JP2012162094A - 自動二輪車 - Google Patents

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耕太 中尾
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泰宏 川崎
Takeshi Iimura
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Abstract

【課題】ハーフサイドカウルを備える自動二輪車において、自動二輪車の空気抵抗の増大を抑制しつつ、ライダーに走行風や泥が当たることを抑制する。
【解決手段】サイドカウル30は、第1のカウル31と、第2のカウル32とを有している。第1のカウル31は、ヘッドパイプ11a及びフロントフォーク15の車幅方向の側方を覆っている。第2のカウル32は、第1のカウル31のヘッドパイプ11a及びフロントフォーク15の車幅方向の外方に位置している部分の外方に配置されている。第1のカウル31と第2のカウル32との間には、走行風が通過する走行風通路33,34が形成されている。第2のカウル32の車幅方向の外方端は、第1のカウル31の車幅方向の外方端よりも車幅方向の外方に位置している。第1のカウル31の後方縁部31dの少なくとも一部は、第2のカウル32の後方縁部32bよりも後方に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車に関し、詳細には、サイドカウルを備える自動二輪車に関する。
従来、自動二輪車の空気抵抗を低減するためや、ライダーに走行風や泥が当たらないようにするために、サイドカウルを取り付けることが知られている。
サイドカウルには、所謂フルサイドカウルと、例えば下記の特許文献1に記載されているような所謂ハーフサイドカウルとがある。ここで、フルサイドカウルとは、車両の前側部分のほぼ全体の側方を覆うタイプのサイドカウルのことである。一方、ハーフサイドカウルとは、車両の前側部分の上部のみを覆うタイプのサイドカウルのことである。
ハーフサイドカウルを採用した場合、自動二輪車の前側部分のサイドカウルにより覆われている部分が少なくなる。このため、自動二輪車の前側部分のほぼ全体を覆うフルサイドカウルを設けた場合と比較して、自動二輪車の前側部分に熱がこもりにくいという利点がある。
特開2004−210227号公報
しかしながら、ハーフサイドカウルの場合、自動二輪車の前側部分のサイドカウルにより覆われている部分が少ない分、自動二輪車の空気抵抗を低減する効果や、ライダーに走行風や泥が当たらないようにする効果がフルサイドカウルよりも得られにくいという欠点がある。
また、自動二輪車の空気抵抗を低減することと、ライダーに走行風や泥が当たらないようにすることとは、トレードオフの関係にある。すなわち、自動二輪車の空気抵抗を十分に低減しようとすると、ライダーに走行風や泥が当たりやすくなる傾向にある。逆に、ライダーに走行風や泥が当たることを十分に抑制しようとすると、サイドカウルの車幅方向寸法を大きくする必要がある。すなわち、サイドカウルの車幅方向外方端が車幅方向のより外方に位置するようにする必要がある。従って、自動二輪車の車幅方向寸法が大きくなる。その結果、自動二輪車の空気抵抗が大きくなる傾向にある。
従って、例えば、特許文献1に記載されているような従来のハーフサイドカウルを用いた場合、自動二輪車の前側部分に熱がこもりにくいものの、自動二輪車の空気抵抗の増大を抑制しつつ、ライダーに走行風や泥が当たることを十分に抑制することは困難である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハーフサイドカウルを備える自動二輪車において、自動二輪車の空気抵抗の増大を抑制しつつ、ライダーに走行風や泥が当たることを抑制することにある。
本発明に係る自動二輪車は、車体フレームと、ステアリングシャフトと、フロントフォークと、前輪と、サイドカウルとを備えている。車体フレームは、ヘッドパイプを有する。ステアリングシャフトは、ヘッドパイプに回転可能に挿入されている。フロントフォークは、ステアリングシャフトに取り付けられている。前輪は、フロントフォークの下端部に回転可能に支持されている。サイドカウルは、フロントフォークの側面視における中心軸の延びる方向において、前輪よりも上方に設けられている。サイドカウルは、ヘッドパイプ及びフロントフォークの車幅方向の側方を覆っている。サイドカウルの下端面のうち、側面視においてフロントフォークの中心軸上に位置する部分の延びる方向は、フロントフォークの中心軸に垂直な直線と平行か、またはフロントフォークの中心軸に垂直な直線よりも後上がりである。サイドカウルは、第1のカウルと、第2のカウルとを有している。第1のカウルは、ヘッドパイプ及びフロントフォークの車幅方向の側方を覆っている。第2のカウルは、第1のカウルのヘッドパイプ及びフロントフォークの車幅方向の外方に位置している部分の外方に配置されている。第1のカウルと第2のカウルとの間には、走行風が通過する走行風通路が形成されている。第2のカウルの車幅方向の外方端は、第1のカウルの車幅方向の外方端よりも車幅方向の外方に位置している。第1のカウルの後方縁部の少なくとも一部は、第2のカウルの後方縁部よりも後方に位置している。
本発明によれば、ハーフサイドカウルを備える自動二輪車において、自動二輪車の空気抵抗の増大を抑制しつつ、ライダーに走行風や泥が当たることを抑制することができる。
第1の実施形態に係る自動二輪車の略図的左側面図である。 自動二輪車の前部の略図的平面図である。 自動二輪車の略図的正面図である。 フロントカウル及びサイドカウルの略図的分解斜視図である。 図1における切り出し線V−V部分で切り出した略図的断面図である。 サイドカウルを左斜め後方から見たときの図である。 図4における切り出し線VII−VII部分で切り出した略図的断面図である。 第2の実施形態におけるフロントカウル及びサイドカウルの略図的側面図である。 図8における切り出し線IX−IX部分で切り出した略図的断面図である。 図8における切り出し線X−X部分で切り出した略図的断面図である。 フロントカウル及びサイドカウルの略図的分解斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す自動二輪車1を例に挙げて説明する。なお、図1に示す自動二輪車1は、オンロードタイプの所謂狭義のモーターサイクルである。但し、本発明において、自動二輪車は、広義のモーターサイクルを意味し、狭義のモーターサイクルに限定されない。すなわち、本発明において、自動二輪車には、狭義のモーターサイクルの他に、オフロード車、モペット、スクーターなどが含まれるものとする。
なお、下記の説明において、前後左右の方向は、シート10に着座したライダーから視たときの方向をいうものとする。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム11を備えている。車体フレーム11には、シート10及び燃料タンク25が取り付けられている。また、車体フレーム11には、エンジン12が懸架されている。本実施形態では、エンジン12は、走行風をエンジンに当てることによりエンジンを冷却する空冷式エンジンである。但し、本発明において、エンジンは、空冷式エンジンには限定されない。エンジンは、例えば、冷却水や冷却オイルなどによりエンジンを冷却する水冷式エンジンや油冷式エンジンであってもよい。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ11aと、メインフレーム11bと、ダウンフレーム11cとを備えている。メインフレーム11bは、エンジン12の上方を、ヘッドパイプ11aから後方に向かって斜め下方に延びている。本実施形態では、図2に示すように、メインフレーム11bは、1本のみ設けられている。メインフレーム11bは、車幅方向における車両中心軸上を後方に向かって延びている。但し、本発明はこの構成に限定されない。メインフレーム11bは、2本以上設けられていてもよい。
ダウンフレーム11cは、エンジン12の下方を、ヘッドパイプ11aから後方に向かって斜め下方に延びている。
ヘッドパイプ11aには、ステアリングシャフト13が回転可能に挿入されている。ステアリングシャフト13には、ハンドル14と、フロントフォーク15とが取り付けられている。フロントフォーク15の下端部には、前輪16が回転可能に支持されている。
メインフレーム11bには、リアアーム17が揺動可能に取り付けられている。リアアーム17の後端部には、後輪18が回転可能に支持されている。この後輪18は、ドライブシャフトやチェーンなどの動力伝達機構19により、エンジン12の出力軸に接続されている。
また、図1〜図3に示すように、車体フレーム11には、カウル20が取り付けられている。カウル20には、フロントカウル21と、サイドカウル30とが含まれる。フロントカウル21は、ヘッドパイプ11a及びフロントフォーク15の上部の前方を覆っている。フロントカウル21には、ヘッドライト23が取り付けられている。
図4に示すように、サイドカウル30の前端部は、フロントカウル21に接続されている。サイドカウル30は、ヘッドパイプ11a及びフロントフォーク15の上部の車幅方向の側方を覆っている。本実施形態において、サイドカウル30は、所謂ハーフサイドカウルである。
ここで、本明細書において、「ハーフサイドカウル」とは、下記の条件(1)及び(2)を満たすサイドカウルのことをいう。
(1)側面視におけるフロントフォークの中心軸の延びる方向において、前輪よりも上方に設けられていること。
(2)サイドカウルの下端面のうち、側面視においてフロントフォークの中心軸上に位置する部分の延びる方向が、フロントフォークの中心軸に垂直な直線と平行か、または直線よりも後上がりであること。
すなわち、ハーフサイドカウルであるサイドカウル30は、図1に示すように、フロントフォーク15の側面視における中心軸L1の延びる方向において、前輪16よりも上方に設けられている。そして、サイドカウル30の下端面のうち、側面視においてフロントフォーク15の中心軸上に位置する部分の延びる方向が、フロントフォーク15の中心軸に垂直な直線L2と平行か、またはL2よりも後上がりである。より詳細には、本実施形態では、サイドカウル30の下端面のうち、側面視においてフロントフォーク15の中心軸上に位置する部分の延びる方向は、直線L2よりもやや後上がりである。
このように、ハーフサイドカウルであるサイドカウル30を採用することにより、所謂フルサイドカウルを採用した場合と比較して、空冷エンジンであるエンジン12の冷却効率を高めることができる。
なお、本明細書において、フロントフォーク15の側面視における中心軸とは、詳細には、ハンドル14の切れ角が0°であるときのフロントフォーク15の側面視における中心軸をいうものとする。
図4及び図5に示すように、サイドカウル30は、第1のカウル31と、第1のカウル31の外方に配置されている第2のカウル32とを備えている。図1,図2及び図5に示すように、第1のカウル31は、ヘッドパイプ11a及びフロントフォーク15の車幅方向の側方を覆っている。図4及び図5に示すように、第1のカウル31には、車幅方向外方に向かって突出する第1及び第2の突出部31a、31bが形成されている。図1に示すように、第1及び第2の突出部31a、31bのそれぞれは、前後方向に延びている。第1の突出部31aと、第2の突出部31bとは、上下方向に間隔をおいて配列されている。
なお、本明細書において、「前後方向に延びる」は、前後方向に平行に延びることに限定されない。「前後方向に延びる」とは、水平方向とのなす角度のうち小さい方の角度が45°以下であることをいう。すなわち、「前後方向に延びる」には、水平方向に対して傾斜した方向に延びる場合も含まれる。
図5及び図6に示すように、第2のカウル32は、第1及び第2の突出部31a、31bに固定されている。図1,図2及び図5に示すように、第2のカウル32は、第1のカウル31のヘッドパイプ11a及びフロントフォーク15の車幅方向の外方に位置している部分の外方に、第1のカウル31とは間隔をおいて配置されている。このため、第1のカウル31と第2のカウル32との間には、走行風が通過する走行風通路が形成されている。具体的には、本実施形態では、図1,図3及び図5に示すように、第1の走行風通路として、第1の突出部31aの上面と、第1のカウル31の外面と、第2のカウル32の内面とにより構成されている溝33が形成されている。溝33は、第1の突出部31aの上方に位置している。また、第2の走行風通路として、第1の突出部31aと第2の突出部31bとの間に孔34が形成されている。
図3に示すように、溝33及び孔34は、前方に向かって開口している。図1に示すように、溝33及び孔34は前後方向に延びている。そして、図6に示すように、溝33及び孔34は、後方に向かって開口している。このため、走行風は、溝33及び孔34の前方端から溝33及び孔34に導入され、溝33及び孔34を通過して後方に導かれる。後方に導かれた走行風は、第2のカウル32の後方において、第2のカウル32の車幅方向外側を流れる走行風と合流する。
図1及び図4に示すように、第2のカウル32の前端は、第1のカウル31の前端よりも前方に位置している。図1に示すように、第2のカウル32の側面視における下端面32aは、第1のカウル31の側面視における下端面31cよりも下方に位置している。このため、本実施形態では、サイドカウル30の下端面は、第2のカウル32の下端面32aにより構成されている。
図2,図3及び図6に示すように、第2のカウル32の車幅方向の外方端が、第1のカウル31の車幅方向の外方端よりも車幅方向の外側に位置している。第2のカウル32は、第1のカウル31の車幅方向外方に最も膨出した部分を覆っている。すなわち、サイドカウル30の車幅方向外方に最も膨出した部分は、第2のカウル32により構成されている。一方、サイドカウル30の車幅方向の最も内方の部分は、第1のカウル31により構成されている。
図1に示すように、第1のカウル31の後方縁部31dの少なくとも一部は、第2のカウル32の後方縁部32bよりも後方に位置している。すなわち、同一高さ上において、第1のカウル31の少なくとも一部は、第2のカウル32よりも後方にまで延びている。詳細には、本実施形態では、第1のカウル31の後方縁部31dの全体が、第2のカウル32の後方縁部32bよりも後方に位置している。すなわち、同一高さ上において、第1のカウル31の全体が第2のカウル32よりも後方にまで延びている。
ここで、「後方縁部」とは、同一高さ上において、当該部材のうち、その部分よりも後方に位置する部分が存在しない部分のことをいう。すなわち、同一高さ上において、ある分の後方に位置する部分が当該部材に存在する場合は、その「ある部分」は、後方縁部ではない。同一高さ上において、ある部分の後方に位置する部分が当該部材に存在しない場合は、その「ある部分」は、後方縁部に相当する。
図1及び図3に示すように、サイドカウル30の下方には、フラッシャランプ(ウインカーランプともいう)35a、35bが配置されている。具体的には、フラッシャランプ35a、35bは、サイドカウル30の下方に配置されている導風部材36に取り付けられている。導風部材36は、空冷式エンジンであるエンジン12に走行風を導くためのものである。導風部材36は、ダウンフレーム11cの車幅方向側方に位置する側壁部36a、36bと、フィン36cとを備えている。側壁部36a、36bは、サイドカウル30の車幅方向外側端よりも車幅方向の内方に配置されている。フラッシャランプ35a、35bは、これら側壁部36a、36bに取り付けられている。フィン36cは、側壁部36a、36bの間に車幅方向に沿って設けられている。
ところで、ライダーに向けて飛散する泥や水のなかには、サイドカウル30の内側の空間40を流れる走行風によって巻き上げられて飛散するものもある。ここで、この空間40を経由して飛散する泥や水の量は、空間40を流れる走行風の量に相関する。そして、空間40を流れる走行風の量は、空間40の長さ及び開口面積と相関する。空間40の長さが長いほど、走行風が空間40内を流れるときの抵抗が大きくなる。このため、空間40を流れる走行風の量が少なくなり、その結果、空間40を経由して飛散する泥や水の量が少なくなる。また、空間40の開口面積が小さいほど、走行風が空間40内を流れるときの抵抗が大きくなる。このため、空間40を流れる走行風の量が少なくなり、その結果、空間40を経由して飛散する泥や水の量が少なくなる。すなわち、空間40を経由して飛散する泥や水の量を少なくするためには、空間40の長さを長くし、かつ空間40の開口面積を小さくすることが好ましい。
しかしながら、本実施形態のように、サイドカウル30がハーフサイドカウルの場合、フロントフォーク15の側面視における中心軸L1の延びる方向におけるサイドカウル30の長さが、所謂フルサイドカウルの場合と比較して短い。このため、自動二輪車1の走行時において、ヘッドパイプ11aやフロントフォーク15が配置されているサイドカウル30の内側の空間40(図2及び図5を参照)の長さが短い。よって、走行風が空間40を通過しやすい。従って、空間40を経由して、走行風と共に、泥や水などがライダー側に飛散しやすい。
特に、本実施形態のように、ヘッドパイプ11aから後方に向かって延びるメインフレーム11bが1本のみである場合には、空間40の開口面積が大きくなるため、泥や水などがライダー側に特に飛散しやすい。
例えば、サイドカウルを車幅方向の内方に位置させ、サイドカウルの内側の空間の開口面積を小さくすることにより、サイドカウルの内側の空間を経由して泥や水などがライダー側に飛散することを抑制することも考えられる。しかしながら、その場合は、サイドカウルの車幅方向の外方端が車幅方向の内方に位置することとなる。従って、サイドカウルの車幅方向の外方を流れる走行風がライダーに当たることを十分に抑制することが困難となる。また、サイドカウルの車幅方向の外方からライダーへ飛散する泥や水などを低減することは困難である。すなわち、例えばサイドカウルが一枚の板状部材により構成されている場合は、走行風がライダーに当たることを抑制することと、ライダーに向かって飛散する泥や水を低減することとを両立することは困難である。
それに対して、本実施形態では、車幅方向に配列された第1及び第2のカウル31,32が設けられている。このため、車幅方向の内方に位置する第1のカウル31を車幅方向の内方に位置させる一方、車幅方向の外方に位置する第2のカウル32を車幅方向の外方に位置させることにより、サイドカウル30の車幅方向の外方端の位置を変化させることなく、サイドカウル30の内側の空間40の開口面積を小さくすることができる。このため、空間40を経由して、ライダーに泥や水が飛散することを抑制できると共に、サイドカウル30の車幅方向外方を経由して、ライダーに泥や水が飛散することを抑制することができる。さらに、サイドカウル30の車幅方向の外方を流れる走行風がライダーに当たることも抑制することができる。
サイドカウルの車幅方向の外方端の位置を変化させることなく、サイドカウルの内側の空間の開口面積を小さくする方法としては、例えば、上記特許文献1に記載のように、中空状のサイドカウルを設けることも考えられる。しかしながら、特許文献1に記載のサイドカウルを採用した場合は、サイドカウルの車幅方向における幅が大きくなる。このため、サイドカウルの後方に大きな段差が形成される。よって、走行風は、サイドカウルの後方の大きな段差部分において乱流となる。従って、走行時の空気抵抗が増大する傾向にある。
それに対して、本実施形態では、内方に配置されている第1のカウル31の後方縁部31dの少なくとも一部が、外方に配置されている第2のカウル32の後方縁部32bよりも後方に位置している。このため、サイドカウル30の後方に大きな段差が形成されにくい。具体的には、第2のカウル32の後方縁部32bの後方であって第1のカウル31の側方に小さな第1の段差が形成され、第1のカウル31の後方縁部31dの後方に小さな第2の段差が形成される。従って、自動二輪車の走行時において、サイドカウル30の後方に乱流が生じ難い。
特に、本実施形態では、第1のカウル31の後方縁部31dの全体が、第2のカウル32の後方縁部32bよりも後方に位置している。このため、自動二輪車の走行時において、サイドカウル30の後方に乱流がより生じ難い。
さらに、本実施形態では、第1のカウル31と第2のカウル32との間には、走行風通路として、溝33及び孔34が形成されている。これら溝33及び孔34を経由して、第2のカウル32の後方縁部32bの後方に走行風を導くことができる。この走行風により、第2のカウル32の後方において、サイドカウル30の車幅方向の側方を流れる走行風が乱流となることを効果的に抑制することができる。従って、本実施形態では、自動二輪車1の走行時における空気抵抗を小さくすることができる。
以上のように、本実施形態では、ハーフサイドカウルを備える自動二輪車において、空気抵抗の増大を抑制しつつ、ライダーに走行風や泥、水が当たることを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、図6及び図7に示すように、第1及び第2のカウル31,32の後方縁部31d、32bは、車幅方向の内側に向かって延びている。このため、第1及び第2のカウル31,32の後方縁部31d、32bの後方において、走行風が乱れることがより効果的に抑制されている。すなわち、乱流の発生がより効果的に抑制されている。従って、自動二輪車1の空気抵抗の増大をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、車幅方向外方に膨出しているサイドカウル30の下方にフラッシャランプ35a、35bが配置されている。このため、例えば、サイドカウルの車幅方向の外方にフラッシャランプを配置した場合と比較して、フラッシャランプ35a、35bを車幅方向の内方に配置することができる。従って、フラッシャランプ35a、35bを配置することによる空気抵抗の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、フラッシャランプ35a、35bが導風部材36に取り付けられている例について説明した。但し、フラッシャランプ35a、35bの取り付け態様はこの態様に限定されない。例えば、車体フレーム11にフラッシャランプ35a、35bを取り付けてもよい。
また、本実施形態では、突出部31a、31bが第1のカウル31に一体に形成されている場合について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、突出部31a、31bは、第2のカウル32と一体に形成されていてもよい。また、突出部31a、31bは、第1及び第2のカウル31,32とは別体に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、突出部が2つ設けられているが、突出部は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
以下、本発明を実施した好ましい他の形態について説明する。なお、下記の実施形態の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態におけるフロントカウル21とサイドカウル30との略図的側面図である。図9は、図8における切り出し線IX−IX部分で切り出した略図的断面図である。図10は、図8における切り出し線X−X部分で切り出した略図的断面図である。図11は、フロントカウル21とサイドカウル30との略図的分解斜視図である。
図8及び図11に示すように、本実施形態では、第1のカウル31には、第1〜第5の突出部31e〜31iが形成されている。第1の突出部31eは、第1のカウル31の前方部に形成されている。第2〜4の突出部31f〜31hは、第1の突出部31eよりも後方に位置している。第1〜第4の突出部31e〜31hは、水平よりもやや後上がり方向に略平行に配置されている。第2〜4の突出部31f〜31hの前端部は、第5の突出部31iによって接続されている。また、第5の突出部31iには、第1の突出部31eの後端部も接続されている。このため、本実施形態では、上記第1の実施形態のように、走行風通路としての孔は設けられておらず、溝33のみが設けられている。
なお、本実施形態では、第1のカウル31の前部と、第1のカウル31の後部とが別体に形成されている。そして、第1のカウル31の前部は、フロントカウル21と一体に形成されている。
また、本実施形態では、フラッシャランプ35a、35bが第2のサイドカウル32に取り付けられている。フラッシャランプ35a、35bは、第2のサイドカウル32の車幅方向外方に位置している。
本実施形態の場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、空気抵抗の増大を抑制しつつ、ライダーに走行風や泥、水が当たることを効果的に抑制することができる。
1 自動二輪車
11 車体フレーム
11a ヘッドパイプ
11b メインフレーム
12 エンジン
13 ステアリングシャフト
15 フロントフォーク
16 前輪
30 サイドカウル
31 第1のカウル
31a、31b、31e〜31i 突出部
31d 第1のカウルの後方縁部
32 第2のカウル
32b 第2のカウルの後方縁部
33 溝
34 孔
35a、35b フラッシャランプ

Claims (9)

  1. ヘッドパイプを有する車体フレームと、
    前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されているステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトに取り付けられているフロントフォークと、
    前記フロントフォークの下端部に回転可能に支持されている前輪と、
    前記フロントフォークの側面視における中心軸の延びる方向において、前記前輪よりも上方に設けられており、前記ヘッドパイプ及び前記フロントフォークの車幅方向の側方を覆うサイドカウルと、
    を備え、
    前記サイドカウルの下端面のうち、側面視において前記フロントフォークの中心軸上に位置する部分の延びる方向が、前記フロントフォークの中心軸に垂直な直線と平行か、または前記フロントフォークの中心軸に垂直な直線よりも後上がりである自動二輪車であって、
    前記サイドカウルは、
    前記ヘッドパイプ及び前記フロントフォークの車幅方向の側方を覆う第1のカウルと、
    前記第1のカウルの前記ヘッドパイプ及び前記フロントフォークの車幅方向の外方に位置している部分の外方に配置されている第2のカウルと、
    を有し、
    前記第1のカウルと前記第2のカウルとの間には、走行風が通過する走行風通路が形成されており、
    前記第2のカウルの車幅方向の外方端が、前記第1のカウルの車幅方向の外方端よりも車幅方向の外方に位置しており、
    前記第1のカウルの後方縁部の少なくとも一部は、前記第2のカウルの後方縁部よりも後方に位置している自動二輪車。
  2. 前記第1のカウルの後方縁部の全体が、前記第2のカウルの後方縁部よりも後方に位置している請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記サイドカウルは、突出部をさらに有し、前記突出部は、前記第1のカウルから車幅方向の外側に向かって突出しており、かつ前後方向に延びており、前記第2のカウルは、前記突出部に固定されている請求項1に記載の自動二輪車。
  4. 前記走行風通路は、前記第1のカウルと前記第2のカウルと前記突出部とにより形成されている溝により構成されている請求項3に記載の自動二輪車。
  5. 前記サイドカウルは、前記突出部を複数有し、前記複数の突出部は、上下方向に間隔をおいて配列されており、
    前記走行風通路は、前記複数の突出部の間に形成されている孔により構成されている請求項3に記載の自動二輪車。
  6. 前記サイドカウルの下方に配置されているフラッシャランプをさらに備える、請求項1に記載の自動二輪車。
  7. 前記第2のカウルの後方縁部は、車幅方向の内側に向かって延びている請求項1に記載の自動二輪車。
  8. 前記車体フレームに懸架されているエンジンをさらに備え、
    前記車体フレームは、前記エンジンの上方において、前記ヘッドパイプから後方に延びる1本のメインフレームをさらに有する請求項1に記載の自動二輪車。
  9. 空冷式エンジンをさらに備える請求項1に記載の自動二輪車。
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