JP2012160555A - 電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法 - Google Patents

電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】雷エネルギ耐量に優れた電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態の電流−電圧非直線抵抗体10は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)およびアルミニウム(Al)を副成分とする焼結体20を備える。この焼結体20の縦弾性係数は、120GPa以下である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、避雷器やサージアブソーバ等の過電圧保護装置に適用する酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法に関する。
一般に、電力系統や電子機器回路には、正常な電圧に重畳される過電圧を除去し、電力系統や電子機器を保護するため、避雷器やサージアブソーバなどの過電圧保護装置が用いられている。そして、この過電圧保護装置には、正常な電圧ではほぼ絶縁特性を示し、過電圧が印加されると低抵抗値となる非直線電流−電圧特性を有する電流−電圧非直線抵抗体が多用されている。
一般的な電流−電圧非直線抵抗体は、円盤状の焼結体と、この焼結体の側面に設けられた絶縁層と、両端面に設けられた電極とを備えている。電流−電圧非直線抵抗体には、電圧の変化により大きく抵抗値が変化する非直線抵抗特性、長期間電圧が印加され続けても劣化が生じない寿命特性、および雷サージや開閉サージを印加されても破壊せずに吸収できる雷エネルギ耐量特性などが要求される。
電流−電圧非直線抵抗体を構成する焼結体は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分としたセラミックス素子からなる。例えば、電流−電圧非直線抵抗体の焼結体は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、これに副成分として、Bi、Co、MnO、Sb、NiOが添加されたものを原料としている(例えば、特許文献1参照。)。焼結体は、これらの原料を水およびバインダとともに十分に混合し、スプレードライヤなどで造粒し、成形および焼結して作製される。そして、この焼結体の側面に沿面閃絡を防止するための絶縁物質が塗布、熱処理され絶縁層が形成される。さらに、焼結体の両端面を研磨して電極を取り付けて、電流−電圧非直線抵抗体が得られる。
また、近年の電力需要の増大や環境調和を目的に、変電機器の小型化が求められている。酸化亜鉛を主成分とする電流−電圧非直線抵抗体は、その優れた非直線抵抗特性により、避雷器に用いられている。その電流−電圧非直線抵抗体の抵抗値を増加させると、避雷器に積層される電流−電圧非直線抵抗体の枚数を削減することができ、避雷器の小型化を図ることができる。そのため、近年では、電流−電圧非直線抵抗体における高抵抗化が益々要求されている。
電流−電圧非直線抵抗体を高抵抗化するために、例えば、Bi、Co、MnO、Sb、NiOなどの副成分の含有量が限定され、さらに、ZnOを主成分とした焼結体に含まれるBiの結晶相が限定された電流−電圧非直線抵抗体が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この電流−電圧非直線抵抗体では、抵抗値が高く、かつ優れた非直線抵抗特性が得られる。
また、電流−電圧非直線抵抗体を高抵抗化すると、サージエネルギを吸収したときのエネルギ密度が高くなる。そのため、電流−電圧非直線抵抗体が電気的および機械的に破壊しないで吸収できるエネルギ量(エネルギ耐量)を高める必要がある。例えば、電流−電圧非直線抵抗体の焼結体中のスピネル型粒子の割合や平均粒径を制御して、抵抗値を高め、かつ、エネルギ耐量に優れた電流−電圧非直線抵抗体を得る技術が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、電流−電圧非直線抵抗体を高抵抗化して、避雷器の小型化を図るために、電流−電圧非直線抵抗体のエネルギ耐量を向上させることは必須である。例えば、避雷器に適用する電流−電圧非直線抵抗体の直径を小さくすることより、避雷器の小型化を図ることは可能であるが、この場合も、電流−電圧非直線抵抗体のエネルギ耐量を向上させることが必要となる。
電流−電圧非直線抵抗体のエネルギ耐量特性において、50〜60Hzの商用周波数、msオーダの開閉サージ、μsオーダの雷インパルスサージを吸収する必要がある。電流−電圧非直線抵抗体を高抵抗化した場合には、特に雷インパルス耐量特性を向上させる必要がある。電流−電圧非直線抵抗体の雷エネルギ耐量の実力値について、例えば、非特許文献1には、製造メーカ5社(A社、B社、C社、D社、E社)で生産された電流−電圧非直線抵抗体のそれぞれにおける、4×10μsの雷インパルス耐量の平均値が開示されている(例えば、非特許文献1参照。)。図13は、製造メーカ5社(A社、B社、C社、D社、E社)で生産された従来の電流−電圧非直線抵抗体のそれぞれにおける、4×10μsの雷インパルス耐量の平均値を示す図である。図13に示すように、一般的な電流-電圧非直線抵抗体の4×10μsの雷インパルス耐量の平均値は、200〜600J/cc程度である。
また、電流−電圧非直線抵抗体が、急峻なμsオーダの雷インパルスエネルギを吸収した場合には、電流−電圧非直線抵抗体の焼結体に急激なジュール発熱、およびこの発熱による熱膨張が生じる。この急激な熱膨張が生じると、焼結体の熱膨張変形が均一とならないため、高い機械的応力が発生し、電流−電圧非直線抵抗体が破壊することが明らかにされている(例えば、非特許文献2参照。)。
特公平4―25681号公報 特開2001−307909号公報 特開2002−217006号公報
M. Reinhard et al. "Energy Handling Capability of High-Voltage Metal-Oxide Surge Arresters" CIGRE Session 2008, A3-309 A. Vojta et al. "Electrical-Impulse-Induced Fracture of Zinc Oxide Varistor Ceramics", J. Am. Ceram. Soc. 80[8], p2086-2092 (1997)
上記したように、現在、電流−電圧非直線抵抗体に要求される雷エネルギ耐量特性は、益々厳しくなっており、従来の電流−電圧非直線抵抗体では、この要求に対応することは困難であった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、雷エネルギ耐量に優れた電流−電圧非直線抵抗体およびその製造方法を提供することを目的とする。
実施形態の電流−電圧非直線抵抗体は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)およびアルミニウム(Al)を副成分とする焼結体を備え、前記焼結体の縦弾性係数が120GPa以下である。
本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体の断面を示す図である。 縦弾性係数と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 熱膨張係数と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 比熱容量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 50%破壊強度と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼結体中のBiの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼結体中のSbの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼結体中のCoの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼結体中のMnOの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼結体中のNiOの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼結体中のAlの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 焼成温度と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。 製造メーカ5社(A社、B社、C社、D社、E社)で生産された従来の電流−電圧非直線抵抗体のそれぞれにおける、4×10μsの雷インパルス耐量の平均値を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体10の断面を示す図である。図1に示すように、本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体10は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)およびアルミニウム(Al)を副成分とする焼結体20を備え、この焼結体20の縦弾性係数が120GPa以下となる構成である。
また、電流−電圧非直線抵抗体10は、焼結体20の側面を被覆する絶縁層30と、焼結体20の上下面に形成された電極40を備えている。
また、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20の熱膨張係数は、6.8×10−6/K以下であることが好ましい。また、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20の比熱容量は、0.58J/(g・K)以上であることが好ましい。さらに、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20の破壊時に生じる公称応力である破壊強度の50%値(以下、50%破壊強度という)が120MPa以上であることが好ましい。
本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、副成分として、ビスマスをBiに換算して0.35〜2.5mol%、アンチモンをSbに換算して0.5〜2.8mol%、コバルトをCoに換算して0.8〜1.2mol%、マンガンをMnOに換算して0.8〜1.5mol%、ニッケルをNiOに換算して1〜2mol%、アルミニウム(Al)を0.001〜0.012mol%を含むことが好ましい。
本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体10においては、焼結体20の縦弾性係数を120GPa以下とすることにより、雷エネルギ耐量を向上させることができる。なお、焼結体20の縦弾性係数の下限値は、電流−電圧非直線抵抗体10の優れた非直線抵抗特性を発現させるために、100GPa程度となる。
また、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20の熱膨張係数が6.8×10−6/K以下であることが好ましいのは、熱膨張係数が6.8×10−6/Kを超えると、雷エネルギ耐量が低下するからである。なお、焼結体20の熱膨張係数の下限値は、焼結体20の主成分(酸化亜鉛)と添加成分により、5.6×10−6/K程度となる。また、この熱膨張係数は、焼結体20の温度が20℃から200℃となる場合に、特に、上記した熱膨張係数の範囲を満たすことが好ましい。この温度範囲において熱膨張係数が上記した範囲となるのが好ましいのは、電流−電圧非直線抵抗体10がエネルギを吸収したときの温度変化領域における熱膨張係数がエネルギ耐量に重要となるためである。
さらに、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20の比熱容量が0.58J/(g・K)以上であることが好ましいのは、比熱容量が0.58J/(g・K)よりも小さいと、雷エネルギ耐量が低下するからである。なお、焼結体20の比熱容量の上限値は、焼結体20の主成分(酸化亜鉛)と添加成分により、0.63J/(g・K)程度となる。また、焼結体20の温度が200℃程度において、特に、上記した比熱容量の範囲を満たすことが好ましい。この温度において比熱容量が上記した範囲となるのが好ましいのは、電流−電圧非直線抵抗体10がエネルギを吸収したときの発熱温度領域における比熱容量がエネルギ耐量に重要となるためである。
また、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体20の50%破壊強度が120MPa以上であることが好ましいのは、50%破壊強度が120MPaよりも小さいと、雷エネルギ耐量が低下するからである。なお、焼結体20の50%破壊強度の上限値は、電流−電圧非直線抵抗体10の焼結体20の主成分である酸化亜鉛の強度から、150MPa程度となる。また、焼結体20の温度が200℃程度において、特に、上記した50%破壊強度の範囲を満たすことが好ましい。この温度範囲において50%破壊強度が上記した範囲となるのが好ましいのは、電流−電圧非直線抵抗体10がエネルギを吸収したときの発熱温度領域における機械的強度がエネルギ耐量に重要となるためである。また、50%破壊強度は、焼結体20の機械的強度の指標となり得るものである。
ビスマスの含有量をBiに換算して0.35〜2.5mol%とすることが好ましいのは、Biは、主成分である酸化亜鉛の粒界に存在して非直線抵抗特性を発現させる成分であるため、含有量が0.35mol%よりも小さい場合には、この非直線抵抗特性を発現させる効果を十分に得ることができず、さらに雷エネルギ耐量が低下するからである。また、含有量が2.5mol%よりも大きい場合には、焼結時の酸化亜鉛粒子の粒成長が進行しすぎてしまい、抵抗値の高い電流−電圧非直線抵抗体が得られないからである。
アンチモンの含有量をSbに換算して0.5〜2.8mol%とすることが好ましいのは、Sbは、酸化亜鉛とスピネル型粒子を形成して焼結中の酸化亜鉛粒子の粒成長を抑制し、均一化する働きを有し、非直線抵抗特性を向上させる効果を有する成分であるため、含有量が0.5mol%よりも小さい場合には、この非直線抵抗特性を向上させる効果を十分に得ることができないからである。また、含有量が2.8mol%よりも大きい場合には、焼結体20の内部の電気絶縁成分が多くなり、雷エネルギ耐量が低下するからである。
コバルトの含有量をCoに換算して0.8〜1.2mol%とすることが好ましいのは、Coは、主にスピネル型粒子中に固溶して非直線抵抗特性を大きく向上させるために有効な成分であるため、含有量が0.8mol%よりも小さい場合には、この非直線抵抗特性を向上させる効果を十分に得ることができず、さらに雷エネルギ耐量が低下するからである。また、含有量が1.2mol%よりも大きい場合には、焼結体20の内部の電気絶縁成分が多くなり、雷エネルギ耐量が低下するからである。
マンガンの含有量をMnOに換算して0.8〜1.5mol%とすることが好ましいのは、MnOは、主にスピネル型粒子中に固溶して非直線抵抗特性を大きく向上させるために有効な成分であるため、含有量が0.8mol%よりも小さい場合には、この非直線抵抗特性を向上させる効果を十分に得ることができず、さらに雷エネルギ耐量が低下するからである。また、含有量が1.5mol%よりも大きい場合には、焼結体20の内部の電気絶縁成分が多くなり、雷エネルギ耐量が低下するからである。
ニッケルの含有量をNiOに換算して1〜2mol%とすることが好ましいのは、NiOは、主にスピネル型粒子中に固溶して非直線抵抗特性を大きく向上させるために有効な成分であるため、含有量が1mol%よりも小さい場合には、この非直線抵抗特性を向上させる効果を十分に得ることができず、さらに雷エネルギ耐量が低下するからである。また、含有量が2mol%よりも大きい場合には、焼結体20の内部の電気絶縁成分が多くなり、雷エネルギ耐量が低下するからである。
アルミニウムの含有量を0.001〜0.012mol%とすることが好ましいのは、アルミニウムは、焼結中にZnO粒子に固溶して、酸化亜鉛粒子の抵抗値を低下させる効果があり、含有量が0.001mol%よりも小さい場合には、この効果を十分に得ることができず、さらに雷エネルギ耐量が低下するからである。また、含有量が0.012mol%よりも大きい場合には、酸化亜鉛粒子に固溶しきれず、粒界に偏析し、非直線抵抗特性を低下させ、さらに雷エネルギ耐量が低下するからである。
焼結体20の側面を被覆する絶縁層30は、例えば、電気絶縁材料であるガラスなどの無機絶縁物などで構成される。この絶縁層30は、焼結体20の側面に、例えば、上記した電気絶縁材料を塗布や吹き付けし、熱処理を施すことで形成される。なお、絶縁層30の厚さは、その絶縁性能および機械的強度の観点から、0.03〜0.5mm程度に形成されることが好ましい。
焼結体20の上下面に形成された電極40は、例えば、電気導電性を有する、アルミニウムなどの金属材料で構成される。電極40は、焼結体20の上下面に、例えば、上記した導電性材料を溶射などすることで形成される。なお、電極40の厚さは、電極40の導電性、密着強度の観点から、0.03〜0.4mm程度に形成されることが好ましい。
ここで、本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体10は、例えば、直径が20〜150mm、厚さが1〜50mmの円柱状の形状を有している。なお、電流−電圧非直線抵抗体10の形状は、これに限られるものではない。
次に、本発明の一実施の形態の電流−電圧非直線抵抗体10の製造方法の一例について説明する。
まず、主成分である酸化亜鉛に対して、副成分として、Bi、Sb、Co、MnO、NiOを所定量秤量する。さらに、水酸化アルミニウム(Al(OH))水溶液をAlに換算して所定の含有量となるように秤量する。そして、これらの秤量された原料を、純水とポリビニルアルコールなどの有機バインダとともに湿式粉砕装置に投入し、粉砕しながら混合し、均一なスラリーを作製する。
ここで、湿式粉砕装置として、例えば、ジルコニアビーズを粉砕および混合のために用いた循環方式の装置などが用いられる。なお、ジルコニアビーズの粒径、ベッセル内のビーズ充填率、攪拌用ロータの周速、循環流量、混合時間などは適宜変更可能である。
続いて、作製されたスラリーを回転円盤方式または加圧ノズル方式により、噴霧して造粒して造粒粉を作製する。ここで、造粒粉の粒径は50〜150μmとすることが好ましい。なお、この際の粒径は、例えば、前述した湿式のレーザ回折法を用いた粒度分布測定装置などを用いて測定される。ここで、造粒粉の粒径を50〜150μmとするのが好ましいのは、均一な密度分布の成形体を得るためである。
得られた造粒粉を、例えば油圧式のプレス成形機によって、円柱状などに成形し、成形体を作製する。
続いて、この成形体を、350〜500℃の温度に加熱し、この温度に、例えば、0.5〜5時間維持して有機バインダを脱脂する。
有機バインダを脱脂した成形体を、1030〜1200℃の温度に加熱し、この温度に、例えば、1時間以上維持して焼成する。なお、焼成は、脱脂温度(350〜500℃)から一旦常温に冷却した後に焼成温度まで加熱して行ってもよいし、脱脂温度(350〜500℃)から焼成温度に加熱して行ってもよい。また、焼成は、例えば、トンネル式の連続炉を使用して、アルミナやムライトなどの耐火物容器に成形体を設置して行われる。また、焼成温度までの加熱速度は、被焼成物内の温度均一性と焼成プロセスリードタイムの観点から、10〜150℃/時であることが好ましい。
焼成温度(1030〜1200℃)の維持時間経過後、焼成された成形体を冷却する。なお、冷却する際の冷却速度は、被焼成物内の温度均一性と焼成プロセスリードタイムの観点から、30〜200℃/時であることが好ましい。この冷却工程を経て、焼結体20が得られる。
冷却された成形体である焼結体20の側面に、前述した無機絶縁物を塗布または吹き付け、300〜600℃の温度で、0.5〜5時間熱処理して、絶縁層30を形成する。
さらに、焼結体20の上下両端面を研磨し、この研磨面に、前述した導電性材料を、例えば溶射などして、電極40を形成する。
なお、絶縁層30を形成する工程および電極40を形成する工程を行う順番は、特に限定されるものではなく、いずれを先に行ってもよい。
このように、上記した工程を経ることで、電流−電圧非直線抵抗体10が作製される。
ここで、焼成温度を1030〜1200℃の範囲とすることが好ましいのは、焼成温度が1030℃より低い場合には、焼結体20の機械的強度の低下により、雷エネルギ耐量が低下するからである。また、焼成温度が1200℃より高い場合にも、焼結体20の機械的強度の低下により、雷エネルギ耐量が低下するからである。
(縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係)
上記した電流−電圧非直線抵抗体10の製造方法に基づいて、電流−電圧非直線抵抗体10を作製した。
具体的には、主成分である酸化亜鉛に対して、副成分として、Bi、Sb、Co、MnO、NiOを所定量秤量し、さらに(Al(OH))水溶液をAlに換算して所定の含有量となるように秤量し、上記した方法で均一なスラリーを調整した。作製されたスプレードライヤで噴霧して造粒し、粒径が80μm程度の造粒粉を作製した。
得られた造粒粉を、油圧式のプレス成形機によって、直径が50mm、厚さが40mmの円柱状の成形体とした。続いて、この成形体を450℃の温度に加熱し、この温度に2時間維持して有機バインダを脱脂除去した。
続いて、成形体の温度を一旦常温まで冷却した後、成形体を、1150℃の焼成温度に加熱し、この温度に2時間維持して焼成した。なお、焼成は、トンネル式の連続炉を使用して、ムライトの耐火物容器に成形体を設置して行った。また、焼成温度にするまでの加熱速度を50℃/時とした。
焼成温度(1150℃)の維持時間経過後、焼成された成形体を冷却した。なお、冷却する際の冷却速度を100℃/時程度とした。この冷却工程を経て、焼結体を得た。
続いて、焼結体の側面に、ガラスフリットを塗布し、500℃の温度で、2時間熱処理して、絶縁層を形成した。さらに、各焼結体の上下両端面を研磨し、この研磨面に、アルミニウムを溶射して電極を形成し、電流−電圧非直線抵抗体10を得た。
ここで、Bi、Sb、Co、MnO、NiO、Alの添加量、および湿式粉砕装置における混合時間などを種々変化させ、種々の電流−電圧非直線抵抗体10を作製した。
作製した電流−電圧非直線抵抗体10に対して、雷エネルギ耐量の評価を行った。なお、各電流−電圧非直線抵抗体10をそれぞれ10個用意し、それぞれの電流−電圧非直線抵抗体10に対して雷エネルギ耐量の評価を行った。
雷エネルギ耐量を評価するために、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。限界吸収エネルギ耐量試験では、4×10μsの波形の雷インパルスエネルギを500J/ccから放電エネルギ量を20J/ccずつ増加させながら、電気的に破壊するまで10分間隔で印加した。そして、破壊する直前の吸収された雷インパルスエネルギの平均値を限界雷インパルス耐量(J/cc)とした。
また、各電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体の室温における縦弾性係数を測定した。なお、各電流−電圧非直線抵抗体10において、それぞれ10個の測定結果の平均値を縦弾性係数とした(以下の測定において同じ)。
縦弾性係数は、JIS R 1602に準じて、4点曲げ試験により測定した。具体的には、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体から3mm×4mm×38mmの試験片を加工し、歪ゲージを貼り付け、4点曲げ試験時の応力とひずみにより、焼結体の縦弾性係数を算出した。
さらに、各電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体が20℃から200℃の温度となる場合における熱膨張係数を測定した。熱膨張係数は、JIS R 1618に準じて、押し棒式測定法により測定した。具体的には、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体から4mm×4mm×20mmの試験片を加工し、押し棒式により20℃から200℃の温度となる場合における焼結体の熱膨張係数を測定した。
また、各電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体の200℃の温度における比熱容量を測定した。比熱容量は、JIS R 1611に準じて、レーザーフラッシュ法により測定した。具体的には、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体から直径が10mm、長さが3mmの試験片を加工し、レーザーフラッシュ法により、焼結体の比熱容量を測定した。
また、各電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体の200℃の温度における50%破壊強度を測定した。50%破壊強度は、JIS R 1604に準じて、4点曲げ法により測定した。具体的には、電流−電圧非直線抵抗体10を構成する焼結体から3mm×4mm×38mmの試験片を加工し、4点曲げ試験により50%破壊強度を測定した。
図2は、縦弾性係数と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図3は、熱膨張係数と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図4は、比熱容量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図5は、50%破壊強度と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。
図2に示すように、縦弾性係数を120GPa以下とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性を有することがわかる。
また、図3に示すように、熱膨張係数を6.8×10−6/K以下とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性を有することがわかる。なお、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下の範囲において、縦弾性係数は120GPa以下であった。
また、図4に示すように、比熱容量を0.58J/(g・K)以上とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性を有することがわかる。なお、比熱容量を0.58J/(g・K)以上の範囲において、縦弾性係数は120GPa以下であった。
さらに、図5に示すように、50%破壊強度を120MPa以上とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性を有することがわかる。なお、50%破壊強度が120MPa以上の範囲において、縦弾性係数は120GPa以下であった。
以上の結果から、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)およびアルミニウム(Al)を副成分とする焼結体20を備え、この焼結体20の縦弾性係数を120GPa以下とすることで、優れた雷エネルギ耐量特性を有する電流−電圧非直線抵抗体10を提供することができる。
また、上記した組成成分を有する焼結体20を備え、この焼結体20の熱膨張係数を6.8×10−6/K以下とすることで、優れた雷エネルギ耐量特性を有する電流−電圧非直線抵抗体10を提供することができる。さらに、上記した組成成分を有する焼結体20を備え、この焼結体20の比熱容量を0.58J/(g・K)以上とすることで、優れた雷エネルギ耐量特性を有する電流−電圧非直線抵抗体10を提供することができる。また、上記した組成成分を有する焼結体20を備え、この焼結体20の50%破壊強度を120MPa以上とすることで、優れた雷エネルギ耐量特性を有する電流−電圧非直線抵抗体10を提供することができる。
(焼結体の副成分の含有量と雷エネルギ耐量との関係)
(1)Bi
焼結体中のBiの含有量と雷エネルギ耐量との関係を図6を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、Biが0.3〜2.5mol%、Sbが2mol%、Coが1mol%、MnOが1mol%、NiOが1.5mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.005mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上であった。
図6は、焼結体中のBiの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図6に示すように、焼結体中におけるBiの含有量を0.35〜2.5mol%とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。
なお、ここでは、Sb、Co、MnO、NiO、Alが特定の組成の焼結体について、Biの含有量の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Sb、Co、MnO、NiO、Alの組成を変えても、Biの含有量に関して同様の傾向が見られた。
(2)Sb
焼結体中のSbの含有量と雷エネルギ耐量との関係を図7を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、Sbが0.5〜3.5mol%、Biが1.5mol%、Coが1mol%、MnOが1mol%、NiOが1.5mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.005mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上であった。
図7は、焼結体中のSbの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図7に示すように、焼結体中におけるSbの含有量を2.8mol%以下とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。また、前述したように、焼結体中におけるSbの含有量が0.5mol%よりも小さい場合には、この非直線抵抗特性を向上させる効果を十分に得ることができないことから、Sbの含有量を0.5〜2.8mol%とすることが好ましい。
なお、ここでは、Bi、Co、MnO、NiO、Alが特定の組成の焼結体について、Sbの含有量の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Bi、Co、MnO、NiO、Alの組成を変えても、Sbの含有量に関して同様の傾向が見られた。
(3)Co
焼結体中のCoの含有量と雷エネルギ耐量との関係を図8を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、Coが0.5〜1.4mol%、Biが0.7mol%、Sbが2mol%、MnOが1mol%、NiOが1.5mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.005mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上を満たしていた。
図8は、焼結体中のCoの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図8に示すように、焼結体中におけるCoの含有量を0.8〜1.2mol%とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。
なお、ここでは、Bi、Sb、MnO、NiO、Alが特定の組成の焼結体について、Coの含有量の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Bi、Sb、MnO、NiO、Alの組成を変えても、Coの含有量に関して同様の傾向が見られた。
(4)MnO
焼結体中のMnOの含有量と雷エネルギ耐量との関係を図9を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、MnOが0.5〜1.7mol%、Biが0.7mol%、Sbが2mol%、Coが1mol%、NiOが1.5mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.005mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上を満たしていた。
図9は、焼結体中のMnOの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図9に示すように、焼結体中におけるMnOの含有量を0.8〜1.5mol%とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。
なお、ここでは、Bi、Sb、Co、NiO、Alが特定の組成の焼結体について、MnOの含有量の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Bi、Sb、Co、NiO、Alの組成を変えても、MnOの含有量に関して同様の傾向が見られた。
(5)NiO
焼結体中のNiOの含有量と雷エネルギ耐量との関係を図10を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、NiOが0.8〜2.2mol%、Biが0.7mol%、Sbが2mol%、Coが1mol%、MnOが1mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.005mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上を満たしていた。
図10は、焼結体中のNiOの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図10に示すように、焼結体中におけるNiOの含有量を1〜2mol%とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。
なお、ここでは、Bi、Sb、Co、MnO、Alが特定の組成の焼結体について、NiOの含有量の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Bi、Sb、Co、MnO、Alの組成を変えても、NiOの含有量に関して同様の傾向が見られた。
(6)Al
焼結体中のAlの含有量と雷エネルギ耐量との関係を図11を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、Biが0.7mol%、Sbが2mol%、Coが1mol%、MnOが1mol%、NiOが1.5mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.0005〜0.015mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上を満たしていた。
図11は、焼結体中のAlの含有量と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図11に示すように、焼結体中におけるAlの含有量を0.001〜0.012mol%とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。
なお、ここでは、Bi、Sb、Co、MnO、NiOが特定の組成の焼結体について、Alの含有量の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Bi、Sb、Co、MnO、NiOの組成を変えても、Alの含有量に関して同様の傾向が見られた。
(焼成温度と雷エネルギ耐量との関係)
焼成温度と雷エネルギ耐量との関係を図12を参照して説明する。
焼結体中の副成分の含有量を、主成分のZnOに対して最終的な含有量として、Biが0.7mol%、Sbが2mol%、Coが1mol%、MnOが1mol%、NiOが1.5mol%となるように秤量し、さらに、(Al(OH))水溶液をAlに換算してその含有量が0.005mol%となるように秤量し、上記した、縦弾性係数等と雷エネルギ耐量との関係のところで記載した方法と同じ方法で焼結体を作製した。また、焼結体を作製する際の焼成温度を1000〜1230℃とした。なお、焼成温度にするまでの加熱速度を50℃/時とし、焼成温度に2時間維持して焼成した。
これらの焼結体について、縦弾性係数が120GPa以下であることを確認し、雷エネルギ耐量を評価するために、前述した方法と同じ方法で、限界吸収エネルギ耐量試験を行った。なお、これらの焼結体において、熱膨張係数が6.8×10−6/K以下、比熱容量が0.58J/(g・K)以上、50%破壊強度が120MPa以上を満たしていた。
図12は、焼成温度と雷エネルギ耐量との関係を示す図である。図12に示すように、焼成温度を1030〜1200℃とすることで、限界雷インパルス耐量が700J/ccを超え、優れた雷エネルギ耐量特性が得られることがわかる。
なお、ここでは、Bi、Sb、Co、MnO、NiO、Alが特定の組成の焼結体について、焼成温度の効果を示したが、縦弾性係数が120GPa以下の焼結体においては、Bi、Sb、Co、MnO、NiO、Alの組成を変えても、焼成温度に関して同様の傾向が見られた。
以上説明した実施形態によれば、雷エネルギ耐量に優れている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
10…電流−電圧非直線抵抗体、20…焼結体、30…絶縁層、40…電極。

Claims (6)

  1. 酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)およびアルミニウム(Al)を副成分とする焼結体を備え、前記焼結体の縦弾性係数が120GPa以下であることを特徴とする電流−電圧非直線抵抗体。
  2. 前記焼結体の熱膨張係数が6.8×10−6/K以下であることを特徴とする請求項1記載の電流−電圧非直線抵抗体。
  3. 前記焼結体の比熱容量が0.58J/(g・K)以上であることを特徴とする請求項1または2記載の電流−電圧非直線抵抗体。
  4. 前記焼結体の破壊時に生じる公称応力である破壊強度の50%値が120MPa以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電流−電圧非直線抵抗体。
  5. 前記焼結体が、ビスマスをBiに換算して0.35〜2.5mol%、アンチモンをSbに換算して0.5〜2.8mol%、コバルトをCoに換算して0.8〜1.2mol%、マンガンをMnOに換算して0.8〜1.5mol%、ニッケルをNiOに換算して1〜2mol%、アルミニウム(Al)を0.001〜0.012mol%を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の電流−電圧非直線抵抗体。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の前記焼結体を形成する際の焼成温度が1030〜1200℃であることを特徴とする電流−電圧非直線抵抗体の製造方法。
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