本発明の実施形態に係るプラント設備管理保守支援システムについて、図面を参照しながら以下詳細に説明する。ここで、本実施形態は、保守点検作業を要する複数設備からなる顧客(管理側)施設、例えば、原子力発電プラントにおいて、保守点検作業を顧客(管理側)から受注した業者(実施側)が、受注内容にしたがって保守点検作業を行う場合を想定している。発注情報は事前に作成されており、発注情報データベース(発注情報DB)に格納されているものとする。
《プラント設備管理保守支援システムの全体構成》
図1は本発明の実施形態に係るプラント設備管理保守支援システムにおける顧客側(管理側)システムと業者側(実施側)システムの全体構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係るプラント設備管理保守支援システムにおける作業管理サーバ計算機(管理側)の構成と機能を説明する図である。図3は、本実施形態に係るプラント設備管理保守支援システムにおける現場保守支援サーバ計算機(実施側)の構成と機能を説明する図である。
図1に示すようにプラント設備管理保守支援システム1は、例えば、原子力発電所内のネットワーク3と、ネットワーク3に接続された顧客保全管理部門の管理端末装置7、設備管理サーバ計算機100、作業管理サーバ計算機(計算機)200、故障警報原因検索サーバ計算機(警報信号原因推定手段、計算機)600等と、ネットワーク3に接続された顧客運転部門の中央制御室端末装置4と、ネットワーク3に接続された業者現場保守管理部門の現場保守端末装置9、現場保守支援サーバ計算機(計算機)300、工具・器材管理サーバ計算機400、計器・試験装置管理サーバ計算機500等と、ネットワーク3に接続された現場ネットワーク5と、現場ネットワーク5に接続された無線ターミナル11と、無線ターミナル11と無線通信可能な携帯端末装置13と、公衆ネットワークであるネットワーク6を介してネットワーク3に接続する企業内ネットワーク8と、企業内ネットワーク8に接続するメーカ技術設計部門のCAD(Computer Aided Design)設計端末装置10、設計データ管理サーバ計算機700とを含んで構成されている。
各サーバ計算機100,200,300,400,500,600,700は後記する各種データベース(DB)を格納する記憶装置と接続している。
中央制御室端末装置4、管理端末装置7、現場保守端末装置9及び設計端末装置10は、図示しない表示装置、キーボード、マウス、ワークファイル4a,7a,9a,10aを格納するハードディスク等の記憶装置を備えたパーソナルコンピュータ又はエンジニアリングワークステーションである。
管理端末装置7は、設備管理サーバ計算機100、作業管理サーバ計算機200及び故障警報原因検索サーバ計算機600の後記する各種機能を利用するインターフェースプログラムを搭載している。顧客保全管理部門の操作者は、管理端末装置7を操作して前記した各種サーバ計算機100,200,600を利用する。
なお、管理端末装置7には、後記する作業票(作業指示書)を印刷するプリンタ7bと、後記する作業タグ15に貼付するRFID(Radio Frequency Identification)タグ16A付きのシールに、データ書き込みとシール印字をするRFIDタグプリンタ7cを備えたものが配置されている。
中央制御室端末装置4は、故障警報原因検索サーバ計算機600の後記する機能を利用するインターフェースプログラムを搭載しており、中央制御室にいる操作者は、中央制御室端末装置4を操作して故障警報原因検索サーバ計算機600を利用することができるように構成されている。
現場保守端末装置9は、現場保守支援サーバ計算機300、工具・器材管理サーバ計算機400、計器・試験装置管理サーバ計算機500の後記する各種機能を利用するインターフェースプログラムを搭載している。業者現場保守管理部門の操作者は、現場保守端末装置9を操作してサーバ計算機300,400,500を利用する。
また、現場において作業員18等が使用する携帯端末装置13は、RFIDタグリーダ(図示せず)を搭載するとともに、表示装置、キーボード(図示せず)を有した、例えば、小型パーソナルコンピュータである。そして、携帯端末装置13は、RFIDタグ16A、作業員の個人IDカード19に内蔵されたRFIDタグ16Bと通信して少なくともRFIDタグ16A,16BのID情報を読み込むことができるとともに、無線ターミナル11と通信可能な構成となっている。
現場の例示として図1ではポンプ20を分解点検する保守作業を想定し、ポンプ20の吸込み側の隔離弁である電動弁17A、吐出側の流量調整弁である電動弁17Bを示してある。そして、ポンプ20を分解点検するため、電動弁17A,17Bを全閉して隔離している状態を示す作業タグ15を、電動弁17A,17Bに、ポンプドレイン弁17Cを全開にして隔離している状態を示す作業タグ15掛けて注意喚起の表示をしている。ちなみに、各作業タグ15,15,15には、RFIDタグ16A付きのシールがそれぞれ貼り付けられており、そのシールには、系統名、弁名称(弁番号)、作業責任者名等の情報が印刷表示されている。
(設備管理サーバ計算機の構成)
図1に示すように設備管理サーバ計算機100は、顧客保全管理部門(管理側)が運用するサーバ計算機であり、設備情報データベース(設備情報DB)101と接続し、機能ブロックとして設備更新情報、保守点検記録情報を設備情報DB101に格納する機能を含む設備管理部100aを有している。
設備情報DB101のデータ構成は、例えば、特許文献3に記載された図3の(a)の表102に示すように、機器名データに対応した形式データと、保守点検履歴データと、保守点検内容データと、構成部品データと、構成部品データの交換履歴データと、を含んで構成される。
(作業管理サーバ計算機(管理側)の構成)
図2に示すように作業管理サーバ計算機200は、管理側が運用するサーバ計算機であり、発注情報データベース(発注情報DB)201、図面データベース(図面DB)203C、保全管理データベース(保全管理DB)205と接続している。作業管理サーバ計算機200の機能ブロックとして発注情報管理部221、図面管理部(管理側)222A、プラント運用ルール管理部226A、点検・隔離管理部(管理側)227、工程管理部(管理側)228、作業票管理部(管理側)229を有している。
保全管理DB205は、作業票データベース(作業票DB)206、点検・隔離データベース(点検・隔離DB)207、工程データベース(工程DB)208、要領書データベース(要領書DB)209、報告書データベース(報告書DB)210、隔離−警報関係データベース(隔離−警報関係DB)211を含んでいる。それぞれのDB206〜208の詳細は、例えば、特許文献3に記載の作業票DB206、点検・隔離DB207、工程DB208と同じであり詳細な記述は省略する。
要領書DB209及び報告書DB210は、業者現場保守管理部門(実施側)から提顧客保全管理部門(管理側)に提出された要領書や報告書を承認返却したものを格納したデータベース(DB)である。
隔離−警報関係DB211は、隔離リストを実施側が作るときに作成した隔離作業にともなって生じる警報信号に関係する図面情報等を隔離対象の機器と関係付けたリストのDBである。このリストの作成方法や内容の詳細については、図7から図9、図21の説明の中で後記する。
図面DB203Cが、特許請求の範囲に記載の「図面記憶手段」に対応する。
なお、発注情報管理部(管理側)221、図面管理部(管理側)222A、プラント運用ルール管理部226A、点検・隔離管理部(管理側)227、工程管理部(管理側)228、作業票管理部229の機能には、管理側に配置された管理端末装置7(図1参照)からはアクセスできるが、実施側の現場保守端末装置9からはアクセスできないように、つまり、実施側から発注情報DB201の発注情報の更新、図面DB203の各種情報の更新、点検・隔離DB207の点検・隔離情報の更新、工程DB208の工程情報の更新、作業票DB206の更新、要領書や報告書の管理側で行うべき調査、承認がなされないように、パスワードとかアクセス端末装置の端末IDによりブロックされるようになっている。
発注情報DB201のデータ構成は、例えば、発注番号データに対応した工事件名データと、保守点検対象機器データと、保守点検対象機器データに対する保守点検内容データと、を含んで構成される。
図面DB203Cは、配管計装線図(以下では「P&ID」と称する)情報203a、単線結線図情報203b、制御装置展開接続図(以下では「ECWD(Elementary Control Wiring Diagram)」と称する)情報203c、ソフトロジック図情報203d、PI/O(Process Input Output)テーブル図情報203e、IBD(Interlock Blok Diagram)情報203f、プラント運用ルール情報203gを含んでいる。
P&ID情報203aは、発電所等の大型プラントにおいては、基本設計情報でありプラントの各部門で共通に利用される2次元又は3次元のP&ID(系統図)の図面を多数含んだCAD情報である。また、単線結線図情報203bはプラントの系統や系統に含まれる設備、機器間の電気的なつながりを相数や線数や空間的位置には関係なく、1本の線で書き表した単線結線図の図面を多数含んだものであり、やはりCAD情報である。
ECWD情報203cは、シーケンス図の一種であり、機器の動作についての機能を中心にして、盤や機器の境界とケーブルの接続を同一の図面内に示したECWDの図面を多数含んだものであり、CAD情報である。
ソフトロジック図情報203dは、ECWD情報203cに記載された論理処理回路である機器において、入力信号を処理して出力する信号との関係を論理パターン等で表示したものである。そして、ソフトロジック図は、ECWDのどの機器でその論理処理を行っているかを、入力信号名称、入力信号を出力する機器番号、出力信号名称、出力信号の行き先の機器番号等を示す構成のブロック図であり、やはりCAD情報である。
PI/O(Process Input Output)テーブル図情報203eは、ソフトロジック図における論理パターンや、警報出力、状態表示信号出力に対し、入力信号、出力信号、対応するソフトロジック図のシートNo、接続先の端子番号等の情報をリスト形式で表示し、ソフトロジック図情報203dの検索用の目次の役目をするものであり、やはりCAD情報である。
IBD(Interlock Blok Diagram)情報203fは、警報等を出力するロジックダイヤグラムを示したもので、信号名称、その信号名称が記載されているPI/Oテーブル図のシートNo等が記載されており、ここではCAD図面の形で登録されている。
プラント運用ルール情報203gは、プラントの運転中及び保守点検中におけるプラントの保安の観点から、作動させる必要のある系統、系統を構成する設備、機器のリストアップ、その作動させる必要のある系統、設備、機器の状態(例えば、バックアップ機能が働いていること、必要な多重構成をしていること等)の情報を含んでおり、例えば、ソフトロジック図の形式の情報である。
保全管理DB205に含まれる作業票DB206、点検・隔離DB207、工程DB208の内容は、例えば、特許文献3の段落[0022]〜[0026]に詳細に記載されたものと同様のものであり、詳細な記載は省略する。
また、作業タグ15、RFIDタグ16A、作業票DB206に含まれる作業票情報206a、作業タグ情報206bについても、特許文献3の段落[0022]〜[0026]に記載されたものと同様のものであり。ちなみに、符号も同じとしてある。
発注情報管理部(管理側)221は、発注情報DB201からの情報を、ネットワーク3を通じて実施側に送信する発注情報送信機能を有する。
図面管理部(管理側)222Aは、図面DB203Cの前記した各種情報(203a〜203f)を、現在の設備状態に合わせて常に最新のものに更新管理する機能を有する。この各種情報のうち前記した情報203a〜203fは、メーカ技術設計部門と顧客保全管理部門との技術調査、承認手続きが終わって、設計データ管理サーバ計算機700からネットワーク6とネットワーク3とを介して、作業管理サーバ計算機200に送られてくる。
ちなみに、設計データ管理サーバ計算機700は、図面DB203Aと接続し、メーカ技術設計部門としてP&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203c、ソフトロジック図情報203d、PI/Oテーブル図情報203e、IBD情報203fを更新管理している。
管理側の担当者は、作業管理サーバ計算機200の図面管理部(管理側)222Aで設計データ管理サーバ計算機700から送られてきた新しい情報203a〜203fを確認して、CAD図面の形で当該の旧情報と更新して図面DB203Bに登録する。
作業管理サーバ計算機200のプラント運用ルール管理部226Aは、前記したプラント運用ルール情報203gを必要に応じて更新する機能と、その変更を現場保守支援サーバ計算機300に通知する機能と、プラント運用ルールリストの検索機能を有している。管理側の担当者は、プラント運用ルール管理部226Aのプラント運用ルールリストの検索機能用いて、プラント運転中又はプラントの定期検査工事(定検工事)中の保守点検工事に係るP&ID、単線結線図、ECWDの各隔離範囲や隔離処理が適切か否かをチェックすることができる。
点検・隔離管理部(管理側)227は、前記した図面DB203CのP&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203cの中の保守点検作業に必要な図面情報を抜き取り、点検・隔離情報に基づき保守点検対象を示したり、隔離処理を施される機器やその機器の境界や、隔離される範囲を示したりして、保守点検工事の進捗に従い、実際のプラントの設備状況に応じて隔離機器の増加、減少を示すように点検・隔離情報を更新管理する。ここで、点検・隔離情報とは、保守点検対象機器の名称や機器番号、そのための隔離箇所、その隔離状態等の情報である。
点検・隔離管理部(管理側)227は、作業現場に持ち込まれた携帯端末装置13からの後記する作業票の指示に従った隔離処理、復旧の作業記録情報を作業タグ管理部231で受けて、作業票DB206の作業タグ情報206bを参照してその作業記録情報を受け付け、作業タグ15の指定した内容の隔離処理又は復旧処理がなされたとして、点検・隔離DB207の該当する部位に対して隔離処理又は復旧処理済みの情報を追加する。そして、作業管理部(管理側)227が点検・隔離DB207の該当する部位に対して隔離処理又は復旧処理を受け付けたことを実施側に返信する。
ここで、作業タグ管理部231は、作業票管理部(管理側)229の中の機能である後記する作業票作成発行管理部271の作業タグ発行支援部272を用いて発行された作業タグ15を、その後実際に取り付けられ、取り外され回収されるまでを管理する機能を有している。このように点検・隔離情報を管理更新するため、点検・隔離管理部(管理側)227は作業タグ管理部231と、後記する工程管理部(管理側)228の機能を運用する工程管理インターフェース232を有している。
以下では、ソフトウェアの機能ブロックの名称としてインターフェースという言葉を用いることがあるが、これは、例えば、点検・隔離管理部(管理側)227のソフトウェアとは独立のソフトウェアとして構成された工程管理部(管理側)228の一部機能又は全ての機能を、点検・隔離管理部(管理側)227のソフトウェアから利用できるようにしたソフトウェア機能を指している。
工程管理部(管理側)228は、実施側から提出され管理側と協議の上決定された要領書に添付された工程情報を工程DB208に取り込んで、その後、実際の工事の進捗にともなって、それを修正して更新したり、管理側及び実施側の関係部門に送信したりする機能を有している。
作業票管理部(管理側)229は、図2に示すように機能ブロックとして大きくは要領書管理部(管理側)241、報告書管理部(管理側)251、点検・隔離管理(管理側)インターフェース(管理側)261、作業票作成発行管理部271を含んで構成されている。
先ず、要領書管理部(管理側)241について説明する。要領書管理部(管理側)241は、実施側が作成して提出した電子情報の形の要領書を管理側の担当者が調査して、コメントがあればコメント編集部243を用いてコメントを記載し、更に上司に転送して自分の調査結果を報告し、上司が承認又はコメント付き返却の形で管理側の担当者に返送し、管理側担当者が実施側(提出者)に承認又はコメント付き返却する承認管理をしたりする機能(承認管理部242)を有している。つまり、要領書管理部(管理側)241は後記する要領書管理部(実施側)322と対の構成の電子承認システムを含んだソフトウェアである。
このような、提出された要領書の調査のための機能として、各種DB例えば、過去の同種の工事作業時の要領書を要領書DB209から検索できるようにしたり、前記した情報203a〜203f中の必要な図面を検索したり、プラント運用ルール情報203gのルール表を検索したりすることが可能な図書・図面DB検索部244Aを有している。
次に、報告書管理部(管理側)251について説明する。報告書管理部(管理側)251は、実施側が作成して提出した電子情報の形の報告書を管理側の担当者が調査して、コメントがあればコメント編集部253を用いてコメントを記載し、更に上司に転送して自分の調査結果を報告し、上司が承認、又はコメント付き返却等の形で管理側担当者に返送し、管理側担当者が実施側(提出者)に、承認又はコメント付き返却する承認管理をしたりする機能(承認管理部252)を有している。つまり、報告書管理部(管理側)251は後記する報告書管理部(実施側)323と対の構成の電子承認システムを含んだソフトウェアである。
このような、提出された報告書の調査のための機能として、各種DB例えば、過去の同種の工事作業時の報告書を報告書DB210から検索できるようにしたり、前記した情報203a〜203f中の必要な図面を検索したり、プラント運用ルール情報203gのルール表を検索したりすることが可能な図書・図面DB検索部244Aを有している。また、報告書の中から保守点検工事によって取り替えられた部品や機器や設備等に関する更新情報を抽出して設備更新情報を生成し、設備管理サーバ計算機100の設備管理部100aに送信する機能の設備更新情報生成部254を有している。
更に、報告書に添付された後記する隔離−警報関係付けリスト(隔離情報リスト)140(図21参照)を隔離−警報関係DBに登録する隔離−警報関係編集部(隔離情報リスト作成手段)255を有している。
点検・隔離管理インターフェース(管理側)261は、作業票管理部(管理側)229の機能で動作中に点検・隔離管理部(管理側)227の機能の全てにモード切換で入れるものであり、工程管理インターフェース232、作業タグ管理インターフェース262も含んでいる。
作業票作成発行管理部271は、管理側が承認した要領書に基づいて要領書中に記載された作業工程に従って、作業のステップ毎に作業内容を実施側に指示する作業票を発行する作業を支援する機能を有する。そして、作業タグ発行支援部272は、作業指示の中に作業タグ15を取り付ける作業指示が含まれる場合に、前もってRFIDタグ16A付きのシールを印刷したり、その作業タグ15の識別情報である作業タグ番号とRFIDタグ16AのID情報を関係付けたり、一連の保守点検工事の中で作業タグ番号が重複しないように管理する機能を有する。
(故障警報原因検索サーバ)
図1に戻って、故障警報原因検索サーバ計算機600は、実施側が提出する報告書に添付されている後記する隔離−警報関係付けリスト140(図21参照)を隔離−警報関係DB211に格納する機能と、中央制御室端末装置4や管理端末装置7からアクセスされたときに、隔離−警報関係DB211と図面DB203Cを検索して、警報信号が中央制御室の表示装置に表示されたり、中央制御室の隣室又は階下の部屋に設置された各種制御盤の表示装置に表示されたりした警報信号名称(符号表示)に基づいて、その警報発生の原因となっている機器をつきとめるのを援助する機能を有している。
警報発生の原因となっている機器をつきとめるのを援助する機能については、図23から図25の説明で後記する。
(工具・器材管理サーバ計算機の構成)
図1に戻って、工具・器材管理サーバ計算機400は、管理側及び実施側が管理端末装置7又は現場保守端末装置9を用いて運用するサーバ計算機である。工具・器材管理サーバ計算機400は、工具管理データベース(工具管理DB)401及び器材管理データベース(器材管理DB)403と接続しており、機能ブロックとして工具の使用持ち込み記録情報、工具の返却記録情報を管理する工具管理部421、器材の使用持ち込み記録情報、器材の返却記録情報を管理する器材管理部422を有している。
(計器・試験装置管理サーバ計算機の構成)
図1に示すように計器・試験装置管理サーバ計算機500は、管理側及び実施側が管理端末装置7又は現場保守端末装置9を用いて運用するサーバ計算機である。計器・試験装置管理サーバ計算機500は、計器管理データベース(計器管理DB)501及び試験装置管理データベース(試験装置管理DB)503と接続しており、機能ブロックとして、計器の使用持ち込み記録情報、計器の返却記録情報を管理する計器管理部521、試験装置の使用持ち込み記録情報、試験装置の返却記録情報を管理する試験装置管理部522を有している。
(現場保守支援サーバ計算機の構成)
図3に示すように現場保守支援サーバ計算機(実施側)300は、実施側が運用するサーバ計算機であり、図面DB203B、工事・作業件名データベース(工事・作業件名DB)301、要領書データベース(要領書DB)302、報告書データベース(報告書DB)303、作業者データベース(作業者DB)304、隔離−警報関係データベース(隔離−警報関係DB)305と接続している。また、機能ブロックとして図面管理部(実施側)222B、プラント運用ルール管理部226B、P&ID隔離作業要領作成支援部223、単線結線図隔離作業要領作成支援部224、ECWD隔離作業要領作成支援部225、発注情報受信部321、要領書管理部(実施側)322、報告書管理部(実施側)323、取替部品登録管理インターフェース324、使用計器・試験装置管理インターフェース325、使用工具・器材管理インターフェース326、点検・隔離管理インターフェース(実施側)327、工程管理インターフェース(実施側)328、作業者登録部329を有している。
図面DB203Bが、特許請求の範囲に記載の「図面記憶手段」に対応する。
工事・作業件名DB301は、プラントの定期点検に実施する設備機器に係る保守点検工事において、これらの保守点検工事に係る工事件名、作業件名を登録したデータベースであり、現在行われている又は計画中の保守点検工事だけでなく、過去に行われた保守点検工事のものまで含まれている。後記する要領書、報告書等の検索に利用される。この工事・作業件名DB301は、顧客保全管理部門が発作業管理サーバ計算機(管理側)200を用いて、その発注情報管理部(管理側)221の機能により発行する電子ファイル形式の発注情報を、業者現場保守管理部門の現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の発注情報受信部321で受信して、受注管理担当者が現場保守端末装置9を操作して発注情報の中に記載されている工事・作業件名を格納したものである。これらの保守点検工事に係る工事件名、作業件名は、顧客側の発注情報と関係付けられており、各発注情報を識別する発注工事・作業件名からも発注情報受信部321において検索できるようになっている。
要領書DB302は、工事件名や作業件名毎に作成される保守点検工事の要領書を、これまでに行われた、又は実施中の保守点検工事において作成されたものを電子情報の形で格納したものである。要領書は工事件名、作業件名、工事の工程表、工事の作業内容、工事の作業手順、工事の体制、保守点検する対象機器、対象機器を保守点検するために行う系統や系統の設備、機器の隔離の範囲、隔離箇所(取り合い部)、隔離箇所毎の隔離処理の内容(隔離状態の設定内容)を含んでいる。
特に、隔離処理を行う機器や機器の接続端子、弁等を特定する前記設備、機器、部位等を特定する情報(系統番号、設備機器番号、盤内座標、端子番号等)、操作内容(弁ならば「開固定」、「閉固定」、電気関係ならば「スイッチオン」、「スイッチオフ」、「リフト切り離し」、「ジャンパ切り離し」等)等が記載される養生リスト80(図7参照)を含んでいる。また、その隔離処理の開始時期、復旧時期の予定も工程表の中に記載される。
ちなみに、養生リスト80は、「隔離リスト」又は「アイソレーションリスト」とも呼ばれる。
そのほかに、保守点検工事の中で行われる取替部品リスト、使用される計器、試験装置、工具・器材のリストも要領書の中に含まれている。
原子力発電プラントにおいては、保守点検工事において施設内で使用された工具、器材、計器、試験装置がそのまま設備の配管や容器の中に置き忘れられて、プラントを運転した後にトラブルの発生原因になった経験等から、工事において施設内へのこのような工具、計器等の持ち込み、持ち出しを厳重に管理して、置き忘れによるトラブルの発生を防止するようにしている。
また、放射線被曝をともなう作業もあるため、放射線被曝線量が法律や規則で定められた値を下回るように、作業者の被ばく線量管理のため作業管理も要領書に含まれている。
報告書DB303は、工事件名や作業件名毎に作成される保守点検工事の結果を管理側に報告した報告書を電子情報の形で格納したものである。報告書は要領書に記載された内容の結果を記録したものである。
作業者DB304は、実施側及び管理側の作業員18(図1参照、この中には実施側の作業員の外に実施側の現場責任者、現場代理人等直接に作業は行わないが、現場の作業を指揮、監督する実施側の者や、管理側の工事立会者、管理側の作業者等を含む)の氏名、所属、資格、登録期間、個人IDカード19(図1参照)に添付又は内蔵されたRFIDタグ16B(図1参照)のID情報、個人IDカード番号、等が登録されたデータベースである。
これを利用することによって、現場作業記録の作成に当たって、作業者や立会者等の人名を携帯端末装置13(図1参照)からキーボード入力等で手入力せずとも、それに設けられているRFIDリーダーで個人IDカード19のRFIDタグ16Bを読み込むことにより、作業者DB304を参照して具体的な人名を特定できるようにしたものである。
図3に示すように発注情報受信部321は、前記したように発注情報DB201からの情報を、ネットワーク3を通じて管理側から受信し、工事件名、作業件名を発注情報と関係付けて工事・作業件名DB301に格納する機能を有する。
工事件名は発注情報に記載された工事件名がそのまま使用される。作業件名は、要領書に記載された個々の作業の単位毎に決められるが、過去の要領書を参考に名称が付けられ、保守点検工事の内容や保守点検対象の設備や機器が同じでも時期が異なれば、区別ができるように、例えば、「AAA原子力発電所 BB号機、 第XX回定検工事」という頭書きが付く。
図面管理部(実施側)222Bは、図面DB203Bに前記した各種情報(203a〜203f)を、現在の設備状態に合わせて常に最新のものに更新管理する機能を有する。これは、図面DB203Bの前記した各種情報(203a〜203f)を、現在の設備状態に合わせて常に最新のものに更新管理する機能を有する。この各種情報203a〜203fは、メーカ技術設計部門と顧客保全管理部門との技術調査、承認手続きが終わって、設計データ管理サーバ計算機700からネットワーク6を介して、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300に送られてき、確認をしてCAD図面の形で当該の旧情報と更新管理される。
同様に、プラント運用ルール管理部226Bは、前記したプラント運用ルール情報203gを作業管理サーバ計算機(管理側)200のプラント運用ルール管理部226Aの機能による通知により必要に応じて更新する機能と、プラント運用ルールリストの検索機能を有している。プラント運用ルールリストの検索機能用いて、プラント運転中又はプラントの定期検査工事(定検工事)中の保守点検工事に係るP&ID、単線結線図、ECWDの各隔離範囲や隔離処理が適切か否かをチェックすることができる。
P&ID隔離作業要領作成支援部223は、P&ID情報203aを利用して配管系統から機器を隔離するために弁操作を計画する要領作成作業を支援する機能を有する。
単線結線図隔離作業要領作成支援部224は、単線結線図情報203bを利用して電気供給回路から機器を隔離する操作を計画する要領作成作業を支援する機能を有する。
ECWD隔離作業要領作成支援部225は、ECWD情報203cを利用して機器を隔離する隔離処理を計画する要領作成作業を支援する機能を有する。
ちなみに、P&ID隔離作業要領作成支援部223、単線結線図隔離作業要領作成支援部224及びECWD隔離作業要領作成支援部225は、後記する図書・図面DB検索部244B、養生リスト編集部(隔離時操作状態設定手段)347Aを含んでいる。また、養生リスト編集部347Aは、後記する隔離−警報関係付けリスト編集部(隔離情報リスト作成手段)347Bを含んでいる。
次に、要領書管理部(実施側)322について説明する。図3に示すように要領書管理部(実施側)322は、実施側の担当者が要領書作成部342を用いて、電子情報の形の要領書を作成し、更に上司に提出して上司が調査、承認をして、コメントがあれば要領書作成部342を用いてコメントを記載し、承認であればそのままの内容で電子承認して起草した担当者に戻し、調査、承認、又はコメント付き返却等の形で返送する承認管理をする機能(承認管理部341)を有している。実施側担当者は上司に承認された要領書を、承認管理部341を用いて管理側に提出する。
そして、要領書作成部342は、要領書の作成、調査のための機能として、各種DB、例えば、過去の同種の工事作業時の要領書を要領書DB302から検索したり、図面DB203Bの各種情報203a〜203gを検索したりできる図書・図面DB検索部244B、設備、機器の隔離処理のための弁操作、設備や機器のスイッチ操作(スイッチのオン、オフ操作)や機器の盤内の接続端子の隔離処理(リフト切り離し、ジャンパ切り離し)を設備、機器毎に纏めて一覧表にする作業を支援する養生リスト編集部347Aを有している。
そのほかに、要領書作成部342は、保守点検作業の中で取替え予定の取替部品リストを作成支援する取替部品リスト作成部348、使用される計器、試験装置のリストを作成支援する使用計器・試験装置リスト作成部349、使用される工具、器材のリストを作成支援する使用工具・器材リスト作成部351、プラント運用ルール管理部226Aの機能を利用するプランと運用ルールインターフェース(図示せず)を含んでいる。
次に、報告書管理部(実施側)323について説明する。図3に示すように報告書管理部(実施側)323は、実施側が先に提出して管理側の承認を得た要領書に従って、保守点検作業を実施した作業結果の記録を、報告書作成部362を用いて電子情報の形の報告書として作成するものであり、作成後に上司の調査、承認手続を経て、上司が実施側担当者に、承認、又はコメント付き返却等の形で返送し、承認された場合は実施側担当者が管理側に送信する承認管理をしたりする機能(承認管理部361)を有している。
そして、報告書作成部362は、報告書の作成、調査のための機能として、各種DB、例えば、過去の同種の工事作業時の報告書を報告書DB303から検索したり、図面DB203B等を検索したりする図書・図面DB検索部244B、前記した要領書の中で作成した養生リスト80に対する、個々の隔離処理、復旧処理の作業記録を編集する養生リスト編集部364、保守点検作業の中で取り替えた取替部品リストを作成支援する取替部品リスト編集部365、使用された計器、試験装置の持ち込み、持ち出し記録を編集する使用計器・試験装置リスト編集部366、使用された工具、器材の持ち込み、持ち出し記録を編集する使用工具・器材リスト編集部367、隔離−警報関係付けリスト編集部368を含んでいる。
取替部品登録管理インターフェース324は、発注情報に記載の部品取替指示に基づいて、実施側が設備管理サーバ計算機100(図1参照)の設備管理部100aの機能を利用するものであり、設備情報DB101の当該機器を検索して、部品番号、仕様等を受信し、交換部品との仕様の確認、交換部品の部品番号の登録をするものである。
取替部品登録管理インターフェース324において、取替部品管理を行う際の取替部品管理表登録画面は、例えば、特許文献3の図7に示すようなものである。その詳細は、特許文献3の段落[0047]〜[0050]に記載されている。
使用計器・試験装置管理インターフェース325は、計器・試験装置管理サーバ計算機500(図1参照)の計器管理部521、試験装置管理部522の機能を用いて計器及び試験装置の管理を行うものである。使用計器・試験装置管理インターフェース325において、使用計器お及び試験装置の管理を行う際の使用計器・試験装置管理表登録画面は、例えば、特許文献3の図9に示すようなものである。その詳細は、特許文献3の段落[0054]〜[0056]に記載されている。
使用工具・器材管理インターフェース326は、工具・器材管理サーバ計算機400(図1参照)の工具管理部421、器材管理部422の機能を用いて使用工具及び使用器材の管理を行うものである。使用工具・器材管理インターフェース326において、使用工具及び使用器材の管理を行う際の使用工具・器材管理表登録画面は、例えば、特許文献3の図8に示すようなものである。その詳細は、特許文献3の段落[0051]〜[0053]に記載されている。
点検・隔離管理インターフェース(実施側)327は、点検・隔離部(管理側)227の一部機能のみが許可され、点検・隔離DB207及び工程DB208のデータの更新機能は許されていない、つまり、点検・隔離DB207の情報を検索して閲覧できる点検・隔離情報閲覧部371、工程DB208の情報を閲覧できる工程情報閲覧部372、点検・隔離管理部(管理側)227から通知された点検・隔離情報の収集をする点検・隔離情報収集部373、作業票DB206の作業タグ情報206bを検索して閲覧できる作業票閲覧部374を有している。
工程管理インターフェース(実施側)328は、工程管理部(管理側)228(図2参照)の一部機能のみ許可され、工程DB208の情報の閲覧、既に提出した要領書に添付した工程表の変更を申請して工程表の変更許可を受ける機能を有している。そして、管理側にて工程管理部(管理側)228を用いて変更が決定された工程表を工程DB208に反映する。
作業者登録部329は、前記した実施側及び管理側の作業員(この中には実施側の作業員の外に実施側の現場責任者、現場代理人等直接に作業は行わないが、現場の作業を指揮、監督する実施側の者や、管理側の工事立会者、管理側の作業者等を含む)の氏名、所属、資格、登録期間、個人IDカード番号、個人IDカード19に添付されたRFIDタグのID情報等を作業者DB304に登録管理する機能である。この機能は、原則的に管理側で行われ、この作業者登録部329の機能の一部である申請、承認手続き機能を使って、実施側からの作業員の変更、新規追加の申請を受けて、管理側で承認してデータ登録する。
次に図4を参照しながら本実施形態における前記した図面DB203A,203B,203Cにおける各種情報、P&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203c、ソフトロジック図情報203d、PI/Oテーブル図情報203e、IBD情報203fの間の属性情報による検索可能なリンクの張り方と、本実施形態の特徴である隔離−警報関係DB305に含まれる隔離−警報関係付けリスト140の位置づけを説明する。
図4は、CAD図面である系統図(P&ID)、単線結線図、ECWD、ロジック図及びPI/Oテーブル図それぞれの間の属性情報による相互関係付けと、IBDを隔離−警報関係DBを介して系統図(P&ID)、単線結線図、ECWD、ロジック図及びPI/Oテーブル図それぞれに関係付ける模式説明図である。
P&ID情報203aの各図面に表示された機器番号には、属性情報Aとして次の情報が関連付けられており、機器番号を指定してその属性情報Aを表示させて、単線結線図情報203b又はECWD情報203cの関係する図面を図書・図面DB検索部244A(図2参照),244B(図3参照)で検索可能になっている。
図書・図面DB検索部244Aは、特許請求の範囲に記載の「図面検索手段」に対応する。
〈属性情報A〉
・P&IDシート番号(P&IDシートNo)(図4、図5のシートNo欄61参照)
・系統名(図4、図5の系統名欄60参照)
・機器番号(機器No)(図5参照)
・その他
単線結線図情報203bの各図面に表示された機器番号には、属性情報Bとして次の情報が関連付けられており、機器番号を指定してその属性情報Bを表示させて、P&ID情報203a又はECWD情報203cの関係する図面を図書・図面DB検索部244A(図2参照),244B(図3参照)で検索可能になっている。
図書・図面DB検索部244Bは、特許請求の範囲に記載の「図面検索手段」に対応する。
〈属性情報B〉
・単線結線図シート番号(単線結線図シートNo)(図4、図6のシートNo欄71参照)
・系統名(図4、図6の系統名欄70参照)
・機器番号(機器No)(図6参照)
・その他
ECWD情報203cの各図面に表示された計器/機器番号(計器/機器No)、コントローラ番号(コントローラNo)、盤番号(盤No)、ユニット番号(ユニットNo)、端子番号(端子No)、信号名称等には、その番号情報、信号名称を含めた属性情報Cとして次の情報が関連付けられており、前記した計器/機器番号、コントローラ番号、盤番号、ユニット番号、端子番号、信号名称を指定してその属性情報Cを表示させて、P&ID情報203a、単線結線図情報203b、ソフトロジック図213d、又はPI/Oテーブル図情報203eの関係する図面を図書・図面DB検索部244A(図2参照),244B(図3参照)で検索可能になっている。
〈属性情報C〉
・ECWDシート番号(ECWDシートNo)(図4、図10のシートNo欄95参照)
・系統名(図10で図示せず)
・計器/機器番号(計器/機器No)(図10の計器/機器No欄98a参照)
・コントローラNo(図10のコントローラNo欄96a参照)
・盤番号(盤No)(図10の盤No欄96b参照)
・ユニット番号(ユニットNo)(図10のユニットNo欄96c参照)
・端子番号(端子No)(図10の端子No欄97c,98b参照)
・信号名称(符号表示)(図10の信号名称欄97a参照)
・関係するPI/Oテーブル図シート番号(PI/Oテーブル図シートNo)(図4、図10で図示せず)
・その他
ちなみに、ECWD情報203cの図面には、制御盤の電力線、信号線等の配線を示したECWD(制御盤配線)203c1の他に、警報出力を出す配線を分かり易く、ECWD情報203cの中の1つのセクションにまとめて一連のECWDシートNoを付したECWD(警報出力)203c2もある。
ソフトロジック図情報203dの各図面に表示された信号名称等には、その信号情報を含めた属性情報Dとして次の情報が関連付けられており、前記した信号名称を指定してその属性情報Dを表示させて、ECWD情報203c、PI/Oテーブル図情報203eの関係する図面を図書・図面DB検索部244A(図2参照),244B(図3参照)で検索可能になっている。
〈属性情報D〉
・ソフトロジック図シート番号(ソフトロジック図シートNo)(図4、図11のシートNo欄112参照)
・関係するECWDシート番号(ECWDシートNo)(図11のシートNo欄118参照)
・信号名称(符号表示)(例えば、図11の出力信号名称欄116欄参照)
・その他
PI/Oテーブル図情報203eの各図面に表示された信号名称には、その信号情報を含めた属性情報Eとして次の情報が関連付けられており、前記した信号名称を指定してその属性情報Eを表示させて、ECWD情報203c、ソフトロジック図情報203d又はIBD情報203fの関係する図面を図書・図面DB検索部244A(図2参照),244B(図3参照)で検索可能になっている。
〈属性情報E〉
・PI/Oテーブル図シート番号(PI/Oテーブル図シートNo)(図4、図12のシートNo欄121参照)
・信号名称(符号表示)(図12の信号名称(符号表示)欄123d参照)
・関係するECWDシート番号(ECWDシートNo)(図12のシートNo欄123f参照)
・関係するソフトロジック図シート番号(ソフトロジック図シートNo)(図12のシートNo欄123e参照)
・その他
IBD情報203fの各図面に表示された信号名称には、その信号情報を含めた属性情報Fとして次の情報が関連付けられており、前記した信号名称を指定してその属性情報Fを表示させて、例えば、PI/Oテーブル図情報203eの関係する図面、又は隔離−警報関係DB305の隔離−警報関係付けリスト140の関係する欄を検索可能になっている。
〈属性情報F〉
・IBDシート番号(IBDシートNo)(図4、図13のシートNo欄132参照)
・信号名称(図13の入力信号名称欄133参照)
・関係するソフトロジック図シート番号(ソフトロジック図図シートNo)(図13の状態表示凡例欄137参照)
・関係するPI/Oテーブル図シート番号(PI/Oテーブル図シートNo)(図13に表示せず)
・その他
従来の顧客側においては図面DB203に含まれる図面情報は、全て紙ベースであり、IBD情報203fからは、図4に太破線矢印で示したように手作業でソフトロジック図シートNoから関係するソフトロジック図の図面を検索することのみが可能であり、IBD情報203fから紙ベースで、細破線矢印で示すように直接P&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203c、PI/Oテーブル図情報203eの関係する図面シートNoを検索することは不可能であった。
また、プラント側が既にCAD情報化しているP&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203c、ソフトロジック図情報203d及びPI/Oテーブル図情報203eをそのままCAD情報で提供を受けてCAD機能を有する端末から検索することができても、メーカにおいてもIBD情報203fがCAD情報化されていなかったので、顧客は端末からIBD情報の図面に記載されたソフトロジック図情報のシートNoを手入力で検索することしかできなかった。
本実施形態では、IBD情報203fをCAD化して、前記した属性情報Fに基づきソフトロジック図情報203d及びPI/Oテーブル図情報203eの直接関係する図面と太実線矢印で示すように相互に図書・図面DB検索部244A(図2参照),244B(図3参照)で検索可能としている。更に、一点鎖線矢印で示すようにIBD情報203fから隔離−警報関係付けリスト140を介して、P&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203c、ソフトロジック図情報203d、PI/Oテーブル図情報203eをも間接的に検索可能にしている。
《隔離作業要領の作成》
次に、図5、図6を参照しながらP&ID隔離作業要領作成支援部223(図3参照)、単線結線図隔離作業要領作成支援部224(図3参照)、特にその養生リスト編集部347Aの機能を用いてP&ID情報203a及び単線結線図情報203bの図面を用いた隔離対象機器と隔離範囲の作業画面について説明する。
図5は、系統図(P&ID)の一部を示し、隔離対象の機器と隔離範囲を説明する図である。
(P&ID隔離作業要領)
図5では、系統名「XXXA」のP&IDの一部を示し、その系統名は系統名欄60に表示され、シートNo欄61にシートNoが、例えば、「KKA−1」と表示されている。図面シートNoとして具体的に表示する場合は、系統名欄60の系統名とシートNo欄61を組み合わせてシートNo「XXXA―KKA−1」と表示する。
図5において、分解点検する回転速度制御が可能なポンプ63(機器No「XXXA−PUMP−020−1」)に対する周囲の配管には、電動弁62(機器No「XXXA−MV−020−10」)、流量調整弁である電動弁64(機器No「XXXA−MV−020−100」)、手動弁66,67(機器No「XXXA−V−020−2」,「XXXA−V−020−3」)、ポンプドレイン弁65(機器No「XXXA−V−020−1」)が配置されている。ポンプ63の運転を停止して分解点検のための隔離操作を行うためには、これらの弁を操作する必要がある。
ポンプ63に対しては、制御盤コントローラ63−1(機器No「XXXA−RMMC−020−2」)と温度トリップ機能付きの現場温度計63−2(機器No「XXXA−TS−020−1」)とが、ポンプ63に関係する保守対象機器として設けられている。また、電動弁62には、関係する保守対象機器として、制御盤コントローラ62−1(機器No「XXXA−RMMC−020−1」)、現場スイッチ62−2(「現場SW62−1」と表示し、機器No「XXXA−RMS−020−1」)、全開、全閉状態を検出するリミットスイッチセンサ62−3、制御盤弁開閉表示62−4(機器No「XXXA−VI−020−1」)が保守対象機器として設けられている。
流量調整弁である電動弁64には、関係する保守対象機器として制御盤コントローラ64−1(機器No「XXXA−RMMC−020−3」)、その内部の切替スイッチ64−1a(「切替SW64−1a」と表示し、機器No「XXXA−SW−020−4」)、現場SW64−3(機器No「XXA−RMS−020−3」)、弁開度センサ64−4、制御盤弁開度表示64−5(機器No「XXXA−VI−020−2」)が設けられている。
ちなみに、手動弁67の下流には現場圧力計67−1(機器No「XXXA−PI−020−1」)、圧力計トランスミッタ67−2(機器No「XXXA−PT−020−1」)が配管で接続され、圧力計トランスミッタ67−2からの信号は制御盤圧力計67−3(機器No「XXXA−PI−020−2」)に出力されている。
そして、図5において現場保守端末装置9により隔離範囲69を設定した範囲を一点鎖線で囲って示してある。
なお、図5において実線は配管を示し、破線は計装線を示している。図5に示すように各機器には系統名と機器個番号を組み合わせて、機器Noとして示してある。例えば、ポンプ63において、機器No「XXXA−PUMP−020−1」のうち、「XXXA」が系統名であり、「PUMP−020−1」が機器個番号である。同様に電動弁62本体の場合の機器No「XXXA−MV−020−10」のうち、「XXXA」が系統名であり、「MV−020−10」が機器個番号である。このように機器Noは、系統名と機器個番号の組み合わせで示してある。
図5に示すようにポンプ63の分解点検のための隔離範囲69としては、P&ID隔離作業要領作成支援部223(図3参照)を用いて図7の養生リスト80を作成するには、ポンプ63を指定した際に、隔離操作する機器の範囲として、電動弁62,64、手動弁66,67、ポンプドレイン弁65を含む範囲を設定している。
ここで、電動弁62,64、手動弁66,67、ポンプドレイン弁65が、特許請求の範囲に記載の「操作機器」に該当し、「隔離境界」となる。
(単線結線図隔離作業要領の作成)
図6は、図5に示されたP&IDに関係する部分を示す単線結線図を示し、隔離対象の機器と隔離範囲を説明する図である。
図6では、系統名「XXXA」の単線結線図の一部を示し、その系統名は系統名欄70に表示され、シートNo欄71にシートNoが、例えば、「KKC−1」と表示されている。図面シートNoとして具体的に表示する場合は、系統名欄70の系統名とシートNo欄71を組み合わせてシートNo「XXXA―KKC−1」と表示する。
図6に示すように単線結線図情報203bの図面(シートNo「XXXA−KKC−1」)には、母線73からスイッチ74(機器No「XXXA−SW−PM−007」)を有する分岐線75を介して盤72(盤番号(盤No)「XXXA−PM−007」)に電源が供給されている。盤72内には、制御盤コントローラ62−1(機器No「XXA−RMMC−020−1」)、制御盤コントローラ63−1(機器No「XXXA−RMMC−020−2」)、制御盤コントローラ64−1(機器No「XXA−RMMC−020−3」)が含まれており、それらは給電線77Aで電動弁62のモータ(図示せず)を駆動し、給電線77Bでポンプ63のモータ(図示せず)を駆動し、給電線77Cで電動弁64のモータ(図示せず)を駆動する構成となっている。
ちなみに、スイッチ74の機器No「XXXA−SW−PM−007」の「XXXA」は、系統名を示し、「SW−PM−007」は、機器個番号を示す。同様に盤72の盤No「XXXA−PM−007」の「XXXA」は、系統名を示し、「PM−007」が機器個番号を示す。このように機器Noは、系統名と機器個番号の組み合わせで示してある。
図6に示すようにポンプ63の分解点検のための単線結線図上での隔離範囲79としては、単線結線図隔離作業要領作成支援部224(図3参照)を用いて図7の養生リスト80を作成するには、ポンプ63を指定した際に、隔離操作する機器の範囲として、電動弁62,64、制御盤コントローラ62−1,63−1,64−1、現場SW62−2、現場SW64−3を含む範囲を設定している。
ここで、制御盤コントローラ62−1,63−1,64−1、現場SW62−2、現場SW64−3が、特許請求の範囲に記載の「操作機器」に該当し、「隔離境界」となる。
図7は、P&ID隔離作業要領作成支援部223、単線結線図隔離作業要領作成支援部224の養生リスト編集部347Aを用いて、隔離範囲69,79について作成された養生リスト80の説明図である。ここでは、図7から図9は、隔離警報欄、参考非隔離警報欄を含む養生リスト(隔離リスト)の作成途中の書式の説明図である。
図7において、作成途中の養生リスト80は、欄81に作業項目81aとして「ポンプ分解点検作業」の名称と、系統名81bとして「XXXA」、作業期間81cとして「平成nn年m1月d1日〜平成nn年mx月dx日」を表示しており、その欄81の下の行の欄に、隔離機器につきNo.1〜No.11となる一覧表を示している。
この隔離機器の一覧表における表示項目としては、通番欄82、「機器No/端子No」と表示の隔離機器等(機器、端子、スイッチ等を含む)の対象を示す機器No欄83、現場、制御室、制御盤等のその当該機器等の所在の場所欄84、機器等の隔離状態の操作内容を示す隔離状態欄85、機器等の復旧時の操作内容を示す復旧欄86、主機器等か従機器等化を示す主/従欄87、機器等の隔離状態時に付加する作業、目的等の注意事項を記載する備考欄88、機器等の主従関係を示す関連機器No欄89を設けてある。
ここで、隔離要領書を作成する作業者は、通番欄82のNo.2の制御盤コントローラ63−1(機器No「XXXA−RMMC−020−2」)に対しては、隔離状態欄85に「OFF」、復旧欄86に「ON」、備考欄88に「給電停止、作業タグ盤表示」を記載入力する。通番欄82のNo.3の現場温度計63−2(機器No「XXXA−TS−020−1」)に対しては、隔離状態欄85に「引抜」、復旧欄86に「挿入」、備考欄88に「温度トリップ信号除外、作業タグ現場表示」を記載入力する。
通番欄82のNo.4の電動弁62(機器No「XXXA−MV−020−10」)、通番欄82のNo.6の電動弁64(機器No「XXXA−MV−020−100」)に対しては、備考欄88に「作業タグ現場表示」を記載入力する。通番欄82のNo.7の制御盤コントローラ64−1(機器No「XXXA−RMMC−020−3」)に対しては、隔離状態欄85に「閉、OFF」、復旧欄86に「ON、閉」、備考欄88に「給電停止、作業タグ盤表示」を記載入力する。
電動弁64は流量調整弁であるので、復旧時に「ON、開」とするとポンプ63を起動させると系統に外乱を与えることになるので、それを防止して自動制御等により低流量から徐々に流量を増加させる制御をするためである。
通番欄82に対応させて、図8には隔離警報欄91、図9には参考非隔離警報欄92が設けてある。隔離警報欄91は、隔離警報信号名称欄91a、ソフトロジック図シートNo欄91b、PI/Oテーブル図シートNo欄91c、IBDシートNo欄91dを含んでおり、図9には参考非隔離警報欄92は、警報信号名称欄92a、ソフトロジック図シートNo欄92b、PI/Oテーブル図シートNo欄92c、IBDシートNo欄92dを含んでいる。図8、図9についての詳細な説明は、後記する。
このような本実施形態における養生リスト80における特徴は、機器No欄83で指定される隔離機器等について、主/従欄87によって設定された従機器等について、関連機器No欄89によって主機器等との関係を設定している点である。
更に、欄81の右側には機器図面欄90が設けられ、図面の種類欄90a、図面シートNo欄90bが、通番欄82の1つの通番に対しても設けられている。
図7の例では、通番欄82のNo.2,5,7,8においては、P&ID情報203a、単線結線図情報203bの図面シートNoがそれぞれ記載されている。
(ECWD隔離作業要領の作成)
ECWD隔離作業要領作成支援部225を用いてECWD情報203cのECWD(制御盤配線)203c1に基づく制御盤内のスイッチの隔離処理、端子を外す処理、ジャンパ処理等の方法については、特許文献3の段落[0060]〜[0083]及び図10〜図18に記載されており公知の技術なので詳細な説明は省略する。
なお、ECWD情報203cに基づく制御盤内の隔離の設定の場合には、本実施形態における図7に示した欄83〜85,90は、特許文献3の図18の35a〜35hの欄の内容に置き換えると都合が良い。
ECWD隔離作業要領作成支援部225を用いてECWD情報203cのECWD(制御盤配線)203c1に基づく制御盤内のスイッチの隔離処理、端子を外す処理、ジャンパ処理等を行うと、その上流側や下流側には異常や故障を示す警報信号を出力する計器、機器が盤内、又は関係する盤内に含むものがある。本実施形態のECWD隔離作業要領作成支援部225は、隔離処理した箇所の下流側に対して電流供給線を辿るとともに、隔離処理した箇所の上下流側に信号線を辿って警報信号に到るものを自動検索する機能を有しているところに特徴がある。
そして図5に示すような、例えば、ポンプ63を回転速度制御する制御盤コントローラ63−1に対して、出力電流を切断するように盤内スイッチをOFF状態にすると、上流からその制御盤コントローラ63−1に対して回転速度信号の目標値信号を出力している制御機器は、制御盤コントローラ63−1からポンプ63の制御信号が出力されてないので、制御盤コントローラ63−1の異常を検知して警報出力を出してしまう。
そこで、現場保守端末装置9の操作者は、ECWD隔離作業要領作成支援部225を用いて隔離作業要領を作成するに当たり、関係するECWD情報203cを自動検索して警報信号に到るものが検出されたときは、図書・図面DB検索部244Bを用いて図面DB203Bのプラント運用ルール情報203gを参照して、その警報信号が出ないように隔離すべきものか、そのまま警報信号を出たままにして、冗長性の安全性が低下しないように非隔離とするかを確かめる。
ここでは、図9に示すように制御盤コントローラ63−1(図5参照)に制御信号を入力しているコントローラが、制御盤コントローラ63−1からのフィードバック信号を受信できないことから、制御盤コントローラ63−1の重故障と判定して警報制御のコントローラAUXC001(図10参照)に対して信号「制御装置重故障(RAL0295−23)」を出力させるようになるが、プラント運用ルール情報203gに基づき冗長性の安全性が低下しないように非隔離とし、参考非隔離警報欄92の通番欄82のNo.2の行に対応させて、各欄92a,92b,92c,92dにそれぞれ「制御装置重故障(RAL0295−23)」,「RAL4077」,「RAL0295」,「XXXA−△△△△△」を入力する。
また、流量調整弁である電動弁64(図5参照)に制御信号を入力しているコントローラが、制御盤コントローラ64−1からのフィードバック信号を受信できないことから、制御盤コントローラ64−1の重故障と判定して警報制御のコントローラ(図示せず)に対して信号「制御装置重故障(RAL1333−24)」を出力させるようになるが、プラント運用ルール情報203gに基づき冗長性の安全性が低下しないように非隔離とし、参考非隔離警報欄92の通番欄82のNo.7の行に対応させて、各欄92a,92b,92c,92dにそれぞれ「制御装置重故障(RAL1333−24)」,「RAL5044」,「RAL0301」,「XXXA−□□□□」を入力する。
(ECWD(警報関係))
次に、図10を参照しながらECWD情報203cの内のECWD(警報出力)の図面203c2を例に説明する。図10は、ECWDの図面例として警報出力関係のECWDの図面の1シートを説明する図である。
図10に示すようにシートNo欄95、警報信号出力機器詳細仕様データ欄96、警報信号名称関係欄97、接続先データ欄98を含んでいる。図10の例ではECWDシートNoは「RA102」であり、制御盤コントローラ63−1の状態に関する警報信号、状態信号を出力する例である。
警報信号出力機器詳細仕様データ欄96には、制御盤コントローラ63−1の状態に関する警報信号、状態信号を出力するコントローラ、例えば、「AUXC001」を示すコントローラNo欄96a、その「AUXC001」というコントローラが格納されている盤を示す盤No欄96b、その盤内のどのユニットにその「AUXC001」が含まれているかを示すユニットNo欄96c、ユニット内のどのスロットNoのボードにその「AUXC001」が含まれているかを示すスロットNo欄96d、そのボードの型式を示す、例えば、図10においては、「RTB型式」と表示のボード型式欄96e、その「AUXC001」というコントローラNoが記載されているPI/Oテーブル図面を示すPI/Oテーブル図シートNo欄96f(図中、「PI/OテーブルSH.No」と表示)が用意されている。
警報信号名称関係欄97には、信号名称欄97a、チャンネルNo欄97b、端子No欄97cが含まれる。信号名称欄97aには、例えば、「制御装置重故障」の表示の他に、その信号名称を意味する符号表示「RAL0295−23」も記載されている。チャンネルNo欄97b(図中、「CH.No」表示)は、「制御装置重故障」信号を出力するチャンネルNoを意味し、端子Noは、そのボードの「制御装置重故障」信号を出力する端子Noを意味する。
接続先データ欄98には、この信号出力の受け側(接続先)の計器/機器を示す計器/機器No欄98a、その計器/機器の端子Noを示す端子No欄98b、接続先の計器/機器が記載されているECWDシートNoを示す「取合いSH.No」と表示の取合いシートNo欄98cが含まれている。
ここでは、接続先の機器は、「L−AN52−B4」というアナウンシエータであり、その機器はECWDシートNoが「RA105」の図面に記載されている。
なお、このECWD図面では、例えば、コントローラNo欄96a、信号名称欄97a、計器/機器No欄98a等いずれかを指定することによって、図書・図面DB検索部244B(図3参照)の機能により、その記載がある希望する別のECWD情報203cの図面、ソフトロジック図情報203dの図面、PI/Oテーブル図情報203eの図面を検索することができる。
従って、「AUXC001」というコントローラを指定して、対応するソフトロジック図面を表示させると、入出力信号名称と、そのコントローラでの入力を組み合わせてどのような論理パターン(AND論理、OR論理、その他の論理)でその警報、状態表示の信号を出力しているのかが表示される。
また、「AUXC001」というコントローラを指定して、対応するECWD図面を表示させると「AUXC001」というコントローラに入力する計器/機器Noが記載されたECWD図面を検索することができる。
(ソフトロジック図(警報関係))
次に、図11を参照しながらソフトロジック図情報203dの内のソフトロジック図(警報出力)の図面203d1を例に説明する。
ソフトロジック図情報203dには、他に制御対象の機器、例えば、ポンプを通常運転中にプラント保護の観点から急停止させるトリップロジック、ポンプを通常運転中にプラント保護の観点から所定回転速度まで急減するランバックロジック、流量調節弁をプラント保護の観点から全閉するトリップロジック等各種のソフトロジック図面を含んでいる。
図11は、ソフトロジック図の図面例として警報出力関係のソフトロジック図の図面の1シートを説明する図である。図11に示すようにシートタイトル欄111、シートNo欄112、入力信号欄113、入力信号を出力しているソフトロジック図のシートNo欄114、信号処理ロジック欄115、符号表示の出力信号名称欄116、出力信号名称関係欄117、出力信号名称の記載されている警報出力のECWD図面のシートNo欄118、アナウンシエータ欄119を含んでいる。
図11の例ではソフトロジック図のシートNoは「RAL4077」である。
信号処理ロジック欄115は、本例では欄115に記載されているように系統一括警報回路であり、そのコントローラNoは欄115bに記載の「AUXC001」である。そして、「重H」、「重L」、「軽H」、「軽L」、「状態H」、「状態L」と表示の入力信号欄115c、「重故障」、「軽故障」、「状態」と表示の出力信号欄115d、コントローラ「AUXC001」内で処理する入力信号に対してどのような論理パターンで出力信号を出すかを示す詳細なソフトロジック図面のシートNo欄115eを含んでいる。
図11における系統一括警報回路の処理は、簡単に説明すると、例えば、「制御装置重故障(RAL0295−23)」という警報信号は、ソフトロジック図シートNoが「RAL4074」から出力される「重故障H」又はソフトロジック図シートNoが「RAL4075」から出力される「重故障L」のいずれかが入力された場合「制御装置重故障」の信号を出力するOR論理のものである。「制御装置軽故障(RAL0295−24)」、「制御装置状態表示(RAL0295−25)」についても同様のOR論理である。
なお、このソフトロジック図面では、例えば、信号名称欄113、ソフトロジック図シートNo欄114、ECWDシートNo欄118等いずれかの記載を指定することによって、図書・図面DB検索部244B(図3参照)の機能により、その記載がある希望する別のECWD情報203cの図面、ソフトロジック図情報203dの図面、PI/Oテーブル図情報203eの図面を検索することができる。また、欄115bの記載を指定することによって、ECWD情報203cの当該機器を含む図面を検索することができるし、シートNo欄115eを指定することによって、当該のソフトロジック図面を表示させることもできる。
(PI/Oテーブル図(警報関係))
次に、図12を参照しながらPI/Oテーブル図情報203eの内のPI/Oテーブル図(警報出力)の図面203e1を例に説明する。
PI/Oテーブル図情報203eには、他に制御対象の機器、例えば、ポンプを通常運転中にプラント保護の観点から急停止させるトリップロジック、ポンプを通常運転中にプラント保護の観点から所定回転速度まで急減するランバックロジック、流量調節弁をプラント保護の観点から全閉するトリップロジック等各種のソフトロジックに関係するPI/Oテーブル図面を含んでいる。
図12は、PI/Oテーブル図の図面例として警報出力関係のPI/Oテーブル図の図面の1シートを説明する図である。図12に示すようにシートタイトル欄120、シートNo欄121、信号処理回路欄122、出力信号関係欄123を含んでいる。
図12の例ではPI/Oテーブル図のシートNoは「RAL0295」である。シートNo欄121には、前記したシートNo「RA102」のECWD図面203c2に記載のユニットNo欄96c(図10参照)に記載(「B00−RA」)に対応するユニットNo欄122a、スロットNo欄96d(図10参照)に記載(「5」)に対応するスロットNo欄122b、ボード型式欄96e(図10参照)に記載(「LPF631A」)に対応するボード型式欄122cを含んでいる。
出力信号関係欄123は、「通しNo」と表示の通番欄123a、チャンネルNo欄97b(図10参照)に対応するチャンネルNo欄123b、信号名称欄123c、信号名称(符号表示)欄123d、その信号名称の信号が出力として表示されているソフトロジック図面のシートNo欄123e、その信号名称の信号が出力として表示されているECWD図面のシートNo欄123f、信号接続先情報欄124を含んでいる。
信号接続先情報欄124は、出力信号を受ける計器/機器の端子Noを示す端子No欄124a、出力信号を受ける計器/機器を示す計器/機器No欄124b、出力信号を受ける計器/機器の記載されているECWD図面のシートNoを示す取合いシートNo欄124c(図中、「取合いSH.No」と表示)を含んでいる。
なお、このPI/Oテーブル図面では、例えば、信号名称欄123d、ソフトロジック図シートNo欄123e、ECWDシートNo欄123f等いずれかの記載を指定することによって、図書・図面DB検索部244B(図3参照)の機能により、その記載がある希望する別のECWD情報203cの図面、ソフトロジック図情報203dの図面、PI/Oテーブル図情報203eの図面を検索することができる。
また、計器/機器No欄124bの記載を指定することによりその記載が含まれるECWD情報203cの図面、ソフトロジック図情報203dの図面、PI/Oテーブル図情報203eの図面を検索することができる。もちろん、取合いシートNo欄124cの記載を指定して、そのECWD図面を表示させることもできる。
(IBD(警報出力))
次に、図13を参照しながらIBD情報203fの内のIBD(警報出力)の図面203f1を例に説明する。
IBD情報203fには、他に制御対象の機器、例えば、ポンプを通常運転中にプラント保護の観点から急停止させるトリップロジック、ポンプを通常運転中にプラント保護の観点から所定回転速度まで急減するランバックロジック、流量調節弁をプラント保護の観点から全閉するトリップロジック等各種のIBD図面を含んでいる。
図13は、IBDの図面例として警報出力関係のIBDの図面の1シートを説明する図である。図13に示すようにシートタイトル欄130、系統名欄131、シートNo欄132、入力信号名称欄133、論理パターン欄134、アナウンシエータ出力135(図中、「ANN」で表示)、状態表示136、状態表示凡例欄137を含んでいる。
入力信号名称欄133には、警報や異常を示す信号名称として、例えば、太線枠内に示したように信号名称として「制御装置軽故障」と表示されるとともに、その信号名称を符号で示した「RAL0295−24」も表示される。論理パターン欄134には、AND論理やOR論理等の論理パターンが、単一、複数、又は多重段で示され、入力信号に対し、どのような条件でアナウンシエータ出力135に警報が出力されるか、又、どのような条件で状態表示136に表示がなされるかをロジック記号で示したものである。
この例では、OR論理パターンが用いられ、「制御装置重故障(RAL0295−23)」、「HMI重故障(RAL0301−23)」、「制御装置軽故障(RAL0295−24)」、「HMI軽故障(RAL0301−24)」のいずれかがでればアナウンシエータ出力135に出力されることを示している。また、論理パターン欄134は、前記した故障信号に加え、「制御装置状態表示(RAL0295−25)」のうちのいずれかが入力されたら状態表示136に出力されることを示している。
ここで、状態表示凡例欄137には、「制御装置軽故障(RAL0295−24)」が出力されたときには、状態表示136に「制御装置軽故障 RAL4077(RAL0295−24)」を示し、故障信号「制御装置軽故障(RAL0295−24)」とソフトロジック図面のシートNo「RAL4077」を表示することを示している。
ちなみに、「HMI重故障(RAL0301−23)」、「HMI軽故障(RAL0301−24)」の「HMI」は、ヒューマン・マシン・インタフェース装置のことを意味している。
なお、本実施形態では、IBD情報203fもCAD情報の電子ファイルとしており、入力信号名称欄133を指定することにより、図書・図面DB検索部244B(図3参照)で対応する信号名称の記載されているソフトロジック図情報203dの図面やPI/Oテーブル図情報203eの図面を検索可能になっている。
図14の流れ図は、実施側の担当者、管理者側の担当者、現場の実施側の担当者の各作業の流れ(矢印符号「⇒」で表示)と、作業管理サーバ計算機200の処理の流れ(破線矢印符号で表示)、現場保守支援サーバ計算機300の処理の流れ(実線矢印符号「→」で表示)、故障警報原因検索サーバ計算機600の処理の流れ(一点鎖線矢印符号で表示)を示したフローチャートである。
ステップS01Aでは、実施側の担当者が現場保守支援サーバ計算機(実施側)300(図3参照)の要領書管理部(実施側)322(図3参照)の機能を用いて要領書を作成し、上司の承認を得て、電子情報の形で、管理側に提出する(実施側要領書作成)。そのとき養生リスト編集部347A(図3参照)で養生リスト80を編集するが、その作成途中段階では、図7から図9に示したように隔離警報欄91、参考非隔離警報欄92も付いた表として作成される。そして、ステップS01Bでは、要領書に添付される養生リスト80として編集される段階で、隔離警報欄91、参考非隔離警報欄92は切離されて、後記する隔離−警報関係付けリスト140(図21参照)として作成され、隔離−警報関係DB305に格納される。
そして、ステップS01AからステップS02へ進み、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300(図1参照)からネットワーク3(図1参照)を介して電子ファイルの形で実施側の承認管理手続きが終了した要領書(養生リスト80を含む)が作業管理サーバ計算機(管理側)200(図1参照)へ提出される。
ステップS02では、作業管理サーバ計算機(管理側)200(図2参照)が、要領書管理部(管理側)241(図2参照)の機能を用いてステップS01Aで送信された要領書を受領し、管理側の担当者が要領書管理部(管理側)241の機能を用いて調査し、上司の承認を得る(「管理側要領書承認」)。
ステップS03Aでは、管理側担当者は、要領書管理部(管理側)241の機能を用い、その要領書を要領書DB209に格納するとともに、実施側に電子ファイルの形でネットワーク3を介して送信(承認返却)する。それを受けて、ステップS03Bでは、実施側担当者は、要領書管理部(実施側)322(図3参照)の承認管理部341(図3参照)の機能を用いて、承認された要領書を上司に報告するとともに、要領書DB302にその要領書を格納する。
ステップS04では、管理側の担当者は、作業管理サーバ計算機(管理側)200の作業票管理部(管理側)229(図2参照)の機能を用いて要領書DB209の当該の要領書を読み出し、作業票作成発行管理部271(図2参照)を利用して、1つの作業件名に対して作業ステップ毎の作業内容を指示する作業票を作成する。このときその作業票の内容に作業タグ15の取付け作業、つまり隔離処理の作業が含まれている場合は、要領書に添付されている養生リスト80に基づいて作業タグ15の発行も行う(管理側作業票作成(作業タグの発行))。このとき、作業タグ15の発行の場合、作業タグ発行支援部272を利用し作業タグ情報206b(図2参照)を生成するが、RFIDタグプリンタ7cを介してID情報を読み出し、作業タグ情報206bとID情報を関係付ける。
ステップS05では、作業管理サーバ計算機(管理側)200の作業票作成発行管理部271は、生成された作業票情報206aを作業票DB206に登録する(「作業票DBへ格納」)。
ステップS06では、実施側の作業者が現場代理人、管理側の立会者らの立会いの下で隔離箇所の切離し作業を実施し、作業タグ15を取り付ける(「隔離箇所の切離し作業の実施(作業タグ取り付け)」)。その後、ステップS07において、実施側の作業者が携帯端末装置13を用いて、隔離箇所の切離し作業に対する作業記録を作成する。その際、作業タグ15のRFIDタグ16Aを読み取り、作業タグIDを特定し、その作業タグ15に係る作業タグ情報206bと関係付け、更に実施側の作業者及び現場代理人、管理側の立会者の個人IDカード19のRFIDタグ16Bの情報を読み出し、それぞれ、作業者、現場代理人、立会者を特定する情報として作業記録情報に加え、作業管理サーバ計算機(管理側)200に送信する(「携帯端末装置から作業記録情報を送信」)。
ステップS08では、作業管理サーバ計算機(管理側)200の点検・隔離管理部(管理側)227の作業タグ管理部231が受信し、工程管理インターフェース232により工程DB208の工程情報と参照して、点検・隔離DB207の作業記録情報に対応した点検・隔離情報を更新する(「点検・隔離DBに反映」)。
ステップS09では、作業管理サーバ計算機(管理側)200の点検・隔離管理部(管理側)227は、実施側にその作業記録情報を転送して、対応した点検・隔離情報を更新したことを通知する(「実施側に通知」)。
ステップS10では、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の点検・隔離管理インターフェース(実施側)327の点検・隔離情報収集部373が、作業記録情報を収集する(「作業記録情報収集」)。
その後、点検対象機器の保守点検作業がなされる。
点検対象機器の保守点検作業が完了すると、ステップS11では、実施側の作業者が現場代理人、管理側の立会者らの立会いの下で隔離箇所の復旧作業を実施し、作業タグ15を取り外す(「隔離箇所の復旧作業の実施(作業タグ回収)」)。その後、ステップS12において、実施側の作業者が携帯端末装置13を用いて、ステップS07と同様に隔離箇所の復旧作業に対する作業記録を作成し、作業管理サーバ計算機(管理側)200に送信する(「携帯端末装置から作業記録情報を送信」)。その後、制御はステップS12からステップS13に移行する。
なお、ステップS11の作業の後は、ステップS16の作業へと進む(「養生リスト編集」)。
ステップS13では、作業管理サーバ計算機(管理側)200の点検・隔離管理部(管理側)227の作業タグ管理部231が、ステップS12からの作業記録情報送信を受信し、工程管理インターフェース232により工程DB208の工程情報と参照して、点検・隔離DB207の作業記録情報に対応した点検・隔離情報を更新する(「点検・隔離DBに反映」)。
ステップS14では、作業管理サーバ計算機(管理側)200の点検・隔離管理部(管理側)227は、実施側にその作業記録情報を転送して、対応した点検・隔離情報を更新したことを通知する(「実施側に通知」)。
ステップS15では、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の点検・隔離管理インターフェース(実施側)327の点検・隔離情報収集部373が、作業記録情報を収集する(「作業記録情報収集」)。
なお、ステップS10、ステップS15で収集された隔離箇所の切離し作業及び復旧作業に対する作業記録情報は、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の図示しない記憶装置の前もって設定された領域に記憶され、前記した点検・隔離管理インターフェース(実施側)327及び養生リスト編集部364を用いてアクセスできるようになっている。
ステップS16では、実施側の担当者が現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の報告書管理部(実施側)323の養生リスト編集部364を利用して養生リスト80の記録欄に作業記録情報を転記する(「養生リスト編集」)。具体的には、ステップS10及びステップS15で収集された作業記録情報を読み出し、転記する。
その後、ステップS17では、報告書のその他の項目の内容、例えば、取替え部品リスト、使用計器・試験装置リスト、使用工具・器材リストについても編集して、報告書を作成するとともに、ステップS01Bで格納した隔離−警報関係付けリスト140を添付する。
ステップS18では、実施側の担当者は、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の報告書管理部(実施側)323の承認管理部361(図3参照)を用い上司の承認手続きを経た後、管理側にステップS16で作成した報告書と隔離−警報関係付けリスト140を、ネットワーク3を介して電子ファイルの形式で作業管理サーバ計算機(管理側)200に提出(送信)する。その後、結合子(1)に従って、図15のステップS19へ進む。
ステップS19では、作業管理サーバ計算機(管理側)200の報告書管理部(管理側)251(図2参照)が提出された報告書を受信し、管理側の担当者が報告書管理部(管理側)251(図2参照)を用いて上司の承認手続きを経て、報告書を承認し、ステップS20へ進み、承認された報告書を報告書DB210に格納するとともに、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300へも承認された報告書を送信する(「報告書DBへ格納及び実施側へ送信」)。それを受け、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300の実施側の担当者は、報告書管理部(実施側)323の承認管理部361の機能で上司に報告書の承認報告をするとともに、報告書DB303に承認された報告書を格納する。
ステップS21では、管理側の担当者は、作業管理サーバ計算機(管理側)200の報告書管理部(管理側)251の隔離−警報関係編集部255の機能を用いて、報告書に添付された隔離−警報関係付けリスト140(図21参照)を一時的に格納し、更に、ステップS22では、管理側の担当者は、添付された隔離−警報関係付けリスト140を故障警報原因検索サーバ計算機600(図1参照)に転送すると、故障警報原因検索サーバ計算機600は、隔離−警報関係付けリスト140を受信して自動的に隔離−警報関係付けリスト140の内の新たな情報のみを隔離−警報関係DB(隔離情報リスト蓄積手段)211に格納(蓄積)させる。
これで、要領書作成、要領書承認、保守点検作業の実施及び作業記録の収集、保守作業の報告書の作成及び隔離−警報関係付けリスト140の作成、報告書の承認、隔離−警報関係付けリスト140の蓄積という保守作業に係る全体の作業が終了する。
次に、図16から図20を参照しながら、適宜、図5から図9を参照して養生リスト80の作成及び隔離−警報関係付けリスト140の作成の流れについて説明する。図16から図19は、養生リスト(隔離リスト)の生成及び隔離−警報関係付けリスト作成の流れを示すフローチャートである。
この処理は、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300のP&ID隔離作業要領作成支援部223、単線結線図隔離作業要領作成支援部224、ECWD隔離作業要領作成支援部225、養生リスト編集部347及び養生リスト編集部347Aに含まれる隔離−警報関係付けリスト編集部347Bにおいてなされる。
ステップS31では、隔離レベルの選択を受付ける。隔離レベルの選択とは、現場保守端末装置9を操作する実施側の担当者が、現場保守支援サーバ計算機(実施側)300にアクセスしてその機能のP&ID隔離作業要領作成支援部223、単線結線図隔離作業要領作成支援部224、ECWD隔離作業要領作成支援部225のいずれを選択して隔離作業の要領書を作成するかで決まる。ここでは、P&ID隔離作業要領作成支援部223を使用する場合を「系統機器」、単線結線図隔離作業要領作成支援部224を使用する場合を「電源機器」、ECWD隔離作業要領作成支援部225を使用する場合を「制御盤」として表示してある。
「系統機器」の場合は、ステップS32へ進み、「電源機器」の場合は、結合子(A)に従って、図19のステップS61へ進み、「制御盤」の場合は、結合子(B)に従って、図20のステップS71へ進む。この段階で、現場保守端末装置9の表示装置の画面に図7から図9に示した書式の養生リスト(作成途中段階)80が、自動的にポップアップ画面として表示される。
ステップS32では、担当者は、図書・図面DB検索部244Bを用いて当該のP&ID情報203aの図面を図面DB203Bから検索して表示させ、P&ID隔離作業要領作成支援部223を用いる。P&ID隔離作業要領作成支援部223は、系統図(P&ID)上で、担当者の入力による隔離範囲69の指定を受付ける。
そして、ステップS33では、指定範囲の隔離機器を養生リスト(作成途中段階)80に主機器として登録を受付ける。例えば、図5に示した例では、隔離範囲69を枠設定して、その中に含まれる機器を色変え表示させ、その隔離範囲69に含まれるポンプ63、電動弁62,64、ポンプドレイン弁65、手動弁66,67を個々に指定することにより、自動的に機器No欄83、関連機器No欄89に機器Noが入力されるとともに、主/従欄87に主機器として入力される。
ステップS34では、主機器の登録終了か否かをチェックする。これは、隔離範囲69を枠設定して、その中に含まれる機器を色変え表示させたものが全て選択完了されたか否かで確認できる。主機器の登録終了の場合(Yes)は、ステップS35へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS33へ戻る。
ステップS35では、養生リスト(作成途中段階)80から主機器の選択を受付ける。そしてその状態で、場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
ステップS36Aでは、P&ID上で、ステップS35で指定された機器Noに関係する計装機器がある場合には、その計装機器に対して隔離処理が必要か否かを、担当者が判断して、隔離処理が必要な計装機器を従機器として指定入力するのを受付ける(P&ID上で従機器の計装機器を指定の受付け)。従機器として指定入力するのは、当該の計装機器の機器Noを選択指定することによって、養生リスト(作成途中段階)80の機器No欄83に指定された計装機器の機器Noが入力され、主/従欄87に従機器と入力され、関連機器No欄89にステップS35で選択された機器No欄83の機器Noが入力される。
例えば、図7において、機器No欄83の機器番号「XXXA−PUMP−020−1」を選択して、図5の制御盤コントローラ63−1や、現場温度計63−2が選択されるとこれらが従機器として指定できる。その後、従機器の場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
このステップS36Aの処理工程が、特許請求の範囲に記載の「図面検索工程で検索した図面上の機器が指定されると、該機器に接続されている次の操作機器を隔離境界として隔離範囲を決定し、該隔離範囲に存在する操作対象機器の各々に隔離のための操作状態を設定する隔離時操作状態設定工程」に対応する。
ステップS36Bでは、選択された主機器に係る単線結線図を図書・図面DB検索部244Bを用いて検索表示させる。そして、ステップS37では、表示された単線結線図からスイッチ等の機器を、担当者が検索して、隔離処理に必要な機器を養生リスト(作成途中段階)80に従機器として登録する。その後、従機器の場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
ステップS38では、養生リスト(作成途中段階)80に登録された主機器に対する従機器の登録が完了したか否かをチェックする。これは、担当者が、次のステップへ進むアイコンボタンを操作したか否かで判定される。主機器に対する従機器の登録が完了した場合(Yes)は、ステップS39へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS35へ戻る。
ステップS39では、養生リスト(作成途中段階)80から主機器の選択を受付ける。ステップS40では、担当者は図書・図面DB検索部244Bを用いて、ステップS39で選択された主機器に係る計装のECWD、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図を図面DB203Bから検索して表示させる。ここで、ECWD隔離作業要領作成支援部225が自動起動して前記図面状のデータの検索等を行う。
ステップS41では、担当者はPI/Oテーブル図(警報出力)とプラント運用ルール情報に基づいて、警報バイパスの必要の有無を判定する。警報バイパスの必要のある場合は、結合子(C)に従って図17のステップS42へ進み、警報バイパスの必要のない場合は、結合子(D)に従って図17のステップS44へ進む。
ステップS42では、ECWD隔離作業要領作成支援部225が、当該のECWDの図面に対して端子、スイッチ、ジャンパ部を自動検索して、色変え表示をし、担当者がバイパス処理をする対象を選択しやすくする。そして、担当者は、バイパス処理をする信号名称、端子No(もしくはスイッチNo、ジャンパ部No、機器No)と、それに関するECWDシートNo、ソフトロジック図シートNo、PI/Oテーブル図シートNo等をECWDの図面上で指定することによって養生リスト(作成途中段階)80に登録する。これは、図7における機器No欄83の当該主機器の機器Noの行において、図8における欄91aから91cに前記データを自動記入することを意味する。
ここで、バイパス処理する、つまり出力、又は入力させないようにする信号名称は、警報信号に限定されず、制御信号も含む。それは、従機器が上流からの制御信号を受けて、復旧時にいきなり動作を開始して回転速度制御されるポンプなり、開度調整される弁が異常動作を開始するのを防止する目的も含むためである。
このとき、例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
ステップS43では、担当者は、図書・図面DB検索部244Bを用いて、前記ステップS42において指定した信号名称に基づいて、IBDの当該シートNoを検索して、養生リスト(作成途中段階)80の当該主機器の隔離警報欄91のIBDシートNo欄91dに登録する。その後ステップS46へ進む。
ステップS44では、担当者は表示されたECWDの図面の中から警報信号に係るECWDシートNoがあるか否かを検索し、ある場合には、信号名称とそれに関係するECWDシートNo、ソフトロジック図シートNo、PI/Oテーブル図シートNo等を養生リスト(作成途中段階)80の参考非隔離警報欄92の欄92a〜92cに登録する。
ちなみに、ソフトロジック図シートNo、PI/Oテーブル図シートNoは、警報信号の信号名称をECWDの図面上で指定して、図書・図面DB検索部244Bを用いて、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図を検索させることで容易に取得できる。
ステップS45では、担当者は、図書・図面DB検索部244Bを用いて、前記ステップS44において指定した信号名称に基づいて、IBDの当該シートNoを検索して、養生リスト(作成途中段階)80の当該従機器の参考非隔離警報欄92のIBDシートNo欄92dに登録する。その後ステップS46へ進む。
ステップS46では、選択された主機器に係る計装の処理が終了したか否かをチェックする。これは、担当者が、次のステップへ進むアイコンボタンを操作したか否かで判定される。選択された主機器に対する計装の処理が終了した場合(Yes)は、ステップS47へ進み、そうでない場合(No)は、結合子(E)に従って、ステップS39へ戻る。
ちなみに、ステップS39〜S45は、隔離処理される主機器が制御装置の場合に必要になる流れであり、主機器が制御装置でない場合は、ジャンプさせることができるようにアイコンボタンが用意されている。
ステップS47では、養生リスト(作成途中段階)80においてステップS36A,S37で登録された従機器の選択を受付ける。ステップS48では、選択された従機器に係る計装のECWD、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図を図面DB203Bから検索して表示させる。ここで、ECWD隔離作業要領作成支援部225が自動起動して前記図面状のデータの検索等を行う。
ステップS49では、担当者はPI/Oテーブル図(警報出力)とプラント運用ルール情報に基づいて、警報バイパスの必要の有無を判定する。警報バイパスの必要のある場合は、ステップS50へ進み、警報バイパスの必要のない場合は、ステップS52へ進む。
ステップS50では、ECWD隔離作業要領作成支援部225が、当該のECWDの図面に対して端子、スイッチ、ジャンパ部を自動検索して、色変え表示をし、担当者がバイパス処理をする対象を選択しやすくする。このとき、例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
このステップS50の処理工程が、特許請求の範囲に記載の「図面検索工程で検索した図面上の機器が指定されると、該機器に接続されている次の操作機器を隔離境界として隔離範囲を決定し、該隔離範囲に存在する操作対象機器の各々に隔離のための操作状態を設定する隔離時操作状態設定工程」に対応する。
そして、担当者は、バイパス処理をする信号名称、端子No(もしくはスイッチNo、ジャンパ部No、機器No)と、それに関するECWDシートNo、ソフトロジック図シートNo、PI/Oテーブル図シートNo等をECWDの図面上で指定することによって養生リスト(作成途中段階)80に登録する。これは、図7における機器No欄83の当該従機器の行において、図8における欄91aから91cに前記データを自動記入することを意味する。
ここで、バイパス処理する、つまり出力、又は入力させないようにする信号名称は、警報信号に限定されず、制御信号も含む。それは、従機器が上流からの制御信号を受けて、復旧時にいきなり動作を開始して回転速度制御されるポンプなり、開度調整される弁が異常動作を開始するのを防止する目的も含むためである。
ステップS51では、担当者は、図書・図面DB検索部244Bを用いて、前記ステップS50において指定した信号名称に基づいて、IBDの当該シートNoを検索して、養生リスト(作成途中段階)80の当該従機器の隔離警報欄91のIBDシートNo欄91dに登録する。その後、結合子(F)に従って、図18のステップS54へ進む。
ステップS52では、担当者は表示されたECWDの図面の中から警報信号に係るECWDシートNoがあるか否かを検索し、ある場合には、信号名称とそれに関係するECWDシートNo、ソフトロジック図シートNo、PI/Oテーブル図シートNo等を養生リスト(作成途中段階)80の参考非隔離警報欄92の欄92a〜92cに登録する。
ちなみに、ソフトロジック図シートNo、PI/Oテーブル図シートNoは、警報信号の信号名称をECWDの図面上で指定して、図書・図面DB検索部244Bを用いて、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図を検索させることで容易に取得できる。
ステップS53では、担当者は、図書・図面DB検索部244Bを用いて、前記ステップS52において指定した信号名称に基づいて、IBDの当該シートNoを検索して、養生リスト(作成途中段階)80の当該従機器の参考非隔離警報欄92のIBDシートNo欄92dに登録する。その後、結合子(F)に従って、図18のステップS54へ進む。
ステップS54では、選択された従機器に係る計装の処理が終了したか否かをチェックする。これは、担当者が、次のステップへ進むアイコンボタンを操作したか否かで判定される。選択された主機器に対する計装の処理が終了した場合(Yes)は、ステップS55へ進み、そうでない場合(No)は、結合子(G)に従って、ステップS47へ戻る。
ステップS55では、担当者は、養生リスト編集部347Aにより作成された養生リスト(作成途中段階)80に対して、隔離−警報関係付けリスト編集部347Bにより、隔離警報欄91及び参考非隔離警報欄92に記載のある主機器、従機器の項を抽出して、隔離−警報関係付けリスト140を作成して、隔離−警報関係DB305に保存する。
ステップS56では、担当者の操作により養生リスト編集部347Aは、作成された養生リスト(作成途中段階)80に対して、隔離警報欄91、参考非隔離警報欄92を削除して養生リスト80の提出版を作成して、要領書の一部として要領書DB302に保存する。
なお、図示省略するが養生リスト(作成途中段階)80の欄90の右側に特許文献3の図18示された記録欄36として隔離時記録欄37、復旧時記録欄38を設け、隔離時記録欄37の中に実施日欄37a、実施者欄37b、立会者欄37cを配置し、復旧時記録欄38の中に実施日欄38a、実施者欄38b、立会者欄38cを配置して、作業記録の書式とすることが好ましい。
図16のステップS31から結合子(A)に従って、図19のステップS61へ進むと、担当者は、図書・図面DB検索部244Bを用いて当該の単線結線図情報203bの図面を図面DB203Bから検索して表示させ、単線結線図隔離作業要領作成支援部224を用いる。単線結線図隔離作業要領作成支援部224は、単線結線図上で、担当者の入力による隔離範囲79の指定を受付ける。そして、ステップS62では、指定範囲の隔離機器を養生リスト(作成途中段階)80に主機器として登録を受付ける。そのとき、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
ステップS63では、主機器の登録終了か否かをチェックする。これは、例えば、図6の隔離範囲79を枠設定して、その中に含まれる機器を色変え表示させたものが全て選択完了されたか否かで確認できる。主機器の登録終了の場合(Yes)は、ステップS64へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS62へ戻る。
ステップS64では、養生リスト(作成途中段階)80から主機器の選択を受付ける。そしてその状態で、場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
ステップS65では、担当者は、単線結線図上で、ステップS64で指定された主機器から給電されている下流側の制御盤、系統機器等を検索して養生リスト(作成途中段階)80に従機器として指定入力するのを受付け登録する。従機器として指定入力するのは、当該の制御盤No、系統機器の機器Noを選択指定することによって、養生リスト(作成途中段階)80の機器No欄83に指定された盤No又は機器Noが入力され、主/従欄87に従機器と入力され、関連機器No欄89にステップS64で選択された機器No欄83の機器Noが入力される。その後、従機器の場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。
ステップS66では、養生リスト(作成途中段階)80に登録された主機器に対する従機器の登録が完了したか否かをチェックする。これは、担当者が、次のステップへ進むアイコンボタンを操作したか否かで判定される。主機器に対する従機器の登録が完了した場合(Yes)は、結合子(H)に従って、図16のステップS39へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS64へ戻る。
図16のステップS31から結合子(B)に従って、図20のステップS71へ進むと、担当者はECWD隔離作業要領作成支援部225を用い、ECWD隔離作業要領作成支援部225が当該制御盤の指定を受付け、当該制御盤のECWDの最上位のシートを検索する。
ステップS72では、担当者はECWD隔離作業要領作成支援部225を用い、ECWD隔離作業要領作成支援部225がECWDシート上で隔離範囲(図示せず)の指定を受付ける。そして、ステップS73では、指定範囲の隔離機器を養生リスト(作成途中段階)80に主機器として登録を受付ける。そして、例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
ステップS74では、主機器の登録終了か否かをチェックする。これは、担当者が次のステップへのアイコンボタンを操作したか否かでチェックできる。主機器の登録終了の場合(Yes)は、ステップS75へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS73へ戻る。
ステップS75では、養生リスト(作成途中段階)80から主機器の選択を受付ける。そしてその状態で、場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。
ステップS76では、担当者は、ECWD上で、ステップS73で指定された主機器から給電又は制御信号を受けている上下流側のユニット、計器/機器等を検索して養生リスト(作成途中段階)80に従機器として指定入力するのを受付け登録する。従機器として指定入力するのは、当該のユニットNo、計器/機器Noを選択指定することによって、養生リスト(作成途中段階)80の機器No欄83に指定されたユニットの、計器/機器Noが入力され、主/従欄87に従機器と入力され、関連機器No欄89にステップS75で選択された機器No欄83の機器Noが入力される。その後、従機器の場所欄84、隔離状態欄85、復旧欄86、備考欄88を担当者が手入力するのを受付ける。例えば、隔離状態欄85に隔離のための操作状態の設定入力(隔離のための操作状態を設定)を受付け、復旧欄86に機器等の復旧時の操作内容の設定入力を受付ける。
なお、前記したように、欄83〜85,90は、特許文献3の図18の35a〜35hの欄の内容に置き換えると都合が良い。
ステップS77では、養生リスト(作成途中段階)80に登録された主機器に対する従機器の登録が完了したか否かをチェックする。これは、担当者が、次のステップへ進むアイコンボタンを操作したか否かで判定される。主機器に対する従機器の登録が完了した場合(Yes)は、結合子(H)に従って、図16のステップS39へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS75へ戻る。
本実施形態では、例えば、図5に示したP&IDの隔離範囲69に対し、ステップS55において図21に示したような隔離−警報関係付けリスト140が生成され保存される。
この隔離−警報関係付けリスト140は、通番欄141、系統名欄142、図7の機器No欄83に対応する欄143(図21中では、「機器No/端子No」と表示)、図7の欄87に対応する主/従欄145、図7の欄89に対応する関連機器No欄146、図7の欄90に対応する機器図面欄147、図8の欄91a〜91d、又は図9の欄92a〜92dに対応する警報信号名称欄148、ソフトロジック図シートNo欄149、PI/Oテーブル図シートNo欄150、IBDシートNo欄151から構成されている。
機器図面欄147は、例えば、P&ID情報203a、単線結線図情報203b、ECWD情報203cのいずれの種類の図面なのかを示す図面の種類欄147aと、その図面のシートNoを示す図面シートNo欄147bを含んでいる。つまり、図面の種類欄147a、図面シートNo欄147bは、図7の図面の種類欄90a、図面シートNo欄90bに対応している。
この隔離−警報関係付けリスト140は、実施側が現場保守支援サーバ計算機(実施側)300から報告書を作業管理サーバ計算機(管理側)200に送信されるときにそれに添付されて送信される(図14、図15参照)。そして図15のステップS22で説明したように隔離−警報関係DB211に自動的に格納されるが、その詳細な流れを図22で説明する。図22は、新規の隔離−警報関係付けリストを隔離−警報関係DBに蓄積する制御の流れを示すフローチャートである。この処理は故障警報原因検索サーバ計算機600においてなされる。
故障警報原因検索サーバ計算機600が、作業管理サーバ計算機(管理側)200から新規の隔離−警報関係付けリスト140を受信すると処理が開始される。
ステップS81では、所定の書式の電子ファイルで受領した新規の隔離−警報関係関係付けリスト140を読み込む。ステップS82では、一項目毎にすでに隔離−警報関係DB211に格納済の隔離−警報関係付けリスト140と照合する。ここで、一項目毎とは、図21における通番欄141の1行毎のことである。
ステップS83では、既に格納済か否かをチェックする。既に格納済の場合(Yes)は、ステップS85へ進み、格納済でない場合(No)は、ステップS84へ進む。
ステップS84では、隔離−警報関係DB211に、
(1)警報信号名称が一致する。
(2)IBDシートNoが一致する。
(3)IBDシートNoが既に格納済みのものに近い。
の優先順位で、追加格納する。つまり、格納するときに、新たな項を単純にリストの最後尾に追加するのではなく、警報信号名称やIBDシートNoから目視でも検索し易いように並び替えをしながら追加する。
ステップS85では、ステップS81で読み込んだ新規の隔離−警報関係付けリスト140にまだ、処理してない項目が残っているか否かをチェックする。処理してない項目が残っている場合(Yes)は、ステップS82に戻り、次の項目の処理を繰り返す。処理してない項目が残っていない場合(No)は、読み込んだ隔離−警報関係付けリスト140の格納処理を終了し、読み込んだ隔離−警報関係付けリスト140は、一時記憶から消去する。
以上で、図22に示す隔離−警報関係付けリスト140を隔離−警報関係DB211に蓄積する処理を終了する。
《故障警報原因の検索》
次に図21、図23から図25を参照しながら顧客の中央制御室の技術者や顧客保全管理部門の技術者が、中央制御室端末装置4又は管理端末装置7を用いて故障警報原因検索サーバ計算機600による警報信号名称等に基づく警報信号の原因となっている機器を迅速に検索したり、その警報信号の原因に関係すると思われる機器の範囲を迅速検索したりする方法について説明する。
図23から図25は、故障警報原因検索サーバ計算機における隔離−警報関係DBと図面DBを用いた警報信号発生の原因機器を検索する制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS91では、故障警報原因検索サーバ計算機600は、端末装置4,7からの顧客担当者による故障警報原因検索サーバ計算機600へのアクセスを受けたか否かをチェックする。アクセスを受けた場合(Yes)は、ステップS92へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS91を繰り返す。
ステップS92では、表示装置に表示されている警報信号名称(符号表示)(図13の凡例137では、「RAL0295−24」が対応)と、その警報信号名称(符号表示)の表示とともに表示されているソフトロジック図シートNo(図13の凡例137では、「RAL4077」が対応)の入力を受付ける。
なお、表示装置に表示されている警報信号名称(符号表示)やソフトロジック図シートNoは、主要な又は重要な警報信号の場合は、中央制御室のコンソールの表示装置に表示される。しかし、補助的な警報信号名称(符号表示)の場合は、中央制御室のコンソールの表示装置には、制御盤に警報が出ていることを示す表示のみが表示され、それを受けて運転員や技術者がその制御盤の表示装置を見に行き、その制御盤の表示装置の状態表示から警報信号名称(符号表示)と、それの記載されているソフトロジック図シートNoを見ることができる。
ステップS93では、入力された警報信号名称(符号表示)に基づいて、隔離−警報関係DB211に格納されている隔離−警報関係付けリスト140(図21参照)を検索する。
ステップS94では、隔離−警報関係付けリスト140内に、入力された警報信号名称(符号表示)があるか否かチェックする。入力された警報信号名称(符号表示)がある場合(Yes)は、ステップS95へ進み、無い場合(No)は、ステップS97へ進む。
ステップS95では、その警報信号名称(符号表示)を含む隔離−警報関係付けリスト140の項を端末装置4,7の表示装置に表示する。
ステップS96では、表示された隔離−警報関係付けリスト140の項に含まれる、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図及びその警報信号名称(符号表示)を含むECWDを端末装置4,7の表示装置に表示し、当該の警報信号名称(符号表示)を色変え表示する。この色変え表示により、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図、ECWDの注目点が端末装置4,7の操作者に容易に見つけられる。
ちなみに、隔離−警報関係付けリスト140には、PI/Oテーブル図シートNoが記載されていることにより当該のPI/Oテーブル図シートNoが容易に見つけられるが、それが無くても、図面DB203C内のECWD情報203c、ソフトロジック図情報203d、PI/Oテーブル図情報203eの各図面を検索するための属性情報C,D,E(図4参照)には信号名称(符号表示)が含まれているので、故障警報原因検索サーバ計算機600の図書・図面DB検索部244A(図1では省略)の機能により、容易に検索して表示できる。
ステップS96の後、結合子(J)に従って、図24のステップS103へ進む。
ステップS97では、隔離−警報関係付けリスト140内に、入力されたソフトロジック図シートNoがあるか否かをチェックする。力されたソフトロジック図シートNoがある場合(Yes)は、ステップS98へ進み、無い場合(No)は、結合子(K)に従って図25のステップS108へ進む。
ステップS98では、そのソフトロジック図シートNoを含む隔離−警報関係付けリスト140の項を端末装置4,7の表示装置に表示する。その後、結合子(L)に従って図24のステップS99へ進む。
ステップS99では、当該のソフトロジック図を端末装置4,7の表示装置に表示し、入力された警報信号名称(符号表示)を図面上で検索する。
ステップS100では、入力された警報信号名称(符号表示)があるか否かをチェックし、ある場合(Yes)は、ステップS101へ進み、無い場合(No)は、結合子(K)に従って図25のステップS108へ進む。
ステップS101では、当該のソフトロジック図の図面上の入力された警報信号名称(符号表示)を色変え表示する。
ステップS102では、入力された警報信号名称(符号表示)が含まれるPI/Oテーブル図及びECWDを端末装置4,7の表示装置表示し、それらの図面上でその警報信号名称(符号表示)を色変え表示する。
ステップS95の表示、又はステップS98の表示により、図21の隔離−警報関係付けリスト140の検索表示された通番欄141の単数、又は複数の項により、入力された警報信号名称(符号表示)により、どの系統名(欄142参照)のどの機器(欄143参照)が関係しているのか、それが点検保守作業時の主機器か従機器かの判定(欄145参照)、関連する主機器(欄146参照)、当該機器の記載されている図面のシートNo(欄147参照)が分かる。従ってこの機器に関係する警報であることが迅速に分かる。
系統図(P&ID)、単線結線図、IBD等の上流設計図書の図面の検索には経験が深いが、ECWD、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図の図面の検索にはそれ程堪能で無い技術者でも容易に、IBDの警報信号名称からECWD、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図を迅速に検索できる。そして、更に、制御盤内のどのコントローラ等詳細な機器のどれが原因かをつきとめる場合は、更に、図面DB203Cの検索を進める必要がある。
そのために、この画面には、更に詳細な調査を続けるか、これで終了するかを入力する「調査続行」、「終了」のアイコンボタンがこの画面には表示されている。
ステップS103では、これより詳細な調査を行うか否かをチェックする。「調査続行」のアイコンボタンが操作された場合(Yes)は、ステップS104へ進み、「終了」のアイコンボタンが操作された場合(No)は、終了する。
ステップS104では、表示されているソフトロジック図の図面上で、上流側の信号名称(符号表示)の指定を受付ける。
ステップS105では、指定された信号名称(符号表示)を含むソフトロジック図、PI/Oテーブル図、ECWDを表示し、指定された信号名称(符号表示)を色変え表示する。この色変え表示により、更に上流の信号名称(符号表示)、又はAND論理パターン、OR論理パターン等の各種の論理パターンに入力される他の信号名称(符号表示)が見つけ易くなる。この画面状態では、更に詳細な調査を続けるか、これで終了するかを入力する「調査続行」、「終了」のアイコンボタンがこの画面には表示されている。
ステップS106では、これより詳細な調査を行うか否かをチェックする。「調査続行」のアイコンボタンが操作された場合(Yes)は、ステップS107へ進み、「終了」のアイコンボタンが操作された場合(No)は、終了する。
ステップS107では、複数表示されているソフトロジック図のどれかの指定を受付ける。この指定は、例えば、マウス操作で矢印の指示マークを目的のソフトロジック図上の白地部分に移動させ、その状態でダブルクリック等の操作をすることでフトロジック図の指定操作ができる。
その後ステップS104へ戻る。
ステップS97、又はステップS100から結合子(K)に従ってステップS108へ進むと、入力された警報信号名称(符号表示)に基づいて、図面DB203Cから当該警報信号名称(符号表示)を含むIBD、ソフトロジック図、PI/Oテーブル図、ECWDを端末装置4,7の表示装置に表示し、入力された警報信号名称(符号表示)をそれぞれの図面上で色変え表示する。その後ステップS109に進み系統名を表示する。
IBD情報203f(図13ではIBD情報203fの内のIBD(警報出力)の図面203f1を表示)の図面には系統名欄131(図13参照)があり、入力された警報信号名称(符号表示)から系統名が容易に検索表示できる。
ステップS109ののち、結合子(M)に従って、図24のステップS103へ進む。
以上で警報信号名称等に基づく警報信号の原因となっている機器を迅速に検索したり、その警報信号の原因に関係すると思われる機器の範囲を迅速検索したりする処理が終了する。
本実施形態における図16から図20のフローチャートのステップS32,S36B,S40,S61,S71は、特許請求の範囲に記載の「図面検索工程」に対応し、ステップS35,S36A,S37,S42,S50,S62,S64,S73,S76は、特許請求の範囲に記載の「隔離時操作状態設定工程」に対応し、ステップS42〜S45,S50〜S53,S55は、特許請求の範囲に記載の「隔離情報リスト作成工程」に対応する。
また、図22のフローチャートは、特許請求の範囲に記載の「隔離情報リスト蓄積工程」に対応し、図23から図25のフローチャートは、特許請求の範囲に記載の「警報信号原因推定工程」に対応する。そして、作業管理サーバ計算機200、現場保守支援サーバ計算機300、故障警報原因検索サーバ計算機600が、特許請求の範囲に記載の「計算機」に対応する。
本実施形態によれば、保守点検工事の際に作成される養生リスト(作成途中段階)80の作成の過程で隔離−警報関係付けリスト140を作成して隔離−警報関係DB211に蓄積できる。蓄積された隔離−警報関係付けリスト140からIBDに記載の警報信号を生じる可能性のある制御盤や制御盤の中に含まれるコントローラを迅速にリスト表示できる。その結果、警報信号発生の原因機器を特定又はその範囲を特定推定することができる。従って、保守点検工事を計画する熟練技術者の情報を容易に利用して、顧客の技術者でも警報信号の原因となる機器を迅速に推定することができる。
また、本実施形態では、IBD情報203fもCAD図面情報として属性情報Fを持たせて、PI/Oテーブル図、ソフトロジック図、信号名称を有するECWDを検索可能としたので、実際にプラントの運転中に警報信号が発生した場合だけでなく、警報信号名称等を入力とした原因検索訓練にも使用できる。
つまり、IBD情報203fの任意の図面を表示した状態で、警報信号出力を選択指定して、図23から図25のフローチャートにより原因機器を特定する訓練がプラントの運転中、停止中に関係なく行え、顧客の技術者の技量向上に役立てることができる。
なお、本実施形態では、顧客側に故障警報原因検索サーバ計算機600を配置し、その中に図書・図面DB検索部244Aの機能や故障警報原因検索機能を動作させるものとしたがそれに限定されるものではない。故障警報原因検索サーバ計算機600を業者現場保守管理部門に配置して、端末装置4,7からネットワーク3を介して故障警報原因検索サーバ計算機600にアクセスして動作させる構成でも良い。