JP2012169886A - マイクロホン - Google Patents

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Abstract

【課題】指向軸の方向を外部から容易に変えることのできるマイクロホンを得る。
【解決手段】集音部21を有し内部にマイクロホンユニットが設けられている筐体と、集音部21を覆って筐体に回転可能に被せられるキャップ3と、筐体から引き出されるコード22と、を備えたマイクロホン。キャップ3は、複数の集音孔31を有しており、複数の集音孔31は、それぞれ異なる方向に開口し、マイクロホンユニットの音波導入部に連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、指向軸の方向を外部から容易に変えることのできるマイクロホンに関する。
指向性を有するマイクロホンを用いる場合、最適な集音を行えるよう、マイクロホンはその内部にあるマイクロホンユニットの指向軸が音源に向くように設置される。そして、マイクロホンユニットの指向軸はマイクロホンの前面に向けられていることが多いため、指向軸を音源に向けるときには、マイクロホンの前面が音源に向くように設置されるとともに、コードが音源の方向と反対側に引き出される(特許文献1参照)。
図5に、指向軸が前面に向けられたマイクロホンの従来例を示す。この従来のマイクロホン1’は、マイクロホン本体2の前端側に集音部21が設けられ、後端側からはコード22が引き出されている。集音部21は、マイクロホン本体2の前端部に設けられている前側集音部21aと、その近傍の側壁に設けられている周辺集音部21bにより構成されていて、指向軸D’がマイクロホン本体2前面に向けられている。
このようにコード22が音源の方向とは反対側に引き出されるマイクロホン1’では、テレビなどの映像放送において、音源である話者の音声を集音するためにこのようなマイクロホンを使用する場合、マイクロホンの前面が話者の方に向く一方でコードが撮影機器側に長く引き出され、上記コードが映像に映り込んでしまい、映像の見栄えを損なっていた。ニュース番組などでデスク上にバウンダリマイクロホンを設置して使用する場合も同様に、バウンダリマイクロホンのハウジングの後端からコードが引き出され、このコードが映像に映り込むことがある。
そこで、上述したマイクロホンを用いる場合、配線を映像に映り込ませないようにするためには、音源側に向けてコードを配線することが求められる。
特開2006−148325号公報
そこで、マイクロホンユニットの指向軸の方向とコードの引出方向とが同じになるように、コードの引き出し方向を変えずに、マイクロホンユニットの向きを180度変えて取り付けることを可能にしたマイクロホンがある。
このようなマイクロホンにおいては、マイクロホンユニットがマイクロホン内部に固定されているため、その向きを変えるときには、筐体のネジを外し、マイクロホンユニットを主体とする内蔵部品を取り出す必要がある。この作業は煩雑であるとともに、マイクロホンユニットに触れなければならず、また、作業中にマイクロホンユニットの周囲にある電子基板や配線に作業者の手や器具が接触することもあるため、故障の原因となる恐れがある。
そこで、マイクロホンユニットの向きを変えずに、コード引出方向のみを任意に変えられるマイクロホンがある。このようなマイクロホンは、マイクロホンユニットに直接触れる必要が無いため、上述した故障を防ぐことができる。しかし、近年の携帯電話の普及等に伴う、マイクロホンに対する強い無線周波妨害(RFI)耐性への要求を満たすためには筐体等へのかしめ構造等を採用することが好ましいが、このようなマイクロホンではかしめ構造を採用するのは難しい。
一方、マイクロホンにかしめ構造を採用すると、マイクロホンのコードを任意の方向に引き出すことのできる構成にすることができない。
また、マイクロホンの中には、天井や机に孔を開けて、埋め込まれて使用されるものがある。このようなマイクロホンは、指向軸が音源に向くようにして固定されるが、一度固定された後に指向軸の方向を変えることは非常に困難なものとなる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解消すること、すなわち、マイクロホンユニットに触れることなく指向軸を変えることができ、かしめ構造等のRFI耐性対応構造を採用することも可能なマイクロホンを提供することを目的とする。
本発明に係るマイクロホンは、集音部を有し内部にマイクロホンユニットが設けられている筐体と、集音部を覆って筐体に回転可能に被せられるキャップと、筐体から引き出されるコードと、を備え、キャップは複数の集音孔を有し、複数の集音孔はそれぞれ異なる方向に開口しマイクロホンユニットの音波導入部に連通していることを最も主要な特徴とする。
本発明は、筐体に対するキャップの回転位置を変えるだけで、マイクロホンユニットに触れることなく指向軸を変えることができるため、壁面などに埋め込んでも指向軸の向きを容易に変えることができるとともに、かしめ構造等のRFI耐性対応構造を採用することも可能なマイクロホンを提供することができる。
本発明に係るマイクロホンの実施例を示す断面図である。 上記実施例中のキャップを示すもので、(A)は縦断面図、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図である。 図1のマイクロホンの指向軸の向きの調整方法を示す断面図および指向特性線図である。 図1のマイクロホンを壁面に埋め込みバウンダリマイクロホンとして用いる場合を示す断面図である。 従来のマイクロホンを示す側面図である。
以下、本発明に係るマイクロホンの実施例について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明に係るマイクロホン1は、マイクロホン本体2と、キャップ3を備えている。
マイクロホン本体2は、図4に示す従来のマイクロホン1’と同様に構成されている。マイクロホン本体2は、その略円柱状の筐体内部にマイクロホンユニット(不図示)を備えるとともに、筐体の先端部分に、外部からの音声を筐体内部のマイクロホンユニットに導くための集音部21が設けられている。また、集音部21が設けられている側と反対側の端部からは、コード22が引き出されている。集音部21は、マイクロホン本体2の前端部に設けられている前側集音部21aと、その近傍の側壁に設けられている周辺集音部21bにより構成されている。マイクロホンユニットの電気音響変換方式は任意で、例えば、コンデンサマイクロホンユニットを採用してもよい。マイクロホンユニットの指向特性は単一指向性である。
キャップ3は、マイクロホン本体2の集音部21の前面を覆ってマイクロホン本体2に回転可能に被せられる、中空の円柱形をした、有底の筒状の部材である。キャップ3には、外部からの音声をマイクロホン本体2の集音部21へと導くための集音孔31、および、マイクロホン本体2を挿入するための挿入穴32が設けられている。本実施例においては、集音孔31は、2つの集音孔31a、31bにより構成されている。
集音孔31a、31bはそれぞれ異なる方向に開口し、挿入穴32を経てマイクロホンユニットの音波導入部に連通している。集音孔31a、31bはそれぞれキャップ3の軸線方向から見て180度異なる位置にあり、軸線方向に垂直な異なる平面上に位置し、マイクロホン本体2の集音軸Dに対してほぼ垂直の方向に向けて形成されている。
集音孔31aは、他の集音孔31bよりもマイクロホン1の先端側に位置し、キャップ3の外部から、マイクロホン本体2の前側集音部21aへと音声を導くように、挿入穴32の底部周辺に連通するように形成されている。図2(B)にキャップ3の軸線方向に垂直な平面による集音孔31a部分のA−A断面図を示す。図2(B)に示すように、集音孔31aは、キャップ3の内部から外部に向かうに従い開口が広くなるように形成されていて、広範囲にわたる集音を可能としている。
集音孔31bは、集音孔31aよりもマイクロホン1の後端側に位置し、キャップ3の外部から、マイクロホン本体2の周辺集音部21bへと音声を導くように、挿入穴31の開口部近傍に連通するように形成されている。図2(C)にキャップ3の軸線方向に垂直な平面による集音孔31b部分のB−B断面図を示す。図2(C)に示すように、集音孔31bは、キャップ3の内側から外側に向かうに従い開口が広くなるように形成されていて、広範囲にわたる集音を可能としている。
上述したキャップ3を備えたマイクロホン1は、図2(A)に示すように、キャップ3の集音孔31aの入口付近中央部に音響中心点を有している。この音響中心点を前側音響端子T1という。同様に、集音孔31bの入口付近中央部に音響中心点を有していて、この音響中心点を後側音響端子T2という。これらの音響端子T1、T2の音圧差によってマイクロホン1の指向軸が決まり、この指向軸は上記音響端子T1、T2を結ぶ線の方向となる。上記音響端子T1、T2は、マイクロホン1の長手方向において前後にずれているため、マイクロホン1の指向軸はマイクロホン1のもともとの指向軸に対して正確に直交するものではないが、ずれが小さくなれば直交しているとみなせる。よって、キャップ3を備えたマイクロホン1の指向軸は、ほぼ図1の矢印Dで示す方向となっている。この指向軸は、本実施例においては集音孔31aの向きに大きく依存する。そのため、図3に示すように、キャップ3を回転することで、容易に集音孔31aの向きを変え、指向軸の向きを変えることができる。
なお、マイクロホンユニットが単一指向性であるとき、キャップ3の直径を変えて上記前後の音響端子T1、T2を結ぶ直線距離d(図2(A)参照)を小さくした場合は単一指向性に近くなり、上記dを大きくした場合は鋭指向性に近くなる。
また、発明においては集音孔31の位置を1つ又は3つ以上としても良く、集音孔31の位置を適宜調整してもよい。このように適宜調整可能とすることで、指向性の調整の自由度を高めることができる。
本発明に係るマイクロホンは、天井や壁面、机の天板等に埋め込んで使用される埋め込み型のバウンダリマイクロホンとしても好適に用いることができる。
このようなバウンダリマイクロホンの例を図4に示す。図4において、マイクロホン1は上述した実施例に係るマイクロホン1と同じものであり、キャップ3を壁面4の外部に出しつつ、壁面4の挿入穴41内に挿入された状態で固定されている。換言すれば、マイクロホン1は、マイクロホン本体2の前記集音部21を残して壁面4に埋め込まれて、バウンダリマイクロホンとして機能するようになっている。
従来の埋め込み型のバウンダリマイクロホンでは、一度固定された後に指向軸の方向を変えることは非常に困難であった。しかし、本発明に係るバウンダリマイクロホンは、キャップ3を回転させることで、指向軸の向きを容易に変えることができる。
また、本発明に係るマイクロホンは、指向軸の向きを調整する場合にマイクロホン本体内部のマイクロホンユニットの向きを変える必要がないため、かしめ構造等、マイクロホン本体のRFI耐性対応構造を採用することも可能である。
1、1’ マイクロホン
2 マイクロホン本体
21 集音部
21a 前側集音部
21b 周辺集音部
22 コード
3 キャップ
31 集音孔
32 挿入穴
4 壁面
41 挿入穴

Claims (7)

  1. 集音部を有し内部にマイクロホンユニットが設けられている筐体と、
    前記集音部を覆って前記筐体に回転可能に被せられるキャップと、
    前記筐体から引き出されるコードと、
    を備えたマイクロホンであって、
    前記キャップは複数の集音孔を有し、前記複数の集音孔はそれぞれ異なる方向に開口し前記マイクロホンユニットの音波導入部に連通していることを特徴とするマイクロホン。
  2. 前記複数の集音孔はそれぞれ異なる平面上に位置していることを特徴とする請求項1記載のマイクロホン。
  3. 前記キャップには前記集音孔が2つ設けられている請求項1または2記載のマイクロホン。
  4. 前記2つの集音孔の開口方向は180度異なる請求項3記載のマイクロホン。
  5. 前記集音孔は前記キャップの内部から外部に向けて広がっている請求項1乃至4の何れかに記載のマイクロホン。
  6. 前記キャップが有する前記集音孔は、前記マイクロホンユニットの集音軸に対し直角の方向に向けて形成されている請求項1乃至5の何れかに記載のマイクロホン。
  7. 前記集音部を残して天井、壁面または机の天板に埋め込まれバウンダリマイクロホンとして用いられる請求項1乃至6の何れかに記載のマイクロホン。
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