JP2012138187A - シールド電線及びシールド電線の製造方法 - Google Patents
シールド電線及びシールド電線の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】シールド電線のシールド層とドレーン線とをより確実に接触させることを目的とする。
【解決手段】複数のコア電線20と、複数のコア電線の外周を覆うシールド層30と、シールド層30と接触するように配設されたドレーン線40と、ドレーン線保持部50とを備える。ドレーン線40は、シールド層30の外周に沿って配設されている。ドレーン線保持部50は、シールド層30の外周からドレーン線40をシールド層30に向けて押付けた状態に保持する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のコア電線20と、複数のコア電線の外周を覆うシールド層30と、シールド層30と接触するように配設されたドレーン線40と、ドレーン線保持部50とを備える。ドレーン線40は、シールド層30の外周に沿って配設されている。ドレーン線保持部50は、シールド層30の外周からドレーン線40をシールド層30に向けて押付けた状態に保持する。
【選択図】図1
Description
この発明は、シールド電線のシールド層とドレーン線とをより確実に接触させるための技術に関する。
従来、シールド電線として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1には、複数のコア電線とドレーン線とを捩って或は捩らずに束ね、その外周囲に金属箔を巻付けたシールド電線が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、ドレーン線が複数のコア電線間に潜り込んでしまう恐れがある。その場合、ドレーン線と金属箔との接触が不安定となり、金属箔を、ドレーン線を用いてアース接続することが不確実となってしまう。
そこで、本発明は、シールド電線のシールド層とドレーン線とをより確実に接触させることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るシールド電線は、複数のコア電線と、前記複数のコア電線の外周を覆うシールド層と、前記シールド層の外周に沿って配設されたドレーン線と、前記シールド層の外周側から前記ドレーン線を前記シールド層に向けて押付けた状態に保持するドレーン線保持部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るシールド電線であって、前記ドレーン線保持部は、前記シールド層及び前記ドレーン線の外周に巻付けられた接着テープを含む。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るシールド電線であって、前記ドレーン線は、被覆電線の被覆部が少なくとも一端部を残して除去された電線を含む。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るシールド電線であって、前記ドレーン線は、前記シールド層の軸方向端部からその軸方向途中部分までの間に設けられている。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るシールド電線であって、前記ドレーン線の少なくとも一部が前記シールド層の外周に沿って折返すように設けられている。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るシールド電線であって、前記ドレーン線の少なくとも一部が前記シールド層に巻付けられている。
第7の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るシールド電線であって、前記シールド層が、前記複数のコア電線に巻付けられた巻付部分と、巻付余剰部分とを有し、前記ドレーン線の少なくとも一部が前記巻付部分と前記巻付余剰部分との間に挟込まれている。
上記課題を解決するため、第8の態様に係るシールド電線の製造方法は、複数のコア電線を束ねる工程と、前記複数のコア電線の外周を覆うようにシールド層を形成する工程と、前記シールド層の外周に沿ってドレーン線を配設する工程と、前記シールド層の外周側から前記ドレーン線を前記シールド層に向けて押付けるようにドレーン線保持部を形成する工程とを備える。
第1の態様によると、複数のコア電線の外周を覆うシールド層の外周に沿ってドレーン線が配設されると共に、前記シールド層の外周側から前記ドレーン線が前記シールド層に向けて押付けた状態に保持されているため、複数のコア電線間へのドレーン線の潜り込みを抑制して、シールド層とドレーン線とをより確実に接触させることができる。
第2の態様によると、接着テープによって、容易にドレーン線をシールド層に向けて押付けた状態に保持することができる。
第3の態様によると、ドレーン線として被覆電線を用いるため、当該端部に被覆電線用の端子を容易に圧着できる。
第4の態様によると、シールド層の中間部でドレーン線を省略できる。これにより、シールド電線の低コスト化が可能となる。
第5の態様によると、前記ドレーン線の少なくとも一部が前記シールド層の外周に沿って折返すように設けられているため、シールド電線の長手方向に沿ってなるべく短い領域で、ドレーン線とシールド層との接触長を十分に確保することができる。
第6の態様によると、前記ドレーン線の少なくとも一部が前記シールド層に巻付けられているため、シールド電線の長手方向に沿ってなるべく短い領域で、ドレーン線とシールド層との接触長を十分に確保することができる。また、ドレーン線の巻付力によって、ドレーン線とシールド層との接触をより確実にすることができる。
第7の態様によると、前記ドレーン線の少なくとも一部が前記巻付部分と前記巻付余剰部分との間に挟込まれているため、ドレーン線とシールド層との接触をより確実にすることができる。
第8の態様によると、複数のコア電線の外周を覆うシールド層の外周に沿ってドレーン線が配設されると共に、前記シールド層の外周側から前記ドレーン線が前記シールド層に向けて押付けた状態に保持されているため、複数のコア電線間へのドレーン線の潜り込みを抑制しつつ、シールド層とドレーン線とをより確実に接触させることができる。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るシールド電線について説明する。図1はシールド電線10を示す概略正面図であり、図2は図1のII−II線概略断面図である。
以下、第1実施形態に係るシールド電線について説明する。図1はシールド電線10を示す概略正面図であり、図2は図1のII−II線概略断面図である。
シールド電線は、車両に搭載される各種電気部品を電気的に接続する配線材であり、特に、外部ノイズを抑制すべき配線箇所、或は、外部へのノイズ放出を抑制すべき配線箇所等に適用される。
このシールド電線10は、複数のコア電線20と、シールド層30と、ドレーン線40と、ドレーン線保持部50と、外被層60とを備えている。
コア電線20は、芯線の外周囲に被覆部が形成された一般的な電線である。芯線は単線であってもよいし、複数の素線が撚り合わされた集合線であってもよい。このコア電線20は、本シールド電線10において、諸電気信号或は電力等を伝送する役割を有している。
複数のコア電線20は、1つに束ねられている。複数のコア電線20は撚り合わされた状態で束ねられていてもよいし、撚り合わされずに束ねられていてもよい。
各コア電線20の各端部には、端子22が圧着されている。端子22は、複数のコア電線20が束ねられる前に各コア電線20の端部に圧着されていてもよいし、複数のコア電線20が束ねられた後に各コア電線20の端部に圧着されてもよい。コア電線20の端部の端子22は、シールド層30の端部より外方に延出している。そして、各端子22が、コネクタ接続等を介して車両に搭載される各種電気部品に電気的に接続される。
シールド層30は、上記複数のコア電線20の外周を覆うように設けられる導電層である。シールド層30は、一層構造であってもよいし、複数層構造であってもよい。シールド層30としては、アルミニウム箔等の金属箔、或は、金属線を編んだ編組等を用いることができる。シールド層30として、金属箔を用いる場合、例えば、金属箔テープを、束ねられた複数のコア電線に沿って配設し、当該複数のコア電線を包込むように覆ってもよい(いわゆる縦添え)。あるいは、金属箔テープを、束ねられた複数のコア電線の外周囲に螺旋状に巻付けてもよい。これらの場合において、金属箔テープが複数のコア電線を覆う状態は、金属箔テープ自体に形成された粘着層或は熱融着層によって維持されてもよいし、さらに外周を覆う別の粘着テープ等によって維持されてもよい。
ドレーン線40は、被覆等が施されていない裸状態部分を有する導電線である。ここでは、ドレーン線40は、単線或は撚り合せ線によって構成された裸導電線である例で説明する。また、このドレーン線40の両端又は方端部には、端子48が圧着されている。端子48は、ドレーン線40の裸状態の端部のみに圧着される端子であってもよい。端子48として、一般的な電線用の端子を用いる場合、ドレーン線40の端部に熱収縮チューブ等を取付け、電線用の端子の芯線圧着部をドレーン線40の端部に圧着し、被覆部圧着部を熱収縮チューブに圧着するとよい。端子48の圧着は、本シールド電線10を製造する前に行われていてもよいし、本シールド電線10の製造後に行われてもよい。また、ドレーン線40の一端部のみに端子48が圧着されてもよい。また、ドレーン線40の端部に接続される端子は、挿入接続される端子の他、ボルト締め等によってアース接続可能な丸端子形状等であってもよい。
ドレーン線40は、シールド層30の外周に沿って配設されている。すなわち、ドレーン線40は、シールド層30の内周面或はシールド層30自体の内部に埋込まれることなく、シールド層30の外周に沿って配設されている。このドレーン線40の端部は、シールド層30の外周に沿って配設された状態で、当該シールド層30の端部から外方に延出している。
ドレーン線40をシールド層30の外周に沿って配設する態様としては、種々態様が考えられる。ここでは、ドレーン線40がシールド層30の外周に、コア電線20の長手方向(シールド層30の軸方向でもある)に沿って配設されている。ドレーン線40をシールド層30の外周に沿って配設するその他の各種態様については、後の各種実施形態で説明する。
ドレーン線保持部50は、シールド層30の外周側から上記ドレーン線40をシールド層30に向けて押付けた状態に保持可能に構成されている。つまり、ドレーン線保持部50は、シールド層30の外周に沿って配設されたドレーン線40に対し、主としてシールド層30の外周側から押し当てられるように接触する。これにより、ドレーン線40をシールド層30の外周面に向けて押付けている。
より具体的には、ドレーン線保持部50は、シールド層30及び前記ドレーン線40の外周に巻付けられた接着テープ52によって構成されている。接着テープ52としては、絶縁樹脂等の一主面に接着可能な層を形成したテープ、例えば、粘着テープ、自己融着テープ、熱融着テープ等を用いることができる。この接着テープ52は、シールド層30の外周に沿って配設されたドレーン線40がシールド層30の外周面に接触した状態を維持するように、シールド層30及びドレーン線40の外周に巻付けられている。図1では、接着テープ52が、シールド層30の外周に螺旋状に巻付けられた状態を示している。接着テープ52は、その幅方向において部分的に重ね合せられつつ巻付けられた構成(いわゆるハーフラップ巻)であってもよいし、その幅方向において重ね合せられないで隙間をあけつつ巻付けられた構成(いわゆる荒巻)であってもよい。また、接着テープ52は、シールド層30の外周に対していわゆる縦添え状態で巻付けられていてもよい。また、ドレーン線保持部50は、ドレーン線40の長手方向全体に亘って当該ドレーン線40をシールド層30に向けて押付けていてもよいし、ドレーン線40の長手方向の一部をシールド層30に向けて押付けていてもよい。ドレーン線40とシールド層30とが確実に接触してれば、両者間での電気抵抗が小さくなり、シールド層30を、ドレーン線40を介してアース接地するのに適切なアース接地経路を形成することができるからである。図1では、シールド層30の軸方向中間部を除きその両端部に接着テープ52を巻付けて、ドレーン線40の両端部分をシールド層30に向けて押付けた状態を示している。
外被層60は、上記シールド層30、ドレーン線40等の最外周を覆う絶縁層としての役割を有している。外被層60は、例えば、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等の絶縁樹脂等の一主面に粘着層、自己融着層、熱融着層等を形成した絶縁テープ(或は絶縁フィルム)を、シールド層30、ドレーン線40、ドレーン線40の外周囲に上記と同様に螺旋状或は縦添え状態に巻付けることで形成することができる。外被層60は、その他、樹脂の押出被覆等によって形成されていてもよい。
また、本外被層60が省略され、上記ドレーン線保持部50がシールド層30の外周囲全体を覆って絶縁層としての役割を奏する構成であってもよい。
上記シールド電線10の製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、複数のコア電線20を束ね、束ねられた複数のコア電線20を覆うようにシールド層30を形成する。
次に、図4に示すように、シールド層30の外周に沿ってドレーン線40を配設する。ここでは、ドレーン線40をシールド層30の外周に沿ってコア電線20の長手方向に沿って配設する。
この後、図5に示すように、シールド層30の外周側からドレーン線40をシールド層30の外面に向けて押付けるように、接着テープ52をシールド層30の外周囲に巻付けて、ドレーン線保持部50を形成する。
そして、シールド層30、ドレーン線40及びドレーン線保持部50のさらに外周に、外被層60を形成すると、シールド電線10が製造される。
上記のようなシールド電線10は、その各コア電線20の端部がコネクタ接続等を介して車両の各種電気部品に接続されることで、当該各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として使用される。この際、上記ドレーン線40の一端部の端子48又は両端部の端子48が他の端子へ接続され、或は、ボルト締接続等されて、車体に電気的に接続されることで、シールド層30がドレーン線40を介してアース接地される。これにより、内部のコア電線20への外来ノイズの到来、或は、コア電線20から外部へのノイズ放出等を、シールド層30によって有効に抑制することができる。
以上のように構成されたシールド電線10及びその製造方法によると、シールド層30の外周に沿ってドレーン線40が配設されているため、複数のコア電線20の間へのドレーン線40の潜り込みが抑制される。そして、かかる構成を前提として、ドレーン線保持部50によってシールド層30の外周側からドレーン線40がシールド層30に向けて押付けた状態に保持されているため、シールド層30とドレーン線40とをより確実に接触させることができる。
なお、従来のように、ドレーン線をシールド層内周側に設けた場合、内部のコア電線の外周囲に部分的にテープを巻付、或は、内部のコア電線を撚り合わせれば、コア電線内部へのドレーン線の潜り込みをある程度抑制できる。しかしながら、そのような潜り込み抑制効果は、テープが巻付けられた箇所或は撚り合せられたコア電線に対してドレーン線が最外周に偶々位置しているような場所等、限定的な部分で得られるに過ぎないと考えられる。
これに対して、シールド電線10及びその製造方法では、ドレーン線40は、その長手方向全体に亘ってドレーン線40とシールド層30と接触可能であり、従って、ドレーン線保持部50を設けた箇所では、ドレーン線40とシールド層30とをより確実に接触させることができる。
しかも、ドレーン線40は、シールド層30の外周に沿って配設されているため、当該ドレーン線40の配設状態を確認し易い。また、ドレーン線40の外周がドレーン線保持部50によって覆われたとしても、ドレーン線保持部50の凹凸形状によって、ドレーン線40の状態を容易に確認できると期待できる。
また、接着テープ52によって容易にドレーン線40をシールド層30に向けて押付けた状態に保持することができる。
なお、本実施形態では、ドレーン線40が裸導電線である例で説明したが、必ずしもその必要はない。
図6〜図9に示すように、ドレーン線40Bとして、芯線40Baの外周囲に被覆部40Bbが形成された被覆電線を用いてもよい。
この場合、図6及び図7に示すように、ドレーン線40Bの両端部の被覆部40Bbを残して、その長手方向中間部分の被覆部40Bbを除去し、当該中間部分で芯線40Baを露出させるとよい。露出長は、芯線40Baとシールド層30との接触長を確保するため、ある程度長くすることが好ましい。このように、被覆電線の被覆部を、長寸に亘って除去したものは、ロングストリップ電線とも呼ばれる。
上記ドレーン線40Bは、図8及び図9に示すように、上記ドレーン線40に代えて用いられ、シールド層30に沿って配設され、ドレーン線保持部50によってシールド層30に押付けられた状態に維持される。
このように、ドレーン線40Bとして被覆電線を用いた場合、その端部には被覆部40Bbが設けられているため、当該ドレーン線40Bの端部に一般的な被覆電線用の端子48を容易に圧着することができるという利点がある。
なお、ドレーン線40Bの一端部のみに端子48を圧着する場合には、ドレーン線40Bの一端部の被覆部40Bbのみを残して、残部の被覆部40Bb全体を除去してもよい。
上記第1実施形態を前提として、ドレーン線の配設形態、ドレーン線の押付けに関する各種態様について説明する。なお、以下の各実施の形態の説明において、本実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
{第2実施形態}
図10は第2実施形態に係るシールド電線110を示す概略正面図である。
図10は第2実施形態に係るシールド電線110を示す概略正面図である。
ここでは、ドレーン線140として、芯線140aの外周囲に被覆部140bが形成された被覆電線を用い、当該被覆電線の一端部の被覆部140bを残して残部の被覆部140bを除去している。芯線140aの露出長は、芯線140aとシールド層30との接触長を確保するため、ある程度長くすることが好ましい。
上記ドレーン線140は、2つ準備され、それぞれシールド電線110の長さ寸法の半分よりも短い。ドレーン線140の端部の端子48は、コア電線20の端子22と並列状に揃えて配設され、露出した芯線140aはシールド層30の外周に沿ってその端部からその軸方向途中部分までの間に配設されている。つまり、シールド層30の端部の一定領域のみに芯線140aを設け、シールド層30の軸方向中間領域には芯線140aを設けない構成としている。
そして、シールド層30のうち芯線140aを配設した領域に、ドレーン線保持部50を設け、芯線140aをシールド層30の外周面に向けて押付ける構成としている。
本実施形態によると、シールド層30の軸方向中間部でドレーン線140を省略できるため、その省略分、シールド電線110の低コスト化が可能となる。
なお、上記ドレーン線140は、シールド電線110の一端部のみに設けられていてもよい。また、ドレーン線140として、裸導電線が設けられていてもよい。
{第3実施形態}
図11は第3実施形態に係るシールド電線210においてドレーン線240を取付けた状態を示す説明図であり、図12は第3実施形態に係るシールド電線210を示す概略正面図である。
図11は第3実施形態に係るシールド電線210においてドレーン線240を取付けた状態を示す説明図であり、図12は第3実施形態に係るシールド電線210を示す概略正面図である。
ここでは、ドレーン線240として、上記ドレーン線140と同様に、被覆電線の被覆部を所望長に亘って除去したもの、即ち、芯線240aが所望長に亘って露出し、端部に被覆部240bが残存した構成のものを用いている。芯線240aの露出長は、芯線240aとシールド層30との接触長を確保するため、ある程度長いことが好ましく、それぞれシールド電線210の長さ寸法の半分よりも短くても、長くてもよい。上記ドレーン線240は、2つ準備されているが、シールド電線210の一端部用のみに1つだけ準備されていてもよい。ドレーン線240として、上記ドレーン線40と同様に、裸導電線を用いてもよい。
このドレーン線240の端部の端子48は、コア電線20の端子22と並列状に揃えて配設され、露出した芯線240aは、シールド層30の外周に沿ってその端部からその軸方向途中部分に向けて配設され、当該途中部分で略U字状に曲げ返され、シールド層30の端部に向けて配設されている。シールド層30の軸方向中間部には、ドレーン線240は設けられていない。
そして、シールド層30のうち芯線240aを配設した領域に、ドレーン線保持部50を設け、U字状に折返された芯線240aをシールド層30の外周面に向けて押付ける構成としている。
本実施形態によると、ドレーン線240がシールド層30の外周に沿って折返すように設けられているため、シールド電線210の長手方向におけるドレーン線240の配設領域をなるべく短くしつつ、ドレーン線240とシールド層30との接触長を十分に確保することができる。具体的には、ドレーン線240とシールド層30との接触長として少なくともL必要だとすると、シールド層30の端部のうち”2/L”程度の長さ部分にドレーン線240を折返して配設すればよい。このため、ドレーン線保持部50を形成するための接着テープ52の削減、及び、巻付作業の低減等を図ることができる。
{第4実施形態}
第4〜第6実施形態では、ドレーン線の少なくとも一部をシールド層に巻付ける形態例を説明する。
第4〜第6実施形態では、ドレーン線の少なくとも一部をシールド層に巻付ける形態例を説明する。
図13は第4実施形態に係るシールド電線310においてドレーン線340を取付けた状態を示す説明図であり、図14は第4実施形態に係るシールド電線310を示す概略正面図である。
ここでは、ドレーン線340として、上記ドレーン線140と同様に、被覆電線の被覆部を所望長に亘って除去したもの、即ち、芯線340aが所望長に亘って露出し、端部に被覆部340bが残存した構成のものを用いている。芯線340aの露出長は、芯線340aとシールド層30との接触長を確保するため、ある程度長いことが好ましく、それぞれシールド電線310の長さ寸法の半分よりも短くても、長くてもよい。上記ドレーン線340は、2つ準備されているが、シールド電線310の一端部用のみに1つだけ準備されていてもよい。ドレーン線340として、上記ドレーン線40と同様に、裸導電線を用いてもよい。
ドレーン線340の端部の端子48は、コア電線20の端子22と並列状に揃えて配設され、露出した芯線340aは、シールド層30の外周に沿ってその端部からその軸方向途中部分に向けて螺旋状に巻付けられている。シールド層30の軸方向中間部には、ドレーン線340は設けられていない。
そして、シールド層30のうち芯線340aを巻付けた部分した領域に、ドレーン線保持部50を設け、芯線340aをシールド層30の外周面に向けて押付ける構成としている。
このシールド電線310によると、ドレーン線340の芯線340aがシールド層30に巻付けられているため、当該芯線340a自体の巻付力によって、ドレーン線340とシールド層30との接触をより確実にすることができる。また、芯線340aをシールド層30に巻付けているため、芯線340aとシールド層30との接触長よりも、ドレーン線保持部50の配設領域を短くすることができる。つまり、ドレーン線保持部50の配設領域をなるべく短くしつつ、ドレーン線340とシールド層30との接触長を十分に確保することができる。そして、ドレーン線保持部50の配設領域を短くすることによって、部品コストの低減、作業の簡易化による、シールド電線310の低コスト化が可能となる。
{第5実施形態}
図15は第5実施形態に係るシールド電線410においてドレーン線440の巻付途中状態を示す説明図であり、図16は第5実施形態に係るシールド電線410においてドレーン線440を巻付けた状態を示す説明図であり、図17は第5実施形態に係るシールド電線410を示す概略正面図である。
図15は第5実施形態に係るシールド電線410においてドレーン線440の巻付途中状態を示す説明図であり、図16は第5実施形態に係るシールド電線410においてドレーン線440を巻付けた状態を示す説明図であり、図17は第5実施形態に係るシールド電線410を示す概略正面図である。
ここでは、ドレーン線440として、上記ドレーン線140と同様に、被覆電線の被覆部を所望長に亘って除去したもの、即ち、芯線440aが所望長に亘って露出し、端部に被覆部440bが残存した構成のものを用いている。芯線440aの露出長は、芯線440aとシールド層30との接触長を確保するため、ある程度長いことが好ましく、それぞれシールド電線410の長さ寸法の半分よりも短くても、長くてもよい。上記ドレーン線440は、2つ準備されているが、シールド電線410の一端部用のみに1つだけ準備されていてもよい。ドレーン線440として、上記ドレーン線40と同様に、裸導電線を用いてもよい。
ドレーン線440の端部の端子48は、コア電線20の端子22と並列状に揃えて配設され、露出した芯線440aは、シールド層30の外周に沿ってその端部からその軸方向途中部分に向けて螺旋状に巻付けられている。また、露出した芯線440aは、シールド層30の軸方向途中部分で、シールド層30の軸方向端部側に曲げ返されている。そして、露出した芯線440aの先端側部分が、シールド層30の端部側部分であって芯線440aが既に螺旋状に巻付けられた部分の外周にさらに螺旋状に巻付けられている。
このシールド電線410によると、ドレーン線440の芯線440aがシールド層30に巻付けられているため、当該芯線440a自体の巻付力によって、ドレーン線440とシールド層30との接触をより確実にすることができる。特に、ドレーン線440が2重に螺旋状に巻付けられているため、ドレーン線440とシールド層30との接触をより確実にすることができる。
また、芯線440aをシールド層30に巻付けているため、ドレーン線保持部50の配設領域をなるべく短くしつつ、ドレーン線440とシールド層30との接触長を十分に確保することができる。特に、ドレーン線440をシールド層30に二重に巻付けているため、上記第4実施形態の場合よりも、ドレーン線保持部50の配設領域を短くすることが可能となる。そして、ドレーン線保持部50の配設領域を短くすることによって、部品コスト(テープの削減)の低減、作業の簡易化による、シールド電線410の低コスト化が可能となる。
{第6実施形態}
図18は第6実施形態に係るシールド電線510においてドレーン線540の巻付途中状態を示す説明図であり、図19は第6実施形態に係るシールド電線510においてドレーン線540を巻付けた状態を示す説明図であり、図20は第6実施形態に係るシールド電線510を示す概略正面図である。
図18は第6実施形態に係るシールド電線510においてドレーン線540の巻付途中状態を示す説明図であり、図19は第6実施形態に係るシールド電線510においてドレーン線540を巻付けた状態を示す説明図であり、図20は第6実施形態に係るシールド電線510を示す概略正面図である。
ここでは、ドレーン線540として、上記ドレーン線140と同様に、被覆電線の被覆部を所望長に亘って除去したもの、即ち、芯線540aが所望長に亘って露出し、端部に被覆部540bが残存した構成のものを用いている。芯線540aの露出長は、芯線540aとシールド層30との接触長を確保するため、ある程度長いことが好ましく、それぞれシールド電線510の長さ寸法の半分よりも短くても、長くてもよい。上記ドレーン線540は、2つ準備されているが、シールド電線510の一端部用のみに1つだけ準備されていてもよい。ドレーン線540として、上記ドレーン線40と同様に、裸導電線を用いてもよい。
ドレーン線540の端部の端子48は、コア電線20の端子22と並列状に揃えて配設され、露出した芯線540aは、シールド層30の外周に、その端部からその軸方向途中部分に向けて、シールド層30の軸方向に沿って直線状に配設されている。また、露出した芯線540aは、シールド層30の軸方向途中部分で、シールド層30の軸方向端部側に曲げ返され、露出した芯線540aの先端側部分が、シールド層30の端部側部分であって芯線540aが既に直線状に配設された部分の外周に螺旋状に巻付けられている。
このシールド電線510によると、ドレーン線540の芯線540aがシールド層30に巻付けられているため、当該芯線540a自体の巻付力によって、ドレーン線540とシールド層30との接触をより確実にすることができる。
また、芯線540aをシールド層30に巻付けているため、ドレーン線保持部50の配設領域をなるべく短くしつつ、ドレーン線540とシールド層30との接触長を十分に確保することができるそして、ドレーン線保持部50の配設領域を短くすることによって、部品コストの低減、作業の簡易化による、シールド電線510の低コスト化が可能となる。
特に、ドレーン線540の基端側部分を直線状に配設してこの部分での巻付作業を無くし、かつ、先端側部分を螺旋状に配設して、ドレーン線540の直線状の配設部分をシールド層30に押付ける構成としているため、作業の簡易化と、ドレーン線540とシールド層30との接触の確実化との両立を図り易い。
なお、第4〜第6実施形態では、シールド電線310、410、510の各端部用に別々のドレーン線340、440、540を設けた例で説明したが、必ずしもその必要はない、上記第1実施形態において、ドレーン線40、140の一部又は全部をシールド層30の外周に巻付けるようにしてもよい。つまり、シールド層に沿って配設されるドレーン線の少なくとも一部が当該シールド層に巻付けられていれば、その巻付部分によってドレーン線とシールド層との接触確実化を図ることができる。
{第7実施形態}
第7及び第8実施形態では、シールド層の巻付部分と巻付余剰部分との間にドレーン線を挟込んだ形態を説明する。
第7及び第8実施形態では、シールド層の巻付部分と巻付余剰部分との間にドレーン線を挟込んだ形態を説明する。
図21は第7実施形態に係るシールド電線610においてシールド層630の巻付途中状態を示す説明図であり、図22は第7実施形態に係るシールド電線610においてシールド層630に沿ってドレーン線640を配設した状態を示す説明図であり、図23は第7実施形態に係るシールド電線610においてシールド層630を巻付けた状態を示す説明図であり、図24は第7実施形態に係るシールド電線610を示す概略正面図である。
このシールド電線610では、ドレーン線640として、上記ドレーン線40と同様に裸導電線を用いた例で説明するが、上記ドレーン線140と同様に被覆電線を被覆除去加工したものであってもよい。
このシールド電線610では、接着テープ52等で構成されたドレーン線保持部50が省略されている。また、シールド層630として、一辺の長さ寸法がコア電線20のうちのシールドすべき長さ寸法分の同じ長さ寸法で、これに直交する他辺の長さ寸法が束ねられたコア電線20を囲む長さ寸法(より具体的には複数のコア電線の断面を包含する最小内接円の外周長)よりも長い、矩形フィルム状の導電性箔(例えば、アルミニウム箔等の金属箔)が用いられている。シールド層630のうち複数のコア電線20にn周巻付けられる部分が巻付部分630aである。また、シールド層630のうち複数のコア電線20にn周巻付けられる部分の余剰部分(1周巻付けるのに足りない部分)が巻付余剰部分630bである。
そして、シールド層630のうち前記巻付部分630aが束ねられたコア電線20に巻付けられた後(図21参照)、巻付部分630aの外周と巻付余剰部分630bとの間に、ドレーン線640がシールド層630の軸方向に沿って配設される(図22参照)。
この後、巻付余剰部分630bが巻付部分630a上に重ねられることによって、ドレーン線640が巻付部分630aと巻付余剰部分630bとの間に挟込まれている。
巻付余剰部分630bと巻付部分630aとの重ね合せ状態は、巻付余剰部分630bの内面側に設けられた粘着層、熱融着層等の接着層によって維持される。この場合、その接着力によって巻付余剰部分630bがドレーン線640を巻付部分630aに向けて押付けた状態に保持することとなる。つまり、上記巻付部分630aがドレーン線保持部650ということになる。
本実施形態によると、巻付余剰部分630bと巻付部分630aとの間にドレーン線640が挟込まれるため、ドレーン線640とシールド層630とがより確実に接触し、両者間の接触抵抗を安定させることができる。これにより、シールド性能を安定化させることができる。また、シールド層630の巻付余剰部分630bによってドレーン線640を押付けることができるため、構成部品点数の削減等が可能となる。
{第8実施形態}
図25は第8実施形態に係るシールド電線710においてドレーン線640を配設した後、シールド層630を巻付けた状態を示す説明図であり、図26は第8実施形態に係るシールド電線710においてドレーン線保持部750を巻付けた状態を示す説明図であり、図27は第8実施形態に係るシールド電線710を示す概略正面図である。
図25は第8実施形態に係るシールド電線710においてドレーン線640を配設した後、シールド層630を巻付けた状態を示す説明図であり、図26は第8実施形態に係るシールド電線710においてドレーン線保持部750を巻付けた状態を示す説明図であり、図27は第8実施形態に係るシールド電線710を示す概略正面図である。
まず、図25に示すように、シールド層630のうち巻付部分630aと巻付余剰部分630bとの間に、ドレーン線640がシールド層630の軸方向に沿って配設される(図22参照)。なお、シールド層630及びドレーン線640に係る構成は、上記第7実施形態と同様である。但し、シールド層630に関して、巻付余剰部分630bと巻付部分630aとの重ね合せ状態を維持するための接着層は省略されてもよい。
次に、図26に示すように、ドレーン線保持部750を、シールド層630の最外周に、その軸方向ほぼ全体に亘って形成する。より具体的には、シールド層630の外周に接着テープ752を巻付ける(図27参照)。接着テープ752は、上記接着テープ52と同様に、螺旋状に巻付けられていてもよいし、縦添え状態で巻付けられていてもよい。そして、このドレーン線保持部750により、巻付余剰部分630bがより確実にドレーン線640に向けて押付けられる。また、同時に、ドレーン線640が巻付部分630aに対しても押付けられる。
本実施形態によると、ドレーン線保持部750によって、巻付余剰部分630bと巻付部分630aとの間にドレーン線640が挟込まれた状態がより確実に維持され、ドレーン線640とシールド層630とがより確実に接触し、両者間の接触抵抗をより安定させることができる。これにより、シールド性能を安定化させることができる。
{変形例}
上記説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
上記説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
10、110、210、310、410、510、610、710 シールド電線
20 コア電線
30、630 シールド層
40、140、240、340、440、540、640 ドレーン線
40Ba、140a、240a、340a、440a、540a 芯線
40Bb、140b、240b、340b、440b、540b 被覆部
50、650、750 ドレーン線保持部
52、752 接着テープ
630a 巻付部分
630b 巻付余剰部分
20 コア電線
30、630 シールド層
40、140、240、340、440、540、640 ドレーン線
40Ba、140a、240a、340a、440a、540a 芯線
40Bb、140b、240b、340b、440b、540b 被覆部
50、650、750 ドレーン線保持部
52、752 接着テープ
630a 巻付部分
630b 巻付余剰部分
Claims (8)
- 複数のコア電線と、
前記複数のコア電線の外周を覆うシールド層と、
前記シールド層の外周に沿って配設されたドレーン線と、
前記シールド層の外周側から前記ドレーン線を前記シールド層に向けて押付けた状態に保持するドレーン線保持部と、
を備えるシールド電線。 - 請求項1記載のシールド電線であって、
前記ドレーン線保持部は、
前記シールド層及び前記ドレーン線の外周に巻付けられた接着テープを含む、シールド電線。 - 請求項1又は請求項2記載のシールド電線であって、
前記ドレーン線は、被覆電線の被覆部が少なくとも一端部を残して除去された電線を含む、シールド電線。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシールド電線であって、
前記ドレーン線は、前記シールド層の軸方向端部からその軸方向途中部分までの間に設けられている、シールド電線。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のシールド電線であって、
前記ドレーン線の少なくとも一部が前記シールド層の外周に沿って折返すように設けられている、シールド電線。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のシールド電線であって、
前記ドレーン線の少なくとも一部が前記シールド層に巻付けられている、シールド電線。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のシールド電線であって、
前記シールド層が、前記複数のコア電線に巻付けられた巻付部分と、巻付余剰部分とを有し、
前記ドレーン線の少なくとも一部が前記巻付部分と前記巻付余剰部分との間に挟込まれている、シールド電線。 - 複数のコア電線を束ねる工程と、
前記複数のコア電線の外周を覆うようにシールド層を形成する工程と、
前記シールド層の外周に沿ってドレーン線を配設する工程と、
前記シールド層の外周側から前記ドレーン線を前記シールド層に向けて押付けるようにドレーン線保持部を形成する工程と、
を備えるシールド電線の製造方法。
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