JP2012109096A - 電線用クランプ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線を固定するための各クランプのピッチを短縮させ、各クランプと竿本体とで成るクランプ竿の全長を短縮させる。
【解決手段】底部7から立ち上げられた固定板5と、固定板から折り返された可動ばね片4とを備えるクランプ2が複数並列に配置され、一のクランプ21の可動ばね片が隣接の他のクランプ22の固定板に対向し、一のクランプの可動ばね片と他のクランプの固定板との間に電線6が挿入挟持される構成の電線用クランプ構造1を採用する。一のクランプの可動ばね片4と他のクランプの固定板5とに電線挟持用のリブ14,15を互い違いに設けた。一のクランプの可動ばね片4に設けた突起17が、他のクランプの固定板5に設けた一対の突起16の間に進入した。可動ばね片の突起17を進入させる孔部18を固定板5に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスの製造過程において電線挟持用のクランプを複数並列に配置する電線用クランプ構造に関するものである。
従来、ワイヤハーネスの製造工程において、電線をクランプで挟んで次工程に搬送するために、種々の電線用クランプ構造が提案されている。
例えば、特許文献1には、搬送用の無端ベルトに複数のクランプを等ピッチで設け、各電線の端末部を各クランプで把持して無端ベルトの間欠回転で次工程に搬送することや、長尺な棒状のトラックに複数のクランプを等ピッチで設け、各電線の端末部を各クランプで把持してトラックの進退移動で次工程に搬送することが記載されている。
また、特許文献2には、長尺な支持竿に複数のクランプを横一列に挿入固定し、布線台に支持竿を配置して、布線台上に配索した電線の両端末を各クランプに挿入挟持させることが記載されている。
図5は、従来の電線用クランプ構造51の一形態を示すものであり、長尺なアルミニウム製のクランプ配列レールである竿本体52に複数のクランプ53を等ピッチで配設してクランプ竿(51)を構成し、クランプ53の一対の挟持爪53aの間に電線54を把持して固定させている。
特開平5−242945号公報(図7〜図8,図16) 特開平7−335049号公報(図7〜図8)
しかしながら、上記従来の電線用クランプ構造51にあっては、各クランプ53を一対の挟持爪53aで構成しているので、クランプ53の横幅寸法Wが広く、たとえ各クランプ53を竿本体52に幅方向にラップさせて(千鳥状に)配列したとしても、各クランプ53間のピッチが大きくなりやすく(一例としてピッチは12mm程度)、各クランプ53を保持する竿本体52や、各クランプ53と竿本体52とで成るクランプ竿51の全長が肥大化し、例えば50本の電線54の両端末(100端末分)を一括搬送するためには1200mm以上の長さとなり、クランプ竿51を使用する設備の寸法やレイアウトが大型化してしまうという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、電線を固定するための各クランプのピッチを短縮させることができ、それにより、各クランプと竿本体とで成るクランプ竿の全長を短縮させることのできる電線用クランプ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電線用クランプ構造は、底部から立ち上げられた固定板と、該固定板から折り返された可動ばね片とを備えるクランプが複数並列に配置され、一のクランプの可動ばね片が隣接の他のクランプの固定板に対向し、該一のクランプの可動ばね片と該他のクランプの固定板との間に電線が挿入挟持されることを特徴とする。
上記構成により、一のクランプの可動ばね片と隣接の他のクランプの固定板とが対向して位置し、一のクランプの可動ばね片と隣接の他のクランプの固定板とで協働して電線を挟持するようにしたことで、クランプの幅(電線径方向の幅)と各クランプのピッチすなわち挟持される各電線間のピッチが従来のほぼ半分程度に減少される。電線の挿入時に一の可動ばね片が内向きに撓み、可動ばね片の復元反力で他の固定板との間に電線が挟持固定される。
請求項2に係る電線用クランプ構造は、請求項1記載の電線用クランプ構造において、前記一のクランプの可動ばね片と前記他のクランプの固定板とに電線挟持用のリブが互い違いに設けられたことを特徴とする。
上記構成により、一のクランプの可動ばね片のリブと他のクランプの固定板のリブとが電線長手方向にずれて配置され、両方のリブで電線をやや波形に押圧変形させて電線長手方向の抜け出しなくしっかりと挟持する。少なくとも何れか一方のリブが一本以上、他方のリブが二本以上並列に配置される。
請求項3に係る電線用クランプ構造は、請求項1又は2記載の電線用クランプ構造において、前記一のクランプの可動ばね片に設けられた突起が、前記他のクランプの固定板に設けられた一対の突起の間に進入したことを特徴とする。
上記構成により、電線の未挿入状態で、一の可動ばね片の突起が他の固定板の一対の突起の間に進入係合して、他の固定板に対して一の可動ばね片が正確に位置決めされる。電線の挿入状態においても、一の可動ばね片の突起が他の固定板の一対の突起の間に位置し、たとえ電線に長手方向の引張力が作用した場合でも、可動ばね片の突起が固定板の突起に電線長手方向に当接して、可動ばね片の電線長手方向の撓みが防止され、電線の不意な抜け出しが阻止される。
請求項4に係る電線用クランプ構造は、請求項3記載の電線用クランプ構造において、前記可動ばね片の突起を進入させる孔部が前記固定板に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、一対の突起の間で固定板に孔部が設けられたことで、電線の未挿入状態で、一の可動ばね片の突起が他の固定板に当接することなく孔部に係合して突起の突出長が吸収され、突起の突出長に起因するクランプ間ピッチの増加が防止される。
請求項1記載の発明によれば、一のクランプの可動ばね片と隣接の他のクランプの固定板とで電線を挟持するようにしたことで、電線を固定するための各クランプのピッチを従来のクランプにおけるよりも短縮させることができる。それにより、各クランプと竿本体とで成るクランプ竿の全長を従来よりも短縮させることができ、クランプ竿を用いる設備の寸法やレイアウトを電線送り方向にコンパクト化することができる。
請求項2記載の発明によれば、電線を一のクランプの可動ばね片のリブと他のクランプの固定板のリブとで千鳥状に把持して、電線長手方向の抜け出しを確実に防ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、一のクランプの可動ばね片の突起を他のクランプの固定板の突起の間に係合させて、可動ばね片を正確に位置決めすることができると共に、電線の挿入状態で電線に引張力が作用しても、突起同士が電線長手方向に当接して、可動ばね片の電線長手方向の撓みを阻止して、電線の不意な抜け出しを防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、電線の未挿入時に一のクランプの可動ばね片の突起を他のクランプの固定板の孔部に進入させて突起の突出長さを吸収させることで、クランプ間ピッチを短縮化することができる。
本発明に係る電線用クランプ構造の一実施形態を示す正面図である。 同じく電線用クランプ構造を適用したクランプ竿の一実施形態を示す中間部を省略した正面図である。 図2のクランプ竿を右側(後端側すなわち固定板側)から見た側面図である。 図2のクランプ竿を上側から見た中間部を省略した平面図である。 従来の電線用クランプ構造の一形態を示す正面図である。
図1〜図4は、本発明に係る電線用クランプ構造の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この電線用クランプ構造1は、各クランプ2の電線挟持部分3をそれぞれ略逆J字状に形成し、各クランプ2を幅方向に並列に配置し、一のクランプ21の電線挟持部分3の可動ばね片4を隣接の他のクランプ22の電線挟持部分3の背面側の固定板5に当接させ、一のクランプ21の可動ばね片4と他のクランプ22の固定板5との間に電線6を挿入挟持させるものである。可動ばね片4は可撓ばね片と呼称してもよい。
図2,図3の如く、各クランプ2の矩形ブロック状の底部7(図1)がレール状の竿本体8の内部の水平なガイド溝(空間)9に挿入され、各クランプ2の底部7上に立設されたクランプ主体部11が竿本体8の上方に突出する。ガイド溝9は左右一対の上鍔部21の間と竿本体8の前後端とにそれぞれ開口を有する。底部7の左右一対の突条7eがガイド溝9の凹部9aにスライド自在に係合している。
図3の如く、底部7はクランプ主体部よりも左右方向(クランプ並び方向を前後方向とした場合の方向すなわち電線長手方向)に幅狭に形成され、竿本体8とクランプ主体部11との左右方向幅はほぼ等しい。底部7には竿本体8に対する固定用の雌ねじ孔10ないしねじ挿通孔が設けられ、孔10にボルト20(図2)が挿通される。
図1の如く、クランプ主体部11は、底部7の後端面7aから垂直に立ち上げられた固定板5と、固定板5の上部において略逆V字ないし逆U字状に折り返された折り返し部12と、折り返し部12から下向きに固定板5の高さ方向中間部まで垂直に続く可動ばね片4とで構成され、固定板5の上半部5aと可動ばね片4とが電線挟持部分3を成している。固定板5の下半部5bは前向き傾斜状の補強リブ13で撓みなく補強され、下半部5bと補強リブ13とは底部7の水平な上壁部分7dに立設されている。
固定板5は上半の外面(符号5aで代用)に細幅の複数の挟持用リブ14を並列に有し、可動ばね片4は外面4aに固定板5のリブ14と前後対称な形状で且つ左右方向に少しずれた位置に細幅の複数の挟持用リブ15を並列に有している。本例の固定板5のリブ14は図3,図4の如く三本であり、可動ばね片4のリブ15は図4の如く四本である。各リブ14,15は高さ方向中間部に電線保持用の凹部14a,15aを有している。
図1において、電線6の未挿入状態で、一のクランプ21の可動ばね片4の各リブ15が隣接(前側)の他のクランプ22の固定板5の各リブ14の間に進入し、一のクランプ21の可動ばね片4の外面4aが他のクランプ22の固定板5の外面5aに当接する。電線6の挿入状態で、各リブ14,15は電線6を径方向に押圧して長手方向の抜け出しなくしっかりと保持させると共に、電線6の上下方向の挿入及び離脱を低摩擦でスムーズに行わせる。
図1,図3,図4の如く、挟持用リブ14の下側に隣接して固定板5の下半部5bの外面に左右一対の矩形状の突起16が設けられ、図1,図4の如く、挟持用リブ15の下側に隣接して可動ばね片4の下端(自由端)4bの外面の中央に一つの矩形状の突起17が設けられている。図3の如く、固定板5には、一対の突起16の間において孔部18が貫通して設けられている。
図4の如く、一のクランプ21の可動ばね片4の一つの突起17が隣接の他のクランプ22の固定板5の一対の突起16の間に進入係合し、図1の如く、電線6の未挿入状態で、可動ばね片4の幅狭の先端部4bが一対の突起16の間に進入すると共に、可動ばね片4の突起17が固定板5の孔部18(図3)内に挿入されて、正確に位置決めされると共に、可動ばね片4の外面4aが隣接の固定板5の外面5aに密着して、可動ばね片4のばね力の低下(長時間に亘る可動ばね片4の撓み)が防止される。
また、図1の電線6の挿入挟持状態で、一のクランプ21の可動ばね片4の突起17の先端側半部17aが隣接の他のクランプ22の固定板5の突起16の先端側半部16aの間に進入係合することで、電線6が長手方向に引っ張られた場合でも、可動ばね片4の突起17の垂直な外面17bが固定板5の突起16の垂直な内面16bに当接して、可動ばね片4の左右方向(電線長手方向)の撓みが阻止され、電線6の挟持が確実に行われる。
なお、上記とは逆に、固定板5に四本のリブ14及び/又は中央の一つの突起16を設け、可動ばね片4に三本のリブ15及び/又は左右一対の突起17を設けることも可能であるが、この場合、一対の突起17と固定板5の一対の孔部18とは幅狭に形成して強度の低下を防ぐ必要がある。各突起16,17や孔部18を設けなくとも、クランプ2の実使用は可能である。
図1の如く、各クランプ2の底部7は上下端側に前後方向の小さな突部7bを有し、電線6の未挿入状態で、後端の突部7bは固定板5のリブ14の突出方向中間部と同じ仮想垂直面上に位置し、前端の突部7bは可動ばね片4のリブ15の突出方向中間部と同じ仮想垂直面上に位置し、隣接の各底部7の突部7b同士が相互に当接している。
電線6の未挿入状態で、底部7の後端面7aは固定板5の下半部5bの外面と同じ仮想垂直面上に位置し、下半部5bの外面よりも上半部5aの外面が少し前方に位置し、且つ上半のリブ14の後端が少し後方に突出し、底部7の前端面7cよりも可動ばね片4の外面4aが少し後方に位置し、且つ可動ばね片4のリブ15の前端が少し前方に突出し、底部7の前端面7cと可動ばね片4の下端部(自由端部)4bの外面とが同じ仮想垂直面上に位置している。固定板5と可動ばね片4とを連結する上端側の折り返し部12の頂点12aは底部7の幅方向中央と同じ仮想垂直面上に位置し、折り返し部12を介して固定板5と可動ばね片4とは前後対称に位置している。
各クランプ2のピッチPは従来の半分程度(6mm程度)と小さくなっている。これは、従来のクランプの一対の挟持爪に代えて、一のクランプ21の一つの可動ばね片4と隣接の他のクランプ21の一枚の固定板5とで一本の電線6を挟持するようにしたことによるものである。従って、複数(多数)のクランプ2を横一列に収容するレール状の竿本体8(図2)の全長や、複数(多数)のクランプ2と竿本体8とで成るクランプ竿19(図2)の全長が従来よりも半分近く短縮されている。これにより、クランプ竿19を使用する設備の寸法やレイアウトが電線送り方向にコンパクトされる。
図1の如く、電線6を上方から一の(後側の)クランプ21の可動ばね片4と隣接の他の(前側の)クランプ22の固定板5との間に水平に挿入することで、可動ばね片4のみが折り返し部12を支点に内向き(後方)に傾斜状に撓み、固定板5は撓まずに垂直に位置する。電線6は可動ばね片4のリブ15の凹部15aと固定板5のリブ14の凹部14aとで挟持固定される。電線6は上方から不図示の左右一対のチャックで把持された状態で可動ばね片4と固定板5との間に挿入される。不図示の垂直なブレードで可動ばね片4と固定板5との間に電線6を強制的に押し込むことも可能である。
電線6は一本ずつクランプ2間に挿入してもよいが、左右二対の不図示のチャックで二本同時に二箇所のクランプ2間に挿入してもよい。電線6の挿入時に固定板5が撓まないので、電線6の挿入位置精度が高まる。電線6が太く、固定板5が少し内向きに撓んだ場合でも、固定板5の撓みに起因するばね力と可動ばね片4のばね力とで電線6は確実に挟持される。電線挿入前に一のクランプ21の可動ばね片4が隣接の他のクランプ22の固定板5に当接しているので、電線6の挿入位置が正確に規定される。
図2のクランプ竿19には、例えば、不図示の端子を圧着(又は圧接)接続した電線6の端末や、電線6付きの端子を不図示のコネクタハウジングに挿入して成るコネクタからの導出電線6すなわち不図示のサブワイヤハーネスの各電線6が各可動ばね片4と隣接の各固定板5とで挟持固定されて、端子付き電線やサブワイヤハーネスと共に次工程(布線工程等)に送られる。
例えばクランプ竿19はコネクタハウジングへの端子挿入工程の次の工程に図2の如く各クランプ2を起立した状態で配置(セット)され、そのクランプ竿19に前述のように端子付き電線やサブワイヤハーネスがチャックで水平に運ばれてブレードの垂直動作で押し込まれる。
クランプ2やクランプ竿19の用途はこれに限られるものではなく、背景技術で説明したような種々の用途に適用可能である。クランプ2を竿本体8ではなく無端ベルトや直線移動のトラック等に等ピッチで配設することも可能である。
本発明に係る電線用クランプ構造は、多数のクランプを一列に配列したクランプ竿の短縮化や、クランプ竿を用いたワイヤハーネス製造工程(装置)の電線送り方向のコンパクト化のために利用することができる。
1 電線用クランプ構造
2 クランプ
1 一のクランプ
2 他のクランプ
4 可動ばね片
5 固定板
6 電線
7 底部
8 竿本体
14,15 電線挟持用のリブ
16 一対の突起
17 突起
18 孔部
19 クランプ竿

Claims (4)

  1. 底部から立ち上げられた固定板と、該固定板から折り返された可動ばね片とを備えるクランプが複数並列に配置され、一のクランプの可動ばね片が隣接の他のクランプの固定板に対向し、該一のクランプの可動ばね片と該他のクランプの固定板との間に電線が挿入挟持されることを特徴とする電線用クランプ構造。
  2. 前記一のクランプの可動ばね片と前記他のクランプの固定板とに電線挟持用のリブが互い違いに設けられたことを特徴とする請求項1記載の電線用クランプ構造。
  3. 前記一のクランプの可動ばね片に設けられた突起が、前記他のクランプの固定板に設けられた一対の突起の間に進入したことを特徴とする請求項1又は2記載の電線用クランプ構造。
  4. 前記可動ばね片の突起を進入させる孔部が前記固定板に設けられたことを特徴とする請求項3記載の電線用クランプ構造。
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