JP2012126942A - 球状銅微粉及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】不均化反応により得られた銅粉であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、かつ粉末粒径が単一のピークのみを有する球状銅微粉。アラビアゴムの添加剤を含む水性媒体中に、亜酸化銅を添加してスラリーを作製し室温以下に保持し、このスラリーに室温以下の温度の希硫酸を5秒以内に一度に添加して、不均化反応を10分間で終了し銅微粉を得る。
【選択図】図1
Description
これらの用途に適合するより微細な金属銅粒子の製造方法としては、
(1)銅塩水溶液の水素加圧還元法
(2)銅塩水溶液の化学薬品添加還元法
(3)有機銅塩の熱分解法
などがあるが、設備費および運転費が高価である問題があり、また所定の粒形粒度に制御するには、歩留りがわるく、表面酸化を起こしやすい、あるいは薬品代が高価であるなどの欠点があって、満足すべき方法はない。
また、反応条件を選ぶことによって鎖状などの凝集連結粉を得ることもできるようになった(例えば、特許文献1参照)。
この技術の内容は、1)亜酸化銅粒子と酸を反応させることによって銅塩水溶液と金属銅粒子を生成させ、固液分離することによって金属銅粒子を回収する方法において反応槽に希酸溶液を生産すべき金属銅粒子の目標粒度に対応する所定の平均滞留時間を得るような流量で連続的に流入させつつ、亜酸化銅粒子を反応槽のpHを所定の値に維持するような添加速度で添加し、液温50°C以下において反応させ、生成する金属銅粒子スラリーを前記溶液流入量に応じた速度で排出させ、こうして排出された金属銅粒子スラリーから固液分離手段を経て金属銅粒子を回収することにより、制御された粒度の金属銅粒子を製造することを特徴とする金属銅粒子の製造方法、2)亜酸化銅粒子と酸を反応させることによって銅塩水溶液と金属銅粒子を生成させ、固液分離することによって金属銅粒子を回収する方法において所定の粒子形状および粒度を得るべき液温を維持しつつ反応を行わせることを特徴とする金属銅粒子の製造方法というものである。
この方法は、微細な銅微粉を迅速に製造する方法で、極めて有効な方法である。しかし、これは銅微粉の平均粒径は0.5μm〜3.0μmレベルであり、さらに微細化する手法を探索していた。
以上については、微細な銅粉を得る試みがなされているが、単一の粒度分布を有する銅粉が得られているかどうか不明であり、場合によっては2種の粒度分布を持つ銅粉を積極的に製造することが提案されている(上記特許文献7)。
1)不均化反応により得られた球状銅微粉であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、かつ粉末粒径の単一のピークのみを有することを特徴とする球状銅微粉
2)レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD90が0.4μm以下であることを特徴とする上記1)記載の球状銅微粉
3)レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のDmaxが1μm以下であることを特徴とする上記1)記載の球状銅微粉
4)不均化反応により得られた球状銅微粉であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD10、D90、Dmaxが以下の関係式(Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5)を満たし、かつ粉末粒径の単一のピークのみを有することを特徴とする球状銅微粉、を提供する。
なお、上記レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径のピークについては、メインピークとサブピークの比率で95:5〜100:0までであれば、単一のピークとする。すなわち、この場合のサブピークはピークと見なさないこととする。以下特許請求を含め、上記の解釈(定義)とする。
5)アラビアゴムの添加剤を含む水性媒体中に、亜酸化銅を添加してスラリーを作製し、このスラリーに希硫酸を5秒以内に一度に添加して、不均化反応を行い、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、かつ粉末粒径の単一のピークのみを有することを特徴とする不均化反応による球状銅微粉の製造方法、を提供する。
6)前記スラリーを室温(20〜25°C)以下に保持すると共に、同様に室温(20〜25°C)以下に保持した希硫酸を添加して、不均化反応を行うことを特徴とする上記5)記載の球状銅微粉の製造方法
7)前記スラリーを7°C以下に保持すると共に、同様に7°C以下に保持した希硫酸を添加して、不均化反応を行うことを特徴とする上記5)記載の球状銅微粉の製造方法、を提供する。
8)不均化反応を10分間で終了することを特徴とする上記4)〜6)のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法
9)スラリー中のアラビアゴムの濃度を0.229〜1.143g/Lとすることを特徴とする上記5)〜8)のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法、を提供する。
このスラリー中のアラビアゴムの濃度を0.229〜1.143g/Lに低減することにより、従来の添加剤濃度に対し、相対比30wt%で平均粒径0.207μmの球状銅微粉を得ること、さらには相対比20wt%で平均粒径0.243μmの球状銅微粉を得ることができる。
11)レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のDmaxが1μm以下とすることを特徴とする上記5)〜9)のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法。
12)不均化反応により得られた球状銅微粉の製造方法であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径を0.25μm以下とし、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD10、D90、Dmaxが以下の関係式(Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5)を満たし、かつ粉末粒径の単一のピークのみとすることを特徴とする球状銅微粉の製造方法、を提供する。
一方、希硫酸のモル比(酸水溶液/スラリーのモル数)については、1.00〜2.00で実施するのが望ましい。モル比は等量(1.0)以上であれば反応に問題ない。過剰に加えてもそれほど効果が上がる訳ではない。逆に、酸濃度が濃過ぎる場合は、亜酸化銅スラリーに酸を添加する際に発熱量が大きくなり、反応系の温度が上昇し、微粉化に不利になると予想されるので、コスト的に不利となる虞がある。他方、酸濃度が薄い場合は結果的に反応速度が低下することになるので、微粉化に不利となる。以上から、モル比(酸の規定数/スラリーのモル数)については、1.00〜2.00とするのが望ましいと言える。
しかし、この短時間の不均化反応は、銅粒子の成長を抑制する作用を行っていると考えられる。したがって、微細化のためには、短時間の一括添加は有効である。酸水溶液の添加時間は、好ましくは3分以内の短時間であること、特に1分以内であることが望ましい。
前記微粉スラリーの固液分離と水洗浄を繰り返す途中において、酸による酸性化処理を行うこともできる。この酸による酸性化処理は、防錆処理を行う場合に、防錆効果をより高めることができる。最終的に水洗浄処理した後、銅粉をろ過し、さらにこれを真空乾燥して銅粉を得る。
酸は、希硫酸を使用する。希硫酸を使用した場合、不均化反応は次の反応式により、硫酸銅水溶液と金属銅粒子が生成する。
Cu2O+H2SO4=Cu↓+CuSO4+H2O
反応中に不純物沈殿が生成するのを避け、また、亜酸化銅が残留せず反応を迅速に進行させるためにはpHを2.5以下に、望ましくは1.0付近に維持する。
このような、亜酸化銅の不均化反応による銅微粉の製造に際し、アラビアゴムの添加剤を含む水性媒体中で、希硫酸による不均化反応を行う。これが本発明の大きな特徴の一つである。この添加剤は、粒子成長を抑制する働きがあり、また粒子同志の接触頻度を低減する作用を行う。したがって、微細粒子の製造に有効である。
すなわち、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉については、粉末粒径の単一のピークが得られるものではないからである。
特に、にかわを使用した場合は、一見平均粒径が0.25μm以下の微粉化が可能であるように見えるが、粉末粒径の複数のピークが観察される。これは、粉末の粒径のばらつきを意味するものである。
この迅速な添加による不均化反応が微細な球状銅粉を達成できる。すなわち、酸の添加速度を速めることにより、核発生を粒子成長よりも優勢にし、銅粉をより微細化させる。
この短時間の不均化反応は、銅粒子の成長を抑制する作用を行っていると考えられる。微細化のためには、短時間の一括添加は必要不可欠である。また、反応スケールを小さくすることにより、反応系内の不均化のばらつきを低減し、粒子成長による粗粉の発生を抑制する効果がある。
具体的には、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定したD90が0.4μm以下或いはDmaxが1μm以下と粗粉が少ない。さらには、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD10、D90、Dmaxについて以下の関係式(Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5)を満たし、粉末粒径のばらつきは小さい。
いずれの場合も、得られる金属銅粒子は高純度であり、かつ表面活性に富んでいる。従って、固液分離によって得られた金属銅粒子に対しては、適当な防錆処理を施してから乾燥する。
このように、添加剤の溶解→スラリー化(添加剤を含む水性媒体中に亜酸化銅を添加してスラリーを作製する工程)→不均化反応(酸水溶液の添加)→洗浄→防錆→ろ過→乾燥→解砕→分級の工程を経て製造される。
以上の工程により製造された本願発明の球状銅微粉は、特に積層セラミック内部電極に使用する粉末に有効である。
350mlの純水に、アラビアゴム0.4gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して7°C以下で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約1.143g/Lであった。
一方、7°C以下に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.109μmで、かつ単一ピークのみを有し、2つ以上のピークを認められなかった。粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を、図3に示す。この図3に示すように、ピークは1つである。また、D90は0.163μmと0.4μmより小さく、Dmaxも0.217μmと1μmより小さい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていることがわかった。
350mlの純水に、アラビアゴム0.4gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して室温(20〜25°C)で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約1.143g/Lであった。
次いで室温(20〜25℃)に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.109μmで、かつ単一ピークのみを有し、2つ以上のピークを認められなかった。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図4に示す。この図4に示すように、ピークは1つである。また、D90は0.164μmと0.4μmより小さく、Dmaxも0.217μmと1μmより小さい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていることがわかった。
350mlの純水に、アラビアゴム0.2gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して室温(20〜25°C)で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約0.571g/Lであった。
次いで室温(20〜25°C)に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.099μmで、かつ単一ピークのみを有し、2つ以上のピークを認められなかった。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図5に示す。この図5に示すように、ピークは1つである。また、D90は0.149μmと0.4μmより小さく、Dmaxも0.217μmと1μmより小さい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていることがわかった。
350mlの純水に、アラビアゴム0.12gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して室温(20〜25°C)で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約0.343g/Lであった。
次いで、室温(20〜25°C)に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
このようにして得られた球状銅微粉のFE−SEM写真を図2に示す。図2に示すように、レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.207μmで、かつ単一ピークのみを有し、2つ以上のピークを認められなかった。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図6に示す。この図6に示すように、ピークは1つである。また、D90は0.289μmと0.4μmより小さく、Dmaxも0.405μmと1μmより小さい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていることがわかった。
350mlの純水に、アラビアゴム0.08gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して室温(20〜25°C)で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約0.229g/Lであった。
次いで、室温(20〜25°C)に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
このようにして得られた球状銅微粉のFE−SEM写真を図3に示す。図3に示すように、レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.243μmで、かつ単一ピークのみを有し、2つ以上のピークを認められなかった。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図7に示す。この図7に示すように、ピークは1つである。また、D90は0.332μmと0.4μmより小さく、Dmaxも0.365μmと1μmより小さい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていることがわかった。
350mlの純水に、アラビアゴム0.04gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して室温(20〜25°C)で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約0.114g/Lであった。この場合、実施例に比べてアラビアゴムの添加量が少なく、スラリー中のアラビアゴム濃度が、かなり低い。
次いで室温(20〜25°C)に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.368μmで、2つ以上のピークが認められた。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図8に示す。この図8に示すように、離れた位置にもピークがあり、ピークは2つである。また、D90は0.1.898μmと0.4μmより大きく、Dmaxも3.254μmと1μmより大きい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2の関係式を満たしていない。
350mlの純水に、アラビアゴムを溶解せずに、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して室温(20〜25℃)で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約0g/Lであった。
次いで、室温(20〜25°C)に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、100ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD-2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.378μmで、かつ単一ピークではなく、2つ以上のピークが認められた。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図9に示す。この図9に示すように、離れた位置にもピークがあり、ピークは2つである。また、D90は1.279μmと0.4μmより大きく、Dmaxも4.936μmと1μmより大きい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていない。
3500mlの純水に、アラビアゴム4.0gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅500gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して7°C以下で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のアラビアゴム濃度は約1.143g/Lであった。
次いで7°C以下に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、1000ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.752μmで、2つ以上のピークが認められた。
メインピークは0.8μm付近に、サブピークは0.1μm付近に最大値を有する。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図10に示す。この図10に示すように、離れた位置にもピークがあり、ピークは2つである。また、D90は1.324μmと0.4μmより大きく、Dmaxも2.145μmと1μmより大きい。さらに、Dmax≦D50×3、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていない。
3500mlの純水に、ニカワ4.0gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅50gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して7°C以下で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のニカワ濃度は約1.143g/Lであった。
次いで、7°C以下に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、1000ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.449μmで、2つ以上のピークが認められた。
2つのピークは0.8μm及び0.1μm付近に最大値を有し、ピークの比は、4:6程度であった。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図11に示す。この図11に示すように、離れた位置にもピークがあり、ピークは2つである。また、D90は1.044μmと0.4μmより大きく、Dmaxも4.447μmと1μmより大きい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5の関係式を満たしていない。
ニカワの添加は、本願発明の課題を解決するには、不十分であった。
3500mlの純水に、ニカワ4.0gを溶解し、攪拌しつつさらに亜酸化銅500gを添加して懸濁させ、スラリーを調製して7°C以下で保持した。スラリー中の亜酸化銅濃度は約143g/L、スラリー中のニカワ濃度は約1.143g/Lであった。この場合、比較例4に比べて、亜酸化銅量を10倍に増やした場合である。
次いで、7°C以下に保持した希硫酸を、濃度38質量%:9N、モル比(酸水溶液/スラリー):1.5に調整し、1000ccを準備した。
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SALD−2100)で測定した銅微粉の平均粒径は0.153μmで、2つ以上のピークが認められた。
メインピークは0.1μm付近に最大値を有するが、サブピークは0.8μm付近に最大値を有する。測定した粒子径と相対粒子量の関係(粒度分布)を図12に示す。この図12に示すように、離れた位置にもピークがあり、ピークは2つであるまた、D90は0.642μmと0.4μmより大きく、Dmaxも1.414μmと1μmより大きい。さらに、Dmax≦D50×3、D90≦D50×2の関係式を満たしていない。
この比較例5でも、ニカワの添加は、本願発明の課題を解決するには、不十分であった。
Claims (12)
- 不均化反応により得られた球状銅微粉であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、かつ粉末粒径の単一のピークのみを有することを特徴とする球状銅微粉。
- レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD90が0.4μm以下であることを特徴とする請求項1記載の球状銅微粉。
- レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のDmaxが1μm以下であることを特徴とする請求項1記載の球状銅微粉。
- 不均化反応により得られた球状銅微粉であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD10、D90、Dmaxが以下の関係式(Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5)を満たし、かつ粉末粒径の単一のピークのみを有することを特徴とする球状銅微粉。
- アラビアゴムの添加剤を含む水性媒体中に、亜酸化銅を添加してスラリーを作製し、このスラリーに希硫酸を5秒以内に一度に添加して、不均化反応を行い、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径が0.25μm以下であり、かつ粉末粒径の単一のピークのみを有することを特徴とする不均化反応による球状銅微粉の製造方法。
- 前記スラリーを室温(20〜25°C)以下に保持すると共に、同様に室温(20〜25°C)以下に保持した希硫酸を添加して、不均化反応を行うことを特徴とする請求項5記載の球状銅微粉の製造方法。
- 前記スラリーを7°C以下に保持すると共に、同様に7°C以下に保持した希硫酸を添加して、不均化反応を行うことを特徴とする請求項5記載の球状銅微粉の製造方法。
- 不均化反応を10分間で終了することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法。
- スラリー中のアラビアゴムの濃度を0.229〜1.143g/Lとすることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法。
- レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD90が0.4μm以下とすることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法。
- レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のDmaxが1μm以下とすることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の球状銅微粉の製造方法。
- 不均化反応により得られた球状銅微粉の製造方法であって、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉の平均粒径を0.25μm以下とし、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した銅微粉のD10、D90、Dmaxが以下の関係式(Dmax≦D50×3、D90≦D50×2、D10≧D50×0.5)を満たし、かつ粉末粒径の単一のピークのみとすることを特徴とする球状銅微粉の製造方法。
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