JP2012178472A - 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの接続方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールから電力を取り出すための接続を容易にする技術を提供する。
【解決手段】受光した光を電力に変換する光電変換層1sと、前記光電変換層と接続した電極層1b、1fと、前記光電変換層及び前記電極層を封止する封止層と、前記封止層の外面に設けられ他の太陽電池モジュールの嵌合部分と嵌合することにより当該他の太陽電池モジュールと電気的に接続する嵌合部分、及び前記封止層の外面から少なくとも前記電極層にかけて内挿され、前記電極層と前記嵌合部分とを導通させる内挿部分を有する電極用嵌合部15と、前記嵌合部分と前記封止層の外面との間を液密にシールするシール部と、を備える太陽電池モジュール。
【選択図】図3

Description

太陽電池モジュールを接続する技術に関する。
薄膜型の太陽電池は、半導体材料の使用量が少ない、基板の選択によってはフレキシブルにできる、軽量といった利点を有しており、住宅や車両の屋根に設置するのに有利である。
このような太陽電池は、屋外に設置されるため、耐候性の確保や損傷の防止を目的として保護フィルムや接着層等によって封止された太陽電池モジュールとして構成される。
図26は、従来の太陽電池モジュールにおいて、太陽電池から電力を取り出すためにリード線を接続する場合の接続方法の説明図である。図26(A)は、リード線取り付け前の断面図、図26(B)は、リード線取り付け後のX−X断面図、図26(C)は、リード線取り付け後の平面図である。
図26(A)−(C)に示す太陽電池モジュール100は、太陽電池110を、保護フィルム101と接着層102で封止し、太陽電池110にリード線117,118を接続して電力を取り出すように構成している。
太陽電池110は、フレキシブルな基板111上に光電変換層112や電極パターン113,114を設けている。なお、光電変換層112は、複数のセルに分割され、電気的に直列に接続されて所望の電圧が得られるように構成されるのが一般的である。但し、図26では簡単の為、この内部構造を省略し、光電変換層112から最終的に外部へ電力を引き出す正極及び負極の電極層113,114のみを示している。電極層113には集電線115が接続され、電極層114には集電線116が接続され、これらの集電線115,116に対して外部のリード線117,118がハンダ付けされる。
特開平11−17206号公報
上述のリード線117,118をハンダ付けする場合には、先ず、図26(A)に示すように、封止された太陽電池モジュール100の集電線115,116上の一部、例えば点線で囲んだ部分の保護フィルム101及び接着層102をカッター等で除去し、内部の集電線115,116を露出させる。
次に、この露出部に外部のリード線117,118の端部をハンダ付けによって接続する。更に、集電線115,116とリード線117,118の接続部分とその周縁部をフッ素系の樹脂でシールする。
このような接続工程では、保護フィルム101及び接着層102を除去する際に集電線115,116や電極層113,114等を損傷してしまう可能性がある。
また、接着層102は、耐候性を確保するに足るものとなっており、これをカッター等
で除去するのは難しく、非常に作業効率が悪い。
そこで、本発明は、太陽電池モジュールから電力を取り出すための接続を容易にする技術の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池モジュールは、
受光した光を電力に変換する光電変換層と、
前記光電変換層と接続した電極層と、
前記光電変換層及び前記電極層を封止する封止層と、
前記封止層の外面に設けられ他の太陽電池モジュールの嵌合部分と嵌合することにより当該他の太陽電池モジュールと電気的に接続する嵌合部分、及び前記封止層の外面から少なくとも前記電極層にかけて内挿され、前記電極層と前記嵌合部分とを導通させる内挿部分を有する電極用嵌合部と、
前記嵌合部分と前記封止層の外面との間を液密にシールするシール部と、
を備える。
前記太陽電池モジュールは、封止層の外面に設けられた嵌合部分と、他の太陽電池モジュールの封止層の外面に設けられた嵌合部分とが嵌合する構成であり、当該嵌合部分を有する前記電極用嵌合部がスナップボタン、ソケット、コネクタ、プラグ、ジャックのうち何れかであっても良い。
前記電極用嵌合部が、雌型の嵌合部分と雄型の嵌合部分とで雌雄嵌合する構成であり、前記内挿部分を介して正極の前記電極層と接続する嵌合部分を雌型又は雄型の一方の型とした場合に、前記内挿部分を介して負極の前記電極層と接続する嵌合部分を他方の型としても良い。
前記嵌合部分と前記封止層の外面との間にシート状の前記シール部を介在させ、前記封止層の外面から内挿された前記内挿部が当該太陽電池モジュールを貫通し、前記嵌合部分と反対側に突出した前記内挿部の端部をかしめ、前記シール部を介して前記嵌合部分を前記封止層の外面側へ押圧した状態で止めても良い。
また、本発明の太陽電池モジュールの接続方法は、
受光した光を電力に変換する光電変換層と、前記光電変換層と接続した電極層と、前記光電変換層及び前記電極層を封止する封止層とを有する太陽電池モジュールの少なくとも前記封止層の外面から前記電極層にかけて穴を設け、
他の太陽電池モジュールの嵌合部分と嵌合することにより当該他の太陽電池モジュールと電気的に接続する嵌合部分及び前記電極層と前記嵌合部分とを導通させる内挿部分を有する電極用嵌合部の前記内挿部分を前記封止層の外面から少なくとも前記電極層にかけて設けられた穴に内挿し、前記嵌合部分を前記封止層の外面上に設け、
前記嵌合部分と前記封止層の外面との間を液密にシールする。
本発明は、太陽電池モジュールから電力を取り出すための接続を容易にする技術を提供できる。
本発明に係る太陽電池モジュールの平面図である。 太陽電池モジュールの断面図である。 太陽電池モジュールの斜視図 オス型の電極用嵌合部の平面図である。 図4のX−X断面図である。 メス型の電極用嵌合部の平面図 図6のX−X断面図である。 電極用嵌合部の嵌合状態を示す断面図である。 終端部材の平面図である。 図9(A)のX−X断面図である。 図9(B)のX−X断面図である。 一つの太陽電池モジュールの両端に終端部材を接続した例を示す平面図である。 複数の太陽電池モジュールの両端に終端部材を接続した例を示す平面図である。 直列に接続した複数の太陽電池モジュールの列を並列に複数接続した例を示す図である。 コーキング材を用いたシールの例を示す図である。 電極用嵌合部にキャップを被せた例を示す図である。 電極用嵌合部としてコネクタを用いた変形例1を示す模式斜視図である。 オス型コネクタ及びメス型コネクタの取り付け部分の分解図である。 オス型コネクタ及びメス型コネクタを取り付けた部分の断面図である。 オス型コネクタ及びメス型コネクタを嵌合させた状態を示す図である。 電極用嵌合部としてプラグ及びジャックを用いた変形例2を示す模式斜視図である。 プラグ及びジャックの取り付け部分の分解図である。 プラグ及びジャックを接続した状態の断面図である。 電極用嵌合部を設けた設置面の例を示す図である。 太陽電池モジュールの接続例を示す図である。 従来例の説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は、本発明に係る太陽電池モジュールの平面図、図2は太陽電池モジュールの断面図、図3は太陽電池モジュールの斜視図である。なお、本実施形態1の太陽電池モジュールにおいて、光電変換層や電極層等は、非常に薄い層であり、この厚み等の比率を忠実に再現すると、層構成が理解しにくくなるので、図1−図3は模式的に示している。
(1)太陽電池モジュールの構成
図1−図3に示すように、本実施形態の太陽電池モジュール1は、太陽電池素子11、接着層12、耐候性層13、裏面保護層14、電極用嵌合部15を備えている。
(1-1)太陽電池素子11
太陽電池素子11は、光起電力効果によって光エネルギーを電力に変換する半導体層(発電層)1sと、発電層1sの受光面側に設けられた上部電極1fと、発電層1sの非受光面側に設けられた下部電極1b、上部電極1f又は下部電極1bと接続された集電線1hを太陽電池素子基材(樹脂フィルム)1g上に備えている。
なお、上部電極1f・発電層1s・下部電極1bは、スパッタリングや物理的なスクライビングにより、複数のセルに分割して設けられ、図2,3に示すように各セルの上部電
極1fが、隣接するセルの下部電極1bと接続されている。即ち複数のセルを電気的に直列接続し、この直列に連ねたセルの端部の上部電極1f−下部電極1b間で所定の電圧が得られる構成としている。この直列に連ねたセルの端部に位置する上部電極1f及び下部電極1bには、電気伝導率の高い集電線1hを接続し、各セルで生じた電力を効率良く取り出せる構成としている。集電線1hは、接続する上部電極1fや下部電極1bよりも電気伝導率の高いものであれば良く、例えば銅やアルミ、ニッケル等の箔、平角線、平板を用いる。本実施形態では、上部電極1fや下部電極1bとの接続性が良好で、モジュールの屈曲性に影響を与えないという点から0.1mm厚の平角銅線を採用している。
また、発電層1sとしても様々なものを採用することができる。ただし、発電層1sは、薄膜単結晶シリコン、薄膜多結晶シリコン、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、球状シリコンなどのシリコン系半導体材料、CIS系、CIGS系、GaAs系などの化合物半導体材料、有機色素材料、有機半導体材料等からなる層としておくことが好ましい。これらの材料を用いると、発電効率が比較的高く、薄く、軽量な薄膜太陽電池を実現できるからである。さらに、効率を上げる観点から、これらを積層したHIT型、タンデム型でもよい。
太陽電池素子基材1gは、太陽電池素子11を支持するに足りる機械強度、発電層1sや電極1f・1bを形成するのに必要な物性を持てば、各種の樹脂のフィルムおよびシート、金属材料からなるシート、樹脂と金属の複合材料からなるシート、紙やガラス繊維に樹脂を含浸させた複合材料からなるシートなどを用いることができる。
太陽電池素子基材1gに用いられる樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他等の各種の樹脂材料が挙げられる。
これらの樹脂のシートの中でも、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、テトラフルオロエチレンとエチレン又はプロピレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂のシートを使用することが好ましい。なお、これらは1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
太陽電池素子基材1gに用いられる金属材料からなるシートとしては、例えば、アルミニウム箔および板、ステンレス製薄膜および板、鋼板などが挙げられる。かかる金属材料には、絶縁層を施していることが好ましい。なお、前記の金属は1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
太陽電池素子基材1gとして用いられる樹脂と金属の複合材料からなるシートとしては、例えばアルミニウム箔の両面にフッ素系樹脂フィルムを接着した防水性の高いシートが挙げられる。フッ素系樹脂としては、例えば、一弗化エチレン(商品名:テドラー,デュポン社製)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとエチ
レン又はプロピレンとのコポリマー(ETFE)、フッ化ビニリデン系樹脂(PVDF)、フッ化ビニル系樹脂(PVF)等が挙げられる。なお、フッ素系樹脂は1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
太陽電池素子基材1gとして用いられる紙やガラス繊維に樹脂を含浸させた複合材料からなる基板としては、例えば、紙にフェノール樹脂を含浸させたベークライト基板(ベーク基板)、紙にエポキシ樹脂を含浸させた紙エポキシ基板、切り揃えたガラス繊維を重ねてエポキシ樹脂を含浸させたガラスコンポジット基板、ガラス繊維製の布(クロス)を重ねたものに、エポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ基板が挙げられる。
太陽電池素子基材1gの膜厚は、通常5μm以上、好ましくは10μm以上である。また、通常2mm以下、好ましくは1mm以下、より好ましくは0.2mm以下である。上記範囲より薄いと基材の機械強度の低下などの虞があり、厚いと重量の増加や可撓性の低下、原料コスト、製造コストの増加といった問題が生じる虞がある。
上部電極1fは、発電層1sの受光面側に設けられるため、光束を透過させる透明な材料を採用している。例えば酸化インジウム(In)、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウムスズ(ITO)を成膜したものが用いられる。
下部電極1bは、導電性の材料であれば良いが、複数のセルを直列に接続する構成をとるため、発電層1sや上部電極1fとの接続性の高い材料や、スパッタリングやスクライビングによる加工性の高い材料を採用するのが良い。
(1-2)封止層
本実施形態において、接着層12、耐候性層13、及び裏面保護層14が太陽電池素子11を封止し、封止層として機能する。
耐候性層13及び裏面保護層14は、太陽電池素子11を封止することで、温度変化、湿度変化、風雨などから、太陽電池素子11を保護するためのシート状部材である。したがって、耐候性層13及び裏面保護層14は、耐候性、耐熱性、透明性、撥水性、耐汚染性、機械強度などの表面被覆材として好適な性能を備え、しかも、当該性能が屋外暴露において長期間維持される性質を有することが好ましい。
耐候性層13及び裏面保護層14は、太陽電池素子11を何らかの形で保護できるものでありさえすれば良い。したがって、耐候性層13としては、例えば、ソーダ石灰ガラス、白板ガラス、無アルカリガラスなどのガラスおよびこれらの強化ガラス、ポリメチルメタクリレート、架橋アクリレート等のアクリル樹脂、ピスフェノールAポリカーボネート等の芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ポリシクロオレフィン等の非晶性ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン等のスチレン樹脂、ポリエーテルスルホン等のポリスルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、4−フッ化エチレン−パークロロアルコキシ共重合体(PFA)、2−エチレン−4−フッ化エチレン共重合体(ETFE)、ポリ3−フッ化塩化エチレン(PCTFE)等のフッ素樹脂等の合成樹脂といった透明な材料を採用することが出来る。ただし、設置面の凹凸に追従させるために可撓性を有することが望ましいため、樹脂材料が好ましく、耐候性の観点からフッ素樹脂からなるものを用いておくことがより好ましい。
裏面保護層14としては、上記耐候性層13として挙げた材料と同じものが採用でき、これと同等の耐候性、耐熱性、機械強度などの性能を満たしていれば不透明な材料も採用できる。なお、耐候性層13及び裏面保護層14は、接着層12による接着性を考慮し、
耐候性層13と裏面保護層14とを接着層12で貼りあわせて太陽電池素子11を封止した状態で耐候性や機械的強度などの性能を評価して、これらの性能を満たす材料を選択しても良い。
さらに、太陽電池モジュール1は、太陽光にさらされるものであるため、耐候性層13及び裏面保護層14は、耐熱性を有することが好ましい。したがって、耐候性層13及び裏面保護層14の構成材料としては、その融点が、通常100℃以上、好ましくは120℃以上、より好ましくは130℃以上であり、また、通常350℃以下、好ましくは320℃以下、より好ましくは300℃以下の材料を使用すべきである。
耐候性層13及び裏面保護層14の厚みは特に規定されないが、樹脂材料の場合、通常10μm以上、好ましくは15μm以上、より好ましくは20μm以上であり、また、通常200μm以下、好ましくは180μm以下、より好ましくは150μm以下である。厚みを厚くすることで機械的強度が高まる傾向にあり、薄くすることで柔軟性が高まる傾向にある。
また、耐候性層13及び裏面保護層14に、紫外線遮断、熱線遮断、防汚性、防曇性、耐擦性、導電性、反射防止、防眩性、光拡散、光散乱、波長変換、ガスバリア性等の機能を付与してもよい。
特に、太陽電池モジュール1が、太陽光からの強い紫外線にさらされるものであるという観点からは、耐候性層13及び裏面保護層14に、紫外線遮断機能を持せておくことが好ましい。なお、紫外線遮断機能の耐候性層13及び裏面保護層14への付与は、紫外線遮断機能を有する層を塗工製膜等により耐候性層上に積層することや、紫外線遮断機能を発現する材料を溶解・分散させるなどして耐候性層13及び裏面保護層14に含有させることにより、行うことができる。
なお、耐候性層13は、太陽電池素子11の受光面側に設けられるため、光透過性の高い材料、例えばETFEを採用するのが好ましい。従って、耐候性層13は、日射透過率が、通常75%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上であるものを採用する。
(1-3)接着層12
接着層12は、通常、太陽電池素子11の封止と耐候性層13及び裏面保護層14の接着を目的として設けられるが、機械的強度、耐侯性、ガスバリア性などの向上にも寄与している。また少なくとも太陽電池素子11の受光面側の接着層12は、耐候性層13と同様、可視光を透過させ耐熱性の高いものが好ましい。
接着層12の材料は、特性を考慮して選ぶことができ、特に限定はされないが、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂、ポリオレフィン系樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリル系樹脂、(水添)エポキシ樹脂、各種ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド−イミド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
中でも好ましくはエチレン系共重合体樹脂が挙げられ、より好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂またはエチレンと他のオレフィンとの共重合体からなるポリオレフィン系樹脂が挙げられる。例えば、プロピレン・エチレン・α−オレフィン共重
合体、エチレン・α−オレフィン共重合体等からなる樹脂等である。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂組成物は、通常、耐候性の向上のために架橋剤を配合して架橋構造を構成させ、EVA樹脂とする。架橋剤としては、一般に100℃以上でラジカルを発生する有機過酸化物が用いられる。例えば、2,5−ジメチルヘキサン;2,5−ジハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;3−ジ−t−ブチルパーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物の配合量はEVA樹脂100重量部に対して通常1〜5重量部である。また架橋助剤や、接着力向上の目的でシランカップリング剤、安定性を向上させる目的でハイドロキノン等を含有させてもよい。
プロピレン・エチレン・α−オレフィン共重合体としては通常、プロピレン系重合体と軟質プロピレン系共重合体を適切な組成で配合した熱可塑性樹脂組成物が用いられる。
なお接着層12は2種以上の材料で形成されていてもよく、また接着層12は単層であっても2層以上からなる積層体であってもよい。
接着層12の厚みは、特に限定されないが、通常10μm以上、好ましくは30μm以上、より好ましくは50μm以上であり、また通常1mm以下、好ましくは0.2mm以下、より好ましくは0.1mm以下である。厚みを厚くすることで太陽電池パネルの機械的強度や、耐候性層13と太陽電池素子11、あるいは裏面保護層14と基板との接着強度が向上する傾向にあり、薄くすることで可視光の透過率が向上したり、モジュール端部からの水や酸素の浸入量が低減する傾向にある。
(1-4)電極用嵌合部15
電極用嵌合部15は、太陽電池素子11で発電した電力を取り出すための電極であり、他の太陽電池モジュール1の電極用嵌合部15と取着可能に嵌合することで、他の太陽電池モジュール1或いは後述の終端部材17と電気的及び物理的に接続する。
電極用嵌合部15は、嵌め合うもの同士が同形状であっても良いが、本実施形態では、オス型の電極用嵌合部15Aとメス型の電極用嵌合部15Bとを雌雄嵌合する形状としている。
図4はオス型の電極用嵌合部15Aの平面図、図5は図4のX−X断面図、図6はメス型の電極用嵌合部15Bの平面図、図7は図6のX−X断面図である。
オス型の電極用嵌合部15Aは、図4,図5に示すように嵌合部分としての嵌合凸部(スタッド)51Aや、当該嵌合凸部51Aを太陽電池モジュール1の端部に係止する係止部(ポスト)52A、嵌合凸部51Aと太陽電池モジュール1表面との間に介在するシール部材53A、係止部52Aと太陽電池モジュール1裏面との間に介在するシール部材54Aを有する。
嵌合凸部51Aは、太陽電池モジュール1の表面、即ち耐候性層13上にシール部材53Aを介して設けられ、円板状の基底部511上に円筒状の凸部512が立設されている。
凸部512の先端部5121は、基底部511側の部分(以下、絞り部と称す)5122と比べて、その外径R5が大きく形成されている。即ち凸部512の外側面を図5に示す断面が円弧状となるように絞り、この絞り部5122の外径を先端部5121の外径より小さく形成している。
また、円筒状の凸部512の内側は、貫通穴5123となっている。
係止部52Aは、円板状の基底部521と、当該基底部521の中心部分を円筒状に立ち上げた内挿部522を有する。
係止部52Aは、太陽電池モジュール1端部の裏面、即ち裏面保護層14側にシール部材54Aを介在させて取り付けられる。係止部52Aは、太陽電池モジュール1端部に設けられた集電線1hを貫通する穴、及び嵌合凸部51Aの貫通穴5123に内挿部522を挿入し、内挿部522の先端5221が外側へ広げるようにかしめられることで、嵌合凸部51Aを係止している。ここで嵌合凸部51Aの基底部511と係止部52Aの基底部521とでシール部材53A,54A及び封止層12,13,14を押しつぶした状態で内挿部先端5221をかしめており、これにより、基底部511とシール部材53A、シール部材53Aと太陽電池モジュール表面(耐候性層13表面)、太陽電池モジュール裏面(裏面保護層14外面)とシール部材54A、シール部材54Aと基底部521を密着させて、電極用嵌合部15Aの取り付け部分を液密に保つ。
なお、係止部52Aの内挿部522が集電線1hと接し、内挿部先端5221が嵌合凸部51Aに接することで、下部電極1bと嵌合凸部51Aが導通する。
メス型の電極用嵌合部15Bは、図6,図7に示すように嵌合部分としての嵌合凹部(ソケット)51Bや、当該嵌合凹部51Bを太陽電池モジュール1の端部に係止する係止部(ヘッド)52B、嵌合凹部51Bと太陽電池モジュール1表面との間に介在するシール部材53B、係止部52Bと太陽電池モジュール1裏面との間に介在するシール部材54Bを有する。
嵌合凹部51Bは、太陽電池モジュール1の裏面、即ち裏面保護層14外面にシール部材53Bを介して設けられ、円筒状の内挿部513と凹部514を有している。
凹部514は、図7に示すように、断面がコの字形に形成され、その内側にバネ515を保持する。バネ515は、円の一部に切れ目を入れたC字状であり、その内径55Rが嵌合凸部51Aより小さく形成されている。
内挿部513は、凹部514と繋がった部材で部材であり、凹部514と反対側の端面に底部5131を有している。この底部5131の中心には貫通穴5132を設けている。
係止部52Bは、円板状の基底部524と、当該基底部524と同心に設けられた円筒状の突起525を有する。
嵌合凹部51Bは、太陽電池モジュール1端部の裏面、即ち裏面保護層14側にシール部材53Bを介在させて取り付けられる。ここで嵌合凹部51Bは、太陽電池モジュール1端部に設けられた集電線1hを貫通する穴に内挿部513を挿入する。そして係止部52Bを太陽電池モジュール表面(耐候性層13表面)にシール部材54Bを介在させて設け、その円筒状突起525を嵌合凹部51Bの底部5131に設けられた穴5132に通し、この円筒状突起525が外側へ広げるようにかしめられることで、嵌合凹部51Bを係止している。ここで嵌合凹部51Bの凹部514と係止部52Bの基底部524とでシール部材53B,54B及び封止層12,13,14を押しつぶした状態で円筒状突起525をかしめており、これにより、嵌合凹部51Bとシール部材53B、シール部材53Bと太陽電池モジュール表面(耐候性層13表面)、太陽電池モジュール裏面(裏面保護
層14外面)とシール部材54B、シール部材54Bと基底部524を密着させて、電極用嵌合部15Bの取り付け部分を液密に保つ。
なお、嵌合凹部51Bの内挿部513が集電線1hと接することで、上部電極1fと嵌合凹部51Bが導通する。
本実施形態のメス型電極用嵌合部15Bは、嵌合凹部51Bに内挿部513を設けたが、係止部52B側に設けても良い。
(2)太陽電池モジュールの接続形態
(2-1)太陽電池モジュール同士の接続
図8は二つの太陽電池モジュール1を電極用嵌合部15A,15Bで接続した場合の電極用嵌合部15A,15B付近の断面図、図9は終端部材17A,17Bの平面図、図10は図9(A)のX−X断面図、図11は図9(B)のX−X断面図である。
図8に示すように、太陽電池モジュール1のオス型嵌合部15Aに、他の太陽電池モジュール1のメス型嵌合部15Bを嵌合させることにより、複数の太陽電池モジュール1を直列に接続することができる。このオス型嵌合部15Aとメス型嵌合部15Bとを接続する際、オス型嵌合部15Aの嵌合凸部51Aをメス型嵌合部15Bの嵌合凹部51Bに嵌入させると、嵌合凸部先端5121が嵌合凹部51Bのバネ515を押し広げて進入し、嵌合凸部先端5121がバネ515を越えて絞り部5122がバネ515の位置にくるとバネ515が絞まり、当該バネ515が嵌合凸部512の抜脱方向への移動を規制するので、オス型嵌合部15Aとメス型嵌合部15Bの嵌合が保持される。
本実施形態では、電極用嵌合部15が、雌型の嵌合部分51Bと雄型の嵌合部分51Aとで雌雄嵌合する構成であり、前記内挿部分522,513を介して正極の前記電極層と接続する嵌合部分を雌型又は雄型の一方の型とした場合に、前記内挿部分を介して負極の前記電極層と接続する嵌合部分を他方の型に統一している。図5の例では、下部電極(正極)1bと接続する嵌合部分を雄型(凸型)、図7の例では、上部電極(負極)1aと接続する嵌合部分を雌型(凹型)としている。これにより、極性を間違えることなく、太陽電池モジュール1を接続できる。
(2-2)終端部材
太陽電池モジュール1に終端部材17を接続することにより、太陽電池モジュール1で発電した電力を他の装置へ供給する。
本実施形態の終端部材17は、太陽電池モジュール1のメス型電極用嵌合部15Bと嵌合するオス型終端部材17Aと、太陽電池モジュール1のオス型電極用嵌合部15Aと嵌合するメス型終端部材17Bがある。
オス型終端部材17Aは、図9,図10に示すように、電力ライン71と接続する集電線72を封止材73で封止し、集電線72と電気的に接続したオス型嵌合部15Aを有する。なお、オス型嵌合部15Aは、図4,図5の電極用嵌合部15Aと同じ形状であるので、同符号を付すことにより再度の説明を省略する。
メス型終端部材17Bは、図9,図11に示すように、電力ライン74と接続する集電線75を封止材73で封止し、集電線75と電気的に接続したメス型嵌合部15Bを有する。なお、メス型嵌合部15Bは、図6,図7と同じ形状であるので、再度の説明を省略する。
図12は、一つの太陽電池モジュール1の両端に終端部材を接続した例を示す平面図である。終端部材17Aのオス型嵌合部15Aと太陽電池モジュール1のメス型電極用嵌合部15Bを嵌合させ、当該太陽電池モジュール1の他端のオス型嵌合部15Aと終端部材17Bのメス型電極用嵌合部15Bを嵌合させる。
これにより太陽電池モジュール1と終端部材17A,17Bを電気的に接続させ、太陽電池モジュール1で発電した電力を電力ライン71・74を介して他の装置に供給できる。
図13は、複数の太陽電池モジュール1の両端に終端部材を接続した例を示す平面図である。終端部材17Aのオス型嵌合部15Aと太陽電池モジュール1のメス型電極用嵌合部15Bを嵌合させ、当該太陽電池モジュール1の他端のオス型嵌合部15Aと他の太陽電池モジュール1のメス型電極用嵌合部15Bを嵌合させ、この太陽電池モジュール1の接続を所望個数(図13の例では3個)繰り返す。そして、直列に連ねた最端部の太陽電池モジュール1のオス型嵌合部15Aと終端部材17Bのメス型嵌合部15Bを嵌合させる。
これにより直列に接続した複数の太陽電池モジュール1と終端部材17A,17Bを電気的に接続させ、複数の太陽電池モジュール1で発電した電力を電力ライン71・74を介して他の装置に供給できる。
図14は、直列に接続した複数の太陽電池モジュール1の列を並列に複数接続した例を示す図である。
図14の例では、終端部材17A,17Bにそれぞれ複数列分(図14の例では4列分、8個)の嵌合部15A,15Bを備えている。なお、図14では嵌合部15Aが嵌合部15Bの下に位置するため、不図示となっているが、各嵌合部15Bと嵌合する嵌合部15Aがそれぞれ対向位置に設けられている。
図14の例では、図13と同様に直列に複数(図14の例では4個)の太陽電池モジュール1が接続され、この太陽電池モジュール1の列を4列、終端部材17A,17Bと接続している。
これにより直列に接続した複数の太陽電池モジュール1の列を並列に複数接続し、これらの太陽電池モジュール1で発電した電力を所望の電圧及び電流とし、電力ライン71・74を介して他の装置に供給できる。
以上のように、本実施形態によれば、太陽電池モジュール1の電極として電極用嵌合部15、所謂スナップボタンを設けたことにより、太陽電池モジュール1の着脱を容易にし、且つこの電極用嵌合部15と封止層13,14との間をシールしたことにより、電極用嵌合部15の取り付け部分を液密に保ち、信頼性や耐候性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、電極用嵌合部15と、封止層13,14との間にシール部材53A,54A,53B,54Bを介在させてシールしたが、これに限らず、シール材(コーキング材)71で少なくとも電極用嵌合部15と封止層13,14との間を覆ってシールしても良い。図15は、コーキング材77を用いた例を示す。図15の例では、オス型の電極用嵌合部15Aの嵌合凸部(スタッド)51Aと耐候性層13との境界部分にコーキング材77を充填することによりシールしている。また、図15の例では、オス型の電極用嵌合部15Aの係止部(ポスト)52Aをコーキング材77で覆うことでシールしている。なお、係止部52Aのシールは、嵌合凸部51Aと同様に、係止部52Aと耐候性
層13との境界部分にコーキング材77を充填することによりシールしても良い。
同様に、図15の例では、メス型の電極用嵌合部15Bの嵌合凹部(ソケット)51Bと裏面保護層14との境界部分にコーキング材77を充填することによりシールしている。また、図15の例では、メス型の電極用嵌合部15Bの係止部(ヘッド)52Bをコーキング材77で覆うことでシールしている。なお、係止部52Bのシールは、嵌合凹部51Bと同様に、係止部52Bと耐候性層13との境界部分にコーキング材77を充填することによりシールしても良い。
また、図16は、電極用嵌合部15にキャップを被せた例を示す。図16の例では、絶縁体のキャップ61をオス型電極用嵌合部15Aの係止部52Aと、メス型電極用嵌合部15Bの係止部52Bとに被せ、耐候性層13或いは裏面保護層14との間を接着する。これにより、係止部52A,52Bの取り付け部分を液密に保つと共に、集電線1hと導通している係止部52A,52Bを絶縁体で被覆することで、漏電を防止する。
〈変形例1〉
前述の実施形態1では、電極用嵌合部15として所謂スナップボタンを用いた例を示したが、これに限らずソケットや、コネクタ、プラグ、ジャックなど、他の接続機構を採用しても良い。
図17は、電極用嵌合部15としてコネクタを用いた変形例1を示す模式斜視図である。本変形例1では、太陽電池モジュール1の一端部にオス型コネクタ(電極用嵌合部)15Cを設け、他端部にメス型コネクタ(電極用嵌合部)15Dを設け、それぞれ集電線1hと電気的に接続する。
そして、オス型コネクタ15Cの嵌合凸部51Cをメス型コネクタ15Dの嵌合凹部51Dに嵌入することにより、太陽電池モジュール1同士が電気的に接続する。
図18は、オス型コネクタ15C及びメス型コネクタ15Dの取り付け部分の分解図、図19は、オス型コネクタ15C及びメス型コネクタ15Dを取り付けた部分の断面図である。
オス型コネクタ15Cは、導電性の嵌合凸部51C、当該嵌合凸部51Cと電気的に接続したリベット部56C、そして当該嵌合凸部51C及びリベット部56Cを保持するコネクタ筐体52Cを有する。
本変形例1では、リベット部56Cがオス型コネクタ15Cの内挿部分である。このリベット部56Cを、シール部材53Cに設けられた穴HC3と、太陽電池モジュール1の集電線1hの部分に設けられた穴H1と、シール部材54Cに設けられた穴HC4に内挿する。即ち、図19に示すように、オス型コネクタ15Cを、シール部材53Cを介して太陽電池モジュール1の受光面側に取り付け、裏面側にシール部材54Cを配して、これらシール部材53C、太陽電池モジュール1、シール部材54Cを貫通したリベット部56Cの先端部をかしめて、オス型コネクタ15Cを太陽電池モジュール1に対して固定する。
また、メス型コネクタ15Dは、筐体52Dに嵌合凹部51Dが設けられ、当該嵌合凹部51Dの内側にバネ性を有した電極511Dを備え、当該電極511Dにはリベット部56Dが電気的に接続されている。なお、電極511Dとリベット部56Dは、筐体52Dに対して固定されている。
本変形例1では、リベット部56Dがメス型コネクタ15Dの内挿部分であり、シール部材53Dに設けられた穴HD3と、太陽電池モジュール1の集電線1hの部分に設けられた穴H1と、シール部材54Dに設けられた穴HD4に内挿される。即ち、図19に示すように、メス型コネクタ15Dを、シール部材53Dを介して太陽電池モジュール1の受光面側に取り付け、裏面側にシール部材54Dを配して、これらシール部材53D、太陽電池モジュール1、シール部材54Dを貫通したリベット部56Dの先端部をかしめて、メス型コネクタ15Dを固定する。
このように、オス型コネクタ15Cの内挿部分であるリベット部56Cが集電線1hを貫通することで、集電線1hと嵌合凸部51Cを接続している。また、メス型コネクタ15Dの内挿部分であるリベット部56Dが、集電線1hを貫通することで、集電線1hと嵌合凸部51Cを接続している。そして嵌合凸部51Cを嵌合凹部51Dに嵌入すると、嵌合凸部先端が電極511Dを押し下げながら進み、図20に示すようにオス型コネクタ15Cの筐体52Cとメス型コネクタ15Dの筐体52Dが当接した状態で、電極先端の凸部512Dが、嵌合凸部51Cの穴HC5と係合する。これによりオス型コネクタ15Cとメス型コネクタ15Dが電気的に接続すると共に、物理的にも接続し抜け止めがなされる。
〈変形例2〉
図21は、電極用嵌合部15としてプラグ及びジャックを用いた変形例2を示す模式斜視図である。本変形例2では、太陽電池モジュール1の一端部にプラグ(電極用嵌合部)15Eを設け、他端部にジャック(電極用嵌合部)15Fを設け、それぞれ集電線1hと電気的に接続する。
そして、プラグ15Eの嵌合凸部51Eをジャック15Fの嵌合凹部51Fに嵌入することにより、太陽電池モジュール1同士が電気的に接続する。
図22は、プラグ15E及びジャック15Fの取り付け部分の分解図、図23は、プラグ15E及びジャック15Fを接続した状態の断面図である。
プラグ15Eは、導電性の嵌合凸部51E、当該嵌合凸部51Eと電気的に接続したリベット部56E、そして当該嵌合凸部51E及びリベット部56Eを保持するプラグ筐体52Eを有する。なお、嵌合凸部51Eは、先端部の径と比べて、やや径が細い小径部512Eを有している。
本変形例2では、リベット部56Eがプラグ15Eの内挿部分である。このリベット部56Eを、シール部材53Eに設けられた穴HE3と、太陽電池モジュール1の集電線1hの部分に設けられた穴H1と、シール部材54Eに設けられた穴HE4に内挿する。即ち、図23に示すように、プラグ15Eを、シール部材53Eを介して太陽電池モジュール1の受光面側に取り付け、裏面側にシール部材54Eを配して、これらシール部材53E、太陽電池モジュール1、シール部材54Eを貫通したリベット部56Eの先端部をかしめて、プラグ15Eを太陽電池モジュール1に対して固定する。
また、ジャック15Fは、筐体52Fに嵌合凹部51Fが設けられ、当該嵌合凹部51Fの内側にバネ性を有した筒状の電極511Fを備え、当該電極511Fにはリベット部56Fが電気的に接続されている。なお、電極511Fとリベット部56Fは、筐体52Fに対して固定されている。
本変形例2では、リベット部56Fがジャック15Fの内挿部分であり、シール部材53Fに設けられた穴HF3と、太陽電池モジュール1の集電線1hの部分に設けられた穴
H1と、シール部材54Fに設けられた穴HF4に内挿される。即ち、図23に示すように、ジャック15Fを、シール部材53Fを介して太陽電池モジュール1の受光面側に取り付け、裏面側にシール部材54Fを配して、これらシール部材53F、太陽電池モジュール1、シール部材54Fを貫通したリベット部56Fの先端部をかしめて、ジャック15Fを固定する。
このように、プラグ15Eの内挿部分であるリベット部56Eが集電線1hを貫通することで、集電線1hと嵌合凸部51Eを接続している。また、ジャック15Fの内挿部分であるリベット部56Fが、集電線1hを貫通することで、集電線1hと嵌合凸部51Eを接続している。そして嵌合凸部51Eを嵌合凹部51Fに嵌入すると、嵌合凸部先端が電極511Fを押し拡げながら進み、図23に示すようにプラグ15Eの筐体52Eとジャック15Fの筐体52Fが当接した状態で、電極先端の筒状部512Fが、嵌合凸部51Eの小径部512Bと係合する。これによりプラグ15Eとジャック15Fが電気的に接続すると共に、物理的にも接続し抜け止めがなされる。
〈変形例3〉
前述の例では、電極用嵌合部15によって太陽電池モジュール1同士を接続したものを示したが、これに限らず、設置面に電極用嵌合部15を設け、これに対して太陽電池モジュールの電極用嵌合部15を接続する構成であっても良い。
図24は、電極用嵌合部15を設けた設置面の例を示す。この設置面57は、屋根等の設置面そのものでも良いし、屋根等に設置するための板状部材であっても良い。図24の例では終端部材17A,17Bと一体的に構成した平板状の部材の例を示している。図24では、電極用嵌合部15を二重丸で示した。この電極用嵌合部15は、太陽電池モジュール1と接続可能であれば、オス型の電極用嵌合部15Aであってもメス型の電極用嵌合部15Bであっても良い、例えば設置面57には、メス型の電極用嵌合部15Bのみを設け、太陽電池モジュール側にオス型の電極用嵌合部15Aのみを設ける或いはその逆としても良い。また、前述の実施形態と同様に、太陽電池モジュール1の極性に応じてオス型或いはメス型の電極用嵌合部15を配置しても良い。
また、図24において、59は電極用嵌合部15を電気的に接続する接続パターンである。例えば電極用嵌合部15−1,15−2,15−3,15−4は、一つの接続パターン59によって電気的に接続されている。
そして、図24の設置面に対して太陽電池モジュールを接続した例を図25に示す。このように太陽電池モジュール1側の電極用嵌合部15を設置面57側の電極用嵌合部15と嵌合させることで、太陽電池モジュール1側の電極用嵌合部15が、設置面57の電極用嵌合部と電気的に接続し、接続パターン59を介して他の太陽電池モジュール1と電気的に接続する。例えば、太陽電池モジュール1の上部電極1fが、設置面57の電極用嵌合部15−2と電気的に接続し、他の太陽電池モジュール1の下部電極1bが設置面57の電極用嵌合部15−1と電気的に接続した場合、これらの太陽電池モジュール1の上部電極1fと下部電極1bとが設置面57の接続パターン59を介して導通し、これら太陽電池モジュール1が直列に接続される。図25の例では、終端部材17Aから終端部材17Bにかけて4つの太陽電池モジュール1を直列に接続しており、この列を並行に4列有している。本変形例3においても電気的接続と物理的接続がスナップボタン等の嵌合部によって行えるので、太陽電池モジュール1の取着が容易となる。
1 太陽電池モジュール
1s 発電層
1b 下部電極
1f 上部電極
1g 太陽電池素子基材
1h 集電線
11 太陽電池素子
15 電極用嵌合部
17 終端部材

Claims (5)

  1. 受光した光を電力に変換する光電変換層と、
    前記光電変換層と接続した電極層と、
    前記光電変換層及び前記電極層を封止する封止層と、
    前記封止層の外面に設けられ他の太陽電池モジュールの嵌合部分と嵌合することにより当該他の太陽電池モジュールと電気的に接続する嵌合部分、及び前記封止層の外面から少なくとも前記電極層にかけて内挿され、前記電極層と前記嵌合部分とを導通させる内挿部分を有する電極用嵌合部と、
    前記嵌合部分と前記封止層の外面との間を液密にシールするシール部と、
    を備える太陽電池モジュール。
  2. 前記封止層の外面に設けられた嵌合部分と、他の太陽電池モジュールの封止層の外面に設けられた嵌合部分とが嵌合する構成であり、当該嵌合部分を有する前記電極用嵌合部がスナップボタン、ソケット、コネクタ、プラグ、ジャックのうち何れかであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記電極用嵌合部が、雌型の嵌合部分と雄型の嵌合部分とで雌雄嵌合する構成であり、前記内挿部分を介して正極の前記電極層と接続する嵌合部分を雌型又は雄型の一方の型とした場合に、前記内挿部分を介して負極の前記電極層と接続する嵌合部分を他方の型とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記嵌合部分と前記封止層の外面との間にシート状の前記シール部を介在させ、前記封止層の外面から内挿された前記内挿部が当該太陽電池モジュールを貫通し、前記嵌合部分と反対側に突出した前記内挿部の端部をかしめ、前記シール部を介して前記嵌合部分を前記封止層の外面側へ押圧した状態で止める請求項1から3の何れか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 受光した光を電力に変換する光電変換層と、前記光電変換層と接続した電極層と、前記光電変換層及び前記電極層を封止する封止層とを有する太陽電池モジュールの少なくとも前記封止層の外面から前記電極層にかけて穴を設け、
    他の太陽電池モジュールの嵌合部分と嵌合することにより当該他の太陽電池モジュールと電気的に接続する嵌合部分及び前記電極層と前記嵌合部分とを導通させる内挿部分を有する電極用嵌合部の前記内挿部分を前記封止層の外面から少なくとも前記電極層にかけて設けられた穴に内挿し、前記嵌合部分を前記封止層の外面上に設け、
    前記嵌合部分と前記封止層の外面との間を液密にシールする
    太陽電池モジュールの接続方法。
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