JP2012136048A - 車両用シートのアームレスト - Google Patents

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Masao Kaji
雅雄 梶
Ryota Muto
良太 武藤
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Abstract

【課題】スペースを効率的に利用できる多種の付加的な機能を備えた車両用シートのアームレストを提供すること。
【解決手段】上方に開口した所定の大きさの収容空間11が形成された本体部10と、前記収容空間11の開口111を覆った状態から開放した状態まで前記本体部10における前記収容空間11の一側縁に回動自在に支持され、前記収容空間11の開口111を覆った状態において上面が肘掛け面21となる蓋部20と、前記蓋部20に設けられ、前記蓋部20の一方側および他方側の両方から容器Cが挿入可能である容器保持部30と、を備える車両用シートのアームレスト1とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、アームレストに関し、さらに詳しくは、肘掛けとしての機能だけでなく、飲料などの容器を保持する容器保持機能を備える車両用シートのアームレストに関する。
例えば、特許文献1に記載されるような、飲料などの容器を保持する容器保持機能、いわゆるカップホルダ機能を備える車両用シートのアームレストが公知である。このアームレストは後側シートの方向に回動自在に支持されており、アームレストの上側および下側の両方にカップホルダ構造が設けられている。アームレストが原位置にあるときには、前側シートの着座者が肘掛けとしてだけでなく上側に設けられたカップホルダを使用できる状態となり、アームレストを後側シートの方向に回動させると、後側シートの着座者が下側に設けられたカップホルダを使用できる状態となる。
特開平8−154777号公報
特許文献1に記載の構成は、アームレストの上側および下側の両方にカップホルダ構造が設けられるものであるため、アームレスト自体にある程度の厚みがないと実現することができない。また、アームレスト自体に厚みがある(アームレストが大きい)にも拘わらず、アームレストに設けられた付加的な機能はカップホルダ機能だけであるため、車内スペースを効率的に利用しているとはいえない。
上記実情に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、スペースを効率的に利用できる多種の付加的な機能を備えた車両用シートのアームレストを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明にかかる車両用シートのアームレストは、上方に開口した所定の大きさの収容空間が形成された本体部と、前記収容空間の開口を覆った状態から開放した状態まで前記本体部における前記収容空間の一側縁に回動自在に支持され、前記収容空間の開口を覆った状態において上面が肘掛け面となる蓋部と、前記蓋部に設けられ、前記蓋部の一方側および他方側の両方から容器が挿入可能である容器保持部と、を備えることを要旨とする。
本発明にかかる車両用シートのアームレストは、収容空間が形成された本体部と、その本体部を覆う蓋部とを備える。そして、蓋部には、一方側および他方側の両方から容器が挿入可能である容器保持部が設けられているため、蓋部が収容空間の開口を覆った状態であっても、開放した状態であっても、容器保持部を用いることができる。具体的には、蓋部が収容空間の開口を覆った状態では、アームレストとしての機能(主機能)である肘掛け機能、収容空間への収納機能、蓋部の一方側から容器を挿入することによる容器保持機能を利用することができる。一方、蓋部が収容空間の開口を開放した状態では、開放された収容空間を利用したテーブル機能(例えば食べ物などを載置する)、蓋部の他方側から容器を挿入することによる容器保持機能を利用することができる。このように、本発明にかかる車両用シートのアームレストによれば、小さなスペースで多種の付加的な機能を利用することができる。
この場合、前記容器保持部は、前記蓋部に形成された貫通穴の周縁部と、この貫通穴の周縁部に取り付けられた、前記貫通穴の少なくとも一部を覆う容器形状に合わせて上下方向に変形可能な保持部材と、を有する構成とすればよい。
かかる構成によれば、一方側および他方側の両方から容器が挿入可能である容器保持部を簡単に構成することができる。また、容器が保持されていない状態において、貫通穴の少なくとも一部が保持部材によって覆われた状態となるから、蓋部が収容空間の開口を覆った状態において、貫通穴を通じて収容空間に物が落ちてしまうなどの不具合の発生を防止することができる。
また、前記収容空間の開口を開放した状態にある前記蓋部は、その先端部が車両のコンソールボックスに支持されていればよい。
かかる構成によれば、収容空間の開口を開放した状態にある蓋部が安定する。したがって、収容空間の開口が開放された状態で容器保持部を使用する場合には、容器保持部に保持された容器が安定する。また、収容空間の開口を開放した状態にある蓋部を棚としても利用することができる。
本発明によれば、容器保持部による容器保持機能や収容空間のテーブルとしての利用など、小さなスペースで多種の付加的な機能を備える車両用シートのアームレストとすることができる。
本発明の一実施形態にかかる車両用シートのアームレストの外観図であって、蓋部が原位置にある状態を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用シートのアームレストの外観図であって、蓋部が展開位置にある状態を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用シートのアームレストを車両用シートとともに示した側面図であり、図3(a)はアームレストの本体部が起立位置にある状態を示し、図3(b)は本体部が前側に倒され蓋部が原位置にある状態を示し、図3(c)は本体部が前側に倒され蓋部が展開位置にある状態を示す。 容器保持部の断面図である(図1におけるA−A線断面図である)。 容器保持部に容器が保持された状態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明における上下方向(高さ方向)とは車両の高さ方向をいい、図3における上下方向をいう。また、前後方向とは車両の前後方向をいい、図3における左右方向をいう。また、幅方向とは車両の幅方向をいい、上下方向および前後方向に直交する方向をいう。
図1〜図3に示すように、本実施形態にかかる車両用シートのアームレスト1は、車両用シート90の側面に取り付けられた本体部10と、この本体部10に回動自在に支持された蓋部20と、この蓋部20に設けられた容器保持部30と、を備える。
本体部10は、アームレストの本体部分であり、車両用シート90の側面に例えばヒンジなどを介して回動自在に支持されている。後述するアームレスト機能や容器保持機能(カップホルダ機能)等を発揮させる際には、本体部10を図3(a)に示す起立状態から図3(b)に示すように前側に倒した状態(水平状態)とする。なお、以下の説明は、本体部10が水平状態にあることを前提とする。本体部10は、平面視方形状の箱形に形成されている。つまり、外壁に囲まれた内側に、所定の大きさの空間(収容空間11)が構築されている。そして、シート前側の側縁(収容空間11を構築する前側の外壁)には、蓋部20を回動自在に支持する支持部12(例えば、ヒンジなど)が設けられている。
蓋部20は、支持部12を介して本体部10の前側の側縁に回動自在に支持されている。詳しくは、蓋部20は、図1や図3(b)に示す本体部10の上端面と蓋部20の下端面が接触している状態(以下、当該状態にあるときの蓋部20の位置を「原位置」と称することもある。また、原位置にある状態の蓋部20の上側を一方側、下側を他方側という)から、図2や図3(c)に示す本体部10の上面をそのまま真っ直ぐ前方に延ばした場所に位置する状態(以下、当該状態にあるときの蓋部20の位置を「展開位置」と称することもある。展開位置にある状態の蓋部20の上側が他方側、下側が一方側となる)まで回動自在に支持される。
蓋部20と本体部10の平面方向の大きさは略同じであるため、蓋部20が原位置にある場合、本体部10に形成された収容空間11はその開口111が蓋部20に完全に覆われる。この蓋部20が原位置にあるとき、蓋部20は本体部10に支持されるから、蓋部20の上面(一方側の面)を肘掛け面21として利用することができる。したがって、蓋部20の上側にクッション材などが設けられていれば好適である。さらに、蓋部20が展開位置にある場合、本体部10に形成された収容空間11はその開口111が開放された状態となる。図2および図3(c)に示すように、展開位置にある蓋部20は、その先端が車両のコンソールボックス92に支持される。詳しくは、コンソールボックス92には予め蓋部20が係合可能な段差部921が形成されており、蓋部20を展開位置まで回動させると、その先端部が当該段差部921に係合する。また、蓋部20の厚みは、一般的な飲料容器の高さよりも小さく設定されている。
蓋部20に設けられた容器保持部30は、飲料容器などを保持するいわゆるカップホルダである。容器保持部30は、蓋部20に形成された貫通穴22を基に構築されている。詳しくは、蓋部20に形成された貫通穴22の周縁部31と、この貫通穴22の少なくとも一部を覆う保持部材と、を有する。
本実施形態では、蓋部20には前後方向に並ぶ二つの円形の貫通穴22が形成されている。すなわち、一度に二つの容器Cを保持することが可能である。なお、この貫通穴22(容器保持部30)の数は例示であって、蓋部20の大きさ等に併せて適宜設定すればよい。また、図4および図5に示すように、本実施形態における保持部材は、例えばネットなどで形成された変形可能シート32(保持部材)およびそれを支持するコイルばね312を有する。貫通穴22の周縁部31には、貫通穴22内周面から径方向外側に向かって窪んだ凹部311が形成されている。凹部311は、周方向に略90度の間隔で四箇所に形成されている。これら各凹部311内にコイルばね312が収容されている。二枚の変形可能シート32は、互いに交差(直交)するように配置されており、各変形可能シート32の両端は、凹部311内に収容されたコイルばね312に支持されている。すなわち、一の変形可能シート32は、対向する凹部311内に収容された二つのコイルばね312によって支持されている。容器Cが保持されていない状態では、変形可能シート32によって貫通穴22の少なくとも一部が覆われるため、貫通穴22を通じて収容空間11に物が落ちてしまうなどの不具合の発生を防止することができる。その効果を高めるために、貫通穴22の全部が覆われるような大きさに変形可能シート32を構成すればさらに好適である。
図5に示されるように、この容器保持部30(貫通穴22)に容器Cが挿入されると、容器Cの重みによって変形可能シート32が変形するとともにコイルばね312が弾性変形する。具体的には、変形可能シート32は容器形状に合わせて変形し、コイルばね312は伸張する。したがって、容器Cは、変形可能シート32およびコイルばね312の重力方向とは反対方向の付勢力によって保持される。また、保持される容器Cが図5に示されるような上方に向かって拡がるテーパ状の外周面を有するものであれば、容器Cはその外周面が貫通穴22の周縁部31に接触することによっても支持される。
このような構成の容器保持部30は、蓋部20の一方側および他方側の両方から容器Cが挿入可能である(上下方向において方向性がない)。すなわち、蓋部20を貫通する貫通穴22を覆うように容器Cを保持する変形可能シート32が取り付けられた構成であるから、蓋部20が原位置にある状態では、容器保持部30(蓋部20)の一方側より容器Cを挿入すればよいし、蓋部20が展開位置にある状態では、容器保持部30(蓋部20)の他方側より容器Cを挿入すればよい。つまり、蓋部20によって収容空間11の開口111が塞がれている状態、蓋部20によって収容空間11の開口111が開放されている状態、いずれの状態であっても容器保持機能(カップホルダ機能)を利用することができる。
以上のような構成を備える車両用シートのアームレスト1の使用方法について、一部上記説明と重複するが以下説明する。
蓋部20が原位置にある、すなわち本体部10の収容空間11の開口111が蓋部20によって覆われている状態では、蓋部20の上面(一方側の面)を肘掛け面21とし、本来のアームレスト機能を利用することができる。また、開口111が蓋部20で覆われる収容空間11内に物品を収納することができる。さらに、蓋部20に設けられた容器保持部30に容器Cを保持させる容器保持機能(カップホルダ機能)を利用することができる。容器保持部30の利用に際しては、容器保持部30(蓋部20)の一方側から容器Cを挿入する。
原位置にある蓋部20を前方へ回動させ、蓋部20を展開位置にセットした状態では、収容空間11の開口111が開放された状態となるため、例えば図3(c)に示すように、この収容空間11を容器に入った食べ物Fなどを載置するためのテーブルとして利用することができる。また、蓋部20が展開位置であっても、蓋部20に設けられた容器保持部30に容器Cを保持させる容器保持機能(カップホルダ機能)を利用することができる。蓋部20を展開位置とすると、原位置にあるときには下側であった他方側の面が上側となるため、容器保持部30の利用に際しては、容器保持部30(蓋部20)の他方側から容器Cを挿入する。また、本実施形態では、蓋部20を展開位置にセットすると、蓋部20の先端部が車両のコンソールボックス92に支持される。つまり、蓋部20は展開位置にあっても、支持部12とコンソールボックス92に二点支持され安定する。その結果、振動などが加わる車内環境においても安定した状態で容器Cを保持することができる(容器C内の飲料などが溢れることを防止できる)。さらに、収容空間11の開口111を開放した状態にある蓋部20を、コンソールボックス92に連なる棚としても利用することができる。かかる構成において、図3(c)に示すように、蓋部20の先端部が係合するコンソールボックス92の段差部921を蓋部20の厚みと略同じに設定すれば、蓋部20とコンソールボックス92の境目に段差のない棚とすることができる。
以上のように、本実施形態にかかるアームレストによれば、蓋部20が原位置にあるときには、少なくとも、アームレスト機能、収容空間11への物品の収納機能、および、容器保持機能を利用することができる。また、蓋部20が展開位置にあるときには、少なくとも、開放された収容空間11を用いたテーブル機能、容器保持機能、および、展開位置にある蓋部20を棚として用いる機能を利用することができる。このように、本実施形態によれば、小さなスペースで多種の付加的な機能を備える車両用シートのアームレスト1とすることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態における容器保持部30は、容器Cが蓋部20の一方側および他方側のいずれからも挿入可能であって、蓋部20が原位置にあっても展開位置にあっても容器保持部30が利用できるものであればその構成は適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では変形可能シート32は、その両端がコイルばね312によって支持されているものであることを説明したが、コイルばね312を用いていなくてもよい。変形可能シート32自体を弾性を有するもので構成し、変形可能シート32自体を直接貫通穴22の周縁部31に固定した構成としてもよい。具体的な例としては、貫通穴22の全面を覆うように弾性を有する変形可能シート32を貼付した構成等が挙げられる。このように、貫通穴22の少なくとも一部を覆う保持部材が、容器形状に合わせて一方および他方の両方に変形可能な構成であればよい。
また、収容空間11内の構成は適宜変更可能である。例えば、蓋部20が展開位置にあるときのテーブル機能をより利用しやすいものにするため、収容空間11内(空間の底面)に凹部や段差を設け、当該凹部や段差によって食べ物や飲料の容器が安定した状態で支持される構成としてもよい。
1 車両用シートのアームレスト
10 本体部
11 収容空間
111 開口
12 支持部
20 蓋部
21 肘掛け面
22 貫通穴
30 容器保持部
31 (貫通穴の)周縁部
32 変形可能シート
90 車両用シート
92 コンソールボックス

Claims (3)

  1. 上方に開口した所定の大きさの収容空間が形成された本体部と、
    前記収容空間の開口を覆った状態から開放した状態まで前記本体部における前記収容空間の一側縁に回動自在に支持され、前記収容空間の開口を覆った状態において上面が肘掛け面となる蓋部と、
    前記蓋部に設けられ、前記蓋部の一方側および他方側の両方から容器が挿入可能である容器保持部と、
    を備えることを特徴とする車両用シートのアームレスト。
  2. 前記容器保持部は、
    前記蓋部に形成された貫通穴の周縁部と、
    この貫通穴の周縁部に取り付けられた、前記貫通穴の少なくとも一部を覆う容器形状に合わせて一方および他方に変形可能な保持部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのアームレスト。
  3. 前記収容空間の開口を開放した状態にある前記蓋部は、その先端部が車両のコンソールボックスに支持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シートのアームレスト。
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