JP2012171465A - 空調ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作によって堅固に結合される複数の分割ケースからなる空調ケースを提供すること。
【解決手段】空調ケース20が、第1空間21aを形成する第1分割ケース21と、第2空間22aを形成する第2分割ケース22と、第1空間21aと第2空間22aを連結するために、第1分割ケース21と第2分割ケース22とを互いにスライドさせて結合する結合手段24とを備える。結合手段24は、第1分割ケース21に形成されてスライドの方向に延びる第1嵌合部30と、第1嵌合部30に対してスライドして嵌合するように第2分割ケース22に形成された第2嵌合部40と、を備え、第1嵌合部30及び第2嵌合部40は、互いに嵌合したとき、スライドの方向にほぼ直交する力であって、結合された第1分割ケース21及び第2分割ケース22に対する引張方向の力を支持できる。
【選択図】図2
【解決手段】空調ケース20が、第1空間21aを形成する第1分割ケース21と、第2空間22aを形成する第2分割ケース22と、第1空間21aと第2空間22aを連結するために、第1分割ケース21と第2分割ケース22とを互いにスライドさせて結合する結合手段24とを備える。結合手段24は、第1分割ケース21に形成されてスライドの方向に延びる第1嵌合部30と、第1嵌合部30に対してスライドして嵌合するように第2分割ケース22に形成された第2嵌合部40と、を備え、第1嵌合部30及び第2嵌合部40は、互いに嵌合したとき、スライドの方向にほぼ直交する力であって、結合された第1分割ケース21及び第2分割ケース22に対する引張方向の力を支持できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気流路を内部に形成する空調ケースであって、結合された複数の分割ケースから構成される空調ケースに関するものである。
従来技術による、この種の空調ケースが特許文献1に記載されている。この従来技術の空調ケースでは、上下のケースのそれぞれのケースの端部が凹凸嵌合により嵌合されて空気漏れを防ぐとともに、上下のケースを結合するために、下ケースに設けられた矩形枠状部を上ケースに設けられた係止爪部に引っ掛けるワンタッチ式の結合手段が用いられている。ただし、ねじ締結も併用されている。
上記特許文献1に示された、矩形枠状部及び係止爪部を利用した前記ワンタッチ式の結合手段とねじ締結等を併用したケースは、車両用の空調ケースとして利用されているが、組立コストを低減するために、ねじ締結をなしとすることも求められている。通常この種のケースはプラスチックを材料として形成されることが多く、そうすると前記ワンタッチ式の結合手段の剛性の不足又はクリープ変形が問題となり、車両用の空調ケースとしてはねじ締結を併用せざるを得なかった。
本発明は前述した従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な操作によって堅固に結合される複数の分割ケースからなる空調ケースを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、第1空間(21a)を形成する第1分割ケース(21)と、第2空間(22a)を形成する第2分割ケース(22)と、第1空間(21a)と第2空間(22a)を連結するために、第1分割ケース(21)と第2分割ケース(22)とを互いにスライドさせて結合する結合手段(24)と、を備える空調ケース(20)であって、結合手段(24)が、第1分割ケース(21)に形成されてスライドの方向に延びる第1嵌合部(30)と、第1嵌合部(30)に対してスライドして嵌合するように第2分割ケース(22)に形成された第2嵌合部(40)と、を備え、第1嵌合部(30)及び第2嵌合部(40)が、互いに嵌合したとき、前記スライドの方向にほぼ直交する力であって、結合された第1分割ケース(21)及び第2分割ケース(22)に対する引張方向の力を支持できることを特徴とする空調ケース(20)を提供する。
これによると、スライド方向の嵌合により第1分割ケース(21)と第2分割ケース(22)の気密性を有する結合が簡単に実現できるとともに、第1嵌合部(30)及び第2嵌合部(40)の長さを例えば各分割ケースの全長にほぼ等しい長さまで長くすれば、第1嵌合部(30)と第2嵌合部(40)との間の力の伝達面の面積を増やすことが可能になって、前記引張方向の力に対する嵌合剛性を高めることが可能になる。
本発明の第1の態様では、第1嵌合部(30)及び第2嵌合部(40)が、前記引張方向の力を支持するために互いに当接する第1支持平面(37)及び第2支持平面(43)をそれぞれ有することが好適である。
本発明の第1の態様では、第1嵌合部(30)及び第2嵌合部(40)が、前記引張方向の力を支持するように互いに噛み合う第1鋸歯状部(35)及び第2鋸歯状部(42)をそれぞれ有してもよい。
本発明の第1の態様では、第1嵌合部(30)が、前記スライドの方向に延びる溝部(31)を有し、第2嵌合部(40)が、溝部(31)に対してスライドして嵌合するように形成されたほぞ部(41)を有することが好適である。
本発明の第1の態様では、第2嵌合部(40)の材料の線膨張係数を、第1嵌合部(30)の材料の線膨張係数よりも大とすることができる。これにより、低温環境における第1分割ケース(21)と第2分割ケース(22)のより簡単な組み立てと常温域でのきつい嵌合とを両立させることができる。
本発明の第1の態様では、第1分割ケース(21)が、前記スライドの方向に突出した第1凸部(27)、又はスライドの方向に凹んだ第1凹部をさらに有し、第2分割ケース(22)が、第1凸部(27)に嵌合する第2凹部(28)、又は第1凹部に嵌合する第2凸部をさらに有することが好適である。これによれば、引張方向に対する支持力がさらに高められるとともに、気密性もさらに高められる。
本発明の第1の態様では、結合手段(24)が平行に二つ配置されることが好適である。
本発明の第2の態様は、第1空間(121a)を形成する第1分割ケース(121)と、第2空間(122a)を形成する第2分割ケース(122)と、第1空間(121a)と第2空間(122a)を対向させて、第1分割ケース(121)と第2分割ケース(122)とを互いに接近させることにより結合する結合手段(124)と、を備える空調ケース(120)であって、結合手段(124)が、第1分割ケース(121)に形成された第1嵌合部(130)と、第2分割ケース(122)に形成されて、第1嵌合部(130)に対して、前記接近の方向で嵌合する第2嵌合部(140)とを備えており、第1嵌合部(130)は、第1溝部(133)と、第1溝部(133)を挟んで対向すると共に第1溝部(133)の底部で一体に結合されている第1壁部材(131)及び第2壁部材(132)を有しており、第2嵌合部(140)は、第1嵌合部(130)の第1溝部(133)に挿入されて第1壁部材(131)と第2壁部材(132)とによって挟持される挿入部材(141)と、第2壁部材(132)を受容する第2溝部(142)と、第2溝部(142)を挿入部材(141)との間に形成するように挿入部材(141)から分岐して延びる第3壁部材(143)とを有しており、第1壁部材(131)及び挿入部材(141)が、前記接近の方向の反対向きに作用する引張力を支持するように形成されて互いに噛み合う第1鋸歯状部(134)及び第2鋸歯状部(144)をそれぞれ有し、第3壁部材(143)が、第1鋸歯状部(134)及び第2鋸歯状部(144)の噛み合いを深くするように第2壁部材(132)に対して力を作用することを特徴とする空調ケース(120)を提供する。
これによると、第1分割ケースと第2分割ケースの気密性を有する結合を簡単に実現できる一方で、第1嵌合部(130)及び第2嵌合部(140)の長さを各分割ケースの例えば全長にほぼ等しい長さまで長くすれば、第1嵌合部(130)と第2嵌合部(140)との間の力の伝達面の面積を増やすことが可能になって、引張方向の力に対する嵌合剛性を高めることが可能になる。さらに、第3壁部材(143)は、第1鋸歯状部(134)及び第2鋸歯状部(144)の噛み合いを深くするように第2壁部材(132)に対して力を作用するので、噛合に関連する寸法の製作誤差又は経時的な変化の影響を受けることが少なく、従って安定な噛み合い、及び安定な第1分割ケース(121)と第2分割ケース(122)の結合を達成することができる。
本発明の第2の態様では、挿入部材(141)が、第2鋸歯状部(144)の反対側の側面に突出部(145)を有し、第2壁部材(132)が、挿入部材(141)の前記突出部(145)を支持するように形成されることが好適である。これにより、さらに安定な第1分割ケース(121)と第2分割ケース(122)の結合を達成することができる。
本発明の第2の態様では、第1嵌合部(130)及び第2嵌合部(140)が、プラスチック材料から形成されて、第2壁部材(132)がその弾性変形に基づく力を挿入部材(141)に加え、第3壁部材(143)がその弾性変形に基づく力を第2壁部材(132)に加えることが好適である。
本発明の第1実施形態による空調ケースについて、それが車両用空調装置の室内空調ユニットに適用された実施形態を示す図1〜図5を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による空調ケース20を含む車両用空調装置の室内空調ユニット10の模式的正面図であり、車両の前側から後側へ向かう視線で見た図である。図1には、説明を解りやすくするためにX,Z方向が記載され、また図1には示されないがY方向が紙面に垂直な方向として定義される。なお、図中のこれらX,Y,Z方向は、車両搭載状態における左右、前後、及び上下の各方向に対応している。室内空調ユニット10は、車室内最前部の図示しない車両計器盤の内側において、タブ状に突出する6箇所の取付部11を使って車体側の部材(図示せず)にボルト等により固定される。
図1の室内空調ユニット10は、送風機ユニット12と、空調本体ユニット13とから構成されている。空調本体ユニット13は車両左右X方向の略中央に配置され、送風機ユニット12は空調本体ユニット13に対して助手席側に所定寸法だけ離間して配置されている。
送風機ユニット12は、その上方部に内外気を切替え導入する内外気切替箱12aを配置し、この内外気切替箱12aの下方の送風機収納部12b内に遠心式送風ファンからなる送風機(図示せず)が配設されている。
内外気切替箱12aは、周知のように内気と外気を切替導入するものであり、また送風機収納部12b内部の遠心式送風ファンの送風出口(図示せず)が空調本体ユニット13側に接続されている。
送風機ユニット12の空調ケース20は、車両上下方向の上側に位置する内外気切替箱12aとしての第1分割ケース21と、中央に位置する第2分割ケース22と、下側に位置する第3分割ケース23とから構成されており、前記3つの分割ケースは、プラスチック材料から成形されたものである。
第1分割ケース21は、その内部に第1空間21aを形成しており、前記第1空間21aの上部は空気導入開口部として開口しており、その下部も図示されないが開口して第2分割ケース22の内部に形成された第2空間22aに連通している。第2分割ケース22の内部の第2空間22aは第3分割ケース23内に形成された第3空間に連通している。そして、第1分割ケース21と第2分割ケース22及び第2分割ケース22と第3分割ケース23はそれぞれ結合手段24によって一体に結合されている。
一方、空調本体ユニット13のケースは、車両左右方向の右側に位置する右ケース14と、左側に位置する左ケース15と、これら左右のケースの下側に位置する下ケース16とから構成されている。図1の例では、右ケース14と左ケース15が、特許文献1で示された先行技術による、矩形枠状部と係止爪部との引っ掛け構造とねじを利用した従来技術による結合手段17により一体に結合された後、第1の実施形態の空調ケース20と同じ結合手段24によって下ケース16に結合されて、空調本体ユニット13のケースが形成されている。
本例では、下ケース16は送風機ユニット12の空調ケース20の第3分割ケース23との一体成形品である。また、左ケース15及び右ケース14も前述した送風機ユニット12の空調ケース20の各ケースと同様のプラスチック材料で成形されたものである。
前記下ケース16に、送風機ユニット12側から送られてくる空気流を受け入れる空気入口部(図示せず)が設けられており、また空調本体ユニット13のケース内に形成される空気通路(図示せず)の上流部に冷房用蒸発器(図示せず)が配設され、前記空気通路の下流部に暖房用ヒータコア(図示せず)が配設されている。
送風機ユニット12側から送られてくる空気は、空調ユニット13内の冷房用蒸発器(図示せず)及び/又は暖房用ヒータコア(図示せず)によって冷却又は加熱され、吹出口切替機構(図示せず)を経て車室内へ吹き出すようになっている。
次に、本発明の第1実施形態による、送風機ユニット12の空調ケース20について、図1のA〜A切断線による拡大部分断面図である図2及び図2から第2分割ケース22を除いて第1分割ケース21だけを描いた図3も参照して以下に説明する。
第1実施形態の空調ケース20は、プラスチック材料から成形された、略矩形の平面形状を有する第1分割ケース21及び第2分割ケース22と、第3分割ケース23と、それらを結合する4つの結合手段24とを備えている。なお、空調ケース20の4つの結合手段24のうち図1には2つのみが示される。図2は、空調ケース20の第1分割ケース21と第2分割ケース22とを結合する左右2つの結合手段24のうちの左側のものを示している。図示されない右側の結合手段24は左側のものと同様のものであって、各分割ケースのZ方向に延びる図示されない中心軸線に関して対称に配置されている。また、第2分割ケース22と第3分割ケース23との結合も同様になされているので、本明細書では結合手段24の構造について第1分割ケース21と第2分割ケース22の結合部を例として説明する。
第1実施形態の空調ケース20の結合手段24は、第1分割ケース21の壁部25の下端部に一体に形成された第1嵌合部30と、第2分割ケース22の壁部26の上端部に一体に形成されて、第1嵌合部30に対してX方向にスライドして嵌合する第2嵌合部40とを備えている。図4は、第1嵌合部30と第2嵌合部40が嵌合する前の状態を示す空調ケース20の模式的な部分斜視図であって、図1及び図2では示されない前記右側の結合手段24を部分的に切り出して示す模式的な部分斜視図である。図4に示されるように、第1嵌合部30と第2嵌合部40とを整列させて、第1嵌合部30を第2嵌合部40に対してX方向に平行な図の矢印Bの方向にスライドさせると嵌合する。また、それらは嵌合すると、前記スライドの方向にほぼ直交するZ方向の力であって、結合された第1分割ケース21及び第2分割ケース22に対する引張方向の力を支持できるように形成されている。
第1嵌合部30は、図3の断面で見たとき、第1分割ケース21の壁部25から左側に突出した略矩形状の輪郭、より詳しくは左上隅が約45度で面取りされた略矩形状の外側輪郭を有していて、その内部にはX方向に貫通して延びる溝部31を有している。また、第1嵌合部30は、本実施形態では、第1分割ケース21のX方向の長さにほぼ等しい長さを有している。
前記溝部31は、図3の断面で見たとき、右下側の幅の狭い矩形の開口部32と、その上側の巾の広い多角形部33とからなるものであり、前記多角形部33は、上側の台形部分とその下側の矩形部分とから形成されている。
溝部31の矩形部分の図の右側、即ち、第1分割ケース21の壁部25の下方への延長部分である、第1嵌合部30の右鉛直部材34には、上下方向に延びる第1鋸歯状部35が形成されていて、この第1鋸歯状部35は、上向きの水平面と斜め下向きの傾斜面とからなる鋸歯を3つ有している。また、第1嵌合部30は、溝部31の開口部32の左側で水平に延びる水平部材36を有している。
なお、図示されて説明されたたこの左側の第1嵌合部30に関する記載中の用語の「右」及び「左」は、図示されない、対称に配置された右側の第1嵌合部30の場合はそれぞれ「左」及び「右」に逆転される。またこのことは、以下に説明される第2嵌合部40についても同様である。
なお、図示されて説明されたたこの左側の第1嵌合部30に関する記載中の用語の「右」及び「左」は、図示されない、対称に配置された右側の第1嵌合部30の場合はそれぞれ「左」及び「右」に逆転される。またこのことは、以下に説明される第2嵌合部40についても同様である。
一方、第2分割ケース22の壁部26の上端部に形成された第2嵌合部40は、図2に示されるように、第1嵌合部30の溝部31に嵌合可能な形状であって溝部31の断面形状に相補的な断面形状を有するほぞ部41を形成しており、したがって、第2嵌合部40のほぞ部41は、第1嵌合部30に形成された第1鋸歯状部35に噛み合う3つの鋸歯からなる第2鋸歯状部42も有している。この第2鋸歯状部42の各鋸歯は、下向きの水平面と斜め上向きの傾斜面とを有している。
第2嵌合部40のほぞ部41は、第1嵌合部30の水平部材36の内面37に接するほぞ部41の下面43を有している。ここで、水平部材36の内面37とほぞ部41の下面43は、結合された第1分割ケース21と第2分割ケース22をZ方向に引張り引き離す力に対する支持を提供することができるので、本明細書ではそれぞれ第1支持平面37及び第2支持平面43と呼ぶ。
また、ほぞ部41は、その右下部分で第2分割ケース22の壁部26の上端部に結合されており、したがって、第2分割ケース22の壁部26が第1嵌合部30の溝部31の開口部32をとおっている。
また、ほぞ部41は、その右下部分で第2分割ケース22の壁部26の上端部に結合されており、したがって、第2分割ケース22の壁部26が第1嵌合部30の溝部31の開口部32をとおっている。
第1嵌合部30及び第2嵌合部40は上記のように形成されているので、それらを互いにスライドさせて嵌合させることにより第1分割ケース21と第2分割ケース22とが結合されて、第1空間21aと第2空間22aとが良好な気密性を有して連結される。また、結合された第1分割ケース21と第2分割ケース22とを引き離す引張方向の力であって前記スライドの方向にほぼ直交する引張方向の力が作用したとき、比較的大きな面積を有する第1支持平面37と第2支持平面43により前記引張方向の力が支持されて、第1分割ケース21と第2分割ケース22の結合が維持される。さらに、本実施形態では、互いに噛み合う第1鋸歯状部35と第2鋸歯状部42によっても前記引張方向の力が支持される。
本実施形態においては、第1嵌合部30の溝部31と第2嵌合部40のほぞ部41の横断面の嵌合寸法は、第1嵌合部30と第2嵌合部40のスライド方向の相対的な移動に対抗する適度な摩擦力を得ることができる寸法に設定されている。ただし、本発明では、第1嵌合部30の溝部31と第2嵌合部40のほぞ部41の横断面の嵌合寸法に、すきまばめ又は中間ばめ相当の公差を設定した実施形態も可能である。その場合には、嵌合後の第1嵌合部30と第2嵌合部40のスライド方向の相対的な移動を阻止するために、ねじ、クリップ、又は車体側の部材から突出したストッパ等の移動阻止手段(図示せず)を利用すればよい。
さらに、第1分割ケース21と第2分割ケース22との組立が容易に行える一方で、結合手段24のきつい嵌合が得られるように、第2分割ケース22の第2嵌合部40の材料の線膨張係数を第1分割ケース21の第1嵌合部30の材料の線膨張係数より大とする実施形態も可能である。この実施形態では、常温域では第1嵌合部30と第2嵌合部40との嵌合がきつく維持されるが、例えば−30℃のような低温で第1嵌合部30と第2嵌合部40との嵌合をすきまばめで実施することが可能になる。このような実施形態の空調ケース20を実現する具体的な材料の組合せとして、例えば第1嵌合部30用に線膨張係数8.5×10-5℃-1のポリプロピレン材を、及び第2嵌合部40用に線膨張係数13×10-5℃-1のナイロン材を利用する組合せが可能である。
次に、図1〜図4に示される第1実施形態の空調ケース20の、結合手段24が設けられていない壁部の構造について、X方向及びZ方向に延びる切断面による空調ケース20の模式的な部分断面図である図5を参照して説明する。
第1分割ケース21の、結合手段24が設けられていない図5の左右の壁部25の端部には、第1嵌合部30の嵌合へのスライドの方向で突出した、半円状の先端輪郭を有する第1凸部27が形成され、第2分割ケース22の対応する壁部26には、前記第1凸部27に嵌合するように形成された第2凹部28が形成されている。これら第1凸部27及び第2凹部28は、本実施形態では、各分割ケースのY方向の幅にほぼ等しい長さで延びている。また、結合手段24におけるスライド嵌合及び嵌合解除が可能であるように、図5の左側の第1及び第2分割ケースの各壁部25,26の高さが右側の各壁部25,26の高さより高く設定されている。
このように、第1分割ケース21及び第2分割ケース22の、結合手段24が設けられていない各壁部25,26に凹凸嵌合する第1凸部27と第2凹部28とを設けることによって、前述の引張方向の力に対する追加の支持部が提供されるとともに、空調ケース20の気密性が高められる。
図5に示されたものは、第1分割ケース21に第1凸部27が形成され、第2分割ケース22に第2凹部28が形成されているが、凹凸の関係を逆にした実施形態(図示せず)、つまり第1分割ケース21に第1凹部が形成され、第2分割ケース22に第2凸部が形成された実施形態(図示せず)も可能である。
第1実施形態の空調ケース20の結合手段24の溝部31及びほぞ部41の断面形状は、図2に示される形状に限定されることはなく、互いにスライドして嵌合可能で前記引張方向の力を支持できる、つまり第1分割ケース21と第2分割ケース22の結合を維持できる形状であればどのような形状でもよい。また、第1鋸歯状部35及び第2鋸歯状部42のない形状であってもよく、あるいは第1鋸歯状部35及び第2鋸歯状部42はあるが第1支持平面37及び第2支持平面43のない形状であってもよい。
第1鋸歯状部35及び第2鋸歯状部42の鋸歯は水平面を有するので前記引張方向の力を支持するのに適しているが、第1実施形態においては、必ずしも鋸歯である必要はなく、歯の形状を例えば二等辺三角形に代えたとしても前記引張り方向の力を支持できることは理解されよう。
また、前述の実施形態では、結合手段24は各分割ケースのX方向の全長にほぼ等しい全長を有していたが、結合手段24が各分割ケースのX方向の全長に対して部分的に延びる実施形態も可能である。さらに、結合手段24をX方向に間隔を空けて複数設けることも可能である。
また、前述の実施形態では、結合手段24の第1嵌合部30及び第2嵌合部40は、各分割ケースと一体に形成されたものであったが、第1嵌合部30及び第2嵌合部40は、各分割ケースとは別個に形成されたものが、溶着、接着、又はねじ止め等の接合手法によって各分割ケースに接合されたものであってもよい。
次に、本発明の第2実施形態による空調ケース20について、図6〜図8を参照して以下に説明する。本明細書では、第2実施形態による空調ケース20が、第1実施形態の場合と同様の図1に示される車両用空調装置の室内空調ユニット10の送風機ユニット12に適用された場合を例として説明する。
第2実施形態の空調ケース120は、第1実施形態の空調ケース20と同様に、プラスチック材料から成形された、略矩形の平面形状を有する第1分割ケース121及び第2分割ケース122と、第3分割ケース(図示せず)とそれらを結合する4つの結合手段124とを具備している。但し、図6の拡大部分断面図に示されるように、第2実施形態の空調ケース120の結合手段124の構造は第1実施形態のものとは異なっている。ここで、図6は、図1のA〜A切断線による切断方向と同じ切断方向で第2実施形態の空調ケース120を切断して見た拡大部分断面図であって、空調ケース120の第1分割ケース121と第2分割ケース122とを結合する左右2つの結合手段124のうちの左側のものを示している。図示されない右側の結合手段124は左側のものと同様のものであって、各分割ケースのZ方向に延びる図示されない中心軸線に関して対称に配置されている。また、図7は、図6から第2分割ケース122を除いて第1分割ケース121だけを描いた図であり、図8は、第1分割ケース121の模式的な部分斜視図である。
また、第2分割ケース122と第3分割ケースとの結合も同様になされているので、本明細書では結合手段124の構造について第1分割ケース121と第2分割ケース122の結合部を例として説明する。
また、第2分割ケース122と第3分割ケースとの結合も同様になされているので、本明細書では結合手段124の構造について第1分割ケース121と第2分割ケース122の結合部を例として説明する。
第2実施形態の空調ケース120は、空調ケース120の気密性を高めるために、図示しないが、結合手段124が配置されていない2辺における第1分割ケース121と第2分割ケース122の各壁部125,126の端部に上下方向で凹凸嵌合をする凸部及び凹部が設けられている。
第2実施形態の空調ケース120の結合手段124は、第1分割ケース121の第1空間121aと第2分割ケース122の第2空間122aとを対向させた状態で、第1分割ケース121と第2分割ケース122とを互いに接近させることによりそれらを結合するように構成されていて、第1分割ケース121の壁部125の下端部に一体に形成された第1嵌合部130と、第2分割ケース122の壁部126の上端部に一体に形成されて、第1嵌合部130に対して上下Z方向に移動して嵌合する第2嵌合部140とを備えている。
第1嵌合部130は、図7の断面で見たとき、下方が開口した第1溝部133と、この第1溝部133を挟んで対向する右側の第1壁部材131と左側の第2壁部材132とを備えており、これら第1壁部材131と第2壁部材132は第1溝部133の底部又は先端部において第1分割ケース121の壁部125に結合されている。第1壁部材131は、第1分割ケース121の壁部125よりも内側に凹んで延びており、第2壁部材132は、第1分割ケース121の壁部125よりも外側に出っ張って延びている。
また、本実施形態では、第1嵌合部130及び第2嵌合部140はX方向の等しい長さを有しており、その長さは第1分割ケース121のX方向の全長の約80%となっている。
また、本実施形態では、第1嵌合部130及び第2嵌合部140はX方向の等しい長さを有しており、その長さは第1分割ケース121のX方向の全長の約80%となっている。
第1壁部材131の内側面には第1鋸歯状部134が形成されていて、この第1鋸歯状部134は、上向きの水平面と斜め下向きの傾斜面とからなる鋸歯を6つ備えている。
第2壁部材132は、図7の断面で見たとき、その先端面から鉛直上方に延びる先端部132aと、基端側から左斜め下方に延びる基端部132bと、先端部132aの上端から左斜め上に延びて基端部132bに接続される中間部132cとから形成される。第2壁部材132がこのように形成されているので、第1溝部133は左方に三角形状に膨らんだ拡大部133aを有する。このため、第1溝部133の入口の幅は、前記三角形状の拡大部133aの幅より狭くなっている。
第2嵌合部140は、図6に示されるように、第2分割ケース122の壁部126の延長部分としてその上端部に形成された挿入部材141であって、第1嵌合部130の第1溝部133の入口から挿入されて嵌合するように形成された挿入部材141と、第1嵌合部130の第2壁部材132を受容する第2溝部142と、この第2溝部142を挿入部材141との間に形成するように挿入部材141の基端部から分岐して延びる第3壁部材143とを有している。
挿入部材141の右側の側面には、第2鋸歯状部144が形成されていて、この第2鋸歯状部144は、第1壁部材131の第1鋸歯状部134に噛み合うことのできる鋸歯を6つ備えている。また、挿入部材141の先端部近くには、外側(左方)に三角形状に突出した突出部145を有しており、この突出部145の形成された部分の挿入部材141の幅は、第1嵌合部130の第1溝部133の入口の幅よりも大きくなっている。
第3壁部材143は、挿入部材141から水平左方へ分岐する基端部143aと、基端部143aから斜め左上に延びる中間部143bと、中間部143bから更に傾斜を増して斜め左上に延びる先端部143cとから形成されていて、先端部143cの先端は挿入部材141の先端よりも下に位置しており、本実施形態では挿入部材141の全長の約60%の位置にある。また、挿入部材141と第3壁部材143とによって形成される第2溝部142の幅は、その入口においては第2壁部材132の厚さより大であるが、テーパー状に次第に狭まり、第3壁部材143の中間部143b内において第2壁部材132の厚さよりも小となっている。第2溝部142の幅は、第1嵌合部130と第2嵌合部140とが完全に嵌合したとき、第2壁部材132の先端部132aに接した第3壁部材143が図の左方へ弾性的にわずかに撓んで、第2壁部材132を挿入部材141の方へ押圧するように寸法設定されている。
第1嵌合部130及び第2嵌合部140はこのように形成されているので、それらを互いに嵌合させることにより第1分割ケース121と第2分割ケース122とが結合されて、第1空間121aと第2空間122aとが良好な気密性を有して連結される。また、結合された第1分割ケース121と第2分割ケース122とを引き離す引張方向の力が作用したとき、第1鋸歯状部134と第2鋸歯状部144との噛み合いによって前記引張方向の力が支持されて、第1分割ケース121と第2分割ケース122の結合が維持される。
また、本実施形態では、第1嵌合部130と第2嵌合部140が完全に嵌合したとき、第2壁部材132は、挿入部材141に接してそれを押圧して第1壁部材131との間で挟持するように形成されているので、鋸歯状部の噛み合いを外すような力に対抗することができる。さらに、第3壁部材143が第2壁部材132を図の右方へ、つまり前記噛合を深める方向に押圧しているので確実に鋸歯状部の噛み合いを維持することができる。また、第3壁部材143は、第2壁部材132が外側(図6の時計回り)に回転するように変形していた場合でも、鋸歯状部の噛合を深める方向で、そのような変形を矯正するように作用する。
また、挿入部材141はその先端近くに、第2分割ケース122の外側(左方)に突出した三角形状の突出部145を有しているので、鋸歯状部の噛合が外れる方向に挿入部材141が横に移動すると、この突出部145とそれを支持する第2壁部材132の中間部132cの内面との間の摩擦力よって、前記引張力に対抗することができる。
上述の実施形態では、第2溝部142の幅は、第1嵌合部130と第2嵌合部140とが完全に嵌合したとき、第2壁部材132の先端部132aに接した第3壁部材143が図の左方へ弾性的にわずかに撓んで、第2壁部材132を挿入部材141の方へ押圧するように寸法設定されているが、第2溝部142の幅は、第1嵌合部130と第2嵌合部140とが完全に嵌合したとき、第2壁部材132の先端部132aと第3壁部材143との間にほんのわずかにすき間が形成される幅でもよく、この場合、第3壁部材143は、第2壁部材132が外側(図6の時計回り)に回転するように変形した場合に、鋸歯状部の噛合を深める方向で、そのような変形を矯正するように作用する。
第2実施形態の第1鋸歯状部134及び第2鋸歯状部144の鋸歯数は複数の6であったが、鋸歯の数は1以上の任意の整数であってよい。このことは、第1実施形態における第1鋸歯状部35及び第2鋸歯状部42の鋸歯数についても3に限定されることはなく、1以上の任意の整数であってよい。
第2実施形態の空調ケース120は、第1分割ケース121及び第2分割ケース122が略矩形の平面形状を有する場合、結合手段124を前記矩形の4辺全てに備えてもよい。
20 空調ケース
21 第1分割ケース
21a 第1空間
22 第2分割ケース
22a 第2空間
24 結合手段
30 第1嵌合部
31 溝部
35 第1鋸歯状部
37 第1支持平面
40 第2嵌合部
41 ほぞ部
21 第1分割ケース
21a 第1空間
22 第2分割ケース
22a 第2空間
24 結合手段
30 第1嵌合部
31 溝部
35 第1鋸歯状部
37 第1支持平面
40 第2嵌合部
41 ほぞ部
Claims (10)
- 第1空間(21a)を形成する第1分割ケース(21)と、
第2空間(22a)を形成する第2分割ケース(22)と、
前記第1空間(21a)と前記第2空間(22a)を連結するために、前記第1分割ケース(21)と前記第2分割ケース(22)とを互いにスライドさせて結合する結合手段(24)と、を備える空調ケース(20)であって、
前記結合手段(24)が、前記第1分割ケース(21)に形成されて前記スライドの方向に延びる第1嵌合部(30)と、前記第1嵌合部(30)に対してスライドして嵌合するように前記第2分割ケース(22)に形成された第2嵌合部(40)と、を備え、
前記第1嵌合部(30)及び前記第2嵌合部(40)が、互いに嵌合したとき、前記スライドの方向にほぼ直交する力であって、結合された前記第1分割ケース(21)及び前記第2分割ケース(22)に対する引張方向の力を支持できることを特徴とする空調ケース(20)。 - 前記第1嵌合部(30)及び前記第2嵌合部(40)が、前記引張方向の力を支持するために互いに当接する第1支持平面(37)及び第2支持平面(43)をそれぞれ有することを特徴とする、請求項1に記載の空調ケース(20)。
- 前記第1嵌合部(30)及び前記第2嵌合部(40)が、前記引張方向の力を支持するように互いに噛み合う第1鋸歯状部(35)及び第2鋸歯状部(42)をそれぞれ有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の空調ケース(20)。
- 前記第1嵌合部(30)が、前記スライドの方向に延びる溝部(31)を有し、前記第2嵌合部(40)が、前記溝部(31)に対してスライドして嵌合するように形成されたほぞ部(41)を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空調ケース(20)。
- 前記第2嵌合部(40)の材料の線膨張係数が、前記第1嵌合部(30)の材料の線膨張係数よりも大であることを特徴とする、請求項4に記載の空調ケース(20)。
- 前記第1分割ケース(21)が、前記スライドの方向に突出した第1凸部(27)、又は前記スライドの方向に凹んだ第1凹部をさらに有し、
前記第2分割ケース(22)が、前記第1凸部(27)に嵌合する第2凹部(28)、又は前記第1凹部に嵌合する第2凸部をさらに有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空調ケース(20)。 - 前記結合手段(24)が平行に二つ配置されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の空調ケース(20)。
- 第1空間(121a)を形成する第1分割ケース(121)と、
第2空間(122a)を形成する第2分割ケース(122)と、
前記第1空間(121a)と前記第2空間(122a)を対向させて、前記第1分割ケース(121)と第2分割ケース(122)とを互いに接近させることにより結合する結合手段(124)と、を備える空調ケース(120)であって、
前記結合手段(124)が、前記第1分割ケース(121)に形成された第1嵌合部(130)と、前記第2分割ケース(122)に形成されて、前記第1嵌合部(130)に対して、前記接近の方向で嵌合する第2嵌合部(140)とを備えており、
前記第1嵌合部(130)は、第1溝部(133)と、前記第1溝部(133)を挟んで対向すると共に前記第1溝部(133)の底部で一体に結合されている第1壁部材(131)及び第2壁部材(132)を有しており、
前記第2嵌合部(140)は、前記第1嵌合部(130)の前記第1溝部(133)に挿入されて前記第1壁部材(131)と前記第2壁部材(132)とによって挟持される挿入部材(141)と、前記第2壁部材(132)を受容する第2溝部(142)と、前記第2溝部(142)を前記挿入部材(141)との間に形成するように前記挿入部材(141)から分岐して延びる第3壁部材(143)とを有しており、
前記第1壁部材(131)及び前記挿入部材(141)が、前記接近の方向の反対向きに作用する引張力を支持するように形成されて互いに噛み合う第1鋸歯状部(134)及び第2鋸歯状部(144)をそれぞれ有し、
前記第3壁部材(143)が、前記第1鋸歯状部(134)及び前記第2鋸歯状部(144)の噛み合いを深くするように前記第2壁部材(132)に対して力を作用することを特徴とする空調ケース(120)。 - 前記挿入部材(141)が、前記第2鋸歯状部(144)の反対側の側面に突出部(145)を有し、
前記第2壁部材(132)が、前記挿入部材(141)の前記突出部(145)を支持するように形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の空調ケース(120)。 - 前記第1嵌合部(130)及び前記第2嵌合部(140)が、プラスチック材料から形成されていて、
第2壁部材(132)がその弾性変形に基づく力を挿入部材(141)に加え、
第3壁部材(143)がその弾性変形に基づく力を第2壁部材(132)に加える、請求項8又は9に記載の空調ケース(120)。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011034734A JP2012171465A (ja) | 2011-02-21 | 2011-02-21 | 空調ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011034734A JP2012171465A (ja) | 2011-02-21 | 2011-02-21 | 空調ケース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012171465A true JP2012171465A (ja) | 2012-09-10 |
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ID=46974756
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|---|---|---|---|
| JP2011034734A Pending JP2012171465A (ja) | 2011-02-21 | 2011-02-21 | 空調ケース |
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2011
- 2011-02-21 JP JP2011034734A patent/JP2012171465A/ja active Pending
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