JP2012131077A - 積層体 - Google Patents
積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012131077A JP2012131077A JP2010283623A JP2010283623A JP2012131077A JP 2012131077 A JP2012131077 A JP 2012131077A JP 2010283623 A JP2010283623 A JP 2010283623A JP 2010283623 A JP2010283623 A JP 2010283623A JP 2012131077 A JP2012131077 A JP 2012131077A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- laminate
- thermoplastic resin
- weight
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】 ポリカーボネート樹脂を樹脂成分とするポリカーボネート樹脂材料からなる層(A)の少なくとも一方の面に、環構造を有する熱可塑性樹脂を樹脂成分とする熱可塑性樹脂材料からなる層(B)が積層されてなる積層体であって、前記ポリカーボネート樹脂材料のガラス転移点TgA(℃)を125℃以下とする。
【選択図】 なし
Description
(1)ポリカーボネート樹脂を樹脂成分とするポリカーボネート樹脂材料からなる層(A)の少なくとも一方の面に、環構造を有する熱可塑性樹脂を樹脂成分とする熱可塑性樹脂材料からなる層(B)が積層されてなる積層体であって、前記ポリカーボネート樹脂材料のガラス転移点TgA(℃)が125℃以下であることを特徴とする積層体。
(2)前記環構造が、ラクトン環構造である前記(1)に記載の積層体。
(3)前記熱可塑性樹脂がメタクリル樹脂である前記(1)または(2)に記載の積層体。
(4)ポリカーボネート樹脂材料が、ポリカーボネート樹脂70〜99重量部及び可塑剤1〜30重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の積層体。
(5)前記可塑剤がリン酸エステル系化合物である前記(4)に記載の積層体。
(6)前記熱可塑性樹脂材料が、環構造を有する熱可塑性樹脂100重量部に対して紫外線吸収剤0.5〜10重量部を含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の積層体。
(7)全体の厚さが20〜200μmであり、層(A)の厚さが全体の厚さの10〜80%であり、かつ層(B)の厚さが10μm以上である前記(1)〜(6)のいずれかに記載の積層体。
(8)ポリカーボネート樹脂材料と熱可塑性樹脂材料とが共押出成形されてなる前記(1)〜(7)のいずれかに記載の積層体。
(9)層(A)の一方の面に層(B)が積層されてなる前記(1)〜(8)のいずれかに記載の積層体。
(10)層(A)の両方の面に層(B)が積層されてなる前記(1)〜(8)のいずれかに記載の積層体。
(11)前記(9)に記載の積層体の層(A)側の面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾用積層体。
(12)前記(10)に記載の積層体の一方の面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾用積層体。
(13)前記(11)又は(12)に記載の加飾用積層体の加飾側の面に、熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴とする加飾用シート。
(14)前記(11)又は(12)に記載の加飾用積層体の加飾側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品。
(15)前記(13)に記載の加飾用シートの熱可塑性樹脂シート側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品。
ここで、ポリカーボネート樹脂材料とは、ポリカーボネート樹脂を必須成分とし、必要により他の成分を含有するものであり、すなわち、ポリカーボネート樹脂又はポリカーボネート樹脂組成物を意味する。
また、熱可塑性樹脂材料とは、環構造を有する熱可塑性樹脂を必須成分とし、必要により他の成分を含有するものであり、すなわち、環構造を有する熱可塑性樹脂又は環構造を有する熱可塑性樹脂組成物を意味する。
層(A)を構成するポリカーボネート樹脂材料の必須成分であるポリカーボネート樹脂としては、例えば、二価フェノールとカルボニル化剤とを界面重縮合法や溶融エステル交換法などで反応させることにより得られるもの、カーボネートプレポリマーを固相エステル交換法などで重合させることにより得られるもの、環状カーボネート化合物を開環重合法で重合させることにより得られるものなどが挙げられる。
また、本発明の積層体の加工成形が容易で、射出成形同時貼合用途に好適な積層体を得るために、層(A)を構成するポリカーボネート樹脂材料は、そのガラス転移点TgA(℃)が、層(B)を構成する熱可塑性樹脂材料のガラス転移点TgB(℃)との関係で、式:|TgB―TgA|<25℃を満たすようにする。すなわち、TgAとTgBの差が25℃より小さくなるようにする。
ポリカーボネート樹脂材料としては、上記ガラス転移点範囲内であるポリカーボネート樹脂を単独で使用してもよいし、ポリカーボネート樹脂に他の成分を混合して、上記ガラス転移点範囲内にしたポリカーボネート樹脂組成物を使用してもよい。ポリカーボネート樹脂組成物としては、特にポリカーボネート樹脂及び可塑剤を含有したものが好ましく用いられる。
層(B)を構成する熱可塑性樹脂材料の必須成分である熱可塑性樹脂は、分子鎖中に環構造を有するものであればよく、その環構造としては、例えば、ラクトン環構造、無水グルタル酸構造、グルタル酸イミド構造、無水マレイン酸構造、マレイミド構造などが挙げられ、これらの中でもラクトン環構造が好ましい。また、その樹脂成分は特に制限されないが、アクリル系樹脂、とりわけメタクリル樹脂が、得られるフィルムの透明性、表面硬度などの点で好ましい。
2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸プロピル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸ブチル等が挙げられ、そのアルキル基の炭素数は通常1〜8、好ましくは1〜4である。中でも、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチルが好ましく用いられる。
分子内に重合性の炭素―炭素二重結合を1個有する化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族アルケニル化合物、アクリロニトリルなどのアルケニルシアン化合物、メタクリル酸、アクリル酸等が挙げられる。
熱可塑性樹脂材料は、紫外線吸収剤を含有することが好ましい。紫外線吸収剤を含有することで、紫外線が吸収され、層(A)の少なくとも一方の面に層(B)を積層させた際に、層(A)および層(B)における光エネルギーによる分解劣化を防止することができ、太陽光などの紫外線を有する光が当たる場所で使用されるような場合、積層体の安定性を向上することができる。
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤としては、例えば、2,2′−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−クロロベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
なかでも、フィルムからの揮発分を少なくし、また印刷絵柄の劣化を防止する観点からは、高分子量のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、例えば、2,2′−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕などが好ましい。
熱可塑性樹脂材料は、アクリルゴム粒子を含有することが好ましい。アクリルゴム粒子を含有することで、得られる積層体をより割れ難くすることができる。
また、外層の重合体は、内層の弾性重合体100重量部に対し、通常10〜400重量部、好ましくは20〜200重量部の割合で形成するのがよい。外層の重合体を、内層の弾性重合体100重量部に対し10重量部以上とすることで、該弾性重合体の凝集が生じ難くなり、基材層の透明性が良好となる。
また、上記外層の重合体における多官能単量体の例としては、先に弾性重合体の単量体成分として挙げた多官能単量体の例と同様である。
有機系微粒子としては、例えば架橋アクリル系重合体粒子や架橋スチレン系重合体粒子が用いられ、無機系微粒子としては、例えばシリカやアルミナなどが用いられる。
これら微粒子の含有量は、要望する表面光沢や意匠により適宜調整されるが、ポリカーボネート樹脂材料に含有させるのであれば、該ポリカーボネート樹脂材料100重量%に対して通常0.1〜50重量%、また熱可塑性樹脂材料に含有させるのであれば、該熱可塑性樹脂材料100重量%に対して、通常0.1〜50重量%である。
以上説明した層(A)の構成材料であるポリカーボネート樹脂材料と、層(B)の構成材料である熱可塑性樹脂材料とを用いて、層(A)の少なくとも一方の面に、層(B)を積層し一体化させることで、本発明の積層体が得られる。
層(A)の少なくとも一方の面に層(B)を積層し一体化させる方法としては、例えば、それぞれの構成材料を押出機にて溶融させ、フィードブロック法又はマルチマニホールド法を用いて積層させる共押出成形法や、ポリカーボネート樹脂材料を押出成形法などによりフィルム化し、このフィルムの表面に、熱可塑性樹脂材料を必要により溶剤に溶解してコーティングする方法などが挙げられ、なかでも共押出成形法が好ましく用いられる。
金属弾性ロールとしては、例えば、軸ロールと、この軸ロールの外周面を覆うように配置され、積層樹脂に接触する円筒形の金属製薄膜とを備えて、これら軸ロールと金属製薄膜との間に水や油などの温度制御された流体が封入されたものや、ゴムロールの表面に金属ベルトを巻いたものなどが挙げられる。
ここで、多層フィルムの厚さは、製膜速度、T型ダイスの吐出口厚み、ロールの間隙などを調節することにより、調整できる。
本発明の積層体は、加飾用フィルムとして好ましく用いられる。層(A)の一方の面に層(B)が積層されてなる積層体の場合は、層(A)側の面に加飾が施されるのが好ましく、層(A)の両方の面に層(B)が積層されてなる積層体の場合は、層(B)の一方の面に、加飾が施されるのが好ましい。
加飾性や製品化後の表面硬度を考慮すると、層(A)の両面に層(B)が形成されてなる積層体が好ましく用いられる。
加飾手段としては、例えば、連続グラビア印刷やシルク印刷などにより表面に木目調などや各種デザインの直接印刷を施す方法や、蒸着やスパッタリングなどにより金属メッキ調の加飾を施す方法、また印刷や蒸着などの加飾が施された他の樹脂フィルムをラミネートする方法などが挙げられる。
また、この加飾用フィルムは、上記した加飾が施された面に、バッキング材として熱可塑性樹脂シートを積層して、加飾用シートとすることもできる。
ここで、熱可塑性樹脂シートを構成する樹脂としては、例えば、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが挙げられる。また、この熱可塑性樹脂シートの厚さは、所謂フィルム領域の厚さも包含し、通常0.1〜2mmである。
そして、こうして得られる加飾フィルム又は加飾シートを、加飾層が設けられていない樹脂層側が表側に配置されるように、熱可塑性樹脂成形品に積層することにより、すなわち、加飾フィルムであれば、加飾側の面に、熱可塑性樹脂成形品を積層することにより、また、加飾シートであれば、熱可塑性樹脂シート側の面に、熱可塑性樹脂成形品を積層することにより、加飾成形品を得ることができる。
ここで、熱可塑性樹脂成形品を構成する樹脂としては、例えば、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが挙げられる。
射出成形同時貼合法は、加飾フィルム又は加飾シートを予備成形することなく、加飾フィルム又は加飾シートを射出成形金型内に挿入し、そこに熱可塑性樹脂成形品を構成する溶融樹脂を射出して、射出成形品を形成すると同時に、その成形品に加飾フィルム又は加飾シートを貼合する方法(狭義の射出成形同時貼合法と呼ばれることがある)や、加飾フィルム又は加飾シートを真空成形や圧空成形などにより予備成形してから、射出成形金型内に挿入し、そこに熱可塑性樹脂成形品を構成する溶融樹脂を射出して、射出成形品を形成すると同時に、その成形品に加飾フィルム又は加飾シートを貼合する方法(インサート成形法と呼ばれることがある)、または加飾フィルム又は加飾シートを射出成形金型内で真空成形や圧空成形などにより予備成形した後、そこに熱可塑性樹脂成形品を構成する溶融樹脂を射出して、射出成形品を形成すると同時に、その成形品に加飾フィルム又は加飾シートを貼合する方法(インモールド成形法と呼ばれることがある)などによって行うことができる。射出成形同時貼合法のさらに詳しい説明は、例えば、特公昭63−6339号公報、特公平4−9647号公報、特開平7−9484号公報などに記載されている。
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管を付した1m3の反応釜に、136kgのメタクリル酸メチル(MMA)、34kgの2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル(MHMA)、166kgのトルエンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温し、還流したところで、開始剤として187gのターシャリーアミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富(株)製、商品名:「ルパゾール570」)を添加すると同時に、374gの開始剤と3.6kgのトルエンからなる溶液を2時間かけて滴下しながら、還流下(約105〜110℃)で溶液重合を行い、さらに4時間かけて熟成を行った。
得られた重合体溶液に、170gのリン酸ステアリル/リン酸ジステアリル混合物(堺化学工業(株)製、商品名:「Phoslex A−18」)を加え、還流下(約90〜110℃)で5時間、環化縮合反応を行った。次いで、上記環化縮合反応で得られた重合体溶液を、バレル温度250℃、回転数150rpm、減圧度13.3〜400hPa(10〜300mHg)、リアベント数1個、フォアベルト数4個のベントタイプスクリュー二軸押出し機(φ=42mm、L/D=42)に、樹脂量換算で13kg/hの処理速度で導入し、該押出し機内で環化縮合反応と脱揮を行い、押出すことにより、透明なペレットを得た。
続いて、クラス1万のクリーンルーム内にて、ポリマーフィルター(濾過精度5μ)を設置した50mmφ、L/D=36を有するベント付き単軸押出し機を用いて、上記で得られたペレットを440ppmの酢酸亜鉛、500ppmのステアリルアルコールと共に85kg/hの処理速度で溶融混錬、脱揮処理すると同時に濾過処理を行った後、ストランドとして押し出してペレタイズすることによりメタクリル樹脂2(ラクトン環構造を有するアクリル系樹脂)のペレットを作製した。
得られたメタクリル樹脂2のメルトフローレートは16.3g/10min、重量平均分子量が11.4万、ガラス転移点は127℃であった。
なお、メタクリル樹脂2のメルトフローレートは、JIS−K7210に基づき、試験温度240℃、荷重10kgで測定した。
また、メタクリル樹脂2の重量平均分子量は、展開液にクロロホルムを用いたゲル浸透クロマトグラフィー(東ソー(株)製のGPCシステム)のポリスチレン換算により求めた。
なお、上記のアクリルゴム粒子における中間層の弾性重合体の層の平均粒子径は、下記の方法で測定した。
アクリルゴム粒子をメタクリル樹脂と混合してフィルム化し、得られたフィルムを適当な大きさに切り出し、切片を0.5%四酸化ルテニウム水溶液に室温で15時間浸漬し、該ゴム粒子中の弾性重合体の層を染色した。さらに、ミクロトームを用いて約80nmの厚さにサンプルを切断した後、透過型電子顕微鏡で写真撮影を行った。この写真から無作為に100個の染色された弾性重合体の層を選択し、その各々の径を算出した後、その数平均値を求めた。
ポリカーボネート樹脂を75mmφ二軸押出機〔東芝機械(株)製〕で溶融させ、バレルの途中からポンプで液状の可塑剤を送り込み、ポリカーボネート樹脂と可塑剤とを表1に示す割合で混合し、ポリカーボネート樹脂組成物をペレットとして得た(実施例1、実施例2)。このポリカーボネート樹脂組成物のガラス転移点を表1に示した。
JIS K 5600−5−4に従って測定した。
積層体から50mm角の試験片を作製し、(株)村上色彩技術研究所製の「HR−100」を使用して、JIS K7361に従って測定した。
まず得られた積層体から10mm×150mmの短冊状の試験片をカッターで切り出した。このとき、試験片の長辺が積層体の成形方向に対して平行になるように切り出した試験片(MD方向の試験片)を5本、試験片の長辺が積層体の成形方向に対して垂直となるように切り出した試験片(TD方向の試験片)を5本、用意した。
次に、各試験片を、インストロン万能試験機(インストロンジャパン(株)製の「INSTRON5500R」)を用いて、チャック間50mm、温度25℃、速度50mm/分の条件で、JIS−K7127に準じて、試験片が破断するまで延伸し、引張破壊ひずみ(%)もしくは張引破壊時予備ひずみ(%)を測定した。そして、各方向ごとに5本の試験片の平均値を求め、これを各方向の引張破壊ひずみ(%)とした。各方向の引張破壊ひずみ(%)が大きいほど、伸びがよく、強度の高い丈夫な積層体であると言える。
まず、得られた積層体から10mm×120mmの短冊状の試験片をカッターで切り出した。このとき、試験片の長辺が積層体の成形方向に対して平行になるように切り出した試験片(MD方向の試験片)を10本、試験片の長辺が積層体の成形方向に対して垂直となるように切り出した試験片(TD)方向の試験片)を10本、用意した。
次に、各試験片を、試験片の平面(切り出す前のフィルム表面)に垂直な方向から衝撃が加わるように、その両端を試験片支持台に両面粘着テープ(コニシ(株)製の「ボンド両面テープ固定用」)で固定し、JIS−K7111に準じて、シャルピー衝撃試験を行い、試験片を破断するのに要した吸収エネルギー(J)を測定した。そして、各方向ごとに、10本の試験片の平均値を求め、これを各方向の吸収エネルギー(J)とした。各方向の吸収エネルギー(J)が大きいほど、耐衝撃性が高く丈夫な積層体であると言える。
得られた積層体から10×150mmの短冊状の試験片を、その長辺が積層体の成形方向に対して平行になるようにカッターで切り出し、得られた試験片を、インストロン万能試験機(インストロンジャパン(株)製の「INSTRON5500R」)を用いて、チャック間50mm、温度140℃、速度50mm/分の条件で、試験片が破断するまで延伸し、延伸中の最大応力(kgf)を測定した。通常の射出成形同時貼合法において、真空成形や圧空成形などの予備成形時の積層体表面の温度は140〜160℃程度であることから、140℃における延伸時の最大応力が小さいほど、成形が容易であると言える。
積層体から50mm角の試験片を作製し、得られた試験片の表面に内径37mm、高さ20mmのテフロン(登録商標)製円筒を置き、圧着器で試験片に強く密着させ、その開口部に自動車用芳香剤((株)ダイヤケミカル製の「グレイスメイトポピー柑橘系」)を5ml注入した。そして、開口部をガラス板で蓋をして密閉した後、55℃に保持したオーブンに入れて4時間放置した。その後、圧着器を取り外し、試験片を水洗した後、乾燥し、試験部の表面状態を観察し、試験片の耐芳香剤性を、下記の基準で評価した。
○:変化が認められない。
×:白化もしくは発泡が認められる。
Claims (15)
- ポリカーボネート樹脂を樹脂成分とするポリカーボネート樹脂材料からなる層(A)の少なくとも一方の面に、環構造を有する熱可塑性樹脂を樹脂成分とする熱可塑性樹脂材料からなる層(B)が積層されてなる積層体であって、
前記ポリカーボネート樹脂材料のガラス転移点TgA(℃)が125℃以下であることを特徴とする積層体。 - 前記環構造がラクトン環構造である請求項1に記載の積層体。
- 前記熱可塑性樹脂がメタクリル樹脂である請求項1または2に記載の積層体。
- ポリカーボネート樹脂材料が、ポリカーボネート樹脂70〜99重量部及び可塑剤1〜30重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記可塑剤がリン酸エステル系化合物である請求項4に記載の積層体。
- 前記熱可塑性樹脂材料が、環構造を有する熱可塑性樹脂100重量部に対して紫外線吸収剤0.5〜10重量部を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層体。
- 全体の厚さが20〜200μmであり、層(A)の厚さが全体の厚さの10〜80%であり、かつ層(B)の厚さが10μm以上である請求項1〜6のいずれかに記載の積層体。
- ポリカーボネート樹脂材料と熱可塑性樹脂材料とが共押出成形されてなる請求項1〜7のいずれかに記載の積層体。
- 層(A)の一方の面に層(B)が積層されてなる請求項1〜8のいずれかに記載の積層体。
- 層(A)の両方の面に層(B)が積層されてなる請求項1〜8のいずれかに記載の積層体。
- 請求項9に記載の積層体の層(A)側の面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾用積層体。
- 請求項10に記載の積層体の一方の面に、加飾が施されてなることを特徴とする加飾用積層体。
- 請求項11又は12に記載の加飾用積層体の加飾側の面に、熱可塑性樹脂シートが積層されてなることを特徴とする加飾用シート。
- 請求項11又は12に記載の加飾用積層体の加飾側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品。
- 請求項13に記載の加飾用シートの熱可塑性樹脂シート側の面に、熱可塑性樹脂が射出成形されてなることを特徴とする加飾成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010283623A JP2012131077A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010283623A JP2012131077A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | 積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012131077A true JP2012131077A (ja) | 2012-07-12 |
Family
ID=46647258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010283623A Pending JP2012131077A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | 積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012131077A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014025005A1 (ja) * | 2012-08-06 | 2014-02-13 | 帝人株式会社 | 多層フィルム、加飾成形用フィルムおよび成形体 |
| JP2014034112A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 透明多層シート |
| JP2014141556A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Nippon Shokubai Co Ltd | インサート成形用樹脂フィルム |
| JP2016036934A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | リケンテクノス株式会社 | 正面パネル構成用多層樹脂シート |
| JP2016069514A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社日本触媒 | 樹脂エマルション |
| KR20190052691A (ko) * | 2016-09-30 | 2019-05-16 | 주식회사 쿠라레 | 적층 가식 필름과 그 제조 방법, 그리고, 가식 성형체와 그 제조 방법 |
| JPWO2019107462A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2021-01-14 | 株式会社クラレ | 熱成形用積層板とその製造方法 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002254544A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱可塑性樹脂積層体 |
| JP2008273028A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nippon Shokubai Co Ltd | 積層体 |
| JP2009279806A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Nippon Shokubai Co Ltd | 積層板、積層板の製造方法および、表示装置用前面板 |
| JP2010179640A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱可塑性樹脂成形体とそれを備える画像表示装置 |
| JP2010234640A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 多層フィルム |
| JP2010274505A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 多層延伸フィルム |
-
2010
- 2010-12-20 JP JP2010283623A patent/JP2012131077A/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002254544A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱可塑性樹脂積層体 |
| JP2008273028A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nippon Shokubai Co Ltd | 積層体 |
| JP2009279806A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Nippon Shokubai Co Ltd | 積層板、積層板の製造方法および、表示装置用前面板 |
| JP2010179640A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱可塑性樹脂成形体とそれを備える画像表示装置 |
| JP2010234640A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 多層フィルム |
| JP2010274505A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 多層延伸フィルム |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102103042B1 (ko) * | 2012-08-06 | 2020-04-21 | 데이진 가부시키가이샤 | 다층 필름, 가식 성형용 필름 및 성형체 |
| CN104520102A (zh) * | 2012-08-06 | 2015-04-15 | 帝人株式会社 | 多层膜、装饰成型用膜及成型体 |
| KR20150060668A (ko) * | 2012-08-06 | 2015-06-03 | 데이진 가부시키가이샤 | 다층 필름, 가식 성형용 필름 및 성형체 |
| WO2014025005A1 (ja) * | 2012-08-06 | 2014-02-13 | 帝人株式会社 | 多層フィルム、加飾成形用フィルムおよび成形体 |
| US9827747B2 (en) | 2012-08-06 | 2017-11-28 | Teijin Limited | Multi-layer film, decorative molding film and molded body |
| JP2014034112A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 透明多層シート |
| JP2014141556A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Nippon Shokubai Co Ltd | インサート成形用樹脂フィルム |
| JP2016036934A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | リケンテクノス株式会社 | 正面パネル構成用多層樹脂シート |
| JP2016069514A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社日本触媒 | 樹脂エマルション |
| JPWO2018062257A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2019-07-18 | 株式会社クラレ | 積層加飾フィルムとその製造方法、並びに、加飾成形体とその製造方法 |
| KR20190052691A (ko) * | 2016-09-30 | 2019-05-16 | 주식회사 쿠라레 | 적층 가식 필름과 그 제조 방법, 그리고, 가식 성형체와 그 제조 방법 |
| EP3521020A4 (en) * | 2016-09-30 | 2020-06-03 | Kuraray Co., Ltd. | LAYERED DECORATIVE FILM, METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF, DECOR MOLDED BODIES AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
| KR102397501B1 (ko) | 2016-09-30 | 2022-05-12 | 주식회사 쿠라레 | 적층 가식 필름과 그 제조 방법, 그리고, 가식 성형체와 그 제조 방법 |
| JPWO2019107462A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2021-01-14 | 株式会社クラレ | 熱成形用積層板とその製造方法 |
| JP7256752B2 (ja) | 2017-11-30 | 2023-04-12 | 株式会社クラレ | 熱成形用積層板とその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5544686B2 (ja) | 射出成形同時貼合用多層フィルム | |
| JP5617162B2 (ja) | 多層フィルム | |
| JP5544685B2 (ja) | 射出成形同時貼合用多層フィルム | |
| JP2010234640A (ja) | 多層フィルム | |
| JP2012131077A (ja) | 積層体 | |
| WO2009104399A1 (ja) | 成形用樹脂シート及び成形体 | |
| JP5453926B2 (ja) | 多層延伸フィルム | |
| JP5332274B2 (ja) | 艶消し積層フィルム | |
| KR20150058265A (ko) | 합성 수지 적층체 | |
| JP4720832B2 (ja) | 積層フィルム | |
| JP2011093258A (ja) | 艶消し樹脂フィルム | |
| JP2014034112A (ja) | 透明多層シート | |
| JP4692553B2 (ja) | 積層フィルム | |
| JP2011031498A (ja) | 多層フィルム | |
| JP5591525B2 (ja) | 艶消し樹脂フィルム | |
| JP5203315B2 (ja) | 多層延伸フィルム | |
| JP5176584B2 (ja) | 積層フィルム | |
| JP5323546B2 (ja) | 艶消し樹脂フィルム、これを用いた加飾フィルム、加飾シートおよび加飾成形品 | |
| US20080199675A1 (en) | Laminate film | |
| JP2009248362A (ja) | 積層フィルム | |
| JP5306715B2 (ja) | アクリル樹脂多層フィルム | |
| JP4816317B2 (ja) | 積層フィルム | |
| CN100379818C (zh) | 木质装饰用丙烯酸树脂膜及其对木质装饰体的应用 | |
| JP2010005944A (ja) | アクリル樹脂多層フィルム | |
| JP2009298124A (ja) | アクリル樹脂多層フィルム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130902 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130904 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130902 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140516 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140520 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140717 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141104 |
