JP2012114101A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 レバーのハウジングへの組み付け作業のスピードを低下させることなく、相手コネクタとの嵌合時等において、レバーの軸受孔がハウジングの支持軸から外れることを有効に防ぐことが可能なレバー式コネクタを提供する。
【解決手段】 レバー式コネクタ1のレバー20には、軸受孔22a,22bが形成されている。ハウジング10には、軸受孔22a,22bを挿通可能なフランジ12a,12bを備えた支持軸11a,11bが形成されている。フランジ12a,12bは、支持軸11a,11bに対し偏心している。軸受孔22a,22bに挿入された支持軸11a,11bを支点としてレバー20が操作されると、ハウジング10と相手コネクタ2とが嵌合し又はこの嵌合から離脱する。レバー20の回転時には、支持軸11a,11bが軸受孔22a,22bの縁部に接触すると共に、フランジ12a,12bの一部がレバー20の側面に係止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハウジング及びレバーを備えたレバー式コネクタに係り、特に、相手コネクタとの嵌合がスムーズになったレバー式コネクタに関する。
従来から知られたこの種のレバー式コネクタの一つにおいて、レバー式コネクタを構成するハウジングは、嵌合方向と垂直な断面の形状は側壁によりロの字状をしている。その4つの側壁の内で対向した2つの側壁の外面のそれぞれからは、図18に示すように、支持軸81が外側へと(ここでは紙面に向かい手前側に)突出している。このハウジング80に取り付けられるレバー90は、ハウジング80を挟むように対向し合う板状の2つのアーム部91により、コの字状に形成されており、このアーム部91のそれぞれには、支持軸81が挿入可能な軸受孔92が設けられている。
そして、ハウジング80の支持軸81には、断面が矩形状をした抜止め突起81aが支持軸81に沿って形成されており、レバー90の軸受孔92には、この抜止め突起81aを潜らせるように矩形状をした切欠部92aが設けられている(特許文献1参照)。レバー90側のこの切欠部92aと、ハウジング80側の抜止め突起81aとは、レバー90がハウジング80に対して所定の角度を有し、ハウジング80と相手コネクタとが嵌合を完了する位置(嵌合完了位置)にあるときにのみ、レバー90のハウジング80への着脱を許容するものである。
つまり、作業者がこのレバー90を操作し、レバー90が嵌合開始位置から嵌合完了位置にある間には、抜止め突起81aが、軸受孔92の周辺の開口縁92b(軸受孔92の縁部で切欠部92aが設けられていない部分)に係合するようになっていた。これによって、レバー90の操作中に、レバー90の2つのアーム部91が、互いに離れるように外側へと広がることが規制され、即ち、レバー90の軸受孔92が、ハウジング80の支持軸81から外れることが防がれていた。
特開2005−197093号公報(段落0026,0027及び図1、2等)
しかしながら、上記レバー式コネクタによると、そのレバー90のハウジング80への組み付け時において、レバー90の軸受孔92の切欠部92aと、ハウジング80の支持軸81の抜止め突起81aとの位置合わせが必要となった。この位置合わせは、組み付け作業を複雑にするため、組み付け作業のスピードを低下させる原因となっていた。
本発明の目的は、上記課題を解決できるレバー式コネクタを提供することである。
請求項1に係るレバー式コネクタは、相手コネクタに接続可能であり、側方へと突出した支持軸が形成されたハウジングと、該ハウジングの前記支持軸を挿入可能な軸受孔が形成されたレバーとを備え、該レバーの前記軸受孔に挿入された前記ハウジングの前記支持軸を支点として前記レバーが操作されることにより、前記ハウジングと前記相手コネクタとが嵌合し又は該嵌合から離脱するレバー式コネクタであって、前記ハウジングの前記支持軸には、前記軸受孔を挿通可能なフランジが設けられており、前記レバーは、前記相手コネクタと係合可能であり、該相手コネクタと前記レバーとが係合した状態で、該レバーが回転されることにより、前記ハウジングの前記支持軸が前記レバーの前記軸受孔の縁部に接触すると共に、該縁部に近接した前記フランジの一部が前記レバーの側面に係止し得る状態になり、前記支持軸の前記フランジは、前記支持軸に対して偏心していることを特徴とする。
請求項2に係るレバー式コネクタは、請求項1に係るレバー式コネクタにおいて、前記支持軸の前記フランジは、楕円形状であることを特徴とする。
請求項3に係るレバー式コネクタは、請求項1に係るレバー式コネクタにおいて、前記支持軸の前記フランジは、多角形状であることを特徴とする。
本発明のレバー式コネクタによると、相手コネクタとの嵌合時及び嵌合離脱時において、ハウジングの支持軸のフランジがレバーの軸受孔の縁部に係合することにより、支持軸が軸受孔から外れることが防がれている。そのフランジを用いる構造上、レバーがハウジングへと組み付けられる際に、従来の抜止め突起と切欠部とを有するコネクタのような位置合わせといった作業工程が、必要とされない。即ち、本レバー式コネクタでは、レバーのハウジングへの組み付け作業のスピードを低下させることなく、レバー式コネクタと相手コネクタとの嵌合時等において、レバーの軸受孔がハウジングの支持軸から外れることを有効に防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明に係る第1の実施の形態であるレバー式コネクタにつき説明する。図1の斜視図に示すように、本レバー式コネクタ1は、ハウジング10と、レバー20とを有している。ハウジング10及び相手コネクタ2の4つの側壁はロの字状となっていて、レバー式コネクタ1(ハウジング10)と相手コネクタ2とは嵌合可能である。ハウジング10にオス端子が設けられ、相手コネクタ2にメス端子が設けられていて、レバー式コネクタ1と相手コネクタ2とがその嵌合状態で電気的に接続される。レバー20はハウジング10を挟むようなコの字状となっている。
(1)レバー式コネクタ1と相手コネクタ2との嵌合に先立って、作業者は、先ず、レバー20をハウジング10に組み付ける。(2)作業者がこの組み付けられたレバー20を操作する(回転させる)ことにより、ハウジング10と相手コネクタ2とが嵌合するようになっている。レバー20は、その嵌合時の作業者が要する挿入力を低減させている。
レバー20とハウジング10との組み付け(上記の手順(1))について、より詳細に説明する。ハウジング10には、その側壁から外側へと向かい突出した2つの支持軸11a,11bが形成されている。レバー20は、板状をした2つのアーム部21a,21bを含んでいて、このアーム部21a,21b上にそれぞれ軸受孔22a,22bが形成されている。レバー20がハウジング10に組み付けられる際、アーム部21a,21bの軸受孔22a,22bが設けられた部分の周辺が、外側に(図1の矢印a1,a2方向に)開かれる。図2(a)は、ハウジング10の右側壁側において、レバー20がハウジング10に組み付けられる直前の状態を示している。
そして、このアーム部21a,21bが開かれた状態で、軸受孔22a,22bにそれぞれ支持軸11a,11bが挿入される。図2(b)は、その挿入直後のレバー20のハウジング10への仮係止状態を示している。
この仮係止状態では、レバー20の先端となる部分(図2(b)では点Aの周辺部分)がストッパー13a,13bに接触しており、レバー20はストッパー13a,13bにより回動を規制されている。アーム部21a,21bの内側で対向する面には、それぞれ、アーム突起24a,24bが形成されていて、このアーム突起24a,24bが、その係止部(図2(b)では点Bの周辺部分)でハウジング10の開口部と係止している。さらに、ハウジング10の支持軸11a,11bとレバー20の軸受孔22a,22bとが、レバー20の支点となる部分(図2(b)では点Cの周辺部分)で接触する。
即ち、レバー20は、仮係止状態で、ストッパー13a,13bとの接触部分(点Aの周辺)、アーム突起24a,24bとの接触部分(点Bの周辺)、及び、支持軸11a,11bとの接触部分(点Cの周辺)により、ハウジング10に対する位置が拘束されている。
次に、ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合(上記の手順(2))につき説明する。相手コネクタ2にはカム軸51a,51b(図1)が設けられており、レバー20にはこのカム軸51a,51bが挿入可能なカム溝23a,23bが形成されている。作業者は、図3(a)に示す嵌合前の状態(レバー式コネクタ1側については図2(b)のレバー20の仮係止状態)から、レバー20のアーム部21aのカム溝23a,23bに、それぞれ、相手コネクタ2のカム軸51a,51bを挿入させる。
これにより、図3(b)に示すように、相手コネクタ2は、レバー式コネクタ1(ハウジング10)に仮保持された状態になる。ここでは、相手コネクタ2のカム軸51a,51bが、それぞれ、レバー20のカム溝23a,23bの略中央に位置する折れ曲がり部分に係合した状態になっている。
続いて、図3(c)に示すように、カム軸51a,51bがそれぞれカム溝23a,23bに係合した状態で、作業者がレバー20を操作する。即ち、相手コネクタ2の仮保持状態から、作業者は、レバー20を、軸受孔22a,22bにそれぞれ挿入された支持軸11a,11bを支点として、矢印aの方向に倒すように、接続部21c(アーム部21a,21bを接続する部分)に力を加える。
レバー20の作用点は、カム軸51a,51bのそれぞれと、カム溝23a,23bのそれぞれとの接触点である。ハウジング10の開口端部が相手コネクタ2に嵌合された状態で、作業者がレバー20を操作することにより、カム軸51a,51bが、それぞれ、カム溝23a,23bに係合しながら、カム溝23a,23b内をその端部に向かい進む。これによって、ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合が進行する。図3(d)は、この嵌合が完了し、接続部21cが係止ロック14に係止した状態を示している。
本レバー式コネクタ1の一つの特徴は、レバー20の支持軸11a,11bにフランジが設けられていることである。即ち、図4及び図5に示すように、支持軸11aにはフランジ12aが設けられており、支持軸11bにはフランジ12bが設けられている。これらフランジ12a,12bは、レバー20が開いて軸受孔22a,22bが支持軸11a,11bから外れることを防いでいる。そのため、このフランジ12a,12bによって、上述したレバー式コネクタ1と相手コネクタ2との嵌合がスムーズに行われることになる。
以下、このフランジ12a,12bにつき詳細に説明する。ここで、フランジ12a,12bは、円形であり、それぞれ、支持軸11a,11bと同心状である。いま、フランジ12aの径(フランジ径)をd1、軸受孔22aの径(軸受孔径)をd2、支持軸11aの径(支持軸径)をd3とすると、これらフランジ径d1と軸受孔径d2と支持軸径d3との間には、次の数1に示す関係が成立している。
Figure 2012114101

即ち、ハウジング10及びレバー20は、それぞれ、一体に、適度な剛性を有する合成樹脂から構成されるので、支持軸11aのフランジ12aが軸受孔22aを挿通する(潜る)ことが可能であるためには、軸受孔径d2がフランジ径d1よりも大きい必要がある。また、フランジ12aが軸受孔22aの縁部に係止して有効に機能するためには、当然、フランジ径d1が支持軸径d3よりも大きくなくてはならない。
具体的には、次に示すようにして、ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合時、及び嵌合離脱時(嵌合状態の解除時)に、フランジ12aがレバー20の軸受孔22aからの外れを防止している。先ず、嵌合時につき説明する。図6(a)に示すハウジング10の左側壁側において、支点Ci近傍の領域Siは、ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合が進行していく間に(図3(c))、フランジ12aとレバー20とが係止し得る部分を示している。即ち、レバー20を矢印aの方向に倒すことによって、ハウジング10の支持軸11aが、レバー20の軸受孔22aの縁部と支点Ciにおいて接触すると共に、この縁部に近接したフランジ12aの領域Siが、レバー20の側面に係止し得る状態になる。
より詳細に説明すると、作業者がレバー20を矢印aの方向に倒していくとき、点Diにおいて、相手コネクタ2のカム軸51aが、レバー20のカム溝23aに内接している。(カム軸51にもフランジが設けられている。)この点Diが、レバー20の作用点となる。この作用点Diで作用する力sにつき、その嵌合方向への成分をs1、嵌合方向と垂直な方向への成分をs2とすると、その作用力sの嵌合方向への成分s1により、相手コネクタ2がハウジング10側へと引き込まれ、相手コネクタ2とハウジング10との嵌合が進行する。
ここで、レバー10は、点Diにおいて、作用力sの反力tを受けている。この反力tの嵌合方向への成分をt1、嵌合方向と垂直な方向への成分をt2とすると、レバー20は、反力tの嵌合方向への成分t1により、この成分t1の向きに(図6に向かって下向きに)変位して、点Ciで、支持軸11aが軸受孔12aに内接する。
そうすると、ハウジング10と相手コネクタ2とを側面から見たとき、フランジ12aと、軸受孔22aの縁部との重なる部分が生じている。この重なり部分に対応するフランジ12aの下面の領域Siによって、レバー20が外側へと開こうとしたとき、このレバー20の動きが規制される。
そして、レバー20を倒し始めてから、ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合が完了するまで、常に、上記領域Siと同様の係止領域がフランジ12aの下面に生じており、この係止領域によってハウジング10の支持軸11aがレバー20の軸受孔22aから外れることが防止されている。即ち、軸受孔22aの軸受孔径d2がフランジ12aのフランジ径d1より大きいにもかかわらず、嵌合時に、支持軸11が軸受孔22aの縁部に接触するようレバー20がハウジング10に対し変位することによって、フランジ12aが軸受孔22aに有効に係止し得る。嵌合時におけるこれらフランジ12aの働きは、ハウジング10の右側壁側でのフランジ12bについても同様である。
次に、嵌合離脱時におけるフランジ12a,12bによるレバー外れの防止について説明する。図6(b)に示すハウジング10の左側壁側において、支点Cr近傍の領域Srは、ハウジング10と相手コネクタ2とがその嵌合から離脱していく間、フランジ12aとレバー20とが係止し得る部分である。レバー20を矢印bの方向に戻すことにより、支持軸11aが軸受孔22aの縁部と支点Crで接触すると共に、この縁部に近接したフランジ12aの領域Srがレバー20の側面に係止し得る状態になる。
つまり、レバー20が矢印bの方向に戻されていくとき、点Drで、相手コネクタ2のカム軸51aが、レバー20のカム溝23aに内接し、この点Drがレバー20の作用点となる。この作用点Drでの作用力uにつき、その嵌合方向への成分をu1、嵌合方向と垂直な方向への成分をu2とすると、その嵌合方向への成分u1により、相手コネクタ2がハウジング10側から押し出され、相手コネクタ2とハウジング10とが嵌合から離脱していく。
レバー10は、点Drにおいて、作用力uの反力vを受けている。この反力vの嵌合方向への成分をv1、嵌合方向と垂直な方向への成分をv2とすると、レバー20は、その嵌合方向への成分v1により、この成分v1の向きに(図6に向かって上向きに)変位して、点Crで、支持軸11aが軸受孔12aに内接する。
ここでは、ハウジング10を側面視したときのフランジ12aと軸受孔22aの縁部との重なり部分に対応するフランジ12aの下面の領域Srが、外側へ開こうとするレバー20の動きを規制する。
このように、レバー20を戻し始めてから、ハウジング10が相手コネクタ2から完全に離脱するまで、常に、フランジ12aの下面に生じている、上記領域Srと同様の係止領域により、支持軸11aが軸受孔22aから外れることが防止されている。離脱時におけるこれらフランジ12aの働きは、ハウジング10の右側壁側におけるフランジ12bについても同様である。
以上のレバー式コネクタ1によると、フランジ12a,12bによりレバー20の外れが防止されている。本レバー式コネクタ1では、従来の抜止め突起と切欠部とを有するコネクタのような位置合わせが不要であり、レバー20のハウジング10への組み付け作業全体のスピードアップを図ることが可能である。フランジ12a,12bを採用することにより、支持軸11a,11bが軸受孔22a,22bの縁部と係止する部分(上記領域Si,Sr)が大きくなるため、せん断強度が高くなり、即ち、支持軸11a,11bが延びる方向への耐力が大きくなり、レバーの開きがより強く防がれている。
上述のように、軸受孔径d2は、フランジ径d1よりも大きい。ところが、レバー操作に際して、支持軸11a,11bが軸受孔22a,22bに内接するようにレバー20がハウジング10に対して移動するため、フランジ12a,12bが軸受孔22a,22bの縁部に有効に係止することになり、レバーの外れが防がれる。
また、従来のレバー式コネクタにおいて、係止した際の抜止め突起の強度を確保しようと、切欠部が大きく取られた場合、支持軸の抜止め突起と、開口縁とが係止する面積が小さくなり、これによって、支持軸が支点となりレバーの回動をガイドする機能が低下した。そこで、このガイド機能を維持しつつ抜止め突起の強度を確保するためには、抜止め突起の厚さを大きくする必要があったが、この厚さを大きくすると、コネクタ全体が大型化するといった問題があった。
本レバー式コネクタによると、切欠部が用いられないため、これらの問題を生ずることなく、上述のように、組み付け作業全体のスピードアップを図ることができる。また、従来のように、切欠部に支持軸が入り込んだりするといったことがなく、作業者はレバー操作をスムーズに行うことができる。
(第2の実施の形態)
本発明に係る第2の実施の形態であるレバー式コネクタにつき説明する。本レバー式コネクタは、主に、その円形のフランジが、ハウジングの支持軸から偏心している点で、第1の実施の形態と異なる。第1の実施の形態のフランジ12aは、支持軸11aと同心状であった。
ここで説明する第2の実施の形態のレバー式コネクタの構成及び作用効果以外のレバー式コネクタの構成及び作用効果については、第1の実施の形態に準ずるものとして、その詳細な説明を省略する。図7、図8における第2の実施の形態の構成要素の内、図4、図6における第1の実施の形態と同様の部分には、同じ符号を付している。
本レバー式コネクタにおいて、第1の実施の形態と同様に、ハウジングの左右側壁から外側へと支持軸が突出している。図7に示すように、ハウジング10の左側壁側では、支持軸11aに、支持軸11aから偏心した円形のフランジ62aが設けられている。
図8(a)は、図6(a)と同様、ハウジング10の左側壁側において、ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合が進行していく間、フランジ62aとレバー20とが係止し得る部分を、支点Ciの近傍の領域Siとして示している。図8(b)は、第2の実施の形態の図6(b)と同様に、ハウジング10と相手コネクタ2とが嵌合から離脱していく間、フランジ62aとレバー20とが係止し得る部分を、支点Crの近傍の領域Srとして示している。
このフランジ62aと、第1の実施の形態のフランジ12aとのそれぞれにおいて、次の関係が成立している。即ち、第1の実施の形態のフランジ12aでは、次の数2により、フランジ径d1と支持軸径d3とから、軸受孔22aの縁部における係止代の長さk(図9(a))が求められる。ここでは、係止代を、支持軸11aの径方向への係止部分の最大の長さとしている。
Figure 2012114101

また、本フランジ62aでは、次の数3により、フランジ径d1’と支持軸径d3’とから、軸受孔22aの縁部の係止代の長さk’(図9(b))が求められる。
Figure 2012114101

これら数2、数3によると、フランジ径d1とフランジ径d1’が等しく、支持軸径d3と支持軸径d3’とが等しい場合、偏心したフランジ62aの係止代k’が、同心のフランジ12aの係止代kよりも大きいことが確認できる。
さらに、このフランジ62aの偏心の方向についてであるが、ここでは、おおよそ次のようにして定める。即ち、本ハウジング10と相手コネクタ2との嵌合時において、係止代が離脱時よりも大きく取られるようになっている。例えば、仮保持状態での係止代ki1(図10)、嵌合途中の係止代ki2(図11)、及び、嵌合完了時の係止代ki3(図12)は、離脱開始時の係止代kr1(図13)、離脱途中の係止代kr2(図14)、及び、離脱が完了した仮保持状態での係止代kr3(図15)よりも大きい。(図10(b)〜図15(b)は、それぞれ、図10(a)〜図15(a)の軸受孔22a周辺の拡大図である。)
このようにフランジ62aを偏心させることによって、嵌合時には、離脱時よりも、レバー20がハウジング10へとより強固に係止することになる。言い換えると、嵌合時における係止代が、第1の実施の形態よりも大きく、レバーがより外れにくい構造となっている。
さらに、レバー20が開こうとする力が最大となる時に係止代が最大となるように、フランジ62aの偏心方向を調節することが可能であり、この偏心方向の調節によって、レバー20の開きがより有効に防止されることになる。
(他の実施の形態等)
以上、具体的な実施の形態により本発明を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することができる。
a. 例えば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、カム溝23a,23bは、レバー20のアーム部21a,21bを突き抜けていることを想定しているが、溝状に形成されていてもよい。
b. レバー20は、コの字状に、2つのアーム部21a,21bから構成されることを想定したが、単板状であってもよい。この場合、レバーは、より簡便な構成になる。
c. フランジ12a,12b等は、その直径を通る縦断面において、+状に形成されるものとした(図5)。即ち、支持軸11a,11bの上面が、フランジ12a,12bの上面から突き出るように、フランジを形成した。これとは異なり、フランジは、T状に形成してもよく、即ち、支持軸の上面とフランジの上面とを同じ位置に形成してもよい。
さらに、図5の断面において、支持軸(支持軸11b)の上面の左端部から、フランジ(フランジ12b)の左側面の上端部へと向かって、また、支持軸の上面の右端部からフランジの右側面の上端部へと向かって、直線的に或いは曲線的に連続するように、支持軸及びフランジを形成してもよい。このように、支持軸の上面とフランジの側面とを接続する接続部を設けることにより、支持軸の軸受孔への挿入がスムーズにガイドされることになる。
d. フランジは、円形に形成したが、楕円形状、多角形状等に形成することも可能である。例えば、図16(a)に示すフランジ72a,72bは、それぞれ、円柱状の支持軸11a,11bの端部に、正三角形状に形成されている。この場合、軸受孔32a,32bは、図16(b)のように、このフランジ72a,72bを挿通させることが可能であると共に、フランジ72a,72bによる係止部分がより大きく確保できるように、フランジ72a,72bに合わせた形状にする。図16(c)は、正三角形状のフランジ72a,72bを有するハウジング10と、正三角形状の軸受孔32a,32bを有するレバー20との組み付け後の状態を示している。
特に、フランジ72a,72bは、支持軸11a,11bに外接する大きさにする。これにより、レバー20の外れを防止する係止代が、支持軸11a,11bと、軸受孔32a,32bとの隙間分だけ減少して、フランジ72a,72bの大きさに比して小さくなるといったことを防ぐことができる。
フランジは、この他に、正四角形、正五角形、正六角形、正七角形、正八角形等に形成することも可能である。図17は、正六角形状に形成されたフランジ82a,82bを有するハウジング10と、正六角形状に形成された軸受孔42a,42bを有するレバー20との組み付け後の状態を示している。
これら正多角形状等のフランジによっても、円形のフランジと同様に、レバー20のハウジング10への組み付け作業全体のスピードアップを図ることが可能である。(フランジがより多角になるにつれて、作業者はフランジを軸受孔に挿通させ易くなるため、レバーのハウジングへの組み付け性がより向上する。)
e. 第2の実施の形態において、フランジ62aの偏心方向は、(1)嵌合の際、レバー20のハウジング10に対する移動方向に略一致させ、さらには、(2)嵌合の際に、レバー20を開こうとする力が最大となる時に係止代が最大になるようにした。これに代えて、例えば、嵌合方向とは垂直な方向に偏心させることもできる。これによると、嵌合時と離脱時との双方に、レバーを安定して操作することが可能になる。
第1の実施の形態のレバー式コネクタと相手コネクタとの外観を示す斜視図 レバー式コネクタのハウジングへのレバーの組み付けを説明するための図 レバー操作に伴う、レバー式コネクタと相手コネクタの嵌合の進行を示す図 フランジの構成を説明するための図 フランジ径d1、軸受孔径d2及び支持軸径d3を示す図 フランジと軸受孔の縁部との係止を説明するための第1の図 第2の実施の形態のレバー式コネクタのフランジの構成を説明するための図 フランジと軸受孔の縁部との係止を説明するための第2の図 2つの実施の形態における係止代の違いを説明するための図 仮保持状態での係止代ki1を示す図 嵌合途中における係止代ki2を示す図 嵌合完了時の係止代ki3を示す図 離脱開始時の係止代kr1を示す図 離脱途中における係止代kr2を示す図 離脱完了時の係止代kr3を示す図 他の実施の形態の第1のフランジを示す図 他の実施の形態の第2のフランジを示す図 従来のレバー式コネクタにおけるレバー外れ防止構造を示す図
1……………………レバー式コネクタ
2……………………相手コネクタ
10…………………ハウジング
11a,11b……支持軸
12a,12b……第1の実施の形態のフランジ
13a,13b……ストッパー
14…………………係止ロック
20…………………レバー
21a,21b……アーム部
22a,22b……軸受孔
23a,23b……カム溝
24a,24b……アーム突起
32a,32b……他の実施の形態の第1の軸受孔
42a,42b……他の実施の形態の第2の軸受孔
51a,51b……カム軸
62a………………第2の実施の形態のフランジ
72a,72b……他の実施の形態の第1のフランジ
82a,82b……他の実施の形態の第2のフランジ

Claims (3)

  1. 相手コネクタに接続可能であり、側方へと突出した支持軸が形成されたハウジングと、
    該ハウジングの前記支持軸を挿入可能な軸受孔が形成されたレバーとを備え、
    該レバーの前記軸受孔に挿入された前記ハウジングの前記支持軸を支点として前記レバーが操作されることにより、前記ハウジングと前記相手コネクタとが嵌合し又は該嵌合から離脱するレバー式コネクタであって、
    前記ハウジングの前記支持軸には、前記軸受孔を挿通可能なフランジが設けられており、
    前記レバーは、
    前記相手コネクタと係合可能であり、
    該相手コネクタと前記レバーとが係合した状態で、該レバーが回転されることにより、
    前記ハウジングの前記支持軸が前記レバーの前記軸受孔の縁部に接触すると共に、該縁部に近接した前記フランジの一部が前記レバーの側面に係止し得る状態になり、
    前記支持軸の前記フランジは、
    前記支持軸に対して偏心していることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記支持軸の前記フランジは、楕円形状であることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記支持軸の前記フランジは、多角形状であることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
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