JP2012017586A - 吸盤式ドアハンドル - Google Patents

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Shoji Sano
省治 佐野
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Abstract

【課題】固定式のドアハンドルとほぼ同様の強度および操作性を実現できる吸盤式ドアハンドルを提供する。
【解決手段】取付部2aは、円板状の吸盤11と円柱部13とで構成され、円柱部13の端部が把持部3に固定された吸着部材10と、吸着部材10と把持部3との間に配置された有底円筒型の部材で構成され、円柱部13と共に軸方向に移動するノブ20と、吸着部材10とノブ20との間に配置された円筒状部材で構成され、円筒部31の前端部が吸盤11の背面に当接し、かつ円筒部31の後端部にカム面が形成されたカム部材30とを備えている。ノブ20の底部22に形成された突起とカム部材30のカム面とが当接し、ノブ20の回転に伴って、円柱部13および吸盤11の中心部が、被取付面から遠ざかる方向に移動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、引き戸や開き戸を開閉する際に使用する吸盤式のドアハンドルに関する。
マンションや一戸建て住宅のベランダや窓にはアルミサッシよりなる引き戸が設けられているが、一般に、このような引き戸にはドアノブが備え付けられていない。このため、居住者が引き戸を開閉する場合には、引き戸の縦枠に指を掛けたり、引き戸のガラス面に手のひらを圧着させたりすることにより、手の力を引き戸に伝達させて開閉している。
しかし、縦枠に指を掛けたりガラス面に手のひらを圧着させたりして引き戸に力を伝達する方法は、手の力が引き戸に適切に伝わらないことが多く、引き戸を開閉するのが困難な場合がある。
このような問題に対応するため、吸盤式のドアノブが提案されている(例えば、特許文献1参照)。吸盤式のドアノブは、被取付面に吸着可能な吸盤と、この吸盤の吸着面とは反対側に設けられた回転用のノブとで構成されている。
特許文献1に記載のドアノブを用いれば、吸盤を引き戸の被取付面に吸着させることにより、ドアノブを引き戸に簡単に取り付けることができる。また吸盤の吸着力によってドアノブを固定しているため、引き戸からの取り外しも容易である。
特開2000−27498号公報
一般に用いられるドアハンドルとして、中央部に人の手で把持する把持部が配置され、両端が湾曲して引き戸等に固定されたものがある。この形状のドアハンドルは、持ち易く操作性にも優れているため、吸盤式のドアハンドルにも上述の形状を採用したいという要望がある。
しかし、特許文献1に記載された吸盤式ドアノブの構造を上述のドアハンドルに採用しようとすると、吸盤の後部に回転用のノブが設けられているために、把持部を吸盤に直接固定することができない。結果として、固定式のドアハンドルと同様の強度および操作性を備えた吸盤式ドアハンドルを実現することは困難であった。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、把持部の両端に吸盤が取り付けられたドアハンドルについて、固定式のドアハンドルとほぼ同様の強度および操作性を実現できる吸盤式ドアハンドルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかる吸盤式ドアハンドルは、開閉部材の被取付面に取り付けられる一対の取付部と、両端に前記一対の取付部が固定された把持部とを備えた吸盤式ドアハンドルであって、
前記それぞれの取付部は、
柔軟性のある材料で形成された円板状の吸盤と、前記吸盤の吸着面の背面側に取り付けられ、中心軸が前記吸盤の中心軸と略一致する円柱部とで構成され、前記円柱部の端部が前記把持部に固定された吸着部材と、
前記吸着部材と前記把持部との間に配置された有底円筒型の部材で構成され、円筒部の端部が前記吸盤と対向し、底部の中心部に前記円柱部が貫通する開口が形成され、回転の軸心が前記中心軸と略一致し、かつ前記円柱部と共に中心軸方向に移動するノブと、
前記吸着部材と前記ノブとの間に配置された円筒状部材で構成され、円筒部の前端部が前記吸盤の背面に当接し、かつ前記円筒部の後端部にカム面が形成されたカム部材と、を備え、
前記ノブの底部に形成された突起と前記カム部材のカム面とが当接し、前記ノブの回転に伴って、前記円柱部および吸盤の中心部が、前記開閉部材の被取付面から遠ざかる方向に移動することを特徴とする。
ここで、前記吸盤は、相対的に硬い材料で形成された中心部と、相対的に柔らかい材料で形成された周辺部とで構成されていることが好ましい。
また前記吸着部材の円柱部の外周面にリング状の第1の係止部が形成され、
かつ前記ノブの開口の周辺に先端が中心側に突出した第2の係止部が形成され、
前記第2の係止部の先端が前記吸盤と前記第1の係合部とによって挟まれることにより、前記円柱部が前記ノブと一体となって中心軸方向に移動するように構成されていることが好ましい。
また前記吸盤の背面に複数の突起が円周上に等間隔に形成され、
かつ前記カム部材の前端部内周側のフランジ(32)に複数の穴が形成され、
前記複数の突起が前記複数の穴にそれぞれ係合されることにより、前記カム部材の回転が阻止されるように構成されていることが好ましい。
また前記第2の係止部を取り囲むようにリング状のコイルが配置され、このコイルは前記ノブの回転を阻むように作用することが好ましい。
本発明の吸盤式ドアハンドルは、回転用のノブが吸盤と把持部との間に配置され、把持部が吸盤に直接接続されているため、固定式のドアハンドルとほぼ同様の強度および操作性を実現できる。
本発明の実施の形態にかかる吸盤式ドアハンドルの外観を示す斜視図である。 図1のA−A線で切断した取付部の断面図である。 図1の吸着部材10を上方から見た平面図である。 図1のノブ20を下方から見た平面図である。 図1のカム部材30を上方から見た平面図である。 ノブ20の円筒部およびカム部材30の円筒部の一部を平面に展開した状態を示す図である。 取付部がガラス戸に取り付けられる前の状態と取り付けられた後の状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる吸盤式ドアハンドルについて、図面を参照しながら説明する。
<吸着式ドアハンドルの構成>
図1に本実施の形態にかかる吸盤式ドアハンドル1の外観を示す。吸盤式ドアハンドル1は、人の手で把持される把持部3の湾曲した両端部に取付部2aおよび2bがそれぞれ固定されている。
図2に、図1の吸盤式ドアハンドル1をA−A線で切断した取付部2aの断面を示す。取付部2aは、吸着部材10、ノブ20およびカム部材30で構成されている。以下、それぞれの部材について説明する。なお、以後の説明では、被取付面の方向を前方、それと逆方向を後方とする。
図3に、図2の吸着部材10を上方から見た図を示す。吸着部材10は、柔軟性のある材料で作製された円板状の吸盤11と、この吸盤11の吸着面12の背面側に取り付けられ、中心軸が吸盤11の中心軸Xと略一致する円柱部13で構成されている。
吸盤11の吸着面12は平坦に形成されている。一方、吸着面12の背面側には、リング状のフランジ14、円周上に等間隔に配置された第1の突起15および円柱部13の付け根付近に配置された第2の突起16が設けられている。更に、吸盤11の外周部には、吸盤11を被取付面から剥がす際に用いる舌片17が形成されている。
円柱部13の中心に円柱状の空洞が形成され、その空洞に把持部3の一部である円柱6が挿入されている。円柱部13は接着剤等によりこの円柱6に固定されている。
また図2に示すように円柱部13の中間部には、リング状の係止部18が形成されている。係止部18の機能については、ノブ20の説明の中で併せて説明する。
吸盤11および円柱部13の材料には合成樹脂が用いられる。本実施の形態では、硬さの異なる2種類の合成樹脂を組み合わせて用いている。具体的には、円柱部13および吸盤11の中心部には相対的に硬い合成樹脂を用い、周辺部には相対的に柔らかい合成樹脂を用いている。その理由については後述する。
〔備考:ご指示に従い、材料名を一般名称に変更しました。ご確認ください。〕
図4にノブ20を下方から見た図を示す。前述の図2に示すように、ノブ20は、把持部3と吸着部材10によって挟まれる状態で配置されている。またノブ20は、円筒部21および底部22からなる有底円筒型の強固な部材で形成されている。本実施の形態では、ノブ20の材料に硬質の合成樹脂を用いている。
底部22の中心部には、吸着部材10の円柱部13が貫通する円形の開口23が形成されている。また底部21の周縁部には突起24および25が形成されている。突起24および25はカムとして作用する。その動作については、後に図6を用いて説明する。
また開口23の周辺には、先端が中心方向に突出した複数(図では6個)の係止部26が等間隔に配置されている。図2に示すように、ノブ20の係止部26の先端は、吸着部材10の吸盤11と円柱部13に形成された係止部18とによって挟まれている。従って、ノブ20が中心軸Xの方向に移動すると、これに合わせて円柱部13も移動する。
図5にカム部材30を上方から見た図を示す。カム部材30は円筒状の部材で構成され、図2に示すように、吸着部材10に当接し、かつノブ20によって覆われている。本実施の形態では、ノブ20と同様に、カム部材30の材料に硬質の合成樹脂を用いている。また図2に示すように、吸盤11の背面に形成されたフランジ14が、ノブ20の円筒部21とカム部材30の円筒部31の間に挟まれるように配置されている。
カム部材30の円筒部31の前端部内周側にはフランジ32が形成され、更にフランジ32の内周側に、一部が切欠かれた複数の穴33が形成されている。カム部材30の前端部が吸着部材10の吸盤11に当接した状態において、穴33が吸盤11の背面に形成された突起15と係合することにより、カム部材30が回転するのを防止している。
カム部材30の円筒部31の後端部の端面にカム面34が形成されている(図5および図6参照)。ノブ20を回転させたときに、ノブ20の底部22に設けられた突起24および25がカム面34に当接することにより、ノブ20はカム面34の形状に沿って中心軸Xの方向に移動する。
また図2および図4に示すように、ノブ20の係止部26を取り囲むようにコイルばね40が配置されている。コイルばね40の一方の端は、吸盤11の背面に形成された突起16(図3参照)に係止され、他方の端は、ノブ20の係止部26の1つに係止されている(図示せず)。コイルばね40により、ノブ20の回転を阻止する方向の力が常に働いている。
<取り付け動作>
次に、図6および図7を参照して、ドアハンドル1を開閉部材の非取付面に取り付ける際の動作について説明する。図6(a)〜(c)は、ノブ20の円筒部21およびカム部材30の円筒部31の内周面の一部(円周の約1/2)を平面に展開した状態を示す。また図7(a)、(b)は、取付部2aが被取付面に取り付けられる前の状態と取り付けられた後の状態を示す。
ドアハンドル1を開閉部材であるガラス戸の非取付面に取り付ける際には、図7(a)に示すように、取付部2aおよび2bの吸盤11をガラス戸4の非取付面5に押し付けて、吸盤11と非取付面5との間の空気を抜いておく。その後、取付部2aおよび2bのそれぞれのノブ20を、時計回りに回転させる。
図6(a)〜(c)に示すように、カム部材20の底部22に設けられた突起24とノブ30のカム面34は、常に当接した状態にある。カム面34には、凸部341、傾斜部342および凹部343が形成されている。
図6(a)はノブ20を回す前の状態を示す。突起24はカム面34のうち凸部341と接する状態、すなわち傾斜部342の一番低い箇所に当接している。この状態では、図7(a)に示すように、吸盤11の吸着面12は平坦な状態でガラス戸4の被取付面5と接触している。
次に、図6(b)に示すように、人手によりノブ20を矢印で示す方向(時計回り)に回転させると、突起24が傾斜部342の傾斜面に沿って上方に移動し、これにつれてノブ20も上方(ガラス戸4から離れる方向)に移動する。
前述したように、ノブ20の内周側に設けられた係止部26の先端が吸盤11と円柱部13に設けられたリング状の係止部18とによって挟まれているため(図2参照)、ノブ20と円柱部13は、中心軸X方向に一体となって移動する。一方、吸盤11の周辺部はカム部材30の先端部によってガラス戸4の方向に押さえ付けられている。更にフランジ14によって吸盤11が中心方向に引っ張られて変移するのを阻止している。
前述したように、吸盤11の周辺部は中心部に比較して柔らかい材料で作製されているため、ノブ20を時計回りに回すと、吸盤11の周辺部が伸びると共に中心部がガラス戸4から離れる方向に移動して、吸盤11の吸着面との間に隙間ができ、その部分が負圧状態になる。
ノブ20を、図6(b)から図6(c)に示す状態まで回すと、突起24がカム面34の凹部343に嵌まり込み、その状態に保持される。またカム面34の突起部341の先端が突起25に当接する。図7(b)に、この状態における取付部2aの正面図を示す。この状態においては、破線で示すように吸盤11の吸着面12とガラス戸4との間の隙間が最大となり、吸盤11は大気圧によってガラス戸4に強く押し付けられる。
ドアハンドル1のもう一方の取付部2bについても、同様の操作によってガラス戸4に取り付けられる。この状態では、取付部2aおよび2bは大気圧によってガラス戸4に強く押し付けられているため、人の手で把持部3を握り、相当の力で引いても、取付部2aおよび2bをガラス戸4から引き剥がすことはできない。このようにして、ドアハンドル1は、引き戸等に取り付けられた固定式のドアハンドルと同様の機能を実現し、ドアハンドル1により引き戸等の開閉を行うことができる。
一方、ドアハンドル1をガラス戸4から取り外す際には、取付部2a,2bのノブ20を反時計回りに回せば、ノブ20の突起24がカム面34の凹部343から外れる。取付部2a,2bは、図6(a)〜(c)に示す状態を逆行して図7(a)に示す状態に戻り、吸盤11とガラス戸4との間に形成された負圧状態が解消される。結果として、吸盤11をガラス戸4から簡単に取り外すことができる。
以上説明したように、本発明の吸盤式ドアハンドルを用いれば、ノブを回すという簡単な動作によって取付部を被取付面に取り付けたり、取り外したりできる。また、本発明の吸盤式ドアハンドルは、回転用のノブが吸盤と把持部との間に配置され、把持部が吸盤に直接接続されているため、固定式のドアハンドルとほぼ同様の強度および操作性を実現できる。
なお、上述の実施の形態においては、ノブ20の係止部26を吸盤11と係止部18によって挟むことにより、ノブ20と円柱部13が一体となって軸方向に移動できるように構成したが、これ以外の構成によって軸方向の移動を実現してもよい。
本発明の吸盤式ドアハンドルは、引き戸や開き戸の開閉ばかりでなく、冷蔵庫や収納庫の開閉にも使用できるもので、その応用範囲は広い。
1 吸盤式ドアハンドル
2a、2b 取付部
3 把持部
4 ガラス戸
5 被取付面
6、13 円柱部
10 吸着部材
11 吸盤
12 吸着面
14、32 フランジ
15、16、24、25 突起
17 舌片
18、26 係止部
20 ノブ
21、31 円筒部
22 底部
23 開口
30 カム部材
33 穴
34 カム面

Claims (5)

  1. 開閉部材の被取付面に取り付けられる一対の取付部と、両端に前記一対の取付部が固定された把持部とを備えた吸盤式ドアハンドルであって、
    前記それぞれの取付部は、
    柔軟性のある材料で形成された円板状の吸盤と、前記吸盤の吸着面の背面側に取り付けられ、中心軸が前記吸盤の中心軸と略一致する円柱部とで構成され、前記円柱部の端部が前記把持部に固定された吸着部材と、
    前記吸着部材と前記把持部との間に配置された有底円筒型の部材で構成され、円筒部の端部が前記吸盤と対向し、底部の中心部に前記円柱部が貫通する開口が形成され、回転の軸心が前記中心軸と略一致し、かつ前記円柱部と共に中心軸方向に移動するノブと、
    前記吸着部材と前記ノブとの間に配置された円筒状部材で構成され、円筒部の前端部が前記吸盤の背面に当接し、かつ前記円筒部の後端部にカム面が形成されたカム部材と、を備え、
    前記ノブの底部に形成された突起と前記カム部材のカム面とが当接し、前記ノブの回転に伴って、前記円柱部および吸盤の中心部が、前記開閉部材の被取付面から遠ざかる方向に移動することを特徴とする吸盤式ドアハンドル。
  2. 前記吸盤は、相対的に硬い材料で形成された中心部と、相対的に柔らかい材料で形成された周辺部とで構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の吸盤式ドアハンドル。
  3. 前記吸着部材の円柱部の外周面にリング状の第1の係止部が形成され、
    かつ前記ノブの開口の周辺に先端が中心側に突出した第2の係止部が形成され、
    前記第2の係止部の先端が前記吸盤と前記第1の係合部とによって挟まれることにより、前記円柱部が前記ノブと一体となって中心軸方向に移動することを特徴とする、請求項1または2に記載の吸盤式ドアハンドル。
  4. 前記吸盤の背面に複数の突起が円周上に等間隔に形成され、
    かつ前記カム部材の前端部内周側のフランジ(32)に複数の穴が形成され、
    前記複数の突起が前記複数の穴にそれぞれ係合されることにより、前記カム部材の回転が阻止されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸盤式ドアハンドル。
  5. 前記第2の係止部を取り囲むようにリング状のコイルが配置され、このコイルは前記ノブの回転を阻むように作用することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸盤式ドアハンドル。
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