JP2012143308A - 特定日に服用する1回分の薬剤を収納するための包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装体Pは、薬剤31が収納された薬剤収納部32を有するPTPシート30を保持するトレー10と、トレー10を収容しトレー10に対してスライドする外函20と、を備えている。トレー10は、薬剤収納部32と重なる位置に薬剤31が挿通可能な取出し孔11a,12aが形成され、外函20は、薬剤収納部32が目視可能となる位置に窓部21bを有し、薬剤収納部32には、一回に服用される薬剤31が収納されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
したがって、週1回、月2回、2週に1回、4週に1回、月1回或いは2ヶ月に1回等の服用間隔が長い薬剤の服用管理を適正に行い、患者が正しい服用日に忘れずに薬剤を服用することを可能とする包装体が望まれていた。
さらに、本発明の包装体は、内部に収納されるトレーにPTPシートが固定される構成であるが、トレー上の薬剤収納部と重なる位置において、薬剤が挿通可能な取出し孔を備えているため、PTPシートの薬剤収納部(凸部)を押圧するだけで薬剤を取り出し可能である。また、PTPシートを押圧するには、スライドオープン式の外函からトレーを引き出すだけでよい。したがって、高齢者等、指先を自由に動かすことが難しい使用者にとっても容易に薬剤を取り出すことができる。
一方、一回に服用される薬剤のみが収納されるPTPシートは、薬剤収納部の数が1〜2個程度であり、複数の服用回数分の薬剤が収納されたPTPシートと比較して、薬剤収納部の数が少ない。したがって、薬剤収納部の数が1〜2個程度のトレーのみを備えた場合には、薬剤収納部は外力を受けやすい。しかし、トレーを外函内に収納することにより、薬剤収納部を外力から保護し、薬剤収納部の破損を防止することが可能となり、さらに、取出し孔から薬剤が誤って押し出されるのを防ぐことができる。
また、外函には、PTPシートの薬剤収納部を目視可能な位置に窓部が形成されている。この窓部により、使用者は、薬剤の状態を容易に確認することができる。そして、この窓部は、外函において薬剤収納部の数に依存して形成されるため、1〜2箇所程度設けられるだけでよい。したがって、外函の剛性も良好に保持することができる。
このように、本発明の包装体は、表片と裏片の板片によってトレーを構成し、これら表片と裏片とにPTPシートを狭持させる構成とすると良い。そして、薬剤収納部を取出し孔に挿通することにより、PTPシートは、トレーに対してより強固に固定される。したがって、PTPシートの薬剤収納部を押圧する際、トレーに対してPTPシートの位置ずれを防止することができ、薬剤を容易に取り出すことができる。
このように、スライドオープン式の包装体において、内部に収納されるトレーに把持部が備えられていると、使用者は容易にトレーを引き出すことができる。そして、使用者に保持されて押圧されることにより、把持部が平面状に変形するため、高齢者のように、指先の力が弱い使用者であっても、容易にトレーを外函から引き出すことができる。したがって、容易に薬剤を取り出すことができる。
トレーと外函が完全に重なる形状ではなく、このように、外函において、把持部と重なる位置に切り欠きが設けられていることにより、使用者は、容易に把持部を保持することが可能となる。
このように、連続する面からなる中空体によって把持部を構成すると、上方からの外力によって、把持部は容易に平面状となる。したがって、使用者はより確実に把持部を保持することが可能となり、容易にトレーを外函から引き出すことができる。
トレーのスライド方向に沿って誘導片が設けられていることにより、トレーと外函とのスライドを容易に行うことが可能となる。例えば、トレーを外函に挿入する際、誘導片の端部を外函の開口内部に当接させることにより、トレーが外函に押し込みやすくなる。また、トレーを外函から引き抜く際、安定してトレーが外函の内部をスライドする。したがって、使用者は、容易に包装体の開閉を行うことができる。
このように、包装体のトレーには、使用者に対して薬剤の服用を促す表示部材が備えられていても良い。そして、その表示部材は、包装体とは異なる物品に再度貼付可能であるため、例えば、カレンダー等の日付管理が可能な物品に表示部材を貼付することができる。これにより、使用者はカレンダー等を見るたびに薬剤の服用日を確認できることから、服用日を認識することができ、薬剤を服用し忘れるのを防止することができる。したがって、週1回、月2回、2週間に1回、4週間に1回、月1回或いは2ヶ月に1回等の、服薬間隔が長い薬剤について、適切な服用管理をすることができる。
さらに、表示部材の接着部以外の箇所を、把持部に沿わせるように折り曲げて配設することにより、使用者は容易に表示部材を保持しやすくなる。その結果、表示部材を容易にトレーから剥がすことができ、別の物品に貼り替えることができる。
このように、表片と裏片とを引き剥がしやすくするため、剥離起点部を備えることにより、使用者は、表片と裏片とをそれぞれ独立に保持し、接着された表片と裏片とを引き剥がしやすくなる。その結果、薬剤をPTPシートから取りだした後、表片と裏片とに狭持されたPTPシートを分別廃棄する際、容易に表片と裏片との間に狭持されたPTPシートを取り外すことができる。
このように、トレーにおいてスライド方向に沿った押罫(エンボス)が形成されることにより、トレーの剛性が向上する。PTPシートの薬剤収納部を押圧すると、トレーに上方からの力が加わり、トレー自体が撓む可能性があるが、押罫を設けることにより、トレーの剛性が向上するので、トレーを撓みにくくすることができる。したがって、薬剤を押し出しやすくなり、容易に薬剤を取り出すことができる。
本発明の包装体は、上記のように、服用管理を適切に行うことができ、且つ高齢者のように、指先を自由に動かすことが難しい使用者にとっても薬剤の取り出しを簡単に行うことができる。ビスホスホネート製剤は、主に骨粗鬆症患者が服用する薬剤であるが、骨粗鬆症患者は高齢者に多く、高齢者は、指先を自由に動かすことができない場合がある。したがって、本発明の包装体は、上記構成により、容易に薬剤を取り出すことができるため、ビスホスホネート製剤を服用する患者(多くは高齢者)の薬剤の取り扱いを容易にする。
また、近年開発された服用間隔が極めて長いビスホスホネート製剤に対し、上記各構成を備えることにより、服用管理が適切に行いやすいため、本発明の包装体は特に有効である。
本発明の包装体は、一回服用分の薬剤を収納するための包装体であり、特に上記のような服用間隔の長い薬剤の服用管理を適切に行うことが可能である。一回の服用分の薬剤が、一組のトレー及び外函によって包装されており、服用数(服用量)を使用者が誤認しにくくすることができるため、複数の服用回数分の薬剤が収納されたPTPシートと明確に区別することができる。
また、包装体のトレーには、取出し孔が形成されているため、薬剤の取り出しを容易に行うことができる。
そして、外函には、PTPシートの薬剤収納部を目視可能な窓部が形成されているため、使用者は、薬剤の状態を容易に確認することができる。したがって、例えば、薬剤師が薬剤について確認を行う際や、患者に対して薬剤の説明をする際等、容易に薬剤の外観を目視でき、状態を確認することができる。したがって、薬剤の服用管理をより的確、且つ容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る包装体Pは、図1及び図2で示すように、PTPシート30を狭持するトレー10と、トレー10とPTPシート30とを収納する外函20を備えている。
PTPシート30には、薬剤31が収納された薬剤収納部32が備えられており、PTPシート30は、トレー10の表片11と裏片12との間に狭持されている(図6を参照)。そして、トレー10は、PTPシート30を伴って外函20に収容され、トレー10と外函20とはスライドするように構成されている。また、トレー10と外函20のスライド方向(長手方向)の長さは、互いに略同じ長さに形成されている。
PTPシート30の態様として、例えば、複数(たとえば、10錠程度)の薬剤収納部32が連続して形成されたシートから、個々のPTPシート30を適度な大きさ(たとえば、25mm×15mm程度)で打ち抜き、フィルム部33の各頂点(角)を丸めて面取りした状態とすると好適である。フィルム部33の頂点を丸めた状態とすると、包装体Pを分解し、分別して廃棄する際、使用者がフィルム部33の頂点部分によって怪我をすることを防止できる。
窓部21bは、トレー10の取出し孔11aと略重なる位置に形成されており、取出し孔11aと略同形・同大に形成されている(図6を参照)。
また、押罫11cは、表側(薬剤収納部32が突出した側)に突出していても良いし、凹設されていても良い。
上記構成とすることにより、トレー10の剛性がさらに向上し、トレー10が折れ曲がりにくくなるため、薬剤31の取り出しを容易に行うことができる。
まず、トレー10について、図8に基づいて説明する。
そして、裏片12は、表片11と平行になるように折れ線f4が山折りに折り曲げられる。このとき、表片11に形成された取出し孔11aと、裏片12に形成された取出し孔12aとは、互いに重なって薬剤31が挿通可能となるように、表片11と裏片12とが貼り合わされる。
なお、誘導片14,15は、裏片12に備えられた例を示したが、表片11の長手方向に沿って備えられていても良い。
外函20を構成する台紙は、それぞれ略矩形状に形成された底面22、側面23、天面21、側面24、貼着板26が連続して備えられている。そして、底面22、側面23、天面21、側面24、貼着板26は、それぞれ折れ線f11,f12,f13,f14を介して一列に連設して形成されている。また、天面21、底面22には、折れ線f15,f16を介して側面25、貼着板27がそれぞれ延出されている。
本発明の包装体Pが好適に使用される薬剤31は、服用日が特定される薬剤であり、例えば1週間に1回以下の低頻度で投与される服用間隔が長い薬剤である。服用頻度の具体的な例としては、週1回、月2回、2週間に1回、4週間に1回、月1回或いは2ヶ月に1回等が挙げられる。また、本発明の包装体Pが好適に使用される薬剤31は、特定された日に1回のみ服用する必要がある薬剤である。特に、2週間に1回以下の低頻度で投与される薬剤、別の態様としては、4週間に1回若しくは月1回服用されるビスホスホネート製剤が挙げられる。ある態様としては、これらの薬剤は経口投与用の固形製剤であり、また、ある態様としては、錠剤或いはカプセル剤である。
なお、ビスホスホネート製剤としては、ミノドロン酸、アレンドロネート、インカドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレドロネート、オルパドロネート、ネリドロネート等の少なくとも1種を有効成分として包含する製剤が挙げられる。好ましくは、月1回若しくは4週間に1回投与用のミノドロン酸製剤である。
他の実施形態に係る包装体P’について、図10を参照して説明する。包装体P’は、取出し孔(不図示)、窓部121bを複数備えていることを特徴とする。これ以外の構成は、上記の実施形態で説明した包装体Pと同様であるため、その説明を省略する。
10,110 トレー
11 表片
11a 取出し孔
11b 剥離起点部
11c 押罫
12 裏片
12a 取出し孔
13,113 把持部
13a 内側側面
13b 上面
13c 外側側面
13d 切り込み
14,15 誘導片
20,120 外函
21 天面
21a 切り欠き部
21b,121b 窓部
22 底面
23,24,25 側面
25a 切り込み
26,27 貼着板
27a 切り込み
30,130 PTPシート
31,131 薬剤
32,132 薬剤収納部
33 フィルム部
40 表示部材
41 接着部
42 折曲部
f1〜f6,f11〜f16 折れ線
さらに、本発明の包装体は、内部に収納されるトレーにPTPシートが固定される構成であるが、トレー上の薬剤収納部と重なる位置において、薬剤が挿通可能な取出し孔を備えているため、PTPシートの薬剤収納部(凸部)を押圧するだけで薬剤を取り出し可能である。また、PTPシートを押圧するには、スライドオープン式の外函からトレーを引き出すだけでよい。したがって、高齢者等、指先を自由に動かすことが難しい使用者にとっても容易に薬剤を取り出すことができる。
一方、一回に服用される薬剤のみが収納されるPTPシートは、薬剤収納部の数が1〜2個程度であり、複数の服用回数分の薬剤が収納されたPTPシートと比較して、薬剤収納部の数が少ない。したがって、薬剤収納部の数が1〜2個程度のトレーのみを備えた場合には、薬剤収納部は外力を受けやすい。しかし、トレーを外函内に収納することにより、薬剤収納部を外力から保護し、薬剤収納部の破損を防止することが可能となり、さらに、取出し孔から薬剤が誤って押し出されるのを防ぐことができる。
また、外函には、PTPシートの薬剤収納部を目視可能な位置に窓部が形成されている。この窓部により、使用者は、薬剤の状態を容易に確認することができる。そして、この窓部は、外函において薬剤収納部の数に依存して形成されるため、1〜2箇所程度設けられるだけでよい。したがって、外函の剛性も良好に保持することができる。
本発明の包装体は、一回服用分の薬剤を収納するための包装体であり、特に上記のような服用間隔の長い薬剤の服用管理を適切に行うことが可能である。一回の服用分の薬剤が、一組のトレー及び外函によって包装されており、服用数(服用量)を使用者が誤認しにくくすることができるため、複数の服用回数分の薬剤が収納されたPTPシートと明確に区別することができる。
Claims (11)
- 薬剤が収納された薬剤収納部を有するPTPシートを保持するトレーと、該トレーを収容し前記トレーに対してスライドする外函と、を備えた包装体であって、
前記トレーは、前記薬剤収納部と重なる位置に前記薬剤が挿通可能な取出し孔が形成され、
前記外函は、前記薬剤収納部が目視可能となる位置に窓部を有し、
前記薬剤収納部には、一回に服用される薬剤が収納されることを特徴とする包装体。 - 前記トレーは、前記PTPシートを狭持する表片と裏片とを備え、
前記取出し孔は、前記表片及び前記裏片に形成され、
前記表片の前記取出し孔には、前記薬剤収納部が挿通されてなることを特徴とする請求項1に記載の包装体。 - 前記トレーは、前記外函から引き出される側に把持部を有し、
該把持部は、前記表片から前記薬剤収納部が突出した側に凸設されると共に、押圧された際に略平面状に変形可能であることを特徴とする請求項2に記載の包装体。 - 前記外函は、前記把持部と重なる部分が切り欠かれた切り欠き部を備えてなることを特徴とする請求項3に記載の包装体。
- 前記把持部は、前記表片から立ち上がる内側側面と、該内側側面から延設される上面と、該上面から延設される外側側面と、を有する中空体であることを特徴とする請求項3又は4に記載の包装体。
- 前記トレーは、前記外函のスライド方向に沿う縁辺において誘導片が延設されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の包装体。
- 前記トレーには、前記把持部に隣接する位置に前記薬剤の服用を促す表示部材が貼付され、
該表示部材は、前記表片に貼付される接着部と、該接着部から鉤状に折曲されると共に前記把持部に沿って配設された折曲部と、を有し、
前記接着部は、前記表片から剥がされた後、他の物品に再度貼付可能に形成されてなることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の包装体。 - 前記表片又は前記裏片は、前記表片と前記裏片とを引き剥がすための剥離起点部を備えてなることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の包装体。
- 前記トレーには、前記外函のスライド方向に沿って押罫が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の包装体。
- 前記薬剤は、ビスホスホネート製剤であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の包装体。
- 前記薬剤は、2週間に1回以下の投与頻度である製剤であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の包装体。
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