JP2012117563A - 一方向移動制限機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 相対移動する部材が、特定の方向へ移動する時にのみ、その移動を制限し、反対の方向への移動する時には違和感のないスムーズな移動を可能にすることである。
【解決手段】 第1相対移動部材1bに設けた第1突出部8と、第2相対移動部材2に設けた第2突出部4とを互いに対向する方向に押圧する押圧手段6,9とを備え、第2突出部4が押圧手段6,9の弾性力に抗して第1突出部8を乗り越えて両相対移動部材1b、2が相対移動する構成にし、相対移動の方向が一方の方向Aのときと、他の方向Bのときとで、第2突出部4の保持位置が変わり、これによって第1、第2突出部4,8に作用する弾性力の大きさが異なるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】 第1相対移動部材1bに設けた第1突出部8と、第2相対移動部材2に設けた第2突出部4とを互いに対向する方向に押圧する押圧手段6,9とを備え、第2突出部4が押圧手段6,9の弾性力に抗して第1突出部8を乗り越えて両相対移動部材1b、2が相対移動する構成にし、相対移動の方向が一方の方向Aのときと、他の方向Bのときとで、第2突出部4の保持位置が変わり、これによって第1、第2突出部4,8に作用する弾性力の大きさが異なるようにした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、相対移動する移動物体間の移動方向が一方向のときのみ、その移動に大きな抵抗を付与する一方向移動制限機構に関する。
相対移動する二部材間で、一定以上の外力を作用させない限り所定の位置を維持する移動制限機構が知られている。
例えば、特許文献1に記載された、回転ダンパにおける自立機構は、開放した開閉蓋が倒れないで起立するようにするための移動制限機構である。
その具体的構造は、次のとおりである。
開閉蓋の回転軸の外周に形成した軸方向溝に、回転軸の外周面から突出する第1ニードルを設けるとともに、この回転軸を囲む筒状の外枠にはスリットを設け、このスリットには、外枠の内周面から内側へ突出した第2ニードルを設けている。また、上記外枠には、第2ニードルを内側へ付勢するばね手段を設けている。
例えば、特許文献1に記載された、回転ダンパにおける自立機構は、開放した開閉蓋が倒れないで起立するようにするための移動制限機構である。
その具体的構造は、次のとおりである。
開閉蓋の回転軸の外周に形成した軸方向溝に、回転軸の外周面から突出する第1ニードルを設けるとともに、この回転軸を囲む筒状の外枠にはスリットを設け、このスリットには、外枠の内周面から内側へ突出した第2ニードルを設けている。また、上記外枠には、第2ニードルを内側へ付勢するばね手段を設けている。
上記外枠に対して回転軸を回転させる過程で、回転軸に設けた第1ニードルと第2ニードルとが接触したときには、上記ばね手段に弾性力によるトルクに抗して回転させるようにする。つまり、上記弾性力によるトルクに打ち勝つ力を作用させなければ、上記第1ニードルと第2ニードルとの接触位置を越えて回転軸が回転することがないので、回転軸に取り付けた開閉蓋などを自立させることができるというものである。
上記した自立機構では、外枠と回転軸とが相対回転するとき、回転軸側の第1ニードルと外枠側の第2ニードルとが接触した場合に、上記弾性力によるトルクに打ち勝つ外力を作用させなければ、その位置から回転軸を回転させることができないが、このような外力を必要とするのは、回転軸の回転方向によらない。つまり、回転軸をどちらの方向に回転させる場合であっても、第1ニードルと第2ニードルとが接触した位置を越えて回転軸を回転させるためには、所定の位置において大きな力が必要になる。
例えば、蓋を全開して起立させたとき、その蓋は意識的に閉じる方向の力を作用させない限り、上記第1ニードルと第2ニードルとの接触位置を越えて自重で落下してしまうことがない。
例えば、蓋を全開して起立させたとき、その蓋は意識的に閉じる方向の力を作用させない限り、上記第1ニードルと第2ニードルとの接触位置を越えて自重で落下してしまうことがない。
しかし、蓋を開ける場合にも、閉じる場合と同様に、第1ニードルと第2ニードルとの接触位置を超えるため、上記弾性力によるトルクに打ち勝つ大きさの力が必要である。
このように、上記従来の移動制限機構では、蓋を閉めるときだけでなく、開けるときにも所定の位置で、上記弾性力によるトルクに打ち勝つ大きな力を作用させなければならなかった。実際には、開けた蓋が勝手に閉まることを防止したいのであって、開ける時に抵抗を付与する必要はないが、上記従来の制限機構では、制限する必要がない方向の移動であっても、蓋などの部材を、違和感なくスムーズに移動させることができないという問題があった。
このように、上記従来の移動制限機構では、蓋を閉めるときだけでなく、開けるときにも所定の位置で、上記弾性力によるトルクに打ち勝つ大きな力を作用させなければならなかった。実際には、開けた蓋が勝手に閉まることを防止したいのであって、開ける時に抵抗を付与する必要はないが、上記従来の制限機構では、制限する必要がない方向の移動であっても、蓋などの部材を、違和感なくスムーズに移動させることができないという問題があった。
この発明の目的は、相対移動する部材が、特定の方向へ移動する時にのみ、その移動を制限し、反対の方向への移動する時には違和感のないスムーズな移動を可能にする一方向移動制限機構を提供することである。
第1の発明は、第1相対移動部材と、この第1相対移動部材と相対移動する第2相対移動部材と、第1、第2相対移動部材には互いに対向する面に設けた第1、第2突出部と、上記第1相対移動部材あるいは第2相対移動部材のいずれか一方または双方に備え、上記第1突出部あるいは第2突出部を対向面側へ押圧する弾性力を作用させる押圧手段と、上記第2相対移動部材に設け、移動方向に隣接する第1保持位置と第2保持位置を設けるとともに上記第2突出部を上記第1、第2保持位置の範囲内で移動可能に保持する保持部とを備えたものである。
そして、第1の発明は、上記第1相対移動部材を第2相対移動部材に対して一方の方向に相対移動させる移動力を付与したとき、上記第2突出部が上記第1保持位置に位置しながら上記押圧手段の弾性力に抗して第1突出部を乗り越え、上記第1相対移動部材を第2相対移動部材に対して他の方向に相対移動させる移動力を付与したとき、上記第2突出部が上記第2保持位置に位置しながら上記押圧手段の弾性力に抗して第1突出部を乗り越え、上記第1相対移動部材が上記一方の方向に相対移動して上記第2突出部が第1突出部を乗り越える際に作用する弾性力よりも、上記第1相対移動部材が上記他方の方向に相対移動して上記第2突出部が第1突出部を乗り越える際に作用する弾性力の方が大きくなる構成にしたことを特徴とする。
第2の発明は、上記押圧手段が、少なくとも、第1突出部に弾性力を作用させる第1押圧手段からなることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明を前提とし、上記押圧手段が、上記第1押圧手段と、第2相対移動部材に設けるとともに第1押圧手段よりもばね力を小さくした第2押圧手段とからなり、この第2押圧手段は、第2突出部が第1保持位置にあるとき、第2突出部に対してばね力を作用させる構成にしたことを特徴とする。
第4の発明は、第2または第3の発明を前提とし、上記第1突出部を第1押圧手段と一体化したことを特徴とする。
なお、上記発明における相対移動には、第1相対移動部材あるいは第2相対移動部材のどちらが移動する場合も含まれるが、いずれか一方のみが移動するだけでなく、両方が同時に移動する場合も含まれる。
なお、上記発明における相対移動には、第1相対移動部材あるいは第2相対移動部材のどちらが移動する場合も含まれるが、いずれか一方のみが移動するだけでなく、両方が同時に移動する場合も含まれる。
第1〜第4の発明では、第1相対移動部材に対する第2相対移動部材の相対移動方向が一方の方向のときと、他の方向のときとで、第2突出部が第1突出部を乗り越えて移動する際に必要な力が異なる構成にしている。そのため、第1相対移動部材と第2相対移動部材との相対移動方向が一方の方向の場合には、上記突出部の乗り越えに所定以上の力が必要になり、不用意に移動することを制限できるが、他の方向への移動は違和感なくスムーズに行なうことができるようになる。例えば、開閉蓋を抵抗無く開くことができ、全状態の蓋が自重で閉じてしまうことがないようにできる。
第2の発明では、第1押圧手段によって、第1突出部を対向面側へ押圧する弾性力を作用させることができる。
第3の発明によれば、第1、第2相対移動部材の相対移動方向が一方の方向であって、第2突出部が第1保持位置にあるとき、第2突出部には第1押圧手段よりもばね力の小さい第2押圧手段のばね力が作用するので、両相対移動部材は、第2押圧手段の小さいばね力に抗して移動することができる。
一方、相対移動方向が他の方向のときには、第1突出部および第2突出部には、第1押圧手段の大きなばね力が作用しているので、両相対移動部材を移動させるためには、この大きな第1押圧手段のばね力に打ち勝つ力が必要である。
つまり、相対移動方向によって、抵抗を変えることができる。
第3の発明によれば、第1、第2相対移動部材の相対移動方向が一方の方向であって、第2突出部が第1保持位置にあるとき、第2突出部には第1押圧手段よりもばね力の小さい第2押圧手段のばね力が作用するので、両相対移動部材は、第2押圧手段の小さいばね力に抗して移動することができる。
一方、相対移動方向が他の方向のときには、第1突出部および第2突出部には、第1押圧手段の大きなばね力が作用しているので、両相対移動部材を移動させるためには、この大きな第1押圧手段のばね力に打ち勝つ力が必要である。
つまり、相対移動方向によって、抵抗を変えることができる。
第4の発明では、第1突出部と第1押圧手段とを一体化することによって、部品点数を減らすことができる。
図1〜図3に示すこの発明の第1実施形態は、筒状のケーシング1に回転自在に軸部材2を挿入した回転ダンパに、一方向移動制限機構を設けたものである。ケーシング1のダンパ部1a内には、軸部材2との相対回転に制動力を付与するダンパ機構が組み込まれている。このダンパ機構は、例えば流体の粘性抵抗を利用したものなど、どのようなものでも良い。また、ダンパ機構を組み込んだ上記ダンパ部1aは必須ではなく、この発明の一方向移動制限機構とは直接関係がないので、ここではその説明は省略する。
第1実施形態の一方向制限機構は、図1において切り欠いた部分であり、ダンパ部1aから突出した筒部1bと軸部材2との相対回転時に、その回転方向に応じて移動制限をしたりしなかったりするものである。
第1実施形態の一方向制限機構は、図1において切り欠いた部分であり、ダンパ部1aから突出した筒部1bと軸部材2との相対回転時に、その回転方向に応じて移動制限をしたりしなかったりするものである。
この第1実施形態では、この発明の第1相対移動部材である筒部1b内に、所定の間隔を保って第2相対移動部材である軸部材2を設けている。
そして、上記軸部材2の外周には、180°回転した位置に、軸方向溝からなる一対の保持部3を形成し、各保持部3にはそれぞれころ部材4を組み込み、ころ部材4を軸部材2の外周面より筒部1b側へ突出させて、ころ部材4によってこの発明の第2突出部を構成している。
なお、上記保持部3には、軸部材2の円周方向に隣り合う第1保持位置3aと第2保持位置3bとを備え、第1保持位置3aの深さを、第2保持位置3bよりも深くしている。
そして、上記軸部材2の外周には、180°回転した位置に、軸方向溝からなる一対の保持部3を形成し、各保持部3にはそれぞれころ部材4を組み込み、ころ部材4を軸部材2の外周面より筒部1b側へ突出させて、ころ部材4によってこの発明の第2突出部を構成している。
なお、上記保持部3には、軸部材2の円周方向に隣り合う第1保持位置3aと第2保持位置3bとを備え、第1保持位置3aの深さを、第2保持位置3bよりも深くしている。
また、上記保持部3の第1保持位置3aの底面には軸部材2を貫通するばね保持穴5を形成し、このばね保持穴5内には、コイルばね6を挿入している。このコイルばね6は、その両端が上記保持部3内のころ部材4に接触して、ころ部材4を筒部1b側へ押圧するばね力を発揮する、この発明の第2押圧手段として機能する。
一方、筒部1bにおいて、上記軸部材2の保持部3に対応する部分には、180°回転した位置に軸方向に伸びる一対のスリット7,7を形成し、各スリット7には、直径方向に移動可能なころ部材8を収容し、このころ部材8がこの発明の第1突出部を構成している。
また、上記筒部1bの外周にはこの発明の第1押圧手段であるリングばね9を被せて、上記スリット7の位置において上記ころ部材8に対し、軸部材2側へ向かう弾性力を作用させるようにしている。なお、図2における符号10は、上記リングばね9の回転を規制するためのストッパ部である。
なお、上記第1押手段であるリングばね9のばね力を、第2押圧手段であるコイルばね6のばね力に比べて、圧倒的に大きく設定している。
また、図1中、符号11は、上記ダンパ部1aに筒部1bを固定するためのねじ部材である。
また、上記筒部1bの外周にはこの発明の第1押圧手段であるリングばね9を被せて、上記スリット7の位置において上記ころ部材8に対し、軸部材2側へ向かう弾性力を作用させるようにしている。なお、図2における符号10は、上記リングばね9の回転を規制するためのストッパ部である。
なお、上記第1押手段であるリングばね9のばね力を、第2押圧手段であるコイルばね6のばね力に比べて、圧倒的に大きく設定している。
また、図1中、符号11は、上記ダンパ部1aに筒部1bを固定するためのねじ部材である。
次に、この第1実施形態の一方向移動制限機構の動作を説明する。
図2は、筒部1bに対して軸部材2を矢印A方向へ回転させたときの動作説明図であり、図3は、矢印Aと反対方向の矢印B方向へ軸部材2を回転させたときの動作説明図である。
図2は、筒部1bに対して軸部材2を矢印A方向へ回転させたときの動作説明図であり、図3は、矢印Aと反対方向の矢印B方向へ軸部材2を回転させたときの動作説明図である。
図2(a)の状態から、軸部材2を矢印A方向に回転させるとき、保持部3の第2保持位置3bに位置したころ部材4は、上記コイルばね6の弱いばね力によって筒部1bの内周に軽く接触した状態を保って回転し、図2(b)のように軸部材側のころ部材4がケーシング側のころ部材8に接触する。上記ころ部材4がころ部材8に接触した状態で、軸部材2が矢印A方向へ回転すると、ころ部材4は、保持部3内で上記第2保持位置3bから円周方向に移動して第1保持位置3a側へ移る。
さらに、軸部材2に矢印A方向の回転力を作用させると、ころ部材4が第1保持位置3aでコイルばね6を撓ませて軸部材2の中心側へ移動して、ころ部材8と同一直径上に並ぶ(図2(c)参照)。
図2(c)から、軸部材2にさらに矢印A方向の回転力を作用させれば、図2(d)のように、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて軸部材2が回転する。
このとき、ころ部材4は、上記第1位保持位置3aにおいて、コイルばね6に押されて筒部1bの内周に軽く押し当てられた状態を保っている。
図2(c)から、軸部材2にさらに矢印A方向の回転力を作用させれば、図2(d)のように、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて軸部材2が回転する。
このとき、ころ部材4は、上記第1位保持位置3aにおいて、コイルばね6に押されて筒部1bの内周に軽く押し当てられた状態を保っている。
なお、図2(c)の状態では、ころ部材4及びころ部材8には、コイルばね6及びリングばね9の弾性力が作用しているが、上記コイルばね6のばね力をリングばね9のばね力に比べて圧倒的に小さくしているので、ころ部材4がころ部材8を乗り越える際には、小さいばね力のコイルばね6を撓ませることで足りる。つまり、軸部材2を矢印A方向に回転させる場合には、大きな回転力を必要とせずに、スムーズに回転させることができる。
一方、図2(d)の状態から軸部材2を矢印B方向に回転させるときの状態を図3に示している。
例えば、軸部材2を上記矢印A方向に回転させて上記ころ部材4がころ部材8を乗り越えた図2(d)の状態から、軸部材2を矢印B方向へ回転させると、ころ部材4は軸部材2と筒部1bとの間で転がって、図3(a)に示すように第1保持位置3aから第2保持位置3bに移動する。
この図3(a)の状態から軸部材2を矢印B方向へ回転させると、図3(b)に示すように軸部材2側のころ部材4がケーシング側のころ部材8に接触する。上記ころ部材4がころ部材8に接触した状態で、軸部材2が矢印B方向へ回転すると、第2保持位置3bに位置したころ部材4は軸部材2の中心側方向へ移動できない状態になっているため、図3(c)に示すように筒部1b側のころ部材8を外方へ押圧する。このころ部材4の押圧力が、ころ部材8を押圧する上記リングばね9の弾性力に打ち勝てば、ころ部材8が筒部1bの外方へ移動し、図3(c)のように、ころ部材4ところ部材8とが同一直径上に並んでから、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて、図3(d)の状態まで回転する。
例えば、軸部材2を上記矢印A方向に回転させて上記ころ部材4がころ部材8を乗り越えた図2(d)の状態から、軸部材2を矢印B方向へ回転させると、ころ部材4は軸部材2と筒部1bとの間で転がって、図3(a)に示すように第1保持位置3aから第2保持位置3bに移動する。
この図3(a)の状態から軸部材2を矢印B方向へ回転させると、図3(b)に示すように軸部材2側のころ部材4がケーシング側のころ部材8に接触する。上記ころ部材4がころ部材8に接触した状態で、軸部材2が矢印B方向へ回転すると、第2保持位置3bに位置したころ部材4は軸部材2の中心側方向へ移動できない状態になっているため、図3(c)に示すように筒部1b側のころ部材8を外方へ押圧する。このころ部材4の押圧力が、ころ部材8を押圧する上記リングばね9の弾性力に打ち勝てば、ころ部材8が筒部1bの外方へ移動し、図3(c)のように、ころ部材4ところ部材8とが同一直径上に並んでから、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて、図3(d)の状態まで回転する。
このように軸部材2を矢印B方向へ回転するときには、図3(b)の状態からころ部材4がころ部材8を乗り越えて回転する過程で、上記リングばね9の大きな弾性力に抗する回転力を作用させる必要がある。
なお、ここでは上記図2(d)の状態から軸部材2を矢印B方向へ回転させたとき、ころ部材4が転がって第1保持位置3aから第2保持位置3bに移動する(図3(a)参照)場合を説明しているが、上記コイルばね6のばね力が非常に小さくて、ころ部材4と筒部1bとの間の摩擦力が小さい場合には、ころ部材4が転がらないで第1保持位置3aに留まることもある。
その場合であっても、軸部材2が矢印B方向に回転して、図3(b)に示すように、ころ部材4ところ部材8とが接触すれば、ころ部材4は第2保持位置3bに移動してからころ部材8を乗り越えることになる。
なお、ここでは上記図2(d)の状態から軸部材2を矢印B方向へ回転させたとき、ころ部材4が転がって第1保持位置3aから第2保持位置3bに移動する(図3(a)参照)場合を説明しているが、上記コイルばね6のばね力が非常に小さくて、ころ部材4と筒部1bとの間の摩擦力が小さい場合には、ころ部材4が転がらないで第1保持位置3aに留まることもある。
その場合であっても、軸部材2が矢印B方向に回転して、図3(b)に示すように、ころ部材4ところ部材8とが接触すれば、ころ部材4は第2保持位置3bに移動してからころ部材8を乗り越えることになる。
この第1実施形態では、軸部材2を矢印A方向へ回転させる際には、軸部材側のころ部材4がケーシング側のころ部材を乗り越える過程で、特に大きな回転力を必要とせず、スムーズな回転が可能であるが、矢印B方向へ回転させる際には、上記ころ部材4がころ部材8を乗り越える過程で大きな回転力を必要とする。
つまり、軸部材の回転方向によって、ころ部材を乗り越える際に必要な力が変わる。
つまり、軸部材の回転方向によって、ころ部材を乗り越える際に必要な力が変わる。
例えば、上記軸部材2に開閉蓋を連結し、筒部1bを本体に連結した場合、矢印A方向の回転によって蓋を開くようにすれば、開く時には特に違和感なく、ころ部材4がころ部材8を乗り越えることができるが、蓋が閉じるB方向に軸部材2が回転する場合には、上記リングばね9の弾性力に打ち勝つ力を作用させなければならないので、上記ころ部材4がころ部材8を乗り越えて蓋が自重で閉まるようなことはない。
なお、上記矢印A方向がこの発明の一方の方向であり、矢印B方向がこの発明の他の方向である。
なお、上記矢印A方向がこの発明の一方の方向であり、矢印B方向がこの発明の他の方向である。
また、この第1実施形態では、第1、第2突出部をころ部材8,4で構成しているが、第1、第2突出部はころ部材に限らない。
第2突出部が、相対移動部材の移動方向に応じて、保持部内の第1保持位置あるいは第2保持位置に位置する構成であれば、どのような部材によって上記突出部を構成してもよい。
第2突出部が、相対移動部材の移動方向に応じて、保持部内の第1保持位置あるいは第2保持位置に位置する構成であれば、どのような部材によって上記突出部を構成してもよい。
図4に示す第2実施形態は、筒部1bの外周に、上記リングばね9に替えてにコイルばね12を巻きつけた点が、上記第1実施形態と異なる一方向移動制限機構である。
上記第1実施形態と同じ構成要素には、図1,2と同じ符号を用い、個々の要素について説明は省略する。
この第2実施形態では、筒部1bに巻きつけたコイルばね12の締め付け力が、第1突出部であるころ部材8を軸部材2方向へ押圧する押圧手段のばね力として機能する。そして、このコイルばね12の締め付け方向のばね力を、第2押圧手段である軸部材側のコイルばね6のばね力に比べて十分に大きくしている。
上記第1実施形態と同じ構成要素には、図1,2と同じ符号を用い、個々の要素について説明は省略する。
この第2実施形態では、筒部1bに巻きつけたコイルばね12の締め付け力が、第1突出部であるころ部材8を軸部材2方向へ押圧する押圧手段のばね力として機能する。そして、このコイルばね12の締め付け方向のばね力を、第2押圧手段である軸部材側のコイルばね6のばね力に比べて十分に大きくしている。
この第2実施形態においても、軸部材2を矢印A方向に回転させる方向が、この発明の一方の方向であり、このとき、ころ部材4が保持部3の第1保持位置3aに位置して、コイルばね6を軽く撓ませることによって筒部1b側のころ部材8を乗り越えて回転する(図2参照)。
一方、軸部材2を矢印B方向に回転させる方向が、この発明の他の方向であり、保持部3の第2保持位置3bに位置したころ部材4が、ころ部材8を介してコイルばね12を押し広げなければ、ころ部材8を乗り越えることができず、移動が制限されることになる(図3参照)。
このように、第2実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
このように、第2実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
図5に示す第3実施形態は、上記筒部1bの外周に設けたリングばね13を曲げて、筒部1bに形成したスリット7から突出する第1突出部13aを形成した点が、上記第1実施形態と異なるが、その他の構成は第1実施形態と同じである。第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態と同じ符号を用いる。
この第3実施形態では、この発明の第1押圧手段であるリングばね13が、第1突出部13aと一体化している点が特徴であり、上記第1実施形態のように、第1押圧手段と別に第1突出部であるころ部材8を用いた場合と比べて、部品点数を少なくでき、組み付け工程も単純化できる。
この場合も、上記リングばね13のばね力を、第2押圧手段である上記リングばね6のばね力に比べて十分に大きくしている。
この第3実施形態では、この発明の第1押圧手段であるリングばね13が、第1突出部13aと一体化している点が特徴であり、上記第1実施形態のように、第1押圧手段と別に第1突出部であるころ部材8を用いた場合と比べて、部品点数を少なくでき、組み付け工程も単純化できる。
この場合も、上記リングばね13のばね力を、第2押圧手段である上記リングばね6のばね力に比べて十分に大きくしている。
但し、一方向移動制限機構としての作用は、第1実施形態と同じである。
すなわち、軸部材2を矢印A方向に回転させる方向が、この発明の一方の方向であり、ころ部材4が突出部13aを軽く乗り越えて回転する(図2参照)。
一方、軸部材2を矢印B方向に回転させる方向が、この発明の他の方向であり、上記第2保持位置3bに位置するころ部材4は、上記リングばね13のばね力に抗して上記突出部13aを外方へ移動させなければ、突出部13aを乗り越えて回転することはできない(図3参照)。
このように、第3実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
すなわち、軸部材2を矢印A方向に回転させる方向が、この発明の一方の方向であり、ころ部材4が突出部13aを軽く乗り越えて回転する(図2参照)。
一方、軸部材2を矢印B方向に回転させる方向が、この発明の他の方向であり、上記第2保持位置3bに位置するころ部材4は、上記リングばね13のばね力に抗して上記突出部13aを外方へ移動させなければ、突出部13aを乗り越えて回転することはできない(図3参照)。
このように、第3実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
図6,7に示す第4実施形態は、軸部材2が第1相対移動部材であり、筒部1bが第2相対移動部材である一方向移動制限機構である。そして、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素には、第1実施形態と同じ符号を用いている。
この第4実施形態では、軸部材2にばね保持穴14を形成し、第1押圧手段であるコイルばね15を組み込むとともに、その両端には保持溝16を形成して、そこに第1突出部であるころ部材8を設けている。
この第4実施形態では、軸部材2にばね保持穴14を形成し、第1押圧手段であるコイルばね15を組み込むとともに、その両端には保持溝16を形成して、そこに第1突出部であるころ部材8を設けている。
一方、筒部1bの180°回転した位置には、一対のばね保持穴5を形成し、このばね保持穴5内には第2押圧手段であるコイルばね6を設けている。なお、上記第2押圧手段であるコイルばね6のばね力を、上記第1押圧手段であるコイルばね15のばね力に比べて圧倒的に小さくしている。
また、筒部1bのばね保持穴5の開口には、第2突出部であるころ部材4を保持する保持部3を形成している。そして、この保持部3には筒部1bの内周面からの深さを深くして、ばね保持穴5と同一直径上に位置する第1保持位置3aと、この第1位保持位置3aと隣接し、筒部1bの内周面からの深さを浅くした第2保持位置3bとを備えている。
また、筒部1bのばね保持穴5の開口には、第2突出部であるころ部材4を保持する保持部3を形成している。そして、この保持部3には筒部1bの内周面からの深さを深くして、ばね保持穴5と同一直径上に位置する第1保持位置3aと、この第1位保持位置3aと隣接し、筒部1bの内周面からの深さを浅くした第2保持位置3bとを備えている。
この第4実施形態の一方向移動制限機構では、図6(a)の状態で、上記ころ部材4はコイルばね6に押されて第2保持位置3bに位置している。この図6(a)の状態から、軸部材2が矢印A方向へ回転して、図6(b)のように軸部材2側のころ部材8が筒部1b側のころ部材4を円周方向に押すと、ころ部材4が保持部3の第1保持位置3a側に移動する。さらに軸部材2に矢印A方向の回転力を作用させると、図6(c)に示すように筒部1b側のコイルばね6を撓ませてころ部材4が筒部1b内周面から外方へ移動する。これにより、第2突出部であるころ部材4が第1突出部であるころ部材8を乗り越えて、図6(d)の状態になる。この状態で、上記ころ部材4は再び上記コイルばね6に押されて第2保持位置3b側へ移動する。
上記図6(c)で撓むコイルばね6はばね力の小さいものであり、そのため軸部材2が筒部1bに対して矢印A方向に回転する相対回転には、ほとんど抵抗や違和感を与えない。
上記図6(c)で撓むコイルばね6はばね力の小さいものであり、そのため軸部材2が筒部1bに対して矢印A方向に回転する相対回転には、ほとんど抵抗や違和感を与えない。
一方、上記軸部材2が矢印B方向に回転する場合、上記図6の(d)と同様に、ころ部材4がコイルばね6に押されて第2保持位置3bに位置している図7(a)の状態から軸部材2が回転し、図7(b)の状態まで軸部材2が回転すると、ころ部材8がころ部材4に当接する。そして、図7(b)に示すように上記ころ部材8がころ部材4を円周方向に押すので、ころ部材4は保持部3内の第2保持位置3bを維持する。
この状態で、軸部材2にさらに矢印B方向の回転力を作用させると、ころ部材4は第2保持位置3bにあって筒部1bの外方へ移動できない状態になっているため、図7(c)に示すように、第2押圧手段であるコイルばね15が撓んでころ部材8が軸部材2の中心側に移動する。これにより、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて、図7(d)まで回転することになる。
この状態で、軸部材2にさらに矢印B方向の回転力を作用させると、ころ部材4は第2保持位置3bにあって筒部1bの外方へ移動できない状態になっているため、図7(c)に示すように、第2押圧手段であるコイルばね15が撓んでころ部材8が軸部材2の中心側に移動する。これにより、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて、図7(d)まで回転することになる。
上記図7(c)で撓むコイルばね15は、第2押圧手段であるコイルばね6に比べてばね力が大きいものである。従って、このコイルばね15のばね力に抗して筒部1bと軸部材2とが相対回転するためには、大きな回転力を作用させる必要があり、上記ばね力が矢印B方向の不用意な回転を制限することになる。
このように、第4実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
このように、第4実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
図8、9に示す第5実施形態は、軸部材2に第2押圧手段であるコイルばね6を設けていない点が、第1実施形態と異なる。その他の構成は、第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同じ構成要素には、同じ符号を用いている。
この第5実施形態において、軸部材2が矢印A方向に回転する場合、すなわちこの発明の一方の方向に移動する場合の状態を、図8(a)、(b)、(c)、(d)に示し、矢印B方向に回転する場合、すなわちこの発明の他の方向に移動する場合を図9(a)、(b)、(c)、(d)に示している。
この第5実施形態において、軸部材2が矢印A方向に回転する場合、すなわちこの発明の一方の方向に移動する場合の状態を、図8(a)、(b)、(c)、(d)に示し、矢印B方向に回転する場合、すなわちこの発明の他の方向に移動する場合を図9(a)、(b)、(c)、(d)に示している。
図8(a)に示すように、第2突出部であるころ部材4が第2保持位置3bに位置している状態から、軸部材2を矢印A方向に回転させると、ころ部材4が軸部材2とともに移動し、第1突出部であるころ部材8に当接し、このころ部材8に押し付けられる力によって、図8(b)に示すようにころ部材4は保持部3内の第1保持位置3a側へ移動する。ころ部材4は第1保持位置3aに移動すると、軸部材2の外周面からの突出量が小さくなる。この状態でさらに矢印A方向の回転力を作用させると、図8(c)に示すように、リングばね9をわずかに撓ませて第2突出部であるころ部材4が第1突出部であるころ部材8を乗り越えて回転する。上記リングばね9のばね力は大きいが、わずかにしか撓まない場合には、わずかな弾性力しか作用しないので、図8(c)の状態でリングばね9を撓ませても、その弾性力による抵抗は小さく、軸部材2の回転は制限されない。
なお、上記図8(c)の状態からころ部材4がころ部材8を乗り越える際には、ころ部材8による円周方向の力が作用するので、ころ部材8を乗り終えた直後には、図8(d)に示すようにころ部材4が第1保持位置3aに位置している。ただし、その後、ころ部材4が第1保持位置3aに留まるか、第2保持位置3bに移動するかは、摺動面の摩擦や回転力の影響によって、何れの場合もある。
上記では、ころ部材4ところ部材8とが当接する以前の図8(a)の状態で、第2保持位置3bに位置しているころ部材4が、ころ部材8に押されることによって第1保持位置3aへ移動する場合を説明しているが、図8(a)と同様の回転状態において、特に力が作用していなければ、ころ部材4が第1保持位置3aに位置することもある。このように、ころ部材8に当接する以前からころ部材4が第1保持位置3aに位置している場合には、ころ部材8との当接後も第1保持位置3aを維持したまま、ころ部材4がころ部材8を乗り越えることになる。従ってこの場合も、ころ部材4はころ部材8を軽く乗り越えることができ、相対回転は制限されない。
また、軸部材2を矢印B方向に回転させる場合について図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように、ころ部材4が第1保持位置3aに位置した状態から軸部材2を矢印B方向へ回転させるところ部材4が矢印B方向に回転する軸部材2とともに移動し、図9(b)のように、ころ部材4がころ部材8に当接する。さらに矢印B方向の回転力を軸部材2に作用させると、ころ部材4がころ部材8に押し付けられ、ころ部材8による円周方向の力によって、図9(c)に示すようにころ部材4は保持部3内の第2保持位置3b側へ移動し、軸部材2の外周面からの突出量は、上記図9(b)と比べて大きくなる。
図9(a)に示すように、ころ部材4が第1保持位置3aに位置した状態から軸部材2を矢印B方向へ回転させるところ部材4が矢印B方向に回転する軸部材2とともに移動し、図9(b)のように、ころ部材4がころ部材8に当接する。さらに矢印B方向の回転力を軸部材2に作用させると、ころ部材4がころ部材8に押し付けられ、ころ部材8による円周方向の力によって、図9(c)に示すようにころ部材4は保持部3内の第2保持位置3b側へ移動し、軸部材2の外周面からの突出量は、上記図9(b)と比べて大きくなる。
この状態でさらに矢印B方向の回転力を作用させると、図9(d)に示すように、リングばね9を大きく撓ませて上記ころ部材8が筒部1bの外方へ移動するので、第2突出部であるころ部材4が第1突出部であるころ部材8を乗り越えて回転し、図8(a)や図9(a)の状態になる。図9(d)のようにリングばね9が大きく撓む場合には、大きなばね力が上記ころ部材8、4を介して軸部材2を押圧する弾性力として作用するので、軸部材2の回転が制限されることになる。
上記では、ころ部材4ところ部材8とが当接する以前の図9(a)の状態で、第1保持位置3aに位置しているころ部材4が、ころ部材8に押されることによって第2保持位置3bへ移動する場合を説明しているが、図9(a)と同様の回転状態において、ころ部材4に特に力が作用していなければ、ころ部材4が第2保持位置3bに位置することもある。このように、ころ部材8に当接する以前からころ部材4が第2保持位置3bに位置している場合には、ころ部材8との当接後も第2保持位置3bを維持したまま、ころ部材4がころ部材8を乗り越えることになる。従ってこの場合も、ころ部材4はころ部材8を乗り越える際には、大きな力が必要であり、相対回転は制限される。
この第5実施形態では、第1、第2突出部に対する押圧手段が第1押圧手段であるリングばね9のみであるが、筒部1bと軸部材2との相対回転方向に応じて、撓み量が異なるため、作用する弾性力の大きさが異なり、回転方向によってその移動を制限したりしなかったりすることができる。
図10、11に示す第6実施形態は、第2相対移動部材である筒部材17と相対回転する第1相対移動部材である回転体18との間の回転を、その回転方向に応じて制限する一方向移動制限機構を、上記筒部材17の内底面に設けたものである。そして、第2相対移動部材である上記筒部材17には、第1実施形態の軸部材2に設けたものと同様のコイルばね6、ころ部材4及び保持部3を設け、第1相対移動部材である回転体18の底面には、上記第4実施形態の筒部1bに設けたコイルばね15、ころ部材8及び保持溝16を設けている。
なお、この第6実施形態において、上記第1実施形態及び第4実施形態と同じ構成要素には、第1、第4実施形態と同じ符号を用いている。そして、上記コイルばね6のばね力を、上記コイルばね15のばね力よりも小さくしている点も、上記他の実施形態と同じである。
また、図10(a)、図11(a)は、筒部材17から回転体18を取り除いた状態の平面図であり、図10(b)、図11(b)は、筒部材17に回転体18を組み付けた状態での軸方向断面図である。
また、図10(a)、図11(a)は、筒部材17から回転体18を取り除いた状態の平面図であり、図10(b)、図11(b)は、筒部材17に回転体18を組み付けた状態での軸方向断面図である。
さらに、上記筒部材17の内底面に設けたころ部材4の保持部3は、中心に向かう線状溝からなり、隣り合う第1保持位置3aと第2保持位置3bとを備えている。
上記第1保持位置3aは、第2保持位置よりも、筒部材17の内底面からの深さを深くした溝であり、その底面に形成したばね保持穴5にはコイルばね6を組み込み、上記ころ部材4が上記回転体18の底面に軽く接触する程度の弾性力を発揮している。
また、上記回転体18の底面には、上記保持部3と対応する位置に保持溝16を形成し、この保持溝16でころ部材8を保持するとともに、軸方向にばね保持穴14を形成し、このばね保持穴14にコイルばね15を収容している。
上記第1保持位置3aは、第2保持位置よりも、筒部材17の内底面からの深さを深くした溝であり、その底面に形成したばね保持穴5にはコイルばね6を組み込み、上記ころ部材4が上記回転体18の底面に軽く接触する程度の弾性力を発揮している。
また、上記回転体18の底面には、上記保持部3と対応する位置に保持溝16を形成し、この保持溝16でころ部材8を保持するとともに、軸方向にばね保持穴14を形成し、このばね保持穴14にコイルばね15を収容している。
この第6実施形態において、回転体18を図10(a)の矢印A方向に回転させると、二点鎖線で示すころ部材8が矢印Aのように移動し、ころ部材4を保持部3の第1保持位置3aに位置させる。この状態で筒部材17側のころ部材4がころ部材8を乗り越えるときには、図10(b)に示すとおり、ばね力の弱いほうのコイルばね6を撓ませることになる。
一方、回転体18を図11の矢印B方向に回転させる場合、図11(a)の状態では、筒部材17側のころ部材4はコイルばね6に押されて保持部3の第2保持位置3bに位置している。この状態で回転体18を矢印B方向へ回転させると、二点鎖線で示すころ部材8が矢印Bのように移動し、ころ部材4を保持部3の第2保持位置3bに位置させる。この状態で筒部材17側のころ部材4がころ部材8を乗り越えるときには、図11(b)に示すとおり、ばね力の大きい方のコイルばね15を撓ませることになる。つまり、コイルばね15の弾性力に打ち勝つ回転力を作用させなければ、上記筒部材17と回転体18との相対回転は制限されることになる。
このように、第6実施形態においても、筒部材17と回転体18との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
このように、第6実施形態においても、筒部材17と回転体18との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
図12、13に示す第7実施形態は、第1相対移動部材である第1スライド部材19と、この第1スライド部材19に対して直線的にスライド可能な第2相対移動部材である第2スライド部材20との間の相対移動を、その移動方向に応じて制限する一方向移動制限機構である。
そして、上記第1スライド部材19における第2スライド部材20との対向面には、図10,11に示す第6実施形態の回転部材18と同様に、第1押圧手段であるコイルばね15を収容するばね保持穴14、第1突出部であるころ部材8を保持する保持溝16を設けている。
そして、上記第1スライド部材19における第2スライド部材20との対向面には、図10,11に示す第6実施形態の回転部材18と同様に、第1押圧手段であるコイルばね15を収容するばね保持穴14、第1突出部であるころ部材8を保持する保持溝16を設けている。
また、第2スライド部材20における第1スライド部材19との対向面には、上記第6実施形態の筒部材17と同様に、第2押圧手段であるコイルばね6を収容するばね保持穴5、第2突出部であるころ部材4を保持する保持部3を設けている。
なお、この第7実施形態において、上記第6実施形態と同様の構成要素には、第6実施形態と同じ符号を用いている。
なお、この第7実施形態において、上記第6実施形態と同様の構成要素には、第6実施形態と同じ符号を用いている。
この第7実施形態において、第2スライド部材20を図12(a)の状態から矢印A方向へ移動させると、図12(b)でころ部材4がころ部材8と接触してころ部材4がころ部材8を乗り越えて図12(d)の状態になるまでの過程で、図12(c)に示すとおり、ころ部材4が第1保持位置3aに位置して、コイルばね15よりもばね力が小さいコイルばね6を撓ませてころ部材8を乗り越えることになる。
一方、第2スライド部材20を図13の矢印B方向に移動させる場合には、上記ころ部材8に押されたころ部材4が、図13(b)、(c)に示すように第2保持位置3bに位置したままころ部材8を乗り越えることになる。図13(c)に示すように、上記ころ部材4がころ部材8を乗り越えるときには、第1スライド部材19側のコイルばね15を撓ませている。このコイルばね15は、ばね力の大きなばねであり、それを撓ませるためには大きな外力が必要である。
つまり、第2スライド部材20を矢印B方向へ移動させて、ころ部材8を乗り越えるためには、大きな力が必要となり、この方向の相対移動は制限される。
このように、第7実施形態においても、第1スライド部材19と第2スライド部材20の相対移動方向に応じて、その移動を制限したりしなかったりできる。
つまり、第2スライド部材20を矢印B方向へ移動させて、ころ部材8を乗り越えるためには、大きな力が必要となり、この方向の相対移動は制限される。
このように、第7実施形態においても、第1スライド部材19と第2スライド部材20の相対移動方向に応じて、その移動を制限したりしなかったりできる。
この第7実施形態のように、直線運動する相対移動部材間の移動を制限する機構は、引き戸などに用いることができる。例えば、制限なく、容易に開けることができる引き戸が不用意に閉まることがないようにしたり、反対に容易に閉めることができる引き戸が簡単に開かないようにしたりするためにこの第7実施形態の一方向相対移動制限機構を利用できる。
また、第1、第2スライド部材19,20の移動方向は水平方向に限らず、上下方向などいずれでもかまわない。
また、第1、第2スライド部材19,20の移動方向は水平方向に限らず、上下方向などいずれでもかまわない。
図14に示す第8実施形態は、第2相対移動部材である軸部材2の外周上で、90°ずつ回転させた4箇所に、第2突出部であるころ部材4を設けた以外は、上記第1実施形態と同じである。そこで、この第8実施形態でも、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素には第1実施形態と同じ符号を用いている。
この第8実施形態も、軸部材2を矢印A方向に回転させたときには、ころ部材4が保持部3の第1保持位置3aに位置し、ばね力が小さい第2押圧手段であるコイルばね6を撓ませてころ部材8を乗り越えることができる。そのため、軸部材2が矢印A方向に回転するときには制限は受けない。この動作は、図2に示す第2実施形態と同じである。
この第8実施形態も、軸部材2を矢印A方向に回転させたときには、ころ部材4が保持部3の第1保持位置3aに位置し、ばね力が小さい第2押圧手段であるコイルばね6を撓ませてころ部材8を乗り越えることができる。そのため、軸部材2が矢印A方向に回転するときには制限は受けない。この動作は、図2に示す第2実施形態と同じである。
反対に、軸部材2が矢印B方向に回転する場合には、図3に示す第1実施形態と同様に、上記ころ部材4が保持部3の第2保持位置3bに位置するため、ころ部材4がころ部材8を乗り越える際にコイルばね6が撓まない。従って、ころ部材4がころ部材8を乗り越えて相対回転するためにはばね力を大きくしたリングばね9を撓ませる必要があり、回転が制限されることになる。
このように、第8実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
このように、第8実施形態においても、筒部1bと軸部材2との相対回転方向によって、その回転を制限したりしなかったりできる。
但し、この第8実施形態では上記ころ部材4を90°回転させた位置に設けるとともに、上記ころ部材8を180°回転した位置に設けているため、上記回転軸2が90°回転するごとにころ部材4がころ部材8を乗り越えることになる。従って、軸部材2を矢印B方向に回転させる際には、90°回転するごとにその回転を制限することができる。
なお、この実施形態では、ころ部材4を4個用いることで、相対回転を制限するタイミングを4回にしているが、上記ころ部材4の数は4個に限らない。また、上記ころ部材8の配置や数を変えることによっても、相対回転を制限するタイミングを増やしたり、減らしたりすることができる。
なお、この実施形態では、ころ部材4を4個用いることで、相対回転を制限するタイミングを4回にしているが、上記ころ部材4の数は4個に限らない。また、上記ころ部材8の配置や数を変えることによっても、相対回転を制限するタイミングを増やしたり、減らしたりすることができる。
図15に示す第9実施形態は、第1相対回転部材である筒部1bに第1突部となるころ部材8を4箇所に設けた以外は、上記第1実施形態と同じである。そこで、この第9実施形態でも、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素には第1実施形態と同じ符号を用いている。
この第9実施形態においても、軸部材2を矢印A方向に回転させたときには、上記図2に示す第1実施形態と同様に、ころ部材4が保持部3の第1保持位置3aに位置して、コイルばね6を撓ませてころ部材8を乗り越えることができる。そのため、この矢印A方向の回転には制限がなく、スムーズな回転が可能である。
この第9実施形態においても、軸部材2を矢印A方向に回転させたときには、上記図2に示す第1実施形態と同様に、ころ部材4が保持部3の第1保持位置3aに位置して、コイルばね6を撓ませてころ部材8を乗り越えることができる。そのため、この矢印A方向の回転には制限がなく、スムーズな回転が可能である。
一方、上記軸部材2を矢印B方向に回転させたときには、上記図3に示す第1実施形態と同様に、ころ部材4は保持部3の第2保持位置3bに位置するので、コイルばね6でなく、ばね力を大きくしたリングばね9を撓ませてころ部材8を乗り越えなければならない。そのため、軸部材2が矢印B方向に回転するときには、上記ころ部材4がころ部材8を乗り越える際に、上記リングばね9の大きなばね力に打ち勝つ力を作用させなければならず、その回転が制限されることになる。
この第9実施形態は、第1突出部であるころ部材8の数を多くして、ころ部材4がそれを乗り越えるタイミング、すなわち矢印B方向の回転を制限するタイミングを多くしているが、この数は特に限定されない。
この第9実施形態は、第1突出部であるころ部材8の数を多くして、ころ部材4がそれを乗り越えるタイミング、すなわち矢印B方向の回転を制限するタイミングを多くしているが、この数は特に限定されない。
そして、第1突出部あるいは第2突出部の何れの数や配置は上記実施形態に限定されないが、その数と配置とによって、相対移動を制限するタイミングを設定することができる。
なお、上記実施形態では、第1相対移動部材に対して第2相対移動部材が移動する場合を例に説明したが、この発明の一方向移動制限機構は、相対移動する第1、第2相対移動部材間に設け、その移動方向が一方のときには、制限がなく、他の方向のときにはその移動が制限されるというものであって、第1、第2相対移動部材はどちらの部材が移動してもよいし、両部材が同時に移動してもかまわない。
なお、上記実施形態では、第1相対移動部材に対して第2相対移動部材が移動する場合を例に説明したが、この発明の一方向移動制限機構は、相対移動する第1、第2相対移動部材間に設け、その移動方向が一方のときには、制限がなく、他の方向のときにはその移動が制限されるというものであって、第1、第2相対移動部材はどちらの部材が移動してもよいし、両部材が同時に移動してもかまわない。
この発明は、開閉蓋が開いて起立状態を保つことができるようにしたり、開いた戸が不用意に閉じたり、閉じた戸が不用意に開いたりしないようにしたい場合に適用できる。
1b 筒部
2 軸部材
3 保持部
3a 第1保持位置
3b 第2保持位置
4 (第2突出部である)ころ部材
6 (第2押圧手段である)コイルばね
8 (第1突出部である)ころ部材
9 (第1押圧手段である)リングばね
12 (第1押圧手段である)コイルばね
13 (第1押圧手段である)リングばね
13a (第1)突出部
15 (第1押圧手段である)コイルばね
17 (第2相対移動部材である)筒部材
18 (第1相対移動部材である)回転体
19 (第1相対移動部材である)第1スライド部材
20 (第2相対移動部材である)第2スライド部材
2 軸部材
3 保持部
3a 第1保持位置
3b 第2保持位置
4 (第2突出部である)ころ部材
6 (第2押圧手段である)コイルばね
8 (第1突出部である)ころ部材
9 (第1押圧手段である)リングばね
12 (第1押圧手段である)コイルばね
13 (第1押圧手段である)リングばね
13a (第1)突出部
15 (第1押圧手段である)コイルばね
17 (第2相対移動部材である)筒部材
18 (第1相対移動部材である)回転体
19 (第1相対移動部材である)第1スライド部材
20 (第2相対移動部材である)第2スライド部材
Claims (4)
- 第1相対移動部材と、この第1相対移動部材と相対移動する第2相対移動部材と、第1、第2相対移動部材には互いに対向する面に設けた第1、第2突出部と、上記第1相対移動部材あるいは第2相対移動部材のいずれか一方または双方に備え、上記第1突出部あるいは第2突出部を対向面側へ押圧する弾性力を作用させる押圧手段と、上記第2相対移動部材に設け、移動方向に隣接する第1保持位置と第2保持位置を設けるとともに上記第2突出部を上記第1、第2保持位置の範囲内で移動可能に保持する保持部とを備え、上記第1相対移動部材を第2相対移動部材に対して一方の方向に相対移動させる移動力を付与したとき、上記第2突出部が上記第1保持位置に位置しながら上記押圧手段の弾性力に抗して第1突出部を乗り越え、上記第1相対移動部材を第2相対移動部材に対して他の方向に相対移動させる移動力を付与したとき、上記第2突出部が上記第2保持位置に位置しながら上記押圧手段の弾性力に抗して第1突出部を乗り越え、上記第1相対移動部材が上記一方の方向に相対移動して上記第2突出部が第1突出部を乗り越える際に作用する弾性力よりも、上記第1相対移動部材が上記他方の方向に相対移動して上記第2突出部が第1突出部を乗り越える際に作用する弾性力の方が大きくなる構成にした一方向移動制限機構。
- 上記押圧手段は、少なくとも、第1突出部に弾性力を作用させる第1押圧手段からなる請求項1に記載の一方向移動制限機構。
- 上記押圧手段は、上記第1押圧手段と、第2相対移動部材に設けるとともに第1押圧手段よりもばね力を小さくした第2押圧手段とからなり、この第2押圧手段は、第2突出部が第1保持位置にあるとき、第2突出部に対してばね力を作用させる構成にした請求項1または2に記載の一方向移動制限機構。
- 上記第1突出部を第1押圧手段と一体化した請求項2または3に記載の一方向移動制限機構。
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