JP2012159276A - キッチンの空調構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】キッチンの居住性を向上できるとともに、キッチン内の統一感が損なわれることを確実に防ぐことが可能なキッチンの空調構造を提供することを目的とする。
【解決手段】キッチン1の壁1aの前方に間隔をあけてふかし壁2が立設されており、ふかし壁2の前方に、このふかし壁2に当接して流し台11が設けられており、キッチン1の壁1aとふかし壁2との間がダクトスペース3とされており、ダクトスペース3に、給気ダクト21と、環気ダクト22とが収容されている。これによって、給気ダクトと環気ダクトとは、ふかし壁によって遮蔽された状態となり、キッチン内における障害物とはならず、視界にも入らなくなるので、キッチンの居住性を向上できるとともに、キッチン内の統一感が損なわれることを確実に防ぐことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等の建物におけるキッチンの空調構造に関する。
住宅等の建物のキッチンルーム(以下、キッチン)は、夏期においては、調理時に発生する熱で劣悪な温熱環境になり、冬期においては、調理時に発生する熱だけでは室内が暖まるまでの時間が長い場合がある。
そこで、例えば特許文献1に記載のように、左右方向に回転自在に構成された空気調和装置をリビングルーム(以下、リビング)とキッチンとの間の壁に設置し、この空気調和装置をリビングとキッチンとで兼用することが行われている。
特開2002−243190号公報
ところが、特許文献1に記載の技術のように、キッチンとリビングとの間の壁に空気調和装置を設置すると、この空気調和装置が壁面から前方に突出するため障害物になったり、キッチン付近の壁面における統一感を損なったりする場合がある。
そこで、キッチンの空気調和を行うにあたり、空気調和装置が障害物とならずにキッチンの居住性を向上できるとともに、キッチン内の統一感が損なわれない技術の開発が望まれていた。
本発明の課題は、キッチンの居住性を向上できるとともに、キッチン内の統一感が損なわれることを確実に防ぐことが可能なキッチンの空調構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、キッチン1の空調構造であって、例えば図1〜図6に示すように、キッチン1の壁1aの前方に間隔をあけてふかし壁2が立設されており、
前記ふかし壁2の前方に、このふかし壁2に当接して流し台11が設けられており、
前記キッチン1の壁1aとふかし壁2との間がダクトスペース3とされており、
前記ダクトスペース3に、空気調和装置20で調整された空気をキッチン1内に供給するための給気ダクト21と、キッチン1に供給された空気を空気調和装置20に戻すための環気ダクト22とが収容されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記ダクトスペース3に、空気調和装置20で調整された空気をキッチン1内に供給するための給気ダクト21と、キッチン1に供給された空気を空気調和装置20に戻すための環気ダクト22とが収容されているので、これら給気ダクト21と環気ダクト22とは、前記ふかし壁2によって遮蔽された状態となる。これによって、前記給気ダクト21と環気ダクト22とは、前記ふかし壁2の前方に露出することがなく、障害物とはならないので、キッチン1の居住性を向上させることができる。さらに、外観性も向上させることができる。
また、前記給気ダクト21と環気ダクト22とが前記ふかし壁2によって遮蔽されることで、このふかし壁2側に視線を向けても、壁面と流し台11等のキッチン設備(例えば、キッチン設備10)だけが視界に入るだけなので、キッチン1内の統一感が損なわれることを確実に防ぐことができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1に記載のキッチン1の空調構造において、
前記ふかし壁2の高さは、キッチン1の床1bから天井1cまでの高よりも低くなるように設定されており、
前記ダクトスペース3の上端部は上方に向かって開放されており、この開放部分が、前記キッチン1とダクトスペース3とを連通する通気口3aとされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記ダクトスペース3の上端部は上方に向かって開放されており、この開放部分が、前記キッチン1とダクトスペース3とを連通する通気口3aとされているので、前記給気ダクト21からの空気を、この通気口3aを介して上方へと吹き出させることができる。これによって、前記給気ダクト21を露出させずに、調整された空気をキッチン1内へと供給することができる。また、前記環気ダクト22によって、前記通気口3aを介してキッチン1内の空気をダクトスペース3内に吸気し、前記空気調和装置20へと戻すことができる。特に、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することにより、キッチン1内で暖められた空気を効率良く吸気することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図4〜図6に示すように、請求項1に記載のキッチン1の空調構造において、
前記流し台11の上方に、前記ふかし壁2に取り付けられた吊戸棚12が設けられており、
前記吊戸棚12の背板13とふかし壁2とを貫通する貫通孔5に、前記給気ダクト21の先端部が挿通されており、
前記吊戸棚12の底板14に、前記給気ダクト21から供給される空気をキッチン1内に吹出す吹出口14aが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記吊戸棚12の底板14に、前記給気ダクト21から供給される空気をキッチン1内に吹出す吹出口14aが設けられているので、前記給気ダクト21を露出させずに調整された空気をキッチン1内へと供給できる。また、前記吹出口14aと流し台11とが近接して配置されることになるので、調理中の温熱環境を容易に調整することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項3に記載のキッチン1の空調構造において、
前記ダクトスペース3の上端部はキッチン1側に開放されており、この開放部分が、キッチン1内の空気の吸気口3bとされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記ダクトスペース3の上端部の開放部分が、キッチン1内の空気の吸気口3bとされているので、この吸気口3bは比較的高い位置に設けられることになる。このため、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することにより、キッチン1内で暖められた空気を効率良く吸気することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図4および図5に示すように、請求項4に記載のキッチン1の空調構造において、
前記ふかし壁2の高さは、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低くなるように設定されており、
前記ふかし壁2の上端部と、前記吊戸棚12の上端部とが略等しい高さに位置していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記ふかし壁2の高さは、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低くなるように設定され、前記ふかし壁2の上端部と、前記吊戸棚12の上端部とが略等しい高さに位置しているので、前記吸気口3bを上方に向かって開放させることができる。これによって、キッチン1内の暖かい空気をより効率良く吸気できる。
さらに、前記吸気口3bを、前記吊戸棚12の奥行き分、奥まった場所に配置できるので、キッチン1側から目立たなくすることができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図2〜図4に示すように、請求項2または5に記載のキッチン1の空調構造において、
前記空気調和装置20は、キッチン1の床1bよりも下方に設置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記空気調和装置20は、キッチン1の床1bよりも下方に設置されているので、キッチン1内に空気調和装置20を設置するためのスペースを設ける必要が無く、その分、キッチン1を広く使うことができる。
しかも、前記空気調和装置20をキッチン1内に露出させないので、この空気調和装置20が障害物になることはなく、キッチン1の居住性をより向上させることができる。さらに、外観性もより向上させることができる。
また、前記ふかし壁2側に視線を向けても、前記空気調和装置20は視界に入らず、壁面と流し台11等のキッチン設備10だけが視界に入るだけなので、キッチン1内の統一感が損なわれることをより確実に防ぐことができる。
本発明によれば、ダクトスペースに、空気調和装置で調整された空気をキッチン内に供給するための給気ダクトと、キッチンに供給された空気を空気調和装置に戻すための環気ダクトとが収容されているので、これら給気ダクトと環気ダクトとは、ふかし壁によって遮蔽された状態となる。これによって、給気ダクトと環気ダクトとは、ふかし壁の前方に露出することがなく、障害物とはならないので、キッチンの居住性を向上させることができる。さらに、外観性も向上させることができる。
また、給気ダクトと環気ダクトとがふかし壁によって遮蔽されることで、このふかし壁側に視線を向けても、壁面と流し台等のキッチン設備だけが視界に入るだけなので、キッチン内の統一感が損なわれることを確実に防ぐことができる。
本発明に係るキッチンの空調構造を採用した建物を示す平面図である。 給気ダクトおよび環気ダクトの構成を説明する概略平面図である。 本発明に係るキッチンの空調構造の一例を示す概略側断面図である。 本発明に係るキッチンの空調構造の他の一例を示す概略側断面図である。 ふかし壁の前方に流し台および吊戸棚等のキッチン設備を設けた状態を示す正断面図である。 図5の吊戸棚を示す平断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明に係るキッチンの空調構造を採用した建物の一例を示す平面図である。
図1の建物は、複数の部屋や外構構造、地下室等のユーティリティを備えている。前記キッチンは、図1において符号1で示されており、建物内に配設されている。
このキッチン1は、リビングダイニング30と連続した空間として設けられており、これらキッチン1およびリビングダイニング30を含む空間は、建物の居住者が共用する共用居住空間とされている。
前記キッチン1の屋外側には、植物等の栽培に用いる栽培室31が隣接して配設されている。また、この栽培室31および前記リビングダイニング30に隣接するようにして、ウッドデッキが敷設されたデッキスペース32が配設されている。
また、建物内において、前記キッチン1とリビングダイニング30とを含む共用居住空間は廊下33に隣接しており、さらに、この廊下33を挟んで玄関34と、建物の上階へと続く階段35と、収納室36とが配設されている。
前記キッチン1の周囲には壁が設けられており、この壁のうち、前記栽培室31側の壁と直交するとともに屋外に面して配置される壁1aの前方には、図1および図2に示すように、間隔をあけてふかし壁2が立設されている。
なお、本実施の形態のふかし壁2として、合板等の板状体を複数重ね貼りしたものが用いられている。
ふかし壁2の高さは、図1および図3に示すように、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低くなるように設定されるとともに、幅は、キッチン1の壁1aの幅よりも短くなるように設定されている。
これにより、本実施の形態では、ふかし壁2の面積は、前記壁1aの面積よりも小さいものとなっている。ただし、ふかし壁2の高さや幅の寸法は適宜変更可能であり、例えば前記壁1aと略等しい面積となるように、その高さや幅を設定してもよいものとする。
前記ふかし壁2の前方には、図1に示すように、このふかし壁2に当接して流し台11や吊戸棚12、収納庫17等のキッチン設備10が設けられている。
前記流し台11は、シンクやコンロ、収納部等を備えており、平面視において略矩形状に形成されている。また、この流し台11の長さは、前記ふかし壁2の幅寸法と略等しくなるように設定されている。そして、この流し台11の背面側が前記ふかし壁2に当接固定されている。
前記吊戸棚12は、図3に示すように、前記流し台11の上方に、前記ふかし壁2に取り付けられるようにして設けられており、吊戸棚12正面に設けられる扉12aと、この扉12aによって開口部が開閉されるボックス状の収納部とを備えている。このボックス状の収納部は、複数の側板12b…と、天板12cと、前記扉12aと対向する背板13と、前記流し台11の上面に対向する底板14とを有しており、種々のキッチン用品を始め、換気扇等も収納される。
なお、前記扉12aは、開閉装置12dによって、上下方向に回動動作するように設定されている。
また、前記底板14には照明装置16が設けられており、この照明装置16に対しては、前記吊戸棚12の背板13の裏側に設けられたACアダプタ15から電力供給されている。
前記収納庫17は、前記流し台11および吊戸棚12に隣接して配設されており、キッチン1側に開口している。また、この開口側には、この開口部分を開閉する扉17aが開閉自在に取り付けられている。
また、前記吊戸棚12と収納庫17の上面には、これら吊戸棚12および収納庫17の上面を覆う天板18が設けられている。この天板18は、前記吊戸棚12の天板12cの更に上面に載せられた状態となっている。
前記キッチン1の壁1aとふかし壁2との間はダクトスペース3とされている。なお、このダクトスペース3は、図2に示すように、前記ふかし壁2と壁1aとの間に、例えば角材からなる複数のスペーサ4,4…を設けることによって、その間隙を保持できるようになっている。
また、前記ダクトスペース3の上端部は上方に向かって開放されており、この開放部分が、前記キッチン1とダクトスペース3とを連通する通気口3aとされている。なお、この通気口3aには、キッチン1側斜め上方に傾斜する複数の羽板を有するようなガラリ(図示せず)を設けるようにしても良い。
そして、前記ダクトスペース3の上端部の開放部分が、前記キッチン1とダクトスペース3とを連通する通気口3aとされているので、前記給気ダクト21からの空気を、この通気口3aを介して上方へと吹き出させることができる。これによって、前記給気ダクト21を露出させずに、調整された空気をキッチン1内へと供給することができる。
また、前記環気ダクト22によって、前記通気口3aを介してキッチン1内の空気をダクトスペース3内に吸気し、前記空気調和装置20へと戻すことができる。特に、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することにより、キッチン1内で暖められた空気を効率良く吸気することができる。つまり、暖かい空気はキッチン1の天井1c付近に溜まり、前記通気口3aは上方に向かって開放されているので、キッチン1内の空気を容易に吸気できる。
なお、図示はしないが、前記複数のスペーサ4,4…として、前記ふかし壁2の高さと略等しい長尺材を用いても良いし、ふかし壁2の高さ方向に沿って間隔をあけて複数の設けられる程度に短い短尺材を用いても良いものとする。
短尺なスペーサ4を、ふかし壁2の高さ方向に沿って間隔をあけて複数設ける場合、上下に隣り合うスペーサ4,4間に隙間が形成される。この隙間を通気孔として利用しても良いものとする。
一方、長尺なスペーサ4を、ふかし壁2の高さ方向に沿って設ける場合は、スペーサ4によって区画されるダクトスペース3内の空間を連通するための通気孔を、該スペーサ4に形成しても良いものとする。
前記ダクトスペース3には、図1〜図3に示すように、空気調和装置20で調整された空気をキッチン1内に供給するための給気ダクト21と、キッチン1に供給された空気を空気調和装置20に戻すための環気ダクト22とが収容されている。
なお、前記空気調和装置20は、空気を自身に取り込んで調整し、調整した空気を排出する装置本体(図示せず)と、この装置本体に接続される前記給気ダクト21および環気ダクト22とを備えている。
そして、前記空気調和装置20の装置本体は、キッチン1の床1bよりも下方に設置されている。より詳細には、図3に示すように、べた基礎状に形成された建物の基礎37の下方に位置する地下室38に設置されている。
なお、本実施の形態において、このように空気調和装置20の装置本体を床1bよりも下方に設置したが、これに限るものではなく、前記天井1cよりも上方に設置しても良いものとする。本実施の形態において空気調和装置20の装置本体を床1bよりも下方に設置したのは、前記ふかし壁2の高さが、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低くなるように設定され、ダクトスペース3の上端部の開放部分が通気口3aとされているためである。つまり、ダクトスペース3の上方は、図3に示すように、キッチン1内から見える部分となっており、この部分から前記給気ダクト21および環気ダクト22が見えないようにしなければならない。
前記給気ダクト21は、図2および図3に示すように、メインスリーブ21aと、チャンバー21bと、サブスリーブ21cとを有している。
なお、図中において、これらメインスリーブ21aと、チャンバー21bと、サブスリーブ21cとの間に表された矢印は空気の流れを示している。また、これらメインスリーブ21aと、チャンバー21bと、サブスリーブ21cとの間には、図示しないパイプが設けられているものとする。
前記メインスリーブ21aは、前記装置本体に接続されており、装置本体からの空気が内部を通過する。また、このメインスリーブ21aはツバ付きスリーブであり、ツバが前記基礎37の床盤37aの上面に当接し、かつ該基礎床盤37aから上方に突出するようにして設けられている。
前記チャンバー21bは、前記メインスリーブ21aから送られる空気を受けるものであり、通常は、騒音を吸収するため(消音)や空気の混合・分岐などの目的で設置されるものである。本実施の形態においては、空気の分岐の目的で設置されている。
前記サブスリーブ21cは、前記チャンバー21bで分岐された空気が内部を通過するものであり、前記チャンバー21bから複数に分岐するようにして用いられている。また、このサブスリーブ21cはツバ付きスリーブであり、ツバが前記床1bの上面に当接し、かつ該床1bから上方に突出するようにして設けられている。
なお、これらサブスリーブ21cには、例えばダクトスペース3の上端部に向かって延伸するパイプ等を接続してもよい。また、これらサブスリーブ21cに接続されたパイプは、ダクトスペース3内の様々な方向に広範囲に配設しても良いものとする。これにより、調整された空気の供給範囲を広くすることができる。
前記環気ダクト22は、図2および図3に示すように、メインスリーブ22aと、チャンバー22bと、サブスリーブ22cとを有している。
なお、図中において、これらメインスリーブ22aと、チャンバー22bと、サブスリーブ22cとの間に表された矢印は空気の流れを示している。また、これらメインスリーブ22aと、チャンバー22bと、サブスリーブ22cとの間には、図示しないパイプが設けられているものとする。
前記サブスリーブ22cは、前記キッチン1内から通気口3aを介してダクトスペース3内に吸気された空気が内部を通過するものであり、複数に分岐された状態となっている。また、このサブスリーブ22cはツバ付きスリーブであり、ツバが前記床1bの上面に当接し、かつ該床1bから下方に突出するようにして設けられている。
なお、これらサブスリーブ22cには、例えばダクトスペース3の上端部に向かって延伸するパイプ等を接続してもよい。また、これらサブスリーブ22cに接続されたパイプは、ダクトスペース3内の様々な方向に広範囲に配設しても良いものとする。これにより、キッチン1内の広い範囲の空気を吸気することができる。
前記チャンバー22bは、前記サブスリーブ22cから送られる空気を受けるものであり、本実施の形態においては、前記複数のサブスリーブ22cからの空気を混合する目的で設置されている。
前記メインスリーブ22aは、前記装置本体に接続されており、前記チャンバー22bで混合された空気が装置本体に向かって通過するものである。また、このメインスリーブ22aはツバ付きスリーブであり、ツバが前記基礎床盤37aの上面に当接し、かつ該基礎床盤37aから下方に突出するようにして設けられている。
なお、図3に示すように、基礎37に沿って断熱材37bを設けるようにしても良い。これによって、前記メインスリーブ21aやチャンバー21b、サブスリーブ21cを通過する空気が、基礎37を伝達する熱によって暖められてしまったり、冷やされてしまったりすることを防ぐことができる。
そして、本実施の形態では、図2および図3中の矢印にしたがって空気が流れるようになっており、キッチン1とダクトスペース3との間では、前記通気口3aを介して空気が流通するようになっている。
本実施の形態によれば、前記ダクトスペース3に、空気調和装置20で調整された空気をキッチン1内に供給するための給気ダクト21と、キッチン1に供給された空気を空気調和装置20に戻すための環気ダクト22とが収容されているので、これら給気ダクト21と環気ダクト22とは、前記ふかし壁2によって遮蔽された状態となる。これによって、前記給気ダクト21と環気ダクト22とは、前記ふかし壁2の前方に露出することがなく、障害物とはならないので、キッチン1の居住性を向上させることができる。さらに、外観性も向上させることができる。
また、前記給気ダクト21と環気ダクト22とが前記ふかし壁2によって遮蔽されることで、このふかし壁2側に視線を向けても、壁面と流し台11等のキッチン設備(例えば、キッチン設備10)だけが視界に入るだけなので、キッチン1内の統一感が損なわれることを確実に防ぐことができる。
また、前記空気調和装置20は、キッチン1の床1bよりも下方に設置されているので、キッチン1内に空気調和装置20を設置するためのスペースを設ける必要が無く、その分、キッチン1を広く使うことができる。
しかも、前記空気調和装置20をキッチン1内に露出させないので、この空気調和装置20が障害物になることはなく、キッチン1の居住性をより向上させることができる。さらに、外観性もより向上させることができる。
また、前記ふかし壁2側に視線を向けても、前記空気調和装置20は視界に入らず、壁面と流し台11等のキッチン設備10だけが視界に入るだけなので、キッチン1内の統一感が損なわれることをより確実に防ぐことができる。
<第2の実施の形態>
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の給気ダクト21は、図4に示すように、前記メインスリーブ21aと、チャンバー21bと、サブスリーブ21cと、このサブスリーブ21cに接続されるパイプ21dを有している。なお、このパイプ21dはフレキシブルパイプとされており、任意の方向に屈曲できるようになっている。このパイプ21dの先端部が、給気ダクト21全体の先端部とされている。
また、前記吊戸棚12の背板13とふかし壁2とには、これら吊戸棚12の背板13とふかし壁2とを貫通する貫通孔5が形成されている。そして、この貫通孔5に、前記パイプ21dの先端部が挿通されている。
なお、前記貫通孔5の背板13側端部には、図5に示すように、ガラリ13aが設けられている。このガラリ13aは、複数の孔が形成された板状のパンチングメタルであり、パイプ21d内への大きな異物の侵入を防ぎつつ、空気を供給できるようになっている。
さらに、前記吊戸棚12の底板14には、前記給気ダクト21から供給される空気をキッチン1内に吹出す吹出口14aが設けられている。
この吹出口14aには、図6に示すように、カバー14bが設けられている。このカバー14bは、複数の孔が形成された板状のパンチングメタルであり、吊戸棚12の収納部内の塵芥等がキッチン1へと吹き出すことを防ぎつつ、空気を供給できるようになっている。
なお、前記複数のサブスリーブ21cには、それぞれ、前記パイプ21dが接続されているものとする。
本実施の形態では、複数のパイプ21dのうち、少なくとも1本を前記吊戸棚12側の貫通孔5へと挿通するものとし、貫通孔5に挿通しないパイプ21dがあれば、該パイプ21dの先端部を上方に向けて、第1の実施の形態と同様に、前記ダクトスペース3の上端部の開放部分からキッチン1側に空気を供給する。
前記貫通孔5は、少なくとも1本のパイプ21dの先端部が挿通できる大きさに形成されているものとする。
さらに、本実施の形態のふかし壁2の高さは、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低くなるように設定されており、前記ふかし壁2の上端部と、前記吊戸棚12の上端部とが略等しい高さに位置している。
また、図4に示すように、前記ダクトスペース3の上端部はキッチン1側に開放されており、この開放部分が、キッチン1内の空気の吸気口3bとされている。
この吸気口3bは、前記ふかし壁2の高さが、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低く、前記ふかし壁2の上端部と、前記吊戸棚12の上端部とが略等しい高さに位置しているため、第1の実施の形態の通気口3aと同様に、上方に向かって開放されている。
本実施の形態の吸気口3bは上方に向かって開放されているとしたが、これに限られるものではない。
すなわち、前記ふかし壁2の高さをより高いものとし、その上端部が、前記吊戸棚12の上端部よりも高い位置となることで、キッチン1側から前記吊戸棚12の上方に、ふかし壁2の上端部が見えるようになる。このようなふかし壁2の上端部に、側方に向かって開放された吸気口3bを設けるようにしても良いものとする。
なお、図5および図6に示すキッチン設備10は、第1の実施の形態のキッチン設備10にも適用可能である。すなわち、前記ガラリ13aとカバー14bが設けられておらず、前記貫通孔5を採用しない構成であれば、第1の実施の形態のキッチン設備10に適用することができる。
そして、本実施の形態では、図2および図4中の矢印にしたがって空気が流れるようになっており、キッチン1とダクトスペース3との間では、前記吹出口14aから空気が吹き出し、前記吸気口3bからキッチン1内の空気を吸気している。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができるとともに、前記吊戸棚12の底板14に、前記給気ダクト21から供給される空気をキッチン1内に吹出す吹出口14aが設けられているので、前記給気ダクト21を露出させずに調整された空気をキッチン1内へと供給できる。また、前記吹出口14aと流し台11とが近接して配置されることになるので、調理中の温熱環境を容易に調整することができる。
また、前記ダクトスペース3の上端部の開放部分が、キッチン1内の空気の吸気口3bとされているので、この吸気口3bは比較的高い位置に設けられることになる。このため、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することにより、キッチン1内で暖められた空気を効率良く吸気することができる。
また、前記ふかし壁2の高さは、キッチン1の床1bから天井1cまでの高さよりも低くなるように設定され、前記ふかし壁2の上端部と、前記吊戸棚12の上端部とが略等しい高さに位置しているので、前記吸気口3bを上方に向かって開放させることができる。これによって、キッチン1内の暖かい空気をより効率良く吸気できる。
さらに、前記吸気口3bを、前記吊戸棚12の奥行き分、奥まった場所に配置できるので、キッチン1側から目立たなくすることができる。
1 キッチン
1a 壁
2 ふかし壁
3 ダクトスペース
11 流し台
20 空気調和装置
21 給気ダクト
22 環気ダクト

Claims (6)

  1. キッチンの壁の前方に間隔をあけてふかし壁が立設されており、
    前記ふかし壁の前方に、このふかし壁に当接して流し台が設けられており、
    前記キッチンの壁とふかし壁との間がダクトスペースとされており、
    前記ダクトスペースに、空気調和装置で調整された空気をキッチン内に供給するための給気ダクトと、キッチンに供給された空気を空気調和装置に戻すための環気ダクトとが収容されていることを特徴とするキッチンの空調構造。
  2. 請求項1に記載のキッチンの空調構造において、
    前記ふかし壁の高さは、キッチンの床から天井までの高よりも低くなるように設定されており、
    前記ダクトスペースの上端部は上方に向かって開放されており、この開放部分が、前記キッチンとダクトスペースとを連通する通気口とされていることを特徴とするキッチンの空調構造。
  3. 請求項1に記載のキッチンの空調構造において、
    前記流し台の上方に、前記ふかし壁に取り付けられた吊戸棚が設けられており、
    前記吊戸棚の背板とふかし壁とを貫通する貫通孔に、前記給気ダクトの先端部が挿通されており、
    前記吊戸棚の底板に、前記給気ダクトから供給される空気をキッチン内に吹出す吹出口が設けられていることを特徴とするキッチンの空調構造。
  4. 請求項3に記載のキッチンの空調構造において、
    前記ダクトスペースの上端部はキッチン側に開放されており、この開放部分が、キッチン内の空気の吸気口とされていることを特徴とするキッチンの空調構造。
  5. 請求項4に記載のキッチンの空調構造において、
    前記ふかし壁の高さは、キッチンの床から天井までの高さよりも低くなるように設定されており、
    前記ふかし壁の上端部と、前記吊戸棚の上端部とが略等しい高さに位置していることを特徴とするキッチンの空調構造。
  6. 請求項2または5に記載のキッチンの空調構造において、
    前記空気調和装置は、キッチンの床よりも下方に設置されていることを特徴とするキッチンの空調構造。
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