JP2012105572A - コリアンダー抽出物含有ビールテイスト発酵飲料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビールテイスト発酵飲料にコリアンダー抽出物を添加又は混合する。
【選択図】なし
Description
1.(A)炭素源、窒素源、水及び所望によりホップを少なくとも含む原料を発酵して得られるビールテイスト発酵液、及び
(B)コリアンダーシードをアルコール水溶液に浸漬して得られるコリアンダー抽出物を混合して得られるビールテイスト発酵飲料。
2.コリアンダー抽出物が、コリアンダーシードをアルコール度数10〜95v/v%のアルコール水溶液に浸漬して得られるものである、1に記載のビールテイスト発酵飲料。
3.麦芽使用比率が50重量%以下である、1又は2に記載のビールテイスト発酵飲料。
4.コリアンダー抽出物が、濃縮されていないストレートのコリアンダー抽出液であり、当該コリアンダー抽出液を0.02〜0.4v/v%含むことを特徴とする、1〜3のいずれか1項に記載のビールテイスト発酵飲料。
5.アルコール度数が6v/v%未満である、1〜4のいずれか1項に記載のビールテイスト発酵飲料。
6.(A)炭素源、窒素源、水及び所望によりホップを少なくとも含む原料を発酵して得られるビールテイスト発酵液、及び
(B)コリアンダーシードをアルコール水溶液に浸漬して得られるコリアンダー抽出物
を混合することを特徴とする、ビールテイスト発酵飲料の製造方法。
7.コリアンダー抽出物が、コリアンダーシードをアルコール度数10〜95v/v%のアルコール水溶液に浸漬して得られるものである、6に記載の製造方法。
8.ビールテイスト発酵飲料の麦芽使用比率が50重量%以下である、6又は7に記載の製造方法。
9.(A)炭素源、窒素源、水及び所望によりホップを少なくとも含む原料を発酵して得られるビールテイスト発酵液、及び
(B)コリアンダーシードをアルコール水溶液に浸漬して得られるコリアンダー抽出物
を混合することを特徴とする、ビールテイスト発酵飲料の香味を改善する方法。
10.コリアンダー抽出物が、コリアンダーシードをアルコール度数10〜95v/v%のアルコール水溶液に浸漬して得られるものである、9に記載の方法。
11.ビールテイスト発酵飲料の麦芽使用比率が50重量%以下である、9又は10に記載の方法。
本発明でいうコリアンダーとは、セリ目セリ科コエンドロ属コエンドロ種に属する植物の一種である。和名でコエンドロともカメムシソウともいわれる。葉(リーフ)と種子(シード、植物学上は果実)のいずれもが、スパイスとして一般に利用されるが、本発明においては、乾燥したコリアンダー果実(コリアンダーシード)を用いる。コリアンダーシードは、一般に市販されているものを用いてもよい。乾燥した果実(ホール)をそのまま用いてもよいし、成分抽出が容易となるように粉砕処理されたパウダー状のものを用いてもよい。抽出時間の短縮という観点からは、パウダー状のものが好ましい。以下、本明細書では、いずれの状態のものもコリアンダーシードと呼ぶ。
本明細書で用いられる「ビールテイスト発酵飲料」との用語は、炭素源、窒素源、ホップ類などを原料とし、酵母で発酵させた飲料であって、ビールのような風味を有するものを意味し、その麦芽使用比率は低いか、又は麦芽を含まない。本発明のビールテイスト発酵飲料において、麦芽を含む場合の麦芽使用比率は、好ましくは、50重量%以下であり、より好ましくは25重量%以下である。麦芽使用比率は、酒税法施行令第19条及び酒税法施行規則第8条に記載の方法に準じて計算する。具体的には、平成21年版図解 酒税(平成21年8月14日初版発行、富川泰敬著、財団法人大蔵財務協会発行)の第1章 総則・課税物件 第4 酒類の品目[麦芽比率等の計算例]を参照して計算することができる。ビールテイスト発酵飲料としては、例えば、ビール、発泡酒、雑酒、リキュール類、スピリッツ類、低アルコール発酵飲料(例えばアルコール分1%未満の麦芽発酵飲料)などが挙げられる。
本発明のビールテイスト発酵飲料は、当業者に知られる通常の方法でビールテイスト発酵液を製造した後、それとコリアンダー抽出物とを混合することによって製造することができる。
本発明においては、ビールテイスト発酵液にコリアンダー抽出物を添加又は混合することにより、香味を改善することができる。コリアンダー抽出物が濃縮されていないストレートのコリアンダー抽出液である場合には、ビールテイスト発酵飲料に対する配合量は、好ましくは0.02〜0.4v/v%、より好ましくは0.03〜0.4v/v%、更に好ましくは0.1〜0.2v/v%である。
本発明のビールテイスト発酵飲料は、容器詰めとすることができる。容器の形態は何ら制限されず、ビン、缶、樽、またはペットボトル等の密封容器に充填して、容器入り飲料とすることができる。
(ハーブ抽出液の作成)
表1に示した各種ハーブ1gを、Alc.59v/v%のニュートラルスピリッツ100mlに室温(10〜20℃)にて10日間浸漬してハーブ抽出液を作成した。
次のようにして、Alc.3.5v/v%、麦芽使用比率は24重量%の発泡酒(本発明でいうビールテイスト発酵液)を製造した。
得られた各種ハーブ抽出液を、発泡酒に1ml/Lとなるよう添加して、訓練を受けた専門パネル5名によって官能評価試験を実施した。評価項目と評価基準は以下の通り。
ハーブ抽出液添加前の発泡酒を対照として、添加後のサンプルにおいてハーブ抽出液の特徴が感じられるかどうかを、香りと味の2つの観点から下記の基準に従って評価した。
「感じない」=5点、「感じるが、気にならない程度」=4点、「感じる」=3点、「強く感じる」=2点、「非常に強く感じる」=1点
香りと味のそれぞれについて、パネルの評点の平均値を計算し、更にこの2つの評点の平均値を計算した。
ハーブ抽出液添加前の発泡酒を対照として、味の厚みが増強されたと感じるかどうかを、下記の基準に従って評価した。
以上の結果を、(表1)に示す。
(コリアンダー抽出液の作成)
コリアンダーシードの粉末1gを、各種アルコール度数に調整したニュートラルスピリッツ100mLに室温(10〜20℃)にて3日間浸漬してコリアンダー抽出液を作成した。
次のようにして、Alc.5v/v%の、原料に麦原料を含まない、もしくは麦芽使用比率50重量%の、いわゆる「新ジャンル」のビールテイスト発酵液を製造した。
仕込み水90kgに対して、糖シロップ(加藤化学社製)を22kg、ホップ65gを加え、これを70分間煮沸した後、静置して浮遊物を除き、発酵原液を得た。発酵原液に酵母(Weihenstephan−34株)を、生菌数10×106cells/mLになるよう添加し、温度20℃で8日間発酵を行った後、濾過により酵母を取り除き、アルコール度数5v/v%、原麦汁エキス分7.5w/w%に調整し、ビールテイスト発酵液を得た。
仕込み水90kgに対して、糖シロップ(加藤化学社製)を11.8kg、麦芽11.2kg(麦芽使用比率50%)、ホップ65gを加え、これを70分間煮沸した後、静置して浮遊物を除き、発酵原液を得た。発酵原液に酵母(Weihenstephan−34株)を、生菌数10×106cells/mLになるよう添加し、温度13℃で7日間発酵を行った後、更に0℃で7日間貯酒を行った。その後、濾過により酵母を取り除き、アルコール度数5v/v%、原麦汁エキス分7.5w/w%に調整し、ビールテイスト発酵液を得た。
前記のコリアンダー抽出液を、上で製造した原料に麦原料を含まない、もしくは麦芽使用比率50重量%の、ビールテイスト発酵液(Alc.5v/v%)に、1mL/Lとなるよう添加して、ビールテイスト発酵飲料を製造し、訓練を受けた専門パネル1名によって官能評価試験を実施した。評価項目と評価基準は以下の通り。
コリアンダー抽出液添加前の、それぞれのビールテイスト発酵液を対照として、飲みやすさを、下記の基準に従って評価した。
(2)飲み応えの評価
コリアンダー抽出液添加前のビールテイスト発酵液を対照として、飲み応えが増強されたと感じるかどうかを評価した。ここで、飲み応えを「味の厚み」と「後味の持続」の2つの観点から評価し、その算術平均をもって「飲み応え」の評価とした。一般にビールテイスト発酵飲料は「後味のキレ」が好ましい香味と見なされるがちであるが、あまりに急速に後味が消えると、飲み応えがないと感じられる場合もあるからである。
(3)総合評価
「飲みやすさ」と「飲み応え」の評点の算術平均値をもって、サンプルのビールテイスト発酵飲料の総合評価とした。もとのビールテイスト発酵液の評点を3点とし、総合評価の値が3点以上で、値が大きいほど優れた品質であるとした。
実施例1のコリアンダー抽出液及び発泡酒(ビールテイスト発酵液)を用いて、コリアンダー抽出液の好適な添加濃度の範囲を調べた。
Claims (11)
- (A)炭素源、窒素源、水及び所望によりホップを少なくとも含む原料を発酵して得られるビールテイスト発酵液、及び
(B)コリアンダーシードをアルコール水溶液に浸漬して得られるコリアンダー抽出物を混合して得られるビールテイスト発酵飲料。 - コリアンダー抽出物が、コリアンダーシードをアルコール度数10〜95v/v%のアルコール水溶液に浸漬して得られるものである、請求項1に記載のビールテイスト発酵飲料。
- 麦芽使用比率が50重量%以下である、請求項1又は2に記載のビールテイスト発酵飲料。
- コリアンダー抽出物が、濃縮されていないストレートのコリアンダー抽出液であり、当該コリアンダー抽出液を0.02〜0.4v/v%含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のビールテイスト発酵飲料。
- アルコール度数が6v/v%未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のビールテイスト発酵飲料。
- (A)炭素源、窒素源、水及び所望によりホップを少なくとも含む原料を発酵して得られるビールテイスト発酵液、及び
(B)コリアンダーシードをアルコール水溶液に浸漬して得られるコリアンダー抽出物
を混合することを特徴とする、ビールテイスト発酵飲料の製造方法。 - コリアンダー抽出物が、コリアンダーシードをアルコール度数10〜95v/v%のアルコール水溶液に浸漬して得られるものである、請求項6に記載の製造方法。
- ビールテイスト発酵飲料の麦芽使用比率が50重量%以下である、請求項6又は7に記載の製造方法。
- (A)炭素源、窒素源、水及び所望によりホップを少なくとも含む原料を発酵して得られるビールテイスト発酵液、及び
(B)コリアンダーシードをアルコール水溶液に浸漬して得られるコリアンダー抽出物
を混合することを特徴とする、ビールテイスト発酵飲料の香味を改善する方法。 - コリアンダー抽出物が、コリアンダーシードをアルコール度数10〜95v/v%のアルコール水溶液に浸漬して得られるものである、請求項9に記載の方法。
- ビールテイスト発酵飲料の麦芽使用比率が50重量%以下である、請求項9又は10に記載の方法。
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