JP2012120529A - 骨芽細胞分化誘導用培養基材、骨芽細胞分化誘導方法、及び骨芽細胞製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の課題は、魚類由来コラーゲンが被覆された、間葉系幹細胞との接触面を有する、骨芽細胞分化誘導用培養基材によって解決できる。また、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材と、間葉系幹細胞とを接触させる魚類由来コラーゲン接触工程を含む、骨芽細胞分化誘導方法、又は魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材によって、間葉系幹細胞を培養する魚類由来コラーゲン培養工程を含む、骨芽細胞製造方法によって解決できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、こうした知見に基づくものである。
[1]魚類由来コラーゲンが被覆された、間葉系幹細胞との接触面を有する、骨芽細胞分化誘導用培養基材、
[2]前記魚類由来コラーゲンが、テラピア鱗由来のコラーゲンである、[1]に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材、
[3]前記間葉系幹細胞が、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞である、[1]又は[2]に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材、
[4]前記間葉系幹細胞が、ヒト由来である、[1]〜[3]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材、
[5]前記被覆された第1の魚類由来コラーゲン以外の第2のコラーゲン少なくとも1つが被覆された間葉系幹細胞との接触面を有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材、
[6]前記第2のコラーゲンが、哺乳類由来コラーゲン、鳥類由来コラーゲン、爬虫類由来コラーゲン、両生類由来コラーゲン、魚類由来コラーゲン、無脊椎動物由来コラーゲン及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるコラーゲンである、[1]〜[5]のいずれかに記載の、骨芽細胞分化誘導用培養基材、
[7][1]〜[6]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材を含む、骨芽細胞分化誘導キット、
[8]骨芽細胞分化誘導因子を更に含む、[7]に記載の骨芽細胞分化誘導キット、
[9]魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材と、間葉系幹細胞とを接触させる魚類由来コラーゲン接触工程を含む、骨芽細胞分化誘導方法、
[10]前記間葉系幹細胞が、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞である、[9]に記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[11]前記間葉系幹細胞が、ヒト由来である、[9]又は[10]に記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[12]前記被覆された第1の魚類由来コラーゲン以外の第2のコラーゲン少なくとも1つが被覆された細胞培養基材と、間葉系幹細胞とを接触させる第2コラーゲン接触工程を更に含む、[9]〜[11]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[13]前記第2のコラーゲンが、哺乳類由来コラーゲン、鳥類由来コラーゲン、爬虫類由来コラーゲン、両生類由来コラーゲン、魚類由来コラーゲン、無脊椎動物由来コラーゲン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるコラーゲンである、[9]〜[12]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[14]前記間葉系幹細胞を骨芽細胞分化誘導因子に接触させる骨芽細胞分化誘導因子接触工程を更に含む、[9]〜[13]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[15]前記第1の魚類由来コラーゲンが、テラピア鱗由来のコラーゲンである、[9]〜[14]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[16]前記接触工程が、5%以下の血清の存在下、又は血清の非存在下で行われる、[9]〜[15]のいずれかに記載の骨芽細胞分化誘導方法、
[17]魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材によって、間葉系幹細胞を培養する魚類由来コラーゲン培養工程を含む、骨芽細胞製造方法、
[18]前記間葉系幹細胞が、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞である、[17]に記載の骨芽細胞製造方法、
[19]前記間葉系幹細胞が、ヒト由来である、[17]又は[18]に記載の骨芽細胞製造方法、
[20]前記細胞培養基材が、前記被覆された第1の魚類由来コラーゲン以外の第2のコラーゲン少なくとも1つが被覆された間葉系幹細胞との接触面を有する、[17]〜[19]のいずれかに記載の骨芽細胞製造方法、
[21]前記第2のコラーゲンが、哺乳類由来コラーゲン、鳥類由来コラーゲン、爬虫類由来コラーゲン、両生類由来コラーゲン、魚類由来コラーゲン、無脊椎動物由来コラーゲン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるコラーゲンである、[17]〜[20]のいずれかに記載の骨芽細胞製造方法、
[22]前記間葉系幹細胞の培養培地が、5%以下の血清を含む培地又は無血清培地である、[17]〜[21]のいずれかに記載の骨芽細胞製造方法、
[23]前記間葉系幹細胞の培養培地が、骨芽細胞分化誘導因子を含む培地である、[17]〜[20]のいずれかに記載の骨芽細胞製造方法、
[24]前記魚類由来コラーゲンが、テラピア鱗由来のコラーゲンである、[17]〜[23]のいずれかに記載の骨芽細胞製造方法、
[25][17]〜[24]のいずれかに記載の骨芽細胞製造方法により得られる骨芽細胞、
[26]骨芽細胞分化誘導のための、魚類由来コラーゲンの細胞培養基材への使用、
[27]骨芽細胞の製造のための、魚類由来コラーゲンの細胞培養基材への使用、
に関する。
本発明の骨芽細胞分化誘導用培養基材は、魚類由来コラーゲンが被覆された、間葉系幹細胞との接触面を有するものである。
(魚類由来コラーゲン)
本発明の骨芽細胞分化誘導用培養基材に用いる魚類由来コラーゲンは、I型コラーゲンであれば、特に限定されるものではない。例えば、魚類の種類としては、テラピア、ゴンズイ、ラベオ・ロヒータ、カトラ、コイ、雷魚、ピラルク、タイ、ヒラメ、サメ、及びサケなどを挙げることができるが、後述の変性温度の観点から、水温の高い川、湖沼、又は海に生息する魚類が好ましい。このような魚類として、具体的には、オレオクロミス属の魚類を挙げる事ができ、特にはテラピアが好ましい。オレオクロミス属の魚類からは、変性温度が比較的高いコラーゲンを取得でき、例えば日本や中国で食用として養殖されているナイルテラピア(Oreochromis niloticus)は入手が容易であり、大量のコラーゲンを取得することができる。
しかしながら、変性温度が20℃未満の魚類由来コラーゲンであっても、間葉系幹細胞との接触を20℃未満で行うことにより、コラーゲンの変性を起こさずに、間葉系幹細胞を骨芽細胞へ分化させることができる。
前記魚類由来コラーゲンを被覆する細胞培養基材は、通常細胞培養用に使用される基材であれば、限定されることなく使用することが可能である。材質としては、ガラス、多孔質体(例えば、ポリカーボネート)、又はプラスチック(例えばポリスチレン、又はポリプロピレン)の基材を使用することができ、形状としては、フラスコ、シャーレ、マルチカルチャープレート(例えば6ウェルマルチカルチャープレート、12ウェルマルチカルチャープレートなど)、又はビーズなどの形状の基材を使用することができる。但し、コラーゲン溶液が親水性であるため、親水性の材質基材あるいは親水化処理を施した表面を有する基材が好ましい。
間葉系幹細胞との接触面は、細胞培養基材の中で魚類由来コラーゲンが被覆される部分である。例えば、フラスコの細胞培養面、シャーレの細胞培養面、マルチカルチャープレートのウェルの底面、ビーズの表面、又は多孔質体の表面などを挙げることができる。これらの部分を、魚類由来コラーゲンを用いて被覆し、間葉系幹細胞との接触面として用いる。
前記細胞培養基材への魚類コラーゲンの被覆は、常法に従って行うことができる。
コラーゲンを溶解する溶液のpHは、コラーゲンの等電点以下であるpH2〜5が好ましい。溶液の酸源は特に制限されないが、塩酸、酢酸、クエン酸、又はリンゴ酸など、生物に対して安全性の高いものから選ぶことが好ましく、乾燥時に気化する塩酸や酢酸がより好ましい。pHについては、低すぎるとコラーゲンの構造を破壊する場合があり、また高すぎると溶解性が低下し、増粘、ゲル化する場合がある。
コーティング及び乾燥時の温度について言えば、変性温度以下、望ましくは変性温度−5℃以下で行う。変性温度を上回る温度で処理すると、基材間結合やコラーゲン線維を形成する前にコラーゲンが変性することにより線維化機能が失われ、コラーゲンとしての特性を発揮できない場合がある。
乾燥時間は湿度などにより異なるが、クリーンベンチ内のような通風下であれば、5分〜2時間程度で乾燥する。乾燥が不十分な場合は、コラーゲンの線維化や基材との接着が不十分となる場合があり、細胞培養液を添加したとき、被膜の再溶解や剥離などにより本発明の効果を十分発揮しない場合がある。十分乾燥し、線維化した状態であれば、数ヶ月保存してもその効果を発揮することができる。保存は変性温度以下の温度、望ましくは冷蔵保存が好ましい。
前記第2のコラーゲンは、被覆された第1の魚類由来コラーゲンと由来の異なるものであれば、特に制限されるものではなく、例えば第1の魚類由来コラーゲン以外の魚類由来コラーゲンを用いることも可能である。第2のコラーゲンとして、具体的には、哺乳類由来コラーゲン(例えば、ウシ由来コラーゲン、ブタ由来コラーゲン、ヒツジ由来コラーゲン、ヤギ由来コラーゲン、又はサル由来コラーゲン)、鳥類由来コラーゲン(例えば、ニワトリ由来コラーゲン、ガチョウ由来コラーゲン、アヒル由来コラーゲン、又はダチョウ由来コラーゲン)、爬虫類由来コラーゲン(例えば、ワニ由来コラーゲン)、両生類由来コラーゲン(例えば、カエル由来コラーゲン)、魚類由来コラーゲン(例えば、テラピア由来コラーゲン、タイ由来コラーゲン、ヒラメ由来コラーゲン、サメ由来コラーゲン、又はサケ由来コラーゲン)、無脊椎動物由来コラーゲン(例えば、クラゲ由来コラーゲン)、及びそれらの組み合わせを挙げることができる。第2のコラーゲンの組み合わせとしては、哺乳類由来コラーゲン及び鳥類由来コラーゲンを組み合わせてもよく、由来の異なる哺乳類由来コラーゲン同士、例えばウシ由来コラーゲン及びブタ由来コラーゲンを組み合わせてもよい。また、第2のコラーゲンは、従来公知の方法に従って製造することができる。
第2のコラーゲンは、第1の魚類由来コラーゲンと同じように、細胞培養基材の間葉系細胞との接触面に被覆することができる。第1の魚類由来コラーゲン及び第2のコラーゲンを混合して、接触面に被覆してもよく、また別々に順番に接触面に被覆してもよい。また、第1の魚類由来コラーゲンと、第2のコラーゲンとを同じ接触面に被覆してもよく、異なる接触面に被覆してもよい。
例えば、第1の魚類由来コラーゲン及び第2のコラーゲンを、異なる接触面に被覆する場合、マルチカルチャープレートのウェルの底面を2つ以上に分割して、第1の魚類由来コラーゲン及び第2のコラーゲンをそれぞれ、被覆してもよい。また、マルチカルチャープレートのウェルの底面に第1の魚類由来コラーゲンを被覆し、ビーズの表面に第2のコラーゲンを被覆して、マルチカルチャープレート及びビーズを組み合わせて、細胞培養基材として用いてもよい。
魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材と接触させる間葉系幹細胞としては、髄骨芽細胞に分化誘導することのできる細胞であれば、限定されないが、例えば、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞を挙げることができる。また、前記間葉系幹細胞の由来する動物種も、特に限定されず、哺乳類としては、例えばヒト、サル、イヌ、ネコ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、ウサギ、モルモット、ラット、及びマウスを挙げることができる。また、鳥類としては、ニワトリ、ウズラ、アヒル、ガチョウ、ダチョウ、及びホロホロチョウを挙げることができ、爬虫類としては、ワニ、カメ、及びトカゲを挙げることができ、両生類としては、カエル、及びイモリを挙げることができ、魚類としては、テラピア、タイ、ヒラメ、サメ、及びサケを挙げることができる。更に、無脊椎動物としては、カニ、貝類、クラゲ、及びエビを挙げることができる。
前記間葉系幹細胞は骨芽細胞、脂肪細胞、筋細胞、又は軟骨細胞などの間葉系に属する細胞への分化能を持つ細胞であり、骨、血管、又は心筋を構成することのできる細胞となるものである。
本発明の方法により分化誘導される骨芽細胞は、骨組織において骨形成を行う細胞であり、細胞質は好塩基性を示し、アルカリホスファターゼ活性を有している。また、骨芽細胞はアンドロゲンとエストロゲンのレセプターを持っていてもよく、アンドロゲンは骨芽細胞の活動性を低下させ、エストロゲンは骨芽細胞を刺激する。間葉系幹細胞から、骨芽細胞への分化誘導は、アルカリホスファターゼの活性を測定することによって確認することができる。アルカリホスファターゼの測定は、後述の実施例に示すように、常法に従って行うことができる。
本発明の骨芽細胞分化誘導キットは、骨芽細胞分化誘導用培養基材を含む。骨芽細胞分化誘導用培養基材は、魚類由来コラーゲンが被覆された、間葉系幹細胞との接触面を有するものである。具体的には、本発明の前記骨芽細胞分化誘導用培養基材を含むことができる。また、前記骨芽細胞分化誘導方法〔1〕に記載の魚類由来コラーゲン、及び細胞培養基材を用いて、「細胞培養基材へのコラーゲンの被覆」に記載の方法、及び公知の方法に従って、骨芽細胞分化誘導用培養基材を製造することが可能である。
前記間葉系細胞との接触面には、魚類由来コラーゲンが被覆されているが、具体的にはフラスコ、又はシャーレの細胞培養面、マルチカルチャープレートのウェルの底面、ビーズの表面、又は多孔質体の表面などであり、間葉系細胞が接触することのできるものである。
また、本発明の骨芽細胞分化誘導キットは、間葉系幹細胞からの骨芽細胞の分化誘導用であることを明記した使用説明書を含んでもよい。間葉系幹細胞からの骨芽細胞の分化誘導用である旨の記載は、キットの容器等に付されていてもよい。
また、本発明の骨芽細胞製造装置は、細胞培養用のCO2インキュベータを含んでもよい。CO2インキュベータ中で、骨芽細胞分化誘導用培養基材を用いて、間葉系幹細胞からの骨芽細胞を製造することができる。
本発明の骨芽細胞分化誘導方法は、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材と、間葉系幹細胞とを接触させる工程(以下、魚類コラーゲン接触工程と称することがある)を含むことを特徴とするものである。
本発明の骨芽細胞分化誘導方法においては、前記骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の魚類由来コラーゲン、及び細胞培養基材を用いることができ、そして細胞培養基材に魚類由来コラーゲンを、前記「細胞培養基材へのコラーゲンの被覆」の記載、及び公知の方法にしたがって被覆することができる。しかしながら、魚類由来コラーゲンが被覆された細胞培養基材は、特に骨芽細胞分化誘導用の用途に限定されたものを用いる必要はない。
また、骨芽細胞分化誘導方法に用いる間葉系幹細胞も、骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の間葉系幹細胞を用いることができ、分化誘導される骨芽細胞の特徴は、前記のとおりである。
骨芽細胞分化誘導方法において、前記細胞培養基材と、間葉系幹細胞との接触に用いる培地は、間葉系幹細胞が維持できる培地であれば限定されないが、通常その間葉系幹細胞の培養に用いる培地を用いればよい。例えば、MEM培地、α−MEM培地、又はDMEM培地等の公知の培地を、培養する細胞に合わせて適宜選んで用いることができる。
接触時間は、間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化誘導が起きる限りにおいて、限定されないが、実質的には、下限は10分以上であり、好ましくは1時間以上であり、より好ましくは1日以上である。接触時間の上限も限定されないが、30日以下であり、好ましくは15日以下であり、より好ましくは7日以下である。
接触温度は、間葉系幹細胞の最適な培養温度に従って、適宜決定することができる。例えば、哺乳類の間葉系幹細胞の場合、30℃〜40℃であり、35℃〜37℃が好ましい。しかしながら、培養温度よりも高い温度、又は低い温度で接触させることも可能である。例えば、変性温度が低い魚類由来コラーゲンを用いた場合、培養温度よりも低い接触温度で、細胞培養基材と、間葉系幹細胞との接触を行い、最適な培養温度に上昇させて、間葉系幹細胞の培養を行うことも可能である。
骨芽細胞分化誘導において用いることのできる血清は、哺乳動物の血清であれば、特に限定されないが、ヒト、ウシ、ウマ、ヒツジ、又はヤギなどの血清を用いることができる。しかしながら、間葉系幹細胞を生体から分離した場合、その間葉系幹細胞を採取した個体の血清を用いることが最も好ましい。その個体自体の血清を用いることにより、ウシなどの血清に含まれる可能性のある人畜共通感染症の病原体との接触を防ぐことが可能である。
本発明の骨芽細胞分化誘導方法は、前記間葉系幹細胞を骨芽細胞分化誘導因子に接触させる工程(以下、骨芽細胞分化誘導因子接触工程と称することがある)を、含むことができる。骨芽細胞分化誘導因子接触工程は、魚類コラーゲン接触工程と同時に行ってもよく、魚類コラーゲン接触工程の前又は後に行ってもよい。骨芽細胞分化誘導因子接触工程は、骨芽細胞分化誘導因子を、間葉系幹細胞が含まれている培地に添加することによって行うことができる。
骨芽細胞分化誘導因子は、間葉系幹細胞を骨芽細胞に分化誘導できる限り、限定されるものではないが、例えば、デキサメタゾン、FK−506又はシクロスポリン等の免疫抑制剤、BMP2、BMP4、BMP5、BMP6、BMP7又はBMP9等の骨形成タンパク質(BMP:Bone Morphogenic Proteins)、TGFβ等の骨形成液性因子を挙げることができる。これらの骨芽細胞分化誘導因子から選択される1種又は2種以上を、培地に添加することにより、骨芽細胞分化誘導因子接触工程を行うことができる。
骨芽細胞分化誘導因子の濃度は、用いる骨芽細胞分化誘導因子の種類に応じて、適宜決めることができる。例えば、デキサメタゾンを用いる場合、1〜100nMの濃度で用いることができ、特には10nMが好ましい。
第2コラーゲン接触工程において用いる第2のコラーゲンとしては、本発明の骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の第2のコラーゲンを用いることができる。また、第2のコラーゲンの細胞培養基材への被覆も、本発明の骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の方法に従って、被覆することができる。
それぞれの工程を行う順番も、特に限定されないが、魚類コラーゲン接触工程により、骨芽細胞の初期分化誘導が強く惹起されるため、魚類コラーゲン接触工程、及び第2コラーゲン接触工程を別に行う場合は、魚類コラーゲン接触工程を行い、次に2コラーゲン接触工程を行うことが好ましい。第2コラーゲン接触工程により、魚類コラーゲン接触工程により分化した骨芽細胞が、更に分化誘導されるからである。
本発明の骨芽細胞製造方法は、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材によって、間葉系幹細胞を培養する工程を含むことを特徴とするものである。
前記骨芽細胞分化誘導方法を用いて、骨芽細胞を製造することができる。すなわち、本発明の骨芽細胞製造方法においては、前記骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の魚類由来コラーゲン、及び細胞培養基材を用いることができ、そして細胞培養基材に魚類由来コラーゲンを、前記「細胞培養基材へのコラーゲンの被覆」の記載にしたがって被覆することができる。しかしながら、魚類由来コラーゲンが被覆された細胞培養基材は、特に骨芽細胞分化誘導用の用途に限定されたものを用いる必要はない。
また、骨芽細胞分化誘導方法に用いる間葉系幹細胞も、骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の間葉系幹細胞を用いることができる。
本発明の骨芽細胞製造方法における培地は、用いる間葉系幹細胞、例えば骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞に合わせて、適宜選択することができる。例えば、骨髄間葉系幹細胞の場合、MEM培地、α−MEM培地、又はDMEM培地等を用いることができる。また、前記の培地には、抗生物質等を添加してもよい。
培養温度は、間葉系幹細胞の最適な培養温度に従って、適宜決定することができるが、哺乳類の間葉系幹細胞の場合、30℃〜40℃が好ましく、35℃〜37℃がより好ましい。しかしながら、変性温度が低い魚類由来コラーゲンを用いた場合、間葉系幹細胞の培養の最適温度よりも低い温度で培養することも可能である。また、培養は、3〜10%のCO2存在下で行うことが好ましく、5%CO2存在下で行うことがより好ましい。
骨芽細胞の製造において用いることのできる血清は、哺乳動物の血清であれば、特に限定されないが、ヒト、ウシ、ウマ、ヒツジ、又はヤギなどの血清を用いることができる。しかしながら、間葉系幹細胞を生体から分離した場合、その間葉系幹細胞を採取した個体の血清を用いることが最も好ましい。その個体自体の血清を用いることにより、ウシなどの血清に含まれる可能性のある人畜共通感染症の病原体との接触を防ぐことが可能である。
本発明の骨芽細胞製造方法において、培養用の培地に骨芽細胞分化誘導因子を含むことができる。骨芽細胞分化誘導因子は、培養の開始から添加してもよく、培養の途中で添加してもよい。
骨芽細胞分化誘導因子は、間葉系幹細胞を骨芽細胞に分化誘導できる限り、限定されるものではないが、例えば、デキサメタゾン、FK−506又はシクロスポリン等の免疫抑制剤、BMP2、BMP4、BMP5、BMP6、BMP7又はBMP9等の骨形成タンパク質(BMP:Bone Morphogenic Proteins)、TGFβ等の骨形成液性因子を挙げることができる。これらの骨芽細胞分化誘導因子から選択される1種又は2種以上を、培地に添加することにより、骨芽細胞分化誘導因子接触工程を行うことができる。
骨芽細胞分化誘導因子の濃度は、用いる骨芽細胞分化誘導因子の種類に応じて、適宜決めることができる。例えば、デキサメタゾンを用いる場合、1〜100nMの濃度で用いることができ、特には10nMが好ましい。
第2のコラーゲンとしては、本発明の骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の第2のコラーゲンを用いることができる。また、第2のコラーゲンの細胞培養基材への被覆も、本発明の骨芽細胞分化誘導用培養基材に記載の方法に従って、被覆することができる。
本発明の骨芽細胞は、本発明の製造方法により得ることのできる骨芽細胞であり、骨組織において骨形成を行うことができる。前記骨芽細胞は、間葉系幹細胞から、骨芽前駆細胞に分化し、更に骨芽細胞へと分化されたものである。また、骨芽細胞の細胞質は好塩基性を示し、アルカリホスファターゼ活性を有している。更に、本発明の骨芽細胞は、アンドロゲンとエストロゲンのレセプターを持っていてもよい。アンドロゲンは骨芽細胞の活動性を低下させ、エストロゲンは骨芽細胞を刺激するものである。
本発明の魚類由来コラーゲンの使用は、骨芽細胞分化誘導、又は骨芽細胞の製造を目的とするものである。具体的には、細胞培養基材に使用するものであり、より具体的には、細胞培養基材に被覆するものである。魚類由来コラーゲンとしては、前記前記骨芽細胞分化誘導方法〔1〕に記載の魚類由来コラーゲンを用いることができる。また、細胞培養基材への魚類由来コラーゲンの被覆は、前記骨芽細胞分化誘導方法〔1〕の「細胞培養基材へのコラーゲンの被覆」に記載の方法及び公知の方法に従って、行うことが可能である。
更に、魚類由来コラーゲンは、本発明の骨芽細胞分化誘導キットの製造に使用することができる。また、本明細書は本発明の骨芽細胞分化誘導キットの使用を開示している。
実施例で得られた骨芽細胞のアルカリホスファターゼの測定は以下のように行った。
細胞をPBS(−)(pH7.4)で洗浄後、スクレイパーで回収し、200μLの100mM Tris−HCl(pH7.5)、5mM MgCl2、0.2%Triton X−100に懸濁して超音波破砕した。破砕後、6,000gで10分間遠心して上清を回収した。上清20μL(適宜100mM Tris−HCl(pH7.5),5mM MgCl2にて希釈)を使用し、LabAssay ALP(Wako)を用いてアルカリホスファターゼ活性を測定した。
テラピアの鱗からのコラーゲンの製造方法を以下に記載する。
テラピアの鱗を水で十分洗浄し、更に10%塩化ナトリウム溶液で十分洗浄し、鰭などの夾雑物を除去した後、室温にて乾燥した。含水率は18.5%であった。
このテラピア鱗1kgをpH2の塩酸溶液9kgに分散し、1Mの塩酸溶液を添加しながらpHを2に保った状態で、25℃、2時間穏やかに攪拌し、鱗に含まれる無機成分を溶出した。これをザルにあげて、十分水洗した後、総重量が4kgとなるようにpH2の塩酸溶液を添加した。
前記製造例1で得られたテラピア鱗由来のコラーゲン溶液を、pH3の0.01M酢酸溶液を用いて0.3wt%に希釈した。アイスプレート上で、ポリスチレン製12ウェル細胞培養プレート(FALCON社製)に、前記コラーゲン溶液500μLを薄く広げて、25℃で60分静置した。余分なコラーゲン溶液を除去し、クリーンベンチ内で25℃、60分間乾燥した。
テラピア鱗由来コラーゲンの被覆されたウェルの表面を、位相差顕微鏡で観察した写真を図4Aに示す。50〜200nm程度の太さのコラーゲン線維が、基材と接合し、均一に被覆されていた。
テラピア鱗由来のコラーゲン溶液(0.3wt%)に代えて、豚由来のコラーゲン(新田ゼラチン製、Cellmatrix Type I−C)溶液(0.03wt%、)を使用したことを除いては、製造例2の操作を繰り返し、豚由来のコラーゲンを被覆したウェルを作成した。
豚由来コラーゲンの被覆されたウェルの表面を、位相差顕微鏡で観察した写真を図4Bに示す。コラーゲン線維は見られず、いくつかの凝集体が見られた。
本実施例では、製造例1で得られた魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレートを用いて、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からの骨芽細胞への分化を行った。
(1)実施例1
ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC;Lonza,Lot.No.6F3974)を1.0×104cells/wellで、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレートに播種した。培地は、15%FBS添加α−MEMを用い、37℃、5%CO2雰囲気下で、20時間培養を行った。細胞を回収し、アルカリホスファターゼの活性を測定した。結果を図1に示す。
なお、回収した細胞は、Quant−iTTM Pico GreenR ds DNA assay kit(invitrogen社)を用いてDNA量を定量し、測定したDNA量によりアルカリホスファターゼの活性を補正した。
比較例として、比較製造例1で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、骨髄由来間葉系幹細胞を骨芽細胞へ分化を試みた。
魚鱗由来のコラーゲンを被覆した細胞培養プレートに代えて、豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、前記実施例1の操作を繰り返した。結果を図1に示す。
本実施例では、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレートを用いて、3%又は15%のFBS存在下における、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からの骨芽細胞への分化を行った。
(1)実施例2
ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC;Lonza,Lot.No.6F3974)を1.0×104cells/wellで、プレートに播種した。15%FBS添加α−MEMを用い、37℃、5%CO2雰囲気下で、20時間前培養した。
培地を除去し、3%FBS又は15%FBSを含むα−MEM培地に交換した。37℃、5%CO2雰囲気下で、7日間培養した。3日後及び7日後に細胞を回収し、アルカリホスファターゼの活性を測定した。結果を図2A及びB(Dex−3%及びDex−15%)に示す。
なお、回収した細胞について、Quant−iTTM Pico GreenR ds DNA assay kit(invitrogen社)を用いてDNA量を定量し、測定したDNA量によりアルカリホスファターゼの活性を補正した。また、図3A(Dex−3%及びDex−15%)に培養開始3日、7日、及び10日の細胞の増殖をDNA量により示した。
比較例として、比較製造例1で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、骨髄由来間葉系幹細胞を骨芽細胞へ分化を試みた。
魚鱗由来のコラーゲンを被覆した細胞培養プレートに代えて、豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、前記実施例2の操作を繰り返した。結果を図2A及びB(Dex−3%及びDex−15%)に示す。
なお、回収した細胞について、Quant−iTTM Pico GreenR ds DNA assay kit(invitrogen社)を用いてDNA量を定量し、測定したDNA量によりアルカリホスファターゼの活性を補正した。また、図3B及びC(Dex−3%及びDex−15%)に培養開始3日、7日、及び10日の細胞の増殖をDNA量により示した。
また、図2Bに示すように、豚由来コラーゲン被覆プレート又は非被覆プレートで培養したヒト骨髄由来間葉系幹細胞は、特に血清濃度3%で骨芽細胞分化誘導7日後のアルカリホスファターゼの活性が非常に低かった。一方、テラピアの鱗由来のコラーゲンを被覆したプレートによって培養したヒト骨髄由来間葉系幹細胞は、特に血清濃度3%で骨芽細胞分化誘導7日後のアルカリホスファターゼの活性が高く、テラピアの鱗由来のコラーゲンを被覆したプレートと接触することによって、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞は骨芽細胞へ分化した。
本実施例では、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレート及び骨芽細胞分化誘導因子(デキサメタゾン)を用いて、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からの骨芽細胞への分化を行った。
(1)実施例3
ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC;Lonza,Lot.No.6F3974)を1.0×104cells/wellで、プレートに播種した。15%FBS添加α−MEMを用い、37℃、5%CO2雰囲気下で、20時間培養した。
培地を除去し、3%FBS又は15%FBS、及び10nM デキサメタゾン、50μg/mL L−アスコルビン酸、10mM β−グリセロリン酸を含むα−MEM培地に交換した。37℃、5%CO2雰囲気下で、7日間培養した。3日後及び7日後に細胞を回収し、アルカリホスファターゼの活性を測定した。結果を図2A及びB(Dex+3%及びDex+15%)に示す。
なお、回収した細胞について、Quant−iTTM Pico GreenR ds DNA assay kit(invitrogen社)を用いてDNA量を定量し、測定したDNA量によりアルカリホスファターゼの活性を補正した。また、図3A(Dex+3%及びDex+15%)に培養開始3日、7日、及び10日の細胞の増殖をDNA量により示した。
比較例として、比較製造例1で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、骨髄由来間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化を試みた。
魚鱗由来のコラーゲンを被覆した細胞培養プレートに代えて、豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、前記実施例3の操作を繰り返した。結果を図2A及びBに示す。
なお、回収した細胞について、Quant−iTTM Pico GreenR ds DNA assay kit(invitrogen社)を用いてDNA量を定量し、測定したDNA量によりアルカリホスファターゼの活性を補正した。また、図3B及びC(Dex+3%及びDex+15%)に培養開始3日、7日、及び10日の細胞の増殖をDNA量により示した。
また、図2Bに示すように、豚由来コラーゲン被覆プレート又は非被覆プレートで培養したヒト骨髄由来間葉系幹細胞は、血清濃度3%および15%のいずれも骨芽細胞分化誘導7日後のアルカリホスファターゼの活性が非常に低かった。一方、テラピアの鱗由来のコラーゲンを被覆したプレートによって培養したヒト骨髄由来間葉系幹細胞は、血清濃度3%および15%のいずれも骨芽細胞分化誘導7日後のアルカリホスファターゼの活性が高かった。
図2Aに示すように、3%FBS存在下又は15%FBS存在下(実施例2)において、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触により、培養開始3日後のヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性が上昇しており、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞は骨芽細胞へ分化したことが確認された。特に、3%FBS存在下でのアルカリホスファターゼの活性の上昇が大きかった。しかしながら、豚由来コラーゲン被覆プレート又は非被覆プレートとの接触では、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性は、3%FBS存在下又は15%FBS存在下においても実施例2の1/6以下であり、骨芽細胞への分化は確認できなかった。
更に骨芽細胞分化誘導因子であるデキサメタゾンを添加した実施例3においても、培養開始3日後及び7日後に、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触により、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性が上昇した(図2A及びB)。デキサメタゾンを添加しない場合と同じように、3%FBS存在下でのアルカリホスファターゼの活性の上昇が大きかった。しかしながら、デキサメタゾンを添加した場合においても、豚由来コラーゲン被覆プレート又は非被覆プレートとの接触では、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性の上昇は少なく、3日後においても実施例3の1/6以下であり、7日後において、若干アルカリホスファターゼの活性が上昇したのみであった。
すなわち、本発明の方法によれば、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触の初期段階で、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞は骨芽細胞への強力な初期分化誘導が起こることがわかった。豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレートでは、骨芽細胞への分化は、観察されなかった。更に、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触による間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化は、代表的な骨芽細胞分化誘導因子であるデキサメタゾンと比較しても強いものであった。
なお、図3に示すように、細胞の増殖(DNA量)は、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレート、豚由来コラーゲン被覆プレート又は非被覆プレートのいずれを用いた場合においても、大きな差は見られなかった。従って、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触によるヒト骨髄由来間葉系幹細胞は骨芽細胞へ分化は、細胞の増殖とは関係なく起きているものであると考えられる。
本実施例では、実施例1におけるヒト骨髄由来間葉系幹細胞の骨芽細胞へ分化を、骨分化マーカー遺伝子のmRNAの検出によって確認した。
(1)実施例4
ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC;Lonza,Lot.No.6F3974)を1.0×104cells/wellで、製造例2で得られたプレートに播種した。培地は、15%FBS含有α−MEMを用い、37℃、5%CO2雰囲気下、20時間前培養を行った。細胞からRNeasy Micro Kit(QIAGEN社)を用い、添付のプロトコールに従ってトータルRNAを回収した。Transcriptor First Strand cDNA Synthesis Kit(Roche)を用いて、得られたトータルRNAからcDNAを合成した。合成されたcDNAを鋳型として、bone morohogenetic protein 2(BMP2)、及びOsteopontin(SPP1)の発現を、THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix(TOYOBO)を用い、リアルタイムPCRで測定した。用いたプライマーは、以下のとおりである。なお、骨芽細胞の分化において発現が変動しないGlyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase(GAPDH)を、コントロールとして測定した。結果を図5A及びBに示す。
Forward primer:5’- TCA AGC CAA ACA CAA ACA GC -3’
Reverse primer:5’- ACG TCT GAA CAA TGG CAT GA -3’
増幅されるPCR産物の長さは、200bpである。
Osteopontin (SPP1)
Forward primer:5’- TTC GCA GAC CTG ACA TCC AGT ACC C -3’
Reverse primer:5’- GGG GAT GGC CTT GTA TGC ACC ATT C -3’
増幅されるPCR産物の長さは、98bpである。
GAPDH
Forward primer:5’- CAT GGA GAA GGC TGG GGC TCA TTT G -3’
Reverse primer:5’- GTT CAC ACC CAT GAC GAA CAT GGG G -3’
増幅されるPCR産物の長さは、97bpである。
比較例として、比較製造例1で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、BMP2及びSPP1の発現を確認した。
魚鱗由来のコラーゲンを被覆した細胞培養プレートに代えて、豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、前記実施例4の操作を繰り返した。結果を図5A及びBに示す。
本実施例では、実施例2及び3におけるヒト骨髄由来間葉系幹細胞の骨芽細胞へ分化を、骨分化マーカー遺伝子のmRNAの検出によって確認した。
ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC;Lonza,Lot.No.6F3974)を1.0×104cells/wellで、製造例2で得られたプレートに播種した。培地は、15%FBS含有α−MEMを用い、37℃、5%CO2雰囲気下、20時間前培養を行った。培地を除去し、骨分化誘導因子(10nM デキサメタゾン),50μg/mL L−アスコルビン酸及び10mM β−グリセロリン酸を添加したもの及び骨分化誘導因子を添加していない3%FBS又は15%FBS含有α−MEMに置換した。3日目に細胞を回収し、細胞からRNeasy Micro Kit(QIAGEN社)を用い、添付のプロトコールに従ってトータルRNAを回収した。Transcriptor First Strand cDNA Synthesis Kit(Roche)を用いて、得られたトータルRNAからcDNAを合成した。合成されたcDNAを鋳型として、bone morohogenetic protein 2(BMP2)、及びOsteopontin(SPP1)の発現を、THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix(TOYOBO)を用い、リアルタイムPCRで測定した。プライマーは、前記実施例4に記載のプライマーを用いた。結果を図6A及びBに示す。
比較例として、比較製造例1で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、BMP2及びSPP1の発現を確認した。
魚鱗由来のコラーゲンを被覆した細胞培養プレートに代えて、豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、前記実施例4の操作を繰り返した。結果を図6A及びBに示す。
本製造例では、テラピア由来のコラーゲンを塩酸で希釈し、骨芽細胞分化誘導用培養基材を製造した。
テラピア鱗由来のコラーゲン溶液(0.3重量%/0.01M HCl)500μLを、ポリスチレン製12ウェル細胞培養プレート(FALCON社製)に薄く広げて、25℃で60分静置した。余分なコラーゲン溶液を除去し、クリーンベンチ内で25℃、60分間乾燥した。
本比較製造例では、豚由来のコラーゲンを塩酸で希釈し、0.3wt%の濃度で被覆し、細胞培養基材を製造した。
テラピア鱗由来のコラーゲン溶液(0.3wt%)に代えて、豚由来のコラーゲン(新田ゼラチン製、Cellmatrix Type I−C)溶液(0.3wt%、)を使用したことを除いては、製造例3の操作を繰り返し、豚由来のコラーゲンを被覆したウェルを作成した。
本実施例では、製造例3で得られた魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレートを用いて、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からの骨芽細胞への分化を行った。
(1)実施例6
製造例2で得られたプレートに代えて製造例3で得られたプレートを用いたこと、15%FBS含有α−MEMに代えて10%FBS添加D−MEM(high−glucose)を用いたこと、を除いては、実施例1の操作を繰り返した。結果を図7Aに示す。
比較例として、比較製造例2で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、骨髄由来間葉系幹細胞を骨芽細胞へ分化を試みた。
製造例3で得られたプレートに代えて、比較製造例2で得られたプレート又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、実施例6の操作を繰り返した。結果を図7Aに示す。
本実施例では、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレートを用いて、3%FBS存在下における、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からの骨芽細胞への分化を行った。
(1)実施例7
製造例2で得られたプレートに代えて製造例3で得られたプレートを用いたこと、15%FBS含有α−MEMに代えて10%FBS添加D−MEM(high−glucose)を用いたこと、3%又は15%FBSを含むα−MEM培地に代えて3%FBSを含むD−MEM(high−glucose)培地を用いたことを除いては、実施例2の操作を繰り返した。細胞の回収は3日後に行った。結果を図7B(Dex(−))に示す。
比較例として、比較製造例2で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、骨髄由来間葉系幹細胞を骨芽細胞へ分化を試みた。
製造例3で得られたプレートに代えて、比較製造例2で得られたプレート又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、実施例7の操作を繰り返した。結果を図7B(Dex(−))に示す。
本実施例では、魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養プレート及び骨芽細胞分化誘導因子(デキサメタゾン)を用いて、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からの骨芽細胞への分化を行った。
(1)実施例8
製造例2で得られたプレートに代えて製造例3で得られたプレートを用いたこと、15%FBS含有α−MEMに代えて10%FBS添加D−MEM(high−glucose)を用いたこと、3%又は15%FBSを含むα−MEM培地に代えて3%FBSを含むD−MEM(high−glucose)培地を用いたことを除いては、実施例3の操作を繰り返した。細胞の回収は3日後に行った。結果を図7B(Dex(+))に示す。
比較例として、比較製造例2で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、骨髄由来間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化を試みた。
製造例3で得られたプレートに代えて、比較製造例2で得られたプレート又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、実施例8の操作を繰り返した。結果を図7B(Dex(+))に示す。
図7(B)に示すように、3%FBS存在下(実施例)において、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触により、培養開始3日後のヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性が上昇しており、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞は骨芽細胞へ分化したことが確認された。しかしながら、豚由来コラーゲン被覆プレートとの接触では実施例7の1/2以下、非被覆プレートとの接触では、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性は実施例7の1/5以下であった。
更に骨芽細胞分化誘導因子であるデキサメタゾンを添加した実施例8においても、培養開始3日後に、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触により、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性が上昇した(図7B)。豚由来コラーゲン被覆プレート又は非被覆プレートとの接触では、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞のアルカリホスファターゼの活性の上昇は少なく、3日後においてもそれぞれ実施例8の約1/2、および1/5以下であった。
すなわち、本発明の方法によれば、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触の初期段階で、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞は骨芽細胞への強力な初期分化誘導が起こることがわかった。豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレートでは、骨芽細胞への分化は、観察されなかった。更に、魚類由来コラーゲン被覆細胞培養プレートとの接触による間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化は、代表的な骨芽細胞分化誘導因子であるデキサメタゾンと比較しても強いものであった。
本実施例では、実施例6におけるヒト骨髄由来間葉系幹細胞の骨芽細胞へ分化を、骨分化マーカー遺伝子(BMP2及びSPP1)のmRNAの検出によって確認した。
(1)実施例9
製造例2で得られたプレートに代えて製造例3で得られたプレートを用いたこと、15%FBS含有α−MEMに代えて10%FBS含有D−MEM(high−glucose)を用いたことを除いては、実施例4の操作を繰り返した。結果を図8A及びB(Day0)に示す。
製造例3で得られたプレートに代えて、比較製造例2で得られたプレート又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、実施例9の操作を繰り返した。結果を図8A及びB(Day0)に示す。
本実施例では、実施例7及び8におけるヒト骨髄由来間葉系幹細胞の骨芽細胞へ分化を、骨分化マーカー遺伝子のmRNAの検出によって確認した。
(1)実施例10
製造例2で得られたプレートに代えて製造例3で得られたプレートを用いたこと、3%又は15%FBS含有α−MEMに代えて3%FBS含有D−MEM(high−glucose)を用いたこと、細胞の回収を3日目及び7日目に行ったことを除いては、実施例5(実施例3の10nMデキサメサゾン添加)の操作を繰り返した。結果を図8A及びB(Day3及びDay7)に示す。
比較例として、比較製造例2で得られた豚由来のコラーゲンで被覆された細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いて、BMP2及びSPP1の発現を確認した。
魚鱗由来のコラーゲンを被覆した細胞培養プレートに代えて、豚由来のコラーゲンで被覆した細胞培養プレート、又はコラーゲンを被覆していない細胞培養プレートを用いたことを除いては、前記実施例10の操作を繰り返した。結果を図8A及びB(Day3及びDay7)に示す。
更に、本発明によれば、骨芽細胞分化誘導キット及び骨芽細胞製造装置を製造することができる。
Claims (25)
- 魚類由来コラーゲンが被覆された、間葉系幹細胞との接触面を有する、骨芽細胞分化誘導用培養基材。
- 前記魚類由来コラーゲンが、テラピア鱗由来のコラーゲンである、請求項1に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材。
- 前記間葉系幹細胞が、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞である、請求項1又は2に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材。
- 前記間葉系幹細胞が、ヒト由来である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材。
- 前記被覆された第1の魚類由来コラーゲン以外の第2のコラーゲン少なくとも1つが被覆された間葉系幹細胞との接触面を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材。
- 前記第2のコラーゲンが、哺乳類由来コラーゲン、鳥類由来コラーゲン、爬虫類由来コラーゲン、両生類由来コラーゲン、魚類由来コラーゲン、無脊椎動物由来コラーゲン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるコラーゲンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の、骨芽細胞分化誘導用培養基材。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導用培養基材を含む、骨芽細胞分化誘導キット。
- 骨芽細胞分化誘導因子を更に含む、請求項7に記載の骨芽細胞分化誘導キット。
- 魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材と、間葉系幹細胞とを接触させる魚類由来コラーゲン接触工程を含む、骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記間葉系幹細胞が、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞である、請求項9に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記間葉系幹細胞が、ヒト由来である、請求項9又は10に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記被覆された第1の魚類由来コラーゲン以外の第2のコラーゲン少なくとも1つが被覆された細胞培養基材と、間葉系幹細胞とを接触させる第2コラーゲン接触工程を更に含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記第2のコラーゲンが、哺乳類由来コラーゲン、鳥類由来コラーゲン、爬虫類由来コラーゲン、両生類由来コラーゲン、魚類由来コラーゲン、無脊椎動物由来コラーゲン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるコラーゲンである、請求項9〜12のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記間葉系幹細胞を骨芽細胞分化誘導因子に接触させる骨芽細胞分化誘導因子接触工程を更に含む、請求項9〜13のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記第1の魚類由来コラーゲンが、テラピア鱗由来のコラーゲンである、請求項9〜14のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 前記接触工程が、5%以下の血清の存在下、又は血清の非存在下で行われる、請求項9〜15のいずれか一項に記載の骨芽細胞分化誘導方法。
- 魚類由来コラーゲンで被覆された細胞培養基材によって、間葉系幹細胞を培養する魚類由来コラーゲン培養工程を含む、骨芽細胞製造方法。
- 前記間葉系幹細胞が、骨髄間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、滑膜組織由来間葉系幹細胞、歯髄由来間葉系幹細胞、歯胚由来間葉系幹細胞、耳介軟骨膜由来間葉系幹細胞、末梢血由来間葉系幹細胞、臍帯血由来間葉系幹細胞、靭帯由来間葉系幹細胞、腱由来間葉系幹細胞、ES細胞由来間葉系幹細胞、又はiPS細胞由来間葉系幹細胞である、請求項17に記載の骨芽細胞製造方法。
- 前記間葉系幹細胞が、ヒト由来である、請求項17又は18に記載の骨芽細胞製造方法。
- 前記細胞培養基材が、前記被覆された第1の魚類由来コラーゲン以外の第2のコラーゲン少なくとも1つが被覆された間葉系幹細胞との接触面を有する、請求項17〜19のいずれか一項に記載の骨芽細胞製造方法。
- 前記第2のコラーゲンが、哺乳類由来コラーゲン、鳥類由来コラーゲン、爬虫類由来コラーゲン、両生類由来コラーゲン、魚類由来コラーゲン、無脊椎動物由来コラーゲン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるコラーゲンである、請求項17〜20のいずれか一項に記載の骨芽細胞製造方法。
- 前記間葉系幹細胞の培養培地が、5%以下の血清を含む培地又は無血清培地である、請求項17〜21のいずれか一項に記載の骨芽細胞製造方法。
- 前記間葉系幹細胞の培養培地が、骨芽細胞分化誘導因子を含む培地である、請求項17〜20のいずれか一項に記載の骨芽細胞製造方法。
- 前記魚類由来コラーゲンが、テラピア鱗由来のコラーゲンである、請求項17〜23のいずれか一項に記載の骨芽細胞製造方法。
- 請求項17〜24のいずれか一項に記載の骨芽細胞製造方法により得られる骨芽細胞。
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