JP2012158142A - 熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料の接合部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CAに金属部材MAを付加し、該金属部材MAの部分を、他の金属部材MBと、または、他の金属部材MBが付加された、熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CBの該金属部材MBの部分と、接合することによる接合部材の製造方法。
【選択図】図1
Description
2) 前記炭素繊維強化複合材料CAへの金属部材MAの付加、および/または前記炭素繊維強化複合材料CBへの金属部材MBの付加をインサート成形により行うことを特徴とする上記1項に記載の接合部材の製造方法。
3) 前記インサート成形が、前記金属部材MAおよび/または金属部材MBを電磁誘導により加熱することで行われる上記2)項に記載の接合部材の製造方法。
4) 前記金属部材同士の接合を、スポット溶接、レーザー溶接、アーク溶接、およびガス溶接による溶接、並びにリベット部を有する構造体、ナット部を有する構造体、またはボルト部を有する構造体による機械締結からなる群より選ばれる少なくとも1つの方法により行うことを特徴とする上記1)〜3)のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
5) 前記炭素繊維強化複合材料CAおよび/または前記炭素繊維強化複合材料CBの厚みが5μm以上10mm以下である上記1)〜4)項のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
6) 前記金属部材MAおよびMBのうち少なくとも1つは、鉄またはアルミニウムを含むものである上記1)〜5)項のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
7) 前記炭素繊維強化複合材料CAおよび/または前記炭素繊維強化複合材料CBが、炭素繊維100重量部に対し、50〜1000重量部の熱可塑性樹脂を含むものである上記1)〜6)項のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
8) 前記炭素繊維強化複合材料CAおよび/または前記炭素繊維強化複合材料CBに、それぞれ前記金属部材MAおよび/または前記金属部材MBをインサート成形する際に、該金属部材表面にトリアジンチオール誘導体を含有する層を設け、該トリアジンチオール誘導体含有層およびこれと接する該炭素繊維複合材料の熱可塑性樹脂成分を溶融させることにより、該金属部材の該炭素繊維強化複合材料への付加および成形を同時に、あるいは連続して行うことを特徴とする上記1)〜7)項のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
本発明は、熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CAに金属部材MAを付加し、該金属部材MAの部分を、他の金属部材MBと、または、他の金属部材MBが付加された、熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CBの該金属部材MBの部分と、接合することによる接合部材の製造方法である。
本発明で用いる熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CAまたは、およびCBとは熱可塑性樹脂をマトリックスとし、強化繊維として炭素繊維を含む材料である。該炭素繊維強化複合材料は、炭素繊維100重量部に対し熱可塑性樹脂が50〜1000重量部含まれているものであることが好ましい。より好ましくは、炭素繊維100重量部に対し、熱可塑性樹脂50〜400重量部、更に好ましくは、炭素繊維100重量部に対し、熱可塑性樹脂50〜100重量部である。熱可塑性樹脂が炭素繊維100重量部に対し50重量部未満ではドライの炭素繊維が増加してしまうことがある。また1000重量部を超えると炭素繊維が少なすぎて構造材料として不適切となることがある。なお、本発明において、重量部との語は質量部と同義である。
なお、該炭素繊維強化複合材料CAとCBにおいて、上記の、含まれる熱可塑性樹脂の種類、該熱可塑性樹脂と炭素繊維との割合、含まれる炭素繊維の種類やその形態、厚み等の寸法、および成形方法などは、同じであっても異なっていてもよい。
本発明に用いる金属部材MAまたは、およびMBとは、各種の機械部材であり、その例としては航空機や自動車などの構造部材に用いられるものが挙げられる。
該金属部材に含まれる金属とは、具体的には鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、黄銅、ニッケル、亜鉛等の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましいものとして挙げられるが、金属成分が鉄および/またはアルミニウムを主とすることが好ましい。ここでいう“主とする”とは、金属成分中、鉄とアルミニウムの合計が90重量%以上を意味し、特に、鉄またはアルミニウム単独で90重量%以上であるとより好ましい。特にSS材、SPCC材、ハイテン材などの鉄や、SUS304、SUS316などのステンレス、1000〜700番台アルミニウムやその合金が好ましく用いられる。
金属の形状にとくに限定はなく、得ようとする部材に合わせて適宜選択できる。
該金属部材MAおよびMBにおいて、上記の金属成分組成、形状などは、同じであっても異なっていてもよい。
本発明において、前記の炭素繊維強化複合材料CAおよび/またはCBに、それぞれ金属部材MAおよび/またはMBを付加する方法としては、リベット接合や接着剤接合を単独または組み合わせて使用することでもできるが、インサート成形によるものが好ましい。インサート成形とは、成形用の金型に金属部材等のインサート部品をセットしてから樹脂材料を注入して一体成形する方法であり、本発明においても、公知のインサート成形の技術・装置を使用することができる。そのような公知技術としては、例えば、インサート部品を金型に装着する前あるいは装着後に電気ヒーター、電磁誘導加熱、火炎などの熱源により直接あるいは熱媒体などを通じて間接的に加熱し、加熱終了後短時間内に樹脂を充填する方法、または、金型内でインサート部品を加熱し、樹脂と接する際のインサート部品の温度を、熱可塑性樹脂の融点もしくは軟化点以上の温度範囲内に、所定時間コントロールする方法などが挙げられるが、本発明においては、インサート部品(金属部材)の加熱を電磁誘導で行うインサート成形が作業効率や安全性の面から好ましい。
金属部材の表面の少なくとも一部に、カルボン酸、カルボン酸塩、リン酸、リン酸塩、硫酸、硫酸塩、チオ硫酸塩、塩酸、塩化物、過塩素酸および過塩素酸塩よりなる群から選ばれる少なくとも1つを含む溶液を用い、金属化合物皮膜を形成する工程と、
該金属化合物皮膜に、下記一般式(1)および(2)
上記一般式(1)および(2)において、式中のXは、CH3−、C2H5−、n−C3H7−、i−C3H7−、n−C4H9−、i−C4H9−、t−C4H9−、C6H5−のいずれかであり、Yは、CH3O−、C2H5O−、n−C3H7O−、i−C3H7O−、n−C4H9O−、i−C4H9O−、t−C4H9O−、C6H5O−のいずれかであり、式中のnは1、2、3のいずれかの数字であり、Mはアルカリ金属である。)
より選ばれる少なくとも1種の該トリアジンチオール誘導体を接触させ該トリアジンチオール誘導体を含有する層を設ける工程と、
加熱により、該トリアジンチオール誘導体含有層およびこれと接する該炭素繊維複合材料の熱可塑性樹脂成分を溶融させることにより、該金属部材を該炭素繊維複合材料に付加する工程を含む方法である。
金属部材部分同士を接合させる方法としては、スポット溶接・レーザー溶接・アーク溶接・ガス溶接による溶接、並びにリベット部を有する構造体・ナット部を有する構造体・ボルト部を有する構造体による機械締結からなる群より選ばれる少なくとも1つの方法により行うことが好ましいが、その限りではない。スポット溶接とは、接合する部材を圧着した状態で電流を流し、抵抗熱により金属を溶かして接合する方法である。レーザー溶接とは、レーザー光により金属を溶かして接合する方法である。アーク溶接とは、電気の放電現象により発生する熱により金属を溶かして接合する方法である。ガス溶接とは、ガスが燃焼する際の熱により金属を溶かして接合する方法である。
1’.熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CB
2.金属部材MA
2’.金属部材MB
3.トリアジンチオール誘導体含有層
Claims (8)
- 熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CAに金属部材MAを付加し、該金属部材MAの部分を、他の金属部材MBと、または、他の金属部材MBが付加された、熱可塑性樹脂をマトリックスとした炭素繊維強化複合材料CBの該金属部材MBの部分と、接合することによる接合部材の製造方法。
- 前記炭素繊維強化複合材料CAへの金属部材MAの付加、および/または前記炭素繊維強化複合材料CBへの金属部材MBの付加をインサート成形により行うことを特徴とする請求項1に記載の接合部材の製造方法。
- 前記インサート成形が、前記金属部材MAおよび/または金属部材MBを電磁誘導により加熱することで行われる請求項2に記載の接合部材の製造方法。
- 前記金属部材同士の接合を、スポット溶接、レーザー溶接、アーク溶接、およびガス溶接による溶接、並びにリベット部を有する構造体、ナット部を有する構造体、またはボルト部を有する構造体による機械締結からなる群より選ばれる少なくとも1つの方法により行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
- 前記炭素繊維強化複合材料CAおよび/または前記炭素繊維強化複合材料CBの厚みが5μm以上10mm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
- 前記金属部材MAおよびMBのうち少なくとも1つは、鉄またはアルミニウムを含むものである請求項1〜5のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
- 前記炭素繊維強化複合材料CAおよび/または前記炭素繊維強化複合材料CBが、炭素繊維100重量部に対し、50〜1000重量部の熱可塑性樹脂を含むものである請求項1〜6のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
- 前記炭素繊維強化複合材料CAおよび/または前記炭素繊維強化複合材料CBに、それぞれ前記金属部材MAおよび/または前記金属部材MBをインサート成形する際に、該金属部材表面にトリアジンチオール誘導体を含有する層を設け、該トリアジンチオール誘導体含有層およびこれと接する該炭素繊維複合材料の熱可塑性樹脂成分を溶融させることにより、該金属部材の該炭素繊維強化複合材料への付加および成形を同時に、あるいは連続して行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の接合部材の製造方法。
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