JP2012113960A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】照明装置は、青色光にピーク波長を有するLED素子と、この青色光を波長変換して白色光を出射する蛍光体とを有するLED部とを備える。蛍光体は波長変換素子であって、かつ、LED素子41からの光の波長を制御する光学部材を成す。この波長制御により、LED部からの出射光の発光スペクトルは460〜520nmの波長帯にボトム波長を有し、このボトム波長の発光強度が青色光のピーク波長に比べ十分の一以下に大きく低下される特性を持つ。これにより、昆虫を誘引する可視光領域に含まれ、白色への寄与が少ない460〜520nmの波長帯を低下させることができるので、白色の照射光の色調を損なわず、かつ、LEDを追加することなく低コストで飛翔昆虫の誘引性を低下することができる。
【選択図】図4
Description
本発明の第1の実施形態に係る照明装置について、図1乃至図4を参照して説明する。図1、2に示されるように、照明装置1は一面開口の矩形の筐体2と、この筐体2内に収納される光源部3とを備える。光源部3は、LED素子と、この素子から出射される光の波長を制御する光学部材(詳細後述)とを有し、可視光領域の光を出射するLED部4を備え、開口21に対向する筐体2内の底面に取り付けられる。本実施形態の照明装置1は、その出射光の分光スペクトルが、そのピーク波長の十分の一以下の発光強度となるボトム波長を460〜520nmの波長帯に有するものである。なお、照明装置1は、取付治具(不図示)により、例えば天井面に直接取り付けられ照明器具として、または天井壁面に埋め込まれるダウンライトなどとして使用される。なお、ここでのピーク波長は、分光スペクトルの中で最大のピーク波長を言う。
本発明の第2の実施形態に係る照明装置について、図5乃至図8を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態は前記実施形態において、光源部3がLED部4の封止部42の表面側に、所定の波長光の透過を阻止するための波長カットフィルタ6を備えたものである。波長カットフィルタ6は、LEDからの光の波長を制御する光学部材を成す。本実施形態においては、LED部4はLED素子41からの光が波長カットフィルタ6を通過することにより、460〜520nmの波長帯に、発光強度が略ゼロとなるボトム波長を持つ分光スペクトルを有する。この波長カットフィルタ6はLED部4の光出射方向に設けられていればよく、LED部4と共にパッケージングされていなくてもよい。また、波長カットフィルタ6は、複数のLED部を1部材で覆うカバー部材として形成されていてもよい。なお、波長カットフィルタ6の特性を補助するために、蛍光体5によって前記実施形態と同様の光透過特性を持たせるようにしてもよい。
本発明の第3の実施形態に係る照明装置について、図9を参照して説明する。図9(a)(b)に示されるように、本実施形態は前記実施形態の光源部3において、LED部4の前面側に帯域阻止型の波長カットフィルタに代えて、390nm以下の短波長帯(高域)側を阻止する高域阻止型の波長カットフィルタ8(光学部材)を備える。本実施形態は、LED部4からの光が波長カットフィルタ8を透過することにより、その放射光の分光スペクトルにおいて390nm以下の波長帯の発光強度が略ゼロとなるものである。
照明装置からの分光スペクトルを瞬間マルチ測光システム(MCPD3000:大塚電子社製)を用いて測定し、ピーク波長及びボトム波長における発光強度と共に、ボトム波長のゼロ強度領域を測定した。ボトム波長及びピーク波長における発光強度の比率(B/P比率という)は、ピーク波長の強度を10として計算により算出した。例えば、B/P比率が1.0のときは、ボトム波長の発光強度がピーク波長の十分の1であることを示す。
昆虫を誘引する誘虫性評価は、10m四方の部屋の中に3種類(ハエ、コナガ等)の虫を各400匹離し、1時間後の捕虫数により評価を行った。ここでは、比較例2における虫の総捕虫数を100とし、これを基準値として相対比較を行った。上記条件で測定した評価結果を上記の表1に示す。表1は、縦欄に実施例及び比較例をそれぞれ示し、横欄に順にピーク波長、B/P比率、ボトム波長のゼロ波長領域、短波長以下のカットフィルタの有無、昆虫の誘虫性を示す。また、色調評価は、ダウンライト形状の照明装置からの光を白色板に照射し、その色調を目視評価し、この目視評価で「白」又は「大幅な色調変化なし(黄みが強くない)」場合は、○とし、黄みが強く見える場合は、×とした。
実施例1における照明装置は、前記第1の実施形態と同様の構成を成し、青色のピーク波長を発光するLED素子上に、黄色系の蛍光体を配合したシリコン樹脂の封止部を設ける構成とした。それらの発光スペクトルは、ピーク波長を440nmとし、B/P比率は1.0となり、ボトム波長の発光強度がピーク波長の十分の一以下となっている。また、昆虫の誘虫性は85を示し基準値(100)以下となり、飛翔昆虫を誘引し難くできた。また、色調評価は、良好であった。なお、以下の各実施例では、実施例5を除き、ピーク波長を全て440nmとしている。
実施例1における照明装置は、前記第1の実施形態と同様の構成を成し、青色のピーク波長を発光するLED素子上に、2種類の黄色系の蛍光体を配合したシリコン樹脂の封止部を設ける構成とした。この結果、B/P比率は0.5を示し、昆虫の誘虫性は75とより低減された。
実施例3における照明装置は、前記第2の実施形態において、波長カットフィルタを図11(a)に示すように、485〜490nmで光透過特性が略ゼロになるものを用いた。この波長カットフィルタは、図11(b)に示すように、耐候性の透明のアクリル樹脂上に8層から成る光学多層膜を形成し、上記の光透過特性を得るように構成した。この結果、B/P比率は0.1以下となり、誘虫性はより低くなった。
実施例4は、実施例3において、図12(a)に示すように、波長カットフィルタを475〜495nmで光透過特性が略ゼロとなるものとした。この波長カットフィルタは、図12(b)に示すように、耐候性の透明のアクリル樹脂上に20層から成る光学多層膜を形成して、上記の光透過特性を得るように構成した。この結果、B/P比率は0.1以下となり、誘虫性は65を示し、各実施例の中で最も低くなった。
実施例5における照明装置は、前記第3の実施形態において、短波長帯を抑制する波長カットフィルタを、アクリル樹脂に紫外線吸収剤、光安定剤等を入れ、405nm以下(300〜405nm)をカットするように構成した。ここでは、ピーク波長を410nmと低くした。この場合も、昆虫の誘虫性は基準値より低くなっている。
実施例6における照明装置は、前記第3の実施形態において、図13(a)、(b)に示すように、波長カットフィルタ8として、390nm以下の短波長帯を抑制する高域阻止型の光フィルタを、光学多層膜により構成した。この波長カットフィルタ8は、LED部4上に設けられる透明のアクリル樹脂から成る前面フィルタ7上に積層された14層の光学多層膜により形成される。図13(c)に示すように、この波長カットフィルタ8の光透過特性は、390nm近傍で急峻に低下し、390nm以下の短波長帯側をカットするようになっている。この場合も、昆虫の誘虫性は基準値より低くなる。また、この波長カットフィルタ8は、390nm付近をシャープにカットするので、フィルタの色調(黄み)が特に少なくなる。
比較例1の照明装置は、前記実施例1において青色光のピーク波長を470nmに変更し、シリコン樹脂へ蛍光体の配合を変更したものである。この結果、B/P比率は1.5を示し、昆虫の誘虫性は120と基準値を越えた。なお、色調評価は良好であった。
比較例2の照明装置は、前記実施例2において、青色光のピーク波長を455nmに変更し、シリコン樹脂に混合する2種類の黄色系の蛍光体の配合比を変更したものである。この結果、B/P比率は1.2を示した。この場合の昆虫の捕虫数を100と規定し、これを誘虫性の評価基準とした。
比較例3の照明装置は、前記実施例2において、青色光のピーク波長を440nmに変更し、シリコン樹脂に混合する2種類の黄色系の蛍光体の配合比を変更したものである。この結果、B/P比率は2.0を示し、昆虫の誘虫性は110と基準値を越えた。
4 LED部(LED)
Claims (4)
- 可視光領域にピーク波長を有する光を出射するLEDを備え、
出射光の分光スペクトルが、前記ピーク波長の十分の一以下の発光強度となるボトム波長を460〜520nmの波長帯に有することを特徴とする照明装置。 - 前記LEDは400〜450nmの波長帯にピーク波長を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記分光スペクトルは、460〜520nmの波長帯に発光強度が略ゼロとなるボトム波長を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
- 前記分光スペクトルは、390nm以下の波長帯の発光強度が略ゼロであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の照明装置。
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2010
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