JP2012162015A - 生タイヤの保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大掛かりな設備を必要とすることなく、しかも生タイヤの装置への着脱が容易な装置を提供する。
【解決手段】生タイヤの保持装置1は、搬送ベース3に立設された支柱5と、生タイヤTの側部を搬送ベース3に対向させた姿勢にて支柱5の上端側より導入される生タイヤTを同姿勢のままタイヤ内面側から吊り下げ、保持する少なくとも1つの保持部7、8とを備える。保持部7、8は、互いに交差してL字形状をなす第1部分18a、20aおよび第2部分18b、20bを有し、支柱5の延在方向Oを含む平面内で第1部分18a、20aおよび第2部分18b、20bの交差位置を揺動支点として揺動可能な保持部材18、20を、支柱5の周りに複数配置して構成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、生タイヤの保持装置に関し、特には、大掛かりな設備を必要とすることなく、簡易に生タイヤの保持、運搬を可能とする生タイヤの保持装置に関するものである。
生タイヤを保持する装置としては、今まで様々提案されており、例えば、特許文献1、2には、生タイヤの内部にブラダーを挿入し、このブラダーを圧縮ガスで膨張させることにより、生タイヤを保持するものが開示されている。
特開2005−349789号公報 特表2004−518561号公報
ところが、上述した従来の装置では、ブラダーのほかに、ブラダーに圧縮ガスを送り込むコンプレッサや調圧弁、開閉弁、配管、電源等も必要となり、設備が大掛かりになるという問題があった。また、生タイヤを装置から取り外す際、生タイヤの内側にブラダーが配置されているため、生タイヤをブラダーから取り外すのに多くの作業工数が取られており、この点からも改善の余地が多く残されていた。
それゆえ、この発明は、大掛かりな設備を必要とすることなく、しかも生タイヤの装置への着脱が容易な装置を提供することをその目的とする。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の生タイヤの保持装置は、搬送ベースに立設された支柱と、生タイヤの側部を前記搬送ベースに対向させた姿勢にて前記支柱の上端側より導入される生タイヤを前記姿勢のままタイヤ内面側から吊り下げ、保持する少なくとも1つの保持部とを備え、前記保持部を、互いに交差してL字形状をなす第1部分および第2部分を有し、前記支柱の延在方向を含む平面内で前記第1部分および第2部分の交差位置を揺動支点として揺動可能な保持部材を、前記支柱の周りに複数配置して構成し、前記支柱の上端側から導入された生タイヤの、前記姿勢で下方に位置する側部の外面で前記保持部材の前記第2部分を下方に押し下げることで前記第1部分を該生タイヤの内部に入り込ませて生タイヤをタイヤ内面側から保持する一方、前記第1部分によって保持された生タイヤを上方に引き上げることで、該生タイヤの、前記姿勢で下方に位置する側部の内面で前記第1部分を押し上げて、生タイヤを取り出すようにしたことを特徴とするものである。
かかる生タイヤの保持装置にあっては、生タイヤを搬送ベースと略平行な姿勢にて支柱の上端側より導入し、導入した生タイヤによって、保持部の各保持部材の第2部分を下方へ押し下げる。これにより、各保持部材の第1部分が揺動して、生タイヤの内部(内面側)に入り込むので、各保持部材によって生タイヤをタイヤ内面側から吊り下げ、保持することができる。反対に、装置から生タイヤを取り外す場合には、保持部に保持した生タイヤを上方に引き上げる作業のみで、生タイヤによって保持部の各保持部材が揺動して該保持部材を生タイヤの内側から脱出させることができる。
したがって、この発明の生タイヤの保持装置によれば、従来のブラダー型の装置とは異なり、ブラダーに圧縮ガスを送り込むコンプレッサや調圧弁、開閉弁、配管、電源等も不要であり、設備が大掛かりになることはない。また、生タイヤを装置から取り外すにあたっては、生タイヤを上方に引き上げるだけで、保持部材による生タイヤの保持が解除されるので、作業を簡素化することができる。
なお、この発明の生タイヤの保持装置にあっては、前記保持部を前記支柱の延在方向に複数段設け、該複数段の保持部のうち最下段以外の保持部において、前記第1部分と第2部分との交差角度を0度から90度の範囲内で可変に構成することが好ましく、これによれば、下方の保持部に生タイヤを導入する際、および下方の保持部に保持された生タイヤを引き上げて装置から取り外す際に、生タイヤと上方の保持部とが干渉するのを防止することができて、生タイヤの良好な形状を維持することができる。
この発明によれば、大掛かりな設備を必要とすることなく、しかも生タイヤの装置への着脱が容易な生タイヤの保持装置を提供することが可能となる。
この発明にしたがう一実施形態の生タイヤの保持装置を示す斜視図である。 保持部材の第1部分と第2部分との間に介装されたストッパを示す斜視図である。 (a)〜(e)はそれぞれ、生タイヤを、図1の装置に装着する手順を示す模式図である。 (a)〜(e)はそれぞれ、生タイヤを、図1の装置から取り外す手順を示す模式図である。
以下、この発明にしたがう実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図中、符号1は、生タイヤの保持装置全体を示し、符号Oは、支柱の延在方向を示し、符号Tは、生タイヤを示すものとする。
図1に示すように、この生タイヤの保持装置1は、下面に複数の車輪3aを有する搬送ベース3と、搬送ベース3に対して垂直に取り付けられた支柱5と、生タイヤTの側部を搬送ベース3に対向させた姿勢(以下、「横姿勢」ともいう。)にて支柱5の上端側より導入される生タイヤTを、横姿勢を保ったままタイヤ内面側から吊り下げ、保持する少なくとも1つ(ここでは2つ)の保持部7、8と、を備えてなる。
支柱5は、内外二重に配置された内筒10および外筒11からなり、外筒11の下端にて固定金具(ソケット)13によって搬送ベース3に固定されている。また内筒10は、外筒11内に挿入されるとともに、外筒11内に配設された、ダンパーとしてのスプリング15およびスペーサ16によって弾性支持されている。
保持部7、8は、各々直線状に延び互いに交差してL字形状をなす第1部分18a、20aおよび第2部分18b、20bからなる保持部材18、20の複数からなる。各保持部材18、20は、支柱5に固定されたリング状の取付金具23、24を介して支柱5の周りに周方向に間隔を空けてそれぞれ配置されている。また、各保持部材18、20は、第1部分18a、20aおよび第2部分18b、20bの交差位置にて、取付金具23、24の外周から突出する突起23a、24aに対して枢支軸としても機能するネジ26(ピンでもよい。)によって締め付けられ、支柱5の延在方向Oを含む平面内で第1部分18a、20aおよび第2部分18b、20bの交差位置を揺動支点としてそれぞれ揺動可能に構成されている。すなわち、各保持部材18、20は、自由に揺動できるというよりはむしろ、ネジ26による締め付け力によって、或る程度の外力が加わった場合のみ揺動するよう構成されている。
また、この例では、上述のように保持部7、8を延在方向に複数段設けているが、複数段の保持部7、8のうち最下段以外の保持部7においては、第1部分18aと第2部分18bとが別体で形成されるとともに上記ネジ26によって互いに連結されており、これにより、第1部分18aと第2部分18bとの交差角度は0度から90度の範囲内で可変に構成されている。勿論、ここでの「可変」は、第1部分18aと第2部分18bはネジ26によって締め付けられているので、所定の外力の作用下でのみ第1部分18aと第2部分18bとの交差角度を変化させることができることを意味する。また、この実施形態では、図2に示すように、最下段以外の保持部7において、第1部分18aと第2部分18bとの交差角度が90度を超えないよう、第1部分18aおよび第2部分18b相互間に介装されたストッパ30が設けられている。なお、ストッパ30の形状、配置等は図示例に限定されない。最下段の保持部8の各保持部材20は、第1部分20aと第2部分20bとが一体に形成されていることから、その交差角度は一定であり、ストッパは必要ない。
このようになる生タイヤの保持装置1を用いて、生タイヤTを保管あるいは搬送するには、先ず、図3(a)に示すように、最下段以外の保持部7において、各保持部材18を構成する第1部分18aおよび第2部分18bを閉じる(すなわち交差角度を小さくする)とともに、第1部分18aおよび第2部分18bを共に支柱5に沿わせた姿勢とする。これにより、図3(b)に示すように、生タイヤTを横姿勢にて支柱5の上端側より導入した際に、生タイヤTが上段の保持部7と干渉するのを防止することができる。
次いで、図3(b)に示すように生タイヤTを導入すると、該生タイヤTの、横姿勢にて下方に位置する側部の外面にて、下段の保持部8の各保持部材20の第2部分20bが下方へ押し下げられる。この第2部分20bの押し下げ動作と連動して、図3(c)に示すように各保持部材20の第1部分20aが揺動し、生タイヤTの内部(内面側)に入り込むので、保持部材20によって生タイヤTをタイヤ内面側から吊り下げ、保持することができる。
次いで、さらに、上段の保持部7にも生タイヤTを保持させる場合には、先ず、図3(c)に示すように、保持部7において、各保持部材18の第1部分18aおよび第2部分18bを略90度に拡開する。その後、下段の保持部8のときと同様に、生タイヤTを横姿勢を維持したまま支柱5の上端側から導入し、生タイヤTの下方に位置する側部の外面にて、上段の保持部7の各保持部材18の第2部分18bを下方に押し下げる。この第2部分20bの押し下げ動作と連動して、図3(d)および(e)に示すように各保持部材18の第1部分18aが揺動し、生タイヤTの内部(内面側)に入り込むので、保持部材18によって生タイヤTをタイヤ内面側から吊り下げ、保持することができる。
反対に、図4(a)に示す状態から生タイヤTを取り外す場合には、先の手順と逆の手順にしたがって、先ず、図4(b)、(c)に示すように、上段の保持部7に保持された生タイヤTを上方に引き上げ、各保持部材18の第1部分18aを上方に押し上げる。この第1部分18aの押し上げ動作により、第1部分18aが支柱5の延在方向Oに沿う姿勢に移行するので、生タイヤTを装置1から取り外すことができる。次いで、図4(d)に示すように、上段の保持部7の各保持部材18の第2部分18bも折り畳んで支柱5に沿わせた後、下段の保持部8に保持された生タイヤTを上方に引き上げ、各保持部材20の第1部分20aを上方に押し上げる。この第1部分20aの押し上げ動作により、図4(e)に示すように第1部分20aが支柱5の延在方向Oに沿う姿勢に移行するので、生タイヤTを装置1から取り外すことができる。
したがって、この生タイヤの保持装置1によれば、従来のブラダー型の装置とは異なり、ブラダーに圧縮ガスを送り込むコンプレッサや調圧弁、開閉弁、配管、電源等も不要であり、設備が大掛かりになることはない。また、生タイヤTを装置1から取り外すにあたっては、生タイヤTを上方に引き上げるだけで、保持部材18、20による生タイヤTの保持が解除されるので、作業を簡素化することができる。
また、この実施形態の生タイヤの保持装置1によれば、保持部7、8を複数設け、最下段以外の保持部7において、第1部分18aと第2部分18bとの交差角度を0度から90度の範囲内で可変に構成したことから、下方の保持部8(最上段以外の保持部)に生タイヤTを導入する際、および下方の保持部8に保持された生タイヤTを引き上げて装置1から取り外す際に、生タイヤTと上方の保持部7とが干渉するのを防止することができて、生タイヤTの良好な形状を維持することができる。
特に、この実施形態では、上方の保持部7において、第1部分18aと第2部分18bとの交差角度が90度を超えないようにするストッパ30を設けたことから、例えば、図3(c)の状態にて、生タイヤTを支柱5の上端側から導入するとともに、該生タイヤTによって、上段の保持部7の各保持部材18の第2部分18bを押し下げた際に、該第2部分18bのみが下方に揺動してしまって第2部分18bの揺動が第1部分18aに伝達されなくなるのを防止することができ、すなわち、第1部分18aと第2部分18bとの交差角度を可変に構成してもなお、保持部材18による生タイヤTの確実な保持を実現することが可能となる。
また、この実施形態では、スプリング15によって内筒10、ひいては内筒10に取り付けられた保持部7を弾性支持する構成としたことから、搬送時等に振動が発生してもスプリング15によってこの振動を吸収、緩和することができ、保持部7に保持された生タイヤTがこのような振動によって変形するのを防止することができる。なお、この例では、上段の保持部7を内筒10に取り付けているが、下段の保持部8も同様に内筒10に取り付け弾性支持するようにしてもよい。また、ダンパーとして、スプリング15に代えてゴムを用いてもよい。
以上、図示例に基づきこの発明を説明したが、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜に変更することができるものであり、例えば、上述した実施形態では、保持部は支柱に2箇所設けると説明したが、3箇所以上に設けてもよい。また、各保持部における保持部材の個数も、3個以上であれば6個に限らず、好適には8個である。さらに、搬送ベースに立設する支柱も1本に限らず、2本以上としてもよい。
かくして、この発明により、大掛かりな設備を必要とすることなく、しかも生タイヤの装置への着脱が容易な生タイヤの保持装置を提供することが可能となった。
1 生タイヤの保持装置
3 搬送ベース
5 支柱
7、8 保持部
18 保持部材
18a 保持部材の第1部分
18b 保持部材の第2部分
20 保持部材
20a 保持部材の第1部分
20b 保持部材の第2部分
26 ネジ(揺動支点)
30 ストッパ
T 生タイヤ

Claims (2)

  1. 搬送ベースに立設された支柱と、生タイヤの側部を前記搬送ベースに対向させた姿勢にて前記支柱の上端側より導入される生タイヤを前記姿勢のままタイヤ内面側から吊り下げ、保持する少なくとも1つの保持部とを備え、
    前記保持部を、互いに交差してL字形状をなす第1部分および第2部分を有し、前記支柱の延在方向を含む平面内で前記第1部分および第2部分の交差位置を揺動支点として揺動可能な保持部材を、前記支柱の周りに複数配置して構成し、前記支柱の上端側から導入された生タイヤの、前記姿勢で下方に位置する側部の外面で前記保持部材の前記第2部分を下方に押し下げることで前記第1部分を該生タイヤの内部に入り込ませて生タイヤをタイヤ内面側から保持する一方、前記第1部分によって保持された生タイヤを上方に引き上げることで、該生タイヤの、前記姿勢で下方に位置する側部の内面で前記第1部分を押し上げて、生タイヤを取り出すようにしたことを特徴とする生タイヤの保持装置。
  2. 前記保持部を前記支柱の延在方向に複数段設け、該複数段の保持部のうち最下段以外の保持部において、前記第1部分と第2部分との交差角度を0度から90度の範囲内で可変に構成した、請求項1に記載の生タイヤの保持装置。
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