JP2012017196A - ギヤケースの空気抜き機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤケース内の潤滑油を外部に漏出させることなく、ギヤケース内の空気を外部に放出することができる簡単な構造の空気抜き機構を提供する。
【解決手段】回転体が組み込まれるとともに回転体の接触面を潤滑する潤滑油が供給されたギヤケース11aには、空気抜き部材としてのオイルキャップ51が設けられている。オイルキャップ51の内側端部56内には飛散して侵入した油滴を下方に落下させる油滴落下孔57が形成されている。外側端部58にはギヤケース内の圧力変化により内部の空気を外部に案内する息付き孔59が形成されており、息付き孔59は油滴落下孔57よりも小径となっており、息付き孔59と油滴落下孔57との間には段差面61が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、巻上機のギヤケースのように歯車や摩擦クラッチ等の回転体が組み込まれるとともに潤滑油が注入されるギヤケースに用いられる空気抜き機構に関する。
荷物つまり吊荷を上下動するための巻上機には、電気チェーンブロックやホイスト等がある。電気チェーンブロックは、ロードチェーンが掛け渡されたスプロケットを駆動することにより、ロードチェーンの一端部に設けられた荷物吊り下げ用の下フックを上下動させて荷物の巻上げと巻下げを行うようにしており、ロードチェーンの他端部は巻上機本体に設けられたチェーン収納器つまりチェーンバケットに収納されるようになっている。一方、ホイストは、ワイヤが巻き付けられるドラムを駆動することにより、ワイヤの下端部に設けられた荷物吊り下げ用の下フックを上下動させて荷物の巻上げと巻下げを行うようにしている。
ロードチェーンやワイヤ等の荷物用索条が巻き付けられるスプロケットやドラムなどの巻上げ回転体は、電動モータにより回転駆動されており、巻上機は電動モータの回転を減速してスプロケットやドラムなどの巻上げ回転体に伝達するために、歯車対からなる減速機構を有し、減速機構は巻上機本体のギヤケース内に組み込まれている。さらに、巻上機には、吊荷が吊り下げられた状態のもとで電動モータを停止させたときに、スプロケットやドラムの巻上げ回転体に負荷が加わっていても巻上げ回転体の回転を規制するためにメカニカルブレーキが設けられたタイプがあり、メカニカルブレーキもギヤケース内に設けられている。このメカニカルブレーキは、電動モータを逆転させて吊荷の巻下げ運転を行うときには、吊荷により電動モータに逆転方向の回転トルクが伝達されることが防止される。
ギヤケース内には、減速機構を構成する回転体としての歯車の噛み合い面を潤滑するために潤滑油が供給されている。ギヤケース内にメカニカルブレーキが組み込まれるタイプの巻上機においては、メカニカルブレーキを構成するブレーキディスク等の回転体の摺動面が潤滑油により潤滑されることになる。
ギヤケース内の歯車やブレーキディスク等の回転体は潤滑油に浸されており、巻上機が運転されると、ギヤケース内の潤滑油は回転体により撹拌されてギヤケース内を飛散することになる。また、巻上機が連続的に運転されると、歯車やブレーキディスク等の回転体の温度が上昇して潤滑油が高温となる。特に、メカニカルブレーキは相互に摩擦接触する回転体を有しており、メカニカルブレーキを有する巻上機が連続的に運転されると、潤滑油は摩擦熱により高温となる。潤滑油が外部に漏出しないように、ギヤケースの内部を密閉された状態とすると、潤滑油の温度上昇によりギヤケース内部の圧力が上昇し、ギヤケース内に設けられたオイルシールやパッキンを損傷させる恐れがある。そこで、ギヤケース内の圧力が上昇したときにギヤケース内の空気を外部に放出する一方、ギヤケース内の潤滑油が外部に漏出しないようにするために、ギヤケースには空気抜き機構として、特許文献1に記載されるようにオイルキャップを取り付けるようにしている。
特許第3211201号公報
上述した従来のオイルキャップは、下部オイルキャップと上部オイルキャップの2つの部材を有しており、上部オイルキャップには、下部オイルキャップに形成された連通孔のほぼ半分を塞ぐ閉鎖部と、連通孔に連通する連通溝と全周溝とを仕切るバッフルとが設けられている。さらに、上部オイルキャップには全周溝を外部に連通させる通気孔が形成され、この通気孔には栓が設けられている。このように、従来のオイルキャップは、下部と上部のオイルキャップと栓の3つの部材を組み合わせて構成されており、複雑な構造となっている。
そこで、ギヤケース内の潤滑油の温度上昇によってギヤケース内部の圧力が上昇したときには空気のみを外部に放出する一方、回転体の駆動によりギヤケース内に飛散した潤滑油が外部に漏出することを防止できる簡単な構造の空気抜き機構を開発すべく、種々の実験が行われた。その結果、空気を外部に放出するための通気孔から潤滑油が漏出するのは、歯車等の回転体により掻き上げられて飛散した油滴が外部にしぶきとなって漏出する場合と、通気孔に表面張力により油滴が付着した状態のもとでギヤケース内の圧力上昇により油滴が外部に押し出されて漏出する場合とがあった。連通孔の内径を大きくすると、連通孔内に油滴が入り込んでも油滴が表面張力に起因し連通孔の内面に付着するという現象の発生は見られなかった。しかしながら、連通孔の内径を大きくすると、飛散した油滴が連通孔から直接外部に漏出してしまうことが判明した。
このように、連通孔の内径を小さくすると、飛散した潤滑油が外部に漏出するのを防止できるのに対して、連通孔に潤滑油が表面張力により付着し、付着した潤滑油が内部の圧力上昇により漏出することになるので、飛散による漏出と圧力上昇による漏出との双方を連通孔の内径によって防止することが困難であった。
本発明の目的は、ギヤケース内の潤滑油を外部に漏出させることなく、ギヤケース内の空気を外部に放出することができる簡単な構造の空気抜き機構を提供することにある。
本発明のギヤケースの空気抜き機構は、回転体が組み込まれるとともに前記回転体を潤滑する潤滑油が供給されるギヤケースに設けられるギヤケースの空気抜き機構であって、外側端部を前記ギヤケースの外部に露出させる一方、内側端部を前記ギヤケース内に露出させるとともに、前記ギヤケース内に供給された潤滑油の油面よりも上方に位置させて、前記ギヤケースに設けられる空気抜き部材を有し、前記回転体により前記ギヤケース内で飛散した潤滑油の油滴を付着させることなく下方に落下させる油滴落下孔を前記空気抜き部材の前記内側端部内に形成し、前記ギヤケース内の圧力変化により前記ギヤケース内の空気を給排する息付き孔を前記外側端部内に前記油滴落下孔に連通させて前記油滴落下孔よりも小径に形成し、前記油滴落下孔と前記息付き孔との連通端に段差面を形成することを特徴とする。
本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記段差面の内周エッジと前記油滴落下孔の内方端の内周エッジとを結ぶ仮想円錐面の中心軸に対する傾斜角度を8.8度以下に設定することを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記息付き孔の内径を4.1mm以下に設定し、前記油滴落下孔の内径を7.0mm以上に設定することを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記息付き孔の内径を2.5mmに設定し、前記油滴落下孔の内径を9mmに設定するとともに前記油滴落下孔の長さを55mm以上に設定することを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記空気抜き部材は前記ギヤケースに形成された雌ねじにねじ結合される雄ねじを有し、前記空気抜き部材は前記ギヤケースに着脱自在であることを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記息付き孔を当該息付き孔に封止部材がねじ結合されるねじ孔とすることを特徴とする。
本発明のギヤケースの空気抜き機構は、電動モータが設けられたモータケースを前記ギヤケースに連結し、前記電動モータの出力軸に連結される小歯車と、吊荷を上下動する巻上げ軸に連結される減速軸の大歯車とを有する減速機構を前記ギヤケース内に設け、前記ギヤケースは巻上機を構成することを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記巻上げ軸に連結されるブレーキディスクと、前記ブレーキディスクにねじ結合され前記ブレーキディスクのディスク部にラチェットホイールを介して密着するとともに前記減速軸に噛み合うブレーキ歯車とを有し、前記電動モータの停止時に前記巻上げ軸の吊荷による回転を規制するとともに前記電動モータにより吊荷を巻下げる際には吊荷による前記電動モータの逆転を防止するメカニカルブレーキを前記ギヤケース内に設けることを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記電動モータの前記出力軸と前記減速機構との間に設けられ、吊荷により過度の負荷が前記減速機構に加わったときには前記減速機構から前記出力軸に対する動力の伝達を遮断するスリップクラッチを前記ギヤケース内に設けることを特徴とする。本発明のギヤケースの空気抜き機構は、前記ギヤケースは底壁部と天壁部とこれらの間に設けられた側壁部とを有し、潤滑油油面よりも上部の壁面に前記空気抜き部材を設けることを特徴とする。
本発明の空気抜き機構においては、ギヤケースに取り付けられる空気抜き部材の内側端部内には油滴落下孔が形成され、外側端部内には息付き孔が形成され、油滴落下孔はギヤケース内の回転体により飛散した潤滑油の油滴が付着することなく落下させる内径に設定されており、息付き孔はギヤケースの内外に空気を給排する内径に設定されている。これにより、ギヤケース内で油滴が飛散し、その飛散した油滴が油滴落下孔内に侵入しても油滴が油滴落下孔に付着することなく、下方に落下することになる。
飛散した油滴が油滴落下孔内に侵入しても、油滴は段差面に衝突して息付き孔内には侵入しないので、油滴が息付き孔から外部にしぶきとなって漏出するという飛散による漏出現象の発生が防止される。これにより、息付き孔の内径を息付きのための最小限の内径としても、息付き孔の内面に油滴が付着することが防止される。息付き孔の内面に油滴が付着することが防止されるので、ギヤケース内の圧力が高くなっても、油滴が圧力上昇に伴って外部に押し出されて漏出するという現象の発生が防止される。
これにより、簡単な構造の空気抜き機構によりギヤケース内の潤滑油を外部に漏出させることなく、ギヤケース内の空気を外部に放出することができる。
本発明の一実施の形態であるギヤケースの空気抜き機構が設けられた電気チェーンブロックを示す正面図である。 図1の右側面図である。 図1の上方から見た断面図である。 (A),(B)はそれぞれ図3におけるA−A線断面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 図5に示された空気抜き機構の拡大断面図である。 オイルキャップにストレートの連通孔を形成した場合における連通孔の内径と潤滑油の漏出との関係を示す実験データ表である。 油滴落下孔の長さと油滴の息付き孔への付着との関係を示す実験データ表である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2に示されるように、巻上機としての電気チェーンブロックは巻上機本体10を有している。巻上機本体10はギヤケース11aとモータケース11bとを有し、ギヤケース11aとモータケース11bとを連結する中央ケース11cの上側部には、上吊具12が装着されており、巻上機本体10はこの上吊具12により吊り下げられた状態で使用される。中央ケース11c内には、上吊具12の下側に位置させて巻上げ回転体としてのスプロケット13が図2に破線で示されるように装着されて回転自在となっており、このスプロケット13にはロードチェーン14が荷物用索条として掛け渡されている。このロードチェーン14の一端部には、下吊具15が設けられており、この下吊具15には荷物つまり吊荷が引っ掛けられるようになっている。
スプロケット13を回転駆動することにより下吊具15に引っ掛けられた吊荷は、巻上げ移動されたり、巻下げ移動される。吊荷が巻上げられるとロードチェーン14の他端部側はチェーンバケット16内に入り込み、吊荷が巻下げられるとチェーンバケット16内からロードチェーン14が繰り出されることになる。吊荷の巻上げ動作と巻下げ動作は、操作入力部17に設けられた巻上げ用スイッチと巻下げ用スイッチとを作業者が操作することにより行われる。
図3に示されるように、巻上げ回転体としてのスプロケット13は中空の巻上げ軸21に固定されており、この巻上げ軸21は巻上機本体10内に回転自在に装着されている。モータケース11b内には電動モータ22が装着され、電動モータ22の出力軸23は電動モータ22の両端面から外方に突出している。出力軸23の一方の突出端部23aは、モータケース11bに固定されたブラケット24に軸受を介して取り付けられており、このブラケット24には電磁ブレーキ25が装着されている。
この電磁ブレーキ25はコイル26を有し、出力軸23の突出端部23aにはブラケット24に対向するようにして回転ディスク27が固定され、回転ディスク27とコイル26の間にはこれに対して接近離反移動自在に締結ディスク28が配置されている。締結ディスク28には回転ディスク27に向かう方向のばね力が加えられており、ばね力により締結ディスク28が回転ディスク27に向けて押し付けられると、締結ディスク28と回転ディスク27がブラケット24に密着して電磁ブレーキ25は締結状態となる。一方、コイル26に通電すると、締結ディスク28が磁力によりばね力に抗して吸引され、締結ディスク28は回転ディスク27から離れることになり、電磁ブレーキ25は出力軸23の回転を許容する開放状態となる。
図3に示されるように、電動モータ22の出力軸23の突出端23bは、中空の巻上げ軸21の内部に回転自在に組み込まれた駆動軸31に連結されている。駆動軸31はスリップクラッチ32を介して小歯車33に連結されており、この小歯車33は減速軸34に設けられた大歯車35と噛み合っている。この小歯車33と大歯車35により駆動軸31の回転を減速して減速軸34に伝達する減速機構36が形成されている。減速軸34は、巻上げ軸21の外側に装着されたメカニカルブレーキ37を介して巻上げ軸21に連結されており、電動モータ22の出力軸23の回転は減速機構36により減速されて巻上げ軸21に伝達される。
このメカニカルブレーキ37は、円筒形状のねじ部38と、このねじ部38の一端部に一体に設けられたディスク部39とを備えたブレーキディスク41を有し、ブレーキディスク41は巻上げ軸21に固定されている。メカニカルブレーキ37は、電磁力により作動する電磁ブレーキ25に比して大きな制動トルクが得られる。したがって、電動モータ22を停止させた状態のもとで吊荷により大きな負荷がスプロケット13に加わっても、確実にスプロケット13の回転を規制することができる。
スリップクラッチ32は駆動軸31に取り付けられるクラッチディスク32aと小歯車33の軸に取り付けられるクラッチディスク32bとを有しており、過度の負荷がスプロケット13に加わった場合には、スリップクラッチ32のクラッチディスク32a,32bが滑ることにより、小歯車33から駆動軸31への回転伝達が遮断される。つまり、過度の負荷が減速機構36に加わったときには減速機構36から駆動軸31を介して出力軸23に対する動力の伝達がスリップクラッチ32により遮断される。これにより、巻上機によって過度の荷重の吊荷が巻上げ操作されることが防止される。なお、両方のクラッチディスク32a,32bの間にはクラッチライニングが配置されている。
メカニカルブレーキ37のねじ部38の外周面には雄ねじ38aが形成されており、この雄ねじ38aには、雌ねじ38bが形成されたブレーキ歯車42がねじ結合されている。このブレーキ歯車42は、減速軸34に設けられた連結歯車43に噛み合っており、駆動軸31の出力は減速軸34を介してブレーキ歯車42に伝達される。ブレーキ歯車42とディスク部39との間には、ラチェットホイール44が回転自在に装着されている。ブレーキ歯車42がディスク部39に接近する方向に相対回転すると、ブレーキ歯車42がラチェットホイール44に密着し、ラチェットホイール44を介してブレーキディスク41とブレーキ歯車42は締結された状態となる。一方、ブレーキ歯車42がブレーキディスク41に対して締結を解除する方向に相対回転すると、ブレーキディスク41とブレーキ歯車42との締結が解除されて、メカニカルブレーキ37は開放状態となる。このように、ブレーキ歯車42がブレーキディスク41に対して相対回転すると、ブレーキ歯車42はブレーキディスク41に対して締結位置と開放位置との間を軸方向に移動することになる。ブレーキ歯車42がディスク部39から離れる位置は、ストッパ45により規制されるようになっている。
図4に示されるように、ラチェットホイール44にはラチェット46が噛み合うようになっており、図示しないばね部材によりラチェット46にはその先端がラチェットホイール44の外周面に接触する方向にばね力が加えられている。ラチェット46は、ラチェットホイール44が矢印D2方向つまり巻下げ方向に回転すると、図4(B)に示されるように、ラチェットホイール44に噛み合ってラチェットホイール44が矢印D2で示す方向に回転するのを阻止する。
吊荷を下吊具15により吊り下げた状態のもとで吊荷の上下動を停止させるときには、電動モータ22への電力供給を停止させるとともに電磁ブレーキ25への電力供給を停止させて電磁ブレーキ25を締結状態とする。このときには、図4(B)に示されるように、ラチェットホイール44にラチェット46が噛み合って巻上げ軸21はロックされる。このときには、吊荷の荷重により巻上げ軸21には巻下げ方向D2に回転力が加えられるが、出力軸23の回転が電磁ブレーキ25により停止されており、ブレーキ歯車42によりラチェットホイール44はディスク部39に締結された状態となるので、吊荷の荷重により巻下げ方向D2の回転力が巻上げ軸21に加わることになる。これにより、図4(B)に示されるように、ラチェット46がラチェットホイール44に噛み合ってスプロケット13はロックされて回転が規制される。このように、メカニカルブレーキ37によって巻上げ軸21がロックされるので、電磁ブレーキ25を開放したとしても吊荷が巻下がることが防止される。これにより、電動モータ22を停止させた状態のもとで吊荷により大きな負荷がスプロケット13に加わっても、確実にスプロケット13の回転を規制することができる。
一方、電動モータ22を逆転させて吊荷の巻下げ運転を行うときには、電磁ブレーキ25を開放し、電動モータ22によって出力軸23を逆転方向に回転駆動する。このときには、吊荷によって巻上げ軸21には巻下げ方向の回転力が加わるので、出力軸23が巻下げ方向に駆動され、減速軸34は巻下げ方向D1に回転駆動される。これにより、ブレーキ歯車42はブレーキディスク41に対して締結を解く方向に相対回転してメカニカルブレーキ37は開放状態となる。したがって、ラチェット46がラチェットホイール44に図4(B)に示されるように噛み合った状態となっていても、ラチェットホイール44に対するディスク部39とブレーキ歯車42の密着が解かれ、吊荷の荷重により巻上げ軸21は巻下げ方向に回転駆動される。
電動モータ22の巻下げ方向の回転速度よりも吊荷により巻上げ軸21に加わる巻下げ方向の回転速度が高くなると、ブレーキ歯車42はラチェットホイール44をディスク部39に密着する方向に相対回転することになる。これにより、図4(B)に示されるように、ラチェット46が噛み合った状態のラチェットホイール44により巻上げ軸21は回転が規制されてロックされる。このように、電動モータ22の巻下げ方向の回転によりメカニカルブレーキ37の開放動作と、吊荷の荷重によるメカニカルブレーキ37の制動動作とが繰り返されて、吊荷は出力軸23の回転にほぼ同期した状態となって巻下げられることになり、ラチェットホイール44の両面にはディスク部39とブレーキ歯車42とが摺動接触することになる。この巻下げ運動時には、メカニカルブレーキ37は出力軸23による開放動作と、吊荷の荷重による制動動作とを繰り返すことになるので、出力軸23には吊荷による逆転方向の回転力つまり回転トルクが加わることはない。ラチェットホイール44とディスク部39との間と、ラチェットホイール44とブレーキ歯車42との間にはブレーキライニングが配置されている。
このように、メカニカルブレーキ37は吊荷が吊り下げられた状態のもとで電動モータ22の作動を停止させても、スプロケット13に加わる負荷によって巻上げ軸21が回転するのを規制するとともに、電動モータ22により吊荷を巻下げる際には吊荷により電動モータに逆転方向の回転トルクが伝達することが防止される。
図5に示されるように、ギヤケース11aは、ほぼ水平な底壁部47aと、これと平行となった天壁部47bと、これらの間に設けられ図5において左右の側壁部47c,47dとを有しており、全体的に横断面形状がほぼ四辺形となっている。このギヤケース11a内には潤滑油Lが収容されており、潤滑油Lによって減速機構36を構成する小歯車33と大歯車35の噛み合い摺動面が潤滑されるとともに、メカニカルブレーキ37を構成するラチェットホイール44とディスク部39との摺動面と、ラチェットホイール44とブレーキ歯車42との摺動面が潤滑される。潤滑油Lがギヤケース11a内から外部に漏れるのを防止するために、図3に示されるように、ギヤケース11aと巻上げ軸21との間にはメカニカルシール48が設けられ、ギヤケース11aとこれに固定されるカバー部材49との間にはパッキン50が設けられている。
潤滑油Lは、図5に示されるように、その油面Sがギヤケース11aの上下方向中央部つまり減速軸34、小歯車33の中心軸近傍になるように供給されている。したがって、巻上機が使用されて吊荷が上下動されると、減速機構36を構成する歯車やメカニカルブレーキ37を構成するラチェットホイール44等の回転体によって潤滑油Lは撹拌されてギヤケース11a内には潤滑油Lが油滴となって飛散することになる。一方、メカニカルブレーキ37のラチェットホイール44にはこれの両側のディスク部39とブレーキ歯車42とが摺動して摩擦接触することになり、これらの摩擦接触する回転体の摩擦熱により潤滑油Lは加熱される。さらに、スリップクラッチ32は駆動軸31に取り付けられるクラッチディスク32aと、これに摩擦接触するとともに小歯車33に取り付けられるクラッチディスク32bとを有しており、それぞれのクラッチディスク32a,32bが摺動して摩擦接触すると、摩擦熱により潤滑油Lは加熱される。
ギヤケース11aの天壁部47bには、図2および図5に示されるように、幅方向中央部に位置させて、空気抜き部材としてのオイルキャップ51が取り付けられており、このオイルキャップ51は潤滑油Lの油面Sよりも上方の位置となっている。オイルキャップ51は、図6に示されるように、ギヤケース11aに形成された雌ねじ52aにねじ結合される雄ねじ52bが形成された雄ねじ部53を有しており、オイルキャップ51はギヤケース11aに着脱自在つまり取り外し自在に装着される。オイルキャップ51はギヤケース11aの外部に露出される頭部54と、ギヤケース11a内に露出される本体部55とを有している。頭部54にはオイルキャップ51をギヤケース11aに取り付けたときにギヤケース11aの外面に当接する突き当て段部54aが設けられている。頭部54の外周面は六角形となっており、スパナ等の工具を用いてオイルキャップ51をギヤケース11aに取り付ける際には頭部54には工具が引っ掛けられる。
雄ねじ部53および本体部55により形成されるオイルキャップ51の内側端部56には、内径d2の円形の油滴落下孔57が形成されており、潤滑油Lが歯車等の回転体によりギヤケース11a内で飛散し、飛散した油滴が油滴落下孔57に付着しても油滴が落下する内径に設定されている。オイルキャップ51の外側端部58には油滴落下孔57よりも小径となった内径d1の円形の息付き孔59が油滴落下孔57に連通して形成されている。このように、ギヤケース11aの内部と外部とを連通させる連通孔は、大径の油滴落下孔57とこれよりも小径の息付き孔59とにより形成されている。息付き孔59の中心軸は油滴落下孔57の中心軸と同軸となっており、油滴落下孔57と息付き孔59との連通端には段差面61が形成されている。この段差面61はギヤケース11aの内側に対向している。息付き孔59は、メカニカルブレーキ37におけるラチェットホイール44等の回転体やスリップクラッチ32のクラッチディスク32a等の回転体の摩擦接触により潤滑油Lが加熱されてギヤケース11a内の圧力が高くなったときに、ギヤケース11aの内部の空気を排出する一方、巻上機が休止状態となって潤滑油Lの温度が低下して内部の圧力が低下したときには外部の空気をギヤケース11a内に案内する。
息付き孔59はねじ孔となっており、このねじ孔には封止部材がねじ結合されるようになっている。封止部材を息付き孔59にねじ結合することによって、巻上機を運搬したり、据え付け作業したりするときに、内部に供給された潤滑油Lが息付き孔59から漏出するのを防止することができる。
図7はオイルキャップ51にストレートの連通孔を形成した場合における連通孔の内径と潤滑油の漏出との関係を示す実験データ表である。この実験においては、常温時の潤滑油Lの温度は40℃であり、高温時の温度は100℃である。潤滑油Lとしては、常温時の粘度が58.3mm2/Sであり、高温時の粘度が8.41mm2/Sとなるものが使用された。図7において、「○」は潤滑油が外部に漏出しなかったこと、および油滴が連通孔に付着しなかったことを示し、「×」は潤滑油が外部に漏出したこと、および油滴が連通孔に付着したことを示す。
この実験結果に示されるように、連通孔の内径を4.15mmおよびそれ以上に設定すると、常温時および高温時のいずれにおいても、連通孔からギヤケース11a内の回転体によって飛散した油滴がしぶきとなって外部に直接漏出するというしぶき漏出現象の発生があった。しかし、連通孔の内径をこれよりも小径とすると、油滴がしぶきとなって外部に直接漏出するしぶき漏出現象の発生は常温時も高温時もなかったが、高温時には連通孔に付着した油滴がギヤケース11a内の圧力上昇によって外部に押し出されて漏出するという押出漏出現象の発生があった。連通孔に付着した油滴が連通孔を塞ぐように集まって油滴により連通孔が閉塞され、ギヤケース内の圧力上昇により油滴が漏出したと考えられる。
そこで、連通孔の内径と連通孔の内面への油滴の付着現象との関係について実験したところ、連通孔の内径を4.15mmおよびそれ以上の大径に設定すると、常温時には連通孔の内面には油滴の付着発生が認められなかったのに対し、高温状態のもとでは7.09mm以上の内径としなければ、油滴の付着発生をなくすことができなかった。このことは、目視検査することにより判明した。
このように連通孔の内径を4.15以下の小径にすると、油滴がしぶきとなって外部に直接漏出するしぶき漏出を防止することができるのに対し、連通孔への油滴の付着に起因した押出漏出を防止することができない。これに対して、連通孔の内径を7.09mm以上の大径に設定すると、高温時でも連通孔の内面に油滴が付着することなく、連通孔に油滴が付着することに起因して油滴の押出漏出の発生を防止することができることが判明した。連通孔の内面に油滴が付着することを防止できれば、付着した油滴が凝集して連通孔を塞ぐことがなくなり、押出漏出の発生を防止できる。
図6に示すように、本発明の空気抜き部材としてのオイルキャップ51は、その内側端部56には油滴を付着させることなく下方に油滴を落下させる油滴落下孔57が形成され、外側端部58にはギヤケース11a内の空気を給排するために油滴落下孔57よりも小径の息付き孔59が形成されている。このように、オイルキャップ51に内径が相互に相違する息付き孔59と油滴落下孔57とにより二段階の連通孔を形成することにより、ギヤケース11a内から潤滑油のしぶき漏出と押出漏出とのいずれをも防止することができる。上述した実験に基づいて、息付き孔59の内径としては、図7に示されるように、内径d1を4.15mm以下に設定することが好ましく、油滴落下孔57の内径d2としては7.09mm以上に設定することが好ましいことが判明した。
巻上機を運搬したり、据え付け作業したりするときに、内部に供給された潤滑油Lが息付き孔59から漏出するのを防止するために、息付き孔59に封止部材をねじ結合するようにしているので、息付き孔59の最小内径値としては、雌ねじ加工が可能な内径、例えば1mm程度とすることになる。一方、油滴落下孔57の最大内径値としては、油滴が付着しない値の最小値を設定することが、オイルキャップ51を小型化するためには好ましい。油滴落下孔57の内径を油滴が付着することなく、下方に落下する内径とすると、付着した油滴が油滴落下孔57内で凝集して孔を閉塞することがなくなるので、孔内を油滴が塞ぐことがなくなり、ギヤケース11a内の圧力が上昇しても油滴が漏出することが防止された。
図8は油滴落下孔57の長さと油滴の息付き孔59への付着との関係を示す実験データ表である。この実験においては、息付き孔59の内径d1を2.5mmとし、油滴落下孔57の内径d2を9mmとした。息付き孔59と油滴落下孔57の内径を上述したそれぞれの値として、油滴落下孔57の長さLと油滴が息付き孔59に到達する頻度との関係を求めた。その結果、油滴落下孔57の長さLを50mmおよびそれよりも短く設定すると、油滴が息付き孔59に到達することが見られたが、油滴落下孔57の長さLを50mm以上とすると、飛散した油滴が油滴落下孔57内に侵入しても、ギヤケース11aの内部に対向した段差面61に油滴が衝突して息付き孔59に到達することはなかった。
図6における一点鎖線Tは、段差面61の内周エッジと油滴落下孔57の内方端の内周エッジとを結ぶ仮想円錐面であり、この仮想円錐面Tと油滴落下孔57の中心軸Vとのなす角度をθとすると、長さLを相違させたときにおける角度θは、図8に示す通りである。角度θが8.85以下となると、飛散した油滴が油滴落下孔57から息付き孔59に入り込むことはなかった。そこで、油滴落下孔57の内径d2を相違させて同様の実験を行ったところ、角度θを8.85以下に設定すると、同様にギヤケース11a内で飛散して油滴落下孔57内に侵入した油滴が息付き孔59にまで入り込むことはなかった。このように、仮想円錐面Tの傾斜角度θを所定値よりも小さくするように油滴落下孔57の長さを設定すると、しぶき漏出と押出漏出とのいずれをも防止することができる。
ギヤケース11aを透明材料とした実験装置を使用して内部で飛散する油滴の目視検査を行ったところ、ギヤケース11a内で飛散する油滴は、息付き孔59と油滴落下孔57の中心軸Vに同軸状態となって真上に向かうものはなく、油滴落下孔57内に飛散侵入する油滴は全て中心軸Vに対し傾斜しており、仮想円錐面Tの傾斜角度θを上述した角度よりも小さく設定すると、油滴落下孔57から油滴が息付き孔59に侵入することはなかった。油滴落下孔57の長さLを長くすればする程、息付き孔59への油滴の侵入防止効果を高めることができるが、オイルキャップ51の内方端面が油面Sよりも上方となるようにする必要があり、長さLには限度がある。
オイルキャップ51は図示する場合には、ギヤケース11aの天壁部47bに取り付けられているが、オイルキャップ51の内方端が油面に接触しない位置であれば、左右の側壁部47c,47dの一方に設けるようにしても良い。ギヤケース11aには潤滑油Lを排出するための排出孔と潤滑油を注入するための注入孔が設けられており、それぞれは図示省略されている。オイルキャップ51はギヤケース11aにねじ結合されており、取り外し得るようになっているので、オイルキャップ51を取り外してギヤケース11a内に潤滑油Lを注入することも可能である。なお、オイルキャップ51をギヤケース11aに溶接等の手段により固定するようにしても良い。
空気抜き部材としてのオイルキャップ51に、相互に内径が相違する油滴落下孔57と息付き孔59とを段差面61を介して連通させて形成し、連通孔を段付きないし二段階構造としたので、油滴落下孔57内には油滴の付着に起因して油滴により油滴落下孔57が閉塞されることがなくなる。これにより、オイルキャップ51を複雑な構造とすることなく、シンプルな構造とすることによって、ギヤケース11a内の圧力が高くなっても、油滴が外部に押し出されることが防止される。また、ギヤケース11a内の圧力が高くなると、内部の空気を排気することができるので、ギヤケース11a内の圧力上昇に起因してメカニカルシール48やパッキン50が損傷することを防止できる。したがって、潤滑油Lの温度を高めるような摩擦部材が設けられているギヤケース11aに用いるオイルキャップ51に本発明は好適である。ただし、潤滑油Lが高温とならない場合にもこのオイルキャップ51を用いることは可能である。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する実施の形態は巻上機である電気チェーンブロックのギヤケースに本発明の空気抜き機構を適用した場合を示すが、ホイストのギヤケースに対しても本発明を適用することができる。さらに、電気チェーンブロックやホイストのみならず、歯車等の回転体が組み込まれたギヤケースであれば、巻上機に限られることなく、種々の装置のギヤケースに対しても本発明の空気抜き機構を適用することができる。
10…巻上機本体、11a…ギヤケース、11b…モータケース、12…上吊具、13…スプロケット(巻上げ回転体)、14…ロードチェーン(荷物用索条)、15…下吊具、16…チェーンバケット、17…操作入力部、21…巻上げ軸、22…電動モータ、23…出力軸、24…ブラケット、25…電磁ブレーキ、26…コイル、27…回転ディスク、28…締結ディスク、31…駆動軸、32…スリップクラッチ、32a,32b…クラッチディスク、33…小歯車、34…減速軸、35…大歯車、36…減速機構、37…メカニカルブレーキ、38…ねじ部、39…ディスク部、41…ブレーキディスク、42…ブレーキ歯車、43…連結歯車、44…ラチェットホイール、45…ストッパ、46…ラチェット、47b…天壁部、48…メカニカルシール、49…カバー部材、50…パッキン、51…オイルキャップ(空気抜き部材)、53…雄ねじ部、54…頭部、55…本体部、56…内側端部、57…油滴落下孔、58…外側端部、59…息付き孔、61…段差面。

Claims (10)

  1. 回転体が組み込まれるとともに前記回転体を潤滑する潤滑油が供給されるギヤケースに設けられるギヤケースの空気抜き機構であって、
    外側端部を前記ギヤケースの外部に露出させる一方、内側端部を前記ギヤケース内に露出させるとともに、前記ギヤケース内に供給された潤滑油の油面よりも上方に位置させて、前記ギヤケースに設けられる空気抜き部材を有し、
    前記回転体により前記ギヤケース内で飛散した潤滑油の油滴を付着させることなく下方に落下させる油滴落下孔を前記空気抜き部材の前記内側端部内に形成し、
    前記ギヤケース内の圧力変化により前記ギヤケース内の空気を給排する息付き孔を前記外側端部内に前記油滴落下孔に連通させて前記油滴落下孔よりも小径に形成し、
    前記油滴落下孔と前記息付き孔との連通端に段差面を形成することを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  2. 請求項1記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記段差面の内周エッジと前記油滴落下孔の内方端の内周エッジとを結ぶ仮想円錐面の中心軸に対する傾斜角度を8.8度以下に設定することを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  3. 請求項1または2記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記息付き孔の内径を4.1mm以下に設定し、前記油滴落下孔の内径を7.0mm以上に設定することを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記息付き孔の内径を2.5mmに設定し、前記油滴落下孔の内径を9mmに設定するとともに前記油滴落下孔の長さを55mm以上に設定することを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記空気抜き部材は前記ギヤケースに形成された雌ねじにねじ結合される雄ねじを有し、前記空気抜き部材は前記ギヤケースに着脱自在であることを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記息付き孔を当該息付き孔に封止部材がねじ結合されるねじ孔とすることを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のギヤケースの空気抜き機構において、電動モータが設けられたモータケースを前記ギヤケースに連結し、前記電動モータの出力軸に連結される小歯車と、吊荷を上下動する巻上げ軸に連結される減速軸の大歯車とを有する減速機構を前記ギヤケース内に設け、前記ギヤケースは巻上機を構成することを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  8. 請求項7記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記巻上げ軸に連結されるブレーキディスクと、前記ブレーキディスクにねじ結合され前記ブレーキディスクのディスク部にラチェットホイールを介して密着するとともに前記減速軸に噛み合うブレーキ歯車とを有し、前記電動モータの停止時に前記巻上げ軸の吊荷による回転を規制するとともに前記電動モータにより吊荷を巻下げる際には吊荷による前記電動モータの逆転を防止するメカニカルブレーキを前記ギヤケース内に設けることを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  9. 請求項7または8記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記電動モータの前記出力軸と前記減速機構との間に設けられ、吊荷により過度の負荷が前記減速機構に加わったときには前記減速機構から前記出力軸に対する動力の伝達を遮断するスリップクラッチを前記ギヤケース内に設けることを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のギヤケースの空気抜き機構において、前記ギヤケースは底壁部と天壁部とこれらの間に設けられた側壁部とを有し、潤滑油油面よりも上部の壁面に前記空気抜き部材を設けることを特徴とするギヤケースの空気抜き機構。
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