JP2012116260A - 車両のフロア構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロアパネル1にフロアカーペット20が敷設され、ダクト10はフロアカーペット20に覆われ、ダクト10の後端部10Bは、フロアカーペット20に形成された隆起部21内から後ろ下がりの傾斜部21Nを貫通して後ろ側シートの下方に臨み、フロアカーペット20の傾斜部21Nに略H字形のスリットSが形成され、フロアカーペット20がダクト10とフロアパネル1に被されるに伴なって、ダクト10の後端部10Bが上側カーペット片30の裏面30Uと下側カーペット片31の裏面31Uとを押圧して、上側カーペット片30と下側カーペット片31を車両後方側Rrに弾性変形させながら傾斜部21Nから突出する。
【選択図】図2
Description
フロアパネルと前側シートの間に、後ろ側シートの下方に向けて空気を送風するダクトが配置され、
前記フロアパネルにフロアカーペットが敷設され、
前記ダクトは前記フロアカーペットに覆われ、
前記ダクトの後端部は、前記フロアカーペットに形成された隆起部内から前記隆起部の後ろ下がりの傾斜部を貫通して前記後ろ側シートの下方に臨んでいる車両のフロア構造に関する。
本発明の目的は、外観品質を向上させることができ、製作コストを低廉化することができ、フロアカーペットの管理に要する手間を軽減できる車両のフロア構造を提供する点にある。
フロアパネルと前側シートの間に、後ろ側シートの下方に向けて空気を送風するダクトが配置され、
前記フロアパネルにフロアカーペットが敷設され、
前記ダクトは前記フロアカーペットに覆われ、
前記ダクトの後端部は、前記フロアカーペットに形成された隆起部内から前記隆起部の後ろ下がりの傾斜部を貫通して前記後ろ側シートの下方に臨んでいる車両のフロア構造であって、
前記フロアカーペットの傾斜部に略H字形のスリットが形成され、
前記フロアカーペットが前記ダクトとフロアパネルに被されるに伴なって、前記ダクトの後端部が、前記スリットの横スリット部よりも上側の上側カーペット片の裏面と、前記横スリット部よりも下側の下側カーペット片の裏面とを押圧して、前記上側カーペット片と下側カーペット片を車両後方側に弾性変形させながら前記傾斜部から突出する点にある。(請求項1)
この作業では、貫通孔にダクトの後端部の開口(空気の吹き出し口)の周縁部が引っ掛かりやすく、作業に手間と時間がかる。これを防ぐために貫通孔を大きくすると、貫通孔の周縁部とダクトの隙間からフロアパネルが見えて外観が損なわれる虞がある。
また、ダクトの後端部が貫通する貫通孔をフロアカーペットの後ろ下がりの傾斜部に形成した構造では、次のような問題もある。すなわち、前記貫通孔をフロアカーペットの後ろ下がりの傾斜部に形成する場合、最初から貫通孔を形成しておくのではなく、前記貫通孔の周囲に対応する部分に、一部分が接続していない略四角形のリング状のスリットを形成しておき、ダクトを備えた車体の場合は、前記リング状のスリットで囲まれる角形のカーペット片を剥ぎ取って前記貫通孔を形成する。一方、貫通孔を備えない車体の場合は、前記カーペット片を剥ぎ取ることなく、そのままの状態にしておく。この手段によると、前記貫通孔を形成する場合に、カーペット片の剥ぎ取り作業が必要で工数が増加し、その上に前記カーペット片がごみになる。
これに対して、本発明の上記構成によれば、フロアカーペットがダクトとフロアパネルに被されるに伴なって、ダクトの後端部が、スリットの横スリット部よりも上側の上側カーペット片の裏面と、横スリット部よりも下側の下側カーペット片の裏面とを押圧して、上側カーペット片と下側カーペット片を車両後方側に弾性変形させながら前記後ろ下がりの傾斜部から突出する。
つまり、フロアカーペットをダクトとフロアパネルに被せるだけで、ダクトの後端部をフロアカーペットの後ろ下がりの傾斜部から突出させることができて、組み付け作業を簡単化することができる。しかも、フロアカーペットをダクトとフロアパネルに被せる際にダクトの後端部をフロアカーペットに引っ掛からせにくくすることができる。
また、ダクトを備えない車体の場合は、上側カーペット片と下側カーペット片を閉じた状態にしておくことができ、車体にダクトが備えられている車体と備えない車体とに1種類のフロアカーペットで対応することができる。
従って、フロアカーペットの管理を簡単化することができる。また、ダクトを備えない車体用のフロアカーペットと、ダクトを備えた車体用のフロアカーペットとをそれぞれ製作する場合に比べて製作コストを低廉化することができる。
そして、前記貫通孔をフロアカーペットの後ろ下がりの傾斜部に形成する場合のようなごみが出ることがなく、工場の組み立てラインで発生するごみを低減することができる。
さらに、ダクトの径に対応した径のダクト挿通孔が前記傾斜部に形成されていないので、ダクトを備えない車体において前記上側カーペット片と下側カーペット片を閉じた状態にした場合の前記傾斜部の見栄えの低下を抑制して、外観品質を向上させることができる。
また、前記上側カーペット片は弾性復元力でヒーターダクトの上面に当接しており、ヒーターダクトの動きに追従する。これにより、ヒーターダクト、カーペット、車体が車両上下方向にずれた場合でも上側カーペット片が浮いたりブカブカしたりせず、外観品質を向上させることができる。(請求項1)
前記下側カーペット片は弾性変形後に弾性復元して前記ダクトの後端部の下方のフロアパネルに重なると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記横スリット部は縦スリット部の長手方向中央よりも上側に偏って位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記ダクトの後端部の下面は後ろ上がりの傾斜面に設定されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記ダクトの後端部の下半部が上半部よりも車両後方側に突出していると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記横スリット部は、互いに分離した左側スリット部と右側スリット部とから成り、前記左側スリット部と右側スリット部の間が、前記上側カーペット片と下側カーペット片を接続する接続カーペット部に構成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
また、ダクトを備えた車体では接続カーペット部を切断して、上側カーペット片と下側カーペット片を分離させてからフロアカーペットをダクトとフロアパネルに被せればよく、接続カーペット部を切断するだけの作業で、上記請求項1〜5のいずれか一つの構成による作用を奏することができる。(請求項6)
外観品質を向上させることができ、組み付け作業の作業性を向上させることができ、製作コストを低廉化することができ、フロアカーペットの管理に要する手間を軽減でき、工場の組み立てラインで発生するごみを低減することができる車両のフロア構造を提供することができた。
図1に示すように、フロアパネル1の車幅方向中央部に、上方に膨出し車両前後方向に延びるフロアトンネル2が形成され、フロアパネル1の上面に前側シート支持ブラケット3と後ろ側シート支持ブラケット4が溶接接合されている。図5に示すように、前側シート支持ブラケット3と後ろ側シート支持ブラケット4は下側が開放した断面ハット形状に形成されて車幅方向に車体の略全幅にわたって延びている。
そして、フロアカーペット20がダクト10と前側シート支持ブラケット3とフロアパネル1に被されるに伴なって、ヒーターダクト10の後端部10Bが、スリットSの横スリット部S1よりも上側の上側カーペット片30の裏面30Uと、横スリット部S1よりも下側の下側カーペット片31の裏面31Uとを押圧して、上側カーペット片30と下側カーペット片31を車両後方側Rrに弾性変形させながら前記後ろ下がりの傾斜部21Nから突出し、下側カーペット片31が弾性変形後に弾性復元して前記ダクト10の後端部10Bの下方のフロアパネル1に重なるよう構成されている。
このように、組み付け工程ではヒーターダクト10がフロアパネル1に組み付けられた後にフロアカーペット20がフロアパネル1に組み付けられる。
(1) フロアカーペット20がヒーターダクト10と前側シート支持ブラケット3とフロアパネル1に被されるに伴なって、ヒーターダクト10の後端部10Bが、スリットSの横スリット部S1よりも上側の上側カーペット片30の裏面30Uと、横スリット部S1よりも下側の下側カーペット片31の裏面31Uとを押圧して、上側カーペット片30と下側カーペット片31を車両後方側Rrに弾性変形させながら前記フロアカーペット20の後ろ下がりの傾斜部21Nから突出する。
つまり、フロアカーペット20をヒーターダクト10と前側シート支持ブラケット3とフロアパネル1に被せるだけで、ヒーターダクト10の後端部10Bをフロアカーペット20の後ろ下がりの傾斜部21Nから突出させることができて、組み付け作業を簡単化することができる。しかも、フロアカーペット20をダクト10とフロアパネル1に被せる際にダクト10の後端部10Bをフロアカーペット20に引っ掛からせにくくすることができる。
また、前記下側カーペット片31は弾性変形後に弾性復元してヒーターダクト10の後端部10Bの下方のフロアパネル1に重なるから、ヒーターダクト10の後端部10Bの下方に位置するフロアパネル1を覆うことができて外観品質を向上させることができる。
そして、図4に示すように、ヒーターダクト10を備えない車体の場合は、上側カーペット片30と下側カーペット片31を閉じた状態にしておくことができ、車体にダクト10が備えられている車体と備えない車体とに1種類のカーペットで対応することができる。
従って、フロアカーペット20の管理を簡単化することができる。また、ヒーターダクト10を備えない車体用のフロアカーペット20と、ヒーターダクト10を備えた車体用のフロアカーペット20とをそれぞれ製作する場合に比べて製作コストを低廉化することができる。
さらに、ヒーターダクト10の径に対応した径のダクト挿通孔が前記フロアカーペット20の後ろ下がりの傾斜部21Nに形成されていないので、ヒーターダクト10を備えない車体において前記上側カーペット片30と下側カーペット片31を閉じた状態にした場合の前記後ろ下がりの傾斜部21Nの見栄えの低下を抑制して外観品質を向上させることができる。
前記上側カーペット片30は弾性復元力でヒーターダクト10の上壁10Jに当接しており、ヒーターダクト10の動きに追従する。これにより、ヒーターダクト10、カーペット、車体が車両上下にずれた場合でも上側カーペット片30が浮いたりブカブカしたりせず、外観品質を向上させることができる。
これに対して、本発明によれば、カーペット片の剥ぎ取り作業が不要であり、しかも、前記貫通孔をフロアカーペット20の後ろ下がりの傾斜部21Nに形成する場合のようなごみが出ることがなく、工場の組み立てラインで発生するごみを低減することができる。
図6に示すように、前記横スリット部S1は、互いに分離した左側スリット部S1aと右側スリット部S1bとから成り、前記左側スリット部S1aと右側スリット部S1bの間が、上側カーペット片30と下側カーペット片31を接続する接続カーペット部32に構成されている。
10 ダクト(ヒーターダクト)
10B 後端部(ダクトの後端部)
10B1 下半部(ダクトの後端部の下半部)
10B2 上半部(ダクトの後端部の上半部)
10K 下面(ダクトの後端部の下面)
20 フロアカーペット
21 隆起部
21N 傾斜部(隆起部の後ろ下がりの傾斜部)
30 上側カーペット片
30U 裏面(上側カーペット片の裏面)
31 下側カーペット片
31U 裏面(下側カーペット片の裏面)
32 接続カーペット部
Rr 車両後方側
S スリット
S1 横スリット部
S1a 左側スリット部
S1b 右側スリット部
S2 縦スリット部
Claims (6)
- フロアパネルと前側シートの間に、後ろ側シートの下方に向けて空気を送風するダクトが配置され、
前記フロアパネルにフロアカーペットが敷設され、
前記ダクトは前記フロアカーペットに覆われ、
前記ダクトの後端部は、前記フロアカーペットに形成された隆起部内から前記隆起部の後ろ下がりの傾斜部を貫通して前記後ろ側シートの下方に臨んでいる車両のフロア構造であって、
前記フロアカーペットの傾斜部に略H字形のスリットが形成され、
前記フロアカーペットが前記ダクトとフロアパネルに被されるに伴なって、前記ダクトの後端部が、前記スリットの横スリット部よりも上側の上側カーペット片の裏面と、前記横スリット部よりも下側の下側カーペット片の裏面とを押圧して、前記上側カーペット片と下側カーペット片を車両後方側に弾性変形させながら前記傾斜部から突出する車両のフロア構造。 - 前記下側カーペット片は弾性変形後に弾性復元して前記ダクトの後端部の下方のフロアパネルに重なる請求項1記載の車両のフロア構造。
- 前記横スリット部は縦スリット部の長手方向中央よりも上側に偏って位置している請求項2記載の車両のフロア構造。
- 前記ダクトの後端部の下面は後ろ上がりの傾斜面に設定されている請求項2又は3記載の車両のフロア構造。
- 前記ダクトの後端部の下半部が上半部よりも車両後方側に突出している請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両のフロア構造。
- 前記横スリット部は、互いに分離した左側スリット部と右側スリット部とから成り、前記左側スリット部と右側スリット部の間が、前記上側カーペット片と下側カーペット片を接続する接続カーペット部に構成されている請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両のフロア構造。
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