JP2012163024A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

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【課題】吐出工程における加圧室の燃料の圧力により、非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁を備える場合に、電磁弁への通電を早期に解除しつつ、燃料の吐出性を向上させることが可能な燃料供給ポンプを提供する。
【解決手段】ポンプ1は燃料の加圧が行われる加圧室2cを有し、往復運動によって加圧室2cの容積を変化させるプランジャ5と、加圧室2cに対して設けられ、吐出工程において加圧室2cの燃料の圧力によって非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁3と、加圧室2cの上部に設けられ、加圧室2cの燃料の圧力がチェック弁4の開弁圧よりも小さい場合に開弁することで、加圧室2cから燃料をリリーフするとともに、開弁圧以上である場合に閉弁する開閉弁8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料供給ポンプに関する。
燃料供給ポンプでは、加圧室に対して設けられた電磁弁を吐出工程で閉弁することで、加圧室の燃料を加圧可能な状態にするとともに、このときの閉弁タイミングを制御することで、燃料の吐出量を調節する技術(プレストローク制御)が知られている(例えば特許文献1参照)。このほか本発明と関連性があると考えられる技術として、燃料に含まれる気泡等に対処する技術が例えば特許文献2から5で開示されている。
特開平8−312414号公報 特開2009−235917号公報 特開2009−121395号公報 特開平8−296926号公報 特開平8−210219号公報
加圧室に対して電磁弁を設けるにあたっては、吐出工程における加圧室の燃料の圧力により、非通電状態で閉弁状態を保持できるように電磁弁を設けることができる。そしてこれにより、例えばプレストローク制御で燃料の吐出量を調節する場合に、電磁弁への通電を早期に解除できる。
ところが、このように電磁弁を設けた場合でも、燃料に気泡(圧縮性流体)が含まれている場合には、燃料の加圧が気泡によって妨げられることがある。このため、電磁弁の閉弁状態を保持できない場合がある。結果、所望通りに燃料を吐出する燃料の吐出性を確保できない場合がある。
本発明は上記課題に鑑み、吐出工程における加圧室の燃料の圧力により、非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁を備える場合に、電磁弁3への通電を早期に解除しつつ、燃料の吐出性を向上させることが可能な燃料供給ポンプを提供することを目的とする。
本発明は燃料の加圧が行われる加圧室を有し、往復運動によって前記加圧室の容積を変化させるプランジャと、前記加圧室に対して設けられ、前記プランジャが前記加圧室の容積を小さくする方向に運動する吐出工程において、前記加圧室の燃料の圧力によって非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁と、前記加圧室の上部に設けられ、前記加圧室の燃料の圧力が所定の圧力よりも小さい場合に開弁することで、前記加圧室から燃料をリリーフするとともに、前記加圧室の燃料の圧力が前記所定の圧力以上である場合に閉弁する開閉弁と、を備える燃料供給ポンプである。
また本発明は前記電磁弁が、前記加圧室の上部に設けられた弁体を備えるとともに、前記開閉弁が前記弁体の内部に設けられている構成とすることができる。
本発明によれば、吐出工程における加圧室の燃料の圧力により、非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁を備える場合に、電磁弁への通電を早期に解除しつつ、燃料の吐出性を向上させることができる。
燃料供給ポンプの概略構成図である。 弁体の断面図である。 吐出工程におけるポンプの動作説明図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1は燃料供給ポンプ(以下、単にポンプと称す)1の概略構成図である。ポンプ1は例えばコモンレール式のディーゼルエンジンに用いることができる。ポンプ1はポンプハウジング2と、電磁弁3と、チェック弁4と、プランジャ5と、ポンプカム6とを備えている。また、ポンプハウジング2に形成された低圧通路2aと、吸入口2bと、加圧室2cと、高圧通路2dとを有している。
低圧通路2aは吸入口2bを介して加圧室2cに分岐するようにして連通している。低圧通路2aのうち、加圧室2cよりも上流側の部分は加圧室2cに吸入する燃料を流通させる吸入通路となっており、下流側の部分は加圧室2cから排出する余分な燃料を流通させる排出通路となっている。高圧通路2dは加圧室2cに連通している。高圧通路2dは加圧室2cから供給すべき燃料を吐出するための吐出通路となっている。加圧室2cは燃料の加圧が行われる空間となっている。加圧室2cは低圧通路2aのうち、加圧室2cよりも上流側の部分(吸入通路)から燃料を吸入し、高圧通路2dに吐出する。
電磁弁3は加圧室2cに対して設けられている。電磁弁3は弁体3aと、アーマチャ3bと、第1のスプリング3cと、第2のスプリング3dと、コイル3eとを備えている。弁体3aは低圧通路2a(より具体的には吸入通路および排出通路)と加圧室2cとを連通、遮断する。弁体3aは加圧室2cの上部に設けられている。アーマチャ3bは可動子であり、弁体3aと別体となっている。
第1のスプリング3cは弁体3aを閉弁側に付勢する。第2のスプリング3dはアーマチャ3bを介して弁体3aを開弁側に付勢する。コイル3eは通電時にアーマチャ3bを引き付けるように作用することで、弁体3aに加わる第2のスプリング3dの付勢力を除去するように作用する。
電磁弁3は次のように開閉する。すなわち、低圧通路2aと加圧室2cとの差圧と、第1のスプリング3cの付勢力と、第2のスプリング3dの付勢力とのバランスに応じて、弁体3aが低圧通路2aと加圧室2cとを連通、遮断することで、開閉する。この点、第2のスプリング3dの付勢力は、第1のスプリング3cの付勢力よりも大きく設定されている。このため、電磁弁3は低圧通路2aと加圧室2cの燃料の圧力が平衡になっており、且つ通電されていない状態で開弁するノーマルオープン型の電磁弁となっている。
チェック弁4は、高圧通路2dに介在させるようにして設けられている。チェック弁4は加圧室2c側からの燃料の流通を許可し、その逆の燃料の流通を禁止する。チェック弁4は、加圧室2cの燃料の圧力が予め設定された開弁圧よりも大きくなった場合に開弁する。
プランジャ5は、往復運動によって加圧室2cの容積を変化させる。プランジャ5が加圧室2cの容積を大きくする方向に運動する行程は、ポンプ1の吸入行程となる。また、プランジャ5が加圧室2cの容積を小さくする方向に運動する行程は、ポンプ1の吐出行程となる。プランジャ5は、ポンプカム6の回転に応じて駆動する。ポンプカム6は例えばポンプ1を適用するエンジンのクランクシャフトと機械的に連結させることで、駆動することができる。
ポンプ1では、吸入行程で電磁弁3に通電を行わないことで、弁体3aに加わる力のバランス上、電磁弁3を開弁させることができる。結果、低圧通路2a(より具体的には吸入通路)から加圧室2cに流体を吸入することができる。また、吐出行程で電磁弁3に通電することで、弁体3aに加わる力のバランス上、電磁弁3を閉弁させることができる。そしてこれにより、加圧室2cの燃料を加圧可能な状態にすることができる。結果、加圧室2cから高圧通路2dにチェック弁4の開弁圧に達した燃料を吐出することができる。
ポンプ1では、吐出行程において電磁弁3が閉弁するまでの間、加圧室2cから低圧通路2a(より具体的には排出通路)に燃料が流出するようになっている。このため、電磁弁3の閉弁タイミングを制御することで、燃料の吐出量を調節できるようになっている。また、閉弁後、電磁弁3が加圧室2cの燃料の圧力によって、非通電状態で閉弁状態を保持できるようになっている。
図2は弁体3aの断面図である。弁体3aには連通路7が形成されている。また、内部に開閉弁8が設けられている。連通路7は加圧室2cと低圧通路2aとを連通している。連通路7は弁部に室状に設けられた室状通路7aと、室状通路7aから下方に向かって加圧室2cに開口するように設けられた第1の開口通路7bとを有している。また、ステム部に室状通路7aから上方に向かって延伸するように設けられた延伸通路7cと、延伸通路7cに連通し、電磁弁3の閉弁時に低圧通路2a(より具体的には吸入通路および排出通路)に開口するように設けられた第2の開口通路7dとを有している。
連通路7は、燃料が気泡Bを含まない場合に、電磁弁3を閉弁した状態で、吐出工程において加圧室2cの燃料を加圧可能な範囲内で、加圧室2cから燃料をリリーフできるように設けることができる。この点、第1の開口通路7bは、燃料が気泡Bを含まない場合に、電磁弁3を閉弁した状態で、吐出工程において加圧室2cの燃料を加圧可能な範囲内で複数設けることができる。
開閉弁8は開閉弁用弁体8a(以下、弁体8aと称す)と、開閉弁用スプリング8b(以下、スプリング8bと称す)とを備えている。弁体8aは室状通路7aに設けられている。弁体8aはボール弁であり、室状通路7aと延伸通路7bとを連通、遮断することで、低圧通路2aと加圧室2cとを連通、遮断する。スプリング8bは延伸通路に設けられている。スプリング8bは弁体8aを開弁側に付勢する。
開閉弁8は次のように開閉する。すなわち、低圧通路2aと加圧室2cとの差圧と、スプリング8bの付勢力とのバランスに応じて、弁体8aが低圧通路2aと加圧室2cとを連通、遮断することで、開閉する。この点、開閉弁8は低圧通路2aと加圧室2cとの圧力が平衡になっている場合に開弁するとともに、加圧室2cの燃料の圧力が所定の圧力よりも小さい場合に開弁する。そしてこれにより、加圧室2cから低圧通路2aに燃料をリリーフする。また、開閉弁8は加圧室2cの燃料の圧力が所定の圧力以上である場合に閉弁する。所定の圧力はチェック弁4の開弁圧よりも小さく設定されている。所定の圧力はチェック弁4の開弁圧に設定されていてもよい。
次にポンプ1の作用効果について説明する。図3は吐出工程におけるポンプ1の動作説明図である。(a)は吐出工程開始時のポンプ1の様子を、(b)は電磁弁3閉弁時のポンプ1の様子を、(c)はチェック弁4開弁時のポンプ1の様子を示す。図3では、吸入行程において加圧室2cに気泡Bを含む燃料が吸入されたポンプ1を示す。
(a)に示すように、吐出工程開始時にはプランジャ5が上昇を開始している。このとき電磁弁3は開弁しており、加圧室2cから低圧通路2aには、吸入口2bを介して燃料が流出する。(b)に示すように、電磁弁3閉弁時には電磁弁3への通電が行われる結果、電磁弁3が閉弁している。このとき、加圧室2cの燃料の圧力はチェック弁4の開弁圧よりも未だ小さくなっている。このとき開閉弁8は開弁している。
(b)に示す電磁弁3閉弁時から、(c)に示すチェック弁4開弁時にかけては、加圧室2cの上部に設けられた開閉弁8を介して加圧室2cから低圧通路2aに燃料がリリーフされる。このため、加圧室2cから低圧通路2aに燃料とともに気泡Bが排出される。結果、加圧室2cの燃料の割合が増加すると、弁体8aへの流体力が増加、開閉弁8が開弁し、加圧室2cの燃料の加圧状況が改善される。このため、電磁弁3の閉弁状態を保持できるようになることから、電磁弁3への通電を早期に解除しつつ、燃料の吐出性を向上させることができる。加圧室2cの燃料の圧力がチェック弁4の開弁圧に達した場合には、(c)に示すようにチェック弁4が開弁する。
このように、ポンプ1は吐出工程における加圧室2cの燃料の圧力により、非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁3を備える場合に、電磁弁3への通電を早期に解除しつつ、燃料の吐出性を向上させることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば開閉弁は必ずしも電磁弁の弁体内部に設けられなくてもよく、また必ずしも加圧室から低圧通路に燃料をリリーフしなくてもよい。
ポンプ 1
ポンプハウジング 2
低圧通路 2a
吸入口 2b
加圧室 2c
高圧通路 2d
電磁弁 3
チェック弁 4
プランジャ 5
ポンプカム 6
連通路 7
開閉弁 8

Claims (2)

  1. 燃料の加圧が行われる加圧室を有し、
    往復運動によって前記加圧室の容積を変化させるプランジャと、
    前記加圧室に対して設けられ、前記プランジャが前記加圧室の容積を小さくする方向に運動する吐出工程において、前記加圧室の燃料の圧力によって非通電状態で閉弁状態を保持可能な電磁弁と、
    前記加圧室の上部に設けられ、前記加圧室の燃料の圧力が所定の圧力よりも小さい場合に開弁することで、前記加圧室から燃料をリリーフするとともに、前記加圧室の燃料の圧力が前記所定の圧力以上である場合に閉弁する開閉弁と、を備える燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1記載の燃料供給ポンプであって、
    前記電磁弁が、前記加圧室の上部に設けられた弁体を備えるとともに、前記開閉弁が前記弁体の内部に設けられている燃料供給ポンプ。

JP2011023279A 2011-02-04 2011-02-04 燃料供給ポンプ Withdrawn JP2012163024A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170076126A (ko) * 2015-12-24 2017-07-04 주식회사 현대케피코 디젤 엔진의 고압 연료계통의 캠 구동형 전자 제어밸브

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