動作とは前述したように、リモコンなどで指定された特定の処理、例えば冷媒回収動作などを示す。なお、この実施例のトリガーモードは、指示動作の設定から10分以内に指示のための温度変化がない場合、自動的にモードが解除されるようになっている。この解除までの時間は仕様により予め決めておけばよい。
また、このモードでは正方向、または、負方向だけの単一温度変化を検知しているため、一旦温度が変化した後の外気温への温度復帰は成り行きとなる。この場合、温度変化の検出範囲の半分、つまり、15℃の半分の7.5℃だけ変化前の温度に戻った時を論理的な変化値が『1』とする。具体的的には、サーミスタ12の検出温度が+25℃から+10℃に変化した場合を『0』、その後+17.5℃に復帰した場合を『1』としている。
トリガーモードの維持時間を10分間としているため、この時間以内で検出した温度変化による指示を同一の設定動作として認識し、1回目の指示を例えば冷媒回収開始、2回目の指示を冷媒回収停止と認識する。なお、1回目の指示を受けたらトリガーモードを解除するようにしてもよい。また、この例は負方向の温度変化を用いて説明しているが、これに限るものでなく、正方向の温度変化も受け付けるようにしてもよい。
なお、1秒間における温度変化をチェックする具体的な方法としては、次にような方法がある。例えば0.1秒毎に外気温を測定して個々に記憶し、最新の値と過去10回における測定値の各々の差が15℃以上となるデータが存在するかどうかで判断する。なお、記憶した温度データがほぼ同じ値で複数存在すれば、その時の温度データ値が、急激な変化前のおおよその外気温の値となる。
また、最新の外気温値から過去の外気温値を減算すると、その温度差を求めることができると共に、その結果が正の場合は温度が上昇しているために温度変化は正方向となる。
逆に負の場合は負方向の温度変化となる。従って、最新の外気温値から過去の外気温値を個別に減算した結果が+15℃以上であれば論理的な基準値は『1』となり、−15℃未満であれば論理的な基準値は『0』となる。このように、室外機制御部18が、同室外機制御部18内の図示しない記憶部に過去1秒間における最新の外気温データを順次記憶して更新しておけば、1秒間における温度変化をチェックすることができる。
以上説明したように、サーミスタ12(外気温センサ)に対して特定のパターンの温度変化を与えることにより、室外機10に特定の動作を行わせることができる。このため、室外機10側にメンテナンス用の指示装備(スイッチや通信機能)を設けることなく、室外機10への動作指示を行うことができ、コストを低減させることができる。
また、メンテナンスのために室外機10の筐体カバーや電装品箱の蓋の開閉が不要であり、メンテナンス作業を容易に行うことができる。さらに、特定の障害、例えば室外機10の振動やファンの異音など、通常の運転状態をカバーなどを開けないで運転テストができるため、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
さらに、室外機10が外気温の急激な温度変化パターンからメンテナンス要員の指示を検出して、対応する処理を実行するため、メンテナンス要員が室内機1側に戻って指示を与えなくても、室外機10側からさまざまなメンテナンス動作を指示できるために作業性が向上する。
次に、室外機制御部18の処理を図6のフローチャートを用いて説明する。図6に記載のSTはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。
なお、室内機1からは図示しないリモコンを用いて指示された電源オン/オフや設定温度指定、風量指定などの通常の空調運転指示、または、検査のための検査運転指示のいずれかが、室内機制御部8の制御により室内機通信部5を介して室外機10の室外機制御部18に送信される。さらに検査運転指示は、指示された検査をすぐに実行する直接実行処理と、トリガーモードによる実行処理と、保守装置30による操作モードでの実行処理との3つの指示が室内機1から指示されるようになっている。
従って、室外機制御部18は、室内機制御部8からの指示が検査運転指示であり、かつ、検査運転指示の内容が直接実行処理とトリガーモードによる実行処理とでない場合、操作モードでの実行処理の指示であると認識できる。
図6において室外機制御部18は、まず、室内機1からの指示があるか確認する(ST1)。室内機1からの指示がない場合(ST1−N)、ST1へジャンプする。室内機1からの指示がある場合(ST1−Y)、室内機1からの指示は検査関連か確認する(ST2)。室内機1からの指示が検査関連でない場合(ST2−N)、指示に従って空調運転を実施し(ST12)、ST1へジャンプする。
一方、室内機1からの指示が検査関連の場合(ST2−Y)、指示は直接実行処理モードか確認する(ST3)。指示が直接実行処理モードである場合(ST3−Y)、指示された検査を実行し(ST13)、ST1へジャンプする。
一方、指示が直接実行処理モードでない場合(ST3−N)、指示はトリガーモードによる検査の実行処理か確認する(ST4)。指示がトリガーモードによる検査の実行処理でない場合(ST4−N)、サーミスタ12を介して外気温(意図した変化も含む)を測定し、その値を室外機制御部18内の図示しない記憶部に記憶する(ST5)。
次に1秒間における温度変化をチェックする(ST6)。これは前述したように最新の外気温値から過去1秒間の複数の外気温値を個々に減算した結果でチェックすることができる。次に過去1秒間に15℃以上の変化が有ったかをST6のチェック結果で確認する(ST7)。過去1秒間に15℃以上の変化が無い場合(ST7−N)、ST5へジャンプする。
一方、過去1秒間に15℃以上の変化がある場合(ST7−Y)、以降の2秒毎に外気温を測定し、このデータを室外機制御部18の記憶部に記憶する(ST8)。そして、2秒毎に5回の外気温測定が終了したか確認する(ST9)。2秒毎に5回の外気温測定が終了していない場合(ST9−N)、ST8へジャンプする。
2秒毎に5回の外気温測定が終了した場合(ST9−Y)、前述したように5回分の外気温データの温度変化パターンから論理的な指示値を抽出する(ST10)。そして抽出した指示値に対応するコマンドをコマンドテーブルから抽出し、抽出したコマンド(検査)を実施する。そしてST5へジャンプする。
一方、指示がトリガーモードによる検査の実行処理である場合(ST4−Y)、サーミスタ12を介して外気温(意図した変化も含む)を測定し、その値を室外機制御部18内の図示しない記憶部に記憶する(ST14)。
次に1秒間における温度変化をチェックする(ST15)。これは前述したように最新の外気温値から過去1秒間の複数の外気温値を個々に減算した結果でチェックすることができる。次に過去1秒間に15℃以上の変化が有ったかをST15のチェック結果で確認する(ST16)。過去1秒間に15℃以上の変化が無い場合(ST16−N)、ST14へジャンプする。
一方、過去1秒間に15℃以上の変化がある場合(ST16−Y)、この温度変化は検査実行のトリガーであるため、指定された検査を実行する(ST17)。そして、過去1秒間に15℃以上の温度変化があってから10分経過したか確認する(ST18)。過去1秒間に15℃以上の温度変化があってから10分経過した場合(ST18−Y)、ST1へジャンプする。
過去1秒間に15℃以上の温度変化があってから10分経過していない場合(ST18−N)、外気温が急激な温度変化前の温度付近に復帰したか確認する(ST19)。この急激な温度変化前の温度付近とは、前述したように、急激な温度変化前、つまり外気温に対して15℃の半分である7.5℃の温度差以内まで、サーミスタ12での測定温度が復帰したのかを確認する処理である。
外気温が急激な温度変化前の温度付近に復帰していない場合(ST19−N)、ST18へジャンプする。外気温が急激な温度変化前の温度付近に復帰した場合(ST19−Y)、ST14へジャンプする。
なお、室外機制御部18は図示しないマイコンを内蔵しており、図6の各フローチャートの各ステップと対応するプログラムをマイコンが実行することで前述した各手段の機能が実現されている。
具体的にはステップ5とステップ14とが外気温測定手段で実行されるステップを示しており、ステップ6とステップ15とが温度変化検出手段で実行されるステップを、またステップ8〜11が選択実行手段で実行されるステップを、それぞれ示している。
なお、実施例において、室内機1と室外機10とが通信可能となっており、外気温測定値のデータや温度変化検出手段での検出結果を通信で送受信できるため、温度変化検出手段や選択実行手段は本実施例に限るものでなく、室内機1と室外機10とのいずれかに備えられていればよい。特にこの実施例のような室内機給電方式でなく、室外機から室内機へ給電する室外機給電方式の場合、室外機に温度変化検出手段や選択実行手段を備えることにより、室内機を運転させなくても室外機に指示を与えることができる。
1 室内機
2 リモコン受信部
3 室内機電源部
4 電源供給リレー
5 室内機通信部
6 表示部
7 室内機ファンモータ
8 室内機制御部
10 室外機
12 サーミスタ
13 室外機電源部
14 電流検出部
15 室外機通信部
16 圧縮機駆動部
17 圧縮機モータ
18 室外機制御部
19 四方弁
20 室外機ファンモータ
30 保守装置
31 キー入力部
32 表示部
33 ペルチェ駆動部
35 保守装置制御部
36 熱伝導部
37 ペルチェ素子
38 リード線
39 バネ
40 サーミスタ装着部

Claims (2)

  1. 外気温センサを用いて温度を測定すると共に、測定した温度値を逐次記憶する外気温測定手段と、
    予め定めた単位時間内における前記記憶した温度値の変化が特定のパターンであるか否かを検出する温度変化検出手段とを備え、
    同温度変化検出手段で前記特定のパターンの温度値の変化を検出した場合、特定の処理を実行することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記外気温測定手段で記憶した前記温度値における温度変化パターンを検出し、複数の前記特定の処理の中から前記温度変化パターンと対応する少なくとも1つの前記特定の処理を選択して実行する選択実行手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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