JP2012116316A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】補強部材を特別に用いることなく車体フレームを補強できる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】ダウンフレームAから後上方に延びるリヤフレームRを、リヤフレーム前半部Bとリヤフレーム後半部Cとを連結することで構成し、クロスフレーム49によって左右のリヤフレーム前半部B間を連結し、リヤフレーム後半部Cをリヤフレーム前半部Bとの連結部からさらに前方に延ばして、クロスフレーム49に接続する。そして、クロスフレーム49によって収納ボックス34を介してシート16を支持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両に関し、詳しくは鞍乗型車両のフレーム構造の改良に係る技術に関する。
特許文献1には、シート前方に足くぐり空間を有する鞍乗型車両において、その車体フレームが、足くぐり空間の下方に配置されるダウンフレームと、その後端部から後斜め上方に立ち上がりシートを支える左右一対のリヤフレームとを有する車両が開示されている。この車両では、左右一対のリヤフレームの前部間に前方に突出するように湾曲しながら連結するクロスフレームが設けられており、このクロスフレームによって収納ボックス(ラッゲジボックス)を介してシート荷重を支えるフレーム構造が用いられている。
特開2005−145203号公報
上記特許文献1に係るフレーム構造において、シート荷重や収納ボックス内の耐荷重を大きく設定する場合、クロスフレームを補強することが好ましく、例えばクロスフレームとリヤフレームとの間にガセットプレートを設ける等の別途補強部材が必要となる。
また、上記特許文献1に係るフレーム構造では、ダウンフレームからリヤフレームにかけて1本のパイプを使って成形しているが、部材自体が非常に大きくなり、デリバリーや部品の保管等に課題が残る。さらに、上記特許文献1に係るフレーム構造において、ダウンフレームとリヤフレームとを別体とし、この2本のフレームを溶接などで連結する場合、リヤクッションからの荷重に対し、上記連結部(ダウンフレームとリヤフレームとの)を補強するために補強部材が必要となるという課題がある。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、補強部材を特別に用いることなく、車体フレームを補強できる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、乗員が着座するシート(16)と、前記シート(16)の前方に配置され乗員が乗り降りする際に足を通す足くぐり空間(19)と、前記足くぐり空間(19)の前方に位置し操舵系(7)を回動可能に軸支するヘッドパイプ(12)と、前記ヘッドパイプ(12)から後下方に延びるメインフレーム(13)と、前記足くぐり空間(19)の下方に配置されるように前記メインフレーム(13)から後方に延びるダウンフレーム(A)と、前記足くぐり空間(19)の後方に配置され前記ダウンフレーム(A)から後上方に延び前記シート(16)を支える左右一対のリヤフレーム(R)と、前記左右一対のリヤフレーム(R)の下部間を連結するフレームであって、前方に凸に湾曲し、前記シート(16)の荷重を支える支持部(51)を有するクロスフレーム(49)と、を備えた鞍乗型車両において、前記リヤフレーム(R)は、リヤフレーム前半部(B)とリヤフレーム後半部(C)とを連結することで構成され、前記クロスフレーム(49)は、前記左右のリヤフレーム前半部(B)間を連結し、前記リヤフレーム後半部(C)は、前記リヤフレーム前半部(B)との連結部(14B)から、さらに前方に延びる延出部(D)を一体に有し、前記延出部(D)は、前記クロスフレーム(49)に接続されていることを特徴とする鞍乗型車両を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗型車両において、前記ダウンフレーム(A)は、左右に一対設けられるものであって、前記ダウンフレーム(A)と前記リヤフレーム前半部(B)とが一体に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、乗員が着座するシート(16)と、前記シート(16)の前方に配置され乗員が乗り降りする際に足を通す足くぐり空間(19)と、前記足くぐり空間(19)の前方に位置し操舵系(7)を回動可能に軸支するヘッドパイプ(12)と、前記ヘッドパイプ(12)から後下方に延びるメインフレーム(13)と、前記足くぐり空間(19)の下方に配置されるように前記メインフレーム(13)から後方に延びる左右一対のダウンフレーム(A)と、前記足くぐり空間(19)の後方に配置され前記ダウンフレーム(A)から後上方に延び前記シート(16)を支える左右一対のリヤフレーム(R)と、前記左右一対のリヤフレーム(R)の下部間を連結するフレームであって、前方に凸に湾曲するクロスフレーム(49)と、後部に後輪(5)を軸支し、前記ダウンフレーム(A)もしくは前記リヤフレーム(R)に上下揺動可能に支持されるスイングアーム(35,39)と、前記スイングアーム(35,39)の後側上部と前記リヤフレーム(R)の後部との間に介装されるリヤクッションユニット(40)と、を備えた鞍乗型車両において、前記リヤフレーム(R)は、リヤフレーム前半部(B)とリヤフレーム後半部(C)とを連結することで構成され、前記ダウンフレーム(A)と前記リヤフレーム前半部(B)とが一体に形成されており、前記クロスフレーム(49)は、前記左右のリヤフレーム前半部(B)間を連結し、前記リヤフレーム後半部(C)は、前記リヤフレーム前半部(B)との連結部(14B)から、さらに前方に延びる延出部(D)を一体に有し、前記延出部(D)は、前記クロスフレーム(49)に接続されていることを特徴とする鞍乗型車両を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両において、前記クロスフレーム(49)は、前記リヤフレーム後半部(C)よりも細く設定され、前記リヤフレーム後半部(C)は、金属管により形成されるものであって、前記リヤフレーム後半部(C)の前記延出部(D)の前端部(15A)は、前記クロスフレーム(49)の太さに合わせて長円形に形成されて、前記クロスフレーム(49)に接続されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両において、前記シート(16)は、前記クロスフレーム(49)に収納ボックス(34)を介して支持されるものであって、前記収納ボックス(34)は、バッテリ収納部(54)を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の鞍乗型車両において、前記バッテリ収納部(54)は、前記収納ボックス(34)において前側に形成され、前記クロスフレーム(49)は、前記バッテリ収納部(54)を下方から支持していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両が、クランクケース(35)から前方に傾斜するように突出するシリンダ(36)及び該シリンダ(36)に結合されるシリンダヘッド(37)を備えるエンジン(2)と、前記クランクケース(35)の側方から後方に延び、後部に後輪(5)を軸支するスイングアーム(39)とを一体としたユニットスイング(4)とを備える車両であり、前記ユニットスイング(4)の点火プラグ(60)が、前記シリンダヘッド(37)の側面に取り付けられて、前記クロスフレーム(49)の下方に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、リヤフレームを、リヤフレーム前半部とリヤフレーム後半部に分け、リヤフレーム後半部をリヤフレーム前半部との結合部分から前方に延ばしてクロスフレームと接続したことで、リヤフレーム前半部とリヤフレーム後半部とクロスフレームとで三角形形状を構成することができ、特別な補強部材を設けることなく、シートを支えるクロスフレームを補強することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ダウンフレームとリヤフレーム前半部とを一体にしたので、部品点数を少なくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ダウンフレームとリヤフレームを分けたので、フレームを構成する部品を小さくすることができ、部品のデリバリーがしやすい。また、リヤフレーム後半部を前方に延ばし、クロスフレームに接続したので、シンプルな構造で、フレームを補強することができる。
請求項4に記載の発明によれば、リヤフレーム後半部の延出部の前端部を長円形に形成することで、クロスフレームとの結合部を大きくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、重量のあるバッテリを、補強されたクロスフレームで支持することができる。
請求項6に記載の発明によれば、バッテリを支持しやすくできる。
請求項7に記載の発明によれば、クロスフレームは、リヤフレーム後半部により補強されているので、クロスフレームの下方に補強部材がなく、比較的空間が広く空いており、点火プラグの交換などのメンテナンスを行いやすくすることができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 同自動二輪車の要部の左側面図である。 同自動二輪車の要部の上面図である。 同自動二輪車が備える車体フレームの左側面図である。 同自動二輪車が備える車体フレームの上面図である。 同自動二輪車の要部の左側面図である。 同自動二輪車の要部の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
図1は本実施形態に係るスクータ型の自動二輪車1を示している。自動二輪車1はエンジン2と動力伝達機構3とを一体としたスイングユニット4を備え、スイングユニット4の後部で後輪5を回転可能に支持し、スイングユニット4の前方に操舵系を構成する前輪6を配置している。
前輪6は左右一対のフロントフォーク7,7の下部に回動可能に支持され、左右のフロントフォーク7,7の上部にはブリッジ8が架設されている。ブリッジ8の幅方向中央にステアリングシャフト9が立設され、ステアリングシャフト9の上部には操向ハンドル10が設けられている。ステアリングシャフト9は複数のフレーム部材を溶接等により一体とした車体フレーム11の前端に設けられたヘッドパイプ12に回転可能に支持されている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後下方に延びるメインフレーム13と、メインフレーム13の下部側面に接続して後方に向けて延びた後、後上方に延びる左右一対のサイドフレーム14,14と、サイドフレーム14,14の上端と接続し、後上方に延びる左右一対のシートフレーム15,15とを備えている。
スイングユニット4は、サイドフレーム14,14の後方下部にリンク部材14Aを介して支持され上下方向に揺動可能とされている。各フレームは断面中空円形状の鋼管によって形成されている。スイングユニット4の上方には乗員が着座するシート16が配置され、シート16は前後に延在し、運転者が着座するメインシート17と同乗者が着座するピリオンシート18とを一体に有している。
シート16の前方であって、ヘッドパイプ12の後方には、乗員が乗り降りする際に足を通す足くぐり空間19が形成されている。運転者は足くぐり空間19に足を通し、シート16に着座して車体前後方向の中央下部に設けられた左右のステップフロア20,20に足を載せることで自動二輪車1に乗車することができる。
自動二輪車1は樹脂材料からなる複数のカバー部材で構成される車体カバーCVによって覆われており、車体前側上部はフロントカバー21によって覆われている。フロントカバー21の側部には、側面視でL字状の左右一対のフロントサイドカバー22,22が連なり、車体前側の側部はフロントサイドカバー22,22によって覆われている。
フロントサイドカバー22,22の後方は、上部インナーカバー23及び下部インナーカバー24によって覆われ、フロントサイドカバー22,22、上部インナーカバー23及び下部インナーカバー24によってフロントフォーク7,7やステアリングシャフト9が覆われている。下部インナーカバー24には、給油口を開放させる給油口リッド24Aが開閉可能に設けられている。
フロントサイドカバー22,22の下部には、上記ステップフロア20を構成する左右一対のロアカバー25,25が連なり、ロアカバー25は、スイングユニット4の上方まで延びている。ロアカバー25,25の下方は左右一対のアンダーカウル26,26によって覆われている。左側のロアカバー25には、着脱可能なプラグメンテナンス用リッド27が取付けられている。また、左右のロアカバー25,25の後端部は、前方に延びる切り込みが形成され、この切り込みから同乗者が足を載せる左右一対のピリオンステップ28,28が外部に臨んでいる。
ロアカバー25,25とシート16の間の空間は、前端をフロントサイドカバー22,22の後端に連ねて後方に延びる左右一対のリヤサイドカバー29,29によって覆われている。リヤサイドカバー29,29の後部には、上方から順に、同乗者が把持するグラブレール30、コンビネーションランプ31、リヤフェンダ32が取付けられている。また、前輪6の上方はフロントフェンダ33によって覆われている。
図2は車体カバーCVを一部取り外した状態の自動二輪車1の側部を示している。シート16の下方には、ヘルメット等を収容可能な収納ボックス34が配置されている。シート16は収納ボックス34によって支持され、前端を軸中心として後方から収納ボックス34を開閉可能とされている。収納ボックス34はシートフレーム15,15間に配置され、シートフレーム15,15に沿って後方に延び、主にシートフレーム15,15によって支持されている。
スイングユニット4のエンジン2は、クランクケース35と、このクランクケース35から前方に傾斜するように突出するシリンダ36と、シリンダ36に結合されるシリンダヘッド37と、シリンダヘッド37を覆うヘッドカバー38とを備えている。クランクケース35の左側には、後方に延出しスイングアームを兼ねる伝動ケース39の前部が一体的に設けられる。伝動ケース39内には、動力伝達機構3におけるベルト式無段変速機構が収容され、後部の後輪5にエンジン2からの駆動力が伝達される。
スイングユニット4の後側上部とシートフレーム15,15の後部との間には、リヤクッションユニット40,40が介装され、スイングユニット4の上部には、エアクリーナ41が設けられている。図3に示すように、エアクリーナ41には、前方に延びるコネクティングチューブ42が接続され、コネクティングチューブ42の前端はスロットルボディ43に接続されている。スロットルボディ43は、吸気管44によってシリンダヘッド37の上面に接続されている。
図3において、CL1は前後方向に延びる車幅方向の中心線を示し、CL2はシリンダ36の軸線を示している。スイングユニット4は、シリンダ軸線CL2が中心線CL1に対してやや左側に位置するように車体に搭載されている。また、図2に示すように、クランクケース35の前側下部には、上記リンク部材14Aに回転可能に支持される連結プレート35Aが一体に設けられている。
図4、図5は、車体フレーム11の左側面図、上面図を示している。車体フレーム11において、メインフレーム13は、サイドフレーム14,14との結合部位からさらに下方に延び、その後端に車幅方向に延びるフロントクロスフレーム45を有し、サイドフレーム14,14間を連結させている。フロントクロスフレーム45の後方においてサイドフレーム14,14間には、リヤクロスフレーム46が架設されている。
サイドフレーム14,14は、足くぐり空間19の下方に位置し車両前後方向に略水平に延びるダウンフレーム部A,Aと、ダウンフレーム部A,Aから後上方に延びるリヤフレーム前半部B,Bとを含んで構成されている。また、シートフレーム15,15は、リヤフレーム前半部B,Bの上端に連結し、後上方に延びるリヤフレーム後半部C,Cを含んで構成されている。
本実施形態では、リヤフレーム前半部B,Bとリヤフレーム後半部C,Cとで、足くぐり空間19の後方に位置し、ダウンフレーム部A,Aから後上方に延びるリヤフレームR,Rが構成されるものと定義する。以下、ダウンフレーム部A、リヤフレーム前半部B、及びリヤフレーム後半部Cが示すフレーム部分を基準に車体フレーム11について説明する。
図4に示すように、ダウンフレーム部A,Aの後端と、リヤフレーム前半部B,Bの前端とが結合する部位には、下方に凸となる側面視略三角形状のピボットプレート47,47が溶着され、ピボットプレート47,47の下部には、上記リンク部材14Aを回転可能に支持する支持部48,48が設定されている。左右のリヤフレーム前半部B,Bは、図5に示すように、リヤフレーム前半部B,Bの前部から前方に凸に湾曲する上面視でU字状を呈するクロスフレーム49によって連結されている。クロスフレーム49は、円形断面の鋼管からなり、クロスフレーム49の端部はリヤフレーム前半部B,Bに溶接されて結合されている。
リヤフレーム前半部B,Bの上端部14B,14Bは、断面視半円状となるように形成され、リヤフレーム後半部C,Cの前側の下部の周面を覆うようにして溶接されて結合されている。リヤフレーム後半部C,Cは、リヤフレーム前半部B,Bの上端部14B,14Bとの結合部位から前下方に延びる延出部D,Dを有しており、延出部D,Dの前端はクロスフレーム49に溶着されて結合されている。
リヤフレーム後半部C,Cは円形断面の鋼管からなり、クロスフレーム49は、リヤフレーム後半部C,C(シートフレーム15,15)よりも細い鋼管で形成され、延出部Dの前部はクロスフレーム49に近づくにつれて平たくなるように形成され、図5に示すように、その前端のクロスフレーム49との結合部15A,15Aは、クロスフレーム49の太さに合わせて長円形に形成されている。
ここで、図2、図3を参照し、自動二輪車1では、クロスフレーム49がシリンダヘッド37及びヘッドカバー38の側方及び前方を囲うように前方に湾曲して延びており、延出部D,Dの前端は上面視でシリンダヘッド37及びヘッドカバー38の側方においてクロスフレーム49に結合している。延出部D,Dは、クロスフレーム49に近づくにつれて車幅方向の幅寸法を漸減させるように形成されており、自動二輪車1では、延出部D,Dとシリンダヘッド37との間のクリアランスは比較的広くなっている。
図4に示すように、リヤフレーム前半部B,Bの上端部14B,14Bの下方には、上記ピリオンステップ28,28を支持するためのプレート部材14C,14Cが溶接されて結合されている。さらに、図5に示すように、ダウンフレーム部A,Aには、車幅方向に突出し、ステップフロア20,20を下方から支える複数のフロアステー14D・・・が溶接されて結合されている。
また、ダウンフレーム部A,Aの前後方向略中央領域には、上方に突出する下側タンクステー14Eが設けられ、メインフレーム13の上下方向略中央領域には、上側タンクステー13Aが設けられる。上側タンクステー13Aと下側タンクステー14Eとを結んだ直線、メインフレーム13、及びサイドフレーム14は、側面視で三角形形状の空間を形成する。この空間には図2に示すよう、側面視で三角形形状の燃料タンク70が配置され、上側タンクステー13Aと下側タンクステー14Eによって固定される。燃料タンク70は、足くぐり空間19の下方に位置し、車体カバーCVに覆われ、下部インナーカバー24の給油口リッド24Aからその給油口を外部に臨ませる(図1参照)。
図4、図5に戻り、クロスフレーム49には、前斜め上方に突出する左右一対の支持部としての支持ステー51,51が溶接結合され、これら支持ステー51,51は、図2に示すように、収納ボックス34の前部を下方から支持し、収納ボックス34及びシート16の荷重を支えている。ここで、図6に示すように支持ステー51,51は、収納ボックス34の前部側部から車幅方向外方に突出する左右一対の板状固定部52,52を下方から支持している。
収納ボックス34は、その前側にバッテリ53を収容するためのバッテリ収納部54を有しており、このバッテリ収納部54は、収納ボックス34のシート16直下に位置する主収納部34Aとは別の空間を形成し、主収納部34Aの前側の外壁から前方に突出している。本実施形態では、左右一対の固定部52,52がバッテリ収納部54の両側部から突出しており、支持ステー51はバッテリ収納部54を下方から支持している。なお、主収納部34Aの前側の外壁にバッテリ収納部53がボルト締結で締結されるが、これらを一体としてもよい。
一方で、図5を参照し、リヤフレーム後半部C,Cでは、その前側において車幅方向内側に突出する左右一対の前側収納ボックス支持ブラケット55,55が溶接結合され、これら前側収納ボックス支持ブラケット55,55の後方には、上方に突出する左右一対の後側収納ボックス支持ブラケット56,56が溶接結合されている。また、左右のリヤフレーム後半部C,C間には、前・後クロスフレーム57,58が架設されている。前クロスフレーム57は、上面視で、リヤフレーム後半部C,Cの前後方向略中央に位置し、後クロスフレーム58は、リヤフレーム後半部C,Cの後端に位置する。クロスフレーム58には、リヤフェンダ32等を固定するための固定部が形成されている。
自動二輪車1は、上述のような車体フレーム11を備え、この車体フレーム11では、リヤフレームR,Rが、クロスフレーム49が架設されるリヤフレーム前半部B,Bと、このリヤフレーム前半部B,Bからさらに後上方に延びるリヤフレーム後半部C,Cとで構成され、リヤフレーム後半部C,Cは、リヤフレーム前半部B,Bとの連結部分から分岐するように前方に延ばされて、クロスフレーム49に接続されている。これにより、リヤフレーム前半部B,Bと、リヤフレーム後半部C,Cと、クロスフレーム49とによって、三角形形状のフレーム部分が形成されている。
次に、図6、図7を用いて、クロスフレーム49とシリンダヘッド37に取り付けられた点火プラグ60との位置関係を説明すると、シリンダヘッド37の左側部には、点火プラグ60が軸方向を前方かつ、車幅方向外側に沿わせるように取付けられており、点火プラグ60はクロスフレーム49の下方に位置する。なお、図7は、点火プラグ60の軸線L1方向に沿って、前上方から自動二輪車1を見た斜視図であり、また、図6、図7には、上述した着脱可能なプラグメンテナンス用リッド27を説明便宜上太線の二点鎖線で示している。
自動二輪車1では、これらの図に参照されるように、点火プラグ60がクロスフレーム49の下方に位置し、その外側方がロアカバー25に設けられた着脱可能なプラグメンテナンス用リッド27によって覆われている。これにより、乗員がプラグメンテナンス用リッド27を取り外して、クロスフレーム49の下方に手を通して、点火プラグ60にアクセスすることが可能となっている。
以上に記載した自動二輪車1では、上述したように、ダウンフレーム部Aから後上方に延びるリヤフレームR,Rをリヤフレーム前半部B,Bとリヤフレーム後半部C,Cに分け、リヤフレーム後半部C,Cをリヤフレーム前半部B,Bとの結合部分から前方に延ばしてクロスフレーム49と接続し、リヤフレーム前半部B,Bとリヤフレーム後半部C,Cとクロスフレーム49とで三角形形状を構成している。この自動二輪車1では、このようなフレーム構造を備えることで、特別に補強部材を設けることなく、クロスフレーム49を補強することができる。また、シンプルな構造で、リヤクッションユニット40からの荷重を受けるリヤフレーム前半部Bとリヤフレーム後半部Cとの連結部分を補強することができる。
また、自動二輪車1では、クロスフレーム49をリヤフレーム後半部C,Cよりも細くし、リヤフレーム後半部C,Cの延出部D,Dの前端部、すなわち、クロスフレーム49との結合部15Aを長円形に形成している。このような構成によれば、延出部D,Dのクロスフレーム49との結合部を大きくすることで、溶接長を確保し、部材間の強固な結合を図ることができる。
また、自動二輪車1では、ダウンフレーム部A,Aとリヤフレーム前半部B,Bとが一つの部材(サイドフレーム15,15)で一体のものであるが、この場合は、部品点数を少なくすることができる。
また、自動二輪車1では、クロスフレーム49が収納ボックス34を支持し、収納ボックス34にはバッテリ53が収納されている。この構成によれば、重量のあるバッテリ53を、補強されたクロスフレーム49で安定的に支持することができる。さらに、クロスフレーム49は、バッテリ53が収容されたバッテリ収納部53を下方から支持しているため、バッテリ53をより一層安定して支持することができる。
加えて、自動二輪車1では、クロスフレーム49の下方は比較的空間が広く空いており、点火プラグ60はクロスフレーム49の下方に配置されているため、点火プラグ60の交換などのメンテナンスが行いやすい。
以上で本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、左右一対のサイドフレーム14の略水平な部分が本発明でいうダウンフレームに対応するものとして説明したが、上記実施形態のメインフレーム13が後下方に延びた後、略水平に後方に延び、この後端から本発明でいう左右一対のリヤフレームが延びるような構成等も本発明の概念に含まれるものである。
また、上記実施形態では、本発明でいうダウンフレームに相当する部分と、リヤフレーム前半部に相当する部分を一体の部材で構成する例を説明したが、ダウンフレームとリヤフレーム前半部とが別部材であり、ダウンフレームの後端からリヤフレーム前半部が結合して後上方に延びるような構成も本発明の概念に含まれる。さらに、上記実施形態では、本発明でいうリヤフレーム前半部とリヤフレーム後半部とが別部材で溶接で結合する例を説明したが、これらが一部材で構成されたものも本発明の概念に含まれる。なお、鞍乗型車両としての自動二輪車の操舵系は、本実施形態において、前輪6、フロントフォーク7、ブリッジ8、ステアリングシャフト9、及び操向ハンドル10によって構成される。また、本発明でいうスイングアームは、本実施形態では、クランクケース35及び伝動ケース39等の部材で構成される。
また、上記実施形態では、リヤフレームR、クロスフレーム49を鋼管で構成する例を説明したが、これらが鋼管であることに本発明は限定されるものではなく、アルミ合金やチタン合金等の金属製の管状部材であればよい。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
7 フロントフォーク(操舵系)
12 ヘッドパイプ
13 メインフレーム
16 シート
19 足くぐり空間
34 収納ボックス
54 バッテリ収納部
49 クロスフレーム
51 支持ステー(支持部)
60 点火プラグ
A ダウンフレーム部(ダウンフレーム)
B リヤフレーム前半部
C リヤフレーム後半部
D 延出部
R リヤフレーム

Claims (7)

  1. 乗員が着座するシート(16)と、前記シート(16)の前方に配置され乗員が乗り降りする際に足を通す足くぐり空間(19)と、前記足くぐり空間(19)の前方に位置し操舵系(7)を回動可能に軸支するヘッドパイプ(12)と、前記ヘッドパイプ(12)から後下方に延びるメインフレーム(13)と、前記足くぐり空間(19)の下方に配置されるように前記メインフレーム(13)から後方に延びるダウンフレーム(A)と、前記足くぐり空間(19)の後方に配置され前記ダウンフレーム(A)から後上方に延び前記シート(16)を支える左右一対のリヤフレーム(R)と、前記左右一対のリヤフレーム(R)の下部間を連結するフレームであって、前方に凸に湾曲し、前記シート(16)の荷重を支える支持部(51)を有するクロスフレーム(49)と、を備えた鞍乗型車両において、
    前記リヤフレーム(R)は、リヤフレーム前半部(B)とリヤフレーム後半部(C)とを連結することで構成され、
    前記クロスフレーム(49)は、前記左右のリヤフレーム前半部(B)間を連結し、
    前記リヤフレーム後半部(C)は、前記リヤフレーム前半部(B)との連結部(14B)から、さらに前方に延びる延出部(D)を一体に有し、
    前記延出部(D)は、前記クロスフレーム(49)に接続されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ダウンフレーム(A)は、左右に一対設けられるものであって、前記ダウンフレーム(A)と前記リヤフレーム前半部(B)とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 乗員が着座するシート(16)と、前記シート(16)の前方に配置され乗員が乗り降りする際に足を通す足くぐり空間(19)と、前記足くぐり空間(19)の前方に位置し操舵系(7)を回動可能に軸支するヘッドパイプ(12)と、前記ヘッドパイプ(12)から後下方に延びるメインフレーム(13)と、前記足くぐり空間(19)の下方に配置されるように前記メインフレーム(13)から後方に延びる左右一対のダウンフレーム(A)と、前記足くぐり空間(19)の後方に配置され前記ダウンフレーム(A)から後上方に延び前記シート(16)を支える左右一対のリヤフレーム(R)と、前記左右一対のリヤフレーム(R)の下部間を連結するフレームであって、前方に凸に湾曲するクロスフレーム(49)と、後部に後輪(5)を軸支し、前記ダウンフレーム(A)もしくは前記リヤフレーム(R)に上下揺動可能に支持されるスイングアーム(35,39)と、前記スイングアーム(35,39)の後側上部と前記リヤフレーム(R)の後部との間に介装されるリヤクッションユニット(40)と、を備えた鞍乗型車両において、
    前記リヤフレーム(R)は、リヤフレーム前半部(B)とリヤフレーム後半部(C)とを連結することで構成され、
    前記ダウンフレーム(A)と前記リヤフレーム前半部(B)とが一体に形成されており、
    前記クロスフレーム(49)は、前記左右のリヤフレーム前半部(B)間を連結し、
    前記リヤフレーム後半部(C)は、前記リヤフレーム前半部(B)との連結部(14B)から、さらに前方に延びる延出部(D)を一体に有し、
    前記延出部(D)は、前記クロスフレーム(49)に接続されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 前記クロスフレーム(49)は、前記リヤフレーム後半部(C)よりも細く設定され、
    前記リヤフレーム後半部(C)は、金属管により形成されるものであって、前記リヤフレーム後半部(C)の前記延出部(D)の前端部(15A)は、前記クロスフレーム(49)の太さに合わせて長円形に形成されて、前記クロスフレーム(49)に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記シート(16)は、前記クロスフレーム(49)に収納ボックス(34)を介して支持されるものであって、
    前記収納ボックス(34)は、バッテリ収納部(54)を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記バッテリ収納部(54)は、前記収納ボックス(34)において前側に形成され、
    前記クロスフレーム(49)は、前記バッテリ収納部(54)を下方から支持していることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 当該鞍乗型車両は、クランクケース(35)から前方に傾斜するように突出するシリンダ(36)及び該シリンダ(36)に結合されるシリンダヘッド(37)を備えるエンジン(2)と、前記クランクケース(35)の側方から後方に延び、後部に後輪(5)を軸支するスイングアーム(39)とを一体としたユニットスイング(4)とを備えるものであって、
    前記ユニットスイング(4)の点火プラグ(60)は、前記シリンダヘッド(37)の側面に取り付けられて、前記クロスフレーム(49)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
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