JP2012136105A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】継手およびウォーム減速機構の何れにおいてもがたつき音が発生することを抑制でき、且つ、電動モータの出力を遅れなくウォーム減速機構に伝達することのできる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ウォーム軸20の第1端部22および第2端部23は、それぞれ、第1および第2軸受31,32によって回転可能に支持されている。弾性部材45は、第2軸受32を介して第2端部23を弾性的に付勢している。第1端部22は、拡径許容部40が形成された第1筒状部34を含む。第1筒状部34の外周には、雄歯部41が形成されている。雄歯部41は、継手30の第2筒状部46に形成された雌歯部49と噛み合っている。第1筒状部34内のボール42は、軸方向S1に関する拡径許容部40の一部を拡径させることで、雄歯部41の一部を雌歯部49に押圧している。
【選択図】図2
【解決手段】ウォーム軸20の第1端部22および第2端部23は、それぞれ、第1および第2軸受31,32によって回転可能に支持されている。弾性部材45は、第2軸受32を介して第2端部23を弾性的に付勢している。第1端部22は、拡径許容部40が形成された第1筒状部34を含む。第1筒状部34の外周には、雄歯部41が形成されている。雄歯部41は、継手30の第2筒状部46に形成された雌歯部49と噛み合っている。第1筒状部34内のボール42は、軸方向S1に関する拡径許容部40の一部を拡径させることで、雄歯部41の一部を雌歯部49に押圧している。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
電動モータの出力が減速機構を介して転舵機構に伝達される電動パワーステアリング装置において、減速機構として、ウォーム減速機構を用いることがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の構成では、電動モータの出力軸と、ウォーム軸とは、スプライン継手によって結合されている。具体的には、電動モータの出力軸に形成された雌スプラインと、ウォーム軸の一端部に形成された雄スプラインとが互いに嵌め合わされている。
特許文献1記載の構成では、電動モータの出力軸と、ウォーム軸とは、スプライン継手によって結合されている。具体的には、電動モータの出力軸に形成された雌スプラインと、ウォーム軸の一端部に形成された雄スプラインとが互いに嵌め合わされている。
特許文献1記載の構成では、雄スプラインが球面形状に形成されており、雄スプラインの軸方向の中央部の直径が最も大きくされている。これにより、雄スプラインは、当該雄プラインの中央部を支点にして、雌スプラインに対して揺動可能である。また、ウォーム軸の他端部には、ねじ部材等を用いて付勢力が付与されている。これにより、ウォーム軸は、ウォームホイール側に押圧されており、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い部分でのバックラッシが詰められている。その結果、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い部分でのバックラッシに起因する噛み合い騒音が抑制されている。しかしながら、通常、スプライン継手の雄スプラインと雌スプラインとの間には、ガタ(隙間)が生じるので、このガタに起因して、雄スプラインと雌スプラインとの間でがたつき音(ラトル音)が生じてしまう。
一方で、継手として、弾性部材を有する継手を用いて、継手でのがたつき音の発生を抑制することが考えられる。このような継手は、例えば、電動モータの出力軸に固定された入力部材と、ウォーム軸の一端部に固定された出力部材と、これら入力部材と出力部材との間に配置された弾性部材と、を含む。
入力部材および出力部材は、相対向する対向面を有し、各対向面には、ウォーム軸の軸方向に突出する突部が複数形成されている。入力部材の各突部と、出力部材の各突部とは、周方向に隙間をあけて配置されており、この隙間に弾性部材が介在している。この構成により、入力部材のトルクは、入力部材の突部、弾性部材および出力部材の突部の順に伝わり、ウォーム軸に伝わる。このように、トルク伝達経路に弾性部材が介在することにより、継手でのがたつき音を抑制できる。しかしながら、この構成では、電動モータの駆動開始のとき、入力部材と出力部材との間で弾性部材が弾性的に圧縮された後に、トルクが入力部材から出力部材に伝わる。よって、電動モータの駆動開始から、ステアリングシャフトにトルクが伝達されるまでの間に遅れが生じる。このため、操舵部材の操舵の開始に対する操舵補助の開始について、応答性が低くなってしまう。
入力部材および出力部材は、相対向する対向面を有し、各対向面には、ウォーム軸の軸方向に突出する突部が複数形成されている。入力部材の各突部と、出力部材の各突部とは、周方向に隙間をあけて配置されており、この隙間に弾性部材が介在している。この構成により、入力部材のトルクは、入力部材の突部、弾性部材および出力部材の突部の順に伝わり、ウォーム軸に伝わる。このように、トルク伝達経路に弾性部材が介在することにより、継手でのがたつき音を抑制できる。しかしながら、この構成では、電動モータの駆動開始のとき、入力部材と出力部材との間で弾性部材が弾性的に圧縮された後に、トルクが入力部材から出力部材に伝わる。よって、電動モータの駆動開始から、ステアリングシャフトにトルクが伝達されるまでの間に遅れが生じる。このため、操舵部材の操舵の開始に対する操舵補助の開始について、応答性が低くなってしまう。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、継手およびウォーム減速機構の何れにおいてもがたつき音が発生することを抑制でき、且つ、電動モータの出力を遅れなくウォーム減速機構に伝達することのできる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1端部(22)および第2端部(23)を含むウォーム軸(20)と、前記ウォーム軸に噛み合い転舵機構(29)に連結されたウォームホイール(21)と、前記第1端部と電動モータ(18)の出力軸(18b)とをトルク伝達可能に連結する継手(30)と、前記ウォーム軸および前記ウォームホイールの中心間距離(K1)が近づく方向に前記第2端部を弾性的に付勢する付勢部材(45)と、を備え、前記第1端部は、第1筒状部(34)と、前記第1筒状部に形成され前記第1筒状部の拡径を許容するための拡径許容部(40)と、前記第1筒状部の外周に形成された雄歯部(41)と、を含み、前記継手は、前記出力軸と一体回転可能な第2筒状部(46)と、この第2筒状部(46)の内周に形成され前記雄歯部に噛み合い可能な雌歯部(49)と、を含み、前記第1筒状部内に配置され、前記第1筒状部の軸方向の一部を拡径させることで前記雄歯部を前記雌歯部に押圧させる拡径部材(42;55)をさらに備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置(1)を提供する(請求項1)。
本発明によれば、拡径部材によってウォーム軸の雄歯部と継手の雌歯部とが互いに押圧されている。これにより、これら雄歯部と雌歯部との間の隙間を詰めることができる。したがって、電動モータの駆動時等に、継手からがたつき音(ラトル音)が生じることを抑制できる。また、拡径部材によって第1筒状部の一部が拡径されていることにより、ウォーム軸の軸方向に関する雄歯部の一部が雌歯部に噛み合う。これにより、ウォーム軸は、雄歯部と雌歯部との噛み合い部を支点にして、継手に対して揺動可能である。したがって、ウォーム軸は、付勢部材の付勢力を受けてウォームホール側に変位し、その結果、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い部のバックラッシを詰めることができる。これにより、ウォーム軸とウォームホイールとを含むウォーム減速機構における、がたつき音(ラトル音)の発生も抑制できる。その上、ウォーム軸の雄歯部とウォームホイールの雌歯部とは、直接噛み合っているので、互いの剛的な噛み合いが実現されている。したがって、雌歯部から雄歯部へのトルク伝達に遅れが生じることはなく、電動モータの出力を遅れなくウォーム減速機構に伝達できる。
また、本発明において、前記拡径部材は、前記拡径許容部に圧入されたボール(42)を含む場合がある(請求項2)。この場合、拡径許容部にボールを圧入するという簡易な構成で、拡径許容部を拡径できる。しかも、ボールであれば、第1筒状部に対する向きを考慮することなく、第1筒状部に挿入すればよいので、第1筒状部へのボールの圧入作業が容易である。
また、本発明において、前記拡径許容部の内周面(40a)に、前記拡径部材を受けるための受け凹部(44)が形成されている場合がある(請求項3)。この場合、拡径許容部に挿入された拡径部材を受け凹部に配置することで、拡径部材を所望の位置に確実に配置できる。これにより、ウォーム軸の揺動の支点を所望の位置に確実に設定できる。
また、本発明において、前記第2筒状部内に配置され前記拡径部材を受ける受け部材(50)をさらに備える場合がある(請求項4)。この場合、拡径許容部に挿入された拡径部材が拡径許容部内で不用意に動くことを抑制できるので、第1筒状部の所望の部分を拡径した状態を確実に維持できる。
また、本発明において、前記第2筒状部内に配置され前記拡径部材を受ける受け部材(50)をさらに備える場合がある(請求項4)。この場合、拡径許容部に挿入された拡径部材が拡径許容部内で不用意に動くことを抑制できるので、第1筒状部の所望の部分を拡径した状態を確実に維持できる。
また、本発明において、前記拡径許容部には、スリット(43)が形成されている場合がある(請求項5)。この場合、第1筒状部にスリットを形成するという簡易な構成で、拡径許容部を実現できる。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、中間軸4を介してステアリングシャフト3と連結されるピニオン軸5と、転舵軸としてのラック軸8と、を備えている。ラック軸8は、ピニオン軸5に形成されたピニオン6に噛み合うラック7を有し、自動車の左右方向に延びている。ピニオン軸5およびラック軸8によって、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構29が構成されている。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、中間軸4を介してステアリングシャフト3と連結されるピニオン軸5と、転舵軸としてのラック軸8と、を備えている。ラック軸8は、ピニオン軸5に形成されたピニオン6に噛み合うラック7を有し、自動車の左右方向に延びている。ピニオン軸5およびラック軸8によって、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構29が構成されている。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる入力軸9と、中間軸4に連なる出力軸10とを含んでいる。これら入力軸9および出力軸10はトーションバー11を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。
ラック軸8は、図示しない複数の軸受を介して直線往復運動可能にハウジング12に支持されている。ラック軸8の両端部は、ハウジング12の外部へ突出している。ラック軸8の各端部は、それぞれタイロッド13およびナックルアーム(図示せず)を介して、転舵輪14に連結されている。
ラック軸8は、図示しない複数の軸受を介して直線往復運動可能にハウジング12に支持されている。ラック軸8の両端部は、ハウジング12の外部へ突出している。ラック軸8の各端部は、それぞれタイロッド13およびナックルアーム(図示せず)を介して、転舵輪14に連結されている。
操舵部材2が回転操作されることにより、ステアリングシャフト3が回転する。このステアリングシャフト3の回転は、ピニオン6およびラック7を介してラック軸8の直線往復運動に変換される。これにより、転舵輪14の転舵が達成される。
操舵部材2に操舵トルクが入力されることにより、トーションバー11はねじれる。これにより、入力軸9および出力軸10が微小角度、相対回転する。この相対回転変位は、ステアリングシャフト3の近傍に設けられたトルクセンサ15によって検出される。これにより、操舵部材2に作用するトルクが検出される。トルクセンサ15の出力信号は、ECU16(Electronic ControlUnit:電子制御ユニット)に与えられる。ECU16は、トルク値や図示しない車速センサから与えられる車速値等に基づいて、駆動回路17を介して操舵補助用の電動モータ18を駆動制御する。
操舵部材2に操舵トルクが入力されることにより、トーションバー11はねじれる。これにより、入力軸9および出力軸10が微小角度、相対回転する。この相対回転変位は、ステアリングシャフト3の近傍に設けられたトルクセンサ15によって検出される。これにより、操舵部材2に作用するトルクが検出される。トルクセンサ15の出力信号は、ECU16(Electronic ControlUnit:電子制御ユニット)に与えられる。ECU16は、トルク値や図示しない車速センサから与えられる車速値等に基づいて、駆動回路17を介して操舵補助用の電動モータ18を駆動制御する。
電動モータ18の出力は、ウォーム減速機構19を介してステアリングシャフト3の出力軸10に伝達される。出力軸10に伝達された力は、ピニオン軸5等を介してラック軸8に伝達される。これにより操舵が補助される。
ウォーム減速機構19は、電動モータ18により回転駆動される駆動ギヤとしてのウォーム軸20と、このウォーム軸20に噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール21とを備えている。ウォームホイール21は、ステアリングシャフト3の出力軸10等を介して転舵機構29に連結されている。
ウォーム減速機構19は、電動モータ18により回転駆動される駆動ギヤとしてのウォーム軸20と、このウォーム軸20に噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール21とを備えている。ウォームホイール21は、ステアリングシャフト3の出力軸10等を介して転舵機構29に連結されている。
図2は、電動モータ18、ウォーム減速機構19およびその近傍の構成を示す断面図である。図2を参照して、ウォーム減速機構19は、ハウジング70に収容されている、また、電動モータ18は、このハウジング70に支持されている。ハウジング70は、ウォーム軸20を収容する筒状の駆動ギヤ収容ハウジング71と、ウォームホイール21を収容する筒状の従動ギヤ収容ハウジング72と、を含んでいる。ハウジング70は、アルミニウム合金等の金属材料を用いて一体成形されている。
駆動ギヤ収容ハウジング71の一端部には、環状フランジ部73が形成されている。環状フランジ部73には、図示しない固定ねじを用いて、電動モータ18のモータハウジング18aが取り付けられている。電動モータ18は、このモータハウジング18aと、モータハウジング18aに回転可能に支持された出力軸18bとを含んでいる。出力軸18bは、駆動ギヤ収容ハウジング71に向けてモータハウジング18aから突出している。出力軸18bは、継手30を介してウォーム軸20に動力伝達可能に連結されている。ウォーム軸20は、継手30に対して、所定の揺動方向A1に揺動可能とされている。
ウォーム軸20は、第1端部22と、第2端部23と、第1端部22および第2端部23間に配置され歯部を有する柱状のウォーム24と、を含んでいる。
第1端部22は、電動モータ18の出力軸18bに継手30を介して動力(トルク)伝達可能に連結されている。
ウォームホイール21は、出力軸10に一体回転可能に結合された環状の芯金27と、芯金27の周囲を取り囲み外周に歯が形成された合成樹脂部材28とを含んでいる。芯金27は、例えば合成樹脂部材28の樹脂成形時に金型内にインサートされる。芯金27は、ステアリングシャフト3の出力軸10に、例えば圧入によって嵌め合わされている。これにより、ウォームホイール21は、出力軸10に対して一体回転可能に且つ軸方向に移動不能となっている。
第1端部22は、電動モータ18の出力軸18bに継手30を介して動力(トルク)伝達可能に連結されている。
ウォームホイール21は、出力軸10に一体回転可能に結合された環状の芯金27と、芯金27の周囲を取り囲み外周に歯が形成された合成樹脂部材28とを含んでいる。芯金27は、例えば合成樹脂部材28の樹脂成形時に金型内にインサートされる。芯金27は、ステアリングシャフト3の出力軸10に、例えば圧入によって嵌め合わされている。これにより、ウォームホイール21は、出力軸10に対して一体回転可能に且つ軸方向に移動不能となっている。
ウォーム軸20の第1端部22には、第1軸受31が配置されている。また、ウォーム軸20の第2端部23には、第2軸受32が配置されている。第1および第2軸受31,32は、例えば、深溝玉軸受等の転がり軸受である。ウォーム軸20は、第1軸受31および第2軸受32等を介して、ハウジング70の駆動ギヤ収容ハウジング71に回転可能に支持されている。
ウォーム軸20は、第1端部22を中心に、揺動方向A1に揺動可能である。また、ウォーム軸20の中心としての中心軸線L1と、ウォームホイール21の中心としての中心軸線L2との間の距離(中心間距離)K1が近づく方向としての付勢方向B1に、ウォーム軸20の第2端部23が弾性的に付勢されている。これにより、ウォーム軸20の歯形成部としてのウォーム24とウォームホイール21の互いの噛み合い領域26においてバックラッシが生じることを抑制している。
なお、以下では、ウォーム軸20の軸方向S1、径方向Q1および周方向C1を、単に軸方向S1、径方向Q1および周方向C1という。
図3は、図2の第1軸受31の周辺の拡大図である。図3を参照して、第1端部22は、第1軸受31によって保持される軸受保持部33と、軸受保持部33に連続する第1筒状部34と、を含んでいる。軸受保持部33は、中実の円筒状に形成されている。
図3は、図2の第1軸受31の周辺の拡大図である。図3を参照して、第1端部22は、第1軸受31によって保持される軸受保持部33と、軸受保持部33に連続する第1筒状部34と、を含んでいる。軸受保持部33は、中実の円筒状に形成されている。
第1軸受31は、ウォーム軸20を揺動方向A1に揺動可能となるように、軸受保持部33を支持している。第1軸受31は、内輪31aと、外輪31bと、転動体(玉)31cとを含んでいる。
第1軸受31の内輪31aは、軸受保持部33の外周に嵌め合わされている。この内輪31aは、第1端部22に圧入固定されており、ウォーム軸20とは軸方向S1に一体移動可能である。
第1軸受31の内輪31aは、軸受保持部33の外周に嵌め合わされている。この内輪31aは、第1端部22に圧入固定されており、ウォーム軸20とは軸方向S1に一体移動可能である。
第1軸受31の外輪31bは、駆動ギヤ収容部71の軸受支持部(保持孔)71aに支持されている。第1軸受支持部71aは、駆動ギヤ収容ハウジング71の内周面に形成されている。外輪31bは、第1軸受保持部71aにすきま嵌めによって嵌合されており、ハウジング70に対する軸方向移動が可能である。
第1軸受31の転動体31cは、内輪31aの外周面の軌道溝と、外輪31bの内周面の軌道溝との間に介在している。第1軸受31の転動体31cは、所定の直径を有する玉からなる。第1軸受31の中心軸線および転動体31cの中心を含む切断面(図3に示す切断面)において、内輪31aの軌道溝の曲率半径R1は、転動体31cの直径D1の50%よりも大きい。また、外輪31bの軌道溝の曲率半径R2は、転動体31cの直径D1の50%よりも大きい。
第1軸受31の転動体31cは、内輪31aの外周面の軌道溝と、外輪31bの内周面の軌道溝との間に介在している。第1軸受31の転動体31cは、所定の直径を有する玉からなる。第1軸受31の中心軸線および転動体31cの中心を含む切断面(図3に示す切断面)において、内輪31aの軌道溝の曲率半径R1は、転動体31cの直径D1の50%よりも大きい。また、外輪31bの軌道溝の曲率半径R2は、転動体31cの直径D1の50%よりも大きい。
上記の構成により、第1軸受31の内輪31aは、外輪31bに対して揺動方向A1に大きく揺動可能となっている。揺動方向A1は、ウォームホイール21の中心軸線L2に沿ってウォーム軸20を見たときにおける、第1端部22を中心とする時計回り方向および反時計回り方向を含む方向である。
図2を参照して、第2軸受32は、内輪32aと、外輪32bと、転動体32cとを含んでいる。第2軸受32の内輪32aは、第2端部23の外周に嵌め合わされている。この内輪32aの一端面は、第2端部23とウォーム24との間の環状の段部20bに受けられている。
図2を参照して、第2軸受32は、内輪32aと、外輪32bと、転動体32cとを含んでいる。第2軸受32の内輪32aは、第2端部23の外周に嵌め合わされている。この内輪32aの一端面は、第2端部23とウォーム24との間の環状の段部20bに受けられている。
第2軸受32の外輪32bは、駆動ギヤ収容ハウジング71の内周面に形成された第2軸受支持部71bに、付勢部材としての弾性部材45を介して支持されている。第1軸受保持部71bは、付勢方向B1に長い長孔に形成されている。これにより、第2軸受32および第2端部23は、揺動方向A1に移動可能とされている。
弾性部材45は、帯状の金属片をプレス加工することにより形成された板ばね部材である。弾性部材45は、有端環状の主体部35と、主体部35から延設された弾性舌片36と、を含んでいる。主体部35は、第2軸受32の外輪32bの外周面に嵌合されている。弾性舌片36は、第2軸受保持部71bに接触しており、弾性的に圧縮されている。この弾性圧縮による弾性反発力を用いることで、弾性部材45は、第2軸受32を介してウォーム軸20の第2端部23を付勢方向B1に付勢している。
弾性部材45は、帯状の金属片をプレス加工することにより形成された板ばね部材である。弾性部材45は、有端環状の主体部35と、主体部35から延設された弾性舌片36と、を含んでいる。主体部35は、第2軸受32の外輪32bの外周面に嵌合されている。弾性舌片36は、第2軸受保持部71bに接触しており、弾性的に圧縮されている。この弾性圧縮による弾性反発力を用いることで、弾性部材45は、第2軸受32を介してウォーム軸20の第2端部23を付勢方向B1に付勢している。
付勢方向B1は、ウォームホイール21の軸方向S1に沿ってウォーム減速機構19を見たときにおける、ウォーム軸20からウォームホイール21に向かう方向(中心間距離K1が近づく方向)である。
このように、ウォーム軸20は、第1端部22を中心として、ウォーム軸20とウォームホイール21の互いの中心間距離K1が短くなるように弾性的に付勢されている。その結果、ウォーム軸20のウォーム24とウォームホイール21との間の噛み合い領域26でのバックラッシがゼロに保たれている。
このように、ウォーム軸20は、第1端部22を中心として、ウォーム軸20とウォームホイール21の互いの中心間距離K1が短くなるように弾性的に付勢されている。その結果、ウォーム軸20のウォーム24とウォームホイール21との間の噛み合い領域26でのバックラッシがゼロに保たれている。
弾性部材45の主体部35からは、弾性突起37が延びている。弾性突起37は、駆動ギヤ収容ハウジング71の端壁71dに受けられており、第2軸受32を第1軸受31側に弾性的に付勢している。
弾性突起37の付勢力は、第2軸受32の外輪32b、転動体32cおよび内輪32aを介してウォーム軸20に伝わる。ウォーム軸20に伝わった付勢力は、第1軸受31の内輪31a、転動体31c、および外輪31bを介して、駆動ギヤ収容ハウジング71に固定されたねじ部材38に受けられる。これにより、第1および第2軸受31,32に予圧が付与されており、第1および第2軸受31,32の内部隙間に起因するがたつき音の発生が抑制されている。
弾性突起37の付勢力は、第2軸受32の外輪32b、転動体32cおよび内輪32aを介してウォーム軸20に伝わる。ウォーム軸20に伝わった付勢力は、第1軸受31の内輪31a、転動体31c、および外輪31bを介して、駆動ギヤ収容ハウジング71に固定されたねじ部材38に受けられる。これにより、第1および第2軸受31,32に予圧が付与されており、第1および第2軸受31,32の内部隙間に起因するがたつき音の発生が抑制されている。
図3を参照して、ねじ部材38は、駆動ギヤ収容ハウジング71の第1軸受保持部71aに隣接して形成された雌ねじ部71eにねじ結合されており、第1軸受31の外輪31bの一端面を受けている。ねじ部材38は、ねじ部材38にねじ結合されたロックナット39によって回り止めされている。
次に、ウォーム軸20の第1端部22と継手30との結合構造について、説明する。ウォーム軸20の第1端部22において、軸受保持部33と第1筒状部34との間には、環状の溝部20cが形成されている。環状の溝部20cは、ウォーム軸20が継手30に対して揺動方向A1に揺動するときにおけるウォーム軸20と継手30との接触を防ぐために設けられている。
次に、ウォーム軸20の第1端部22と継手30との結合構造について、説明する。ウォーム軸20の第1端部22において、軸受保持部33と第1筒状部34との間には、環状の溝部20cが形成されている。環状の溝部20cは、ウォーム軸20が継手30に対して揺動方向A1に揺動するときにおけるウォーム軸20と継手30との接触を防ぐために設けられている。
第1筒状部34は、円筒状に形成されている。より具体的には、第1筒状部34は、中空の樽形形状に形成されている。すなわち、第1筒状部34は、軸方向S1に関して、基端34a側と先端34b側の直径が小さく、中央部34cの直径が大きい形状に形成されている。中央部34cは、略球状に形成されている。
本実施形態において、第1筒状部34は、軸受保持部33と単一の材料を用いて一体に形成されている。なお、第1筒状部34と軸受保持部33とを別部材によって形成し、軸受保持部33および第1筒状部34を互いに溶接等によって固定してもよい。
本実施形態において、第1筒状部34は、軸受保持部33と単一の材料を用いて一体に形成されている。なお、第1筒状部34と軸受保持部33とを別部材によって形成し、軸受保持部33および第1筒状部34を互いに溶接等によって固定してもよい。
第1筒状部34の基端34aは、軸受保持部33に連続している。第1筒状部34の先端34bは、外部に開放されている。第1筒状部34は、拡径許容部40と、雄歯部41と、を含んでいる。この拡径許容部40内には、拡径部材としてのボール42が収容されている。
拡径許容部40は、第1筒状部34のうち先端34bを含む少なくとも一部に形成されており、ボール42が挿入されることにより径方向Q1に拡径可能とされている。本実施形態において、拡径許容部40は、軸方向S1に関する第1筒状部34の略全域に亘って形成されている。
拡径許容部40は、第1筒状部34のうち先端34bを含む少なくとも一部に形成されており、ボール42が挿入されることにより径方向Q1に拡径可能とされている。本実施形態において、拡径許容部40は、軸方向S1に関する第1筒状部34の略全域に亘って形成されている。
図4は、ウォーム20の第1端部22の周辺の主要部を軸方向S1に沿って見た断面図である。図3および図4を参照して、拡径許容部40には、拡径許容部40の弾性を増すためのスリット43が形成されている。スリット43は、拡径許容部40の肉を径方向Q1に貫通している。スリット43は、周方向C1に等間隔に複数形成されている。
本実施形態において、スリット43は、4つ形成されている。各スリット43の溝幅(周方向C1の長さ)は、ボール42の直径D2の半分以下とされており、スリット43を設けたことによる拡径許容部40の剛性の低下量が過大になることが抑制されている。各スリット43は、第1筒状部34の先端34bに開放されている。
本実施形態において、スリット43は、4つ形成されている。各スリット43の溝幅(周方向C1の長さ)は、ボール42の直径D2の半分以下とされており、スリット43を設けたことによる拡径許容部40の剛性の低下量が過大になることが抑制されている。各スリット43は、第1筒状部34の先端34bに開放されている。
雄歯部41は、第1筒状部34の外周面に形成されている。雄歯部41は、少なくとも拡径許容部40の外周面に形成されており、第1筒状部34の長手方向(軸方向S1)に沿って延びている。雄歯部41は、例えば、雄セレーション歯である。雄歯部41は、ボール42を取り囲むように多数設けられている。
ボール42は、鋼球等を用いて形成されており、実質的に単一の曲率半径を有している。ボール42は、拡径許容部40に圧入固定されている。ボール42の直径D2は、ボール42が圧入される前における拡径許容部40の内周面40aの内径(図3において、第1筒状部34の基端34aの内径に相当)よりも大きい。これにより、拡径許容部40(中央部34c)は、ボール42によって拡径されている。拡径許容部40には、受け凹部44が形成されている。受け凹部44は、ボール42を受けるためのものであり、ボール42を位置決めするように構成されている。
ボール42は、鋼球等を用いて形成されており、実質的に単一の曲率半径を有している。ボール42は、拡径許容部40に圧入固定されている。ボール42の直径D2は、ボール42が圧入される前における拡径許容部40の内周面40aの内径(図3において、第1筒状部34の基端34aの内径に相当)よりも大きい。これにより、拡径許容部40(中央部34c)は、ボール42によって拡径されている。拡径許容部40には、受け凹部44が形成されている。受け凹部44は、ボール42を受けるためのものであり、ボール42を位置決めするように構成されている。
受け凹部44は、拡径許容部40の内周面40aを窪ませることによって形成されている。受け凹部44は、軸方向S1に関する拡径許容部40の略中央、すなわち第1筒状部34の中央34cに配置されている。受け凹部44は、拡径許容部40の内周面40aにおいて、周方向C1に沿って環状に形成されている。受け凹部44は、軸方向S1に関する長さが例えばボール42の直径D2の1/4よりも小さくされており、ボール42と2箇所で線接触している。上記の構成により、拡径許容部40のうち、受け凹部44が設けられている中央部34c(拡径許容部40の一部)が、拡径許容部40のうち最も外径の大きい部分とされている。より具体的には、第1筒状部34の中央部34cは、球の一部を含む形状に膨出した形状とされている。軸方向S1に関する受け凹部44の両側に、スリット43が形成されている。
図3を参照して、継手30は、第2筒状部46を含んでいる。第2筒状部46は、円筒状に形成されており、電動モータ18の出力軸18bから第1筒状部34に向かって延びている。第2筒状部46の内周面には、第1結合部47と、第2結合部48と、雌歯部49と、が設けられている。軸方向S1に関して、第1結合部47、第2結合部48、および雌歯部49の順に並んでいる。また、第1結合部47、第2結合部48、および雌歯部49の順に内径が大きい。
第1結合部47は、電動モータ18の出力軸18bと圧入固定されている、これにより、第2筒状部46と出力軸18bとは、一体回転可能に連結されている。第1結合部47と第2結合部48との間の環状の段部46aは、出力軸18bの先端面を受けている。これにより、出力軸18bに対する継手30の位置決めがされている。
第2結合部48には、後述する受け部材50が結合されている。雌歯部49は、第2筒状部46の内周面において、周方向C1の全域に亘って多数形成されている。雌歯部49は、例えば、雌セレーションである。雌歯部49は、軸方向S1と平行に延びており、雄歯部41とトルク伝達可能に噛み合うように構成されている。より具体的には、ボール42は、拡径許容部40を径方向Q1の外方に押圧して第1筒状部34の中央部34cを拡径している。これにより、中央部34cに形成された雄歯部41は、雌歯部49に噛み合い、且つ、雌歯部49に押圧されている。
第2結合部48には、後述する受け部材50が結合されている。雌歯部49は、第2筒状部46の内周面において、周方向C1の全域に亘って多数形成されている。雌歯部49は、例えば、雌セレーションである。雌歯部49は、軸方向S1と平行に延びており、雄歯部41とトルク伝達可能に噛み合うように構成されている。より具体的には、ボール42は、拡径許容部40を径方向Q1の外方に押圧して第1筒状部34の中央部34cを拡径している。これにより、中央部34cに形成された雄歯部41は、雌歯部49に噛み合い、且つ、雌歯部49に押圧されている。
中央部34cが球状とされているので、雄歯部41の一部は、実質的に球面セレーションとなっており、軸方向S1に関する雄歯部41と雌歯部49の一部とが互いに噛み合っている。また、雄歯部41と雌歯部49との間の隙間が詰められており、両者の間でがたつきが生じることが抑制されている。すなわち、雄歯部41と雌歯部49とは、締め代をもって嵌合されている。この締め代の値は、ボール42の直径D2を適宜設定することにより、所望の値に容易に設定できる。
上記の構成により、雄歯部41は、雌歯部49に対して、線接触に近い態様で接触している。これにより、ウォーム軸20は、ボール42の中心を中心に揺動方向A1に揺動可能となっている。
第2筒状部46内には、受け部材50が配置されている。受け部材50は、ボール42を受け凹部44にまで確実に押し込むために、且つ、ボール42が第1筒状部34から抜け出ることを抑制するために設けられている。受け部材50は、第2筒状部46の第2結合部48に固定された受け部材本体51と、受け部材本体51から突出する突出部52と、を含んでいる。
第2筒状部46内には、受け部材50が配置されている。受け部材50は、ボール42を受け凹部44にまで確実に押し込むために、且つ、ボール42が第1筒状部34から抜け出ることを抑制するために設けられている。受け部材50は、第2筒状部46の第2結合部48に固定された受け部材本体51と、受け部材本体51から突出する突出部52と、を含んでいる。
受け部材本体51は、第2結合部48と雌歯部49との間の環状の段部46bに受けられている。これにより、軸方向S1に関する受け部材50の位置決めがされている。突出部52は、受け部材本体51から第1筒状部34に向けて突出している。突出部52は、第1筒状部34の先端34bを通って第1筒状部34内に進入している。突出部52の先端面は、平坦であり、ボール42を受けている。
以上が電動パワーステアリング装置1の概略構成である。次に、電動パワーステアリング装置1の製造の主要点について説明する。
ウォーム軸20と電動モータ18の出力軸18bとを組み付けるときには、まず、図5に示すように、サブアセンブリ53を用意するサブアセンブリ53は、ウォーム軸20に第1および第2軸受31,32を取り付け、さらに第2軸受32に弾性部材45を取り付けた構成を有している。このとき、ウォーム軸20の第1筒状部34は、円筒状に形成されており、軸方向S1の何れの位置でも直径が同じとされている。このときの第1筒状部34の外径は、軸受保持部33の直径よりも小さくされており、軸受保持部33に第1軸受31を取り付けることが可能とされている。このサブアセンブリ53をハウジング70の環状フランジ部73側からハウジング70に挿入し、サブアセンブリ53を駆動ギヤ収容ハウジング71に取り付ける。次に、ねじ部材38およびロックナット39をハウジング70に取り付ける。
ウォーム軸20と電動モータ18の出力軸18bとを組み付けるときには、まず、図5に示すように、サブアセンブリ53を用意するサブアセンブリ53は、ウォーム軸20に第1および第2軸受31,32を取り付け、さらに第2軸受32に弾性部材45を取り付けた構成を有している。このとき、ウォーム軸20の第1筒状部34は、円筒状に形成されており、軸方向S1の何れの位置でも直径が同じとされている。このときの第1筒状部34の外径は、軸受保持部33の直径よりも小さくされており、軸受保持部33に第1軸受31を取り付けることが可能とされている。このサブアセンブリ53をハウジング70の環状フランジ部73側からハウジング70に挿入し、サブアセンブリ53を駆動ギヤ収容ハウジング71に取り付ける。次に、ねじ部材38およびロックナット39をハウジング70に取り付ける。
次に、図6(A)に示すように、ボール42を第1筒状部34の拡径許容部40に圧入する。これにより、拡径許容部40のうち、ボール42が通過した箇所は、拡径される。その結果、第1筒状部34は、先拡がりのカップ形状となっている。次いで、図6(B)に示すように、受け部材50および継手30が出力軸18bに固定された状態の電動モータ18を、ハウジング70の環状フランジ部73に固定する。このとき、継手30の第2筒状部46は、第1筒状部34に嵌合し、継手30の雌歯部49は、第1筒状部34の雄歯部41に噛み合う。また、受け部材50は、ボール42を第1筒状部34内に確実に押し込み、ボール42を受け凹部44に接触させる。
次に、図6(C)を参照して、図示しない治具等を用いて、ウォーム軸20を揺動方向A1の一方に変位させる。この状態で、ウォーム軸20を回転させることにより、第1筒状部34の先端34b周辺が周方向C1に沿って順次塑性変形され、その結果、第1筒状部34は、樽形形状に形成される。これにより、第1筒状部34の中央部34cにおける雄歯部41は、雌歯部49と略線接触した状態で嵌合する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ボール42によってウォーム軸20の雄歯部41と継手30の雌歯部49とが互いに弾性的に押圧されている。これにより、これら雄歯部41と雌歯部49との間の隙間を詰めることができる。したがって、電動モータ18の駆動時等に、継手30からがたつき音(ラトル音)が生じることを抑制できる。
また、ボール42によって第1筒状部34の一部が拡径されていることにより、軸方向S1に関する雄歯部41の一部が雌歯部49に噛み合う。これにより、ウォーム軸20は、雄歯部41と雌歯部49との噛み合い部を支点にして、継手30に対して揺動可能である。したがって、ウォーム軸20は、弾性部材45の付勢力を受けてウォームホイール21側に変位し、その結果、ウォーム軸20とウォームホイール21との噛み合い領域26のバックラッシを詰めることができる。これにより、ウォーム減速機構19における、がたつき音(ラトル音)の発生も抑制できる。
また、ボール42によって第1筒状部34の一部が拡径されていることにより、軸方向S1に関する雄歯部41の一部が雌歯部49に噛み合う。これにより、ウォーム軸20は、雄歯部41と雌歯部49との噛み合い部を支点にして、継手30に対して揺動可能である。したがって、ウォーム軸20は、弾性部材45の付勢力を受けてウォームホイール21側に変位し、その結果、ウォーム軸20とウォームホイール21との噛み合い領域26のバックラッシを詰めることができる。これにより、ウォーム減速機構19における、がたつき音(ラトル音)の発生も抑制できる。
その上、ウォーム軸20の雄歯部41とウォームホイール21の雌歯部49とは、直接噛み合っているので、互いの剛的な噛み合いが実現されている。したがって、雌歯部49から雄歯部41へのトルク伝達に遅れが生じることはなく、電動モータ18の出力を遅れなくウォーム減速機構19に伝達できる。
さらに、拡径許容部40にボール42を圧入するという簡易な構成で、拡径許容部40を拡径できる。しかも、ボール42を、第1筒状部34に対する向きを考慮することなく、第1筒状部34に挿入すればよいので、第1筒状部34へのボール42の圧入作業が容易である。
さらに、拡径許容部40にボール42を圧入するという簡易な構成で、拡径許容部40を拡径できる。しかも、ボール42を、第1筒状部34に対する向きを考慮することなく、第1筒状部34に挿入すればよいので、第1筒状部34へのボール42の圧入作業が容易である。
また、拡径許容部40に挿入されたボール42を第1筒状部34の受け凹部44に配置することで、ボール42を所望の位置に確実に配置できる。これにより、ウォーム軸20の揺動の支点を所望の位置に確実に設定できる。
さらに、受け部材50を設けていることにより、拡径許容部40に挿入されたボール42が拡径許容部40内で不用意に動くことを抑制できるので、第1筒状部34の所望の部分(中央部34c)を拡径した状態を確実に維持できる。
さらに、受け部材50を設けていることにより、拡径許容部40に挿入されたボール42が拡径許容部40内で不用意に動くことを抑制できるので、第1筒状部34の所望の部分(中央部34c)を拡径した状態を確実に維持できる。
しかも、第1筒状部34にスリット43を形成するという簡易な構成で、拡径許容部40を実現できる。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、拡径部材としてボール42を用いたけれども、これに限定されない。拡径部材は、拡径許容部40内において拡径許容部40を径方向Q1の外方に拡径できる部材であればよい。例えば、ボール42に代えて、図7に示す拡径部材55を用いてもよい。拡径部材55は、ボール42の一部を切断した形状に相当しており、一対の球状部56,57と、球状部56,57を接続する一対の側面58,59と、を含んでいる。一対の球状部56,57は、第1筒状部34の拡径許容部40の内周面40aを押圧しており、第1筒状部34の拡径許容部40を拡径している。一方の側面58は、受け部材50に受けられている。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、拡径部材としてボール42を用いたけれども、これに限定されない。拡径部材は、拡径許容部40内において拡径許容部40を径方向Q1の外方に拡径できる部材であればよい。例えば、ボール42に代えて、図7に示す拡径部材55を用いてもよい。拡径部材55は、ボール42の一部を切断した形状に相当しており、一対の球状部56,57と、球状部56,57を接続する一対の側面58,59と、を含んでいる。一対の球状部56,57は、第1筒状部34の拡径許容部40の内周面40aを押圧しており、第1筒状部34の拡径許容部40を拡径している。一方の側面58は、受け部材50に受けられている。
また、雄歯部41と雌歯部49とは、セレーション結合に限らず、スプライン結合等の他の種類の結合であってもよい。さらに、受け部材50を廃止してもよい。また、拡径許容部40のスリット43は、第1筒状部34の肉を貫通した構成であるけれども、これに限定されない。第1筒状部34の内周面または外周面に溝等を設けることにより、拡径許容部を形成してもよい。
1…電動パワーステアリング装置、18…電動モータ、18b…出力軸、20…ウォーム軸、21…ウォームホイール、22…第1端部、23…第2端部、29…転舵機構、30…継手、34…第1筒状部、40…拡径許容部、40a…内周面、41…雄歯部、42…ボール(拡径部材)、43…スリット、44…受け凹部、45…弾性部材(付勢部材)、46…第2筒状部、49…雌歯部、50…受け部材、55…拡径部材、K1…中心間距離。
Claims (5)
- 第1端部および第2端部を含むウォーム軸と、
前記ウォーム軸に噛み合い転舵機構に連結されたウォームホイールと、
前記第1端部と電動モータの出力軸とをトルク伝達可能に連結する継手と、
前記ウォーム軸および前記ウォームホイールの中心間距離が近づく方向に前記第2端部を弾性的に付勢する付勢部材と、を備え、
前記第1端部は、第1筒状部と、前記第1筒状部に形成され前記第1筒状部の拡径を許容するための拡径許容部と、前記第1筒状部の外周に形成された雄歯部と、を含み、
前記継手は、前記出力軸と一体回転可能な第2筒状部と、この第2筒状部の内周に形成され前記雄歯部に噛み合い可能な雌歯部と、を含み、
前記第1筒状部内に配置され、前記第1筒状部の軸方向の一部を拡径させることで前記雄歯部を前記雌歯部に押圧させる拡径部材をさらに備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、前記拡径部材は、前記拡径許容部に圧入されたボールを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1または2において、前記拡径許容部の内周面に、前記拡径部材を受けるための受け凹部が形成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜3の何れか1項において、前記第2筒状部内に配置され前記拡径部材を受ける受け部材をさらに備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜4の何れか1項において、前記拡径許容部には、スリットが形成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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