JP2012102999A - 室圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給気通路を介して空調機と接続された部屋の室圧を目標値に制御するための室圧制御装置10であって、給気通路に設けられた第1の圧力計51によって計測された給気通路の静圧の計測値と給気通路の静圧の目標値との第1の偏差値から2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、空調機の風量制御量を求める空調機制御部14と、この部屋に設けられた第2の圧力計52によって計測されたこの部屋の室圧の計測値とこの部屋の室圧の目標値との第2の偏差値から2次関数特性に基づいて、この部屋内の空気を排気するための排気ダンパ41の開度制御量を求める排気ダンパ制御部16とを具備する。
【選択図】 図2
Description
ここで、前記第1の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第1のフィルタと、前記第2の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第2のフィルタとをさらに具備し、前記空調機制御部が、前記第1のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第3の偏差値から前記第3の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記空調機の風量制御量を求め、前記排気ダンパ制御部が、前記第2のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第4の偏差値から前記第4の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記排気ダンパの開度制御量を求めてもよい。
前記空調機制御部が、第1または第3の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記空調機の風量制御量を求め、前記排気ダンパ制御部が、第2または第4の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ダンパの開度制御量を求めてもよい。
前記部屋から空気を排気する排気ファンと前記部屋との間の排気通路に設けられた他の圧力計によって計測された前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第5の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求める排気ファン制御部をさらに具備してもよい。
前記他の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う他のフィルタをさらに具備し、前記排気ファン制御部が、前記他のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第6の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求めてもよい。
前記排気ファン制御部が、第5または第6の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ファンの風量制御量を求めてもよい。
前記部屋に設けられた局所排気用のスイッチがオンにされると、前記室圧制御装置により室圧が制御された他の部屋に設けられた別の圧力計によって計測された該他の部屋の室圧の計測値と該他の部屋の室圧の目標値から所定の値を引いて変更した目標値との偏差値から2次関数特性に基づいて、前記他の部屋内の空気を排気するための他の排気ダンパの開度制御量を求める他の排気ダンパ制御部をさらに具備してもよい。
(1)2次偏差制御方式を採用することにより、PID制御方式に比べてパラメータの簡略化が図れるので、室圧の変動を簡単な制御で抑制することができるとともに、PID制御方式に比べて追従性および安定性の向上も図れるので、室圧の安定な制御を行うことができる。
(2)室圧による可変風量制御および給排気の一定風量比制御に比べて安定かつフレキシブルな制御が可能であるため、ドアの開閉時、空調機の起動時、換気回数変更時、局所排気装置の動作時などにおいて常に安定した室圧(気流)を確保することができる。
(3)最適な機器の状態で制御しているため、局所排気装置などの動作時や室圧補正時以外では極力モータダンパを動作させないので、機器の寿命を飛躍的に向上させることができる。
(4)瞬停(停電)時にも気流を確保することが可能であるので、瞬停時ではシステムを止めることなく室圧の制御をすることができる。
(5)プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)など、オープンネットワークを採用することにより、既存システムからの置換性や将来システムの拡張性を向上させることができる。
(6)温度制御、湿度制御および熱源制御に応用することにより、トータル空調システムの構築が可能となる。
本発明の第1の実施例による室圧制御装置10は、図1に示すように、レターン方式(順環空調方式)の空調設備により第1および第2の部屋の室圧を+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)にそれぞれ制御する場合に使用されるものである。なお、以下では、目標値は1気圧(1013hPa)からの偏差値で表わす。
2次偏差制御方式では、図5(a)の2次関数特性Bで示すように、PID特性Aに比べて偏差値が大きいときには、大きい操作量で制御が決まる(ただし、最大操作量で制限される。)。また、偏差量が小さいときは小さい操作量で制御が決まるため、図5(b)および(c)の曲線Aに示すようにオーバーシュートが生じることなくしかも追従性が良い。
一方、図5(a)にPID特性Aで示すPID方式では、追従性を良くするためにP成分(比例成分)を小さくまたはD成分(微分成分)を大きくする必要があり、図5(b)および(c)の曲線Aに示すようにオーバーシュートが生じる。その結果、オーバーシュートが許されない室圧制御においてPID制御方式を採用するとP成分(比例成分)またはI成分(積分成分)を大きくする必要があり、図6(a)のPID特性Aに示すように追従性が悪くなるため、追従に時間がかかる。
2次偏差制御方式では、図6(a)の2次関数特性Bで示すように、偏差値が安定域(安定ゾーン)にある場合には、偏差値に対する制御量が小さくなる。その結果、図6(b)および(c)の曲線Bに示すように制御量(補正量)の傾き特性が小さくなるため、安定した制御が可能となる。
一方、図6(a)にPID特性Aで示すPID制御方式では、図6(b)および(c)の曲線Aに示すように安定ポイントbに到達するまでに時間がかかるため、安定性を良くするためにP成分(比例成分)およびI成分(積分成分)を大きくすると、安定時から外乱時の追従が困難になる。
2次偏差制御方式では、常に目標値(設定値)に対する偏差値によって制御量(補正量および操作量)を決めているため、時間軸を必要としない。
一方、PID制御方式では、P成分(比例成分)だけではオフセット(残留偏差)が生じてしまうため、I成分(積分成分)およびD成分(微分成分)といった時成分によって偏差をなくすようにしている。その結果、時成分を必要とするため、安定時から外乱時の対応が困難になる。
2次偏差制御方式では、演算ブロック図は図8に示すようになり、以下に示す演算式が求まる。なお、SVは目標値(設定値)、PVfnは平均化フィルタ処理後の計測値(現在値)、EVnは偏差値、MVaは制御量(補正量)、KPはゲイン係数、MVnは操作量、MVn-1は前回の操作量を表わす。
EVn = PVfn − SV
MVa = KP(EVn)2
MVn= MVn-1 + MVa(正動作で、偏差値が正の場合)
MVn= MVn-1 − MVa(正動作で、偏差値が負の場合)
MVn= MVn-1 − MVa(逆動作で、偏差値が正の場合)
MVn= MVn-1 + MVa(逆動作で、偏差値が負の場合)
したがって、パラメータとして設定する項目は、ゲイン係数KPおよび目標値(設定値)SVの2つだけとなるため、パラメータの簡略化が図れる。
なお、図4に示した2次関数特性は、ゲイン係数KP=1/5、ゲイン係数KP=1およびゲイン係数KP=3のものであり、操作量0〜100%に対して工業値レンジが0〜4000としたときに最大操作量が約2.5%(操作量=100)程度としたものである。
なお、モード移行時においては、第1および第2の部屋の室圧を保持したまま給気通路61の静圧を変えていく必要があるため、平均化フィルタ処理および補正不感帯処理は行わず、かつ、制御動作速度を大きくした方がよい。そこで、室圧制御装置10の制御部18は、平均化フィルタ処理を行わせないフィルタ処理制御信号を第1乃至第3のフィルタ11〜13に出力し、補正不感帯処理を行わせない補正不感帯処理制御信号を空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17とに出力するとともに、ゲイン係数Kpを大きくした2次関数特性を用いて2次偏差制御方式に従って風量制御量および開度制御量を算出するように空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17とを制御する。
本実施例による室圧制御装置110は、図10に示すように、排気ファン70を備えたオールフレッシュ方式(全外気空調方式)の空調設備により第1および第2の部屋の室圧を+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)にそれぞれ制御する場合に使用されるものである。
なお、モード移行時には、制御部18は、平均化フィルタ処理を行わせないフィルタ処理制御信号を第1乃至第4のフィルタ11〜13,81に出力し、補正不感帯処理を行わせない補正不感帯処理制御信号を空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82に出力するとともに、ゲイン係数Kpを大きくした2次関数特性を用いて2次偏差制御方式に従って風量制御量および開度制御量を算出するように空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82とを制御する。
本実施例による室圧制御装置210は、図12に示すように、図1に示したレターン方式の空調設備において、第1の部屋に設けられた局所排気用のスイッチ93がオンにされて局所排気装置90により第1の部屋の排気が行われるときに、第1および第2の部屋の室圧の差を10Pa(30Pa−20Pa)に保つように制御する場合に使用されるものである。
11〜13 第1乃至第3のフィルタ
14 空調機制御部
15 定風量装置制御部
16,17 第1および第2の排気ダンパ制御部
18 制御部
20 空調機
21 空調機用インバータ
31,32 第1および第2の定風量装置
41,42 第1および第2の排気ダンパ
51〜53 第1乃至第3の圧力計
61 給気通路
62 排気通路
70 排気ファン
71 排気ファン用インバータ
72 第4の圧力計
81 第4のフィルタ
82 排気ファン制御部
90 局所排気装置
91 排気ファン
92 局排用ダンパ
93 スイッチ
Claims (7)
- 給気通路を介して空調機と接続された部屋の室圧を目標値に制御するための室圧制御装置であって、
前記給気通路に設けられた第1の圧力計によって計測された前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第1の偏差値から、前記第1の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、前記空調機の風量制御量を求める空調機制御部と、
前記部屋に設けられた第2の圧力計によって計測された前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第2の偏差値から、前記第2の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、前記部屋内の空気を排気するための排気ダンパの開度制御量を求める排気ダンパ制御部と、
を具備することを特徴とする、室圧制御装置。 - 前記第1の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第1のフィルタと、
前記第2の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第2のフィルタと、
をさらに具備し、
前記空調機制御部が、前記第1のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第3の偏差値から前記第3の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記空調機の風量制御量を求め、
前記排気ダンパ制御部が、前記第2のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第4の偏差値から前記第4の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記排気ダンパの開度制御量を求める、
ことを特徴とする、請求項1記載の室圧制御装置。 - 前記空調機制御部が、第1または第3の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記空調機の風量制御量を求め、
前記排気ダンパ制御部が、第2または第4の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ダンパの開度制御量を求める、
ことを特徴とする、請求項1または2記載の室圧制御装置。 - 前記部屋から空気を排気する排気ファンと前記部屋との間の排気通路に設けられた他の圧力計によって計測された前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第5の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求める排気ファン制御部をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の室圧制御装置。
- 前記他の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う他のフィルタをさらに具備し、
前記排気ファン制御部が、前記他のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第6の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求める、
ことを特徴とする、請求項4記載の室圧制御装置。 - 前記排気ファン制御部が、第5または第6の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ファンの風量制御量を求めることを特徴とする、請求項4または5記載の室圧制御装置。
- 前記部屋に設けられた局所排気用のスイッチがオンにされると、前記室圧制御装置により室圧が制御された他の部屋に設けられた別の圧力計によって計測された該他の部屋の室圧の計測値と該他の部屋の室圧の目標値から所定の値を引いて変更した目標値との偏差値から2次関数特性に基づいて、前記他の部屋内の空気を排気するための他の排気ダンパの開度制御量を求める他の排気ダンパ制御部をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の室圧制御装置。
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