JP2012123296A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の良い被写体距離の検出可能範囲を拡大する。
【解決手段】撮像装置1は視差の有する撮像部11及び21を有し、撮像部11及び21の撮影によって第1及び第2入力画像を得る。第1距離検出部51は、同時撮影された第1及び第2入力画像からステレオビジョン法によって距離検出を行い、第1距離検出結果を出力する。第2距離検出部52は、第1距離検出部で用いられる距離検出方法とは異なる検出方法にて距離検出を行い、第2距離検出結果を出力する。第2距離検出部52は、例えば、近接被写体に対しても距離検出を行うことのできるSFM(Structure From Motion)を用いて距離検出を行う。統合部53は、第1及び第2距離検出結果を統合することで出力距離情報を生成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像装置、パーソナルコンピュータ等の電子機器に関する。
撮影画像の合焦状態を画像処理によって調整する機能が提案されており、この機能を実現する処理の一種はデジタルフォーカスとも呼ばれている(例えば下記特許文献1参照)。デジタルフォーカスを行うためには、撮影画像に写っている被写体の距離情報が必要である。
距離情報を取得するための一般的な方法として、2眼カメラによるステレオビジョン(stereovision)法が存在する(例えば下記特許文献2参照)。ステレオビジョン法では、視差を有する第1及び第2カメラを用いて第1及び第2画像を同時撮影し、得られた第1及び第2画像から三角測量の原理を用いて距離情報を算出する。
尚、距離情報に依存した信号出力を行う位相差画素を撮像素子に組み込み、位相差画素の出力から距離情報を生成する技術も提案されている(例えば、下記非特許文献1参照)。
特開2009−224982号公報 特開2009−176090号公報
"デジタルカメラ「FinePix F300EXR」"、[online]、平成22年7月21日、富士フィルム株式会社、[平成22年11月1日検索]、インターネット<URL:http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0414.html>
ステレオビジョン法を用いれば、第1及び第2カメラの共通撮影範囲内に位置する被写体の距離情報を比較的高い精度で検出することができる。しかしながら、ステレオビジョン法では、原理上、非共通撮影範囲内に位置する被写体の被写体距離を検出することができない。即ち、第1及び第2画像の内、一方の画像にしか写っていない被写体の距離情報を求めることはできない。距離情報を検出できていない領域に対しては、デジタルフォーカスによる合焦状態調整が不能となる。また、何らかの事情により、幾つかの被写体に対しては、ステレオビジョン法によって距離情報を精度良く検出できないこともある。距離情報の精度が低い領域に対しては、デジタルフォーカスによる合焦状態調整が良好に機能しない。
距離情報をデジタルフォーカスに利用することについて上述したが、デジタルフォーカス以外の用途に距離情報を利用する場合においても、同様の問題が発生する。尚、特許文献2に記載の技術は、このような問題の解決に寄与する技術ではない。
そこで本発明は、様々な被写体を含む被写体群の距離情報を良好に生成しうる電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、被写体群の距離情報を生成する距離情報生成部を備えた電子機器において、前記距離情報生成部は、前記被写体群を互いに異なる視点から同時に撮影することによって得た複数の入力画像に基づき前記被写体群の距離を検出する第1距離検出部と、前記第1距離検出部の検出方法とは異なる検出方法によって前記被写体群の距離を検出する第2距離検出部と、前記第1距離検出部の検出結果と前記第2距離検出部の検出結果から前記距離情報を生成する統合部と、を備えたことを特徴とする。
これにより、第1距離検出部では検出不能な距離又は第1距離検出部では高い精度で検出できない距離を、第2距離検出部の検出結果を用いて補間することができ、全体として、距離の検出可能範囲を広げることが可能となる。即ち、良好な距離情報を生成することが可能となる。
具体的には例えば、前記第2距離検出部は、前記被写体群を順次撮影することで得た画像列に基づき、前記被写体群の距離を検出する。
或いは例えば、前記第2距離検出部は、前記被写体群の距離を検出するための位相差画素を有した撮像素子の出力に基づき、前記被写体群の距離を検出する。
更に或いは例えば、前記第2距離検出部は、単一の撮像部にて前記被写体群を撮影することで得た単一の画像に基づき、前記被写体群の距離を検出する。
また例えば、前記統合部は、前記被写体群に含まれる対象被写体の距離が比較的大きい場合、前記対象被写体に対する前記第1距離検出部の検出距離を前記距離情報に含める一方、前記対象被写体の距離が比較的小さい場合、前記対象被写体に対する前記第2距離検出部の検出距離を前記距離情報に含める。
また例えば、前記被写体群を撮影することで得た対象画像の合焦状態を前記距離情報に基づく画像処理によって変更する合焦状態変更部を、当該電子機器に更に設けてもよい。
これにより、対象画像の全体又は大部分に対して合焦状態調整が可能となる。
本発明によれば、様々な被写体を含む被写体群の距離情報を良好に生成しうる電子機器を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略全体ブロック図である。 図1に示される1つの撮像部の内部構成図である。 画像空間XYと二次元画像との関係を示す図である。 第1撮像部の撮影範囲を示す図(a)と、第2撮像部の撮影範囲を示す図(b)と、第1及び第2撮像部の撮影範囲間の関係を示す図(c)である。 共通の点光源を同時撮影することで得た第1及び第2入力画像を示す図(a)(b)と、第1入力画像上における点像の位置と第2入力画像上における点像の位置との間の関係を示す図(c)である。 距離情報生成部の内部ブロック図である。 同時撮影された第1及び第2入力画像を示す図(a)(b)と、それらに基づく距離画像を示す図(c)である。 図1の主制御部に設けておくことのできるデジタルフォーカス部を示す図である。 2つの撮像部の撮影範囲と複数の被写体との位置関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る第2距離検出部の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る入力画像列を示す図である。 本発明の第3実施形態に係り、第2距離検出部に対して1枚の入力画像の画像データが供給される様子を示した図である。 本発明の第4実施形態に係り、1枚の入力画像が複数の小ブロックに分割される様子を示した図である。 本発明の第4実施形態に係り、レンズ位置とAF評価値との関係を示した図である。 本発明の第5実施形態に係り、第1及び第2許容距離範囲の関係を示す図である。 距離情報生成部の変形内部ブロック図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。後に第1〜第6実施形態を説明するが、まず、各実施形態に共通する事項又は各実施形態にて参照される事項について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の概略全体ブロック図である。撮像装置1は、静止画像を撮影及び記録可能なデジタルスチルカメラ、又は、静止画像及び動画像を撮影及び記録可能なデジタルビデオカメラである。
撮像装置1は、第1撮像部である撮像部11と、AFE(Analog Front End)12と、主制御部13と、内部メモリ14と、表示部15と、記録媒体16と、操作部17と、第2撮像部である撮像部21と、AFE22と、を備えている。
図2に、撮像部11の内部構成図を示す。撮像部11は、光学系35と、絞り32と、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから成る撮像素子33と、光学系35や絞り32を駆動制御するためのドライバ34と、を有している。光学系35は、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31を含む複数枚のレンズから形成される。ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31は光軸方向に移動可能である。ドライバ34は、主制御部13からの制御信号に基づいてズームレンズ30及びフォーカスレンズ31の各位置並びに絞り32の開度を駆動制御することにより、撮像部11の焦点距離(画角)及び焦点位置並びに撮像素子33への入射光量(換言すれば、絞り値)を制御する。
撮像素子33は、光学系35及び絞り32を介して入射した被写体を表す光学像を光電変換し、該光電変換によって得られた電気信号をAFE12に出力する。より具体的には、撮像素子33は、マトリクス状に二次元配列された複数の受光画素を備え、各画像の撮影において、各受光画素は露光時間に応じた電荷量の信号電荷を蓄える。蓄えた信号電荷の電荷量に比例した大きさを有する各受光画素からのアナログ信号は、撮像装置1内で生成される駆動パルスに従って順次AFE12に出力される。
AFE12は、撮像部11(撮像部11内の撮像素子33)から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE12は、このデジタル信号を第1RAWデータとして主制御部13に出力する。AFE12における信号増幅の増幅度は、主制御部13によって制御される。
撮像部21の構成を撮像部11のそれと同じにしておくことができ、主制御部13は、撮像部11に対する制御と同様の制御を撮像部21に対しても成すことができる。
AFE22は、撮像部21(撮像部21内の撮像素子33)から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE22は、このデジタル信号を第2RAWデータとして主制御部13に出力する。AFE22における信号増幅の増幅度は、主制御部13によって制御される。
主制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等から成る。主制御部13は、AFE12からの第1RAWデータに基づいて撮像部11の撮影画像を表す画像データを生成し、AFE22からの第2RAWデータに基づいて撮像部21の撮影画像を表す画像データを生成する。ここで生成される画像データには、例えば、輝度信号及び色差信号が含まれる。但し、第1又は第2RAWデータそのものも画像データの一種であり、撮像部11又は21から出力されるアナログ信号も画像データの一種である。また、主制御部13は、表示部15の表示内容を制御する表示制御部としての機能をも備え、表示に必要な制御を表示部15に対して行う。
内部メモリ14は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等にて形成され、撮像装置1内で生成された各種データを一時的に記憶する。表示部15は、液晶ディスプレイパネル等の表示画面を有する表示装置であり、主制御部13の制御の下、撮影画像や記録媒体16に記録されている画像などを表示する。
表示部15にはタッチパネル19が設けられており、撮影者としてのユーザは、表示部15の表示画面を操作体(指など)で触れることで撮像装置1に様々な指示を与えることができる。但し、タッチパネル19を表示部15から削除することも可能である。
記録媒体16は、カード状半導体メモリや磁気ディスク等の不揮発性メモリであり、主制御部13による制御の下、画像データなどを記憶する。操作部17は、静止画像の撮影指示を受け付けるシャッタボタン20等を備え、外部からの各種操作を受け付ける。操作部17に対する操作内容は、主制御部13に伝達される。
撮像装置1の動作モードには、静止画像又は動画像を撮影可能な撮影モードと記録媒体16に記録された静止画像又は動画像を表示部15上で再生可能な再生モードとが含まれる。撮影モードでは、撮像部11及び21の夫々が所定のフレーム周期にて周期的に被写体の撮影を行うことにより、撮像部11から(より詳細にはAFE12から)被写体の撮影画像列を表す第1RAWデータが出力されると共に撮像部21から(より詳細にはAFE22から)被写体の撮影画像列を表す第2RAWデータが出力される。撮影画像列に代表される画像列とは、時系列で並ぶ画像の集まりを指す。1つのフレーム周期分の画像データによって1枚分の画像が表現される。1フレーム周期分の第1RAWデータによって表現される1枚分の撮影画像又は1フレーム周期分の第2RAWデータによって表現される1枚分の撮影画像を入力画像とも呼ぶ。第1又は第2RAWデータによる撮影画像に対して所定の画像処理(デモサイキング処理、ノイズ除去処理、色補正処理など)を施して得られる画像が入力画像である、と解釈しても良い。第1RAWデータに基づく入力画像を特に第1入力画像とも呼び、第2RAWデータに基づく入力画像を特に第2入力画像とも呼ぶ。尚、本明細書では、任意の画像の画像データを単に画像と呼ぶことがある。従って例えば、入力画像を記録するという表現と入力画像の画像データを記録するという表現は同義である。
図3に、二次元の画像空間XYを示す。画像空間XYは、X軸及びY軸を座標軸として有する、空間領域(spatial domain)上の二次元座標系である。任意の二次元画像300は、画像空間XY上に配置された画像であると考えることができる。X軸及びY軸は、夫々、二次元画像300の水平方向及び垂直方向に沿った軸である。二次元画像300は、水平方向及び垂直方向の夫々に複数の画素がマトリクス状に配列されて形成されており、二次元画像300上の何れかの画素である画素301の位置を(x,y)にて表す。本明細書では、画素の位置を、単に画素位置とも言う。x及びyは、夫々、画素301のX軸及びY軸方向の座標値である。二次元座標系XYにおいて、或る画素の位置が右側に1画素分ずれると該画素のX軸方向における座標値は1だけ増大し、或る画素の位置が下側に1画素分ずれると該画素のY軸方向における座標値は1だけ増大する。従って、画素301の位置が(x,y)である場合、画素301の右側、左側、下側及び上側に隣接する画素の位置は、夫々、(x+1,y)、(x−1,y)、(x,y+1)及び(x,y―1)にて表される。
撮像部11及び21の撮影範囲には、1又は複数の被写体が存在する。撮像部11及び21の撮影範囲に含まれる全ての被写体を総称して被写体群と呼ぶ。以下に述べる被写体は、特に記述なき限り、被写体群に含まれる被写体を指す。
図4(a)及び(b)に、それぞれ撮像部11の撮影範囲及び撮像部21の撮影範囲を示し、図4(c)に、撮像部11の撮影範囲及び撮像部21の撮影範囲の関係を示す。図4(a)において、撮像部11から突出する斜線領域は撮像部11の撮影範囲を表しており、図4(b)において、撮像部21から突出する斜線領域は撮像部21の撮影範囲を表している。撮像部11の撮影範囲と撮像部21の撮影範囲との間には、共通撮影範囲が存在する。図4(c)において、斜線範囲PRCOMは共通撮影範囲を表している。共通撮影範囲は、撮像部11の撮影範囲と撮像部21の撮影範囲とが互いに重なり合う範囲を指す。撮像部11の撮影範囲の一部と撮像部21の撮影範囲の一部とが共通撮影範囲を形成する。撮像部11及び21の撮影範囲の内、共通撮影範囲以外の範囲を、非共通撮影範囲と呼ぶ。
撮像部11及び21間には視差が存在する。即ち、第1入力画像の視点と第2入力画像の視点は互いに異なる。撮像部11における撮像素子33の位置は第1入力画像の視点に相当すると考えることができ、撮像部21における撮像素子33の位置は第2入力画像の視点に相当すると考えることができる
図4(c)において、記号fは、撮像部11の焦点距離fを表しており、記号SSは、撮像部11の撮像素子33のセンササイズを表している。焦点距離f及びセンササイズSSを撮像部11及び21間で異ならせることも可能であるが、ここでは、特に記述なき限り、焦点距離f及びセンササイズSSは撮像部11及び21間で同じであるとする。図4(c)において、記号BLは、撮像部11及び21間の基線(baseline)の長さを表している。撮像部11及び21間の基線は、撮像部11の撮像素子33の中心と撮像部21の撮像素子33の中心とを結ぶ線分である。
図4(c)において、記号SUBは、被写体群に含まれる任意の被写体を表している。図4(c)では、被写体SUBが共通撮影範囲内に示されているが、被写体SUBは非共通撮影範囲内にも位置しうる。記号DSTは、被写体SUBの被写体距離を表す。被写体SUBの被写体距離とは、実空間上における被写体SUBと撮像装置1との距離を指し、被写体SUBと撮像部11の光学中心(光学系35の主点)との間の距離及び被写体SUBと撮像部21の光学中心(光学系35の主点)との間の距離と一致する。
主制御部13は、撮像部11及び21間の視差に基づき、三角測量の原理を用いて第1及び第2入力画像から被写体距離を検出することができる。図5(a)及び(b)の画像310及び320は、被写体SUBを同時に撮影することで得た第1及び第2入力画像の例を表している。ここでは、説明の便宜上、被写体SUBが幅及び厚みを持たない点光源であるとする。図5(a)において、点像311は第1入力画像310に含まれる被写体SUBの像であり、図5(b)において、点像321は第2入力画像320に含まれる被写体SUBの像である。図5(c)に示す如く、第1入力画像310及び第2入力画像320を共通の画像空間XYに配置して考え、第1入力画像310上における点像311の位置と第2入力画像320上における点像321の位置との間の距離dを求める。距離dは画像空間XY上における距離である。距離dが求められれば、下記式(1)に従って被写体SUBの被写体距離DSTを求めることができる。
DST=BL×f/d …(1)
同時撮影された第1及び第2入力画像をステレオ画像と呼ぶ。主制御部13は、ステレオ画像に基づき、式(1)に従って各被写体の被写体距離を検出する処理(以下、第1距離検出処理と呼ぶ)を成すことができる。第1距離検出処理による各被写体距離の検出結果を第1距離検出結果と呼ぶ。
図6に、主制御部13内に設けておくことのできる距離情報生成部50の内部ブロック図を示す。距離情報生成部50には、ステレオ画像に基づく第1距離検出処理を行うことで第1距離検出結果を出力する第1距離検出部51(以下、検出部51と略記することがある)と、第1距離検出処理とは異なる第2距離検出処理を行うことで第2距離検出結果を出力する第2距離検出部52(以下、検出部52と略記することがある)と、第1及び第2距離検出結果を統合することにより出力距離情報を生成する検出結果統合部53(以下、統合部53と略記することがある)と、が備えられる。第1距離検出処理では、ステレオビジョン(stereovision)法によってステレオ画像から第1距離検出結果を生成する。第2距離検出処理では、第1距離検出処理で用いられる被写体距離の検出方法とは異なる検出方法にて各被写体距離の検出を行う(詳細は後述)。第2距離検出結果は、第2距離検出処理による各被写体距離の検出結果である。
統合距離検出結果とも言うべき出力距離情報は、画像空間XY上における各被写体の被写体距離を特定する情報であり、換言すれば、画像空間XY上における各画素位置の被写体の被写体距離を特定する情報である。出力距離情報によって、第1入力画像の各画素位置における被写体の被写体距離が表される、又は、第2入力画像の各画素位置における被写体の被写体距離が表される。出力距離情報の形態は任意であるが、ここでは、出力距離情報が距離画像であるとする。距離画像は、自身を形成する各画素の画素値に被写体距離の測定値(換言すれば検出値)を持たせた濃淡画像である。図7(a)及び(b)の画像351及び352は、同時撮影された第1及び第2入力画像の例であり、図7(c)の画像353は、画像351及び352に基づく距離画像の例である。尚、第1及び第2距離検出結果の形態も任意であるが、ここでは、それらも距離画像の形態で表現されているとする。第1及び第2距離検出結果を表す距離画像を夫々第1及び第2距離画像と呼び、出力距離情報を表す距離画像を統合距離画像と呼ぶ(図6参照)。
主制御部13は、出力距離情報を様々な用途に利用することができる。例えば、主制御部13に、図8のデジタルフォーカス部60を設けておくことができる。デジタルフォーカス部60を、合焦状態変更部又は合焦状態調整部と呼ぶこともできる。デジタルフォーカス部60は、出力距離情報を用いて対象入力画像の合焦状態を変更する画像処理(換言すれば、対象入力画像の合焦状態を調整する画像処理)を実行する。この画像処理を、デジタルフォーカスと呼ぶ。対象入力画像は、第1又は第2入力画像である。合焦状態の変更後の対象入力画像を対象出力画像と呼ぶ。デジタルフォーカスによって、対象入力画像から任意の合焦距離及び任意の被写界深度を有する対象出力画像を生成することができる。対象入力画像から対象出力画像を生成するための画像処理の方法として、公知の画像処理方法を含む任意の画像処理方法を利用可能である。例えば、特開2009−224982号公報又は特開2010−81002号公報に記載の方法を利用可能である。
ステレオ画像に基づく第1距離検出処理によって、多くの被写体の被写体距離を精度良く検出することができる。しかしながら、第1距離検出処理では、原理上、非共通撮影範囲内に位置する被写体の被写体距離を検出することができない。即ち、第1及び第2入力画像の内、一方の入力画像にしか写っていない被写体の被写体距離を検出することはできない。また、何らかの事情により、幾つかの被写体に対しては、第1距離検出処理によって被写体距離を精度良く検出できないこともある。
これらの事情を考慮し、距離情報生成部50では、第1距離検出処理に加えて第2距離検出処理を利用し、第1及び第2距離検出結果を用いて出力距離情報を生成する。例えば、非共通撮影範囲内に位置する被写体に対しても距離情報が得られるように第1距離検出結果を第2距離検出結果にて補間する。或いは例えば、第1距離検出処理によっては精度良く被写体距離を検出できない被写体に対して、第2距離検出結果を利用する。
これにより、第1距離検出処理では検出不能な被写体距離又は第1距離検出処理では高い精度で検出できない被写体距離を、第2距離検出結果を用いて補間することができ、全体として、被写体距離の検出可能範囲を広げることが可能となる。得られた出力距離情報をデジタルフォーカスに利用すれば、対象入力画像の全体又は大部分に対して合焦状態調整が可能となる。
出力距離情報の具体的生成方法を説明する前に、図9を参照して幾つかの用語を定義する。非共通撮影範囲内に位置する被写体には、図9の被写体SUB及びSUBが含まれる。被写体SUBは、撮像装置1との間の距離が短すぎることによって、非共通撮影範囲内に位置することとなった被写体である。被写体SUBは、撮像部11又は21の撮影範囲の端部であって且つ共通撮影範囲の反対側の端部に位置する被写体である。被写体SUBを端部被写体と呼ぶ。
図9に示す如く、共通撮影範囲PRCOMに属する被写体距離の内、最小の被写体距離を距離THNF1にて表す。更に、距離(THNF1+ΔDST)を距離THNF2にて表す。ΔDST≧0である。第1距離検出処理の特性に基づき、ΔDSTの値を予め定めておくことができる。ΔDST=0であってもよく、ΔDST=0の場合、THNF1=THNF2である。
共通撮影範囲内に位置する被写体の内、距離THNF2以上の被写体距離を有する被写体を通常被写体と呼ぶ。図9の被写体SUBは通常被写体の一種である。ΔDST=0の場合、共通撮影範囲内に位置する全ての被写体は、通常被写体である。一方で、距離THNF2未満の被写体距離を有する被写体を近接被写体と呼ぶ。図9の被写体SUBは近接被写体の一種である。ΔDST>0の場合、共通撮影範囲内に位置する幾つかの被写体も近接被写体に属する。端部被写体は、非共通撮影範囲内に位置する被写体の内、距離THNF2以上の被写体距離を有する被写体である。
以下、出力距離情報の生成等に関与する実施形態として、第1〜第6実施形態を説明する。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。第1実施形態では、図10に示す如く、検出部52に画像保持部54が設けられ、検出部52は入力画像列400に基づいて第2距離検出処理を実行する。尚、検出部52の外部に画像保持部54が設けられていると考えても構わない。また、画像保持部54は、図1の内部メモリ14に設けられてもよい。第1実施形態で述べる、入力画像列400に基づく第2距離検出処理の方法を、便宜上、検出方法A1と呼ぶ。図6の統合部53は、統合方法B1にて第1及び第2距離検出結果を統合することにより出力距離情報を生成する。
入力画像列400は、時系列上に並ぶ複数の第1入力画像の集まり、又は、時系列上に並ぶ複数の第2入力画像の集まりを指す。図11に示す如く、入力画像列400は、n枚の入力画像400[1]〜400[n]から成る。即ち、入力画像列400は、時刻tに撮影された入力画像400[1]、時刻tに撮影された入力画像400[2]、・・・、及び、時刻tに撮影された入力画像400[n]から成る。時刻ti+1は時刻tよりも後に訪れる時刻である(iは整数)。時刻t及び時刻ti+1間の時間間隔は、第1入力画像列のフレーム周期及び第2入力画像列のフレーム周期と一致する。或いは、時刻t及び時刻ti+1間の時間間隔は、第1入力画像列のフレーム周期の整数倍及び第2入力画像列のフレーム周期の整数倍と一致する。nは2以上の任意の整数である。ここでは、説明の具体化のため、入力画像400[1]〜400[n]が第1入力画像であって且つn=2であることを想定する。
画像保持部54は、入力画像400[n]の画像データが検出部52に入力されるまで、入力画像400[1]〜400[n−1]の画像データを保持する。上述の如くn=2である場合、入力画像400[1]の画像データが画像保持部54にて保持される。
検出部52は、画像保持部54が保持している画像データと入力画像400[n]の画像データとに基づき、即ち、入力画像列400の画像データに基づき、SFM(Structure From Motion)を用いて各被写体距離の検出を行う。SFMは、「運動からの構造推定」とも呼ばれる。SFMを用いた被写体距離の検出方法は公知であるため、その方法の詳細な説明を割愛する。検出部52は、SFMを用いた公知の被写体距離の検出方法(例えば、特開2000−3446号公報に記載の方法)を利用可能である。入力画像列400の撮影期間中に撮像装置1が運動していればSFMにて距離推定を行うことができ、撮像装置1の運動は、例えば撮像装置1に作用する手ぶれによってもたらされる(手ぶれが存在しない場合の対応方法については、第5実施形態にて後述)。
SFMでは、距離推定のために撮像装置1の運動を推定する必要がある。このため、基本的に、SFMによる被写体距離の検出精度はステレオ画像に基づく被写体距離の検出精度よりも低い。一方で、ステレオ画像に基づく第1距離検出処理では、上述したように、近接被写体及び端部被写体の被写体距離検出が困難である。
そこで、統合部53は、原則として第1距離検出結果を用いて出力距離情報を生成しつつも、近接被写体及び端部被写体に対する被写体距離については、第2距離検出結果を用いて出力距離情報を生成する。換言すれば、通常被写体の被写体距離についての第1距離検出結果が出力距離情報に含まれるように、且つ、近接被写体及び端部被写体の被写体距離についての第2距離検出結果が出力距離情報に含まれるように、第1及び第2距離検出結果を統合する。第1実施形態において、図9の距離ΔDSTは、ゼロであってもよいし、ゼロよりも大きくても良い。
より具体的には例えば、統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が通常被写体であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)には第1距離画像の画素位置(x,y)における画素値VAL(x,y)が書き込まれ、統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が近接被写体又は端部被写体であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)には第2距離画像の画素位置(x,y)における画素値VAL(x,y)が書き込まれる。画素値VAL(x,y)及びVAL(x,y)から、統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が通常被写体であるのか或いは近接被写体又は端部被写体であるのかを判断可能である(後述の他の実施形態においても同様)。
例えば、図9の距離ΔDSTがゼロである場合、以下のような処理(以下、処理J1という)を行うことができる。
統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が通常被写体であるとき、第1距離検出処理によって画素位置(x,y)に対応する被写体距離を検出することができ、結果、画素値VAL(x,y)は有効値を持つ。一方、統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が近接被写体又は端部被写体であるとき、第1距離検出処理によって画素位置(x,y)に対応する被写体距離を検出することができず、結果、画素値VAL(x,y)は無効値を持つ。従って、処理J1では、画素値VAL(x,y)が有効値であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)に画素値VAL(x,y)を書き込み、画素値VAL(x,y)が無効値であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)に画素値VAL(x,y)を書き込むようにする。このような書き込み処理を全画素位置に対して順次行うことで統合距離画像の全体画像が形成される。尚、画素値VAL(x,y)に無効値を持たせない方法も利用可能である(後述の第8応用技術を参照)。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態で述べる第2距離検出処理の方法を検出方法A2と呼ぶ。第2実施形態で述べる、第1及び第2距離検出結果から出力距離情報を生成する方法を統合方法B2と呼ぶ。
第2実施形態では、撮像部11の撮像素子33及び撮像部21の撮像素子33の夫々に、撮像素子33が用いられる。但し、撮像部11及び21の内、何れか一方の撮像素子33のみが、撮像素子33であっても良い。撮像素子33は、いわゆる像面位相差AFを実現可能な撮像素子である。
撮像素子33について上述したように、撮像素子33も、CCDやCMOSイメージセンサなどから成る。但し、撮像素子33には、撮影用の受光画素である第3受光画素に加えて、被写体距離を検出するための位相差画素が設けられている。位相差画素は、近接配置された一対の第1及び第2受光画素から成る。第1、第2及び第3受光画素の夫々は複数存在し、複数の第1受光画素、複数の第2受光画素及び複数の第3受光画素を、夫々、第1受光画素群、第2受光画素群及び第3受光画素群と呼ぶ。一対の第1及び第2受光画素を、撮像素子33の撮像面の全体に亘り、一定間隔にて分散配置することができる。
撮像素子33以外の撮像素子では、通常、第3受光画素のみがマトリクス状に配列されている。第3受光画素のみをマトリクス状に配列して形成される撮像素子を基準とし、一部の第3受光画素を位相差画素で置き換えることで撮像素子33が形成される。撮像素子33の形成方法及び位相差画素の出力信号から被写体距離を検出する方法として、公知の方法(例えば、特開2010−117680号公報に記載の方法)を利用可能である。
例えば、撮像光学系の第1射出瞳(exit pupil)領域を通過した光のみが第1受光画素群にて受光されるように、且つ、撮像光学系の第2射出瞳領域を通過した光のみが第2受光画素群にて受光されるように、且つ、撮像光学系の第1及び第2射出瞳領域を含む第3射出瞳領域を通過した光が第3受光画素群にて受光されるように、撮像光学系及び撮像素子33を形成する。撮像光学系とは、撮像素子33に対応する光学系35及び絞り32をまとめたものを指す。第1及び第2射出瞳領域は、撮像光学系の全射出瞳領域に含まれる、互いに異なる射出瞳領域である。第3射出瞳領域は、撮像光学系の全射出瞳領域と一致していても良い。
第3受光画素群にて形成される被写体像が入力画像である。即ち、第3受光画素群の出力信号から入力画像の画像データが生成される。例えば、撮像部11に設けられた撮像素子33の第3受光画素群の出力信号から第1入力画像の画像データが生成される。但し、第1及び第2受光画素群の出力信号を入力画像の画像データに関与させてもよい。一方、第1受光画素群にて形成される被写体像を画像AAと呼び、第2受光画素群にて形成される被写体像を画像BBと呼ぶ。第1受光画素群の出力信号から画像AAの画像データが生成され、第2受光画素群の出力信号から画像BBの画像データが生成される。図1の主制御部13は、画像AAと画像BBとの間の相対的な位置ずれを検出することで所謂AF(オートフォーカス)を実現することができる。他方、検出部52は、撮像光学系の特性を表す情報と画像AA及び画像BBの画像データから、入力画像の各画素位置における被写体の被写体距離を検出する。
第1受光画素群と第2受光画素群との間には視差が存在する。第1距離検出処理と同様、撮像素子33の出力を用いた第2距離検出処理でも、同時撮影された2枚の画像(AA及びBB)から三角測量の原理を用いて被写体距離の検出を行っている。但し、画像AAを生成するための第1受光画素群と画像BBを生成するための第2受光画素群との間の基線の長さは、図4の基線の長さBLよりも短い。三角測量の原理を用いた距離検出において、基線の長さを短くすれば比較的小さな被写体距離に対する検出精度が向上し、基線の長さを長くすれば比較的大きな被写体距離に対する検出精度が向上する。従って、近接被写体に対しては、第2距離検出処理を用いた方が、被写体距離の検出精度が向上する。
そこで、統合部53は、比較的大きな被写体距離に対しては第1距離検出結果を用いて出力距離情報を生成し、比較的小さな被写体距離に対しては第2距離検出結果を用いて出力距離情報を生成する。換言すれば、通常被写体の被写体距離についての第1距離検出結果が出力距離情報に含まれるように、且つ、近接被写体の被写体距離についての第2距離検出結果が出力距離情報に含まれるように、第1及び第2距離検出結果を統合する。尚、端部被写体の被写体距離については、第2距離検出結果が出力距離情報に含まれるようにするとよい。第2実施形態においても、図9の距離ΔDSTは、ゼロであってもよいし、ゼロよりも大きくても良い。
より具体的には例えば、統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が通常被写体であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)には第1距離画像の画素位置(x,y)における画素値VAL(x,y)が書き込まれ、統合距離画像の画素位置(x,y)に対応する被写体が近接被写体であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)には第2距離画像の画素位置(x,y)における画素値VAL(x,y)が書き込まれる。
つまり例えば、以下のような処理(以下、処理J2という)を行うことができる。
処理J2では、画素値VAL(x,y)が指し示す被写体距離が距離THNF2以上であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)に画素値VAL(x,y)を書き込み、画素値VAL(x,y)が指し示す被写体距離が距離THNF2未満であるとき、統合距離画像の画素位置(x,y)に画素値VAL(x,y)を書き込む。このような書き込み処理を全画素位置に対して順次行うことで統合距離画像の全体画像が形成される。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態で述べる第2距離検出処理の方法を検出方法A3と呼ぶ。第3実施形態で述べる、第1及び第2距離検出結果から出力距離情報を生成する方法を統合方法B3と呼ぶ。
第3実施形態において、検出部52は、図12に示す如く、1枚の入力画像420から第2距離検出結果を生成する。入力画像420は、撮像部11にて撮影された1枚の第1入力画像又は撮像部21にて撮影された1枚の第2入力画像である。
1枚の入力画像420から第2距離検出結果(第2距離画像)を生成する方法として、公知の任意の距離推定方法を利用可能である。例えば、非特許文献“高野展寿、他3名,「画像構造を利用した単一画像からのdepth推定」,社団法人映像情報メディア学会技術報告(ITE Technical Report),2009年7月,Vol.33,No.31,pp、13-16”に記載された距離推定方法、又は、非特許文献“Ashutosh Saxena、他2名,「3-D Depth Reconstruction from a Single Still Image」,Springer Science+Business Media,2007年,Int J Comput Vis,DOI 1007/S11263-007-0071-y”に記載された距離推定方法を利用可能である。
或いは例えば、入力画像420のエッジ状態から第2距離検出結果を生成することも可能である。より具体的には例えば、入力画像420に含まれる空間周波数成分からピントの合った被写体が存在している画素位置を合焦位置として特定すると共に入力画像420の撮影時における光学系35の特性から当該合焦位置に対応する被写体距離を求める。その後、他の画素位置における画像のぼけ具合(エッジの勾配)を評価し、ぼけ具合から当該他の画素位置における被写体距離を、合焦位置に対応する被写体距離を基準にして求めることができる。
統合部53は、第1距離検出結果の信頼度と第2距離検出結果の信頼度を評価し、信頼度がより高い方の距離検出結果を用いて出力距離情報を生成する。第1距離検出結果の信頼度の評価を被写体ごとに(換言すれば画素位置ごとに)行うことができる。
第1距離検出結果の信頼度Rの算出方法について説明する。被写体SUB(図4(c)参照)について求められた距離d(図5(c)参照)がdであって、且つ、被写体SUBに対するステレオマッチングの類似度がSIMである場合、第1距離検出処理による被写体SUBについての被写体距離検出の信頼度Rは、下記式(2)によって表される。k及びkは予め定められた正の係数である。但し、k及びkの内、少なくとも一方はゼロであっても良い。また、式(2)におけるセンササイズSSは、矩形形状を有する撮像素子33の一辺の長さを表す。
=k×d/SS+k×SIM …(2)
第2距離検出結果の信頼度Rの評価も被写体ごとに(換言すれば画素位置ごとに)行うことができる。
統合部53は、被写体ごとに(換言すれば画素位置ごとに)信頼度R及びRを比較し、対応する信頼度Rが信頼度Rよりも高い被写体に対しては第1距離検出結果を用いて出力距離情報を生成し、対応する信頼度Rが信頼度Rよりも高い被写体に対しては第2距離検出結果を用いて出力距離情報を生成することができる。
或いは、統合部53は、第2距離検出結果の信頼度Rを評価することなく、第1距離検出結果の信頼度Rに基づいて統合距離画像を生成することもできる。この場合、信頼度Rが高い部分に対しては第1距離画像を用いて統合距離画像を生成する一方で、信頼度Rが低い部分に対しては第2距離画像を用いて統合距離画像を生成すると良い。
つまり例えば、以下のような処理(以下、処理J3という)を行うことができる。
処理J3では、画素位置(x,y)に対する信頼度Rを所定の基準値RREFと比較し、R≧RREFの成立時には、第1距離画像の画素値VAL(x,y)を統合距離画像の画素位置(x,y)に書き込み、R<RREFの成立時には、第2距離画像の画素値VAL(x,y)を統合距離画像の画素位置(x,y)に書き込む。このような書き込み処理を全画素位置に対して順次行うことで統合距離画像の全体画像が形成される。
式(2)における類似度SIMの意義を説明するために、画像351及び352に基づく第1距離検出処理について説明を加える(図7(a)及び(b)参照)。第1距離検出処理では、画像351及び352の内、どちらか一方を基準画像に設定すると共に他方を非基準画像に設定し、基準画像及び非基準画像の画像データに基づき、基準画像上の注目画素に対応する画素を非基準画像の中から探索する。この探索は、ステレオマッチングとも呼ばれる。より具体的には例えば、注目画素を中心とする所定サイズの画像領域内の画像をテンプレート画像として基準画像から抽出し、テンプレート画像と非基準画像内に設定された評価領域内の画像との類似度を求める。非基準画像に設定された評価領域の位置は順次シフトされ、シフトのたびに類似度の算出が成される。そして、得られた複数の類似度の内、最大の類似度を特定し、最大の類似度に対応する位置に注目画素の対応画素が存在すると判断する。被写体SUBの画像データが上記注目画素に存在する場合、ここで特定された最大の類似度がSIMに相当する。
注目画素の対応画素が特定された後、基準画像上の注目画素の位置と、非基準画像上の対応画素の位置とに基づき距離dを求め(図5(c)参照)、更に上記式(1)に従って当該注目画素に位置する被写体の被写体距離DSTを求めることができる。第1距離検出処理において、基線の長さBL並びに画像351及び352の撮影時における焦点距離fは既知である。基準画像上の各画素を注目画素に順次設定した上で、上述のステレオマッチング及び式(1)に従う被写体距離DSTの算出を順次行うことで、画像351又は352の各画素位置における被写体の被写体距離を検出することができる。
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態で述べる第2距離検出処理の方法を検出方法A4と呼ぶ。
第4実施形態に係る検出方法A4においても、第1実施形態に係る検出方法A1と同様、図11の入力画像列400に基づき各被写体距離の検出を行う。第4実施形態では、説明の具体化のため、入力画像400[1]〜400[n]は第1入力画像であるものとする。そして、第4実施形態で述べるフォーカスレンズ31とは、撮像部11のフォーカスレンズ31を指し、レンズ位置とはフォーカスレンズ31の位置を指す。
第4実施形態では、撮像装置1において、コントラスト検出法に基づくAF制御(オートフォーカス制御)が成される。この実現のために、主制御部13内に設けられたAF評価部(不図示)はAF評価値を算出する。
コントラスト検出法に基づくAF制御では、AF評価領域に設定された画像領域のAF評価値を、レンズ位置を順次変更しながら次々と算出し、AF評価値が最大化されるレンズ位置を合焦レンズ位置として探索する。探索後、レンズ位置を合焦レンズ位置に固定することでAF評価領域内に位置する被写体にピントを合わせることができる。或る画像領域についてのAF評価値は、当該画像領域内の画像のコントラストが増大するにつれて増大する。
コントラスト検出法に基づくAF制御の実行過程において、入力画像400[1]〜400[n]を得ることができる。AF評価部は、図13に示す如く、まず入力画像400[1]に注目し、入力画像400[1]の全体画像領域を複数の小ブロックに分割する。今、入力画像400[1]に設定された複数の小ブロックの内、特定位置に配置された1つの小ブロックを小ブロック440と呼ぶ。AF評価部は、小ブロック440の輝度信号に含まれる空間周波数成分から、比較的高い周波数成分である所定の高域周波数成分を抽出し、抽出した周波数成分を積算することにより小ブロック440のAF評価値を求める。
入力画像400[1]の小ブロック440に対して求められたAF評価値をAFSCORE[1]にて表す。AF評価部は、入力画像400[2]〜400[n]の夫々に対しても、入力画像400[1]と同様に、小ブロック440を含む複数の小ブロックを設定すると共に小ブロック440のAF評価値を求める。入力画像400[i]の小ブロック440に対して求められたAF評価値をAFSCORE[i]にて表す。AFSCORE[i]は、入力画像400[i]の小ブロック440におけるコントラストに応じた値を持つ。
入力画像400[1]〜400[n]の撮影時におけるレンズ位置を、夫々、第1〜第
nレンズ位置と呼ぶ。第1〜第nレンズ位置は互いに異なる。図14に、AFSCORE[i]のレンズ位置依存性を示す。AFSCORE[i]は、特定のレンズ位置にて極大値をとる。検出部52は、極大値に対応するレンズ位置を小ブロック440に対するピークレンズ位置として検出し、撮像部11の特性に基づきピークレンズ位置を被写体距離に換算することで、小ブロック440に対する被写体距離を算出する。
検出部52は、上述と同様の処理を、小ブロック440以外の全ての小ブロックに対しても実行する。これにより、全ての小ブロックに対する被写体距離が算出される。検出部52は、小ブロックごとに求められた被写体距離を第2距離検出結果に含めて出力する。
第4実施形態に対しては、第3実施形態で述べた処理J3を含む統合方法B3を利用可能である。但し、第1実施形態で述べた処理J1を含む統合方法B1又は第2実施形態で述べた処理J2を含む統合方法B2を第4実施形態に適用することもできる。
同様に、処理J2を含む統合方法B2又は処理J3を含む統合方法B3を第1実施形態に適用することもできるし、処理J1を含む統合方法B1又は処理J3を含む統合方法B3を第2実施形態に適用することもできるし、処理J1を含む統合方法B1又は処理J2を含む統合方法B2を第3実施形態に適用することもできる。
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態を説明する。第5実施形態では、第1〜第4実施形態及び後述の他の実施形態に対して適用可能な応用技術として、第1〜第8応用技術を説明する。各応用技術の説明において引用される図11の入力画像列400は、第1入力画像列であるとする。また、説明の具体化のため、第1実施形態への適用を想定して第1〜第5応用技術を説明しているが、矛盾なき限り、第1〜第5応用技術を何れの実施形態(但し、第5実施形態を除く)にも適用することができる。第6〜第8応用技術も、矛盾なき限り、任意の実施形態(但し、第5実施形態を除く)に適用可能できる。
――第1応用技術――
第1実施形態への適用を想定して第1応用技術を説明する。n=2であることを想定する(図11参照)。この場合、時刻tでは第1及び第2入力画像を同時撮影し、時刻tでは撮像部11のみを駆動して第1入力画像の撮影のみを行う(即ち、時刻tにおける第2入力画像の撮影を行わない)。時刻tにおける第1及び第2入力画像に基づき第1距離検出処理を行い、時刻t及びtにおける第1入力画像に基づき第2距離検出処理(SFMを用いた第2距離検出処理)を行う。
出力距離情報の生成にとって、時刻tの第2入力画像は不要であるといえる。従って、時刻tにおいて撮像部21の駆動を停止する。これにより、消費電力の削減が図られる。
――第2応用技術――
第1実施形態への適用を想定して第2応用技術を説明する。n=2であることを想定する(図11参照)。検出部51は、時刻tにおいて同時撮影された第1及び第2入力画像に基づき第1距離検出結果を生成し、検出部52は、時刻t及びtにおいて撮影された第1入力画像に基づき第2距離検出結果を生成する。統合部53は、まず第1距離検出結果を参照し、第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしているか否かを判断する。例えば、距離THNF2以上の被写体距離を表す画素値が第1距離画像の全画素位置に対して与えられている場合、第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしていると判断し、そうでない場合、第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしていないと判断する。
そして、統合部53は、第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしていると判断した場合、第2距離検出結果を利用することなく、第1距離検出結果そのものを出力距離情報として出力する。第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしていないと判断した場合には、上述してきたような第1及び第2距離検出結果の統合を行う。
第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしている場合、統合のための処理は無駄であるといえる。第2応用技術によれば、無駄な統合処理の実行が回避され、出力距離情報を得るための動作時間の短縮及び消費電力削減が図られる。出力距離情報を得るための動作時間が短縮されれば、ユーザから見た撮像装置1の応答性が向上する。
――第3応用技術――
第1実施形態への適用を想定して第3応用技術を説明する。n=2であることを想定する(図11参照)。検出部51は、時刻tにおいて同時撮影された第1及び第2入力画像に基づき第1距離検出結果を生成し、距離情報生成部50又は統合部53は(図6参照)、この第1距離検出結果から第2距離検出結果の必要性を判断する。そして、第2距離検出結果が必要と判断される場合には、時刻tの第1及び第2入力画像(又は第1入力画像のみ)を得るための撮影動作を実行させる一方、第2距離検出結果が不要と判断される場合には、時刻tの第1入力画像を得るための撮影動作を実行させない。第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしていない場合、第2距離検出結果が必要と判断され、第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしている場合、第2距離検出結果が不要と判断される。第1距離検出結果が必要な検出精度を満たしているか否かの判断は、第2応用技術で述べたものと同様である。
第3応用技術によれば、不必要な又は必要性の低い撮影動作の実行が回避され、出力距離情報を得るための動作時間の短縮及び消費電力削減が図られる。
――第4応用技術――
第4応用技術を説明する。SFMを用いた検出方法A1を行う場合(図10及び図11参照)、入力画像列400上で被写体に動きが存在する必要がある。しかしながら、撮像装置1が三脚で固定されている場合など、所謂手ぶれが発生していない状況下においては、必要な動きが得られないこともある。これを考慮し、第4応用技術では、入力画像列400を撮影する際に、手ぶれ補正ユニット等の駆動によって光学特性を変化させる。手ぶれ補正ユニットは、例えば、手ぶれ補正用の補正レンズ(不図示)、又は、撮像素子33である。
具体例を挙げる、n=2であることを想定する(図11参照)。第4応用技術において述べる手ぶれ補正ユニット(補正レンズ又は撮像素子33)、絞り32、フォーカスレンズ31及びズームレンズ30は、撮像部11におけるそれらを指す。この場合、時刻tにて同時撮影された第1及び第2入力画像から第1距離検出処理によって第1距離検出結果を生成し、時刻t及びt間において手ぶれ補正ユニット、絞り32、フォーカスレンズ31又はズームレンズ30を駆動することで、時刻t及びt間において撮像部11の光学特性を変化させる。その後、時刻tにおいて第1及び第2入力画像を撮影し(或いは、第1入力画像のみを撮影し)、時刻t及びtの第1入力画像に基づく第2距離検出処理によって第2距離検出結果を得る。統合部53は、第1及び第2距離検出結果から出力距離情報を生成する。
手ぶれ補正ユニットが補正レンズである場合、補正レンズは撮像部11の光学系35内に設けられる。被写体群からの入射光は補正レンズを介して撮像素子33に入射する。時刻t及びt間において補正レンズ又は撮像素子33の位置を変化させることで、撮像部11の光学特性が変化し、SFMによる第2距離検出処理に必要な視差が時刻t及びtの第1入力画像間に発生する。絞り32、フォーカスレンズ31又はズームレンズ30を駆動する場合も同様である。時刻t及びt間において絞り32の開度(即ち絞り値)、フォーカスレンズ31の位置又はズームレンズ30の位置を変化させることで、撮像部11の光学特性が変化し、SFMによる第2距離検出処理に必要な視差が時刻t及びtの第1入力画像間に発生する。
第4応用技術によれば、撮像装置1が三脚で固定されている場合など、所謂手ぶれが発生していない状況下においても、SFMによる第2距離検出処理に必要な視差を確保することができる。
――第5応用技術――
第5応用技術を説明する。第1実施形態において、第1入力画像(入力画像400[1]〜400[n−1])の画像データのみを画像保持部54に保持させる例を上述したが、第1入力画像の画像データに加えて第2入力画像の画像データをも画像保持部54に保持させ、第1入力画像列及び第2入力画像列を用いて、SFMによる被写体距離の検出を行うようにしても良い。例えば、時刻t及びtに撮影された第1入力画像と時刻t及びtに撮影された第2入力画像とを用いて、SFMによる被写体距離の検出を行うようにしても良い。これにより、SFMによる被写体距離の検出精度を向上させることができる。また、第1及び第2入力画像の画像データを画像保持部54に保持させておく場合、検出部51は、画像保持部54に保持されている画像データを用いて第1距離検出処理を行うことができる。
但し、第1及び第2入力画像の画像データを画像保持部54に保持させる構成を原則としつつも、近接被写体が撮影対象であることが予め分かっている場合には、第1入力画像列である入力画像列400の画像データのみを画像保持部54に保持させるようにしても良い。これにより、メモリ使用量が削減される。メモリ使用量の削減は、処理時間、消費電力、コスト及び資源の削減につながる。例えば、撮像装置1の動作モードが近接被写体の撮影に適したマクロモードに設定されている場合、近接被写体が撮影対象であると判断できる。或いは例えば、時刻tよりも前に撮影された入力画像を利用して、撮影対象が近接被写体である否かを判断するようにしても良い。
また例えば、近接被写体が撮影対象であることが予め分かっている場合には、第1距離検出処理にのみ必要な入力画像の撮影動作及び第1距離検出処理の実行を停止し、第2距離検出結果のみに基づいて出力距離情報を生成するようにしてもよい。
――第6応用技術――
第6応用技術を説明する。第6応用技術に係る統合部53は、第1距離検出結果と第2距離検出結果を対比し、それらが指し示す被写体距離の値が同程度の場合にだけ、その同程度の被写体距離の値を出力距離情報に含める。
例えば、第1距離画像の画素位置(x,y)における画素値VAL(x,y)が指し示す被写体距離DST(x,y)と、第2距離画像の画素位置(x,y)における画素値VAL(x,y)が指し示す被写体距離DST(x,y)とを比較し、それらの距離差の絶対値|DST(x,y)−DST(x,y)|が所定の基準値以下である場合にのみ、統合距離画像の画素位置(x,y)に、画素値VAL(x,y)若しくはVAL(x,y)、又は、画素値VAL(x,y)及びVAL(x,y)の平均値を書き込む。これにより、出力距離情報における距離の精度が向上する。上記の絶対値|DST(x,y)−DST(x,y)|が所定の基準値よりも大きい場合には、画素位置(x,y)の近傍画素の画素値を用いて、統合距離画像の画素位置(x,y)の画素値を補間生成しても良い。
――第7応用技術――
第7応用技術を説明する。距離情報生成部50では、第1距離検出処理に対して特定の距離範囲(以下、第1許容距離範囲という)が定められていると共に、第2距離検出処理に対しても特定の距離範囲(以下、第2許容距離範囲という)が定められている。第1許容距離範囲は、第1距離検出処理による被写体距離の検出精度が所定の許容範囲内に収まることが想定された距離範囲であり、第2許容距離範囲は、第2距離検出処理による被写体距離の検出精度が所定の許容範囲内に収まることが想定された距離範囲である。第1及び第2許容距離範囲の夫々は、固定された距離範囲であっても良いし、その時々の撮影条件(手ぶれ量、ズーム倍率など)に応じて逐次設定されるものであっても良い。図15に、第1及び第2許容距離範囲の例を示す。第1及び第2許容距離範囲は互いに異なる距離範囲であり、特に、第1許容距離範囲の下限距離は第2許容距離範囲の下限距離よりも大きい。図15の例では、第1許容距離範囲の一部と第2許容距離範囲の一部とが重なり合っているが、それらの重なりは存在しなくても良い(例えば、第1許容距離範囲の下限距離と第2許容距離範囲の上限距離を一致させても良い)。
統合部53は、第1及び第2許容距離範囲を考慮して統合処理を行う。具体的には、第1距離画像の画素値VAL(x,y)が指し示す被写体距離DST(x,y)が第1許容距離範囲内に属しておれば、統合距離画像の画素位置(x,y)に画素値VAL(x,y)を書き込む一方、第2距離画像の画素値VAL(x,y)が指し示す被写体距離DST(x,y)が第2許容距離範囲内に属しておれば、統合距離画像の画素位置(x,y)に画素値VAL(x,y)を書き込む。被写体距離DST(x,y)が第1許容距離範囲内に属していると同時に被写体距離DST(x,y)が第2許容距離範囲内に属している場合には、画素値VAL(x,y)若しくはVAL(x,y)、又は、画素値VAL(x,y)及びVAL(x,y)の平均値を、統合距離画像の画素位置(x,y)に書き込む。これにより、許容距離範囲から外れる検出結果が出力距離情報(統合距離画像)に採用されず、結果、出力距離情報における距離の精度が向上する。
――第8応用技術――
第8応用技術を説明する。画素位置(x,y)に対応する被写体が近接被写体又は端部被写体である場合、撮像部11及び21間の視差に基づく三角測量の原理では、当該被写体の被写体距離を検出することができない。このような場合、第1距離画像の画素位置(x,y)にも有効な画素値を持たせるべく、検出部51は、第1距離画像において、画素位置(x,y)の近傍画素の画素値を用いて画素値VAL(x,y)を補間することができる。このような補間の方法は、第2距離画像及び統合距離画像に対しても適用可能である。このような補間によって、全ての画素位置に対して有効な距離情報を持たせることが可能となる。
<<第6実施形態>>
本発明の第6実施形態を説明する。第1〜第4実施形態において検出方法A1〜A4及び統合方法B1〜B3を個別に説明したが、何れの検出方法及び統合方法を距離情報生成部50にて採用するのかを選択できるようにしておいても良い。例えば、図16に示す如く、検出部52及び統合部53に検出モード選択信号を与えるようにしても良い。検出モード選択信号を、主制御部13にて生成させることができる。検出モード選択信号によって、検出方法A1〜A4の内、何れの検出方法にて第2距離検出処理を行うのかが指定されると共に、統合方法B1〜B3の内、何れの統合方法にて出力距離情報の生成を行うのかが指定される。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈4を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述の各実施形態では画素を単位として被写体距離の検出を行う方法を主として述べているが、各実施形態において小領域を単位として被写体距離の検出を行うようにしても良い。小領域は1又は複数の画素から成る画像領域である。小領域が1つの画素から形成される場合、小領域と画素は同義である。
[注釈2]
出力距離情報をデジタルフォーカスに利用する例を上述したが、出力距離情報の利用例はこれに限定されず、例えば3次元映像の生成に出力距離情報を利用しても良い。
[注釈3]
図6の距離情報生成部50及び図8のデジタルフォーカス部60は、撮像装置1以外の電子機器(不図示)に設けられていても良く、その電子機器上において上述の各動作を実現させても良い。電子機器は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話機である。尚、撮像装置1も、電子機器の一種である。
[注釈4]
図1の撮像装置1及び上記電子機器を、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成することができる。ソフトウェアを用いて撮像装置1及び電子機器を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。特に、距離情報生成部50及びデジタルフォーカス部60にて実現される機能の全部又は一部をプログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部又は一部を実現するようにしてもよい。
1 撮像装置
11、21 撮像部
33 撮像素子
50 距離情報生成部
51 第1距離検出部
52 第2距離検出部
53 検出結果統合部
54 画像保持部

Claims (6)

  1. 被写体群の距離情報を生成する距離情報生成部を備えた電子機器において、
    前記距離情報生成部は、
    前記被写体群を互いに異なる視点から同時に撮影することによって得た複数の入力画像に基づき前記被写体群の距離を検出する第1距離検出部と、
    前記第1距離検出部の検出方法とは異なる検出方法によって前記被写体群の距離を検出する第2距離検出部と、
    前記第1距離検出部の検出結果と前記第2距離検出部の検出結果から前記距離情報を生成する統合部と、を備えた
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第2距離検出部は、前記被写体群を順次撮影することで得た画像列に基づき、前記被写体群の距離を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2距離検出部は、前記被写体群の距離を検出するための位相差画素を有した撮像素子の出力に基づき、前記被写体群の距離を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第2距離検出部は、単一の撮像部にて前記被写体群を撮影することで得た単一の画像に基づき、前記被写体群の距離を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記統合部は、
    前記被写体群に含まれる対象被写体の距離が比較的大きい場合、前記対象被写体に対する前記第1距離検出部の検出距離を前記距離情報に含める一方、
    前記対象被写体の距離が比較的小さい場合、前記対象被写体に対する前記第2距離検出部の検出距離を前記距離情報に含める
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子機器。
  6. 前記被写体群を撮影することで得た対象画像の合焦状態を前記距離情報に基づく画像処理によって変更する合焦状態変更部を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の電子機器。
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