JP2012172873A - 真空式温水器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 燃焼バーナ1aと上部水管群1bが備えられた燃焼室1と、その下方に配設され、排ガス流通路2aと下部水管群等2bが備えられた対流室2と、燃焼室1の上部に配設された減圧蒸気室4と、対流室2の下部に配設された下部熱媒体室5を備えた本体ユニット10と、減圧蒸気室4と連通して気相の熱媒体が充たされる上部熱交換空間8と、下部熱媒体室5と連通して液相の熱媒体が充たされる下部熱交換空間9が形成されるとともに、上部熱交換空間8に第2熱交換部6、下部熱交換空間9に第1熱交換部7が配設される熱交換ユニット20を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
(i)従来方式では、熱媒水の温度を通常80℃〜90℃に加熱した状態で保持し、減圧蒸気室の熱交換器で冷水を温水に熱交換する。従来の構造では排ガス温度を熱媒水温度以下にすることができないため、構造的に大幅なボイラの高効率化は難しいという課題があった。
(ii)温水器とは別にエコノマイザーを設け排ガスの熱回収を行っている場合には、エコノマイザーが排ガスと熱交換させるために圧力容器に該当することから、エコノマイザー内部の温水は大気庄における沸点以上になる危険があるため、万が一破裂した場合は外部に熱水が噴出し危険である。
燃焼バーナと上部水管群と上部排気部が備えられた燃焼室と、該燃焼室の下方に配設され、排ガス流通路と下部水管群または煙管群と下部排気部が備えられた対流室と、前記上部排気部と前記排ガス流通路とを接続する接続路と、前記燃焼室の上部に配設され、前記上部水管群と接続する減圧蒸気室と、前記対流室の下部に配設され、前記下部水管群または煙管群と接続する下部熱媒体室と、を備えた本体ユニットと、
前記減圧蒸気室と上部連通流路で連通し、気相の熱媒体が充たされる上部熱交換空間と、前記下部熱媒体室と下部連通流路で連通し、液相の熱媒体が充たされる下部熱交換空間が形成されるとともに、前記上部熱交換空間に第2熱交換部、前記下部熱交換空間に第1熱交換部が配設される熱交換ユニットと、
を有することを特徴とする。
上記のように、本発明に係る温水器の本体ユニットにおいては、2段階(於燃焼室と於対流室)の熱交換が、水管群あるいは煙管群によって行なわれる。このとき、燃焼室および対流室では、水管や煙管の位置によって水管群あるいは煙管群内の管同士の燃焼排ガスによる加熱状態に差が生じることがあり、燃焼室の水管から対流室水管あるいは煙管へ繋がった状態で、管内部を流通する熱媒体が連続的に流通すると、熱交換の効率バランスあるいは段階的な熱交換の形成に影響を与える可能性がある。本発明は、各段階での熱回収機能を明確に区分するとともに、一旦下方からの熱媒体を集合させることによって、熱媒体の温熱の均一化を図り、上方の燃焼室の水管群でのより効率的な熱回収を確保することが可能となった。
上記のように、循環系を流通する熱媒体の移送量は、燃焼負荷率と本体ユニットの上部水管群または煙管群内部の熱媒体の水位(気液混合状態であればその平均的水位が相当すると推定される)によって規定され、本体ユニットと熱交換ユニットの水位差は、系全体の流通抵抗によって規定され、各ユニットの水位は、この循環系を流通する熱媒体の移送量と流通抵抗がバランスする位置で安定する。一方、燃焼負荷率が増加すれば、循環系を流通する熱媒体の移送量が増加し、該流通抵抗も増加するとともに、水位差も増加する。しかしながら、急激に燃焼負荷率が増加した場合、こうした水位差は必ずしも追随できなくなる可能性がある。本発明は、熱媒体の循環系を構成する熱交換ユニットの熱媒体の液層内に循環ポンプを配設することによって、循環系において、水位差のみならず、強制的な熱媒体の移送能力を有するように構成したもので、燃焼負荷率の増加等による運転条件の変化があっても、熱媒体の循環を円滑に行うことによって、熱交換機能を高め、より一層燃焼排ガスの燃焼熱を高い効率で回収することが可能となった。ここで「燃焼負荷率」とは、燃焼室の単位当りの空間容積で発生する熱量をいう。
前記燃焼室で発生した燃焼排ガスが、前記上部水管群で熱交換して減温され、前記上部排気部,前記接続路を介して前記対流室に導入され、前記下部水管群または煙管群で熱交換して減温され、前記排ガス流通路を流通して前記下部排気部から排出され、
前記上部水管群の内部を充たす熱媒体が、前記燃焼排ガスとの熱交換によって燃焼熱を吸収して一部が加温,気化され、前記減圧蒸気室を介して前記上部熱交換空間に移送され、前記第2熱交換部で熱交換して減温,凝縮され、凝縮液として前記下部熱交換空間に滴下し、前記下部熱媒体室を介して前記下部水管群または煙管群の内部を流通し熱交換して加温,上方へ移送され、前記中間熱媒体室を介して前記上部水管群の内部を流通する、循環流を形成するとともに、
供給水が、前記第1熱交換部から前記第2熱交換部に流通され、加温水として供給されることを特徴とする。
真空式温水器においては、燃焼器において発生する温熱を、直接あるいは燃焼排ガスを介して熱媒体に吸熱させ、さらに熱媒体を介して供給水に吸熱させるという2段階の熱交換が行なわれる。本発明は、このとき、温熱移送の媒体となる燃焼排ガスや熱媒体および吸熱側の供給水を如何に流通させることが温熱を最大限に活用できるかを検証したもので、燃焼排ガス,熱媒体,供給水を、それぞれ上記のような流通を形成することによって、従前にない非常に効率的かつ安定的に供給水から加温水を取り出すことができることを見出した。また、こうした構成においては、エコノマイザーのような直接排ガスと温水を熱交換させる設備を必要としないことから、温水器内部の温度・圧力の上昇を防止し、高い安全性を確保しつつ、優れた熱効率を得ることが可能となった。
本温水器の1つの実施態様として、その基本構成の概略を図1(A)に示す(第1構成例)。図1(B)は、燃焼室1のAA断面を示す。本温水器は、本体ユニット10と熱交換ユニット20が上部連通流路Luおよび下部連通流路Lbで連通され、熱媒体が、本体ユニット10から上部連通流路Luを介して熱交換ユニット20へ移送され、熱交換ユニット20から下部連通流路Lbを介して本体ユニット10へ移送される。こうした熱媒体の循環的な動きによって、効率的な温熱移動を行うことができる。また、本体ユニット10は、温熱の源であり、かつ1次的伝熱の場である燃焼室1、2次的伝熱の場である対流室2、温熱移送の場である接続路3、減圧蒸気室4および下部熱媒体室5を有し、熱交換ユニット20は、3次的伝熱の場であり、かつ温熱の放出端である第2熱交換部6、4次的伝熱の場である第1熱交換部7を有し、温熱移送の場である上部熱交換空間8と下部熱交換空間9を形成する。ここで、熱媒体は、通常市水等の水が利用される。本温水器において循環系を形成する熱媒体の移送は、燃焼熱によって発生する熱媒体流通経路における流通抵抗によって生じる水位差による自然循環系を利用している。従って、循環系を流通する熱媒体の移送量は、燃焼負荷率と本体ユニット10の水位によって規定され、本体ユニット10と熱交換ユニット20の水位差は、系全体の流通抵抗によって規定され、各ユニット10,20の水位は、この循環系を流通する熱媒体の移送量と流通抵抗がバランスする位置で安定する。
本体ユニット10には、図1(A)および(B)に例示するように、燃焼バーナ1aと上部水管群1b(前段水管群1eと後段水管群1fからなる)と上部排気部1cが備えられた燃焼室1が設けられる。燃焼室1では、別途供給された燃料と燃焼空気(図示せず)の燃焼反応により火炎1dが発生し、熱エネルギーの放射が行われる。これらの熱エネルギーは、複数の水管が配設された上部水管群1b内を流通する熱媒体によって吸収される。つまり、燃焼排ガスの燃焼熱は、主として後段水管群1fを介して吸収され、火炎1dの放射熱エネルギーは、前段水管群1eを介して吸収される。このように、上部水管群1bを燃焼室1内に適切に配設することによって、効率よく吸熱させることができる。ここで、上部水管群1bを構成する水管は、循環系を流通する熱媒体の必要な移送量を得るために、定格負荷において水管出口部の蒸気流速が2〜6m/s程度になるように、水管の内径を設定することが好ましい。また、燃焼反応によって発生した燃焼排ガスは、減温されて(約150〜200℃)排気部1cから排気され、断熱処理が施された接続路3を介して対流室2に給送される。
熱交換ユニット20は、2つの熱交換部が配設された空間を備える。ここでは、気相の熱媒体が存在する空間を上部熱交換空間8とし、液相の熱媒体が存在する空間を下部熱交換空間9とする。第2熱交換部6が上部熱交換空間8に配設され、第1熱交換部7が液層内に配設される。上方に配設された第2熱交換部6において、高温(約80〜90℃)の気相の熱媒体と第2熱交換部6内部を流通する供給水(入口温度約40〜50℃)の高温条件の熱交換(潜熱の吸熱)が行なわれる。気相の熱媒体は、その潜熱を放出しながら第2熱交換部6の表面で凝縮し、液滴状の液相の熱媒体を形成する。液相の熱媒体は、所定の大きさに拡大した状態で、第2熱交換部6の上部から流下する熱媒体の流れに沿って下方の下部熱交換空間9へ落下し、貯留される。このとき、第2熱交換部6表面の液滴の残留は、第2熱交換部6の伝熱機能を阻害することから、上方から下部熱交換空間9への気相の熱媒体の流れによる液滴の落下を促進する機能は、第2熱交換部6の熱交換効率向上に対して有効である。
本温水器においては、3つの流体は移送され、その流体間において温熱が移送される。具体的には、本体ユニット10において燃焼室1で発生した燃焼排ガス、本体ユニット10と熱交換ユニット20間を循環する熱媒体、および熱交換ユニット20において加温される供給水という、3つの流体が該当する。
(1)燃焼排ガスは、燃焼室1では、発生直後の高温の状態から(約700〜800℃)、上部水管群1b(後段水管群1f)で熱交換して減温され(約150〜200℃)、上部排気部1c,接続路3を介して対流室2に導入される。対流室2では、下部水管群等2bで熱交換して減温され(約70〜80℃)、排ガス流通路2aを流通して下部排気部2cから排出される。
(2)熱媒体は、燃焼室1では、上部水管群1bの内部を流通し、燃焼排ガスとの熱交換によって燃焼熱を吸収して一部が加温,気化され(約80〜90℃)、減圧蒸気室4,上部連通流路Luを介して上部熱交換空間8に移送される。上部熱交換空間8では、第2熱交換部6で熱交換して減温,凝縮され(約80〜90℃)、凝縮液として下部熱交換空間9に滴下し、液相の熱媒体として貯留される。液相の熱媒体は、さらに第1熱交換部7で熱交換して減温される(約40〜50℃)。下部熱交換空間9の液相の熱媒体は、下部連通流路Lbおよび下部熱媒体室5を介して対流室2に導入され、下部水管群等2bの内部を流通し、熱交換して加温,上方へ移送され(約45〜55℃)、再度上部水管群1bの内部を流通する(循環流を形成)。
(3)供給水(入口温度約20〜30℃)は、第1熱交換部7に流通,加温され(約40〜50℃)、次いで第2熱交換部6に流通,加温され(約70〜80℃)、加温水として供給される。
本温水器は、図2に例示するように、上記第1構成例における熱交換ユニット20の内部を、上部熱交換空間8および下部に下部熱交換空間9と連通する液相の熱媒体の一部が充たされる空間を有する上部空間部8aと、下部熱交換空間9のみから形成される下部空間部9aの、上下2つ空間に分割し、上部空間部8aと下部空間部9aを循環ポンプ9bによって接続される構成とすることができる(第2構成例)。
20 熱交換ユニット
1 燃焼室
1a 燃焼バーナ
1b 上部水管群
1c 上部排気部
1d 火炎
1e 前段水管群
1f 後段水管群
2 対流室
2a 排ガス流通路
2b 下部水管群等
2c 下部排気部
2d 中間熱媒体室
3 接続路
4 減圧蒸気室
5 下部熱媒体室
5b 循環ポンプ
6 第2熱交換部
7 第1熱交換部
8 上部熱交換空間
8a 上部空間部
9 下部熱交換空間
9a 下部空間部
9b 循環ポンプ
S 液面検知器
Lu 上部連通流路
Lb 下部連通流路
Claims (4)
- 燃焼バーナと上部水管群と上部排気部が備えられた燃焼室と、該燃焼室の下方に配設され、排ガス流通路と下部水管群または煙管群と下部排気部が備えられた対流室と、前記上部排気部と前記排ガス流通路とを接続する接続路と、前記燃焼室の上部に配設され、前記上部水管群と接続する減圧蒸気室と、前記対流室の下部に配設され、前記下部水管群または煙管群と接続する下部熱媒体室と、を備えた本体ユニットと、
前記減圧蒸気室と上部連通流路で連通し、気相の熱媒体が充たされる上部熱交換空間と、前記下部熱媒体室と下部連通流路で連通し、液相の熱媒体が充たされる下部熱交換空間が形成されるとともに、前記上部熱交換空間に第2熱交換部、前記下部熱交換空間に第1熱交換部が配設される熱交換ユニットと、
を有することを特徴とする真空式温水器。 - 前記本体ユニットにおいて、前記燃焼室と前記対流室の中間に、前記上部水管群と前記下部水管群または煙管群を接続する中間熱媒体室を備えたことを特徴とする請求項1記載の真空式温水器。
- 前記熱交換ユニットの内部を、前記上部熱交換空間および下部に前記下部熱交換空間と連通する液相の熱媒体の一部が充たされる空間を有する上部空間部と、前記下部熱交換空間のみから形成される下部空間部の、上下2つ空間に分割し、該上部空間部と下部空間部を循環ポンプによって接続することを特徴とする請求項1または2に記載の真空式温水器。
- 前記燃焼室で発生した燃焼排ガスが、前記上部水管群で熱交換して減温され、前記上部排気部,前記接続路を介して前記対流室に導入され、前記下部水管群または煙管群で熱交換して減温され、前記排ガス流通路を流通して前記下部排気部から排出され、
前記上部水管群の内部を充たす熱媒体が、前記燃焼排ガスとの熱交換によって燃焼熱を吸収して一部が加温,気化され、前記減圧蒸気室を介して前記上部熱交換空間に移送され、前記第2熱交換部で熱交換して減温,凝縮され、凝縮液として前記下部熱交換空間に滴下し、前記下部熱媒体室を介して前記下部水管群または煙管群の内部を流通し熱交換して加温,上方へ移送され、前記中間熱媒体室を介して前記上部水管群の内部を流通する、循環流を形成するとともに、
供給水が、前記第1熱交換部から前記第2熱交換部に流通され、加温水として供給されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の真空式温水器。
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