JP2012102999A - 室圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの空調機に接続された複数の部屋の室圧の変動を簡単な制御で抑制することができる室圧制御装置を提供する。
【解決手段】給気通路を介して空調機と接続された部屋の室圧を目標値に制御するための室圧制御装置10であって、給気通路に設けられた第1の圧力計51によって計測された給気通路の静圧の計測値と給気通路の静圧の目標値との第1の偏差値から2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、空調機の風量制御量を求める空調機制御部14と、この部屋に設けられた第2の圧力計52によって計測されたこの部屋の室圧の計測値とこの部屋の室圧の目標値との第2の偏差値から2次関数特性に基づいて、この部屋内の空気を排気するための排気ダンパ41の開度制御量を求める排気ダンパ制御部16とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、室圧制御装置に関し、特に、1つの空調機に接続された複数の部屋の室圧を一定に保つのに好適な室圧制御装置に関する。
医薬品製造用のクリーンルームや無菌動物飼育室などの施設では、複数の部屋の室内を清潔に保つとともに室外からの細菌などの侵入を防止する必要があるため、空調機を用いて室圧を室外の圧力よりも高くして外部とのバリアを形成している。また、このような施設では、製造ラインの変更や実験内容の変更を行う際には、部屋を密閉状態にしてホルマリン燻蒸により部屋内を消毒している。
このような施設に用いられる空調機では、PID制御により圧力調整用の排気ダンパを制御したり、ファジィ制御により圧力調整用の排気ダンパを制御したりすることが行われている(特許文献1参照)。
特開平5−224760号公報
しかしながら、PID制御により圧力調整用の排気ダンパを制御する方法では、部屋のドアの開閉時などにおいて室圧が大きく変動するという問題がある。また、ファジィ制御により圧力調整用の排気ダンパを制御する方法では、ファジィ推論演算を行う必要があり制御が複雑になるという問題がある。
本発明の目的は、1つの空調機に接続された複数の部屋の室圧の変動を簡単な制御で抑制することができる室圧制御装置を提供することにある。
本発明の室圧制御装置は、給気通路を介して空調機と接続された部屋の室圧を目標値に制御するための室圧制御装置であって、前記給気通路に設けられた第1の圧力計によって計測された前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第1の偏差値から前記第1の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、前記空調機の風量制御量を求める空調機制御部と、前記部屋に設けられた第2の圧力計によって計測された前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第2の偏差値から前記第2の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、前記部屋内の空気を排気するための排気ダンパの開度制御量を求める排気ダンパ制御部とを具備することを特徴とする。
ここで、前記第1の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第1のフィルタと、前記第2の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第2のフィルタとをさらに具備し、前記空調機制御部が、前記第1のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第3の偏差値から前記第3の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記空調機の風量制御量を求め、前記排気ダンパ制御部が、前記第2のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第4の偏差値から前記第4の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記排気ダンパの開度制御量を求めてもよい。
前記空調機制御部が、第1または第3の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記空調機の風量制御量を求め、前記排気ダンパ制御部が、第2または第4の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ダンパの開度制御量を求めてもよい。
前記部屋から空気を排気する排気ファンと前記部屋との間の排気通路に設けられた他の圧力計によって計測された前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第5の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求める排気ファン制御部をさらに具備してもよい。
前記他の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う他のフィルタをさらに具備し、前記排気ファン制御部が、前記他のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第6の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求めてもよい。
前記排気ファン制御部が、第5または第6の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ファンの風量制御量を求めてもよい。
前記部屋に設けられた局所排気用のスイッチがオンにされると、前記室圧制御装置により室圧が制御された他の部屋に設けられた別の圧力計によって計測された該他の部屋の室圧の計測値と該他の部屋の室圧の目標値から所定の値を引いて変更した目標値との偏差値から2次関数特性に基づいて、前記他の部屋内の空気を排気するための他の排気ダンパの開度制御量を求める他の排気ダンパ制御部をさらに具備してもよい。
本発明の室圧制御装置は、以下に示すような効果を奏する。
(1)2次偏差制御方式を採用することにより、PID制御方式に比べてパラメータの簡略化が図れるので、室圧の変動を簡単な制御で抑制することができるとともに、PID制御方式に比べて追従性および安定性の向上も図れるので、室圧の安定な制御を行うことができる。
(2)室圧による可変風量制御および給排気の一定風量比制御に比べて安定かつフレキシブルな制御が可能であるため、ドアの開閉時、空調機の起動時、換気回数変更時、局所排気装置の動作時などにおいて常に安定した室圧(気流)を確保することができる。
(3)最適な機器の状態で制御しているため、局所排気装置などの動作時や室圧補正時以外では極力モータダンパを動作させないので、機器の寿命を飛躍的に向上させることができる。
(4)瞬停(停電)時にも気流を確保することが可能であるので、瞬停時ではシステムを止めることなく室圧の制御をすることができる。
(5)プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)など、オープンネットワークを採用することにより、既存システムからの置換性や将来システムの拡張性を向上させることができる。
(6)温度制御、湿度制御および熱源制御に応用することにより、トータル空調システムの構築が可能となる。
本発明の第1の実施例による室圧制御装置を使用したレターン方式の空調設備を説明するための図である。 本発明の第1の実施例による室圧制御装置の構成を示すブロック図である。 平均化フィルタ処理を説明するための図である。 2次偏差制御方式において使用される2次関数特性の一例を示す図である。 追従性に関する2次偏差制御方式とPID制御方式との比較を示す図である。 安定性に関する2次偏差制御方式とPID制御方式との比較を示す図である。 2次偏差制御方式において使用される2次関数特性の特徴を示す図である。 2次偏差制御方式の演算ブロック図を示す図である。 補正不感帯処理を説明するための図である。 本発明の第2の実施例による室圧制御装置を使用したオールフレッシュ方式の空調設備を説明するための図である。 本発明の第2の実施例による室圧制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施例による室圧制御装置を使用したレターン方式の空調設備を説明するための図である。
以下、本発明の室圧制御装置の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施例による室圧制御装置10は、図1に示すように、レターン方式(順環空調方式)の空調設備により第1および第2の部屋の室圧を+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)にそれぞれ制御する場合に使用されるものである。なお、以下では、目標値は1気圧(1013hPa)からの偏差値で表わす。
室圧制御装置10は、図2に示すように、第1乃至第3のフィルタ11〜13と、空調機制御部14と、定風量装置制御部15と、第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と、制御部18とを具備する。
第1乃至第3のフィルタ11〜13は、第1乃至第3の圧力計51〜53の出力信号(計測値)に対して図3に示すような平均化フィルタ処理を行うためのものである。すなわち、第1のフィルタ11は、図1に示す空調機20から第1および第2の部屋までの給気通路61に設けられた第1の圧力計51の出力信号をフィルタ処理して平均化するためのものであり、第2および第3のフィルタ12,13は、第1および第2の部屋にそれぞれ設けられた第2および第3の圧力計52,53の出力信号をフィルタ処理して平均化するためのものである。
第1乃至第3の圧力計51〜53に出力信号に対して平均化フィルタ処理を行うことにより、平均化フィルタ処理を行わないで制御する通常モニタに比べて制御の安定化を図ることができる。ここでは、このような平均化フィルタ処理を行って制御することを「平均化モニタ」と称する。
なお、第1乃至第3のフィルタ11〜13は、制御部18から入力されるフィルタ処理制御信号により平均化フィルタ処理を行うか否かが制御される。
空調機制御部14は、たとえばプログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、「PLC」と称する。)により構成されており、第1のフィルタ11の出力信号に基づいて空調機20の風量制御量を算出し、算出した風量制御量に従って空調機20の給気ファンの回転数を制御する空調機用インバータ21(図1参照)の入力信号の周波数を変える。
定風量装置制御部15は、たとえばPLCにより構成されており、制御部18から入力される制御信号に基づいて、給気通路61に設けられた第1および第2の定風量装置(CAV)31,32に風量信号および運転/停止指令を出力する。
第1の排気ダンパ制御部16は、たとえばPLCにより構成されており、第2のフィルタ12の出力信号に基づいて第1の排気ダンパ41の開度制御量を算出し、算出した開度制御量を示す第1の開度制御信号を第1の排気ダンパ42に出力する。
第2の排気ダンパ制御部17は、たとえばPLCにより構成されており、第3のフィルタ13の出力信号に基づいて第2の排気ダンパ42の開度制御量を算出し、算出した開度制御量を示す第2の開度制御信号を第2の排気ダンパ42に出力する。
ここで、空調機制御部14、第1の排気ダンパ制御部16および第2の排気ダンパ制御部17は、本願発明の室圧制御装置の特徴である2次偏差制御方式により、空調機20の風量制御量、第1の排気ダンパ41の開度制御量および第2の排気ダンパ42の開度制御量をそれぞれ算出する。
2次偏差制御方式は、図4に一例を示すように、計測値と目標値(設定値)との偏差値から2次関数特性(制御量=Kp ×(偏差値)2)に基づいて制御量(工業値)を求めるものである。このような2次偏差制御方式は、PID制御方式と比べて、以下に示すような特徴を有する。
(1)追従性が良い。
2次偏差制御方式では、図5(a)の2次関数特性Bで示すように、PID特性Aに比べて偏差値が大きいときには、大きい操作量で制御が決まる(ただし、最大操作量で制限される。)。また、偏差量が小さいときは小さい操作量で制御が決まるため、図5(b)および(c)の曲線Aに示すようにオーバーシュートが生じることなくしかも追従性が良い。
一方、図5(a)にPID特性Aで示すPID方式では、追従性を良くするためにP成分(比例成分)を小さくまたはD成分(微分成分)を大きくする必要があり、図5(b)および(c)の曲線Aに示すようにオーバーシュートが生じる。その結果、オーバーシュートが許されない室圧制御においてPID制御方式を採用するとP成分(比例成分)またはI成分(積分成分)を大きくする必要があり、図6(a)のPID特性Aに示すように追従性が悪くなるため、追従に時間がかかる。
(2)安定性が良い。
2次偏差制御方式では、図6(a)の2次関数特性Bで示すように、偏差値が安定域(安定ゾーン)にある場合には、偏差値に対する制御量が小さくなる。その結果、図6(b)および(c)の曲線Bに示すように制御量(補正量)の傾き特性が小さくなるため、安定した制御が可能となる。
一方、図6(a)にPID特性Aで示すPID制御方式では、図6(b)および(c)の曲線Aに示すように安定ポイントbに到達するまでに時間がかかるため、安定性を良くするためにP成分(比例成分)およびI成分(積分成分)を大きくすると、安定時から外乱時の追従が困難になる。
(3)時間軸を必要としない。
2次偏差制御方式では、常に目標値(設定値)に対する偏差値によって制御量(補正量および操作量)を決めているため、時間軸を必要としない。
一方、PID制御方式では、P成分(比例成分)だけではオフセット(残留偏差)が生じてしまうため、I成分(積分成分)およびD成分(微分成分)といった時成分によって偏差をなくすようにしている。その結果、時成分を必要とするため、安定時から外乱時の対応が困難になる。
(4)2次偏差制御方式では、図7に示すように、1つの2次関数特性BにP成分(比例成分)、I成分(積分成分)およびD成分(微分成分)がすべて含まれる。
(5)パラメータの簡略化が図れる。
2次偏差制御方式では、演算ブロック図は図8に示すようになり、以下に示す演算式が求まる。なお、SVは目標値(設定値)、PVfnは平均化フィルタ処理後の計測値(現在値)、EVnは偏差値、MVaは制御量(補正量)、KPはゲイン係数、MVnは操作量、MVn-1は前回の操作量を表わす。
EVn = PVfn − SV
MVa = KP(EVn)2
MVn= MVn-1 + MVa(正動作で、偏差値が正の場合)
MVn= MVn-1 − MVa(正動作で、偏差値が負の場合)
MVn= MVn-1 − MVa(逆動作で、偏差値が正の場合)
MVn= MVn-1 + MVa(逆動作で、偏差値が負の場合)
したがって、パラメータとして設定する項目は、ゲイン係数KPおよび目標値(設定値)SVの2つだけとなるため、パラメータの簡略化が図れる。
なお、図4に示した2次関数特性は、ゲイン係数KP=1/5、ゲイン係数KP=1およびゲイン係数KP=3のものであり、操作量0〜100%に対して工業値レンジが0〜4000としたときに最大操作量が約2.5%(操作量=100)程度としたものである。
空調機制御部14、第1の排気ダンパ制御部16および第2の排気ダンパ制御部17はまた、補正不感帯処理を行わせる不感帯処理制御信号が制御部18から入力されると、補正不感帯処理を行って空調機20や第1および第2の排気ダンパ41,42の過敏な反応(動作)を抑制する。
補正不感帯処理は、偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定することにより行われる。すなわち、図9に示すように、偏差値が目標値に対して所定の範囲内(偏差値+P1と偏差値−P1との間の値)であれば、空調機制御部14、第1の排気ダンパ制御部16および第2の排気ダンパ制御部17は制御量(風量制御量および開度制御量)を算出しない。また、偏差値が目標値に対して所定の範囲外であっても、その期間が所定の時間T以内であれば、空調機制御部14、第1の排気ダンパ制御部16および第2の排気ダンパ制御部17は制御量(風量制御量および開度制御量)を算出しない。
制御部18は、第1乃至第3のフィルタ11〜13と空調機制御部14と定風量装置制御部15と第1および第2の排気用ダンパ16,17とを制御する。
次に、空調機20が停止されている状態から起動されるときの室圧制御装置10の動作について説明する。なお、第1および第2の排気ダンパ41,42の開度は50%および60%にそれぞれなっているとする。
空調機20が起動されると、室圧制御装置10の制御部18は、空調機用インバータ21の入力信号の周波数を所定の周波数に固定して出力するように空調機制御部14を制御する。これにより、空調機20から給気通路61に一定の風量で空気が供給される。
第1および第2の定風量装置31,32は、給気通路61の静圧が大きくなるとダンパを絞りに入り、逆に給気通路61の静圧が小さくなるとダンパを開きに行くため、給気通路61の静圧を+400Pa(目標値)に上げていく過程において、第1および第2の定風量装置31,32を動作させると、第1および第2の定風量装置31,32の動作と空調機用インバータ21の動作とがハンチングしてしまう恐れがある。そこで、第1および第2の定風量装置31,32を動作させないようにするために、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を停止させる制御信号を定風量装置制御部15に出力する。
空調機20が起動されて20秒が経過すると、制御部18は、図3に示した平均化フィルタ処理を行わせるフィルタ処理制御信号を第1のフィルタ11に出力するとともに、図9に示した補正不感帯処理を行わせる不感帯処理制御信号を空調機制御部14に出力したのち、第1のフィルタ11の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により空調機20の風量制御量を算出するように空調機制御部14を制御する。これにより、空調機制御部14において、風量制御量が第1のフィルタ11により平均化フィルタ処理された第1の圧力計51の出力信号(計測値)に基づいて2次偏差制御方式により算出されたのち、算出された風量制御量に従って空調機用インバータ21の入力信号の周波数が変えられる。その結果、空調機20の過敏な反応(動作)を抑えながら、給気通路61の静圧が+400Pa(目標値)となるように、空調機20の風量が制御される。
その後、給気通路61の静圧が安定域に入る(すなわち、給気通路61の静圧が+390Pa〜+410Paの範囲に20秒以上入る)と、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を開始させる制御信号を定風量装置制御部14に出力する。これにより、第1および第2の定風量装置31,32は、空気を一定の風量で第1および第2の部屋に送るように動作する。
その後、第1および第2の部屋の室圧が安定域に入らない(すなわち、第1の部屋の室圧が+20Pa〜+40Paの範囲に20秒以上入らず、第2の部屋の室圧が+10Pa〜+30Paの範囲に20秒以上入らない)か、3分以上経過すると、制御部18は、平均化フィルタ処理を行わせるフィルタ処理制御信号を第2および第3のフィルタ12,13に出力するとともに、補正不感帯処理を行わせる不感帯処理制御信号を第1および第2の排気ダンパ制御部41,42に出力したのち、第2および第3のフィルタ12,13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1および第2の排気ダンパ41,42の開度制御量を算出するように第1および第2の排気ダンパ制御部16,17を制御する。
これにより、第1および第2の排気ダンパ制御部16,17において、開度制御量が第2および第3のフィルタ12,13により平均化フィルタ処理された第2および第3の圧力計52,53の出力信号(計測値)に基づいて2次偏差制御方式により算出されたのち、算出された開度制御量に従って第1および第2の排気ダンパ41,42の開度が変えられる。その結果、第1および第2の排気ダンパ41,42の過敏な反応(動作)を抑えながら、第1および第2の部屋の室圧が+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)になるように、第1および第2の排気ダンパ41,42の開度がそれぞれ制御される。
その後、第1および第2の部屋の室圧が安定域に入ると、制御部18は、空調機制御部14を対して給気通路61の静圧を+400Pa(目標値)に保つように空調機20の風量を制御させるとともに、第1および第2の排気ダンパ制御部16,17に対して第1および第2の部屋の室圧を+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)に保つように第1および第2の排気ダンパ41,42の開度を制御させる。
次に、通常運転から省エネルギー運転にモード移行する場合の室圧制御装置10の動作について説明する。
なお、モード移行時においては、第1および第2の部屋の室圧を保持したまま給気通路61の静圧を変えていく必要があるため、平均化フィルタ処理および補正不感帯処理は行わず、かつ、制御動作速度を大きくした方がよい。そこで、室圧制御装置10の制御部18は、平均化フィルタ処理を行わせないフィルタ処理制御信号を第1乃至第3のフィルタ11〜13に出力し、補正不感帯処理を行わせない補正不感帯処理制御信号を空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17とに出力するとともに、ゲイン係数Kpを大きくした2次関数特性を用いて2次偏差制御方式に従って風量制御量および開度制御量を算出するように空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17とを制御する。
空調機20のモードが通常運転から省エネルギー運転に移行されると、室圧制御装置10の制御部18は、給気通路61の静圧の目標値を+400Paから+200Paに変更して、第1のフィルタ11の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により空調機20の風量制御量を算出するように空調機制御部14を制御する。これにより、算出された風量制御量に従って空調機用インバータ21の入力信号の周波数が下げられるので、給気通路61の静圧が変更後の目標値である+200Paとなるように、空調機20の風量が制御される。
また、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32を動作させないように、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を停止させる制御信号を定風量装置制御部15に出力する。
その後、給気通路61の静圧が安定域に入る(すなわち、給気通路61の静圧が+190Pa〜+210Paの範囲に20秒以上入る)と、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32から空気を一定の風量で第1および第2の部屋に送って省エネルギーモードとして生かすために、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を開始させる制御信号を定風量装置制御部14に出力する。
その後、制御部18は、第2および第3のフィルタ12,13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1および第2の排気ダンパ41,42の開度制御量を算出するように第1および第2の排気ダンパ制御部16,17を制御する。その結果、第1の排気ダンパ制御部16により算出された開度制御量に従って第1の排気ダンパ41の開度が変えられることにより、第1の部屋の室圧が+30Pa(目標値)に保たれるとともに、第2の排気ダンパ制御部17により算出された開度制御量に従って第2の排気ダンパ42の開度が変えられることにより、第2の部屋の室圧が+20Pa(目標値)に保たれる。
その後、給気通路61の静圧が安定域に入り、第1の部屋の室圧が安定域(+25Pa〜+35Pa)に入りかつ第2の部屋の室圧が安定域(+15Pa〜+25Pa)に入っている状態が5分以上継続すると、制御部18は、上述した通常運転から省エネルギー運転へのモード移行時の動作を終了するように、空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17とを制御する。
次に、省エネルギー運転から通常運転にモード移行する場合の室圧制御装置10の動作について説明する。
空調機20のモードが省エネルギー運転から通常運転に移行されると、室圧制御装置10の制御部18は、給気通路61の静圧の目標値を+200Paから+400Paに変更して、第1のフィルタ11の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により空調機20の風量制御量を算出するように空調機制御部14を制御する。これにより、算出された風量制御量に従って空調機用インバータ21の入力信号の周波数が上げられるので、給気通路61の静圧が変更後の目標値である+400Paとなるように空調機20の風量が制御される。
また、制御部18は、上述した通常運転からエネルギー運転へのモード移行時とは逆に、第1および第2の定風量装置31,32から空気を一定の風量で第1および第2の部屋に送るために、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を開始させる制御信号を定風量装置制御部15に出力する。
さらに、制御部18は、第2および第3のフィルタ12,13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1および第2の排気ダンパ41,42の開度制御量を算出するように第1および第2の排気ダンパ制御部16,17を制御する。その結果、第1の排気ダンパ制御部16により算出された開度制御量に従って第1の排気ダンパ41の開度が変えられることにより、第1の部屋の室圧が+30Pa(目標値)に保たれるとともに、第2の排気ダンパ制御部17により算出された開度制御量に従って第2の排気ダンパ42の開度が変えられることにより、第2の部屋の室圧が+20Pa(目標値)に保たれる。
その後、給気通路61の静圧が安定域(+390Pa〜+410Pa)に入り、第1の部屋の室圧が安定域(+25Pa〜+35Pa)に入りかつ第2の部屋の室圧が安定域(+15Pa〜+25Pa)に入っている状態が5分以上継続すると、制御部18は、省エネルギー運転から通常運転へのモード移行時の動作を終了するように、空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17とを制御する。
次に、本発明の第2の実施例による室圧制御装置110について、図10および図11を参照して説明する。
本実施例による室圧制御装置110は、図10に示すように、排気ファン70を備えたオールフレッシュ方式(全外気空調方式)の空調設備により第1および第2の部屋の室圧を+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)にそれぞれ制御する場合に使用されるものである。
室圧制御装置110は、図11に示すように、第4のフィルタ81と排気ファン制御部82とを具備する点で、図2に示した第1の実施例による室圧制御装置10と異なる。
第4のフィルタ81は、第1および第2の排気ダンパ41,42と排気ファン70との間の排気通路62に設けられた第4の圧力計72の出力信号(計測値)に対して図3に示したような平均化フィルタ処理を行うためのものである。なお、第4のフィルタ81は、制御部18から入力されるフィルタ処理制御信号により平均化フィルタ処理を行うか否かが制御される。
排気ファン制御部82は、第4のフィルタ81の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により排気ファン70の風量制御量を算出し、算出した風量制御量に従って排気ファン70の回転数を制御する排気ファン用インバータ71の入力信号の周波数を変える。なお、排気ファン制御部82は、制御部18から入力される不感帯処理制御信号により補正不感帯処理を行うか否かが制御される。
次に、空調機20が停止されている状態から起動されるときの室圧制御装置110の動作について説明する。なお、第1および第2の排気ダンパ41,42の開度は50%および60%にそれぞれなっているとする。
空調機20が起動されると、室圧制御装置110の制御部18は、空調機用インバータ21の入力信号の周波数を所定の周波数に固定して出力するように空調機制御部14を制御するとともに、排気ファン用インバータ71の入力信号の周波数を所定の周波数に固定して出力するように排気ファン制御部82を制御する。これにより、空調機20から給気通路61に一定の風量で空気が供給されるとともに、排気ファン70により排気通路62から一定の風量で空気が排出される。
このとき、第1および第2の定風量装置31,32を動作させないようにするために、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を停止させる制御信号を定風量装置制御部15に出力する。
空調機20が起動されて20秒が経過すると、制御部18は、図3に示した平均化フィルタ処理を行わせるフィルタ処理制御信号を第1および第4のフィルタ11,81に出力するとともに、図9に示した補正不感帯処理を行わせる不感帯処理制御信号を空調機制御部14および排気ファン制御部82に出力したのち、第1および第4のフィルタ11,81の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により空調機20および排気ファン70の風量制御量を算出するように空調機制御部14および排気ファン制御部82を制御する。
これにより、空調機制御部14において、風量制御量が第1のフィルタ11により平均化フィルタ処理された第1の圧力計51の出力信号(計測値)に基づいて2次偏差制御方式により算出され、算出された風量制御量に従って空調機用インバータ21の入力信号の周波数が変えられる。その結果、空調機20の過敏な反応(動作)を抑えながら、給気通路61の静圧が+400Pa(目標値)となるように、空調機20の風量が制御される。また、排気ファン制御部82において、風量制御量が第4のフィルタ81により平均化フィルタ処理された第4の圧力計72の出力信号(計測値)に基づいて2次偏差制御方式により算出され、算出された風量制御量に従って排気ファン用インバータ71の入力信号の周波数が変えられる。その結果、排気ファン70の過敏な反応(動作)を抑えながら、排気通路62の静圧が+400Pa(目標値)となるように、排気ファン70の風量が制御される。
その後、給気通路61の静圧が安定域に入る(すなわち、給気通路61の静圧が+390Pa〜+410Paの範囲に20秒以上入る)と、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を開始させる制御信号を定風量装置制御部14に出力する。その結果、第1および第2の定風量装置31,32は、空気を一定の風量で第1および第2の部屋に送るように動作する。
また、排気通路62の静圧が安定域に入った(すなわち、排気通路62の静圧が+390Pa〜+410Paの範囲に20秒以上入る)のち、第1および第2の部屋の室圧が安定域に入らない(すなわち、第1の部屋の室圧が+20Pa〜+40Paの範囲に20秒以上入らず、第2の部屋の室圧が+10Pa〜+30Paの範囲に20秒以上入らない)か、3分以上経過すると、制御部18は、平均化フィルタ処理を行わせるフィルタ処理制御信号を第2および第3のフィルタ12,13に出力するとともに、補正不感帯処理を行わせる不感帯処理制御信号を第1および第2の排気ダンパ制御部41,42に出力したのち、第2および第3のフィルタ12,13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1および第2の排気ダンパ41,42の開度制御量を算出するように第1および第2の排気ダンパ制御部16,17を制御する。
これにより、第1の排気ダンパ制御部16において、開度制御量が第2のフィルタ12により平均化フィルタ処理された第2の圧力計52の出力信号(計測値)に基づいて2次偏差制御方式により算出され、算出された開度制御量が第1の排気ダンパ41に出力される。その結果、第1の排気ダンパ41の過敏な反応(動作)を抑えながら、第1の部屋の室圧を+30Pa(目標値)に保つように、第1の排気ダンパ41の開度が変えられる。同様に、第2の排気ダンパ制御部17において、開度制御量が第3のフィルタ13により平均化フィルタ処理された第3の圧力計53の出力信号(計測値)に基づいて2次偏差制御方式により算出され、算出された開度制御量が第2の排気ダンパ43に出力される。その結果、第2の排気ダンパ42の過敏な反応(動作)を抑えながら、第2の部屋の室圧を+20Pa(目標値)に保つように、第2の排気ダンパ42の開度が変えられる。
その後、第1および第2の部屋の室圧が安定域に入ると、制御部18は、空調機制御部14に対して給気通路61の静圧を+400Pa(目標値)に保つように空調機20の風量を制御させ、第1および第2の排気ダンパ制御部16,17に対して第1および第2の部屋の室圧を+30Pa(目標値)および+20Pa(目標値)に保つように第1および第2の排気ダンパ41,42の開度を制御させるとともに、排気ファン制御部82に対して排気通路62の静圧を+400Pa(目標値)に保つように排気ファン70の風量を制御させる。
次に、通常運転から省エネルギー運転にモード移行する場合の室圧制御装置110の動作について説明する。
なお、モード移行時には、制御部18は、平均化フィルタ処理を行わせないフィルタ処理制御信号を第1乃至第4のフィルタ11〜13,81に出力し、補正不感帯処理を行わせない補正不感帯処理制御信号を空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82に出力するとともに、ゲイン係数Kpを大きくした2次関数特性を用いて2次偏差制御方式に従って風量制御量および開度制御量を算出するように空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82とを制御する。
空調機20および排気ファン70のモードが通常運転から省エネルギー運転に移行されると、制御部18は、給気通路61の静圧の目標値を+400Paから+200Paに変更して、第1のフィルタ11の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により空調機20の風量制御量を算出するように空調機制御部14を制御する。これにより、算出された風量制御量に従って空調機用インバータ21の入力信号の周波数が下げられるので、給気通路61の静圧が+200Pa(変更後の目標値)となるように、空調機20の風量が制御される。また、制御部18は、排気通路62の静圧の目標値を+380Paから+180Paに変更して、第4のフィルタ81の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により排気ファン70の風量制御量を算出するように排気ファン制御部82を制御する。これにより、算出された風量制御量に従って排気ファン用インバータ71の入力信号の周波数が下げられるので、排気通路62の静圧が+180Pa(変更後の目標値)となるように、排気ファン70の風量が制御される。
このとき、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32を動作させないように、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を停止させる制御信号を定風量装置制御部15に出力する。
その後、給気通路61の静圧が安定域に入る(すなわち、給気通路61の静圧が+190Pa〜+210Paの範囲に20秒以上入る)と、制御部18は、第1および第2の定風量装置31,32から空気を一定の風量で第1および第2の部屋に送って省エネルギーモードとして生かすために、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を開始させる制御信号を定風量装置制御部14に出力する。
その後、制御部18は、第2および第3のフィルタ12,13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1および第2の排気ダンパ41,42の開度制御量を算出するように第1および第2の排気ダンパ制御部16,17を制御する。その結果、第1の排気ダンパ制御部16により算出された開度制御量に従って第1の排気ダンパ41の開度が変えられることにより、第1の部屋の室圧が+30Pa(目標値)に保たれるとともに、第2の排気ダンパ制御部17により算出された開度制御量に従って第2の排気ダンパ42の開度が変えられることにより、第2の部屋の室圧が+20Pa(目標値)に保たれる。
その後、給気通路61の静圧が安定域に入り、排気通路62の静圧が安定域に入り(すなわち、排気通路62の静圧が+170Pa〜+190Paの範囲に入り)、第1の部屋の室圧が安定域(+25Pa〜+35Pa)に入りかつ第2の部屋の室圧が安定域(+15Pa〜+25Pa)に入っている状態が5分以上継続すると、制御部18は、上述した通常運転から省エネルギー運転へのモード移行時の動作を終了するように、空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82とを制御する。
次に、省エネルギー運転から通常運転にモード移行する場合の室圧制御装置110の動作について説明する。
空調機20および排気ファン70のモードが省エネルギー運転から通常運転に移行されると、制御部18は、給気通路61の静圧の目標値を+200Paから+400Paに変更して、第1のフィルタ11の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により空調機20の風量制御量を算出するように空調機制御部14を制御する。これにより、算出された風量制御量に従って空調機用インバータ21の入力信号の周波数が上げられるので、給気通路61の静圧が+400Pa(変更後の目標値)となるように空調機20の風量が制御される。また、制御部18は、排気通路62の静圧の目標値を+180Paから+380Paに変更して、第4のフィルタ81の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により排気ファン70の風量制御量を算出するように排気ファン制御部82を制御する。これにより、算出された風量制御量に従って排気ファン用インバータ71の入力信号の周波数が上げられるので、排気通路62の静圧が+380Pa(変更後の目標値)となるように排気ファン70の風量が制御される。
このとき、制御部18は、上述した通常運転からエネルギー運転へのモード移行時とは逆に、第1および第2の定風量装置31,32から空気を一定の風量で第1および第2の部屋に送るために、第1および第2の定風量装置31,32の制御動作を開始させる制御信号を定風量装置制御部15に出力する。
また、制御部18は、第2および第3のフィルタ12,13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1および第2の排気ダンパ41,42の開度制御量を算出するように第1および第2の排気ダンパ制御部16,17を制御する。その結果、第1の排気ダンパ制御部16により算出された開度制御量に従って第1の排気ダンパ41の開度が変えられることにより、第1の部屋の室圧が+30Pa(目標値)に保たれるとともに、第2の排気ダンパ制御部17により算出された開度制御量に従って第2の排気ダンパ42の開度が変えられることにより、第2の部屋の室圧が+20Pa(目標値)に保たれる。
その後、給気通路61の静圧が安定域(+390Pa〜+410Pa)に入り、排気通路62の静圧が安定域(+370Pa〜+390Pa)に入り、第1の部屋の室圧が安定域(+25Pa〜+35Pa)に入りかつ第2の部屋の室圧が安定域(+15Pa〜+25Pa)に入っている状態が5分以上継続すると、制御部18は、省エネルギー運転から通常運転へのモード移行時の動作を終了するように、空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82とを制御する。
次に、本発明の第3の実施例による室圧制御装置210について、図12を参照して説明する。
本実施例による室圧制御装置210は、図12に示すように、図1に示したレターン方式の空調設備において、第1の部屋に設けられた局所排気用のスイッチ93がオンにされて局所排気装置90により第1の部屋の排気が行われるときに、第1および第2の部屋の室圧の差を10Pa(30Pa−20Pa)に保つように制御する場合に使用されるものである。
本実施例による室圧制御装置210は、スイッチ93の出力信号が制御部18に入力されている点で、図2に示した第1の実施例による室圧制御装置10と異なる。
第1の部屋に設けられた局所排気用のスイッチ93がオンにされると、局所排気装置90の排気ファン91が動作を開始するとともに局排用ダンパ92が全開にされるため、第1の部屋の室圧が下降する。そこで、制御部18は、追従性を上げるために、平均化フィルタ処理を行わせないフィルタ処理制御信号を第1乃至第4のフィルタ11〜13,81に出力するとともに、補正不感帯処理を行わない補正不感帯処理制御信号を空調機制御部14と第1および第2の排気ダンパ制御部16,17と排気ファン制御部82に出力したのち、第2のフィルタ12の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第1の排気ダンパ41の開度制御量を出力する。また、制御部18は、スイッチ93の出力信号に従って、第2の部屋の室圧の目標値を+20Paから、第1の部屋の室圧と第2の部屋の室圧との差が10Paとなる値を引いて求めた新たな目標値に変更して、第2のフィルタ12の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第2の排気ダンパ42の開度制御量を算出するように第2の排気ダンパ制御部17を制御する。
その後、60秒が経過すると、制御部18は、第2の部屋の室圧の目標値を新たな目標値から変更前の+20Paに戻して、第3のフィルタ13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第2の排気ダンパ42の開度制御量を算出するように第2の排気ダンパ制御部17を制御する。
その後、スイッチ93がオフにされると、局所排気装置90の排気ファン91が動作を停止するとともに局排用ダンパ92が閉じるため、第1の部屋の室圧が上昇する。そこで、制御部18は、スイッチ93の出力信号に従って、第1のダンパ41の開度を開くように第1の排気ダンパ制御部16を制御するとともに、第2の部屋の室圧の目標値を+20Paから、第1の部屋の室圧と第2の部屋の室圧との差が10Paとなる値を引いて求めた新たな目標値に変更して、第2のフィルタ12の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第2の排気ダンパ42の開度制御量を算出するように第2の排気ダンパ制御部17を制御する。
その後、60秒が経過すると、制御部18は、第2の部屋の室圧の目標値を新たな目標値から変更前の+20Paに戻して、第3のフィルタ13の出力信号に基づいて2次偏差制御方式により第2の排気ダンパ42の開度制御量を算出するように第2の排気ダンパ制御部17を制御する。
なお、以上説明した局所排気装置の動作時の制御方法は、図10に示したオールフレッシュ方式の空調設備においても適用することができる。
以上においては、2つの部屋(第1および第2の部屋)の室圧を目標値(設定値)にそれぞれ保つ場合について説明したが、本発明による室圧制御装置は、3つ以上の部屋の室圧を目標値(設定値)にそれぞれ保つ場合にも適用することができる。
10,110,210 室圧制御装置
11〜13 第1乃至第3のフィルタ
14 空調機制御部
15 定風量装置制御部
16,17 第1および第2の排気ダンパ制御部
18 制御部
20 空調機
21 空調機用インバータ
31,32 第1および第2の定風量装置
41,42 第1および第2の排気ダンパ
51〜53 第1乃至第3の圧力計
61 給気通路
62 排気通路
70 排気ファン
71 排気ファン用インバータ
72 第4の圧力計
81 第4のフィルタ
82 排気ファン制御部
90 局所排気装置
91 排気ファン
92 局排用ダンパ
93 スイッチ

Claims (7)

  1. 給気通路を介して空調機と接続された部屋の室圧を目標値に制御するための室圧制御装置であって、
    前記給気通路に設けられた第1の圧力計によって計測された前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第1の偏差値から、前記第1の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、前記空調機の風量制御量を求める空調機制御部と、
    前記部屋に設けられた第2の圧力計によって計測された前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第2の偏差値から、前記第2の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて、常に目標値に対する偏差値によって制御量を決めることにより、前記部屋内の空気を排気するための排気ダンパの開度制御量を求める排気ダンパ制御部と、
    を具備することを特徴とする、室圧制御装置。
  2. 前記第1の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第1のフィルタと、
    前記第2の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う第2のフィルタと、
    をさらに具備し、
    前記空調機制御部が、前記第1のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記給気通路の静圧の計測値と前記給気通路の静圧の目標値との第3の偏差値から前記第3の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記空調機の風量制御量を求め、
    前記排気ダンパ制御部が、前記第2のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記部屋の室圧の計測値と前記部屋の室圧の目標値との第4の偏差値から前記第4の偏差値の二乗による2次関数特性に基づいて前記排気ダンパの開度制御量を求める、
    ことを特徴とする、請求項1記載の室圧制御装置。
  3. 前記空調機制御部が、第1または第3の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記空調機の風量制御量を求め、
    前記排気ダンパ制御部が、第2または第4の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ダンパの開度制御量を求める、
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の室圧制御装置。
  4. 前記部屋から空気を排気する排気ファンと前記部屋との間の排気通路に設けられた他の圧力計によって計測された前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第5の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求める排気ファン制御部をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の室圧制御装置。
  5. 前記他の圧力計の出力信号に対して平均化フィルタ処理を行う他のフィルタをさらに具備し、
    前記排気ファン制御部が、前記他のフィルタにより平均化フィルタ処理が行われた前記排気通路の静圧の計測値と前記排気通路の静圧の目標値との第6の偏差値から2次関数特性に基づいて前記排気ファンの風量制御量を求める、
    ことを特徴とする、請求項4記載の室圧制御装置。
  6. 前記排気ファン制御部が、第5または第6の偏差値および時間の両方について補正不感帯を設定する補正不感帯処理を行って、前記排気ファンの風量制御量を求めることを特徴とする、請求項4または5記載の室圧制御装置。
  7. 前記部屋に設けられた局所排気用のスイッチがオンにされると、前記室圧制御装置により室圧が制御された他の部屋に設けられた別の圧力計によって計測された該他の部屋の室圧の計測値と該他の部屋の室圧の目標値から所定の値を引いて変更した目標値との偏差値から2次関数特性に基づいて、前記他の部屋内の空気を排気するための他の排気ダンパの開度制御量を求める他の排気ダンパ制御部をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の室圧制御装置。
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