JP2012175644A - 端末側モデム及び通信システム - Google Patents

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潤一 白須
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Abstract

【課題】監視用カメラのハングアップ等のソフトウェア上の異常を、遠隔制御によって解消することができる端末側モデム及び通信システムを提供する。
【解決手段】上位側モデム2と同軸ケーブル3を介して接続される端末側モデム1が、監視用カメラ4とデジタル通信及び給電のための電路5を介して接続される通信システムにおいて、例えば上位側モデム2に、監視用カメラ4の異常を監視して異常を検出したときは端末側モデム1に対して給電制御指令を出力する機能を有する給電制御部25を設け、端末側モデム1には、上位側モデム2及び監視用カメラ4のそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部101と、監視用カメラ4に電源電圧を供給するとともに、通信部101が給電制御指令を受けた場合に、電源電圧の供給を一時的にオフにする機能を有する給電部102とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、同軸線を介して上位側モデムと端末側モデムとが互いに接続された通信システムに関し、特に、デジタル方式の監視用カメラを接続するための端末側モデム及びこれを含む通信システムに関する。
従来のアナログ方式の監視用カメラに代えて、近年、画質に優れ、LAN(ローカルエリアネットワーク)に組み入れることが可能なデジタル方式の監視用カメラとして、いわゆるIP(インターネットプロトコル)カメラが普及して来ている。このIPカメラを対象とする通信システムとしては、例えばコンビニエンスストア程度の比較的小規模な店舗であれば、複数のIPカメラに接続されたLANケーブルをハブに集約し、情報処理装置と接続することで、容易に、監視システムを構成することができる。
しかしながら、LANケーブルを敷設できる長さには限界があるので、例えば大きな駅や工場の構内にLANケーブルのみでネットワーク接続を構成することは極めて困難である。また、新たにケーブルを敷設するのは大きな負担になる。そこで、より長距離の信号伝送に適した通信システムとして、同軸モデムを用いたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、同軸ケーブルを介して上位側モデムと端末側モデムとが互いに接続され、両モデム間の通信が行われる。上位側モデムにはパソコン等の情報処理装置が接続され、端末側モデムにはIPカメラが接続される。このような通信システムにおける同軸ケーブルは、LANケーブルでは対応できない長距離にも適用可能である。さらに、アナログ方式の監視用カメラが設置されていた場合には、そのカメラの接続のために同軸ケーブルが既に敷設されており、IPカメラ導入のためにケーブルを新たに敷設する必要もない。
特開2010−258769号公報
上記のIPカメラは、ソフトウェアによって動作するデジタル機器であるため、ハングアップ等のソフトウェア上の異常が発生する場合がある。監視用にIPカメラを用いる場合、ハングアップしている間、監視ができないことになり、同軸モデムによって敷設を簡素化したり、通信を可能にしたりするだけでは不十分である。さらに、ハングアップしている状態では、IPカメラにリセット命令を送っても、正常に受け付けられない。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、監視用カメラのハングアップ等のソフトウェア上の異常を、遠隔制御によって解消することができる端末側モデム及び通信システムを提供することを目的とする。
(1)本発明は、同軸ケーブルを介して上位側モデムと接続されるとともに、監視用カメラとデジタル通信及び給電のための電路を介して接続される端末側モデムであって、
前記上位側モデム及び前記監視用カメラのそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部と、前記監視用カメラに電源電圧を供給するとともに、前記通信部が、前記監視用カメラの異常若しくはその映像伝送上の異常に基づいて上位側から給電制御指令を受けた場合に、当該電源電圧の供給を一時的にオフにする機能を有する給電部とを備えたものである。
上記のように構成された端末側モデムでは、上位側から給電制御指令を受けた給電部が監視用カメラに供給している電源電圧を一時的に(この場合は短時間)オフにするので、その後のオンにより、ハングアップ等のソフトウェア上の異常に陥っていた監視用カメラを、遠隔制御で再起動することができる。その結果、制御不能になった監視用カメラの異常は解消され、早期に監視を再開することが可能となる。
(2)また、上記(1)の端末側モデムにおいて、電路はデジタル通信及び給電の共用電路であり、給電部はデジタル通信の信号に電源電圧を重畳するものであってもよい。
この場合、通信信号に重畳される電源電圧を一時的にオフにすることにより、監視用カメラの再起動を行うことができる。
(3)また、上記(1)の端末側モデムにおいて、電路はデジタル通信用と給電用とが互いに独立して設けられており、給電部は給電用の電路に監視用カメラに必要な所定の電源電圧を出力するものであってもよい。
この場合、給電専用のコードを持つ監視用カメラに対して、電源電圧の一時的なオフによる再起動を行うことができる。
(4)一方、本発明は、上位側モデムと、同軸ケーブルを介して前記上位側モデムと接続されるとともに、監視用カメラとデジタル通信及び給電のための電路を介して接続される端末側モデムと、を備えた通信システムであって、
前記上位側モデム及びこれより上位に設けられる情報処理装置のいずれかは、前記監視用カメラの異常若しくはその映像伝送上の異常の有無を監視し、かつ、異常を検出したときは前記端末側モデムに対して給電制御指令を出力する機能を有する給電制御部を含み、
前記端末側モデムは、前記上位側モデム及び前記監視用カメラのそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部と、前記監視用カメラに電源電圧を供給するとともに、前記通信部が前記給電制御指令を受けた場合に、電源電圧の供給を一時的にオフにする機能を有する給電部とを備えたものである。
上記(4)のように構成された通信システムでは、上位側から給電制御指令を受けた給電部が監視用カメラに供給している電源電圧を一時的に(この場合は短時間)オフにするので、その後のオンにより、ハングアップ等のソフトウェア上の異常に陥っていた監視用カメラを、遠隔制御で再起動することができる。その結果、制御不能になった監視用カメラの異常は解消され、早期に監視を再開することが可能となる。また、給電制御部は、監視用カメラの異常若しくはその映像伝送上の異常の有無を監視しているので、異常が発生したときは監視用カメラをオフにすることもできる。
(5)また、上記(4)の通信システムにおいて、給電制御部は、監視用カメラに対して応答を求める所定のコマンドを送信すべく出力し、応答が無い場合に、給電制御指令を出力するようにしてもよい。
この場合、所定のコマンド(例えばpingコマンド)を発して、それに対する応答を監視することによって、監視用カメラの異常の有無を、簡単に監視することができる。
(6)また、上記(4)の通信システムにおいて、上位側モデムはトラフィックを計測するカウンタ機能を有し、給電制御部は、一定時間内にトラフィックのカウント値が所定量以上増加した場合は監視用カメラが正常、一定時間内にカウント値が所定量以上にまで増加しない場合は監視用カメラが異常、と判断して、異常と判断した場合には、給電制御指令を出力するようにしてもよい。
この場合、監視用カメラが正常であればカウント値が相応に増加していくはずであるという前提の下で、相応に増加しない場合は監視用カメラがハングアップ等の異常に陥っている、と正確に判断することができる。
(7)また、上記(4)の通信システムにおいて、同軸ケーブルは途中で分岐され、分岐された後の複数の同軸ケーブルの終端にそれぞれ、端末側モデムが接続されており、上位側モデムはトラフィックを計測するカウンタ機能を有し、給電制御部は、トラフィックが同軸ケーブルの伝送容量に対して所定比率を超える場合には、予め定められた稼働優先順位に従って、当該稼働優先順位が最下位から昇順に必要数の端末側モデムについて給電制御指令を出力し、監視用カメラに供給する電源電圧をオフにすることにより、トラフィックを低減させるようにしてもよい。
この場合、例えば、監視用カメラは全て正常であるが、同軸ケーブルでの伝送に何らかの異常(例えば周囲のノイズや、ケーブルの劣化による伝送容量の低下)があることによって、映像の送信に問題が生じそうなとき、稼働優先順位の低い方から電源電圧をオフにすることによって、稼働優先順位の高い監視用カメラによる映像データを優先的に確実に送信することができる。なお、この場合は、同軸ケーブルの伝送異常が解消するまで「一時的に」稼働優先順位の低い監視用カメラはオフの状態となる。すなわち、この場合の一時的なオフは、再起動するための短時間のオフではなく、時間的には不定期の、比較的長い時間となる。
本発明の端末側モデム及び通信システムによれば、監視用カメラのハングアップ等のソフトウェア上の異常を、遠隔制御によって解消することができる。
本発明の第1実施形態に係る端末側モデム及びこれを含む通信システム全体の概略を示すブロック図である。 図1における上位側モデムから監視用カメラまでの、より詳細なブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムにおける、上位側モデムから監視用カメラまでのブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る通信システムにおける端末側モデムのブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る通信システムとして、上位側モデムに対して3組の(端末側モデム+監視用カメラ)が接続されている状態を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る通信システムのブロック図である。 本発明の第6実施形態に係る通信システム全体の概略を示すブロック図である。 図7における上位側モデムから監視用カメラまでの、より詳細なブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
《第1実施形態》
図1は、本発明の第1実施形態に係る端末側モデム及びこれを含む通信システム全体の概略を示すブロック図である。図において、子機としての端末側モデム1と、親機としての上位側モデム2とは、同軸ケーブル3を介して互いに接続され、両モデム間でデジタル通信が可能となっている。モデムの変調方式としては、PLCモデムと同様のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用することができる。使用帯域としては、例えば、2〜28MHzを用いることができる。なお、アナログ方式の監視用カメラが設置されていた場合の交代機種として当該通信システムが導入される場合には、既存の同軸ケーブルをそのまま利用することができる。
端末側モデム1には、いわゆるIPカメラである監視用カメラ4が、イーサネット(登録商標)用のケーブル(UTP)5を介して接続されている。端末側モデム1は、なるべく監視用カメラ4の近傍に設けられ、従って、ケーブル5の長さは比較的短い。一方、上位側モデム2も同様にイーサネット(登録商標)用のケーブル6を介してネットワーク接続され、このネットワーク7上に、監視用の情報処理装置8が設けられる。
端末側モデム1は、監視用カメラ4に電源を供給する機能を有し、また、その給電をオン/オフする機能を有している。上位側モデム2は、プラグ2aをコンセント(図示せず。)に接続してAC100V等の商用電源電圧を得る。上位側モデム2は、この電源電圧から所定のDC電圧を生成し、自己の電源とするとともに、同軸ケーブル3にDC電圧を印加(すなわち通信信号へ重畳)して、端末側モデム1に給電する機能を有している。また、上位側モデム2は、監視用カメラ4の異常を検出した場合等に、端末側モデム1に対して監視用カメラ4への給電をオフ(その後オン)にする指令を出力する機能、すなわち、端末側モデム1のための給電制御機能を有している。
図2は、図1における上位側モデム2から監視用カメラ4までの、より詳細なブロック図である。図において、上位側モデム2は、内部に、フィルタ21、信号処理部22、イーサネットスイッチ(イーサネットは登録商標)23、AC/DC変換部24、及び、給電制御部25が設けられ、図示のように接続されている。
また、上位側モデム2は、同軸ケーブル3用の接続端子2c、商用交流電圧受電用の電源端子2p、及び、ケーブル6(図1)接続用の接続端子2eを備えている。
上記フィルタ21は、一定周波数以上の通信信号については、これを、双方向に通過させる。信号処理部22は、通信信号についての変復調等のデジタル処理を行う。イーサネット(登録商標)スイッチ23は、上位のネットワーク6(図1)とのインターフェースであるとともに、給電制御部25との信号授受を可能とするスイッチとなっている。
また、フィルタ21は、AC/DC変換部24からの直流電圧を、下位側に対してのみ、通過させる。電源端子2pに供給される商用交流電圧はAC/DC変換部24によって所定の直流電圧に変換され、フィルタ21から同軸ケーブル3を介して端末側モデム1に提供される。すなわち、端末側モデム1へ送る電源電圧が、通信信号に重畳されて提供される。また、この直流電圧は、上位側モデム2の内部でも電源電圧として使用される。
一方、端末側モデム1内には、フィルタ11、信号処理部12、イーサネット(登録商標)スイッチ13、PoE(Power Over Ethernet: Ethernetは登録商標)処理部14、切替スイッチ15、制御部16、及び、電源部17が設けられ、図示のように接続されている。フィルタ11、信号処理部12、イーサネット(登録商標)スイッチ13、及び、PoE処理部14は、上位側モデム2及び監視用カメラ4のそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部101を構成している。また、切替スイッチ15、制御部16、及び、電源部17は、外部から電源電圧を得るとともに、この電源電圧に基づいて監視用カメラ4に電源供給する給電部102を構成している。
また、端末側モデム1は、同軸ケーブル3用の接続端子1c、電源電圧を同軸ケーブル3以外から受ける場合に使用される予備的な電源端子1p、及び、ケーブル5の接続端子1eを備えている。この接続端子1eには、ケーブル5を介して、監視用カメラ4が接続されている。
フィルタ11は、一定周波数以上の通信信号のみを双方向に通過させる。信号処理部12は、通信信号についての変復調等のデジタル処理を行う。イーサネット(登録商標)スイッチ13は、監視用カメラ4とのインターフェースであるとともに、制御部16との信号授受を可能とするスイッチとなっている。
一方、接続端子1cから受け取る信号には直流の電源電圧が重畳されているので、この直流成分はフィルタ11から切替スイッチ15の方へ送られる。切替スイッチ15は、フィルタ11から出力される電圧を電源部17に送り込む。電源部17は、制御部16の制御に応じて、電源電圧(例えばDC48V)をPoE処理部14に提供する。また、電源部17は、電圧出力をオン/オフするスイッチ17sを有している。PoE処理部14は、イーサネット(登録商標)の信号に直流の電源電圧を重畳する処理を行う。なお、PoEは、IEEE802.3afの規定に基づく技術である。こうして、監視用カメラ4には、PoEにより、電源電圧が供給される。
上記のような構成によれば、端末側モデム1は同軸ケーブル3を介した上位側モデム2からの給電により電源供給され、また、監視用カメラ4はさらに、端末側モデム1のPoEにより電源供給される。このように、端末側モデム1及び監視用カメラ4には、電源供給専用のコードが不要である。従って、近くにコンセントの無い屋外等の場所でも、端末側モデム1及び監視用カメラ4を設置することができる。また、端末側モデム1や監視用カメラ4は電源コードが不要となるので、外観上の構成が簡素であり、コードの引き回し等の取り扱いも容易である。
なお、端末側モデム1の近くに利用可能なコンセントがあれば、切替スイッチ15の択一的な切替機能により、電源部17に商用交流電圧を供給することができる。この場合の電源部17は、商用交流電圧から所定の直流電圧を生成してPoE処理部14に供給する。すなわち、設置環境に合わせて給電経路を適宜変更することができる。
次に、上記のような端末側モデム1から監視用カメラ4への給電のオン/オフを制御する技術について説明する。
まず、予め、上位側モデム2の給電制御部25は、監視用カメラ4及び端末用モデム1の識別情報(例えばIPアドレスやMACアドレス)を取得する。この取得の方法としては、操作者が直接、例えば情報処理装置8を用いて上位側モデム2に記憶させてもよい。また、監視用カメラ4や端末側モデム1から送られてくるデータにはそれぞれの識別情報が含まれているので、給電制御部25は、常時データを監視し、送信元のIPアドレスやMACアドレスに新規なものや、変更されたものがあれば、保有する識別情報を更新するようにすれば、自動的アップデートされた識別情報を保有することができる。
上位側モデム2の給電制御部25は、定期的に、監視用カメラ4に対して、状態確認のためのping(Packet InterNet Groper)コマンドを送信する。このpingコマンドの送信経路は、給電制御部25から、イーサネット(登録商標)スイッチ23、信号処理部22、フィルタ21、同軸ケーブル3、フィルタ11、信号処理部12、イーサネット(登録商標)スイッチ13、PoE処理部14及びケーブル5を経て、監視用カメラ4に至る。
監視用カメラ4が正常であれば、pingコマンドに対する応答が帰ってくる。従って、給電制御部25は、pingコマンドに対する応答が帰ってくれば正常、所定時間内に応答が帰ってこなければハングアップ等の異常、と判定する。ここで、正常と判定した場合の給電制御部25は、何も行わない。一方、異常と判定した場合の給電制御部25は、監視用カメラ4の電源をオフにするための給電制御指令(オフ指令)を、端末側モデム1に対して送信する。
この給電制御指令の送信経路は、給電制御部25から、イーサネット(登録商標)スイッチ23、信号処理部22、フィルタ21、同軸ケーブル3、フィルタ11、号処理部12及びイーサネット(登録商標)スイッチ13を経て、制御部16に至る。なお、監視用カメラ4からの映像データは、例えば、時分割で上位側モデム2宛に上り送信されており、この合間を縫ってpingコマンドや給電制御指令を上位側モデム2から端末側モデム1に下り送信するためのタイムスロットが用意されている。
給電制御指令(オフ指令)を受けた制御部16は、電源部17のスイッチ17sをオフにする。これにより、電源電圧は出力されなくなり、監視用カメラ4は、電源オフとなる。監視用カメラ4を完全に電源オフの状態にするための所定時間経過後、給電制御部25は、端末側モデム1に対して次の給電制御指令(オン指令)を出力する。給電制御指令(オン指令)を受けた制御部16は、電源部17のスイッチ17sをオンにする。これにより、電源部17から監視用カメラ4への給電が再開され、監視用カメラ4は、再起動される。これにより、制御不能になった監視用カメラの異常は解消され、早期に監視を再開することが可能となる。すなわち、このような端末側モデム1及び通信システムによれば、監視用カメラ4のハングアップ等のソフトウェア上の異常を、遠隔制御によって解消することができる。
異常が解消されたか否かを確認すべく、監視用カメラ4が再起動完了した頃合いを見計らって、給電制御部25はpingコマンドを監視用カメラ4に送信する。ここで、応答が帰ってくれば、異常は解消され、正常な状態に戻ったことを、確認することができる。また、相変わらず所定時間内に応答が無い場合は、再度、同様の遠隔制御により監視用カメラ4の再起動を行ってもよい。1回又は複数回の再起動を試みた後、応答が無いことが確認された場合は、上位側モデム2から情報処理装置8(図1)に警告の信号を送り、情報処理装置8のモニタに警告を表示し、または、必要により警報音を出力させる。
以上のように、このような端末側モデム1及びこれを含む通信システムでは、上位側から給電制御指令を受けた給電部102が監視用カメラ4に供給している電源電圧を一時的に(この場合は短時間)オフにするので、その後のオンにより、ハングアップ等のソフトウェア上の異常に陥っていた監視用カメラ4を、遠隔制御で再起動することができる。その結果、制御不能になった監視用カメラの異常は解消され、早期に監視を再開することが可能となる。また、所定のコマンド(ここでは、pingコマンド)を発して、それに対する応答を監視することによって、監視用カメラの異常の有無を、簡単に監視することができる。
なお、上記第1実施形態においてはpingコマンドを使用したが、監視用カメラ4に対して応答を求めることができるコマンドであればよく、必ずしもpingに限定されない。
《第2実施形態》
図3は、本発明の第2実施形態に係る通信システムにおける、上位側モデムから監視用カメラまでのブロック図である。なお、全体の概略を示すブロック図は、図1と同じである。図3において、端末側モデム1及び監視用カメラ4については、第1実施形態と同じである。また、上位側モデム2については、見かけ上のブロック要素は第1実施形態と同じであるが、イーサネット(登録商標)スイッチ23及び給電制御部25の機能が異なる。
図3において、イーサネット(登録商標)スイッチ23は、トラフィックカウンタの機能を内蔵しており、パケット数のカウント値を、給電制御部25に送る。このカウント値は、監視用カメラ4から映像データのパケットが送信されて来ると増加する。但し、パケットは、映像データ以外に、制御信号のパケットもあり、これもカウントの対象となる。但し、制御信号のパケット数よりも、映像データのパケット数は格段に多い。従って、例えば、一定時間あたりのカウント値が、所定の閾値以上であれば映像データのパケットが次々と送信されていて監視用カメラ4は正常と判定し、逆に、カウント値が閾値に満たないときは、映像データのパケットが送信されていないと推定し、監視用カメラ4は異常と判定する。異常と判定した給電制御部25は、第1実施形態と同様に、監視用カメラ4の再起動を実行する。
上記第2実施形態のようにトラフィックカウンタのカウント値に基づいて判定すれば、監視用カメラ4から映像データが送信されているか否かを確認することになるので、より確実な判定となる。また、監視用カメラ4の異常のみならず、その映像伝送上の異常の有無をも監視することができる。
《第3実施形態》
図4は、本発明の第3実施形態に係る通信システムにおける端末側モデム1のブロック図である。なお、同軸ケーブル3より上位側の概略を示すブロック図は、図1と同じである。図4において、上位側モデム2については、第1実施形態(図2)又は第2実施形態(図3)と同じものを適用することができる。
図4において、第3実施形態における端末側モデム1内には、フィルタ11、信号処理部12、イーサネット(登録商標)スイッチ13、切替スイッチ15、制御部16、及び、電源部17が設けられ、図示のように接続されている。フィルタ11、信号処理部12、及び、イーサネット(登録商標)スイッチは、上位側モデム2及び監視用カメラ4のそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部101を構成している。また、切替スイッチ15、制御部16、及び、電源部17は、外部から電源電圧を得るとともに、この電源電圧に基づいて監視用カメラ4に電源供給する給電部102を構成している。
第1,第2実施形態における端末側モデム1との違いは、PoE処理部が存在せず、イーサネット(登録商標)スイッチ13が直接、接続端子1e及びケーブル(UTP)5eを介して監視用カメラ4に接続される点、及び、電源部17の出力電圧が電源端子1s及び電源コード5pを介して監視用カメラ4に接続される点である。すなわち、この端末側モデム1は、PoEタイプではなく、信号用のケーブル5eと、給電用の電源コード5pとが互いに別々に設けられている。なお、電源部17が出力する電源電圧は、監視用カメラ4に必要な直流電圧又は交流電圧である。交流電圧が必要な場合は、電源部17にインバータ機能を搭載すればよい。
この場合、上位側モデム2からの給電制御指令(オフ指令)によって、制御部16は電源部17のスイッチ17sをオフにする。これにより、電源電圧は出力されなくなり、監視用カメラ4は、電源オフとなる。また、上位側モデム2からの給電制御指令(オン指令)によって、制御部16は電源部17のスイッチ17sをオンにする。これにより、監視用カメラ4は、電源オンとなる。
このような端末側モデム1は、給電専用のコードを持つ監視用カメラ4に対して、電源電圧の一時的なオフによる再起動を行うことができる。
《第4実施形態》
なお、図1に示すように1つの上位側モデム2に1つの端末側モデム1及び1つの監視用カメラ4が接続されているシステムは、基本的、かつ、シンプルな形であるが、1つの上位側モデム2に対して複数組の(端末側モデム1+監視用カメラ4)が接続されている場合がある。
図5は、このような一例としての第4実施形態に係る通信システムにおける、上位側モデム2に対して3組の(端末側モデム1x,1y,1z+監視用カメラ4x,4y,4z)が接続されている状態を示すブロック図である。この場合、同軸ケーブル3の途中に、混合・分配器9が設けられる。混合・分配器9は、下り信号に対しては分配器となり、上り信号に対しては混合器となる。但し、実際には、このように端末側モデムが複数ある場合には、それぞれの端末側モデム1x,1y,1zからの上り信号は、例えば時分割で送信されることになる。
上位側モデム2の構成は、図2の構成、図3の構成のいずれでもよいが、上位側モデム2の給電制御部25は、複数組の端末側モデム1x,1y,1z及び監視用カメラ4x,4y,4zについて、識別情報として、IPアドレスやMACアドレスを記憶している。
このような構成において上位側モデム2から出力される給電制御指令(オフ/オン)は、異常が検出された特定の監視用カメラ(4x,4y,4zのいずれか)の端末用モデム(1x,1y,1zのいずれか)を指定する情報(IPアドレス等)を、ヘッダ等に含むものとなる。
《第5実施形態》
図6は、第5実施形態に係る通信システムのブロック図である。なお、上位側モデム2よりさらに上位の構成は、図1と同じである。図6において、上位側モデム2以外の構成は、図5と同じである。また、上位側モデム2については、見かけ上のブロック要素及び、イーサネット(登録商標)スイッチ23及び給電制御部25が相互にカウント値及び給電制御指令をやりとりする機能は同じであるが、信号処理部22と給電制御部25との間の関係が異なる。
すなわち、本実施形態では、他の実施形態と同様に監視用カメラ4の異常を解消するために再起動させるという制御の他、監視用カメラ4に異常は無くても、トラフィックや環境との関係で映像データの伝送に支障が生じる場合に、意図的にいずれかの監視用カメラ4をオフにするという制御を行う。
具体的には、予め、複数の監視用カメラ4の重要性を考慮して、例えば表1のように、識別情報等と共に優先順位を給電制御部25に記憶しておく。
Figure 2012175644
図6において、信号処理部22は、同軸ケーブル3の現状の伝送容量を、把握している。伝送容量は、本来は一定値とも言えるが、実際には周囲のノイズによって変動(低下)する。また、同軸ケーブル3自体の経年劣化によっても、伝送容量が低下する。そこで、信号処理部22は、現状の伝送容量を給電制御部25に情報として与える。給電制御部25は、イーサネット(登録商標)スイッチ23から与えられる単位時間あたりのトラフィックのカウント値を監視し、伝送容量の例えば90%を超えた場合、優先度3すなわち優先度が最も低い監視用カメラ1zを電源オフにすべく、端末側モデム1zに対して給電制御指令(オフ指令)を送信する。なお、仮に、トラフィックのカウント値が伝送容量の100%を超えると、伝送遅延や映像の劣化が生じる。
優先度が最も低い監視用カメラ1zを電源オフにすることによって、監視用カメラ1zから映像データは送信されなくなるので、単位時間あたりのトラフィックのカウント値は低下する。もし、仮に、監視用カメラ1zを停止しただけでは90%より低くならなかった場合には、さらに、次に優先度が低い監視用カメラ1xを電源オフにすべく、端末側モデム1xに対して給電制御指令(オフ指令)を送信する。
以上のように、第5実施形態では、監視用カメラ4は全て正常であるが、同軸ケーブル3での伝送に何らかの異常があることによって、映像の送信に問題が生じそうなとき、稼働優先順位の低い方から電源電圧をオフにすることによって、稼働優先順位の高い監視用カメラによる映像データを優先的に確実に送信することができる。なお、この場合は、同軸ケーブル3の伝送異常が解消するまで「一時的に」稼働優先順位の低い監視用カメラはオフの状態となる。すなわち、この場合の一時的なオフは、再起動するための短時間のオフではなく、時間的には不定期の、比較的長い時間となる。
《第6実施形態》
図7は、本発明の第6実施形態に係る通信システム全体の概略を示すブロック図である。図1との違いは、上位側モデム2に給電制御部の機能が無く、代わりに、ネットワーク6上にある給電制御部81が、その機能を果たす点である。この給電制御部81は、例えば、情報処理装置8の一機能として搭載することができる。但し、情報処理装置8とは別に、給電制御部の機能を持つ「給電制御機」をネットワーク6上に設けてもよい。
図8は、図7における上位側モデム2から監視用カメラ4までの、より詳細なブロック図である。図8において、上位側モデム2には給電制御部の機能が設けられていない。端末側モデム1及び監視用カメラ4は、例えば図2と同様である。
図8において、上位側モデム2には、ネットワーク6上の給電制御部81から、pingコマンドや給電制御指令が送られてくる。これらに基づいて監視用カメラ4を再起動させる点は、第1実施形態等と同様であるので、ここでは説明を省略する。
《その他》
なお、上記各実施形態において、給電制御指令には、オフ指令と、その後のオン指令とがあるが、第1〜5実施形態の場合、監視用カメラ4が再起動を実行できればよいので、オフ指令のみを受けて、一定時間後(短時間)に端末側モデム1が自ら電源オンして再起動するようにしてもよい。一方、第6実施形態の場合のように、再起動ではなく、伝送容量との関係から特定の監視用カメラ4を電源オフにする場合は、トラフィックの状況に応じて、オフにした監視用カメラ4の電源を再びオンにする指令が必要である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1x,1y,1z:端末側モデム
2:上位側モデム
3:同軸ケーブル
4,4x,4y,4z:監視用カメラ
5,5e:ケーブル
5p:電源コード
8:情報処理装置
25,81:給電制御部
101:通信部
102:給電部

Claims (7)

  1. 同軸ケーブルを介して上位側モデムと接続されるとともに、監視用カメラとデジタル通信及び給電のための電路を介して接続される端末側モデムであって、
    前記上位側モデム及び前記監視用カメラのそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部と、
    前記監視用カメラに電源電圧を供給するとともに、前記通信部が、前記監視用カメラの異常若しくはその映像伝送上の異常に基づいて上位側から給電制御指令を受けた場合に、当該電源電圧の供給を一時的にオフにする機能を有する給電部と
    を備えていることを特徴とする端末側モデム。
  2. 前記電路はデジタル通信及び給電の共用電路であり、前記給電部はデジタル通信の信号に前記電源電圧を重畳する請求項1記載の端末側モデム。
  3. 前記電路はデジタル通信用と給電用とが互いに独立して設けられており、前記給電部は給電用の電路に前記監視用カメラに必要な所定の電源電圧を出力する請求項1記載の端末側モデム。
  4. 上位側モデムと、
    同軸ケーブルを介して前記上位側モデムと接続されるとともに、監視用カメラとデジタル通信及び給電のための電路を介して接続される端末側モデムと、を備えた通信システムであって、
    前記上位側モデム及びこれより上位に設けられる情報処理装置のいずれかは、前記監視用カメラの異常若しくはその映像伝送上の異常の有無を監視し、かつ、異常を検出したときは前記端末側モデムに対して給電制御指令を出力する機能を有する給電制御部を含み、
    前記端末側モデムは、
    前記上位側モデム及び前記監視用カメラのそれぞれとの間で、通信信号を送受信する通信部と、
    前記監視用カメラに電源電圧を供給するとともに、前記通信部が前記給電制御指令を受けた場合に、電源電圧の供給を一時的にオフにする機能を有する給電部と
    を備えていることを特徴とする通信システム。
  5. 前記給電制御部は、前記監視用カメラに対して応答を求める所定のコマンドを送信すべく出力し、応答が無い場合に、前記給電制御指令を出力する請求項4記載の通信システム。
  6. 前記上位側モデムはトラフィックを計測するカウンタ機能を有し、
    前記給電制御部は、一定時間内に前記トラフィックのカウント値が所定量以上増加した場合は前記監視用カメラが正常、一定時間内にカウント値が所定量以上にまで増加しない場合は前記監視用カメラが異常、と判断して、異常と判断した場合には、前記給電制御指令を出力する請求項4記載の通信システム。
  7. 前記同軸ケーブルは途中で分岐され、分岐された後の複数の同軸ケーブルの終端にそれぞれ、前記端末側モデムが接続されており、
    前記上位側モデムはトラフィックを計測するカウンタ機能を有し、
    前記給電制御部は、トラフィックが前記同軸ケーブルの伝送容量に対して所定比率を超える場合には、予め定められた稼働優先順位に従って、当該稼働優先順位が最下位から昇順に必要数の端末側モデムについて前記給電制御指令を出力し、前記監視用カメラに供給する電源電圧をオフにすることにより、前記トラフィックを低減させる請求項4記載の通信システム。
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