JP2012155259A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置に投入される総電流の平均値を大きくする。
【解決手段】総電流モニター部は、(1)モニターされた総電流が第1のしきい値より大きいか否かを判定し、(2)予め定められた負荷の作動時はしきい値として第2のしきい値を用い、モニターされた総電流が第2のしきい値より大きいか否かを判定する。総電流制御部は、(1)において、モニターされた総電流が第1のしきい値より大きいことを条件として、総電流を下げる制御をし、(2)において、モニターされた総電流が第2のしきい値より大きいことを条件として、総電流を下げる制御をする。
【選択図】図3

Description

本発明は画像形成装置に投入する電流の制御に関する。
画像形成装置に入力するACラインの電圧を測定し、その最大値が検出されると、定着装置へ供給する最大供給電力を制御することにより、画像形成装置本体の消費電力が一定値を超えないようにする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−301442号公報(段落0034〜段落0041)
図10は画像形成装置において、メインスイッチをオンし、コピー動作をした場合における画像形成装置に投入される総電流の変化の一例を示すグラフである。横軸が時間(秒)を示し、縦軸が総電流(A)を示している。AC100Vの商用電源の場合、例えば日本国内では電流の上限値が15Aと定められている。
このグラフで示すように、画像形成装置に投入される総電流を測定し、総電流のしきい値を上限値に近い値(例えば14A)で制御する場合、総電流がしきい値を超えると、総電流がしきい値より下になるまで総電流を下げる制御がされる。このため、その制御が頻繁に繰り返されると、総電流の平均値が小さくなるので、画像形成装置の性能(印刷速度等)を十分に発揮できなくなる。
本発明は、画像形成装置に投入される総電流の平均値を大きくすることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、画像を用紙に形成して出力する画像形成装置であって、商用電源から前記画像形成装置に投入された電流によって作動し、前記画像形成装置の機能の実行に用いられる負荷と、前記商用電源から前記画像形成装置に投入された総電流のしきい値となる第1のしきい値、及び、前記負荷のうち予め定められた負荷と対応づけて前記第1のしきい値より大きい第2のしきい値を予め記憶しているしきい値記憶部と、前記総電流をモニターし、(1)前記予め定められた負荷の作動時以外は前記しきい値として前記第1のしきい値を用い、モニターされた前記総電流が前記第1のしきい値より大きいか否かを判定し、(2)前記予め定められた負荷の作動時は前記しきい値として前記第2のしきい値を用い、モニターされた前記総電流が前記第2のしきい値より大きいか否かを判定する総電流モニター部と、前記(1)において、モニターされた前記総電流が前記第1のしきい値より大きいことを条件として、前記総電流を下げる制御をし、前記(2)において、モニターされた前記総電流が前記第2のしきい値より大きいことを条件として、前記総電流を下げる制御をする総電流制御部と、を備える。
本発明では総電流のしきい値を一律に設定するのではなく、予め定められた負荷が作動する時はしきい値を大きくする。これは、例えば、負荷に電力を投入した直後に生じる突入電流については、期間が極めて短いので、突入電流が原因で総電流が第1のしきい値を超えてもそれを無視するのである。但し、画像形成装置の安全性を確保するために第2のしきい値を超えることを条件として、総電流を下げる制御をする。本発明によれば、総電流が第1のしきい値を超えることにより総電流を下げる制御を実行する回数を少なくできるので、画像形成装置に投入される総電流の平均値を大きくすることが可能となる。また、総電流がしきい値(第1のしきい値、第2のしきい値)を超えることによって総電流を下げる制御は、ノイズ発生の原因になる場合があるが、本発明ではその制御を実行する回数を少なくできるので、ノイズ発生を少なくすることができる。
上記構成において、前記予め定められた負荷は異なる種類の複数の負荷であり、前記第2のしきい値は前記異なる種類の複数の負荷に応じて異なる値にされて、前記しきい値記憶部に記憶されている。
この構成は、負荷の種類(例えば、定着ヒータ、用紙搬送系モータ)に応じて突入電流の大きさが異なるので、第2のしきい値として好ましい値が異なることを考慮したものである。異なる種類の複数の負荷について第2のしきい値を一律設定する場合、画像形成装置の安全性を考慮して、第2のしきい値を一番低くしなければならない負荷を基準にして第2のしきい値を設定しなければならない。この結果、総電流が第2のしきい値を超えることによって総電流を下げる制御を実行する回数が多くなる可能性がある。上記構成によれば、異なる種類の複数の負荷に対して、それぞれの負荷に応じて異なる値の第2のしきい値を設定する。従って、総電流が第2のしきい値を超えた場合に総電流を下げる制御を実行する回数を少なくすることができるので、画像形成装置に投入される総電流の平均値を大きくすることが可能となる。
上記構成において、前記総電流モニター部は、前記予め定められた負荷に電流が投入されて作動が開始されてから予め定められた期間が経過するまでは前記しきい値として前記第2のしきい値を用いており、当該期間の経過後は前記しきい値として前記第1のしきい値を用いる。
この構成によれば、予め定められた負荷の作動時の全期間に亘ってしきい値を第2のしきい値にするのではなく、予め定められた負荷に電流を投入して作動を開始させてから予め定められた期間が経過するまでしきい値を第2のしきい値とし、その期間経過後は第1のしきい値にしている。このため、突入電流を対象にして第2のしきい値を設定でき、突入電流が発生しても第2のしきい値を超えなければ総電流を下げる制御を回避することができる。そして、突入電流の発生期間の経過後は第1のしきい値に変更されるので、突入電流以外の何らかの原因で第1のしきい値を超えれば、総電流を下げるので画像形成装置の安全性を確保することができる。
上記構成において、前記画像を前記用紙に定着させる定着ヒータを備え、前記総電流制御部は、前記定着ヒータに投入する電流を下げる制御をして前記総電流を下げる制御をする。
定着ヒータに投入される電流は比較的大きいので、定着ヒータに投入する電流を下げる制御をすることによって、第1のしきい値や第2のしきい値を超えた総電流を迅速に下げることができる。これにより、画像形成装置の安全性を向上させることができる。
上記構成において、前記総電流制御部は前記(2)の場合に、前記定着ヒータを強制オフさせて前記総電流を下げる制御をする。
第2のしきい値は第1のしきい値より大きいので画像形成装置の安全上、総電流が第2のしきい値を超えた場合、総電流を迅速に下げる必要がある。この構成によれば、予め定められた負荷の作動時に、モニターされた総電流が第2のしきい値を超えれば、定着ヒータを強制オフさせて総電流を下げる。このため、定着ヒータに投入する電流をフィードバック制御によって下げる場合に比べて、総電流を迅速に下げることができる。
本発明によれば、画像形成装置に投入される総電流の平均値を大きくすることが可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。 図1に示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像形成装置に備えられるしきい値記憶部、総電流モニター部及び総電流制御部の構成を示すブロック図である。 しきい値記憶部に記憶された第1のしきい値及び第2のしきい値の一例を示す表である。 総電流モニター部の電流電圧変換部から出力された電圧信号と画像形成装置に投入された総電流との関係の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る画像形成装置のコピー動作の一例を説明するフローチャートである(その1)。 本実施形態に係る画像形成装置のコピー動作の一例を説明するフローチャートである(その2)。 本実施形態に係る画像形成装置において、総電流の制御を説明するグラフの一例である。 しきい値を一律に14Aにした場合において、総電流の制御を説明するグラフの一例である。 画像形成装置において、メインスイッチをオンし、コピー動作をした場合における画像形成装置に投入される総電流の変化の一例を示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンタ、スキャナ及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。
原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
原稿読取部200は露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサ及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサにより読み取る。CCDセンサは読み取った原稿を画像データとして出力する。
装置本体100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラ109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
画像形成部103は搬送されてきた用紙にトナー画像を形成する。画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
トナー画像が転写された用紙は定着部105に送られる。定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像は用紙に定着される。用紙はスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
操作部400は操作キー部401と表示部403を備える。表示部403はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
操作キー部401にはハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的にはスタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンタ、スキャナ及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
スタートキー405はコピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407はコピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409はコピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
機能切換キー413はコピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
図2は図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。
制御部500はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリは画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
通信部600はファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリ通信部601は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部601は電話回線605に接続される。
ネットワークI/F部603はLAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603はLAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
次に、本実施形態における負荷について説明する。負荷とは商用電源から画像形成装置1に投入された電流によって作動し、画像形成装置1の機能の実行に用いられるものである。機能とは、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、用紙後処理機能(例えば、画像が形成された用紙をパンチしたり、ステープルしたりする機能)等を意味する。負荷とは、具体的には、例えば、装置本体100で用紙の搬送に用いられる用紙搬送系のモータ19(図3)、両面印刷で用紙を反転させるために用紙の搬送経路を変えるのに用いられるソレノイド、原稿給送部300で原稿の給送に用いられるモータ、定着ヒータ25(図3)、原稿読取部200のCCDセンサ、原稿読取部200のキャリッジ201を移動させるモータ、操作部400を構成する電子部品(タッチパネル、バックライト等)、通信部600を構成する電子部品を意味する。
図3は本実施形態に係る画像形成装置1に備えられる電源部11、しきい値記憶部13、総電流モニター部15及び総電流制御部17の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は画像データを基にして画像を用紙に形成し、定着部105においてその画像を用紙に定着させて出力する。
電源部11は商用電源ACから供給される交流電圧を用いて、画像形成装置1の動作に用いられる電源電圧を生成する。画像形成装置1はそれぞれ異なる電圧の直流を生成する複数の電源部を備えており、図3にはその中の一つが示されている。電源部11は画像形成装置1の用紙搬送系のモータ19を駆動する電源電圧を生成する。画像形成装置1は電源ライン21を備える。電源ライン21は画像形成装置1の複数の電源部(電源部11を含む)及び定着部105を商用電源ACと接続する。
電源部11は電源ライン21を通して商用電源ACから供給された交流電圧を整流、平滑等をして直流の電源電圧Vdを生成する。電源電圧Vdはモータ19に供給される。電源部11において、電源電圧Vdはフィードバックされ、電源電圧Vdが予め定められた一定の電圧になるように制御している。
用紙搬送系のモータ19はモータ制御部23によって制御される。モータ制御部23は図2に示す制御部500に備えられるCPU、RAM及びROMにより実現される。
定着部105は定着ヒータ25及び温度検出素子27を備える。定着ヒータ25は例えばハロゲンランプである。定着ヒータ25を発熱させて、トナー像のトナーを加熱溶融させることにより画像を用紙に定着させる。温度検出素子27は例えばサーミスタであり、定着ヒータ25の温度を検出する。検出された信号は定着ヒータ制御部29に送られる。定着ヒータ制御部29は図2に示す制御部500に備えられるCPU、RAM及びROMにより実現される。
トライアック31及びゲートトリガ回路33は定着ヒータ25の位相制御に利用される。定着ヒータ25とトライアック31の直列回路が電源ライン21に接続されている。定着ヒータ制御部29は温度検出素子27で検出された信号に基づいて制御信号S1を生成する。制御信号S1によって、ゲートトリガ回路33で生成されるトリガパルスを制御して定着ヒータ25の温度を制御する。
しきい値記憶部13は第1のしきい値及び第2のしきい値を予め記憶している。しきい値記憶部13は図2に示す制御部500に備えられるROMにより実現される。図4はしきい値記憶部13に記憶された第1のしきい値及び第2のしきい値の一例を示す表である。第1のしきい値及び第2のしきい値は、商用電源ACから画像形成装置1に投入された総電流のしきい値である。第2のしきい値は第1のしきい値より大きくされている。
第1のしきい値は画像形成装置1に投入される総電流を商用電源ACの上限値より小さくするために用いられる。従って、第1のしきい値は上限値(15A)より小さくかつ上限値の近傍の値が選択される。ここでは第1のしきい値を例えば14Aとする。
第2のしきい値は商用電源ACから画像形成装置1に投入された電流によって作動する負荷のうち予め定められた負荷と対応づけて、しきい値記憶部13に記憶されている。第2のしきい値は第1のしきい値及び上限値より大きい値が選択される。ここでは、第2のしきい値を例えば17A,20Aとする。
20Aの第2のしきい値は、定着ヒータ25と対応させてしきい値記憶部13に記憶されている。定着ヒータ25の作動時に流れる突入電流は比較的大きいので、総電流が15Aを超えて20A近傍まで到達する可能性がある。そこで、定着ヒータ25の作動時には20Aを第2のしきい値として用いる。
17Aの第2のしきい値は、用紙搬送系のモータ19と対応させてしきい値記憶部13に記憶されている。モータ19の作動時に流れる突入電流は定着ヒータ25の作動時に流れる突入電流より小さいが、15Aを超えて17A近傍まで到達する可能性がある。そこで、モータ19の作動時には17Aを第2のしきい値として用いる。電圧信号V1,V2,V3については、総電流モニター部15で説明する。
第2のしきい値を設定する負荷として定着ヒータ25及びモータ19を例に説明したが、これらの負荷に限らず、突入電流が発生することにより、総電流が第1のしきい値を超える他の負荷(例えば、両面印刷で用紙を反転させるために用紙の搬送経路を変えるのに用いられるソレノイド)について第2のしきい値を設定してもよい。
しきい値記憶部13には定着ヒータ25に対応させて期間T1が記憶され、用紙搬送系のモータ19に対応させて期間T2が記憶されている。
期間T1は定着ヒータ25の作動時に定着ヒータ25に流れる突入電流が発生する期間と同じ又は少し長くされている。突入電流が発生すると、総電流が上限値(15A)より大きくなるので、期間T1では総電流が第1のしきい値(14A)を超えても、定着ヒータ25を強制オフしないようにする。
期間T2は用紙搬送系のモータ19の作動時にモータ19に流れる突入電流が発生する期間と同じ又は少し長くされている。突入電流が発生すると、総電流が上限値(15A)より大きくなるので、期間T2では総電流が第1のしきい値(14A)を超えても、モータ19を強制オフしないようにする。期間T1,T2は負荷に応じて定められる。従って、期間T1と期間T2が同じ場合もあるし、異なる場合もある。
総電流モニター部15は商用電源ACから画像形成装置1に投入されている総電流をモニターし、(1)予め定められた負荷の作動時以外はしきい値として第1のしきい値を用い、モニターされた総電流が前記第1のしきい値より大きいか否かを判定し、(2)予め定められた負荷の作動時はしきい値として第2のしきい値を用い、モニターされた総電流が第2のしきい値より大きいか否かを判定する。
総電流モニター部15はカレントトランス35、電流電圧変換部37、しきい値選択部39及び比較器41を備える。カレントトランス35は電源ライン21に接続されており、一次巻線と二次巻線を備える。電源ライン21の一部がカレントトランス35の一次巻線にされている。電源ライン21には画像形成装置1に投入される総電流が流れており、総電流をカレントトランス35によって微小電流に変換する。微小電流が流れるカレントトランス35の二次巻線には電流電圧変換部37が接続されている。電流電圧変換部37は例えばカレントトランス35の二次巻線に並列に接続された抵抗、整流ダイオード及び平滑コンデンサ等により構成される。電流電圧変換部37では上記微少電流に応じた電圧信号を得ている。
図5はその電圧信号と画像形成装置1に投入された総電流との関係の一例を示すグラフである。電圧信号と総電流とは比例しており、総電流が20Aであれば電圧信号がV1となり、総電流が17Aであれば電圧信号がV2となり、総電流が14Aであれば電圧信号がV3となり、V1>V2>V3となる。
しきい値選択部39は画像形成装置1の制御部500に含まれるCPU、ROM及びRAMによって実現される。しきい値選択部39は画像形成装置1の動作状況に応じて、しきい値記憶部13からその動作状況に対応するしきい値を選択する。具体的に説明すると、定着ヒータ制御部29の制御により定着ヒータ25に電流が投入されて定着ヒータ25が作動を開始してから期間T1が経過するまで、しきい値選択部39は20Aの第2のしきい値を選択する(実際には電圧信号V1を選択する)。そして、期間T1の経過後、しきい値選択部39は20Aの第2のしきい値の換わりに第1のしきい値を選択する。
モータ制御部23の制御により用紙搬送系のモータ19に電流が投入されてモータ19が作動を開始してから期間T2が経過するまで、しきい値選択部39は17Aの第2のしきい値を選択する(実際には電圧信号V2を選択する)。そして、期間T2の経過後、しきい値選択部39は17Aの第2のしきい値の換わりに第1のしきい値を選択する。期間T1と期間T2が重なる期間があれば、低い方の第2のしきい値を選択する。それら以外の時は、しきい値選択部39は14Aの第1のしきい値を選択する(実際には電圧信号V3を選択する)。
比較器41は画像形成装置1に投入されている総電流としきい値選択部39で選択されたしきい値を比較する。実際には、電流電圧変換部37から出力された電圧信号としきい値選択部39で選択されたしきい値に対応する電圧信号とを比較する。
総電流制御部17は、モニターされた総電流が第1のしきい値より大きいことを条件として、総電流を下げる制御をし、予め定められた負荷の作動時では、モニターされた総電流が第2のしきい値より大きいことを条件として、総電流を下げる制御をする。総電流制御部17は、強制オフ信号生成回路43及び選択回路45を備える。
強制オフ信号生成回路43は強制オフ信号S2を生成する。この信号S2は、画像形成装置1に投入されている総電流がしきい値選択部39で選択されたしきい値より大きいと、比較器41が判定した場合に生成される。強制オフ信号S2によって、ゲートトリガ回路33は定着ヒータ25を強制オフさせる。
選択回路45は定着ヒータ制御部29からの制御信号S1と強制オフ信号生成回路43からの強制オフ信号S2の両方が入力した場合、強制オフ信号S2を選択して、ゲートトリガ回路33に出力する。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の動作についてコピー動作を例に説明する。図6及び図7はこの動作を説明するフローチャートである。
画像形成装置1の電源がオンされると、定着ヒータ制御部29は制御信号S1を生成する(ステップS1)。制御信号S1は選択回路45を経由してゲートトリガ回路33に送られて、ゲートトリガ回路33がトリガパルスを生成する。これにより、定着ヒータ25の位相制御が開始される。
定着ヒータ25が作動すると、しきい値選択部39は第2のしきい値(20A)を選択する(ステップS3)。選択された第2のしきい値は比較器41に入力される。
しきい値選択部39は期間T1の計測を開始する(ステップS5)。定着ヒータ25に流れる突入電流によって総電流が第1のしきい値(14A)より大きくなるので、突入電流の発生期間である期間T1では総電流が第1のしきい値(14A)を超えても、定着ヒータ25を強制オフしないようにする。但し、画像形成装置1の安全性のために、総電流が第2のしきい値(ここでは20A)を超えれば、定着ヒータ25を強制オフさせて総電流を下げる制御をする。
しきい値選択部39は期間T1が経過したか判定する(ステップS7)。しきい値選択部39が期間T1を経過していないと判定すれば(ステップS7でNo)、ステップS9へ進む。
ステップS9において、比較器41は総電流が第2のしきい値より大きいか否かを判定する。総電流が第2のしきい値(20A)を超えていないと比較器41が判定すれば(ステップS9でNo)、ステップS7に戻る。
総電流が第2のしきい値を超えていると比較器41が判定すれば(ステップS9でYes)、強制オフ信号生成回路43は強制オフ信号S2を生成する。選択回路45は制御信号S1と強制オフ信号S2が入力すれば、強制オフ信号S2を優先して、ゲートトリガ回路33に送る。強制オフ信号S2に基づいて、ゲートトリガ回路33は定着ヒータ25を強制オフさせる(ステップS11)。そして、ステップS9に戻る。
しきい値選択部39が、期間T1が経過したと判定すると(ステップS7でYes)、しきい値選択部39は第1のしきい値(14A)を選択して(ステップS13)、第2のしきい値(20A)の替わりに第1のしきい値を比較器41へ送る。
画像形成装置1のウォームアップが終了後、スタートキー405(図1)が操作されると、画像形成装置1のコピー動作が開始する(ステップS15)。
比較器41は総電流が第1のしきい値より大きいか否かを判定する(ステップS17)。総電流が第1のしきい値を超えていると比較器41が判定すれば(ステップS17でYes)、強制オフ信号生成回路43は強制オフ信号S2を生成する。選択回路45は制御信号S1と強制オフ信号S2が入力すれば、強制オフ信号S2を優先して、ゲートトリガ回路33に送る。強制オフ信号S2に基づいて、ゲートトリガ回路33は定着ヒータ25を強制オフさせる(ステップS19)。そして、ステップS17に戻る。
比較器41が、総電流は第1のしきい値を超えていないと判定すれば(ステップS17でNo)、しきい値選択部39はモータ制御部23が用紙搬送系のモータ19の作動を開始させたか否かを判定する(ステップS21)。しきい値選択部39は、用紙搬送系のモータ19の作動が開始されたと判定すれば(ステップS21でYes)、しきい値選択部39は第2のしきい値(17A)を選択して(図7のステップS23)、比較器41に送る。また、しきい値選択部39は期間T2の計測を開始する(ステップS25)。ステップS25以後の処理は定着ヒータ25の場合と同様であり、ステップS27がステップS7と対応し、ステップS29がステップS9と対応し、ステップS31がステップS11と対応する。これにより、モータ19に突入電流が発生して総電流が上昇しても、第2のしきい値(17A)以下であれば、無視されて、総電流を下げる制御がされない。
しきい値選択部39が、期間T2が経過したと判定すると(ステップS27でYes)、しきい値選択部39は第1のしきい値(14A)を選択して(ステップS33)、第2のしきい値(17A)の替わりに第1のしきい値を比較器41へ送る。そして、ステップS17へ進む。
しきい値選択部39は、用紙搬送系モータ19の作動が開始していないと判定すれば(ステップS21でNo)、画像が形成された用紙が出力されたか否かを判定する(ステップS35)。画像が形成された用紙が出力されるとは、画像が形成された用紙が図1に示すスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙されることである。しきい値選択部39は、用紙が出力されていないと判定すれば(ステップS35でNo)、ステップS17へ戻る。しきい値選択部39は、用紙が出力したと判定すれば(ステップS35でYes)、画像形成装置1のコピー動作が終了する。
本実施形態の効果を説明する。図8は本実施形態に係る画像形成装置1において、総電流の制御を説明するグラフの一例である。図9は、しきい値を一律に14Aにした場合において、総電流の制御を説明するグラフの一例である。これらのグラフは、総電流の制御を説明するために便宜的に表したものであり、実際のデータを表したものではない。図8及び図9において、横軸は時間を示し、縦軸は総電流を示す。(A)はしきい値で総電流を制御しない場合を示し、(B)はしきい値で総電流を制御した場合を示し、(C)は制御信号S1に基づく定着ヒータ25の点灯デューティを示し、(D)は強制オフ信号S2の発生期間を示している。
図8の(B)及び図9の(B)に示すように、第1のしきい値(14A)と総電流のグラフの線との間のハッチングで示す領域の面積が小さければ総電流の平均値が大きく、その領域の面積が大きければ総電流の平均値が小さいことになる。
図9で説明する制御では、一律に14Aをしきい値として総電流を制御しているので、(B)に示すように、定着ヒータ25及びモータ19で突入電流が発生する毎に総電流がしきい値を超えている。このため、定着ヒータ25をオンさせるデューティ比を小さくして総電流を減少させる制御の回数が多くなり、その結果、総電流の平均値が低くなっている。
一方、図8に示す本実施形態では、定着ヒータ25に突入電流が発生する期間は第2のしきい値(20A)とし、モータ19に突入電流が発生する期間は第2のしきい値(17A)とし、それ以外の期間は第1のしきい値(14A)として総電流を制御する。従って、突入電流が発生する度に総電流を下げる制御がされないので、総電流の平均値を大きくすることができる。
以上説明したように、本実施形態では総電流のしきい値を一律に設定するのではなく、第1のしきい値(14A)及びこれより値が大きい第2のしきい値(17A、20A)を設定する。第2のしきい値は予め定められた負荷(定着ヒータ25、モータ19)が作動を開始して突入電流が発生する期間(T1、T2)に設定される。これは、負荷に電力を投入した直後に生じる突入電流については、期間が極めて短いので、突入電流が原因で総電流が第1のしきい値を超えてもそれを無視するのである。但し、画像形成装置1の安全性を確保するために第2のしきい値を超えることを条件として、総電流を下げる制御をする。このように、本実施形態によれば、総電流が第1のしきい値を超えることにより総電流を下げる制御を実行する回数を少なくできるので、画像形成装置1に投入される総電流の平均値を大きくすることが可能となる。また、総電流がしきい値(第1のしきい値、第2のしきい値)を超えることによって総電流を下げる制御は、ノイズ発生の原因になる場合があるが、本実施形態ではその制御を実行する回数を少なくできるので、ノイズ発生を少なくすることができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、予め定められた負荷は異なる種類の複数の負荷(定着ヒータ25、モータ19)とし、第2のしきい値は異なる種類の複数の負荷に応じて異なる値(20A、17A)にされて、しきい値記憶部13に記憶されている。これは、負荷の種類に応じて突入電流の大きさが異なるので、第2のしきい値として好ましい値が異なることを考慮したものである。異なる種類の複数の負荷について第2のしきい値を一律設定する場合、画像形成装置1の安全性を考慮して、第2のしきい値を一番低くしなければならない負荷を基準にして第2のしきい値を設定しなければならない。この結果、総電流が第2のしきい値を超えることにより総電流を下げる制御を実行する回数が多くなる可能性がある。本実施形態によれば、異なる種類の複数の負荷に対して、それぞれの負荷に応じて異なる値の第2のしきい値を設定する。従って、総電流が第2のしきい値を超えた場合に総電流を下げる制御を実行する回数を少なくすることができるので、画像形成装置1に投入される総電流の平均値を大きくすることが可能となる。
さらに、本実施形態において、総電流モニター部15は、予め定められた負荷(定着ヒータ25、モータ19)に電流を投入して作動を開始させてから予め定められた期間(T1、T2)が経過するまではしきい値として第2のしきい値を用いており、その期間の経過後はしきい値として第1のしきい値を用いる。従って、本実施形態によれば、予め定められた負荷の作動時の全期間に亘ってしきい値を第2のしきい値にするのではなく、予め定められた負荷に電流を投入して作動を開始させてから予め定められた期間が経過するまでしきい値を第2のしきい値とし、その期間経過後は第1のしきい値にしている。このため、突入電流を対象にして第2のしきい値を設定でき、突入電流が発生しても第2のしきい値を超えなければ総電流を下げる制御を回避することができる。そして、突入電流の発生期間の経過後は第1のしきい値に変更されるので、突入電流以外の何らかの原因で第1のしきい値を超えれば、総電流を下げるので画像形成装置1の安全性を確保することができる。
また、本実施形態によれば、総電流制御部17は定着ヒータ25に投入する電流を下げる制御をして総電流を下げる制御をする。定着ヒータ25に投入される電流は比較的大きいので、定着ヒータ25に投入する電流を下げる制御をすることにより、第1のしきい値や第2のしきい値を超えた総電流を迅速に下げることができる。これにより、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、総電流が第2のしきい値を超えることにより、総電流を下げる制御をする場合、定着ヒータ25を強制オフさせて総電流を下げる。第2のしきい値は第1のしきい値より大きいので画像形成装置1の安全上、総電流が第2のしきい値を超えた場合、総電流を迅速に下げる必要がある。この構成によれば、予め定められた負荷の作動時に、モニターされた総電流が第2のしきい値を超えれば、定着ヒータ25を強制オフさせて総電流を下げる。このため、定着ヒータ25に投入する電流をフィードバック制御によって下げる場合に比べて、総電流を迅速に下げることができる。
1 画像形成装置
13 しきい値記憶部
15 総電流モニター部
17 総電流制御部
19 用紙搬送系のモータ(負荷の一例)
25 定着ヒータ(負荷の一例)
AC 商用電源

Claims (5)

  1. 画像を用紙に形成して出力する画像形成装置であって、
    商用電源から前記画像形成装置に投入された電流によって作動し、前記画像形成装置の機能の実行に用いられる負荷と、
    前記商用電源から前記画像形成装置に投入された総電流のしきい値となる第1のしきい値、及び、前記負荷のうち予め定められた負荷と対応づけて前記第1のしきい値より大きい第2のしきい値を予め記憶しているしきい値記憶部と、
    前記総電流をモニターし、(1)前記予め定められた負荷の作動時以外は前記しきい値として前記第1のしきい値を用い、モニターされた前記総電流が前記第1のしきい値より大きいか否かを判定し、(2)前記予め定められた負荷の作動時は前記しきい値として前記第2のしきい値を用い、モニターされた前記総電流が前記第2のしきい値より大きいか否かを判定する総電流モニター部と、
    前記(1)において、モニターされた前記総電流が前記第1のしきい値より大きいことを条件として、前記総電流を下げる制御をし、前記(2)において、モニターされた前記総電流が前記第2のしきい値より大きいことを条件として、前記総電流を下げる制御をする総電流制御部と、を備えた画像形成装置。
  2. 前記予め定められた負荷は異なる種類の複数の負荷であり、前記第2のしきい値は前記異なる種類の複数の負荷に応じて異なる値にされて、前記しきい値記憶部に記憶されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記総電流モニター部は、前記予め定められた負荷に電流が投入されて作動が開始されてから予め定められた期間が経過するまでは前記しきい値として前記第2のしきい値を用いており、当該期間の経過後は前記しきい値として前記第1のしきい値を用いる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像を前記用紙に定着させる定着ヒータを備え、
    前記総電流制御部は、前記定着ヒータに投入する電流を下げる制御をして前記総電流を下げる制御をする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記総電流制御部は前記(2)の場合に、前記定着ヒータを強制オフさせて前記総電流を下げる制御をする請求項4に記載の画像形成装置。
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