JP2012149101A - サバイビンペプチドワクチン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、1つ以上のサバイビンポリペプチドフラグメントを含む治療ワクチンに関する。このワクチンは、例えば、ガン疾患の予防、寛解および/または治療的な処置のために用いられ得る。本発明はさらに、併用処置の方法に関する。本発明は、サバイビンタンパク質由来のMHCクラスI拘束ペプチドが、MHCクラスI HLA分子に結合し得、それによって広範なガン疾患に罹患している患者においてエキソビボおよびインサイチュの両方のCTL免疫応答を誘発するという発見に基づく。
【選択図】なし
Description
本発明は、1つ以上のサバイビン(survivin)ポリペプチドフラグメントを含む治療ワクチンに関する。このワクチンは、例えば、ガン疾患の予防、寛解および/または治療的な処置のために用いられ得る。本発明はさらに、併用処置の方法に関する。
哺乳動物の免疫系は、外来の物質または異質な物質を認識してこれに反応する。この系の重要な面はT細胞応答である。この応答には、ヒト主要組織適合複合体(MHC)およびペプチドからなるヒトリンパ球抗原(HLA)と呼ばれる細胞表面分子の複合体を、T細胞が認識して相互作用することを要する。このペプチドは、HLA/MHC分子を提示もする細胞によって処理される、より大きい分子に由来する。T細胞およびHLA/ペプチドの複合体の相互作用は、限定されており、これには、HLA分子およびペプチドの特定の組み合わせに特異的であるT細胞が必要である。特定のT細胞が存在しない場合、T細胞応答はそのパートナー複合体が存在する場合でさえ存在しない。同様に、特定の複合体が存在しない場合、応答は存在しないが、T細胞は存在する。
ELISPOTアッセイによって測定した場合、サバイビンペプチドを負荷された樹状細胞でのワクチン接種を用いて、弱い特異的なT細胞応答が惹起され得るということが以前に開示されている(特許文献3およびOtto,Kら、J.Vaccine(2004))。この応答は、104個の細胞あたり30未満であり、臨床的な結果の以下の評価によって進行性の疾患が示された。従って、このワクチンは、極めて限られた用途しかない。従って、疾患の進行が阻害される、極めて強力かつ特異的なT細胞応答を誘導し得、そして特に臨床的な応答を誘導し得るワクチンを開発することが大きな目的である。
本発明は、サバイビンタンパク質由来のMHCクラスI拘束ペプチドが、MHCクラスI HLA分子に結合し得、それによって広範なガン疾患に罹患している患者においてエキソビボおよびインサイチュの両方のCTL免疫応答を誘発するという発見に基づく。処置における使用の前に、臨床的な結果と組み合わせて免疫応答を分析して、ガンの処置のためのワクチン組成物の有用性を評価することが必要である。免疫後の特異的なT細胞応答は、ワクチンにおいて有用な潜在的な抗原について有用な試験であり得、このワクチン組成物は、104個のPBMCあたり50個より多いIFN−γ放出細胞のような極めて強力なT細胞応答を誘発し得ることが好ましい。なぜなら、これが、ガンの処置における使用のためのワクチン組成物の成功を増大し得るからである。本発明は、部分的または完全な腫瘍退行を誘導し得る特に有効なワクチン組成物を開示する。明白に、これらの知見によって、サバイビンが腫瘍細胞によって普遍的に発現されると考えられるという事実に起因して、ガン疾患の制御において一般に適用可能である、新規な治療的なアプローチについての方法が明らかになる。
i.HLA−B7結合ペプチド、ならびに/または
HLA−A1およびHLA−A2拘束ペプチド、ならびに/または
HLA−A1およびHLA−B35拘束ペプチド
ii.ならびにアジュバント
を含む、ワクチン組成物に関する。
i.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A1結合ペプチドの群から選択され、
ii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A2結合ペプチドの群から選択され、
iii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B35結合ペプチドの群から選択される、
サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
アジュバントと、
を含む、ワクチン組成物に関する。
i.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A1結合ペプチドの群から選択され、
ii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A2結合ペプチドの群から選択され、
iii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A3結合ペプチドの群から選択され、
iv.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A24結合ペプチドの群から選択され、
v.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A11結合ペプチドの群から選択され、
vi.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B35結合ペプチドの群から選択され、
vii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B7結合ペプチドの群から選択される、
サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と
アジュバントと、を含む、ワクチン組成物に関する。
i.核酸であって:
a)サバイビンポリペプチド(配列番号23)、
b)サバイビンペプチドまたは
c)サバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列がその全体にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列に対して少なくとも85%同一である、サバイビンペプチド改変体、
をコードする核酸と、
ii.アジュバントと、
を含むワクチン組成物に関する。
i.ワクチン組成物であって、
a)1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体および
b)アジュバント、
を含むワクチン組成物と、
ii)二次医薬と、
を含む、部品キットに関する。
a)本発明に従うワクチン組成物を提供する工程と、
b)このワクチン組成物をこの被験体に対して投与する工程であって、このワクチン組成物が、2回以上投与され得る工程と、
c)これによって強力かつ特異的なT細胞応答をこの被験体において刺激する工程であって、この強力かつ特異的なT細胞応答が、このワクチン組成物の投与の前後にELISPOTアッセイによって測定された場合、104個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである工程と、
d)この被験体において、この強力かつ特異的なT細胞応答を得る工程と、
を包含する。
b)このワクチン組成物をこの被験体に対して投与する工程であって、このワクチン組成物が、2回以上投与される工程と、
を包含する。
a)本発明に従うワクチン組成物を提供する工程と、
b)このワクチン組成物をこの被験体に対して投与する工程であって、このワクチン組成物が、2回以上投与される工程と、
c)これによって強力かつ特異的なT細胞応答をこの被験体において刺激する工程であって、この強力かつ特異的なT細胞応答が、このワクチン組成物の投与の前後にELISPOTアッセイによって測定された場合、104個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである工程と、
d)この被験体において臨床的な応答を得る工程と、
を包含する。
a)本発明に従うワクチンを提供する工程と、
b)このワクチン組成物をこの被験体に対して投与する工程と、
c)腫瘍間質における抗原特異的T細胞の浸潤または血管形成の阻害を得る工程と、を包含する。
a)本発明に従うワクチン組成物、および
b)二次医薬、
の任意の順序での、同時、連続的または別々の投与を含む、方法。
本発明は例えば、以下の項目を提供する:
(項目1)
ワクチン組成物であって、
i.1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、該ペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続したアミノ酸配列に対して少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
ii.鉱油およびサーファクタントを含む油中水型エマルジョンのために処方されたアジュバントであって、該アジュバントが該サーファクタントを14.5容積%まで含む、アジュバントと、
を含む、医薬としての使用のための、ワクチン組成物。
(項目2)
前記アジュバントが前記サーファクタントを5〜14容積%含む、項目1に記載のワクチン組成物。
(項目3)
前記サーファクタントの粘性が200〜400mPaSである、項目1〜2のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目4)
前記アジュバントが、サーファクタントオレイン酸マンニドを含む、項目1〜3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目5)
前記ワクチンが、ヒト被験体への投与のためである、項目1〜4のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目6)
前記アジュバントがMontanide ISAアジュバントである、項目1〜5のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目7)
前記アジュバントがMontanide ISA 51またはMontanide ISA 720である、項目1〜6のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目8)
前記アジュバントがMontanide ISA51である、項目1〜7のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目9)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビングペプチド改変体が、少なくとも5アミノ酸残基および多くとも20アミノ酸残基からなる、項目1〜8のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目10)
前記ワクチン組成物がサバイビンペプチド改変体を含み、該改変体が、配列番号23の連続的アミノ酸配列に比較して1つまたは2つのアミノ酸置換を含む7〜20の連続的アミノ酸からなる、項目1〜9のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目11)
前記ワクチン組成物がサバイビンペプチド改変体を含み、該改変体が、配列番号23の連続的アミノ酸配列に比較して1つのアミノ酸置換を含む7〜12の連続的アミノ酸からなる、項目1〜10のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目12)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビングペプチド改変体が、9または10個のアミノ酸残基からなる、項目1〜11のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目13)
前記サバイビンペプチド改変体の1つ以上のペプチド配列が、少なくとも1つのアミノ酸残基を置換、欠失または付加することによって天然のサバイビン配列から誘導され得、これによって所定のHLA分子についてのアンカー残基モチーフを有するペプチドが得られる、項目1〜12のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目14)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体が、HLAクラスI分子の以下の群:HLA−A1、HLA−A2、HLA−A3、HLA−A11、およびHLA−A24、HLA−B7、HLA−B8、HLA−B15、HLA−B27、HLA−B35、HLA−B44、HLA−B51およびHLA−B58、HLA−Cw1、HLA−Cw2、HLA−Cw3、HLA−Cw4、HLA−Cw5、HLA−Cw6、HLA−Cw7およびHLA−Cw16のうちの少なくとも1つに拘束される、項目1〜12のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目15)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体が、HLAクラスI分子の以下の群:HLA−A1、HLA−A2、HLA−B7、およびHLA−B35のうちの少なくとも1つに拘束される、項目1〜13のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目16)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体がHLA−A1に拘束される、項目14に記載のワクチン組成物。
(項目17)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体がHLA−A2に拘束される、項目14に記載のワクチン組成物。
(項目18)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体がHLA−B7に拘束される、項目14に記載のワクチン組成物。
(項目19)
前記1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体がHLA−B35に拘束される、項目14に記載のワクチン組成物。
(項目20)
多くとも50アミノ酸残基の前記1つ以上のサバイビンペプチド改変体が、FTELTLGEF(配列番号16)、LMLGEFLKL(配列番号5)、EPDLAQCFY(配列番号9)、APPAWQPFL(配列番号13)およびRPPAWQPFL(配列番号14)からなる群より選択されるペプチドを含む、項目1〜19のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目21)
前記1つ以上のサバイビンペプチド改変体が、FTELTLGEF(配列番号16)、LMLGEFLKL(配列番号5)、EPDLAQCFY(配列番号9)、APPAWQPFL(配列番号13)およびRPPAWQPFL(配列番号14)からなる群より選択される、項目1〜20のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目22)
APPAWQPFL(配列番号13)およびRPPAWQPFL(配列番号14)の群より選択されるペプチドを含む、HLA−B7に結合し得る多くとも50アミノ酸残基のサバイビンペプチド改変体。
(項目23)
前記ペプチドがAPPAWQPFL(配列番号13)である、項目22に記載のサバイビンペプチド改変体。
(項目24)
前記ペプチドがRPPAWQPFL(配列番号14)である、項目22に記載のサバイビンペプチド改変体。
(項目25)
1つ以上のサバイビンペプチドまたはペプチド改変体を含むワクチン組成物であって、該ペプチド改変体の配列がその全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一であり、該組成物が:
i.HLA−B7結合ペプチド、ならびに/または
HLA−A1およびHLA−A2拘束ペプチド、ならびに/または
HLA−A1およびHLA−B35拘束ペプチド
ii.ならびにアジュバント
を含む、ワクチン組成物。
(項目26)
項目25に記載のワクチン組成物であって、前記サバイビン改変体が、多くとも50アミノ酸からなり;
i.ペプチドAPPAWQPFL(配列番号13)および/または
ペプチドRPPAWQPFL(配列番号14)および/または
ペプチドFTELTLGEF(配列番号16)、およびLMLGEFLKL(配列番号5)、および/または、
ペプチドFTELTLGEF(配列番号16)、およびEPDLAQCFY(配列番号9)、および/または
ペプチドLMLGEFLKL(配列番号5)、およびEPDLAQCFY(配列番号9)と
ii.アジュバントと、
を含む、ワクチン組成物。
(項目27)
ワクチン組成物であって、
a)3つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、該ペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一であり、
i.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A1結合ペプチドの群から選択され、
ii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A2結合ペプチドの群から選択され、
iii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B35結合ペプチドの群から選択される、
サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
b)アジュバントと、
を含む、ワクチン組成物。
(項目28)
ワクチン組成物であって、
i.1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、該ペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
ii.アジュバントと、
を含み、被験体における腫瘍間質において抗原特異的T細胞の浸潤を誘導し得る、医薬としての使用のための、ワクチン組成物。
(項目29)
血管形成を阻害し得る、項目28に記載のワクチン組成物。
(項目30)
前記HLA−A1結合ペプチドがFTELTLGEF(配列番号16)である、項目29に記載のワクチン組成物。
(項目31)
前記HLA−A2結合ペプチドがLMLGEFLKL(配列番号5)である、項目29に記載のワクチン組成物。
(項目32)
前記HLA−B35結合ペプチドがEPDLAQCFY(配列番号9)である、項目29に記載のワクチン組成物。
(項目33)
ペプチドFTELTLGEF(配列番号16)、LMLGEFLKL(配列番号5)およびEPDLAQCFY(配列番号9)を含む、項目29に記載のワクチン組成物。
(項目34)
ワクチン組成物であって、
c)7つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、該ペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一であり、
xv.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A1結合ペプチドの群から選択され、
xvi.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A2結合ペプチドの群から選択され、
xvii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A3結合ペプチドの群から選択され、
xviii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A24結合ペプチドの群から選択され、
xix.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A11結合ペプチドの群から選択され、
xx.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B35結合ペプチドの群から選択され、
xxi.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B7結合ペプチドの群から選択される、
サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と
d)アジュバントと、
を含む、ワクチン組成物。
(項目35)
前記HLA−A1結合ペプチドが、FTELTLGEF(配列番号16)であり、前記HLA−A2結合ペプチドが、LMLGEFLKL(配列番号5)であり、前記HLA−A3結合ペプチドが、RISTFKNWPK(配列番号20)であり、前記HLA−A24結合ペプチドがSTFKNWPFL(配列番号41)であり、前記HLA−A11結合ペプチドがDLAQCFFCFK(配列番号19)であり、前記HLA−B35結合ペプチドがEPDLAQCFY(配列番号9)であり、そして前記HLA−B7結合ペプチドがLPPAWQPFL(配列番号10)である、項目34に記載のワクチン組成物。
(項目36)
多くとも70アミノ酸からなる、項目34〜35のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目37)
項目34に記載のワクチン組成物であって、
i.HLA−B44結合ペプチドの群から選択される少なくとも1つのペプチドもしくはペプチド改変体、および/または
ii.HLA−B27結合ペプチドの群から選択される少なくとも1つのペプチドもしくはペプチド改変体、および/または
iii.HLA−B51結合ペプチドの群から選択される少なくとも1つのペプチドもしくはペプチド改変体、
をさらに含む、ワクチン組成物。
(項目38)
前記HLA−B44結合ペプチドが、KETNNKKKEY(配列番号42)であり、前記HLA−B27結合ペプチドがERMAEAGFI(配列番号43)であり、そして前記HLA−B51結合ペプチドがRAIEQLAAM(配列番号44)である、項目37に記載のワクチン組成物。
(項目39)
多くとも100アミノ酸からなる、項目37または38に記載のワクチン組成物。
(項目40)
前記HLA−A11結合ペプチドが、DLAQCFFCFK(配列番号19)、DVAQCFFCFK(配列番号45)、DFAQCFFCFK(配列番号46)またはDIAQCFFCFK(配列番号47)からなる群より選択される、項目34、37または38に記載のワクチン組成物。
(項目41)
HLAクラス1分子に結合し得る、ML−IAP、BCL−2、BCL−X、MCL−1またはTRAG−3ペプチドまたはそのペプチド改変体の群から選択される1つ以上のペプチドまたはペプチド改変体をさらに含む、項目1〜22および項目25〜40に記載のワクチン組成物。
(項目42)
ワクチン組成物であって、
i.核酸であって、
a)サバイビンポリペプチド(配列番号23)、
b)配列番号23の少なくとも5つ連続するアミノ酸からなるサバイビンペプチド、または
c)少なくとも7アミノ酸からなるサバイビンペプチド改変体であって、該ペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的なアミノ酸配列に少なくとも85%同一であるサバイビンペプチド改変体、をコードする、核酸と、
ii.アジュバントと、
を含む、ワクチン組成物。
(項目43)
二次活性成分を含む、項目1〜21および項目25〜42に記載のワクチン組成物。
(項目44)
前記二次活性成分が抗ガン医薬である、項目43に記載のワクチン組成物。
(項目45)
前記二次活性成分が化学療法剤である、項目43に記載のワクチン組成物。
(項目46)
前記二次活性成分が血管形成インヒビターである、項目43に記載のワクチン組成物。
(項目47)
前記ワクチン組成物が、強力かつ特異的な細胞傷害性T細胞応答を被験体中で惹起し得、該ワクチン組成物の投与後にELISPOTアッセイによって測定した強力かつ特異的なT細胞応答が、10 4 個のPBMC細胞あたり少なくとも50個のペプチド特異的なスポットである、項目1〜46のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目48)
前記ワクチン組成物が、被験体における腫瘍間質において抗原特異的なT細胞の浸潤を誘導し得る、項目1〜47のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目49)
前記ワクチン組成物が、被験体において血管形成を阻害し得る、項目1〜48のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目50)
前記ワクチン組成物が、被験体において臨床反応を惹起し得、該臨床反応は、安定な疾患、部分的な応答または完全な寛解によって特徴付けられる、項目1〜49のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目51)
前記ワクチン組成物が、被験体において臨床反応を惹起し得、該臨床反応は、標的病変の最長の直径の合計の減少によって特徴付けられる、項目1〜50のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目52)
前記ワクチン組成物が、被験体における臨床反応を惹起し得、該臨床反応は完全な寛解である、項目1〜51のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目53)
ガンの処置のための医薬の製造のための、1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体およびアジュバントを含むワクチン組成物の使用であって、該組成物が、強力かつ特異的な細胞傷害性T細胞応答を被験体中で惹起し得、該ワクチン組成物の投与後にELISPOTアッセイによって測定した該強力かつ特異的なT細胞応答が、10 4 個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである、使用。
(項目54)
ガンの処置のための医薬の製造のための、項目1〜21および項目25〜52のいずれかによって特徴付けられる、ワクチン組成物の使用。
(項目55)
前記ガンが、悪性黒色腫、膵臓癌、子宮頸癌または結腸癌である、項目54に記載の使用。
(項目56)
前記医薬が血管形成の阻害のためである、項目53〜55に記載のワクチン組成物の使用。
(項目57)
部品キットであって、
a)ワクチン組成物であって、
i)1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、該ペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体および
ii)アジュバント、
を含むワクチン組成物と、
b)二次医薬と、
を含む、部品キット。
(項目58)
前記二次医薬が、化学療法剤を含む、項目57に記載の部品キット。
(項目59)
前記二次医薬が、血管形成インヒビターを含む、項目57に記載の部品キット。
(項目60)
前記ワクチンおよび医薬が、同時、別々または連続的な投与のためである、項目57〜59に記載の部品キット。
(項目61)
被験体においてサバイビンに対する強力かつ特異的なT細胞応答を刺激する方法であって、
a)項目1〜21および項目25〜52に記載のワクチン組成物を提供する工程と、
b)該ワクチン組成物を該被験体に対して投与する工程であって、該ワクチン組成物が、2回以上投与され得る工程と、
c)これによって強力かつ特異的なT細胞応答を刺激する工程であって、該強力かつ特異的なT細胞応答が、該ワクチン組成物の投与後にELISPOTアッセイによって測定された場合、10 4 個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである工程と、
d)該被験体において、該強力かつ特異的なT細胞応答を得る工程と、
を包含する、方法。
(項目62)
疾患を処置または予防する方法であって、
a)項目1〜21および項目25〜52に記載のワクチン組成物を提供する工程と、
b)該ワクチン組成物を該被験体に対して投与する工程であって、該ワクチン組成物が、2回以上投与され得る工程と、
を包含する、方法。
(項目63)
疾患を処置または予防する方法であって;
a)項目1〜21および項目25〜52に記載のワクチン組成物を提供する工程と、
b)該ワクチン組成物を該被験体に対して投与する工程であって、該ワクチン組成物が、2回以上投与され得る工程と、
c)これによって強力かつ特異的なT細胞応答を該被験体において刺激する工程であって、該強力かつ特異的なT細胞応答が、該ワクチン組成物の投与後にELISPOTアッセイによって測定された場合、10 4 個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである工程と、
d)該被験体において臨床反応を得る工程と、
を包含する、方法。
(項目64)
前記強力かつ特異的なT細胞応答が、前記ワクチン組成物の投与後にELISPOTアッセイによって測定された場合、10 4 個のPBMC細胞あたり少なくとも250個のペプチド特異的なスポットである、項目61〜63のいずれかに記載の方法。
(項目65)
前記疾患がガンである、項目61〜64のいずれかに記載の方法。
(項目66)
前記ガンが、悪性黒色腫、膵臓癌、子宮頸癌および結腸癌の群より選択される、項目65に記載の方法。
(項目67)
前記ワクチン組成物の投与が、安定な疾患、部分的応答または完全寛解を生じる、項目65〜66のいずれかに記載の方法。
(項目68)
前記ワクチン組成物の投与が、標的病変の最長の直径の合計の減少を生じる、項目67に記載の方法。
(項目69)
被験体において腫瘍間質における抗原特異的T細胞の浸潤を誘導する方法であって、
a)項目1〜21および項目25〜52に記載のワクチン組成物を提供する工程と、
b)該ワクチン組成物を該被験体に対して投与する工程と、
を包含する、方法。
(項目70)
血管形成を阻害する方法であって、
a)項目1〜21および項目25〜52に記載のワクチン組成物を提供する工程と、
b)該ワクチン組成物を被験体に対して投与する工程と、
を包含する、方法。
(項目71)
併用治療の方法であって、以下:
a)項目1〜21および項目25〜52に記載のワクチン組成物、
b)二次医薬、
の任意の順序での、同時、連続的または別々の投与を含む、方法。
(項目72)
前記二次医薬が抗癌剤である、項目71に記載の併用治療の方法。
(項目73)
前記二次医薬が化学療法剤である、項目71に記載の併用療法の方法。
(項目74)
前記二次医薬が血管形成インヒビターである、項目71に記載の併用療法の方法。
(項目75)
ワクチン組成物を含むガンを処置するための医薬であって、該ワクチン組成物が、1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体およびアジュバントを活性成分として含む、医薬。
AA:「アミノ酸(amino acid)」を参照のこと。
本発明は、本明細書において下に記載されるようなサバイビンペプチドおよびサバイビンペプチド改変体を含むワクチン組成物に関する。
ワクチン組成物
本発明に従うワクチン組成物は、公知の方法に従って、例えば、好ましくはヒトへの投与のために受容可能な、1つ以上の薬学的に受容可能な賦形剤またはキャリアと、活性因子との混合などによって、処方され得る。このような賦形剤、キャリアおよび処方の方法の例は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Maack Publishing Co,Easton,PA)に見出され得る。有効な投与のために適切な薬学的に受容可能な組成物を処方するには、このような組成物は、本発明の方法に従って、有効な量のサバイビンポリペプチド、サバイビンペプチドまたは本明細書に記載のようなサバイビンペプチド改変体を含む。
多数のアジュバントが、実験室の動物、例えば、マウス、ラットおよびウサギにおける抗体の生成について記載されて、かつ用いられている。このような設定では、主な目的は強力な抗体応答を得ることであるので、副作用の許容度は、かなり高い。
a)酸性試験が最小よりも良好、
b)360nmで蛍光が陰性、
c)可視の懸濁物が陰性、
d)295Fという最小ASTMフラッシュポイントを有する、
e)軽油および紫外吸収についての全てのRN要件を実施する。
アジュバントの表面張力は、サーファクタントによって調節され得、それによってアジュバントおよびワクチン組成物の粘性に影響する。サーファクタントの毒性の影響は、脂肪酸の残留レベルと相関し、従って脂肪酸が低レベルである高品質のサーファクタントが必要である。サーファクタントは、薬学的等級のものでなければならない。
i.1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続したアミノ酸配列に対して少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
ii.鉱油およびサーファクタントを含む油中水型エマルジョンのために処方されたアジュバントであって、このアジュバントがこのサーファクタントを最大14.5容積%まで含む、アジュバントと、
を含む、医薬としての使用のための、ワクチン組成物に関する。
i.1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続したアミノ酸配列に対して少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
ii.鉱油およびサーファクタントを含む油中水型エマルジョンのために処方されたアジュバントであって、このアジュバントがこのサーファクタントを最大14.5容積%まで含み、このアジュバントがMontanide ISA51である、アジュバント。
免疫療法のための理想的な標的は、正常な組織でサイレンシングされ、ガン細胞で過剰発現され、そして腫瘍細胞生存および進行に直接関与する遺伝子産物である。サバイビンは、これらの特徴を潜在的に満たす。なぜなら、サバイビンは、細胞分裂の調節に関与することに加えて、アポトーシスを抑制するからである。従って、サバイビンは、細胞を生理学的な死から妨げ、従って細胞生存を延長する。
i.HLA−B7結合ペプチド、および/または
HLA−A1およびHLA−A2拘束ペプチド、および/または
HLA−A1およびHLA−B35拘束ペプチド
ii.ならびに上述される任意のアジュバント、例えばMontanide ISA51を含むワクチン組成物に関する。
i.APPAWQPFL(配列番号13)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、
ならびに/または
RPPAWQPFL(配列番号14)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、
ならびに/または
FTELTLGEF(配列番号16)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、およびLMLGEFLKL(配列番号5)を含むペプチドおよび、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、
ならびに/または
FTELTLGEF(配列番号16)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、およびEPDLAQCFY(配列番号9)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、
ならびに/または
LMLGEFLKL(配列番号5)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチド、およびEPDLAQCFY(配列番号9)を含み、かつ多くとも15、好ましくは10アミノ酸からなるペプチドと、
ii.上述の任意のアジュバント、例えば、Montanide ISA 51と、を含む。
a)3つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一であり、
i.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A1結合ペプチドの群から選択され、
ii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A2結合ペプチドの群から選択され、
iii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B35結合ペプチドの群から選択される、
サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と、
b)上記の任意のアジュバント、例えば、Montanide ISA51と、
を含む。
a)7つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一であり、
viii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A1結合ペプチドの群から選択され、
ix.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A2結合ペプチドの群から選択され、
x.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A3結合ペプチドの群から選択され、
xi.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A24結合ペプチドの群から選択され、
xii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−A11結合ペプチドの群から選択され、
xiii.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B35結合ペプチドの群から選択され、
xiv.少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体がHLA−B7結合ペプチドの群から選択される、
サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体と
b)上述の任意のアジュバント、例えば、Montanide ISA 51と、
を含む。
i.HLA−B44結合ペプチドの群から選択される少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体、および/または
ii.HLA−B27結合ペプチドの群から選択される少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体、および/または
iii.HLA−B51結合ペプチドの群から選択される少なくとも1つのペプチドまたはペプチド改変体、を含む。
(i)WO2004/067023に記載されるようなアセンブリ結合アッセイによって決定した場合多くとも50μMである、クラスI HLA分子の最大半減回復し得るペプチドの量(C50値)によって測定した親和性で、クラスIのHLA分子に結合し得る、
(ii)ELISPOTアッセイによって決定した場合、104個のPBLあたり少なくとも1つの頻度でガン患者のPBL集団中でIFN−γ産生細胞を惹起し得る、
のうちの少なくとも1つを有することによって特徴付けられる。
明白に、複数エピトープのワクチンは、腫瘍性タンパク質のような潜在的に危険なタンパク質を誘導する(遺伝子コードする)必要なしに、いくつかの異なる抗原に由来するエピトープに対して免疫を増大する有効な方法を構成する。このようなワクチンによってまた、最優位ではなくかつ潜在性のT細胞エピトープに対する免疫の選択的誘導が可能になり、これは、正常な組織において傑出して存在するエピトープに寛容が存在し得る、腫瘍関連自己抗原の場合特に重要であり得る。
本発明の有用なワクチン組成物は、免疫学的に有効な量のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体を含むと考えられる。
投与の方式としては、皮内、皮下および静脈内の投与、徐放性処方物の形態での移植などが挙げられる。当該分野で公知の任意のかつ全ての投与の形態は、本明細書において包含される。皮下投与が好ましく、詳細には深部皮下投与が好ましい。本発明に従うワクチン組成物は、流入領域リンパ節の近傍で交互に四肢に投与されることがさらに好ましい。
本発明のワクチン組成物は、サバイビンポリペプチド(配列番号23)、そのペプチドフラグメント、またはそのサバイビンペプチド改変体をコードする核酸を含んでもよい。従って、このような核酸は任意の上述のタンパク質またはペプチドフラグメントをコードし得る。この核酸は、例えば、DNA、RNA、LNA、HNA、PNAであってもよく、好ましくはこの核酸はDNAまたはRNAである。
i.a)サバイビンポリペプチド(配列番号23)
b)サバイビンペプチド、または
c)サバイビンペプチド改変体、
をコードする核酸と、
ii.上述の任意のアジュバントと、
を含むワクチン組成物に関する。
本発明のある局面は、医薬の製造における使用のための本発明によるワクチン組成物に関する。特定の実施形態では、この医薬は、ガン疾患の処置のためである。
サバイビン分子は、ガン疾患の大集団において調節解除されることが見出されている。サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体を含むワクチン組成物は、ガン疾患のような臨床的状態の処置のために用いられ得る。本発明による処置には、症状を軽減する工程、および疾患の進行を阻害する工程、これによって本明細書において下に記載されたような臨床反応を得る工程を包含する。
a)本発明に従うワクチン組成物を提供する工程と、
b)この被験体に対してこのワクチン組成物を投与する工程であって、このワクチン組成物が2回以上投与され得る工程と、
c)これによって強力かつ特異的なT細胞応答をこの被験体において刺激する工程であって、この特異的なT細胞応答が、このワクチン組成物の投与の前後にELISPOTアッセイによって測定された場合、104個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである工程と、
を包含する方法に関する。
a)任意の上述のペプチドおよび必要に応じて任意の上述のアジュバントを含むワクチン組成物を提供する工程と、
b)このワクチン組成物をこの被験体に対して投与する工程であって、このワクチン組成物が、2回以上投与され得る工程と、
c)これによって強力かつ特異的なT細胞応答をこの被験体において刺激する工程であって、この強力かつ特異的なT細胞応答が、このワクチン組成物の投与の前後にELISPOTアッセイによって測定された場合、104個のPBMC細胞あたり50個を超えるペプチド特異的なスポットである工程と、
d)この被験体において臨床的な応答を得る工程と、
を包含する、方法に関する。
a)本発明に従うワクチン組成物を提供する工程と、
b)このワクチン組成物を被験体に対して投与する工程と、
を包含する方法に関する。
本発明はさらに、併用療法における使用のための薬学的組成物および部品キット(kit−of−parts)に関する。
i)本発明に従うワクチン組成物
ii)および二次医薬
の任意の順序における、同時、連続的または別々の投与を含む、併用療法の方法に関する。
処置の応答は、標的病変の最長の直径の測定を考慮する、ガン処置の結果を報告するための、もとのWHOのHandbook(World Health Organization Offset Publication No 48;1979)に記載されるRECIST(Response Evalution Criteria in Solid Tumors)基準を用いて測定される(Therasse Pら、J.Natl.Cancer Inst.2000 Feb 2;92(3):205〜16)。この応答は、以下に分類される:完全応答、部分的応答、進行性疾患、および安定な疾患。完全応答は、全ての標的病変の消失であるが、部分的応答とは、標的病変の最長の直径の合計の少なくとも30%の減少をいう。進行性疾患とは、標的病変の最長の直径の合計の少なくとも20%の増大をいう。安定な疾患とは、上記のどれもあてはまらない状況をいう。完全応答または部分的応答の期間は、測定基準が初めて満たされる時点から再発または進行性疾患が証明される初日まで測定されるべきである。この効果は好ましくは、少なくとも1例の患者で観察される。
a)本発明に従うワクチン組成物を提供する工程と、
b)このワクチン組成物をこの被験体に対して投与する工程と、を包含し、
c)ガンの処置のためであって、そして
d)このワクチン組成物の投与が、標的病変の最長の直径の合計における多くとも20%の増大によって特徴付けられる、安定な疾患、部分的応答、または完全寛解を生じる、方法に関する。
併用処置は、1つまたは2つの医薬に処方された、2つ以上の活性成分の別々、連続的または同時の投与を包含する。簡便な使用のために、このような医薬は、単一に合わされた生成物に含まれても、または部品キットに含まれてもよい。
a)ワクチン組成物であって、
i.1つ以上のサバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体であって、このペプチド改変体の配列が、その全長にわたって、配列番号23の連続的アミノ酸配列と少なくとも85%同一である、サバイビンペプチドまたはサバイビンペプチド改変体、
ii、および本明細書に記載されるアジュバント、
を含むワクチン組成物と、
b)二次医薬と、
を含む、部品キットに関する。
サバイビン由来エピトープおよびモンタニドISA51をアジュバントとして含むワクチン組成物を用いる臨床的な結果。この処置は、本明細書において下に記載された一連の後期段階の癌患者で行った。
この研究への参加を適格にするためには、患者は以下の基準:
・測定可能な転移性黒色腫、膵臓癌、結腸癌または子宮頸癌、
・進行性疾患の確認、
・少なくとも1つの標準的治療の失敗
・少なくとも3ヶ月の平均余命
・過去4週間内に治療なし
・全体的な器官不全なし
・クラスI組織タイプHLA−A1、−A2または−B35
、を満たさなければならなかった。
この研究に含まれるペプチドは、1つのアミノ酸の置換によるサバイビンペプチドの改変によって得られる全てのサバイビンペプチド改変体であった。それによって、MHC分子に対する、より良好なアンカー残基および所定のペプチドの結合親和性の改善が得られた。用いられるペプチドとしては以下:
・HLA−A1拘束エピトープFTELTLGEF(配列番号16)(サバイビン93〜101T2、2位置の天然のグルタミンがトレオニンで置換された)
・HLA−A2拘束エピトープLMLGEFLKL(配列番号5)(サバイビン96〜1042M、2位置の天然のトレオニンがメチオニンで置換された)
・HLA−B35拘束エピトープEPDLAQCFY(配列番号9)(サバイビン51〜599Y、9位置のロイシンがチロシンで置換された)
が挙げられる。
臨床的有効性は、物理的試験および適切な画像化研究(例えば、CTスキャン、NMRスキャン、胸部X線、超音波または骨シンチグラフィー)によって、治療開始前およびその後3ヶ月ごとに評価した。
免疫学的応答は、サバイビン96−104特異的なIFN−γ放出を検出するためにPBMCを用いる、ELISPOTアッセイによってモニターした。ELISPOTアッセイの感度を増すため、PBMCは、10mMのペプチドの存在下で、5%熱不活化ヒト血清および2mMのLグルタミンを補充したX−vivo培地(Bio Whittaker,Walkersville,Maryland)中で24ウェルプレート(Nunc,Denmark)中において、1mlあたり1×106個の細胞の濃度でインビトロにおいて1回刺激した。2日後、40IU/mlの組み換えインターロイキン−2(IL−2)(Chiron,Ratingen,Germany)を添加した。10日後、この細胞を反応性について試験した。要するに、ニトロセルロース底の96ウェルプレート(MultiScreen MAIP N45,Millipore,Hedehusene,Denmark)を、抗−IFN−γ抗体(1−D1K,Mabtech,Nacka,Sweden)でコーティングした。このウェルを洗浄して、X−vivo培地によってブロックして、その後に、104個の刺激T2細胞(10μMペプチドの有無とともに)および種々の濃度のエフェクター細胞を添加した。このプレートを一晩インキュベートした。翌日、培地を廃棄して、そのウェルを洗浄し、その後にビオチン化二次抗体(7−B6−1−Biotin,Mabtech)を添加した。このプレートを2時間インキュベートして、洗浄して、アビジン−酵素結合体(AP−Avidin,Calbiochem,Life Technologies)を各々のウェルに添加した。プレートを室温で1時間インキュベートし、そして酵素基質NBT/BCIP(Gibco,Life Technologies)を各々のウェルに添加して、室温で5〜10分間インキュベートした。その反応を、濃い紫のスポットの出現の際に上水で洗浄することによって終わらせた。このスポットをImmunoSpot(登録商標)Series 2.0 Analyzer(CTL Analyzers,LLC,Cleveland,US)を用いてカウントして、そのペプチド特異的なCTL頻度は、スポット形成細胞の数から算出してもよい。全てのアッセイは、各々のペプチド抗原について三連で行った。
サバイビンペプチドを用いて得られる臨床的結果の概説は以下を含む;患者の略称、ワクチン接種の回数、および臨床反応は、表3にまとめる。
細胞傷害性T細胞応答の動態を患者で追跡した。ワクチン接種の前後に得たPBMCを、IFN−γについてのELISPOTによって、改変サバイビン96−104エピトープに対する反応性について試験した。試験した全ての患者で、サバイビン反応性T細胞の誘導が証明された。2例の完全応答患者OtSc(膵臓癌に罹患)およびJuSc(黒色腫に罹患)について、PBLをワクチン接種の前に、そしてワクチン接種の開始の1ヶ月、3ヶ月および6ヶ月後に分析した。患者OtScでは、強力な応答がワクチン接種トライアルの開始の既に1ヵ月後に存在した。この応答は、3ヶ月および6ヵ月後にはさらに強力であった。従って、104個あたり600を超えるサバイビン特異的な細胞が、検出され得る(図1)。患者JuScでは、応答は、6ヵ月後まで検出されなかった(図2)が、この時点で、患者OtScとちょうど同じ程度強力であった。さらに、本発明者らは、ワクチン接種前に、そしてワクチン接種トライアルの開始の1ヶ月および4ヵ月後に黒色腫患者SiSt由来のPBLを分析した。患者SiStでは、強力な応答が、ワクチン接種の4ヵ月後に検出された(図3)。最終的に、2つの極めて後期の段階の黒色腫患者(AlKaおよびErEi)由来のPBLを分析し、ここでは患者は、疾患で死ぬ前に、4回のワクチン接種を受けることができただけであった。これらの両方の患者とも、サバイビンペプチドに対する応答が導入された(データ示さず)。このデータによって、かなり進行した疾患を有するこれらの強力に事前処置された患者でさえ、極めて強力なサバイビン特異的なT細胞反応が、試験された全ての患者の循環リンパ球のプール内で開始されたことが実証される。従って、ワクチン接種された患者から得られたPBLの1回のインビトロ刺激後、250を越えるIFN−γ放出細胞、そして特定の実施例では、104個の細胞あたり600を超えるIFN−γ放出細胞が検出された。
免疫組織化学的染色
ビオチン化ペプチド/HLA複合体を、ストレプトアビジン−FITC−結合体化デキストラン分子(DAKO,Glostrup,Denmark)で多量体化して、免疫組織化学のための多価HLA−デキストラン化合物を生成する。組織切片を、一晩乾燥させて、引き続き冷アセトン中で5分間固定した。全てのインキュベーション工程は、暗野において室温で行った:(a)一次抗体の45分(1:100希釈)(b)Cy 3−結合体化ヤギ抗マウス(1:500希釈;コード115−165−100;Jackson ImmunoResearch,Dianova,Hamburg,Germanyから入手)で45分間;そして最後は(c)多量体で75分間。各々の工程の間、スライドは、PBS/BSAの0.1%中で10分間、2回洗浄した。このスライドを、ベクタシールド(vectashield)中に装填して、共焦点顕微鏡(Leica)での検査まで冷蔵庫に保管する。
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