JP2012128955A - 円筒形二次電池 - Google Patents

円筒形二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2012128955A
JP2012128955A JP2010276709A JP2010276709A JP2012128955A JP 2012128955 A JP2012128955 A JP 2012128955A JP 2010276709 A JP2010276709 A JP 2010276709A JP 2010276709 A JP2010276709 A JP 2010276709A JP 2012128955 A JP2012128955 A JP 2012128955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
positive electrode
flange
case
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010276709A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Ikeda
幸太郎 池田
Hideki Shinohara
英毅 篠原
Yuto Oguchi
勇人 小口
Katsunori Suzuki
克典 鈴木
Takashi Sasaki
孝 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Vehicle Energy Japan Inc
Original Assignee
Hitachi Vehicle Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Vehicle Energy Ltd filed Critical Hitachi Vehicle Energy Ltd
Priority to JP2010276709A priority Critical patent/JP2012128955A/ja
Publication of JP2012128955A publication Critical patent/JP2012128955A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

【課題】フランジ接合部の面積を大きくして低抵抗化を図ると共に、気密性を損なうことなく信頼性の高い二次電池を提供する。
【解決手段】リチウムイオン二次電池1は、発電ユニット20と、発電ユニット20を収容する電池容器2と、キャップ3およびフランジ37bを持つキャップケース37を有し電池容器2を封止する密閉蓋50とを備えている。キャップケース37はフランジ37bから突出した突片37cを有し、突片37cとキャップ3とが接合されることでキャップ3とキャップケース37とが一体化されている。フランジ37bには、少なくとも突片37cの片側に隣接する箇所に、キャップケース37の外周側に切り欠かれた凹部37eが形成されている。キャップ3とキャップケース37との接合面積が確保され、密閉蓋50との気密性が保たれる。
【選択図】図4

Description

本発明は円筒形二次電池に係り、特に、発電ユニットと、発電ユニットを収容する電池容器と、正負極のうち一方の端子を構成するキャップとキャップの外周部においてキャップの上面側に折り曲げられたフランジを持つキャップケースとを有し電池容器を封止する密閉蓋とを備えた円筒形二次電池に関する。
従来、二次電池は家電製品に汎用されており、最近では、特にリチウムイオン二次電池が数多く用いられている。リチウムイオン二次電池はエネルギ密度が高いことから、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の車載用電源としても開発が進められている。車載用電源は大電流の通電が必要なため、このような用途でのリチウムイオン二次電池では、蓋ユニット(密閉蓋)における上蓋と上蓋ケースとを溶接する等、各部品の低抵抗化の対策が進められている。
この種のリチウムイオン二次電池は、一般に円筒形(円柱状)を呈しており、正負極電極をセパレータを介して配置した電極群が電池缶(電池容器)内に電解液に浸潤されて収容されており、電池缶は密閉蓋により封止された気密構造を有している。このような密閉蓋の構造として、例えば、皿状でアルミニウム製の蓋ケースのフランジ部が、ニッケルメッキを施した鉄製の蓋キャップのフランジ部の上方側に折り曲げられてかしめられた構造が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の密閉蓋では、蓋ケースの周縁部にフランジ部が形成されており、このフランジ部を折り曲げて上蓋にかしめている。
特開2007−213819号公報
しかしながら、大容量が要求されるプラグインハイブリッド自動車(PHEV)や電気自動車(EV)に使用されるリチウムイオン二次電池では大電流の通電が必要とされるため、一層の低抵抗化の要請がある。その際、上蓋(キャップ)とケース(キャップケース)との接合部の面積をより大きくする必要性が生じるが、折り曲げられるフランジが径の違いから波打つように変形し、密閉型電池の気密性を損なうおそれがあった。
本発明は上記事案に鑑み、低抵抗化を図ると共に、気密性を損なうことなく信頼性の高い二次電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、発電ユニットと、前記発電ユニットを収容する電池容器と、正負極のうち一方の端子を構成するキャップと、前記キャップの外周部において前記キャップの上面側に折り曲げられたフランジを持つキャップケースとを有し、前記電池容器を封止する密閉蓋と、を備え、前記キャップケースは中心部側に向けて前記フランジから突出した溶接用突片を有し、前記突片と前記キャップとが接合されることで前記キャップと前記キャップケースとが一体化されており、前記フランジには、少なくとも前記突片の片側に隣接する箇所に、前記キャップケースの外周側に切り欠かれた凹部が形成されている、ことを特徴とする。
本発明において、凹部は曲線を含んで形成されていてもよい。また、フランジの径方向の幅Wと、凹部が形成された箇所のフランジの径方向の幅Wとの関係が、W>Wの大小関係を持つことが好ましい。さらに、キャップケースには突片が複数形成されており、各突片間の間隔が同じであってもよい。このような態様では、各突片とキャップとが抵抗溶接または摩擦攪拌により接合されていてもよい。また、キャップは、上方に突出した突出部と、外周を構成するリング部と、突出部とリング部とを繋ぐ立ち上がり部と有し、立ち上がり部には所定間隔で複数の開口が形成されており、各突片は、立ち上がり部の開口が形成された位置を避けるように、フランジから立ち上がり部に向けて突出していることが好ましい。
本発明によれば、キャップケースが中心部側に向けてフランジから突出した溶接用突片を有しているので、突片の形成によりキャップとキャップケースとの接合面積を大きく確保できるため、低抵抗化を図ることができるとともに、フランジには、少なくとも突片の片側に隣接する箇所に、キャップケースの外周側に切り欠かれた凹部が形成されているので、キャップケースのフランジをキャップの上面側に折り曲げる際に、フランジに波打つように生じる変形を凹部が吸収しフランジに不要な変形が生じないため、密閉蓋による気密性が保たれ電池の信頼性を高めることができる、という効果を奏することができる。
本発明が適用可能な実施形態の円筒形リチウムイオン二次電池の断面図である。 実施形態のリチウムイオン二次電池の分解斜視図である。 実施形態のリチウムイオン二次電池に用いられる電極群の一部を破断するとともに巻き解いた状態を示す斜視図である。 実施形態のリチウムイオン二次電池に用いられる密閉蓋の斜視図である。 密閉蓋の平面図である。 密閉蓋を構成するキャップケースのフランジ部および突片を示す平面図である。 本発明が適用可能な他の実施形態の円筒形リチウムイオン二次電池に用いられる密閉蓋を構成するキャップケースのフランジ部および突片を示す平面図である。 実施形態のリチウムイオン二次電池のガスケット近傍の拡大断面図である。 キャップケースの素材を示す平面図である。 キャップケースの素材に対する絞り加工工程を模式的に示す説明図である。 絞り加工工程に続く打ち抜き工程を示す斜視図である。 打ち抜き工程に続く打設工程を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る二次電池を、PHEV用の円筒形リチウムイオン二次電池に適用した実施の形態について説明する。
(構成)
<全体構造>
図1および図2に示すように、本実施形態の円筒形リチウムイオン二次電池(以下、二次電池と略称する。)1は、円柱状の発電ユニット20が、有底円筒型の電池容器2内に収容されており、電池容器2の上部開口部は密閉蓋50により封止されている。電池容器2は、表面にニッケルメッキが施された厚さ0.5mmの炭素鋼で構成されており、上端部側に内側に突出した(かしめ)溝2aが形成されている。なお、本実施形態の二次電池1は、外形40mmφ、高さ110mm、定格容量6Ahの電池である。
(発電ユニット20)
発電ユニット20は、発電要素として機能する円柱状の電極群10と、電極群10の上側に配置され正極電位を集電するための正極集電部材31と、電極群10の下側に配置され負極電位を集電するための負極集電部材21とを、以下で説明するように一体的にユニット化して構成されている。
図3に図示すように、電極群10は、中央部に中空円筒状で樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の軸芯15を有し、軸芯15の外周に、帯状の正極電極11、負極電極12、第1のセパレータ13および第2のセパレータ14が断面渦巻状に捲回されて構成されている。すなわち、電極群10では、軸芯15の外周に接する最内周には第1のセパレータ13が捲回され、その外側を、負極電極12、第2のセパレータ14および正極電極11が、この順に積層され捲回されている。最内周の負極電極12の内側には第1のセパレータ13および第2のセパレータ14が数周(図3では、1周)捲回されている。また、最外周は負極電極12およびその外周に捲回された第1のセパレータ13が配置されている。最外周の第1のセパレータ13には接着テープ19が貼着されており、捲き解けが防止されている(図2参照)。
正極電極11は、長尺な形状で厚さ20μmのアルミニウム箔で形成された正極シート11aを有している。この正極シート11aの両面に、正極活物質として平均粒径10μmのマンガン酸リチウムを含む正極合剤が塗布された正極合剤塗布部11bが形成されている。正極合剤には、マンガン酸リチウム85重量部に対して、導電材として平均粒径3μmの黒鉛の炭素粉末が10重量部およびバインダ(結着材)としてポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFと略記する。)が5重量部の割合で配合されている。正極シート11aの長寸方向の一側の側縁には、正極合剤が未塗布でアルミニウム箔(正極シート11a)が露出した正極合剤未塗布部11cが形成されている。この正極合剤未塗布部11cは、櫛状に切り欠かれ、軸芯15と平行に上方に延出した多数の正極リード16が等間隔に一体的に形成されている。
正極電極11を形成する例として、正極合剤の構成物質を分散させた分散液を正極シート11a上に塗布する方法が挙げられる。すなわち、正極合剤の構成物質に分散液としてN−メチル−2ピロリドン(以下、NMPと略記する。)や水等を添加し混練することで粘度を調整したスラリを、アルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、プレス、裁断する。正極合剤の塗布厚さは片側約40μmに調製されている。正極シート11aを裁断する際、正極リード16は一体的に形成される。
負極電極12は、長尺な形状で厚さ10μmの圧延銅箔で形成された負極シート12aを有している。この負極シート12aの両面に負極活物質として平均粒径20μmの黒鉛の炭素粒子を含む負極合剤が塗布された負極合剤塗布部12bが形成されている。負極合剤には、炭素粒子90重量部に対して、バインダとしてPVDFが10重量部の割合で配合されている。負極シート12aの長寸方向の一側の側縁には、負極合剤が未塗布で圧延銅箔(負極シート12a)が露出した負極合剤未塗布部12cが形成されている。この負極合剤未塗布部12cは、櫛状に切りかかれ、正極リード16とは反対方向に延出した多数の負極リード17が等間隔に一体的に形成されている。
負極電極12を形成する例として、負極合剤の構成物質を分散させた分散液を負極シート12a上に塗布する方法が挙げられる。すなわち、負極合剤の構成物質に分散媒としてNMPや水等を添加し混練することで粘度を調整したスラリを、圧延銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、プレス、裁断する。負極合剤の塗布厚さは片側約40μmに調製されている。負極シート12aを裁断する際、負極リード17は一体的に形成される。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14は、いずれもポリエチレン多孔膜が使用され、本例では、厚さ25μm、幅92mmに設定されている。ここで、第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の幅をW、負極シート12aに形成される負極合剤塗布部12bの幅をW、正極シート11aに形成される正極合剤塗布部11bの幅をWとした場合、W>W>Wの式を満足するように形成される。(図3参照)
すなわち、正極合剤塗布部11bの幅Wよりも、常に、負極合剤塗布部12bの幅Wが大きく設定されている。正極合剤塗布部11bの幅Wよりも、負極合剤塗布部12bの幅Wが小さい場合、二次電池の使用時に、正極合剤塗布部11bの正極活物質に含まれるリチウムがイオン化してセパレータを浸透し、負極活物質を含む負極合剤塗布部12bが形成されていない部分、すなわち、負極シート12bが露出した負極合剤未塗布部12cにリチウムが析出し、内部短絡が発生する原因となる。
図1〜図3に示すように、軸芯15は軸方向の上端部の内周面側が拡径された大径部15aが形成され、この大径部15aに正極集電部材31が圧入されている。正極集電部材31は、例えば、アルミニウムにより構成され、円盤状の基部31a、この基部31aの内周部において軸芯15側に向かって突出し、軸芯15の大径部15aの内面に圧入される下部筒部31b、および外周縁において密閉蓋50側に突き出す上部筒部31cを有している。正極集電部材31の基部31aには、電池内部で発生するガスを放出するための円形の開口部31dが2つ形成されている。
図2に示すように、正極シート11aに形成された正極リード16は、すべて集結するように折り曲げられてその先端部が正極集電部材31の上部筒部31cに溶接されている。この場合、正極リード16は、正極集電部材31の上部筒部31c上に重なり合って接合される。各正極リード16は大変薄いため、1つでは大電流を取り出すことができない。このため、軸芯15への巻き始めから巻き終わりまでの全長に亘り、多数の正極リード16が所定間隔で形成されている。
正極集電部材31の上部筒部31cの外周には、正極リード16およびリング状でアルミニウム製の押え部材32が溶接されている。多数の正極リード16は、正極集電部材31の上部筒部31cの外周に密着させておき、正極リード16の外周に押え部材32を巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。なお、負極の極性を有する電池容器2との電気的接触を避けるために、電極群10の上部から正極集電部材31にかけて絶縁被覆が施されている。このような絶縁被覆には例えば片面に粘着剤が塗布されたテープを用いることができる。
正極集電部材31の基部31aの上面には、複数のアルミニウム箔が積層されて構成されたフレキシブルな正極導電リード33が、その一端部を溶接されて接合されている。正極導電リード33は、複数枚のアルミニウム箔を積層して一体化することにより、大電流を流すことが可能に構成され、且つ、可撓性が付与されている。つまり、大電流を流すには接続部材の厚さを大きくする必要があるが、1枚の金属板で形成すると剛性が大きくなり、可撓性が損なわれる。そこで、板厚の小さな多数のアルミニウム箔を積層して可撓性を持たせている。正極導電リード33の厚さは、例えば、0.5mm程度であり、厚さ0.1mmのアルミニウム箔を例えば5枚積層して構成される。
軸芯15の軸方向の下端部の外周には、外径が縮径された小径部15bが形成され、この小径部15bの周部に負極集電部材21が圧入されて固定されている。負極集電部材21は、例えば、銅により構成され、円盤状の基部21aの中央に軸芯15の小径部15bが圧入される円形の開口部21bが形成されており、外周縁に、電池容器2の底部側に向かって突き出す外周筒部21cを有している。
負極シート12aに形成された負極リード17は、すべて集結するように折り曲げられてその先端部が負極集電部材21の外周筒部21cに超音波溶接等により溶接されている。各負極リード17は大変薄いため、大電流を取りだすために、軸芯15への巻き始めから巻き終わりまで全長にわたり、所定間隔で多数形成されている。
負極集電部材21の外周筒部21cの外周には、負極リード17およびリング状で銅製の押え部材22が溶接されている。多数の負極リード17は、負極集電部材21の外周筒部21cの外周に密着させておき、負極リード17の外周に押え部材22を巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。負極集電部材21(基部21a)の下面には、銅製の負極通電リード23が溶接されている。負極通電リード23は、電池容器2の底部に抵抗溶接等により接合されている。
電池容器2の内部には、非水電解液が所定量注入されている。非水電解液の一例として、リチウム塩がカーボネート系溶媒に溶解した溶液を用いることができる。リチウム塩の例として、6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、等が挙げられる。また、カーボネート系溶媒の例として、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、或いは上記溶媒の1種類以上から選ばれる溶媒を混合したもの、が挙げられる。本例では、非水電解液として、EC、DMCおよびDECの混合溶媒中に電解質として6フッ化リン酸リチウムを1モル/リットル溶解したものが用いられている。電極群10は、非水電解液に浸潤されている。
(密閉蓋50)
図1、図2、図4、図5に示すように、密閉蓋50は、上端に位置し、二次電池1の正極端子となるキャップ3と、キャップ3の裏面側(発電ユニット20側)に配置され電池容器2を密封するキャップケース37と、キャップケース37の中央部裏面に接合され、キャップ3と正極集電部材31とを電気的に接続するための正極接続板35と、正極接続板35の周縁上面とキャップケース37の裏面との間に挟持されたポリプロピレン製の絶縁リング41とを有しており、予めサブアセンブリとして組み立てられている。
キャップ3は、炭素鋼等の鉄にニッケルメッキを施して形成されている。キャップ3は、上方に突出し正極端子を構成する突出部3bと、キャップ3の周縁部分、すなわち、突出部3bの外周を構成する円盤状(リング状)の周縁部3aと、突出部3bと周縁部3aとを繋ぐ立ち上がり部3eとを有し、全体としてハット状を呈している。突出部3bの中央には円形の排気口3cが形成されており、立ち上がり部3eにも所定間隔で複数の排気口3dが穿設されている。本例では、排気口3dは中心角が90度ずつシフトした4方向に4つ形成されている。なお、これらの排気口3dは、突出部3bおよび周縁部3aにも延出して形成されている(図4参照)。突出部3bには、電池間を接続するためのバスバー(接続部材)などが接続される。
キャップケース37は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。図4に示すように、キャップケース37は、周縁部がキャップ3の周縁部3aに沿ってキャップ3の上面側に折り曲げられている。キャップケース37は、キャップ3の周縁部3aに沿って折り曲げられた周縁部、すなわち、円環状のフランジ37bを有している。フランジ37bには、その内周縁からキャップ3の中心部側に向けて突出する矩形状の溶接用突片37cが複数形成されており、各突片37c間の間隔が同じに設定されている。本例では、突片37cが90度間隔で4つ形成されている。各突片37cは、立ち上がり部3eの排気口3dが形成された位置を避けるように、立ち上がり部3eに向けて突出している。すなわち、各突片37cは排気口3d間の立ち上がり部3e側に、キャップ3の中心部に向かって突出している。4つの突片37cのほぼ中央部では、摩擦攪拌によりキャップ3とキャップケース37とが接合されており、円形の接合部37dが形成されている。すなわち、キャップケース37とキャップ3とは、フランジ37bでかしめ固定され、突片37cとキャップ3とが摩擦攪拌により接合されることで、一体化されている。これにより低抵抗化を図ることができる。
図6に示すように、フランジ37bには、突片37cの両側に隣接する箇所にキャップケース37の外周側に半円状に切り欠かれた凹部37eがそれぞれ形成されている。すなわち、フランジ37bには突片37cの両側に凹部37eが曲線を含んで形成されており、本例では、凹部37eは突片37cに対して左右対称に形成されている。また、フランジ37bの径方向の幅をW、凹部37eの形成された箇所(突片37cの両側に隣接する箇所)のフランジ37bの径方向の幅をWとすると、W>Wの大小関係となるように設定されている。なお、本例では、Wが3mm、Wが2mmに設定されている。
キャップケース37のキャップ3側の中央円形領域には、開裂溝37aが形成されており、この開裂溝37aは円形形状の開裂溝と、円形形状の開裂溝から四方に放射状に伸びる直線状の開裂溝とで構成されている。開裂溝37aは、プレスによりキャップケース37の上面側を断面V字状に穿設して、残部を薄肉化したものである。
絶縁リング41は円環状であり、下方に突出する側部41bを有し、中央に円形の開口部41aが形成されている。絶縁リング41の開口部41a内には正極接続板35が嵌合されている。正極接続板35は、アルミニウム合金製で中央部を除くほぼ全体が均一でかつ、中央側が少々低い位置に撓んだ(窪んだ)、ほぼ皿形状を有している。正極接続板35の厚さは、例えば、1mm程度に設定されている。正極接続板35の中心には、薄肉でドーム形状に形成された突起部35aが形成されており、突起部35aの周囲には、複数の開口部35bが形成されている(図2参照)。正極接続板35の突起部35aはキャップケース37の中央部の裏面にスポット溶接等の抵抗溶接や摩擦攪拌により接合されている。開口部35bは、円形状に形成されており、電池内部に発生するガスを放出する機能を有している。キャップ3およびキャップケース37は、正極導電リード33および正極接続板35により正極集電部材31と電気的に接続されている。
(製造)
二次電池1は、発電ユニット20を電池容器2内に収容し、密閉蓋50で封止することで製造される。以下、二次電池1の製造工程について、発電ユニット20の製造工程、密閉蓋50の製造工程、発電ユニット20を電池容器2内に密閉する密閉工程の順に説明する。
〈発電ユニット20の製造工程〉
発電ユニット20は、電極群10の製造ステップ、負極集電部材21の取付ステップ、正極集電部材31の取付ステップを経て製造される。
電極群10の製造ステップでは、まず、正極シート11aの両面に、正極合剤の構成物質をNMPに分散させた分散液を混練したスラリを塗布し乾燥させ、プレス加工し、幅88mmに裁断することで、正極合剤塗布部11bが形成される。このとき、正極シート11aの長寸方向一側の側縁に、正極合剤未塗布部11cが形成され、多数の正極リード16が正極シート11aと一体形成された正極電極11が形成される。また、負極シート12aの両面に、負極合剤の構成物質をNMPに分散させた分散液を混練したスラリを塗布し乾燥させ、プレス加工し、幅90mmに裁断することで、負極合剤塗布部12bが形成される。このとき、負極シート12aの長寸方向一側の側縁に、負極合剤未塗布部12cが形成され、多数の負極リード17が負極シート12aと一体形成された負極電極12が形成される。
図3に示すように、軸芯15に、第1のセパレータ13、正極電極11、第2のセパレータ14、負極電極12を、この順に捲回して電極群10を作製する。このとき、第1のセパレータ13、正極電極11、第2のセパレータ14、負極電極12は最も内側の側縁部を軸芯15に溶接しておくと、捲回時に加える荷重に抗して捲回することが容易となる。
負極集電部材21の取付ステップでは、図2に示すように、得られた電極群10の軸芯15の下部に負極集電部材21を取り付ける。負極集電部材21の取り付けは、負極集電部材21の開口部21bに軸芯15の下端部に設けられた小径部15bを嵌入して行う。次に、負極集電部材21の外周筒部21cの外周の全周囲に亘り、負極リード17をほぼ均等に配分して密着し、負極リード17の外周に押え部材22を巻き付ける。そして、超音波溶接等により、負極集電部材21に負極リード17および押え部材22を溶接する。次に、軸芯15の下端面と負極集電部材21とに跨る負極通電リード23を負極集電部材21に溶接する。
正極集電部材31の取付ステップでは、軸芯15の正極集電部材31の下部筒部31bを軸芯15の上端側に設けられた大径部15aに嵌合する。正極電極11の正極リード16を正極集電部材31の上部筒部31cの外面に密着させる。そして、正極リード16の外周に押え部材32を巻き付け、超音波溶接等により、正極集電部材31の上部筒部31cに正極リード16および押え部材32を接合することで、発電ユニット20が構成(製造)される。
〈密閉蓋50の製造工程〉
図2に示すように、密閉蓋50は、キャップケース37の製造ステップ、キャップケース37にキャップ3を固定する固定ステップ、正極接続板35および絶縁リング41をキャップケース37に取り付ける取付ステップを経て製造される。
キャップケース37の製造ステップでは、まず、図9に示すような円板状で厚さが0.4mmのアルミニウム製の素材37Aが用いられる。図10に示すように、素材37Aに絞り加工(白抜き矢印でプレス加工のイメージを示す)し、円板周縁に円環37bbを立設させ、中間品37Bを成型する。図11に示すように、中間品37Bの円環37bbにおいて、例えば、打ち抜き型130によって、隣接する突片37cの間の部分を打ち抜き中間品37Cを製造する。このとき、中間品37Cに0.5Rの凹部37eが両側の付け根に形成された4つの突片37cが同じ間隔で形成される。図12に示すように、製造された中間品37Cに対して、例えば、打刻型140によって中央円形領域に開裂溝37aを打刻し、キャップケース37を製造する。製造されたキャップケース37単体では、底部(中央円形領域)が平板状となっている。
固定ステップでは、製造されたキャップケース37に、キャップ3が、かしめ加工および摩擦攪拌接合により固定される。キャップ3は、厚さが約5μmのニッケルメッキが施された厚さ0.6mmの鉄で形成されている。すなわち、キャップ3には、アルミニウムで形成されたキャップケース37より高融点の鉄が用いられている。図2に示すように、キャップ3を固定前のキャップケース37では、フランジ37bはケース基部に垂直に形成され、突片37cはフランジ37bの上端から上方に突出している。キャップ3の周縁部3aをキャップケース37のフランジ37b内に配置する。そして、フランジ37bをキャップ3の上面に沿うように折り曲げプレス等によりかしめて、キャップ3の周縁部3aの上面および下面、および外周側面を覆って圧接する。このとき、各突片37cは、フランジ37bからキャップ3の中心部に向かって、キャップ3の立ち上がり部3eに形成された排気口3dの位置を避けるように、折り曲げられる。
その後、キャップケース37は、それぞれ4つの突片37cの略中央の接合部37dにおいて、かしめ加工部を下側から支持するバックアップ部材(アンビル)を用い、突片37cに表面方向から回転工具を圧接することで摩擦攪拌接合が4箇所に施され、キャップ3に溶接される。このとき使用される回転工具は、中央がわずかにドーム状ないし球面状に膨らんだ平面状の先端面を有しており、先端の直径Dを3.2mm、先端面の中央のふくらみの直径dが直径Dの1/2の1.6mm、膨らみの高さhが0.1mmに設定されている。
取付ステップでは、正極接続板35を絶縁リング41の開口部41aに嵌合して取り付ける。そして、正極接続板35の突起部35aを、キャップ3が固定されたキャップケース37の底面下側に接合する。この場合の接合方法は、摩擦攪拌接合を用いることができる。正極接続板35とキャップケース37とを接合することにより、平板状であったキャップケース37の底部は皿状となり、キャップケース37がダイヤフラムとして機能する。正極接続板35が嵌合された絶縁リング41およびキャップケース37に固定されたキャップ3が一体化され、密閉蓋50が構成される。
〈密閉工程〉
密閉工程では、まず、発電ユニット20を収容可能なサイズの有底円筒部材(後に電池容器2となるものであるが、以下、説明を簡素にするために、便宜上、電池容器2という。)に収容する。電池容器2内に収納した発電ユニット20の負極通電リード22を、電池容器2に抵抗溶接等により溶接し、電気的に接続させる。このとき、電池容器2の外部から、軸芯15の中空軸に電極棒を挿通し、電極棒により負極通電リード22を電池容器2の底部に押しつけて溶接する。次に、電池容器2の上端部側の一部を絞り加工して内方に突出させ、外面にほぼ断面V字状の溝2aを形成する。電池容器2の溝2aは、発電ユニット20の上端部、換言すれば、正極集電部材31の上端部近傍に位置するように形成する。
正極集電部材31の基部31aに正極導電リード33の一端部を例えば超音波溶接等により溶接し、密閉蓋50を正極導電リード33の他端部に近接して配置する。そして、正極導電リード33の他端部を正極接続板35の下面に、レーザ溶接により溶接する。この溶接は、正極導電リード33の他端部における正極接続板35との接合面が、正極集電部材31に溶接された正極導電リード33の一端部の接合面と同じ面となるようにして行う。非水電解液を電池容器2に所定量注入する。
非水電解液を電池容器2に注入後、電池容器2の溝2aの上にガスケット43を収容する。図2に示すように、ガスケット43は、リング状の基部43aの外周側に存在し、上部方向に基部43aに対して垂直な外周壁部43bと、基部43aの内周側に存在し、基部43aから下部方向に基部43aに対して垂直な筒部43cとを有する構造となっている。この構造で、ガスケット43は、電池容器2の溝2a上部の内側に留まっている。ガスケット43は、ゴムで形成されており、限定する意図ではないが、1つの好ましい材料の例として、エチレンプロピレン共重合体(EPDM)をあげることができる。また、例えば、電池容器2が厚さ0.5mmの炭素鋼製で、外径が40mmφの場合、ガスケット43の厚さは1mm程度とされる。
ガスケット43の筒部43c上に、密閉蓋50を配置する。詳細には、密閉蓋50のキャップケース37を、その周縁部をガスケット43の筒部43c上に対応させて載置する。この場合、絶縁リング41の側部41bの外周に正極集電部材31の上部筒部31cが嵌合されるようにする。この状態で、電池容器2の溝2aと上端面の間の部分をプレスにより圧縮する。すなわち、ガスケット43の外周壁部43bを折曲して基部43aと外周壁部43bにより、密閉蓋50を軸方向に圧接するようにかしめ加工する。これにより、キャップケース37は外周壁部43bで挟持され、ガスケット43と共に密閉蓋50が電池容器2に固定され、電池容器2が密閉される。正極集電部材31とキャップ3が正極導電リード33、正極接続板35およびキャップケース37を介して導電接続され、キャップ3が正極端子、電池容器2が負極端子を構成する二次電池1が製造される。
(作用等)
次に本実施形態の二次電池1の作用効果等について説明する。
従来のリチウムイオン二次電池では、密閉蓋を構成する蓋ケース(キャップケース)と蓋キャップ(キャップ)との接合にスポット溶接が用いられている。スポット溶接では、蓋ケースのフランジ部の下面と蓋キャップのフランジ部の上面とに溶接用電極を接触させ、電極間に通電することで接合されるため、蓋キャップの鉄より融点の低いアルミニウム製の蓋ケースの下面にピンホール等の欠陥を生じ、溶接痕が残ることがある。アルミニウム製蓋ケースにピンホール等が形成されていても、鉄製蓋キャップにはピンホール等が形成されにくいため、電池蓋の気密検査を行っても蓋ケースのピンホールを検出することができない。電池組立後では、蓋ケースの下面側が電池内側となるため、蓋ケース下面が非水電解液にさらされることから、ピンホールに非水電解液が侵入する。このため、ピンホールに浸入した非水電解液が鉄製蓋キャップと接触することから、蓋キャップが腐食し、非水電解液が漏洩することとなる。電池外に漏洩した非水電解液は、当該電池ばかりではなく、例えば、組電池としたときに隣り合う電池や周囲の機器等に腐食等の損害を及ぼすおそれがある。一方、蓋ケースと蓋キャップとでは、材質の金属が異なるため、密閉蓋には異種金属の接触抵抗が存在する。このため、大電流放電により電力損失が生じる。多数の電池を接続した組電池では、全体の抵抗が大きくなり、電力損失も大きくなる。本実施形態の二次電池1は、これらの問題を解決することができる電池である。
本実施形態の二次電池1では、キャップケース37とキャップ3とがかしめられたフランジ(かしめ部)37bから中心部側に向けて突出した4つの突片37cのそれぞれの接合部37dに摩擦攪拌接合が施されている。このため、フランジに突片が形成されていない従来の二次電池よりも、突片37cの接合部37dで接合された分、接合面積を大きく確保することができるので、低抵抗化を図ることができる。このため、大電流放電時でも電気抵抗の増大が抑制され、大電流放電時の電力損失を軽減することができる。
また、本実施形態の二次電池1は、突片37cの両側の付け根に凹部37eが形成されている。また、フランジ37bの径方向の幅をW、凹部37eの形成された箇所のフランジ37bの径方向の幅をWとしたときに、W>Wの大小関係となるように設定されている。このため、キャップケース37のフランジ37bをキャップ3の上面側に折り曲げる際に、フランジ37bに波打つように生じる変形を凹部37eが吸収することができる。これにより、図8に示すように、ガスケット43とフランジ37bの接触面37fにおける接触圧を均一にすることができ、ガスケット43および密閉蓋50による気密性を確保することができる。この結果、かしめ不具合が抑制されるので、密閉蓋50による気密性が保たれ電池の信頼性を高めることができる。
更に、本実施形態の二次電池1では、キャップ3の上面側に折り曲げられた突片37cの接合部37dに回転工具を圧接することで摩擦攪拌接合を施し、キャップケース37とキャップ3とを一体化させている。このため、電池組立後に電池内側に位置するキャップケース37の下面側では、従来の二次電池で用いられるスポット溶接に伴うピンホール等の形成が防止される。これにより、キャップ3に非水電解液が直接接触しないので、キャップ3が腐食しにくくなり、非水電解液の漏洩を抑制することができる。この結果、非水電解液による周囲の機器等への損害を抑えることができる。従って、密閉蓋50のキャップケース37とキャップ3との接合信頼性を向上させることができる。
また更に、本実施形態では、キャップケース37の中央円形領域(底部)に、開裂溝37aが形成されている。これにより、電池異常時等に電池容器2内の内圧が所定値以上に上昇すると開裂溝37aが開裂して、電池内部のガスが排気口3c、3dから放出されるので、電池容器2内の圧力を低減することができる。また、正極接続板35と接合されたことで、単体では平板状であったキャップケース37の底部が皿状となる。このため、キャップケース37がダイヤフラムとして機能することができる。すなわち、電池容器2の内圧によりキャップケース37が容器外方に膨出すると、キャップケース37と、正極接続板35の突起部35aとの電気的接続が断たれ、過電流を抑制することができる。つまり、密閉蓋50は防爆機構を構成している。
更にまた、本実施形態では、突片37cが、キャップ3の立ち上がり部3eに形成された排気口3dの位置を避けるように、フランジ37bからキャップ3の中心部に向けて突出している。このため、突片37cにより排気口3dが塞がれることがないので、電池異常時等に、キャップケース37と正極接続板35の突起部35aとの電気的接続が断たれた後に電池容器2内の内圧がさらに上昇しても、密閉蓋50の防爆機構により排気口3c、3dから電池内部のガスが阻害されることなく放出される。
また、本実施形態では、正極接続板35が、アルミニウム合金で形成されており、正極導電リード33と同様のアルミニウムで形成されているため、正極導電リード33と溶接により容易に接合することができる。また、本実施形態では、キャップ3が、アルミニウムで形成されたキャップケース37より高融点の鉄で形成されている。このため、キャップケース37をキャップ3へ摩擦攪拌接合する際に、キャップ3が変形することなく、接合させることができる。また、電池使用時の温度上昇や高温環境下での使用時等においても、キャップ3の変形等を抑制することができる。
なお、本実施形態では、フランジ37bに突片37cが4つ形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いくつ形成されていてもよい。また、キャップケース37およびキャップ3の接合面積、すなわち、突片37cの接合部37dの面積を大きく確保することを考慮すれば、突片37cの大きさをできるだけ大きくすることが好ましい。また、突片37cの形状は例示した矩形のものに限らない。さらに、本実施形態では、キャップケース37に4つの突片37cが同じ間隔で形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突片37cが異なる間隔で形成されていてもよい。突片37cが同じ間隔で形成されていると、キャップケース37およびキャップ3を安定して固定することができる。
また、本実施形態では、キャップ3およびキャップケース37を摩擦攪拌により接合する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、抵抗溶接やレーザ溶接等により接合してもよい。摩擦攪拌接合では、回転工具の先端部を回転させながら突片37cに圧接することで、摩擦熱により突片37cを構成するキャップケース37とキャップ3の上面側の一部とを塑性流動させて混ぜ合わせることで一体化させる。このため、キャップ3およびキャップケース37を摩擦攪拌により接合すると、キャップケース37およびキャップ3を構成する金属が混ぜ合わさった接合部37dでは、キャップケース37とキャップ3との異種金属の接触面がなくなるので、単にかしめ加工により接合させた場合より、通電時のキャップケース37及びキャップ3間の電気抵抗を低減することができる。また、接合面積を確保しやすく、溶接焼けや金属が溶接棒に付着する等の問題を回避できる点においても、摩擦攪拌接合がより優れている。
更に、本実施形態では、突片37cの両側に隣接する箇所に、凹部37eがそれぞれ形成され、突片37cに対して左右対称に形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、突片37cの少なくともいずれかの片側に隣接する箇所に、凹部37eが形成されていればよい。すなわち、突片37cは非対称な形状に形成されていてもよい。
また更に、本実施形態では、凹部37eが半円状に曲線を含んで形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、直線のみで形成されていてもよい。凹部37eが曲線を含んで形成されていると、キャップケース37のフランジ37bをキャップ3の上面側に折り曲げる際に、フランジ37bをより均一に変形させることができる。
更にまた、本実施形態では、突片37cのほぼ中央部で摩擦攪拌によりキャップ3とキャップケース37とが接合され、接合部37dが1箇所に形成される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。キャップ3とキャップケース37とを一体化させることができれば、突片37cの中央部以外で接合されていてもよい。例えば、突片37cの4つの角付近にそれぞれ摩擦攪拌接合を施し、接合部37dを1つの突片37cの4箇所に形成してもよい。
また、本実施形態では、正極合剤に含有される正極活物質として、リチウム酸化物であるマンガン酸リチウムを用いる例を示したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、リチウム複酸化物(コバルト、ニッケル、マンガンから選択される2種以上を含むリチウム酸化物)を用いてもよい。また、正極合剤に含有される導電材として、黒鉛等の炭素粉末を用いる例を示したが、正極合剤中におけるリチウムの吸蔵放出反応で生じた電子の正極電極への伝達を補助できるものであれば制限はない。導電材の例として、アセチレンブラック等がある。また、正極合剤に含有されるバインダとして、本実施例では、PVDFを用いる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、正極活物質および導電材、また、正極合剤および正極集電体を結着させることができ、非水電解液との接触により、大幅に劣化しなければよい。バインダの例として、フッ素ゴム等がある。
更に、本実施形態では、正極集電部材31をアルミニウムで形成する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。正極集電部材31をアルミニウムで形成すると、アルミニウムの表面が耐食性を有するため、正極集電部材31が電解液に直接接触しても酸化の進行を抑制することができる。すなわち、アルミニウムは、なんらかの加工により表面が露出すると、直ちに、表面に酸化アルミウム皮膜が形成され、この酸化アルミニウム皮膜により、それ以上アルミニウムの酸化が進行することを抑制することができる。また、正極集電部材31をアルミニウムで形成すると、正極シート11aの正極リード16を超音波溶接またはスポット溶接等により溶接することも可能となる。
また更に、本実施形態では、負極合剤が負極活物質、負極バインダから構成される例を示したが、本発明では、更にアセチレンブラック等の導電材が含有されていてもよい。また、負極活物質として、黒鉛の炭素粉末を用いる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。負極活物質に黒鉛炭素を用いたリチウムイオン二次電池は、大容量が要求されるプラグインハイブリッド自動車や電気自動車の車載用電源に適している。
更にまた、本実施形態では、正極電極11を形成する例として、正極合剤の構成物質をNMPや水等に分散させた分散液を混練して形成したスラリを正極シート11aに塗布し、正極合剤塗布部11bを形成する方法を例示したが、本発明は、正極合剤の塗布部を形成することができれば、これに限定されるものではない。同様に、負極電極12を形成する例として、負極合剤の構成物質をNMPや水等に分散させた分散液を混連して形成したスラリを負極シート12aに塗布し、負極合剤塗布部12bを形成する方法を例示したが、本発明は、負極合剤の塗布部を形成することができれば、これに限定されるものではない。正極合剤または負極合剤の構成物質を含むスラリの塗布方法としては、ロール塗工法やスリットダイ塗工法等が挙げられる。
また、本実施形態では、密閉蓋50を構成するキャップ3が炭素鋼等の鉄にニッケルメッキを施して形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。キャップ3を鉄で形成すると、複数の二次電池1を直列に接合する際に、スポット溶接により接合することができる。また、本実施形態では、キャップ3が正極端子を構成し、電池容器3が負極端子を構成する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、正負極を逆にしてもよい。
更に、本実施形態では、PHEV用の円筒形リチウムイオン二次電池1を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯用の小型民生用のリチウムイオン二次電池にも適用することができる。また、本実施形態では、正極電極11および負極電極12が第1のセパレータ13や第2のセパレータ14を介して捲回した電極群10を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、矩形状の正極電極、負極電極を積層して電極群としてもよい。
本発明は、低抵抗化を図ると共に、気密性を損なうことなく信頼性の高い二次電池を提供するものであるため、リチウムイオン二次電池の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
1 リチウムイオン二次電池(二次電池)
2 電池容器
3 キャップ
3a 周縁部(リング部)
3b 突出部
3c 排気口
3d 排気口
3e 立ち上がり部
20 発電ユニット
37 キャップケース
37b フランジ
37c 突片(溶接用突片)
37e 凹部
50 密封蓋

Claims (6)

  1. 発電ユニットと、
    前記発電ユニットを収容する電池容器と、
    正負極のうち一方の端子を構成するキャップと、前記キャップの外周部において前記キャップの上面側に折り曲げられたフランジを持つキャップケースとを有し、前記電池容器を封止する密閉蓋と、
    を備え、
    前記キャップケースは中心部側に向けて前記フランジから突出した溶接用突片を有し、前記突片と前記キャップとが接合されることで前記キャップと前記キャップケースとが一体化されており、
    前記フランジには、少なくとも前記突片の片側に隣接する箇所に、前記キャップケースの外周側に切り欠かれた凹部が形成されている、
    ことを特徴とする円筒形二次電池。
  2. 前記凹部は曲線を含んで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の円筒形二次電池。
  3. 前記フランジの径方向の幅Wと、前記凹部が形成された箇所の前記フランジの径方向の幅Wとの関係が、W>Wの大小関係を持つことを特徴とする請求項1に記載の円筒形二次電池。
  4. 前記キャップケースには前記突片が複数形成されており、前記各突片間の間隔が同じであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の円筒形二次電池。
  5. 前記各突片と前記キャップとが抵抗溶接または摩擦攪拌により接合されたことを特徴とする請求項4に記載の円筒形二次電池。
  6. 前記キャップは、上方に突出した突出部と、外周を構成するリング部と、前記突出部と前記リング部とを繋ぐ立ち上がり部と有し、前記立ち上がり部には所定間隔で複数の開口が形成されており、
    前記各突片は、前記立ち上がり部の前記開口が形成された位置を避けるように、前記フランジから前記立ち上がり部に向けて突出している、
    ことを特徴とする請求項4に記載の円筒形二次電池。
JP2010276709A 2010-12-13 2010-12-13 円筒形二次電池 Withdrawn JP2012128955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010276709A JP2012128955A (ja) 2010-12-13 2010-12-13 円筒形二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010276709A JP2012128955A (ja) 2010-12-13 2010-12-13 円筒形二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012128955A true JP2012128955A (ja) 2012-07-05

Family

ID=46645791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010276709A Withdrawn JP2012128955A (ja) 2010-12-13 2010-12-13 円筒形二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012128955A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019074234A1 (ko) * 2017-10-10 2019-04-18 주식회사 엘지화학 접속 캡을 구비한 원통형 전지셀
WO2020137777A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池
JPWO2021210276A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019074234A1 (ko) * 2017-10-10 2019-04-18 주식회사 엘지화학 접속 캡을 구비한 원통형 전지셀
US11296390B2 (en) 2017-10-10 2022-04-05 Lg Energy Solution, Ltd. Cylindrical battery cell having connection cap
WO2020137777A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池
CN113243059A (zh) * 2018-12-28 2021-08-10 松下知识产权经营株式会社 电池
CN113243059B (zh) * 2018-12-28 2023-10-20 松下知识产权经营株式会社 电池
JPWO2021210276A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21
CN115398722A (zh) * 2020-04-17 2022-11-25 松下知识产权经营株式会社 圆筒形电池
EP4138182A4 (en) * 2020-04-17 2024-02-14 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. CYLINDRICAL BATTERY
JP7716660B2 (ja) 2020-04-17 2025-08-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 円筒形電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5103489B2 (ja) 密閉型電池
US10224533B2 (en) Secondary battery comprising current interrupt device
JP5368345B2 (ja) 非水電解液円筒型電池
US12176580B2 (en) Secondary battery and method for manufacturing same
JP5619033B2 (ja) 密閉型電池およびその製造方法
JPWO2014097586A1 (ja) 円筒形二次電池及びその製造方法
JP2002313309A (ja) 電気化学装置およびその製造方法
JP2011187338A (ja) リチウムイオン二次電池
JP3627645B2 (ja) リチウム二次電池
EP4007023A1 (en) Battery
JP2014082055A (ja) 円筒形蓄電素子
JP2003007346A (ja) リチウム二次電池及びその製造方法
JP4688688B2 (ja) 大電流放電用二次電池
JP2012128955A (ja) 円筒形二次電池
JP5248210B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2013012343A (ja) パウチ型リチウム二次電池
JP2013033660A (ja) 二次電池
JP4374829B2 (ja) 電池の製造方法
JP4736301B2 (ja) 電池
JP4459559B2 (ja) 密閉型電池
JP2013012335A (ja) 円筒形二次電池
JP4204366B2 (ja) 非水電解質二次電池
WO2018230058A1 (ja) 二次電池
WO2025095073A1 (ja) 蓄電装置
WO2024135555A1 (ja) 円筒形電池

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140304