JP2012106622A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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重信 宮地
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Abstract

【課題】所要のエネルギ吸収性能を確保しつつドア構造としての設計自由度を向上することができる車両用ドア構造を得る。
【解決手段】車両用サイドドア構造10は、サイドドア本体14と、サイドドア本体14を車室内側から覆うドアトリム16と、サイドドア本体14とドアトリム16との間における車両用シートにオーバラップする部分に設けられたドアスピーカ22とを備える。ドアスピーカ22は、車室に向けて音を発する機能と、サイドドア本体14に入力された側面衝突のエネルギを吸収する機能とを果たすように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に適用される車両用ドア構造に関する。
サイドドアの内装用ライニングにおける乗員の腰部に対応する位置の裏面に、側面衝突のエネルギを吸収するための衝撃吸収パッドを設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−69347号公報
しかしながら、単一機能の衝撃吸収パッドを設ける構成では、ドアの設計自由度を向上する観点から改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、所要のエネルギ吸収性能を確保しつつドア構造としての設計自由度を向上することができる車両用ドア構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用ドア構造は、サイドドア本体と、前記サイドドア本体を車室内側から覆うドアトリムと、前記サイドドア本体と前記ドアトリムとの間における側面視で乗員着座用のシートにオーバラップする部分に設けられ、車室に向けて音を発する機能と、前記サイドドア本体に入力された側面衝突のエネルギを吸収する機能とを果たすように構成されたスピーカと、を備えている。
請求項1記載の車両用ドア構造では、サイドドア本体に側面から衝突体が衝突すると、その衝突エネルギの一部がスピーカの変形や破壊によって吸収される。これにより、所要のエネルギ吸収が果たされる。ここで、エネルギ吸収部材として機能するようにスピーカを配置したので、スピーカとしての発音機能とエネルギ吸収部材としてエネルギ吸収機能とが集約され、ドア構造としての設計上の制約が少なくなる。
このように、請求項1記載の車両用ドア構造では、所要のエネルギ吸収性能を確保しつつドア構造としての設計自由度を向上することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用ドア構造は、請求項1記載の車両用ドア構造において、前記スピーカは、前記ドアトリムに固定されている。
請求項2記載の車両用ドア構造では、スピーカがドアトリムに固定されているので、サイドドア本体に入力された衝撃のエネルギを、スピーカにて効果的に吸収することができる。
請求項3記載の発明に係る車両用ドア構造は、請求項1又は請求項2記載の車両用ドア構造において、前記スピーカは、前記サイドドア本体と前記ドアトリムとの間における車両前後方向の後部でかつ車両上下方向の下部に配置されており、前記スピーカに対する車両前後方向の前側に、車載品を収納する収納部が設けられている。
請求項3記載の車両用ドア構造では、スピーカとエネルギ吸収部材とが別個に設けられた構成と比較して、サイドドア本体の後下部に設けられたスピーカの前方に大きな収納部を設けることができる。
以上説明したように本発明に係る車両用ドア構造は、所要のエネルギ吸収性能を確保しつつドア構造としての設計自由度を向上することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を示す、図3の1−1線に沿った断面図である。 (A)〜(C)は、本発明の第1の実施形態に係る車両用ドア構造を構成するドアスピーカによるエネルギ吸収過程を模式的に示す図である。 (A)は、本発明の第1の実施形態に係る車両用ドア構造が適用された自動車のサイドドアを示す側面図、(B)は比較例に係るサイドドアを示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を示す、図1に対応する断面図である。 (A)〜(B)は、本発明の第2の実施形態に係る車両用ドア構造を構成するドアスピーカによるエネルギ吸収過程を模式的に示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る車両用ドア構造としての車両用サイドドア構造10について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、及び矢印OUTは、それぞれ車両用サイドドア構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側、及び外側を示している。以下の説明で上下、前後の方向を用いるときは、特に断りのない限り、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後を示すものとする。
図3(A)には、車両用サイドドア構造10が適用されたフロントのサイドドア12が車室内側から見た側面図にて示されている。また、図1には、図3(A)の1−1線に沿った断面図が示されている。これらの図に示される如く、サイドドア12は、サイドドア本体14と、サイドドア本体14を車室内側から覆う内装部材であるドアトリム16とを備えている。
サイドドア本体14は、アウタパネル18とインナパネル20との周縁部をヘミング加工等により接合することで車幅方向に偏平の中空構造体として形成されている。サイドドア本体14内の下部におけるアウタパネル18側には、補強部材としてのインパクトビーム25が設けられている。また、サイドドア本体14とドアトリム16との間には、空間Rが形成されている。
この空間R内には、図1に示される如くドアスピーカ22が設けられている。図3(A)に示される如く、ドアスピーカ22は、サイドドア12における後下部に配置されている。すなわち、ドアスピーカ22は、側面視で車両用シート24(の図示しないシートクッションフレーム)にオーバラップする位置に配置されている。車両用シート24が前後にスライドする構成にあっては、車両用シート24のスライド位置に依らず、ドアスピーカ22が車両用シート24にオーバラップする配置とされている。
図1に示される如く、ドアスピーカ22は、スピーカボックス26と、フレーム28と、エッジ30及びダンパ32を介してフレーム28に支持されたコーン紙34と、コーン紙34を振動させるボイスコイル(磁石)36とを主要部として構成されている。ドアスピーカ22は、ボイスコイル36がコーン紙34を振動させることで発音する構成とされている。スピーカボックス26は、その内部に他の構成部品を収容している。
そして、この実施形態では、スピーカボックス26は、フレーム28をコーン紙34側とは反対側から覆う背板38を備えている。背板38は、コニカル形状のフレーム28の中央部分(周縁側を除く部分)に近接しており、車幅方向外側からの荷重によって、スピーカボックス26の周壁40におけるフレーム28と背板38との間に位置する部分40Aが潰れると、フレーム28を車幅方向内側に押圧するように構成されている。この押圧によりフレーム28が変形(不可逆変形)又は破断されると、該変形又は破断に要するエネルギが吸収されるようになっている。なお、背板38は、スピーカを成立させる制約の範囲内でできるだけフレーム28に近接される構成とされており、スピーカとしての要求が満たされればフレーム28に接触して構成されても良い。
また、この実施形態では、ドアスピーカ22は、ドアトリム16に固定されている。具体的には、スピーカボックス26の周縁から上下に張り出されたフランジ42が、ドアトリム16から車幅方向外向きに突出された複数のビスボス44に突き当てられた状態で、サイドドア本体14側から各ビスボス44にそれぞれビス46がねじ込まれることで、ドアスピーカ22がドアトリム16に固定されている。
この固定状態でドアスピーカ22の背板38は、サイドドア本体14のインナパネル20との間に車幅方向の隙間Gが形成されている。この隙間Gによって、ドアトリム16に固定されるドアスピーカ22の寸法誤差や組み付け誤差が吸収されるようになっている。また、スピーカボックス26のドアトリム16側の周縁部と該ドアトリム16との間は、コーキングスポンジによって全周に亘ってシールされている。
図3(A)に示される如く、サイドドア12は、ドアスピーカ22の前方に配置された収納部としてのドアポケット48を有する。ドアポケット48は、前後方向に長い開口部48Aを有しており、例えば地図や本などの比較的大型の車載品を収納可能とされている。サイドドア12においては、ドアポケット48の上方に各種スイッチが設けられたスイッチベース50が配設されており、さらに、スイッチベース50の上方にサイドドア12の開閉のためのインサイドハンドル52が配設されている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用サイドドア構造10がサイドドア12に適用された自動車では、車載オーディオ装置や車載ラジオ等の音がドアスピーカ22により車室内に発せられる。
この自動車のサイドドア12に衝突体が側方から衝突すると、図2(A)に示される如く、スピーカボックス26の背板38にサイドドア本体14から衝撃荷重Fが入力される。この荷重によってスピーカボックス26の周壁40におけるフレーム28と背板38との間に位置する部分40Aが車幅方向に(軸力で)潰れ、第1次のエネルギ吸収が果たされる。
次いで、上記部分40Aが潰れることで、図2(B)に示される如く背板38がフレーム28に当接しつつ該フレーム28を車幅方向内向きに押圧する。そして、この押圧の荷重がフレーム28の耐力を上回ると、フレーム28は周縁側で破断され、第2次のエネルギ吸収が果たされる。
さらに、ドアトリム16が車両用シート24(のシートクッションフレーム)に当接すると、周壁40がさらに潰れて第3のエネルギ吸収が果たされつつ、車両用シート24への荷重伝達が果たされる。
以上により、車両用サイドドア構造10では、側面衝突のエネルギの一部がドアスピーカ22の破壊によって吸収される。このように、ドアスピーカ22がスピーカとしての発音機能と、エネルギ吸収部材としての機能とを果たすため、換言すれば、発音機能とエネルギ吸収機能とがドアスピーカ22に集約されているため、これらの機能を異なる部材で果たす構成と比較してサイドドア12の設計自由度の向上に寄与する。
例えば、図3(B)に示される比較例に係るサイドドア100は、発音機能を果たすスピーカ102が前下部に配置されると共に、エネルギ吸収機能を果たすエネルギ吸収パッド104が後下部に配置されているので、ドアトリムのレイアウトに制約を受ける。この比較例では、ドアポケット48の如き大型の収納部を設けることができず、スピーカ102とエネルギ吸収パッド104との間に小型のペットボトルホルダ106が1つだけ設けられている。
これに対して車両用サイドドア構造10では、上記の通りドアスピーカ22をサイドドア12の後下部に配置して発音機能とエネルギ吸収機能とを集約したので、サイドドア100と比較してサイドドア12の設計自由度が高い。
また、車両用サイドドア構造10では、ドアスピーカ22がドアトリム16に固定されているので、該ドアスピーカ22によって所要のエネルギ吸収性能を確保することができる。すなわち、ドアスピーカ22がサイドドア本体14に追従せずにサイドドア本体14からの荷重を受ける配置であるため、ドアスピーカ22がインナパネル20に固定される構成と比較して、側面衝突の初期からエネルギ吸収を果たすことができる。
さらに、車両用サイドドア構造10では、上記の通りサイドドア100との比較で大型のドアポケット48を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
図4には、本発明の第2の実施形態に係る車両用サイドドア構造60が図1に対応する断面にて示されている。この図に示される如く、車両用サイドドア構造60は、スピーカボックス26を備えたドアスピーカ22に代えて、スピーカボックス64を備えたドアスピーカ62を備えている点で、第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造10とは異なる。
スピーカボックス64は、背板66からフレーム28の周縁部に向けて突出されたリブ68を有する。リブ68は、フレーム28の周縁に沿って連続的又は断続的な環状を成すように1つ又は複数設けられている。リブ68は、車幅方向外側からの荷重によって、スピーカボックス26の周壁40におけるフレーム28と背板66との間に位置する部分40Aが潰れると、フレーム28の周縁を押圧して破断させるように構成されている。リブ68は、フレーム28に近接される構成とされており、フレーム28に接触して構成されても良い。車両用サイドドア構造60の他の構成は、車両用サイドドア構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る車両用サイドドア構造60によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用サイドドア構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
補足すると、車両用サイドドア構造60では、図5(A)に示される如く、スピーカボックス26の背板66にサイドドア本体14から衝撃荷重が入力されると、周壁40におけるフレーム28と背板66との間に位置する部分40Aが車幅方向に(軸力で)潰れ、第1次のエネルギ吸収が果たされる。次いで、図5(B)に示される如くリブ68がフレーム28の周縁部に当接しつつ該フレーム28の周縁部を車幅方向内向きに押圧する。そして、この押圧の荷重がフレーム28の耐力を上回ると、フレーム28はリブ68が当接している周縁側で破断され、第2次のエネルギ吸収が果たされる。その後は、第1の実施形態と同様に、周壁40がさらに潰れて第3のエネルギ吸収が果たされつつ、車両用シート24への荷重伝達が果たされる。
また、車両用サイドドア構造60では、リブ68にてフレーム28を破断させる構成であるため、該フレーム28の破断タイミングや破断箇所の設定が容易で、安定したエネルギ吸収を果たすことに寄与する。
なお、上記した各実施形態では、フロントのサイドドア12に本発明が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、リヤのサイドドア(スライドドア等を含む)に本発明を適用しても良い。
また、上記した各実施形態では、ドアスピーカ22、62の前方に大型のドアポケット48が配置された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、複数の小型又は中型の収納部を適宜組み合わせてドアスピーカ22等の前方に配置しても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変更して実施することが可能である。
10 車両用サイドドア構造
12 サイドドア
14 サイドドア本体
16 ドアトリム
22 ドアスピーカ(スピーカ)
24 車両用シート(乗員着座用のシート)
48 ドアポケット(収納部)
60 車両用サイドドア構造
62 ドアスピーカ(スピーカ)

Claims (3)

  1. サイドドア本体と、
    前記サイドドア本体を車室内側から覆うドアトリムと、
    前記サイドドア本体と前記ドアトリムとの間における側面視で乗員着座用のシートにオーバラップする部分に設けられ、車室に向けて音を発する機能と、前記サイドドア本体に入力された側面衝突のエネルギを吸収する機能とを果たすように構成されたスピーカと、
    を備えた車両用ドア構造。
  2. 前記スピーカは、前記ドアトリムに固定されている請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記スピーカは、前記サイドドア本体と前記ドアトリムとの間における車両前後方向の後部でかつ車両上下方向の下部に配置されており、
    前記スピーカに対する車両前後方向の前側に、車載品を収納する収納部が設けられている請求項1又は請求項2記載の車両用ドア構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103991367A (zh) * 2013-02-18 2014-08-20 铃木株式会社 车辆的门构造

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