JP2012116531A - 手切れ防止段ボール箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】段ボールシートにより形成された容器において、外部に露出している段ボールシート端縁部の少なくとも一辺を連続した波形形状となすとともに、波形形状の各底部には切込みが設けられていることを特徴とする段ボール製容器。
【選択図】図1
Description
また、包装容器を折り畳んで形成する製函用板状部材の少なくとも端縁の一部を周期4〜8mm、深さ1.5〜3mmの半円弧形状の連続した波型形状とすることにより、この板状部材を折り畳んで包装容器を形成したとき、容器の閉止状態あるいは開封状態のときにあっても、板状部材の端縁部で手や指に傷をつけることが防止できる板状部材が提案されている(特許文献2)。
本発明の目的は、段ボール製の包装容器の外部に露出している段ボールシートの端縁部による指の切傷、皮膚の荒れなどを防止し、しかも取り扱い易い段ボール製容器を提供することである。また、本発明の目的は、人手により運搬する際に指などを切傷することのない滑り止めを有するダンボール製の包装容器を提供することである。また、本発明の目的は、簡便な構造を採用することにより安全性の向上した段ボール製容器を提供することである。
(1)段ボールシートを素材とした容器であって、外部に露出している段ボールシートの端縁部を連続した波形形状となすとともに、波形形状の各底部には切込みを設けたことを特徴とする段ボール製容器。
(2)波形形状が周期10〜16mm、頂部から底部の距離が4〜12mmである上記(1)に記載のダンボール製容器。
(3)波形形状が、正弦波形である上記(1)または(2)に記載の段ボール製容器。
(4)波形形状の頂部および底部の形状が半円弧からなる上記(1)または(2)に記載の段ボール製容器。
(5)波形形状の底部に設けられた切込みの長さが5〜7mmである上記(1)から(4)のいずれかに記載の段ボール製容器。
(6)上記段ボール製容器が、連続した複数の側板および止め代部を有し、止め代部と前記何れかの側板が接合されて筒状の胴部が形成されている上記(1)から(5)のいずれかに記載の段ボール製容器。
(7)止め代部の端縁部が外部に露出している上記(6)に記載の段ボール製容器。
(8)止め代部と接合した側板の端縁部が外部に露出している上記(6)に記載の段ボール製容器。
(9)各側板の幅方向両側にはフラップが設けられている上記(6)から(8)のいずれかに記載の段ボール製容器。
(10)一枚の段ボールシートを折り曲げて形成した胴部と、この胴部の開口部分に貼着して開口を閉塞する一対の段ボールサイドパネルによって形成された上記(1)から(5)のいずれかに記載のダンボール製容器。
(11)波形形状および/または切込みの部分が押潰されている上記(1)から(10)のいずれかに記載の段ボール製容器。
段ボール製の容器の外側に現れている段ボール端縁部を、波形形状となし、波形形状の各底部には切込みを設けた複合形状とすることにより、たとえ段ボールシートの端縁部を引っかけるような持ち方をしても、指が波形の凹部または凸部に引っかかることにより指が横滑りすることが防止されて、指の創傷、摩擦による痛みや皮膚の荒れが防止できる。また、取り扱い上安全な段ボール製容器を提供することができる。波形形状をした複合形状部が段ボール箱を把持するための手がかりとなるため段ボール製容器が持ち易くなり、持ち運び時の落下の危険性も大幅に減少するため作業の効率が高くなる。
本発明の段ボール製容器の特徴は、外部に露出している段ボールシートの端縁部の少なくとも一辺を連続した波形形状となすとともに波形形状の各底部には切込みを設けた柔軟構造を有する複合形状にあり、段ボール製容器の形状、構造には特に限定されることはない。段ボール製の容器の形式にはいくつかの種類があり、例えば、原則としてワンピースでフラップがあり長さ面又は幅面のいずれかにつけられている止め代部を持つ溝切形式、身とふたとからなりツーピース以上で構成するテレスコープ形式、ワンピースで止め代部なしで組み立てられる組み立て形式、基本的には外枠とそれに差し込む内枠とからなる差し込み形式、スリーピースからなり接合して組み立てるブリス形式、ワンピースで接合して折り畳み簡単に組立てができるのり付け簡易組み立て形式、など多くの形式が知られている。本発明は、外部に露出する段ボールシート端縁部を有する形式の容器にはすべて適用が可能である。また、本発明で使用される段ボール製容器の素材である段ボールシートの種類には特に制限はなく、容器の大きさ、収納する物品の形状構造、重量などに応じて従来使用されている段ボールシートの中から選択してもよい。
本発明における波形形状の周期(W)は10〜16mmの範囲から選ばれる。波形形状の周期(W)が10mm未満であると、段ボールシートの端縁部の複合形状の形成が困難となるとともに、端縁部と身体、指との接触面積が多くなり人体への損傷を減少させることができないため好ましくない。また、波形形状の周期(W)が16mmを超えると、指と端縁部との接触状態が直線形状である場合と変わることがなく、指などの損傷防止が十分ではなくなるため好ましくない。
波形形状を形成する波は、単独であっても各種波の組み合わせであってもよい。例えば、周期や振幅の異なる波の組み合わせ、正弦波、矩形波、三角波などの単独波、これらの波形が異なる波の組み合わせなど適宜選択することができる。
波形形状とその底部に切込みを有する複合形状の部分は、例えば、内フラップや外フラップの端縁部の指などに接触する可能性のある自由端部に設けてもよいし、止め代部などのように片面が他の部材に接着される部材でもよく、いずれの場合にも本発明の手切れ防止効果を発揮することができる。
例えば、切り込みを含めた複合形状を施した止め代部では、その端縁部の一面は段ボールシート面に接着されて固定されるが、他の面すなわち表面部は解放されてある程度の自由度を有している。そのため、切込み部に指などに力が加わった時には切込み周辺を含んだ端縁部の表層が変形して指にかかる力を緩和することができる。また、端縁部の鋭利な部分を減少させることができる。
従来、板状の段ボールシートを箱形状に成形しながら焼酎やビール入り瓶や缶、紙容器などの物品を箱内に収納する包装装置が知られている。この装置では容器の展開図に沿って切り取られた段ボールシートを箱形状に成形する途中の段ボールシート上に物品を配列し、段ボールシートを折り曲げて物品の周りを胴部で包み、次いで外側フラップが内側フラップに糊付けされて胴部の開口が閉じられて物品を内包した容器が得られる。
止め代部と側板(容器材)とを接着するにあたり、止め代部を胴部の段ボールシートの外側にして容器を完成する方式では、止め代部の端縁部に本発明の複合形状を設けると、容器の外観は図1のごとくなる。一方、胴部の段ボールシートを外側にして容器を完成させる方式では胴部を形成する段ボールシートの端縁部に本発明の複合構造を設けると、容器の外観は図2のようになる。
こうしたブリックボックス型の容器では、主に止め代部23の端縁部を波形形状と切込みからなる本発明の複合形状24となすことにより運搬時などにおける手切れをできる防止することができる。
次に、本発明の段ボール箱の具体例と、本発明の複合構造を備えていない現行の段ボール箱などの具体例と対比することにより、本発明の段ボール箱が指などの損傷防止効果を確認した。
ダンボール箱を形成するダンボールシートとしては、株式会社トーモク製であり、その規格は白BWF220/強化200/K220 AFであった。
図7に示した形状に止め代部を波刃1.3Pにより形成した。止め代部の端縁部に形成した波形の山の間隔(W)は13mm、山の頂部から谷底まで(谷の深さH)を5mmとし、頂部および谷部はR2.5に加工した。谷底には深さ6mmの切込み(D)として切断線を設けた(図7参照)。こうして作成した止め代部を固定し、その先端に市販のポリウレタンスポンジ(阪和興業株式会社製)を直方体となしてその端を手で保持しながら止め代部と軽く接触させながら10回スライドさせてスポンジの表面の状態を観察した。止め代部とポリウレタンスポンジを接触させた状態を図8に示す。
同様の試験を、端部が直線形状の止め代部(波刃3Pで切断)を有する現行のダンボールシート(株式会社トーモク製、白BWF220/強化200/K220 AF)で行い、本発明の試験結果と対比したところ、現行品よりも本発明の方がポリウレタンの損傷が少なかった。
山の間隔(W)が10mm、谷の深さ(H)を8mmの約三角形の波形となし、山の頂部および谷部の形状はR加工行わず鋭角のままとなし、切込みを設けていない端縁部を有する止め代部を1.3Pの波刃で形成し、実施例1と同様にしてポリウレタンの摩擦による損傷状態を観察した。この止め代部による損傷は、現行の止め代部よりも大きかった。
1.3Pの波刃で直線的に切断することにより形成された止め代部の端縁部に、8mm間隔で長さ12mmの直線状の切り込みを形成した。この止め代部を実施例1と同様にして試験したところ、損傷は現行の止め代部よりも大きかったが、比較例1よりも少なかった。
2、2‘:側板
3:容器の稜線
4、23:止め代部
5、24:波形形状と切込みからなる複合形状
6:外フラップ
7:内フラップ
8:開放端面
10:波の頂部
11:波の底部
12:切込み
21:サイドパネル
22:フラップ
31:ポリウレタンスポンジ
32:ポリウレタンスポンジの移動方向
W:波の周期
H:波の高さ
D:切込みの長さ
Claims (11)
- 段ボールシートを素材とした容器であって、外部に露出している段ボールシートの端縁部を連続した波形形状となすとともに、波形形状の各底部には切込みを設けたことを特徴とする段ボール製容器。
- 波形形状が周期10〜16mm、頂部から底部の距離が4〜12mmである請求項1に記載のダンボール製容器。
- 波形形状が、正弦波形である請求項1または2に記載の段ボール製容器。
- 波形形状の頂部および底部の形状が半円弧からなる請求項1または2に記載の段ボール製容器。
- 波形形状の底部に設けられた切込みの長さが5〜7mmである請求項1から4のいずれかに記載の段ボール製容器。
- 上記段ボール製容器が、連続した複数の側板および止め代部を有し、止め代部と前記何れかの側板が接合されて筒状の胴部が形成されている請求項1から5のいずれかに記載の段ボール製容器。
- 止め代部の端縁部が外部に露出している請求項6に記載の段ボール製容器。
- 止め代部と接合した側板の端縁部が外部に露出している請求項6に記載の段ボール製容器。
- 各側板の幅方向両側にはフラップが設けられている請求項6から8のいずれかに記載の段ボール製容器。
- 一枚の段ボールシートを折り曲げて形成した胴部と、この胴部の開口部分に貼着して開口を閉塞する一対の段ボールサイドパネルによって形成された請求項1から5のいずれかに記載のダンボール製容器。
- 波形形状および/または切込みの部分が押潰されている請求項1から10のいずれかに記載の段ボール製容器。
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