JP2012143063A - 電力変換システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電力エネルギーの生成又は蓄積することが可能な装置から電力を取り出す供給側電源装置20と、その電力を受け取り、負荷60が必要とする電力に再変換する受電側電源装置30とを備えた電力変換システムを構成する。供給側電源装置20は、入力した電圧を高周波スイッチング動作により昇圧又は降圧して、商用電源電圧の尖頭値の±20%以内の直流定電圧に変換して出力する。受電側電源装置30は、逆流防止ダイオード46を介して、前記直流定電圧を入力平滑コンデンサ44の両端に出力する回路を有する。
【選択図】 図1
Description
非特許文献2には、コンデンサインプット型整流回路が開示されている。また、非特許文献2には、高効率に電力を変換する回路として、共振型電源が開示されている。
非特許文献3には、燃料電池用のパワーコンディショナの高効率化のために、電流共振型回路や同期整流回路を用いることが開示されている。
また、このような高効率電気回路を採用し、供給側の電源として安定した正弦波交流電圧の出力を実現しても、受電側の電源機器のコンデンサインプット型整流回路で、当該正弦波交流電源が、再び大まかな直流電圧に変換され、当該整流回路でさらに損失が生じる等の問題があった。
電力エネルギーの生成及び蓄積の少なくとも何れか一方を行う電力装置から電力を取り出す供給側電源装置と、前記供給側電源装置から出力される電力を受け取り、当該電力を、負荷が必要とする電力に変換する受電側電源装置と、を含む電力変換システムであって、前記供給側電源装置は、前記電力装置から入力した電圧を高周波スイッチング動作により昇圧又は降圧して、商用電源電圧の尖頭値の±20%以内の大きさの値を有する直流定電圧を出力するスイッチ素子を有し、前記受電側電源装置は、前記直流定電圧を入力する直流入力端子と、前記直流入力端子の一方と一端が相互に接続される逆流防止半導体素子であって、前記供給側電源装置への電流の逆流を防止するための逆流防止半導体素子と、前記逆流防止半導体素子の他端と一端が相互に接続されると共に、前記直流入力端子の他方と他端が相互に接続される入力平滑コンデンサと、を有し、前記入力平滑コンデンサの両端の電圧が、前記負荷側に出力されることを特徴とする電力変換システムを提供する。
前記供給側電源装置は、前記直流定電圧を交流電圧に変換するインバータ回路を更に有し、前記受電側電源装置は、前記交流電圧を入力する交流入力端子と、前記交流電圧を直流電圧に変換する変換回路と、を有し、前記受電側電源装置に交流電圧を入力する必要がある場合には、前記交流電圧が前記受電側電源装置の前記交流入力端子に出力され、前記受電側電源装置に直流電圧を入力する必要がある場合には、前記直流定電圧が前記受電側電源装置の前記直流入力端子に出力されることが望ましい。
また、前記受電側電源装置が有する前記変換回路は、前記交流電圧を入力するダイオード整流ブリッジ回路と、前記ダイオード整流ブリッジ回路の出力電圧が両端に印加される平滑コンデンサと、を有し、前記入力平滑コンデンサの両端に前記ダイオード整流ブリッジ回路の出力電圧が印加されるようにすることが望ましい。
また、前記受電側電源装置が有する前記逆流防止半導体素子は、SiC又はGaNからなる半導体素子であることが望ましい。
さらに、前記受電側電源装置が有する前記逆流防止半導体素子は、SiCショットキーバリアダイオード又はGaNショットキーバリアダイオードであることがより望ましい。
これにより、供給側電源装置にインバータ回路を設ける必要がなく、且つ、受電側電源装置にダイオード整流ブリッジ回路を設ける必要がなくなり、これらの回路を通さなくても負荷に電力を供給することができるので、電力変換効率を向上させることができる。受電側電源装置からみれば、直流定電圧の給電を受けるための複雑な回路や入力電圧の設計変更を行う必要がなく、既に汎用化した電源に、直流入力端子と、逆流防止半導体素子とを設けて、直流入力端子から逆流防止半導体素子を介して入力平滑コンデンサの両端に繋がる回路を設けるだけの簡便な改造で電力変換システムを構成することができる。また、供給側電源装置は、スイッチング動作により直流定電圧を出力するので、入力電圧が商用電源電圧に対して低い電圧又は高い電圧であったり、変動の激しい電圧であったりしても、小型で高効率の回路として構成できる。
さらに、受電側電源装置では、直流定電圧を入力するので、通常の交流正弦波電圧を整流平滑する際に発生する商用周波数のリップル電圧がなくなる。このため、ノイズの少ない安定した電力を負荷側に供給することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、ダイオード整流ブリッジ回路と入力平滑コンデンサとを用いて、交流電圧を直流電圧に整流平滑する回路を、受電側電源装置に残すことで、受電側電源装置を旧来の電源系統へ接続するこが可能となる。
また、本発明の他の特徴によれば、逆流防止半導体素子を、SiCショットキーバリアダイオード又はGaNショットキーバリアダイオードとしたので、高周波動作でも高効率を維持する逆流防止半導体素子とすることができる。これにより、供給側電源装置の出力コンデンサの容量を小さくしたり、省略したりしても、逆流防止ダイオードの損失を低く抑えることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換システムの構成の一例を示す図である。
図1において、太陽電池パネル10は、セルを直並列に組み合わせて構成される公知の太陽電池パネルである。晴天時の太陽電池パネル10の出力は、例えば、800W、100V/8A程度である。供給側電源装置20は、DC−DCコンバータ回路21と、リチウムイオン2次電池(バッテリーパック)22とを有する。なお、リチウムイオン2次電池22は、太陽電池パネル10の出力電圧が低下した場合等に、太陽電池パネル10の代わりに供給側電源装置20に電力を供給するためのものである。
DC−DCコンバータ21は、昇圧型回路であり、50V〜100Vの入力電圧に対して、日本の国内商用電源電圧であるAC100Vの尖頭値に近い、約140Vの直流電圧の出力を維持するように設計された非絶縁型チョッパー方式のDC−DCコンバータである。
図2において、21a1、21a2は入力端子であり、21bは平滑チョークコイルである。21cはスイッチ素子である。本実施形態では、スイッチ素子21cを、MOSFETと、逆方向に接続したファストリカバリーダイオードの並列対とで構成したスイッチモジュールで構成している。21dはフライホィールダイオードであり、21eは出力平滑コンデンサであり、21f1、21f2は出力端子であり、21gはスイッチ素子21cを制御する制御回路である。
高周波リップル電圧と出力平滑コンデンンサ21eの容量との関係については、簡易的な計算方法として式(1)の関係が知られている。この式(1)にて、所定の出力平滑コンデンサ21eの容量Cout(F)が求められる。ここで、Ioutは出力電流(A)、Voutは出力電圧(V)、Vinは入力電圧(V)、Vrは高周波リップル電圧(V)、fswはスイッチング周波数(Hz)である。
日本国内の場合においては、電気事業法施行規則により供給側回路の電圧は、標準電圧が100Vの回路では、101±6V以内、200Vの回路では、202±20V以内と定められており、この電圧の変動範囲を許容するため、多くの電気機器が入力電圧の変動範囲として、±15%〜±20%程度、余裕を含めて許容している。従って、供給側電源装置20の直流出力が、商用電源電圧の尖頭値の±20%以内、好ましくは±10%以内であれば、供給側電源装置20の出力電圧の仕様として満足できる。なお、このような電気機器の設計は、日本に限らず様々な国で行われている。
これらの回路構成の一例を具体的に説明すると、入力回路40の一方の交流入力端子41aと逆流防止ダイオード46のアノードとが相互に接続され、逆流防止ダイオード46のアノードと入力平滑コンデンサ44の一端とが相互に接続され、入力回路40の他方の交流入力端子41bと入力平滑コンデンサ44の他端とが相互に接続される。そして、入力平滑コンデンサ44の両端の電圧が入力回路40の出力電圧となる。
50は、多出力DC−DCコンバータである。本実施形態では、多出力DC−DCコンバータ50を、後段の負荷60であるパソコンのCPU、HDD等の各種機器が必要とする入力電圧として、24V、12V、5Vの直流電圧を多出力する、絶縁型フォワード方式のDC−DCコンバータで構成した。
図3に示す電力変換システムの、図1に示す本実施形態の電力変換システムとの違いは、太陽電池パネル10からの電圧に対してDC−AC変換を行い、AC100V/50Hzの交流電圧を出力する絶縁型ハーフブリッジ回路方式のDC−ACインバータ回路23を、供給側電源装置20に設けたことと、その供給側電源装置20から出力される交流電圧を、受電側電源装置30の交流入力端子41に繋いだことである。このように、本実施形態の比較例では、太陽電池パネル10で生成されたエネルギーをDC−DCコンバータ回路21で準安定な直流電圧に整え、さらに、DC−ACインバータ回路23で商用電源電圧と同じ交流電圧として受電側電源装置30に出力する構成である。
以上の条件にて実験を行った結果、図1に示す電力変換システムでの電力変換効率ηは約90%であったのに対し、図3に示す電力変換システムでの電力変換効率ηは75%であった。図3に示す電力変換システムの構成に対して、DC−ACインバータ回路23の入出力端子の電力を測定すると、DC−ACインバータ回路23単独での電力変換効率は約90%程度であった。したがって、図3に示す電力変換システムでは、DC−ACインバータ回路23で約10%、入力回路40で約15%の電力ロスが発生したことになる。本実施形態の電力変換システムである図1の構成では、図3において電力ロスの原因となった回路(DC−ACインバータ回路23及び入力回路40)を共にバイパスしたため、高い電力変換効率を維持できた。
以上の実験を行った後に、電力変換システム全体の稼働を確かめるため、図1に示す電力変換システムの太陽電池パネル10を太陽光の元で発電させ、自立運転型系統の中で、負荷60であるパソコンを動作させたが、パソコンを含めてシステムは問題なく動作した。
このように、商用電源電圧の尖頭値の±20%以内の値(大きさ)を有する直流定電圧を受電側電源装置30に出力する。したがって、様々な国や地域で広く用いられているコンデンサインプット型整流回路を持つ多くの受電側電源装置30の入力平滑コンデンサ44の両端設計電圧及び許容電圧内に収まる電圧を、入力平滑コンデンサ44の両端に与えることができる。このため、供給側電源装置20の出力を入力平滑コンデンサ44に直接接続することができる。
また、供給側電源装置20は、スイッチング電源回路方式を採用するので、昇圧回路及び降圧回路等を、トランス(変圧器)を利用しない非絶縁型チョッパー回路で簡便に構成できる。このため、入力電圧が商用電源電圧に対して、低い電圧又は高い電圧であったり、変動の激しい電圧であったりしても、小型で高効率の回路として供給側電源装置20を構成することができる。
さらに、受電側電源装置30では、直流定電圧を入力するので、通常の交流正弦波電圧を整流平滑する際に発生する商用周波数のリップル電圧がなくなる。このため、受電側電源装置30の多出力DC−DCコンバータ50の入力源をノイズの少ない安定した入力源とすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図4に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換システムの構成の一例を示す図である。本実施形態の電力変換システムの、第1の実施形態の電力変換システムと異なる点は、供給側電源装置20のリチウムイオン2次電池22を除き、供給側電源装置20に系統連係回路24を取り付けたことにある。系統連係回路24は、太陽光発電により太陽電池パネル10の出力端子に所望の電圧が観測されている際には、その機能が働かないが、太陽電池パネル10の出力電圧が低下した場合には、商用電源系統70から交流電力を受けて、当該交流電力を後段のDC−DCコンバータ回路21へ繋ぐ機能を持つ。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図4に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る電力変換システムの構成の一例を示す図である。本実施形態の電力変換システムの、第1の実施形態の電力システムと異なる点は、エネルギー源として太陽電池パネル10の代わりに燃料電池80を取り付けた点にある。本実施形態においては、燃料電池80として固体高分子型燃料電池を採用する。具体的に、都市ガスを改質した水素を燃料源として利用するタイプの、出力が800W、40V/20Aの固体高分子型燃料電池を燃料電池80として採用した。燃料電池80の出力は、前述した太陽電池パネル10の出力と比較して低電圧で大電流である。しかし、DC−DCコンバータ回路21におけるDC−DC変換に、スイッチング電源方式を採用しており、且つ、リチウムイオン2次電池22の出力を昇圧型のDC−DCコンバータ回路21、具体的には、非絶縁型昇圧チョッパー回路に繋いでいる設計としている。このため、太陽電池パネル10の代わりに燃料電池80を取り付ける以外のシステム構成を変更する必要は全くなく、第1の実施形態と同様に電力変換システムを動作させることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図4に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る電力変換システムの構成の一例を示す図である。第1の実施形態形態では、受電側電源装置30の入力回路40が単相交流入力平滑回路である場合を例に挙げて説明したが、本実施形態では、受電側電源装置30の入力回路40が、三相交流入力平滑回路である場合について説明する。
図7において、入力回路40に交流電圧が入力する場合には、当該交流電力は、交流入力端子47a〜47cからノイズフィルター回路48を通して、ダイオード整流(全波整流)ブリッジ回路49、入力平滑コンデンサ44へ繋がる。ここで、入力回路40に入力される交流電力は、三相交流電力であるため、本実施形態では、6個のダイオードを用いたダイオード整流ブリッジ回路49により、当該三相交流電力を全波整流する。しかしながら、結果的に三相交流電力が入力される場合であっても、入力平滑コンデンサ44の両端電圧は交流電源電圧の尖頭値に近い直流電圧となるため、三相交流電力を入力する受電側電源装置を採用しても、システム構成の原理を変えることなく、第1の実施形態と同様に電力変換システムを動作させることができる。
以上の実施形態では、電力エネルギーの生成及び蓄積の少なくとも何れか一方を行う装置として、太陽電池パネル10(太陽光発電)、燃料電池80、リチウムイオン2次電池22を例に挙げて説明したが、そのエネルギーの出力形態が電力であればその種類を問わない。また、AC100V、50Hzの商用電源を例に挙げて説明したが、国、地域で採用された各種の商用電源電圧、周波数にも対応可能である。さらに、逆流防止ダイオード46としてSiCショットキーバリアダイオードを用いるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、SiCショットキーダイオードの代わりにGaNショットキーダイオードを採用してもよい。また、これらのショットキーダイオードの他に高効率に電流(電力)の逆流を防止することが可能なデバイスとして、順方向/逆方向の識別による制御は必要となるものの、同じSiC半導体で構成したMOSFET、JFETを逆流防止半導体素子として逆流防止ダイオード46の代わりに用いてもよい。
20 供給側電源装置
21 DC−DCコンバータ回路
22 リチウムイオン2次電池
23 DC−ACインバータ回路
24 系統連係回路
21a 入力端子
21b 平滑チョークコイル
21c スイッチ素子
21d フライホィールダイオード
21e 出力平滑コンデンサ
21f 出力端子
21g 制御回路
30 受電側電源装置
40 入力回路
41 交流入力端子
42 ノイズフィルター
43 ダイオード整流ブリッジ回路
44 入力平滑コンデンサ
47 入力端子
48 ノイズフィルター
49 ダイオード整流ブリッジ回路
50 多出力DC−DCコンバータ
60 負荷
70 商用電源系統
80 燃料電池
Claims (5)
- 電力エネルギーの生成及び蓄積の少なくとも何れか一方を行う電力装置から電力を取り出す供給側電源装置と、
前記供給側電源装置から出力される電力を受け取り、当該電力を、負荷が必要とする電力に変換する受電側電源装置と、
を含む電力変換システムであって、
前記供給側電源装置は、
前記電力装置から入力した電圧を高周波スイッチング動作により昇圧又は降圧して、商用電源電圧の尖頭値の±20%以内の大きさの値を有する直流定電圧を出力するスイッチ素子を有し、
前記受電側電源装置は、
前記直流定電圧を入力する直流入力端子と、
前記直流入力端子の一方と一端が相互に接続される逆流防止半導体素子であって、前記供給側電源装置への電流の逆流を防止するための逆流防止半導体素子と、
前記逆流防止半導体素子の他端と一端が相互に接続されると共に、前記直流入力端子の他方と他端が相互に接続される入力平滑コンデンサと、を有し、
前記入力平滑コンデンサの両端の電圧が、前記負荷側に出力されることを特徴とする電力変換システム。 - 前記供給側電源装置は、
前記直流定電圧を交流電圧に変換するインバータ回路を更に有し、
前記受電側電源装置は、
前記交流電圧を入力する交流入力端子と、
前記交流電圧を直流電圧に変換する変換回路と、を有し、
前記受電側電源装置に交流電圧を入力する必要がある場合には、前記交流電圧が前記受電側電源装置の前記交流入力端子に出力され、前記受電側電源装置に直流電圧を入力する必要がある場合には、前記直流定電圧が前記受電側電源装置の前記直流入力端子に出力されることを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。 - 前記受電側電源装置が有する前記変換回路は、
前記交流電圧を入力するダイオード整流ブリッジ回路を有し、
前記入力平滑コンデンサの両端に前記ダイオード整流ブリッジ回路の出力電圧が印加されることを特徴とする請求項2に記載の電力変換システム。 - 前記受電側電源装置が有する前記逆流防止半導体素子は、SiC又はGaNからなる半導体素子であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電力変換システム。
- 前記受電側電源装置が有する前記逆流防止半導体素子は、SiCショットキーバリアダイオード又はGaNショットキーバリアダイオードであることを特徴とする請求項4に記載の電力変換システム。
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